JPH06329205A - 空缶回収装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】空缶の分別回収を行う。 【構成】空缶を受け入れる空缶投入部２と、空缶のバー
コード読取センサ部３と、前記バーコード読取センサ部
によって分別回収の動作する選択回収部４と、バーコー
ド読取センサ部の読取データを保持し適宜処理するデー
タ処理部５とを具備し、空缶Ａに表記されているバーコ
ードに基づいて区分けして回収する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、アルミ缶とスチール缶
の自動分別ができると共に、空缶の各種データも把握で
きる空缶回収装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】飲料用容器としての金属缶はアルミ缶と
スチール缶が用いられており、これらの空缶は、近年資
源再利用の点からアルミ缶とスチール缶とに分別して廃
棄することが勧められている。

【０００３】しかし各人が態々アルミ缶とスチール缶を
判別するのは煩雑であるので、廃棄時に自動的に分別す
る空缶回収装置（塵芥箱）が提案されている。

【０００４】例えば実開平３−１０９６８３号公報に
は、投入口の下方に横Ｕ字状の磁石帯を設け、アルミ缶
は同磁石帯の上を転がり磁石帯の湾曲部から下方に落下
し、スチール缶は磁石帯に吸着されて磁石帯の背面側ま
で転がり、前記アルミ缶の廃棄位置と異なる部所に廃棄
されるような構造の空缶回収装置が開示されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】磁石を使用した分別機
能を具備した回収装置は、単にアルミ缶とスチール缶を
分別するに過ぎなく、回収の実態の把握は困難である。
そこで本発明は、どのような空缶が回収されたのかの把
握できる機能を有せしめた空缶回収装置を提案したもの
である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る空缶回収装
置、空缶を受け入れる空缶投入部と、空缶のバーコード
読取センサ部と、前記バーコード読取センサ部によって
分別回収の動作する選択回収部と、バーコード読取セン
サ部の読取データを保持し適宜処理するデータ処理部と
を具備したことを特徴とするものである。

【０００７】また前記空缶回収装置に分別回収した空缶
の押潰機構及び押潰空缶の収納部を内装したことを特徴
とするものである。

【０００８】

【作用】空缶には各製品毎のその表面に製品データを表
示するバーコードが表記されている。

【０００９】そこで空缶の回収に際して当該バーコード
を読み取ることで製品データ（製造メーカ：製品名：大
きさ：材質）を知ることができ、製品データに基づいて
分別回収することができると共に、製品データのに基づ
く回収空缶のデータ管理も可能となる。

【００１０】

【実施例】次に本発明の実施例について説明する。 ＜第一実施例＞図１及び図２は本発明の第一実施例を示
すもので、この実施例に係る空缶回収装置は、本体１
に、空缶投入部２、バーコード読取センサ部部３、デー
タ処理部４、選択回収部５、押潰機構６及び収納部７を
組み込んだものである。

【００１１】空缶投入部２は、空缶Ａの投入口２１と空
缶Ａが転がり落ちるように適度の傾斜と辷り止め機能を
具備させた傾斜面２２からなる。バーコード読取センサ
部３は、バーコードの読み取りを行うセンサ体３１と、
センサ体３１を前記傾斜面に添って移動させるセンサ移
動機構３２からなる。

【００１２】データ処理部４は、マイコン等を利用した
もので前記センサ体３１で検知した空缶のバーコードデ
ータを予め定めた処理手段（製品毎の分別積算等）処理
し、適宜メモリしておくもので、且つ必要応じて選択回
収部５の動作を制御するものである。

【００１３】選択回収部５は、センサ部３からの空缶落
下位置に選択的に開閉する複数の開閉蓋を設けてなるも
ので、前記のバーコード読取センサ部３によって検知し
たデータに基づいて、開閉蓋を選択的に開閉するもので
ある。

【００１４】押潰機構６は、前記開閉蓋（選択回収部）
５の下方に連続する圧潰空間６１と、圧潰空間６１の直
上に設けたホトダイオードと光電管の組み合わせから空
缶Ａの有無を感知する空缶センサ６２と、圧潰空間６１
の一壁面設けた圧潰受板６３と、空缶を潰す押圧部から
なり、押圧部は駆動源たるモータ６４と、モータ６４に
よってゆっくりと回転する回転部６４と、両者の伝達部
材たるチェーン６６と、回転部６５に付設したエアクッ
ション部材で形成したクランク部６７と、クランク部６
７の先端に連結し且つ適宜なガイド機構を付設して圧潰
空間６１を平行移動し、圧潰受板６３に接近するように
形成した押圧板６８からなる。

【００１５】収納部７は、前記圧潰受板６３に添った下
方部分に、圧潰空缶の大きさに形成した落下口７１と、
落下口７１の下方に形成した収納空間７２と、収納空間
７２の前面に設けた開口扉７３と、収納空間７２に内置
した収納容器７４とからなる。

【００１６】而して空缶Ａを投入口２１から投入する
と、空缶Ａは傾斜面２２を転がり落ちるが、センサ体３
１で制止され、センサ体３１の移動動作で空缶Ａがセン
サ体３１と一緒に転がるので、その間に空缶Ａのバーコ
ード部分がセンサ体３１と当接し、バーコードデータの
読み取りがなされる。

【００１７】バーコードの読み取りによつて、所定のデ
ータを検知した後、予め定めた箇所に当該空缶Ａを回収
すべく、開閉蓋（選択回収部）４の何れかが開被して空
缶Ａを所定の圧潰空間６１に落下せしめる。

【００１８】空缶Ａが所定の圧潰空間６１に適当数溜る
と空缶センサ６２の光が遮断するので、空缶の所定量滞
留が確認され、モータ６４を所定回転数（クランク部６
７の一工程分）動作せしめ、回転部６５を一回転させ、
押圧板６８を圧潰受板６３側に前進移行させて、圧潰空
間６１に存在する空缶Ａを圧潰する。

【００１９】圧潰された空缶Ｂは落下口７１から落下し
て収納容器７４に収納され、所定量収納容器７４に溜る
と開閉扉７３より収納容器７４を取り出し適宜処理する
ものである。

【００２０】従って空缶Ａはその表記されているバーコ
ードに基づいて区分けされ回収できるもので、而も回収
された空缶の全てのデータを管理できるので、回収状況
は勿論のことその他種々の基礎データとして利用できる
ものである。

【００２１】＜第二実施例＞図３は、本発明の第二実施
例を示したもので、この実施例に係る回収装置は、装置
本体１Ａの外側にバーコード読取センサ部８を露出して
設け、空缶投入口９を複数形成し、各空缶投入口９に対
応して押潰機構並びに収納部（図示せず）を内装したも
ので、各空缶投入口９には開閉蓋（選択回収部）を付設
し、前記センサ部８の読み取りデータに基づいて開閉蓋
を選択的に開被するものである。

【００２２】即ち空缶のバーコード表記部分をセンサ部
８に当接し、バーコードデータを読み取らせると、当該
空缶の回収箇所の投入口９かの開閉扉が開被するので、
開被した投入口に空缶を投入するものである。

【００２３】従って空缶Ａはその表記されているバーコ
ードに基づいて区分けされ回収できまた回収された空缶
のデータも管理できるものである。

【００２４】本発明は前記実施例に限定されるものでは
なく、本発明は空缶に表記されたバーコードに基づいて
分別回収するものであれば良いもので、バーコードの読
み取り手段及び分別手段、更には回収された空缶の圧潰
手段等は任意に定めることができるものである。

【００２５】

【発明の効果】以上の通り本発明は空缶回収に際して、
空缶に表記されたバーコードに基づいて分別回収するも
のであるから、区分け分類を任意に設定することができ
ると共に、回収された空缶の全てのデータを把握できる
ので、種々の基礎データとして利用できる利点も有する
ものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一実施例の内部構造の説明図。

【図２】同圧潰機構の説明図。

【図３】本発明の第二実施例の外観図。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 空缶投入部 ３，８ バーコード読取センサ部 ４ データ処理部 ５ 選択回収部 ６ 押潰機構 ７ 収納部 ９ 空缶投入口

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 空缶を受け入れる空缶投入部と、空缶の
   バーコード読取センサ部と、前記バーコード読取センサ
   部によって分別回収の動作する選択回収部と、バーコー
   ド読取センサ部の読取データを保持し適宜処理するデー
   タ処理部とを具備したことを特徴とする空缶回収装置。
2. 【請求項２】 請求項第１項記載の空缶回収装置に於い
   て、分別回収した空缶の押潰機構及び押潰空缶の収納部
   を内装したことを特徴とする空缶回収装置。
3. 【請求項３】 請求項第１項又は第２項記載の空缶回収
   装置に於いて、空缶投入部内にバーコード読取センサ部
   を設け、投入口出口に選択回収部を設けたことを特徴と
   する空缶回収装置。
4. 【請求項４】 請求項第１項又は第２項記載の空缶回収
   装置に於いて、空缶投入口の外部にバーコード読取セン
   サ部を設け、複数設けた分別用空缶投入口の開閉制御を
   行う選択回収部を設けたことを特徴とする空缶回収装
   置。