JPH06329073A - 船舶の甲板室犠装構造 - Google Patents
船舶の甲板室犠装構造Info
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- JPH06329073A JPH06329073A JP5142797A JP14279793A JPH06329073A JP H06329073 A JPH06329073 A JP H06329073A JP 5142797 A JP5142797 A JP 5142797A JP 14279793 A JP14279793 A JP 14279793A JP H06329073 A JPH06329073 A JP H06329073A
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Abstract
に、甲板室に伝搬される機関室からの振動を減少し、船
体振動による甲板室の振動を抑制して、生活環境を改善
した甲板室犠装構造を提供する。 【構成】 船体上に設置される甲板室の犠装構造であっ
て、前記甲板室が前記船体上に立設された支柱でのみ支
持されている構成よりなる。
Description
に関し、特に、甲板室に伝達される機関室や船体の揺れ
等に伴う振動を抑制し、かつ甲板室における生活居住空
間を改善できる犠装構造に関する。
置や犠装が要求される。従来は、図6に示すように、機
関室船殻101が製作されて、その甲板102上に機関
室開口壁を取り巻くように通路、居室、航海・居住設備
を構成する居住区画(甲板室)103が船殻101の一
部として製作されて、甲板室103の強度は周囲を囲む
外壁で成立している構造とされている。
の甲板室犠装構造は、機関室直上に甲板室が船殻の一部
を外壁として配置されているため、狭い船内で甲板室の
犠装作業を行わなければならないので、作業性が悪く、
しかも、機関室の主機や補機類の運転に伴う振動が機関
室壁板に伝搬され、更に甲板室外壁へと伝搬されるとと
もに、船体の揺れによる船体振動もそのまま甲板室に伝
搬されるので、特に日常生活を行う甲板室の生活環境が
害されるという問題がある。
たものであって、その目的とするところは、甲板室犠装
作業の作業性を向上するとともに、甲板室に伝搬される
機関室からの振動を減少し、船体振動による甲板室の振
動を抑制して、生活環境を改善した甲板室犠装構造を提
供することにある。
するための手段としての本発明の船舶の甲板室犠装構造
は、甲板室が船体上に立設された支柱でのみ支持されて
いる構成とした。
立設された支柱でのみ支持され、該甲板室が船体から分
離独立した構造であるので、甲板室犠装を船体犠装とは
別個に行うことができるようになるとともに、機関室外
壁の振動が伝搬されにくく、船体の揺れ等による振動に
対しても支柱の変形で吸収して甲板室に直接伝搬されな
いように作用する。
した実施例について説明する。ここに、図1〜図2は、
本発明の一実施例を示し、図1は模式斜視図、図2は図
1の詳細側面図である。
関室3が配置され、船殻2上に該船殻2とは分離独立し
た甲板室4が船体1上に立設された数本の支柱5のみに
よって支持された構造をなしている。
で分離生産された後、船体1上に支柱5によって溶接や
ボルト・ナット等にて取付けられる。これにより、船体
1と甲板室4を一体構造にした場合には周囲の壁に囲ま
れた狭くて制約された空間で犠装作業を行わなければな
らなかったのに対して、本考案のように船体1と甲板室
4とを分離独立構造にすることにより、遥かに犠装作業
の作業性が向上し、品質管理や安全性の面でも優れてい
る。
分離独立して支柱5のみによって支える構造とすること
によって、機関室2の主機や補機類等からの起振によっ
て生じる機関室2の壁板の振動が甲板室4に直接伝搬さ
れることを遮蔽することができて、甲板室4内の居住区
や船橋などの室内の騒音が小さくなり、また甲板室4の
床、側壁などの振動によって固体音から生じる居室内の
騒音も甲板室4の振動が小さくなれば減少するので、生
活環境が向上する。
体振動ではない)は、壁板などのパネル構造の振動であ
って、振動数は船体振動(船体が1本の梁として振動す
る場合)の振動数より非常に高い高サイクルの振動であ
り、その振動変位も小さいので、支柱5の固有振動数が
低いために支柱5を介して甲板室4に伝搬され難くなる
のである。
体振動は、機関室3の主機や補機、プロペラ、波浪等に
より起振されて生じるが、船体1と甲板室4とが壁部材
等によって剛に結合されておらず、支柱5のみによって
結合されていることから、支柱5が変形(軸方向、軸方
向と直交する方向)するばねの効果を表わすので、甲板
室4の前後振動が減少する。
板室の振動は、(1) 前後振動、(2)上下振動、(3) 左右
振動に分けられる。ここで、(1) 前後振動は、図3に示
すように船体垂直曲げ振動によって、甲板室が船体と連
結されている位置の船体横断面が回転することにより、
甲板室も回転するために生じる。(2) 上下振動は、船体
垂直曲げ振動によって船体が上下に撓むために、甲板室
と結合されている位置の船体の撓みだけ甲板室が上下に
変位することによって生じる。(3) 左右振動は、図4に
示すように船体が水平曲げ振動をして船体と甲板室の結
合位置が船の横方向に変位することによって生じる。
のみで支えた分離独立構造にすることによって、船体振
動のうちの前後振動によって、該船体が変形したときに
支柱5が変形して甲板室4は変形しないので、甲板室4
の前後振動が小さくなるのである。
て波浪荷重による船体の変形(撓み)が大きくなって
も、その変形は支柱5で吸収されるので、甲板室4には
伝達されない。したがって、甲板室4への応力入力が小
さくなる。一方、甲板室4が3層程度の小型船では、甲
板室4の重量及び甲板室4に作用する風荷重、船体振動
によって甲板室4に作用する慣性力に耐える支柱5の製
作は十分可能である。
´の船殻が甲板室4´外壁をなす一体構造の場合には、
船体1´がA点からA´点に変形すれば、甲板室4も点
線のように変形するが、同図(b)に示すようにように
支柱構造にすれば、支柱5のみがA点からA´点に移っ
て甲板室4の変形は生じない。この結果、一体構造にし
た場合には船体1´の変形によって甲板室4´のA点の
変形が大きくなって、甲板室への応力の入力がおおきく
なり、A点に応力が集中して甲板室に亀裂が発生するこ
とがある。
船体1からの変形を吸収しているので、船体1の変形が
直接甲板室4に伝達されないため、甲板室4の変形も小
さく、応力の入力も小さくなる。もっとも、支柱の設計
には十分注意する必要があるが、一般に壁板の面内の変
形に比べて、支柱の変形は許容両が大きくなる(ただ
し、材料の許容応力が同じである場合)。
造の場合、側板には面内のせん断変形を生じて、そのせ
ん断応力は数式のようになる。 τ=G・(a/h) ・・・・・・・・・・・・・ 式中、τ:せん断応力 G:せん断弾性係数 a:船体の縦方向変位 h:船楼の高さ
の曲げ応力は数式のようになる。 σs=(3Ea/h2 )η ・・・・・・・・・・・・・ 式中、σs:曲げ応力 E:ヤング率 a:船体の縦方向変位 h:支柱の高さ(船楼の高さ) η:支柱の幅
8Eで表わされるから、式は数式のように表わせ
る。 τ=0.38E・(a/h) ・・・・・・・・・・・・・ せん断応力τの降伏応力τyは、τy=δy/31/2 で
ある。ここに、σyは曲げ応力の降伏応力である。
1/2 ・τであるから、一体構造の場合を曲げ応力σで表
わすと、数式のようになる。 σ=0.38×31/2 ・E・(a/h) ・・・・・・・・・・
壁の最大応力σの比をとると、σ/σs=0.32(h
/η)となるので、支柱の高さhを2500mm、支柱の
幅ηを150mmとすると、σ/σsは約3.7となり、
一体構造の壁に生じる最大応力は支柱支持構造の支柱の
最大応力の約3.7倍となり、支柱構造の方が応力が小
さくなることが分かる。そして、居住空間を形成する甲
板室が、支柱によって船体と分離独立した形態で支持さ
れ、その振動が最小減となるので、従来のように、機関
室の上方周囲を囲むようにして通路を形成すると共に、
その周囲に居住空間を形成することなく、1フロアー全
体を居住空間とすることができる。
れるものでなく、本発明の要旨を変更しない範囲内にお
いて変形実施できる構成を含む。
の船舶の甲板室犠装構造は、甲板室が船体とは分離独立
して船体上に立設された支柱でのみ支持されているの
で、機関室の振動が甲板室に伝搬され難くなって甲板室
の騒音や振動が減少するとともに、船体振動による甲板
室の振動が抑制されてて、生活環境が改善するという効
果を有する。
れていることにより、甲板室を船体とは別個に製作する
ことができて、犠装作業の作業性が向上し、さらに機関
室直上の甲板が空間になって開口部を自由に配置するこ
とが可能になり、主要な機器の陸揚げ修理や保守整備が
容易になるという効果を有する。
れば、甲板室が船体上に立設された支柱でのみ支持さ
れ、機関室と分離される構造であるので、該機関室より
の振動の伝搬を軽減できることより、従来の構造と異な
り、機関室上方の甲板において、該機関室上方開口壁を
取り巻くようにして居住空間を製作する必要がなく、甲
板室を一つのフロアーとして得ることができるため、制
約された容積の中で有効な配置が可能となり、また該居
住空間のみを地上で独立して製作、組み立て、船体に架
装(搭載)できる。従って、その製作が容易となる。
支柱構造との説明図である。
ある。
・甲板室、5・・・支柱
Claims (1)
- 【請求項1】 船体上に設置される甲板室の犠装構造で
あって、前記甲板室が前記船体上に立設された支柱での
み支持されていることを特徴とする船舶の甲板室犠装構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5142797A JPH06329073A (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 船舶の甲板室犠装構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5142797A JPH06329073A (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 船舶の甲板室犠装構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06329073A true JPH06329073A (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=15323850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5142797A Pending JPH06329073A (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 船舶の甲板室犠装構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06329073A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101363692B1 (ko) * | 2005-09-20 | 2014-02-14 | 바르실라 핀랜드 오이 | 해양선박 |
-
1993
- 1993-05-21 JP JP5142797A patent/JPH06329073A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101363692B1 (ko) * | 2005-09-20 | 2014-02-14 | 바르실라 핀랜드 오이 | 해양선박 |
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