JP3277803B2 - ごみ焼却プラントの制震架構 - Google Patents

ごみ焼却プラントの制震架構

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JP3277803B2
JP3277803B2 JP07470296A JP7470296A JP3277803B2 JP 3277803 B2 JP3277803 B2 JP 3277803B2 JP 07470296 A JP07470296 A JP 07470296A JP 7470296 A JP7470296 A JP 7470296A JP 3277803 B2 JP3277803 B2 JP 3277803B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震時に発生する
ごみ焼却プラントの振動を抑制する制震架構に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図19に示すように、ごみ焼却設備にお
いて、ごみ収集車が出入りする投入ステージ1、ごみを
投入するごみピット2、ごみを燃焼させる焼却炉3、ご
みの燃焼排ガスの熱により蒸気を発生させるボイラ4、
およびボイラ4を通過した排ガス中の有害成分を除去す
る排ガス処理機器5等の設備は、鉄筋コンクリート構造
または、鉄骨鉄筋コンクリート構造の建屋6の中に収容
されている。
【0003】焼却炉3とボイラ4は、ごみピット2と排
ガス処理機器5の間に設けられており、そして、上昇す
る燃焼排ガスを円滑に流すためにボイラー4は焼却炉3
の上に設けられている。また、焼却炉3の前部にごみ投
入ホッパーがあることから、ボイラ4の前後方向中心は
焼却炉3の前後方向中心より後方に偏心して設けられて
いる。
【0004】図20および図21に示すように、焼却炉
3は焼却炉架構10により保持され、ボイラ4はボイラ
架構11によって保持されている。なお、この焼却炉架
構10とボイラ架構11を総称するときは、ごみ焼却プ
ラント架構ということにする。また、ボイラと焼却炉を
総称するときは、ごみ焼却プラントという。ごみ焼却プ
ラント架構は、ごみ焼却プラントの他に、点検用歩廊も
保持している。
【0005】上述したように、前後方向においてボイラ
中心が焼却炉中心より後方に偏心しているため、前後方
向において、ボイラ架構11の中心は焼却炉架構10の
中心から後方に偏心している。このため、ボイラ架構1
1の後部が、焼却炉架構10の後端から後方に張り出し
ている。
【0006】焼却炉架構10の上部に枠状の水平フレー
ム13を固着して設け、この水平フレーム13の上にボ
イラ架構11の柱脚部11aが固着されている。水平フ
レーム13の後部部材の両端部にベースプレート15付
きの脚部材14が取付けられている。16は排ガス処理
機器が設置されている床、17はこの床16を支持する
鉄筋コンクリート構造または、鉄骨鉄筋コンクリート造
りの床支持部材である。18は床支持部材17から前方
に張り出して設けられた支持台である。そして、上記の
脚部材14のベースプレート15が支持台18によって
支持されている。図22に示すように、支持台18には
複数のボルト19が植設されおり、一方、ベースプレー
ト15には、前後方向に長い長穴15aが形成されてい
る。そして、ベースプレート15はその長穴15aをボ
ルト19に通し、ナットにより所定のトルクよりゆるく
締結されている。即ち、ボイラ架構11は、通常時と地
震時に水平フレーム13を介して前方部分は焼却炉架構
10に支持され、後方部分は建屋の床支持部材17によ
り支持されている。後方部分の支持は、ボイラ架構11
の偏心により、ごみ焼却プラント架構の後部が前部より
変形するねじれ振動を防ぐためである。また、前後方向
の熱膨張による伸びをベースプレート15の長穴により
吸収している。また、この長穴は、熱膨張によって架構
部材に応力が発生するのを防いでいる。
【0007】また、高さの高いボイラ(高さの例:1
3.5m)4に、前後方向または左右方向から地震動が
作用したときのボイラ4とボイラ架構11の相互の振動
変位を抑制するために、図20および図21に示すよう
に、ボイラ4とボイラ架構11の間の複数箇所にストッ
パー20が設けられている。このストッパー20は、図
23に示すように、ボイラ4の外周を囲うように取付け
られたバックステイ4aに雄ストッパー20aを設け、
バックステイ4aに対向するボイラ架構の水平ブレース
11bに雌ストッパー20b、20bを設け、雌ストッ
パーの凹部20cに雄ストッパー20aを嵌入させて形
成してある。そして、地震動によるボイラ4の左右方向
および前後方向の一定以上の振動変位を雄ストッパー1
1bを介してボイラ架構の雌ストッパー20b、20b
で抑制する構造としている。
【0008】ボイラ架構の耐震構造として、特開昭62
−66004号公報、特開昭62−66005号公報が
公開されている。これらは、吊下形ボイラに関するもの
で、特開昭62−66004号は、ボイラ本体の強度部
材とボイラ本体を囲んでそれを吊り下げ支持するボイラ
フレームの強度部材の間に、滑り耐力をもって互いに固
着されたシリンダとロッドを設け、大きな外力が作用し
たとき、両者の間に滑りを発生させ、ボイラフレームか
らの反力がボイラ本体に伝わらないようにしたものであ
る。また、特開昭62−66005号は、ボイラ本体の
強度部材とボイラ本体を囲んでそれを吊り下げ支持する
ボイラフレームの強度部材の間に、雄ストッパーおよび
雌ストッパーを設け、雄ストッパーをボイラ本体の強度
部材にシアボルトを介して締結し、大きな外力が作用し
たとき、シアボルトを切断させ、ボイラフレームからの
反力がボイラ本体に伝わらないようにしたものである。
【0009】吊下形ボイラは、ボイラフレームとボイラ
本体の地震時の大きな相対変位が特徴であり、これらの
主な目的は、ボイラ本体とボイラフレームの衝突による
ボイラ本体の重大な損傷を防ぐことにある。
【0010】しかし、これらの技術は、吊下形ボイラと
支持構造が異なり、相対変位の小さなごみ焼却プラント
架構に適用する必要性が小さい。
【0011】ごみ焼却プラント架構の耐震性を向上する
技術で公開されたものはない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前後方向において、ボ
イラとボイラ架構が、焼却炉架構から後方にオバーハン
グした特異な構造になっている。このため、ごみ焼却プ
ラントの後部が前部より変形するねじれ振動を防ぐため
に、後方部分で建屋の床支持部材に水平フレームの後部
部材をボイラ架構の左右方向において剛結合としてい
る。
【0013】しかし、この状態でも左右方向に地震動が
作用すると、水平フレームの前部が左右方向に大きく変
位し、ボイラ架構は柱脚高さの後端を支点としてねじれ
変形を生じる。この解決手段として、前方のピット壁に
水平フレームの前部部材をボイラ架構の左右方向におい
て剛結合することが考えられるが、焼却炉前部の熱膨張
が大きいために、熱応力の発生が考えられ、剛結合でき
ない。ねじれ変形が大きくなれば、部分的に過大な変形
を強いられる。ごみ焼却プラント架構の部材およびごみ
焼却プラント本体に応力が集中し、地震に対する抵抗力
が急激に減ずると考えられる。
【0014】また、前後方向に地震動が作用した場合に
は、剛心と重心が一致しているためにねじれ変形は生ぜ
ず、並進変形のみであるが、熱膨張を逃がすための長穴
の接合部にせざるを得ない。もし、剛結合できれば、ご
み焼却プラントが負担する地震力の低減につながり、耐
震性が向上する。
【0015】本発明は、熱膨張を逃がすために、建屋に
地震力を伝達できずに、ボイラ架構に生じる上記のボイ
ラ架構左右方向のねじれ変形およびボイラ架構前後方向
の並進変形を抑制し、もってごみ焼却プラント架構およ
びごみ焼却プラントの応力集中を防ぎ、地震力に対する
抵抗力を急激に減ずることのない靱性の大きいごみ焼却
プラントの制震架構を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を以
下の制震架構によって達成する。
【0017】第1の発明は、焼却炉を囲んで保持する焼
却炉架構と、焼却炉架構の上部に枠状に配置した水平フ
レームと、水平フレームの上に固着され、ボイラを囲ん
で保持するボイラ架構と、焼却炉架構とボイラ架構を収
納する建屋を有すごみ焼却プラントにおいて、焼却炉架
構の前方にピット側壁が、また、その後方および左右方
向に建屋の床支持部材が配置され、かつ、前後方向にお
いて、ボイラの前後方向中心が焼却炉の前後方向中心よ
り後方に偏心し、さらに、水平フレームの後部部材とボ
イラ架構後方の建屋の床支持部材を左右方向において剛
結合とし、前記水平フレームの前部部材とピット側壁と
の間を、ボイラ架構の左右方向に減衰力ベクトルを有す
るダンパーを介して連結したごみ焼却プラントの制震架
構である。
【0018】第2の発明は、焼却炉を囲んで保持する焼
却炉架構と、焼却炉架構の上部に枠状に配置した水平フ
レームと、水平フレームの上に固着され、ボイラを囲ん
で保持するボイラ架構と、焼却炉架構とボイラ架構を収
納する建屋を有すごみ焼却プラントにおいて、焼却炉架
構の前方にピット側壁が、また、その後方および左右方
向に建屋の床支持部材が配置され、かつ、前後方向にお
いて、ボイラの前後方向中心が焼却炉の前後方向中心よ
り後方に偏心し、さらに、水平フレームの後部部材とボ
イラ架構後方の建屋の床支持部材を左右方向において剛
結合とし、前記水平フレームの左右部材のいづれか一つ
の部材と建屋構成部材との間を、ボイラ架構の左右方向
に減衰力ベクトルを有するダンパーを介して連結したご
み焼却プラントの制震架構である。
【0019】第3の発明は、焼却炉を囲んで保持する焼
却炉架構と、焼却炉架構の上部に枠状に配置した水平フ
レームと、水平フレームの上に固着され、ボイラを囲ん
で保持するボイラ架構と、焼却炉架構とボイラ架構を収
納する建屋を有すごみ焼却プラントにおいて、焼却炉架
構の前方にピット側壁が、また、その後方および左右方
向に建屋の床支持部材が配置され、かつ、前後方向にお
いて、ボイラの前後方向中心が焼却炉の前後方向中心よ
り後方に偏心し、さらに、水平フレームの後部部材とボ
イラ架構後方の建屋の床支持部材との間を、ボイラ架構
の左右方向に減衰力ベクトルを有するダンパーを介して
連結したごみ焼却プラントの制震架構である。
【0020】第4の発明は、焼却炉を囲んで保持する焼
却炉架構と、焼却炉架構の上部に枠状に配置した水平フ
レームと、水平フレームの上に固着され、ボイラを囲ん
で保持するボイラ架構と、焼却炉架構とボイラ架構を収
納する建屋を有すごみ焼却プラントにおいて、焼却炉架
構の前方にピット側壁が、また、その後方および左右方
向に建屋の床支持部材が配置され、かつ、前後方向にお
いて、ボイラの前後方向中心が焼却炉の前後方向中心よ
り後方に偏心し、さらに、ボイラ架構の後部部材とボイ
ラ架構後方の建屋の床支持部材との間を、水平フレーム
の左右方向幅中心線上にあり、且つボイラ架構の前後方
向に減衰力ベクトルを有するダンパーで連結したごみ焼
却プラントの制震架構である。
【0021】第5の発明は、焼却炉を囲んで保持する焼
却炉架構と、焼却炉架構の上部に枠状に配置した水平フ
レームと、水平フレームの上に固着され、ボイラを囲ん
で保持するボイラ架構と、焼却炉架構とボイラ架構を収
納する建屋を有すごみ焼却プラントにおいて、焼却炉架
構の前方にピット側壁が、また、その後方および左右方
向に建屋の床支持部材が配置され、かつ、前後方向にお
いて、ボイラの前後方向中心が焼却炉の前後方向中心よ
り後方に偏心し、さらに、水平フレームの後部部材とボ
イラ架構後方の建屋の床支持部材を左右方向において剛
結合とし、前記水平フレームの前部部材とピット側壁と
の間を、ボイラ架構の左右方向に減衰力ベクトルを有す
るダンパーを介して連結し、さらに、水平フレームの後
部部材とボイラ架構後方の床支持部材との間を、水平フ
レームの左右方向幅中心線上にあり、且つボイラ架構の
前後方向に減衰力ベクトルを有するダンパーで連結した
ごみ焼却プラントの制震架構である。
【0022】第6の発明は、焼却炉を囲んで保持する焼
却炉架構と、焼却炉架構の上部に枠状に配置した水平フ
レームと、水平フレームの上に固着され、ボイラを囲ん
で保持するボイラ架構と、焼却炉架構とボイラ架構を収
納する建屋を有すごみ焼却プラントにおいて、焼却炉架
構の前方にピット側壁が、また、その後方および左右方
向に建屋の床支持部材が配置され、かつ、前後方向にお
いて、ボイラの前後方向中心が焼却炉の前後方向中心よ
り後方に偏心し、さらに、水平フレームの後部部材とボ
イラ架構後方の建屋の床支持部材を左右方向において剛
結合とし、前記水平フレームの左右部材のいづれか一つ
の部材と建屋構成部材との間を、ボイラ架構の左右方向
に減衰力ベクトルを有するダンパーを介して連結し、さ
らに、水平フレームの後部部材とボイラ架構後方の建屋
の床支持部材との間を、水平フレームの左右方向幅中心
線上にあり、且つボイラ架構の前後方向に減衰力ベクト
ルを有するダンパーで連結したごみ焼却プラントの制震
架構である。
【0023】第7の発明は、焼却炉を囲んで保持する焼
却炉架構と、焼却炉架構の上部に枠状に配置した水平フ
レームと、水平フレームの上に固着され、ボイラを囲ん
で保持するボイラ架構と、焼却炉架構とボイラ架構を収
納する建屋を有すごみ焼却プラントにおいて、焼却炉架
構の前方にピット側壁が、また、その後方および左右方
向に建屋の床支持部材が配置され、かつ、前後方向にお
いて、ボイラの前後方向中心が焼却炉の前後方向中心よ
り後方に偏心し、さらに、水平フレームの後部部材とボ
イラ架構後方の建屋の床支持部材との間を、ボイラ架構
の左右方向に減衰力ベクトルを有するダンパーを介して
連結し、さらに、水平フレームの後部部材とボイラ架構
後方の床支持部材との間を、水平フレームの左右方向幅
中心線上にあり、且つボイラ架構の前後方向に減衰力ベ
クトルを有するダンパーで連結したごみ焼却プラントの
制震架構である。
【0024】「作用」 第1の発明:左右方向に地震動が作用したとき、ダンパ
ーが水平フレームの前部の左右方向の振動変位を抑制す
るから、ボイラー架構の柱脚高さの後端を支点とした大
きなねじれ変形は小さく抑えられる。
【0025】第2の発明:ごみの投入口等で、水平フレ
ームとピット壁の間にダンパーを設けることができない
場合に、左右方向に地震動が作用したとき、ダンパーが
水平フレームの変形が大きな部分の左右方向の振動変位
を抑制するから、ボイラー架構の柱脚高さの後端を支点
とした大きなねじれ変形は小さく抑えられる。
【0026】第3の発明:水平フレームの後部を床支持
部材に剛結合することなく、ダンパーによって連結した
から、左右方向に地震動が作用したとき、水平フレーム
の後端を支点とした前部の大きな曲げ変形が抑制される
ので、ボイラー架構の柱脚高さの後端を支点とした大き
なねじれ変形は小さくなる。
【0027】第4の発明:水平フレームの後端と床支持
部材の間を、水平フレームの左右方向幅の中心線上でダ
ンパーにより連結したから、前後方向に地震動が作用し
たとき、熱膨張による応力をごみ焼却プラント架構に生
じさせることなく建屋に地震力を伝達できるので、ボイ
ラ架構の上部の変位が小さくなる。
【0028】第5の発明:第1の発明と第4の発明の構
成を組み合わせたから、地震動が左右方向から作用した
とき、ボイラ架構のねじれ変形は小さく抑えられ、地震
動が前後方向から作用したとき、ボイラ架構の上部の変
位が小さく抑えられる。
【0029】第6の発明:第2の発明と第4の発明を組
み合わせたから、地震動が左右方向から作用したとき、
ボイラ架構のねじれ変形は小さく抑えられ、地震動が前
後方向から作用したとき、ボイラ架構の上部の変位が小
さく抑えられる。
【0030】第7の発明:第3の発明と第4の発明の構
成を組み合わせたから、地震動が左右方向から作用した
とき、ボイラ架構のねじれ変形は小さく抑えられ、地震
動が前後方向から作用したとき、ボイラ架構の上部の変
位が小さく抑えられる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて以下に説明する。 「第1の実施の形態」図1は、本発明の第1の実施の形
態の側面図、図2は、図1のC−C矢視図、図3は、図
2のダンパー取付け部の拡大平面図である。3はごみ焼
却炉、4はごみ焼却炉の上部に設けられたボイラー、1
0はごみ焼却炉3を囲んで保持する焼却炉架構、11は
ボイラ4を囲んで保持するボイラ架構である。焼却炉架
構10は、H形鋼、鋼管等を使用した柱部材、水平ブレ
ース、斜めブレースおよび壁面部材で形成されている。
ボイラ架構11は、H形鋼、鋼管等を使用した柱部材、
水平ブレース、および斜めブレースで形成されている。
前後方向において、ボイラ4の前後方向中心は、焼却炉
3の前後方向中心より後方に偏心している。このため、
前後方向において、ボイラ架構11の後部は、焼却炉架
構10後端から後方に張り出している。このように後方
に張り出したボイラ架構11を支持するために、焼却炉
架構10の上部に枠状の水平フレーム13を、その後部
を焼却炉架構10の後端から後方に張り出して設けてい
る。この水平フレーム13の上に、ボイラ架構11の柱
脚部11aが、固着されている。この水平フレーム13
は、ボイラ本体およびボイラ架構11の重量を受ける。
そして、水平フレーム13の後部の両側下面にベースプ
レート15を取り付けた脚部材14、14を設け、この
脚部材14、14を後方にある鉄骨鉄筋コンクリート製
の床支持部材17から前方に張り出して形成した支持台
18、18に乗せ、ボルト締結している。脚部材のベー
スプレート15と支持台18の締結方法は、「従来の技
術」で、図22に基づいて説明した内容と同一であるの
で説明を省略する。即ち、ボイラ架構11は、水平フレ
ーム13を介して前方部分は焼却炉架構10に支持さ
れ、後方部分は床支持部材17により支持されている。
また、ボイラ架構11および水平フレーム13の前後方
向の熱膨張と変位を吸収できる。
【0032】ボイラ4に左右方向から地震動が作用した
とき、ボイラの振動変位を抑制するため、ボイラ4とボ
イラ架構11の間に複数のストッパーが設けられてい
る。ストッパーは、「従来の技術」で、図20、図21
および図23に基づき説明した構造と同一であるので説
明を省略する。
【0033】21は、ごみピット2の側壁で、鉄骨鉄筋
コンクリート製である。この実施の形態においては、図
1および図2に示すように、ボイラ架構11を支持して
いる水平フレーム13の前部部材とごみピット側壁21
の間を、左右方向に減衰力ベクトルを有するように設け
たダンパー22を介して連結している。このダンパー2
2の取付け構造を図3により説明する。
【0034】水平フレーム13に、その前部部材13a
の左右方向幅中心線30上で、その前面に強固な取付け
台23bが、取付けられている。また、この水平フレー
ム13に対向するごみピットの側壁21の後面の前記取
付け台23bの取付け高さで、右方向に一定距離離れた
位置に、強固な取付け台23aが取付けられている。二
つの取付け台23b、23aの上面にピン24b、24
aが、水平フレーム13の前面に平行してそれぞれ取付
けられている。そして、ダンパー22が、一端をピン2
4bに、他端をピン24aに遊嵌合して上下方向に一定
変位可能に取付けられている。ダンパー22の両端取付
け部がピン24b、24aに対して回動できるから、地
震動が作用して、ごみピット側壁21と水平フレームの
前部部材13aが平行でなくなったり、両者の間隔が変
化した場合でも、ダンパー22に無理な力がかかること
がない。地震動が左右方向に作用したとき、ダンパー2
2が、オイルダンパーの場合、水平フレームの前部部材
13aとごみピット側壁21の左右方向相対速度に応じ
た抗力を発生してボイラ架構11の左右方向変位を小さ
く抑制する。
【0035】ダンパー22としては、鋼中履歴ダンパー
等の変位依存型ではなく速度依存型のオイルダンパーま
たは、免震ゴム等が使用される。
【0036】なお、図3で、取付け台23bが、水平フ
レームの前部部材13aの左右方向幅中心線30上に取
付けられた例を示したが、前部部材13aのどの位置に
取付けてもよい。勿論、この場合、ごみピット側壁21
側の取付け台23bの取付け位置は、取付け台23bの
位置に合わせて変更することになる。
【0037】「第2の実施の形態」図4に示すように、
水平フレーム13の後部部材13bとボイラ架構11の
後方の建屋の床支持部材17をボイラ架構の左右方向に
おいて剛結合とし、水平フレームの右部材13cと床支
持部材等の建屋構成部材35との間を、ボイラー架構の
左右方向に減衰力ベクトルを有するダンパー22で連結
している。
【0038】ダンパー22の取り付け構造等について
は、第1の実施の形態の構造に準ずるので、説明を省略
する。
【0039】「第3の実施の形態」図5は、本発明の第
3の実施の形態の側面図、図6は、図5のD−D矢視
図、図7は、図6のダンパー取付け部の拡大平面図であ
る。
【0040】この実施の形態では、水平フレーム13の
脚部材のベースプレート15は、第1の実施の形態と異
なり、支持台18に乗っているだけで、ボルト締結され
ない。即ち、ベースプレート15が、支持台の上で左右
方向および前後方向に移動できる状態に置かれる。他の
符号の説明については、第1の実施の形態と同一である
ので説明を省略する。
【0041】この実施の形態においては、図5および図
6に示すように、ボイラ架構11を支持している水平フ
レーム13の後方部材13bの後面と床支持部材17の
前面の間を、左右方向に減衰力ベクトルを有するように
設けたダンパー22を介して連結している。このダンパ
ーの取付け方法を図7により説明する。
【0042】水平フレーム13に、その後部部材13b
の左右方向幅中心線30上で、その後面に強固な取付け
台23bが、取付けられている。また、この水平フレー
ム13に対向する床支持部材17の前面に前記取付け台
23bの取付け高さで、左方向に一定距離離れた位置
に、強固な取付け台23aが取付けられている。二つの
取付け台23b、23aの上面にピン24b、24a
が、水平フレーム13の後面に平行してそれぞれ取付け
られている。そして、ダンパー22が、一端をピン24
bに、他端をピン24aに遊嵌合して、上下方向に一定
変位可能に取付けられている。ダンパー22の両端取付
け部がピン24b、24aに対して回動できるから、地
震動が作用して、床支持部材17と水平フレームの後部
部材13bが平行でなくなったり、両者の間隔が変化し
た場合でも、ダンパー22に無理な力がかかることがな
い。地震動が左右方向に作用したとき、ダンパー22
が、水平フレームの後部部材13bと床支持部材17の
左右方向相対速度に応じた抗力を発生して、ボイラ架構
11の左右方向変位を小さく抑制する。
【0043】なお、図7で、取付け台23bが、水平フ
レームの後部部材13bの左右方向幅中心線30上に取
付けられた例を示したが、後部部材13aのどの位置に
取付けてもよい。
【0044】「第4の実施の形態」図8は、本発明の第
4の実施の形態の側面図、図9は、図8のE−E矢視
図、図10は、図9のダンパー取付け部の拡大平面図で
ある。
【0045】この実施の形態では、水平フレーム13の
脚部材のベースプレート15は、第1の実施の形態と同
じように、ベースプレート15の長穴を支持台18に植
設されたボルトを通し締結されている。他の符号の説明
については、第1の実施の形態と同一であるので説明を
省略する。
【0046】この実施の形態においては、図8および図
9に示すように、ボイラ架構11を支持している水平フ
レーム13の後方部材13bの後面と床支持部材17の
前面の間を、前後方向に減衰力ベクトルを有するように
設けたダンパー22を介して連結している。このダンパ
ーの取付け方法を図10により説明する。
【0047】水平フレーム13に、その後部部材13b
の左右方向幅中心線30上で、その後面に強固な取付け
台23bが、取付けられている。また、この水平フレー
ム13に対向する床支持部材17の前面に、強固な取付
け台23aが取付けられおり、その取付け位置は水平フ
レーム13の左右方向幅中心線30の延長線との交点で
ある。二つの取付け台23b、23aの上面にピン24
b、24aが、それぞれ取付けられており、これらのピ
ン24b、24aは水平フレーム13の左右方向幅中心
線30を含む鉛直平面上にある。そして、ダンパー22
が、一端をピン24bに、他端をピン24aに遊嵌合し
て、上下方向に一定変位可能に取付けられている。ダン
パー22の両端取付け部がピン24b、24aに対して
回動できるから、地震動が作用して、床支持部材17と
水平フレームの後部部材13bが平行でなくなったり、
両者の間隔が変化した場合でも、ダンパー22に無理な
力がかかることがない。地震動が前後方向に作用したと
き、ダンパー22が、水平フレームの後部部材13bと
床支持部材17の前後方向相対速度に応じた抗力を発生
して、ボイラ架構11の前後方向変位を小さく抑制す
る。
【0048】「第5の実施の形態」図11は、本発明の
第5の実施の形態の側面図、図12は、図11のF−F
矢視図、図13は、図12のダンパー取付け部の拡大平
面図である。
【0049】この実施の形態は、第1の実施の形態と第
4の実施の形態とを組み合わせたものである。この実施
形態では、水平フレーム13の脚部材のベースプレート
15は、第1の実施の形態と同じように、ベースプレー
ト15の長穴を支持台18に植設されたボルトを通し締
結されている。他の符号の説明については、第1の実施
の形態と同一であるので説明を省略する。
【0050】この実施形態においては、図11および図
12に示すように、水平フレーム13の前方側におい
て、ボイラ架構11を支持している水平フレーム13の
前部部材とごみピット側壁21の間を、左右方向に減衰
力ベクトルを有するように設けたダンパー22を介して
連結し、水平フレーム13の後方側において、ボイラ架
構11を支持している水平フレーム13の後方部材13
bの後面と床支持部材17の前面の間を、水平フレーム
の左右方向幅中心線上にあり、且つ前後方向に減衰力ベ
クトルを有するように設けたダンパー22を介して連結
している。
【0051】水平フレーム13の前部部材13aとごみ
ピット側壁21の間を連結するダンパー22の取付け方
法は、第1の実施の形態の図3の説明と同じであり、水
平フレーム13の後方部材13bの後面と床支持部材1
7の前面の間を連結するダンパー22の取付け方法は、
第4の実施の形態の図10の説明と同じであるので、図
13に基づく説明を省略する。
【0052】地震動が左右方向に作用したとき、水平フ
レーム13の前部部材13aとごみピット側壁21の間
を連結するダンパー22が、水平フレームの前部部材1
3aとごみピット側壁21の左右方向相対速度に応じた
抗力を発生してボイラ架構11の前部の左右方向変位を
小さく抑制する。また、地震動が前後方向に作用したと
き、水平フレーム13の後方部材13bの後面と床支持
部材17の前面の間を連結するダンパー22が、水平フ
レームの後部部材13bと床支持部材17の前後方向相
対速度に応じた抗力を発生してボイラ架構11の前後方
向変位を小さく抑制する。
【0053】「第6の実施の形態」この実施の形態は、
第2の実施の形態と第4の実施の形態を組み合わせたも
のである。図14に示すように、ボイラ架構11の柱脚
高さの水平フレーム13の後部材13bとボイラ架構後
方の建屋の床支持部材17をボイラ架構の左右方向にお
いて剛結合とし、水平フレームの右部材13cと建屋構
成部材35との間を、ボイラ架構の左右方向に減衰力ベ
クトルを有するダンパー22aを介して連結し、さら
に、水平フレームの後部部材13bとボイラ架構後方の
建屋の床支持部材17との間を、水平フレームの左右方
向幅中心線上にあり、且つボイラ架構の前後方向に減衰
力ベクトルを有するダンパー22bで連結している。
【0054】ダンパーの取付け構造については、第1の
実施の形態および第4の実施の形態の構造に準ずるので
説明を省略する。
【0055】「第7の実施の形態」図15は、本発明の
第7の実施の形態の側面図、図16は、図15のG−G
矢視図、図17は、図16のダンパー取付け部の拡大平
面図である。
【0056】この実施形態は、第3の実施の形態と第4
の実施の形態とを組み合わせたものである。この実施の
形態では、水平フレーム13の脚部材のベースプレート
15は、第1の実施の形態と異なり、支持台18に乗っ
ているだけで、ボルト締結されない。即ち、ベースプレ
ート15が、支持台の上で左右方向および前後方向に移
動できる状態に置かれる。他の符号については第1の実
施の形態と同一であるので説明を省略する。
【0057】この実施の形態においては、図15および
図16に示すように、ボイラ架構11を支持している水
平フレーム13の後部部材13bの後面と床支持部材1
7の前面の間を、左右方向に減衰力ベクトルを有するよ
うに設けたダンパー22aを介して連結するとともに、
水平フレームの左右方向幅中心線上にあり、且つ前後方
向に減衰力ベクトルを有するように設けたダンパー22
bを介して連結している。
【0058】これらのダンパー22aおよび22bの取
付け方法を図17により説明する。水平フレームの後部
部材13bの後面の左右幅方向中心の上方に取付け台2
3cが、また下方に取付け台23bが、取付けられてい
る。一方、床支持部材17の前面で、水平フレームの左
右幅方向中心線30から左方向に一定距離をおいた位置
に取付け台23cの取付け高さと同じ高さで、取付け台
23dが取付けられている。また、床支持部材17の前
面で、水平フレームの左右幅方向中心線30の延長上
に、取付け台23aが取付けられている。取付け台23
c、23d上の水平フレームの後部部材13bに平行し
た線上に、ピン24c、24dがそれぞれ取付けられて
いる。そして、ダンパー22aが、その一端をピン24
cに、他端をピン24dに遊嵌合して取付けられてい
る。ダンパー22bが、その一端をピン24aに、他端
をピン24bに遊嵌合して取付けられている。ダンパー
22aおよびダンパー22bは、それらの両端部が各ピ
ンに対して回動できるから、地震動が作用して、床支持
部材17と水平フレームの後部部材13bが平行でなく
なったり、両者の間隔が変化した場合でもダンパー22
aおよびダンパー22bに無理な力がかかることがな
い。地震動が左右方向に作用したとき、ダンパー22a
が、水平フレームの後部部材13bと床支持部材17の
左右方向相対速度に応じた抗力を発生して、ボイラ架構
11の左右方向変位を小さく抑制する。地震動が前後方
向に作用したとき、ダンパー22bが、水平フレームの
後部部材13bと床支持部材17の前後方向相対速度に
応じた抗力を発生して、ボイラ架構11の前後方向変位
を小さく抑制する。
【0059】図18は、水平フレームの後部部材と床支
持部材の間に、1個のダンパーを設けてボイラ架構の左
右方向および前後方向の変位を抑制する他の例を示した
ものである。図において、水平フレームの後部部材13
bの後面の左右方向幅中心に、取付け台23bが、取付
けられている。また、床支持部材13の前面で、取付け
台23bの取付け高さと同じ高さで、後部部材13bの
中心線30から左方向に一定距離おいた位置に、取付け
台23aが取付けられている。取付け台23bの上にピ
ン24bが、取付け台23aの上にピン24aがそれぞ
れ取付けられている。ダンパー22が、その一端をピン
24bに、他端をピン24aに遊嵌合して取付けられて
いる。ダンパー22は、水平フレームの後部部材の中心
線30に対し傾斜している。この傾斜角度は、30°〜
60°が好ましい。
【0060】ダンパー22の両端部は、ピン24bおよ
びピン24aに対して回動できるから、地震動が作用し
て、床支持部材17と水平フレームの後部部材13bが
平行でなくなったり、両者の間隔が変化した場合でも、
ダンパー22に無理な力がかかることがない。ダンパー
22が、水平フレームの後部部材の中心線30に対して
傾斜して取付けられているから、ダンパー22の抗力
は、左右方向および前後方向に分力を有している。従っ
て、地震動が左右方向に作用したとき、抗力の左右方向
分力を発生し、ボイラ架構11の左右方向変位を小さく
抑制する。また、地震動が前後方向に作用したとき、抗
力の前後方向分力を発生し、ボイラ架構11の左右方向
変位を小さく抑制する。
【0061】
【発明の効果】第1の発明、第2の発明および第3の発
明によれば、地震時のボイラ架構の柱脚高さの後端を支
点としたねじれ変形を小さく抑制することにより、部分
的に過大な変形を防ぎ、ごみ焼却プラント架構の部材お
よびごみ焼却プラント本体に応力が集中することなく地
震に対する抵抗力を急激に減ずることがない靱性の大き
い構造とすることができる。
【0062】第4の発明によれば、地震時のボイラ架構
の前後方向の変位を小さく抑制することができる。
【0063】第5の発明、第6の発明および第7の発明
によれば、地震時のボイラ架構の柱脚高さの後端を支点
としたねじれ変形を小さく抑制し、また地震時のボイラ
架構の前後方向の変位を小さく抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の側面図である。
【図2】図1のC−C矢視図である。
【図3】図2のダンパー取付け部の拡大平面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の平面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の側面図である。
【図6】図5のD−D矢視図である。
【図7】図6のダンパー取付け部の拡大平面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態の側面図である。
【図9】図8のE−E矢視図である。
【図10】図9のダンパー取付け部の拡大平面図であ
る。
【図11】本発明の第5の実施の形態の側面図である。
【図12】図11のF−F矢視図である。
【図13】図12のダンパー取付け部の拡大平面図であ
る。
【図14】本発明の第6の実施の形態の平面図である。
【図15】本発明の第7の実施の形態の側面図である。
【図16】図15のG−G平面図である。
【図17】図16のダンパー取付け部の拡大平面図であ
る。
【図18】図16の変形例であるダンパー取付け部の平
面図である。
【図19】ごみ焼却設備の側面図である。
【図20】従来のごみ焼却プラント架構の側面図であ
る。
【図21】従来のごみ焼却プラント架構の平面図であ
る。
【図22】図20のA部拡大平面図である。
【図23】図21のB部拡大平面図である。
【符号の説明】
3 焼却炉 4 ボイラ 10 焼却炉架構 11 ボイラ架構 13 水平フレーム 13a 前部部材 13b 後部部材 13c 右部材 14 脚部材 15 ベースプレート 16 床 17 床支持部材 18 支持台 21 ごみピット側壁 22,22a,22b ダンパー 23a,23b,23c,23d 取付け台 24a.24b,24c,24d ピン 30 水平フレームの左右幅方向中心線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 潤一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 永関 三千男 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 西野 雅明 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 昭51−10202(JP,A) 特開 昭59−219624(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F22B 37/24 E04H 9/02 F23G 5/46

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼却炉を囲んで保持する焼却炉架構と、
    焼却炉架構の上部に枠状に配置した水平フレームと、水
    平フレームの上に固着され、ボイラを囲んで保持するボ
    イラ架構と、焼却炉架構とボイラ架構を収納する建屋を
    有すごみ焼却プラントにおいて、 焼却炉架構の前方にピット側壁が、また、その後方およ
    び左右方向に建屋の床支持部材が配置され、かつ、前後
    方向において、ボイラの前後方向中心が焼却炉の前後方
    向中心より後方に偏心し、さらに、 水平フレームの 後部部材とボイラ架構後方の建屋の床支
    持部材を左右方向において剛結合とし、前記水平フレー
    ムの前部部材とピット側壁との間を、ボイラ架構の左右
    方向に減衰力ベクトルを有するダンパーを介して連結し
    たことを特徴とするごみ焼却プラントの制震架構。
  2. 【請求項2】 焼却炉を囲んで保持する焼却炉架構と、
    焼却炉架構の上部に枠状に配置した水平フレームと、水
    平フレームの上に固着され、ボイラを囲んで保持するボ
    イラ架構と、焼却炉架構とボイラ架構を収納する建屋を
    有すごみ焼却プラントにおいて、 焼却炉架構の前方にピット側壁が、また、その後方およ
    び左右方向に建屋の床支持部材が配置され、かつ、前後
    方向において、ボイラの前後方向中心が焼却炉の前後方
    向中心より後方に偏心し、さらに、 水平フレームの 後部部材とボイラ架構後方の建屋の床支
    持部材を左右方向において剛結合とし、前記水平フレー
    ムの左右部材のいづれか一つの部材と建屋構成部材との
    間を、ボイラ架構の左右方向に減衰力ベクトルを有する
    ダンパーを介して連結したことを特徴とするごみ焼却プ
    ラントの制震架構。
  3. 【請求項3】 焼却炉を囲んで保持する焼却炉架構と、
    焼却炉架構の上部に枠状に配置した水平フレームと、水
    平フレームの上に固着され、ボイラを囲んで保持するボ
    イラ架構と、焼却炉架構とボイラ架構を収納する建屋を
    有すごみ焼却プラントにおいて、 焼却炉架構の前方にピット側壁が、また、その後方およ
    び左右方向に建屋の床支持部材が配置され、かつ、前後
    方向において、ボイラの前後方向中心が焼却炉 の前後方
    向中心より後方に偏心し、さらに、 水平フレームの 後部部材とボイラ架構後方の建屋の床支
    持部材との間を、ボイラ架構の左右方向に減衰力ベクト
    ルを有するダンパーを介して連結したことを特徴とする
    ごみ焼却プラントの制震架構。
  4. 【請求項4】 焼却炉を囲んで保持する焼却炉架構と、
    焼却炉架構の上部に枠状に配置した水平フレームと、水
    平フレームの上に固着され、ボイラを囲んで保持するボ
    イラ架構と、焼却炉架構とボイラ架構を収納する建屋を
    有すごみ焼却プラントにおいて、 焼却炉架構の前方にピット側壁が、また、その後方およ
    び左右方向に建屋の床支持部材が配置され、かつ、前後
    方向において、ボイラの前後方向中心が焼却炉の前後方
    向中心より後方に偏心し、さらに、 ボイラ架構の後部部材とボイラ架構後方の建屋の床支持
    部材との間を、水平フレームの左右方向幅中心線上にあ
    り、且つボイラ架構の前後方向に減衰力ベクトルを有す
    るダンパーで連結したことを特徴とするごみ焼却プラン
    トの制震架構。
  5. 【請求項5】 焼却炉を囲んで保持する焼却炉架構と、
    焼却炉架構の上部に枠状に配置した水平フレームと、水
    平フレームの上に固着され、ボイラを囲んで保持するボ
    イラ架構と、焼却炉架構とボイラ架構を収納する建屋を
    有すごみ焼却プラントにおいて、 焼却炉架構の前方にピット側壁が、また、その後方およ
    び左右方向に建屋の床支持部材が配置され、かつ、前後
    方向において、ボイラの前後方向中心が焼却炉の前後方
    向中心より後方に偏心し、さらに、 水平フレームの 後部部材とボイラ架構後方の建屋の床支
    持部材を左右方向において剛結合とし、前記水平フレー
    ムの前部部材とピット側壁との間を、ボイラ架構の左右
    方向に減衰力ベクトルを有するダンパーを介して連結
    し、さらに、水平フレームの後部部材とボイラ架構後方
    の床支持部材との間を、水平フレームの左右方向幅中心
    線上にあり、且つボイラ架構の前後方向に減衰力ベクト
    ルを有するダンパーで連結したことを特徴とすごみ焼
    却プラントの制震架構。
  6. 【請求項6】 焼却炉を囲んで保持する焼却炉架構と、
    焼却炉架構の上部に枠状に配置した水平フレームと、水
    平フレームの上に固着され、ボイラを囲んで保 持するボ
    イラ架構と、焼却炉架構とボイラ架構を収納する建屋を
    有すごみ焼却プラントにおいて、 焼却炉架構の前方にピット側壁が、また、その後方およ
    び左右方向に建屋の床支持部材が配置され、かつ、前後
    方向において、ボイラの前後方向中心が焼却炉の前後方
    向中心より後方に偏心し、さらに、 水平フレームの 後部部材とボイラ架構後方の建屋の床支
    持部材を左右方向において剛結合とし、前記水平フレー
    ムの左右部材のいづれか一つの部材と建屋構成部材との
    間を、ボイラ架構の左右方向に減衰力ベクトルを有する
    ダンパーを介して連結し、さらに、水平フレームの後部
    部材とボイラ架構後方の建屋の床支持部材との間を、水
    平フレームの左右方向幅中心線上にあり、且つボイラ架
    構の前後方向に減衰力ベクトルを有するダンパーで連結
    したことを特徴とするごみ焼却プラントの制震架構。
  7. 【請求項7】 焼却炉を囲んで保持する焼却炉架構と、
    焼却炉架構の上部に枠状に配置した水平フレームと、水
    平フレームの上に固着され、ボイラを囲んで保持するボ
    イラ架構と、焼却炉架構とボイラ架構を収納する建屋を
    有すごみ焼却プラントにおいて、 焼却炉架構の前方にピット側壁が、また、その後方およ
    び左右方向に建屋の床支持部材が配置され、かつ、前後
    方向において、ボイラの前後方向中心が焼却炉の前後方
    向中心より後方に偏心し、さらに、 水平フレームの 後部部材とボイラ架構後方の建屋の床支
    持部材との間を、ボイラ架構の左右方向に減衰力ベクト
    ルを有するダンパーを介して連結し、さらに、水平フレ
    ームの後部部材とボイラ架構後方の床支持部材との間
    を、水平フレームの左右方向幅中心線上にあり、且つボ
    イラ架構の前後方向に減衰力ベクトルを有するダンパー
    で連結したことを特徴とするごみ焼却プラントの制震架
    構。
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