JPH0632881U - メカニカル管継手 - Google Patents

メカニカル管継手

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JPH0632881U
JPH0632881U JP6992292U JP6992292U JPH0632881U JP H0632881 U JPH0632881 U JP H0632881U JP 6992292 U JP6992292 U JP 6992292U JP 6992292 U JP6992292 U JP 6992292U JP H0632881 U JPH0632881 U JP H0632881U
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joint
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メカニカル管継手において、押し輪を継手本
体にねじ合わせるという施工を行う前の状態ではリテー
ナの内径を管の外径よりも大きくしておき、施工後には
リテーナが縮径して管の外周表面の全周に接触し、リテ
ーナにより管を曲がらないように拘束させる。 【構成】 継手本体1の前端部の内周にテーパ面21、
リテーナ7の外周に当り面23をそれぞれ形成し、継手
本体1に押し輪4をねじ合わせたときに、押し輪により
押されたリテーナ7の当り面23がテーパ面21に当接
してリテーナ7が縮径するようにする。縮径したリテー
ナ7が管100を拘束する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、メカニカル管継手、詳しくは筒状の継手本体にねじ合わされた筒状 の押し輪によりパッキンがパッキン押付部材(以下、リテーナという)を介して 軸方向に押されて継手本体とその継手本体に差し込まれた管との間に押し込まれ るようになされたメカニカル管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のメカニカル管継手として図11に示したものが知られていた。 このメカニカル管継手Bと管100との接続部においては、同図の右半分に示す ように筒状の継手本体1の内周に具備されたパッキン当接面2とこの継手本体1 に差し込まれた管100の外周表面101との間にゴム輪でなるパッキン3が介 在されてこのパッキン3が上記各面2,101によって挾圧されており、また、 継手本体1とねじ合わされた筒状の押し輪4に具備されている段付部5と継手本 体1の前端面6とによってリング状で断面形状が矩形のリテーナ7が挾まれてい ると共に、上記押し輪4には上記管100の外周に形成された環状溝102に保 持された管抜止め用リング部材8に対向する前窄まりテーパ面24が具備されて いる。そして、上記段付部5とリテーナ7との接触面10は継手本体1の軸線X −Xに対して直交する方向に拡がる面になっている。
【0003】 メカニカル管継手Bと管100とを上述の構造で接続するときは、同図の左半 分に示すように、押し輪4とリング部材8とリテーナ7とパッキン3とをこの順 に外嵌合した管100を継手本体1に差し込むと共に、押し輪4を継手本体1に ねじ合わせる。この場合、押し輪4が継手本体1の後方Rに向けてねじ込まれて いくに伴い、押し輪4の段付部5によりリテーナ7を介してパッキン3が継手本 体1のパッキン当接面2と管100の外周表面101との間に押し込まれて挾圧 され、同図の右半分に示した構造でメカニカル管継手Bと管100とが接続され る。
【0004】 上記リテーナ7は、継手本体1にねじ込まれる押し輪4の回転に伴うねじり力 がパッキン3に伝達されにくくする機能を有すると共に、継手本体1に対する押 し輪4のねじ込み代を規制する機能を有していて、リテーナ7の内径は管100 の外径よりもわずかに径大になっている。
【0005】 なお、図11においては、継手本体1の前方側を矢符Fで表し、継手本体1の 後方側を矢符Rで表してある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来のメカニカル管継手Bは、リテーナ7の内径が管100の外径 よりもやゝ径大になっているので、図11の右半分に示すようにメカニカル管継 手Bに管100を接続した状態においては、図12のように周方向の一部におい てリテーナ7と管100との間に隙間αが生じる。この隙間αの大きさはリテー ナ7の内径が公差内で最大になっており管100の外径が公差内で最小になって いるときに最大となる。そして、給湯用管として汎用されるステンレス製の管1 00においては、管100が大口径のものであるほど外径公差の範囲も広くなり 上記隙間αの最大値も大きくなる。たとえば、±0.43mmの外径公差が認め られている外径42.7mmの管100と、±0.2mmの内径公差が認められ ている内径43.5mmのリテーナ7との組合せでは、上記隙間αの最大値がα (max)=1.43mmとなる。
【0007】 しかしながら、メカニカル管継手Bと管100とを接続したときに上記隙間α が存在していると、メカニカル管継手Bによる管100に対する拘束力がゴム輪 でなるパッキン3の弾発復元力のみによって発揮されるに過ぎない。リテーナ7 の内径を小さくして管100の外径に近付けることにより上記隙間αをほとんど 無くしてしまうことが考えられるけれども、そのようにしても隙間αが小さくな るだけで隙間αを完全に無くすることはできないので、管100に対する拘束力 がゴム輪でなるパッキン3の弾発復元力のみによって発揮されるという状況に変 わりはない。したがって、メカニカル管継手Bに何らかの小さな外力が加わった ときに管100が上記隙間αの範囲内で曲がりやすい。そして、パッキン3に熱 や圧縮に伴う永久歪みが生じているような場合には、管100が曲がるのに伴っ てパッキン3の介在箇所に隙間が生じて漏水を生じるおそれがあるという問題が あった。
【0008】 他方、上述した従来のメカニカル管継手Bにおいて、管100へのリング部材 8とリテーナ7とパッキン3との嵌合順序を間違えて押し輪4を継手本体1にね じ合わせるという施工を行うことがある。たとえば図13に示すように、管10 0に押し輪4を外嵌合した後、リテーナ7とパッキン3とリング部材8とを間違 ってこの順に外嵌合し、この状態で管100を継手本体1に差し込むと共に継手 本体1に押し輪4をねじ込むと、管100と継手本体1とが相対的に反対方向に 移動してリング部材8とパッキン3とが図示のように継手本体1と管100との 間に嵌まり込み、かつリテーナ7が継手本体1の前端面6と押し輪4の段付部5 との間に挾まれるのて、施工後においては外観からは施工間違いであることが判 断できない。したがって、施工間違いがあっても外観上は適切に施工されたもの との見分けが付かず、また、施工後の耐圧試験でも漏水を起こさないことがある ので施工間違いに気付かないままになってしまうという問題があった。
【0009】 本考案は以上の問題に鑑みてなされたものであり、請求項1および請求項2の 考案は、押し輪4を継手本体1にねじ合わせるという施工を行う前の状態ではリ テーナの内径を管の外径よりも十分に大きくでき、施工した後の状態ではリテー ナが縮径して管の外周表面に隙間なく接触してリテーナによって管を曲がらない ように拘束することの可能なメカニカル管継手を提供することを目的とする。
【0010】 また、請求項3の考案は、管へのリング部材とリテーナとパッキンとの嵌合順 序を間違えたり接合材を入れ忘れたりたりして押し輪を継手本体にねじ合わせる という間違い施工を防止することのできるメカニカル管継手を提供することを目 的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案によるメカニカル管継手は、内周にパッキン当接面が具備され 外周に雄ねじ部が具備された筒状の継手本体と、継手本体の上記パッキン当接面 と継手本体に差し込まれた管の外周表面との間に介在されてそれら双方の面によ り挾圧されるパッキンと、このパッキンよりも前方側において継手本体に差し込 まれる管の外周の定位置に保持される管抜止め用リング部材と、上記パッキンと 上記リング部材との間において継手本体の内周と継手本体に挿入された管の外周 との間に介在されるリテーナと、このリテーナを後方に押すための段付部を有し この段付部よりも前方側の内周に上記リング部材に当接可能な前窄まりテーパ面 が具備され上記段付部よりも後方側の内周に上記継手本体の雄ねじ部にねじ合わ せ可能な雌ねじ部が具備された筒状の押し輪と、を備え、上記リテーナは周方向 の所定箇所に欠円部を有する割リング状に形成され、このリテーナの外周と上記 継手本体の内周とのうちの少なくとも一方に前拡がりテーパ面が具備され、他方 にその前拡がりテーパ面に当接する当り面が具備されているものである。
【0012】 請求項2の考案によるメカニカル管継手は、内周にパッキン当接面とこのパッ キン当接面よりも前方側に位置する雌ねじ部とが具備された筒状の継手本体と、 継手本体の上記パッキン当接面と継手本体に挿入された管の外周表面との間に介 在されてそれら双方の面により挾圧されるパッキンと、このパッキンよりも前方 側において継手本体に挿入される管の外周の定位置に保持される管抜止め用リン グ部材と、上記パッキンと上記リング部材との間において継手本体の内周と継手 本体に挿入された管の外周との間に介在されるリテーナと、このリテーナを後方 に押すための段付部を有しこの段付部よりも前方側の内周に上記リング部材に当 接可能な前窄まりテーパ面が具備され外周に上記継手本体の雌ねじ部にねじ合わ せ可能な雄ねじ部が具備された筒状の押し輪と、を備え、上記リテーナは周方向 の所定箇所に欠円部を有する割リング状に形成され、このリテーナの外周と上記 継手本体の内周とのうちの少なくとも一方に前拡がりテーパ面が具備され、他方 にその前拡がりテーパ面に当接する当り面が具備されているものである。
【0013】 請求項3の考案のメカニカル管継手は、請求項1または請求項2の考案におい て、継手本体におけるパッキン当接面よりも後方側の内周に、継手本体に差し込 まれた管の管端面が、適正配管がされているときは管抜止め用リング部材と押し 輪の前窄まりテーパ面との距離が維持されるように、当接してその管の差込み代 を規制する突起が設けられているものである。
【0014】
【作用】
請求項1の考案において、継手本体の内周に前拡がりテーパ面が具備され、リ テーナの外周にその前拡がりテーパ面に当接する後窄まりテーパ状の当り面が具 備されている場合の作用を説明する。
【0015】 押し輪とリング部材とリテーナとパッキンとをこの順に外嵌合した管を継手本 体に差し込んで押し輪の雌ねじ部を継手本体の雄ねじ部にねじ合わせると、押し 輪が継手本体の後方に向けてねじ込まれていくに伴い、押し輪の段付部によりリ テーナを介してパッキンが継手本体のパッキン当接面と管の外周表面との間に押 し込まれて挾圧され、また、押し輪の段付部により押されたリテーナが管の後方 に向けて移動するので、リテーナの当り面が継手本体の前拡がりテーパ面に当接 した後、リテーナに縮径方向の力が加わり、この力によりリテーナが縮径して管 を拘束する。
【0016】 請求項2の考案によっても請求項1の考案の作用に準じた作用が発揮される。
【0017】 請求項3の考案によると、継手本体の突起に継手本体に差し込んだ管の管端面 が当接することによって管の差込み代が規制されるため、管へのリング部材とリ テーナとパッキンの外嵌合の順序が間違っているときには、継手本体と押し輪と をねじ合わせることができないか、ねじ合わせることができたとしてもねじ込み 代の残る不完全なねじ合わせ状態になるかのいずれかになり、適切な施工が行わ れているか否かが施工後の外観に現れる。
【0018】
【実施例】
図1は請求項1および請求項3の各考案の実施例によるメカニカル管継手Aの 使用状態を示す断面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図である。
【0019】 このメカニカル管継手Aは、筒状の継手本体1と、パッキン3と、管抜止め用 リング部材8と、リテーナ7と、押し輪4とを備えている点で図11および図1 2で説明した従来例と同様である。図1のメカニカル管継手Aは左側端部と右側 端部のそれぞれに管100,100との接続機能を付与したものであって、図に おける左側の端部においては左方向を前方側とし右側の端部においては右方向を 前方側としてその方向を符号Fで表し、また、左側の端部においては右方向を後 方側とし右側の端部においては左方向を後方側としてその方向を符号Rで表して ある。
【0020】 継手本体1は、その内周に軸線方向X−Xでの各部の内径が同一である円筒面 状のパッキン当接面2を有し、その前端部の外周に形成された雄ねじ部1aを有 していると共に、継手本体1の内周の前端部に前拡がりテーパ面21が具備され ている。さらに、継手本体1のパッキン当接面2よりも後方側Rの内周に突起2 2がリング状に設けられており、継手本体1に差し込まれた管100の管端面1 10がこの突起22に当接することにより管100の差込み代が規制されるよう になっている。このように突起22は管100の差込み代を規制する役割を担う ものであるから、リング状である必要性は必ずしもなく、たとえば継手本体1の 内周の周方向の1箇所または複数箇所で突出されたものであってもよい。
【0021】 パッキン3はゴム輪などの弾力性を持つ材料で作られている。そして、非圧縮 状態(自然状態)でのパッキン3は図1の左半分に示すように径方向の厚みが継 手本体1のパッキン当接面2と継手本体1に差し込まれた管100の外周表面1 01との対向間隔よりも厚くなっている。
【0022】 管抜止め用リング部材8は、周方向の所定箇所に欠円部を有する割リングでな るもので、その断面形状は円形であっても、内周部分が尖った形状(図示したも の)であっても、内周部分に鋸歯状の喰込み歯を有する形状であってもよいが、 冷温水用または給水・給湯用の各配管に用いられるステンレス製の管100との 組合せでは、図示の形状のものを好適に用い得る。
【0023】 リテーナ7は周方向の所定箇所に欠円部7aを有する割リング状に形成されて おり、縮径していない自然状態においてはその内径が管100の外径よりも大き く、最も径小な状態に縮径したときにはその内径が管100の外径よりも小さく なるようになっている。リテーナ7の前端面7aや後端面7bは軸線に対して直 交する方向の面になっている。また、リテーナ7の外周には継手本体1に具備さ れた前拡がりテーパ面21に当接する当り面23が具備されており、実施例にお いてはこの当り面23を上記前拡がりテーパ面21と同一勾配の後窄まりテーパ 面として形成してある。
【0024】 押し輪4は、リテーナ7を後方Rに押すための段付部5を有しこの段付部5よ りも前方側Fの内周に上記リング部材8に当接可能な前窄まりテーパ面24が具 備され上記段付部5よりも後方側Rの内周に上記継手本体1の雄ねじ部1aにね じ合わせ可能な雌ねじ部4aが具備されている。
【0025】 以上の構成において、メカニカル管継手Aと管100とを上述の構造で接続す るときは、図1の左半分に示すように、管100に押し輪4とリング部材8とリ テーナ7とパッキン3とをこの順に外嵌合し、リング部材8を管100に予め形 成してある環状溝102に嵌めてその位置に保持させ、次に管100を継手本体 1に差し込んで管端面110を突起22に当接させると共に、押し輪4の雌ねじ 部4aを継手本体1の雄ねじ部1aにねじ合わせる。
【0026】 このようにすると、押し輪4が継手本体1の後方側Rに向けてねじ込まれてい くに伴い、押し輪4の段付部5によりリテーナ7を介してパッキン3が継手本体 1のパッキン当接面2と管100の外周表面101との間に押し込まれて挾圧さ れ、また、継手本体1の内周と管100の外周との間にリテーナ7が介在され、 このリテーナ7の当り面23が継手本体1の前拡がりテーパ面21に当接する。 その後にさらにリテーナ7が後方側Rに押されることによってリテーナ7に縮径 方向の力が加わり、この力によりリテーナ7が縮径して管100の外周表面10 1の全周に当接して管100を拘束する。したがって、図1の右半分に示した構 造でメカニカル管継手Aと管100とが接続され、この接続状態においては管1 00がリテーナ7によって曲がらないように拘束されている。このため、管10 0やメカニカル管継手Aに何らかの外力が加わっても、管100が曲がってパッ キン3の介在箇所に隙間が生じて漏水などが起こるという事態は発生しにくい。
【0027】 また、施工後に管100が抜出し方向(前方側F)に引っ張られたときには、 リング部材8に押し輪4の前窄まりテーパ面24が当たってリング部材8を縮径 方向に押し付けるので、管100の抜出しがリング部材8によって防止される。
【0028】 ところで、上述したように施工前においてはリング部材8とリテーナ7とパッ キン3とがこの順に管100に外嵌合されていることが適切な施工を行うための 前提となるのであるが、施工の現場においては、上記の3つの部品の管100へ の外嵌合の順序を間違う可能性も考えられる。しかし、実施例で説明したメカニ カル管継手Aによると適切な施工が行われているか否かが施工後の外観に現れる 。
【0029】 図4〜図10は上記の3つの部品の管100への外嵌合の順序を間違えたまま 施工を行う場合の事例を示している。
【0030】 管100に対する外嵌合の順序が、図4のものではリテーナ7、リング部材8 、パッキン3であり、図5のものではリテーナ7、パッキン3、リング部材8で あり、図6のものではパッキン3、リテーナ7、リング部材8であり、図7のも のではパッキン3、リング部材8、リテーナ7である。これらのものでは、管1 00の管端面110が継手本体1の突起22に当接しており、しかも管100の 環状溝102によりリング部材8が定位置に保持されているので、押し輪4を継 手本体1に近付けてその雌ねじ部4aを継手本体1の雄ねじ部1aにねじ合わせ ることができなくなって施工の不可能であることが明らかに外観に現れる。
【0031】 また、管100に対する外嵌合の順序が、図8のものではリング部材8、パッ キン3、リテーナ7であり、図9のものではリング部材8、リテーナ7、パッキ ン3であり、図10のものではリング部材8、パッキン3、リテーナ7である。 これらのものでは、押し輪4を継手本体1に近付けてその雌ねじ部4aを継手本 体1の雄ねじ部1aにねじ合わせることができるとしても、管100の管端面1 10が継手本体1の突起22に当接しており、しかも逆向きリテーナ7が継手本 体1の前端部に当接して完全なねじ合わせ状態を得ることができないので、ねじ 込み代の残る不完全なねじ合わせ状態になり、適切な施工が行われていないこと が施工後の外観に現れる。
【0032】 ここで、図5で説明した順序でリテーナ7、パッキン3、リング部材8が管1 00に外嵌合されている場合には、図13について説明したように従来のメカニ カル管継手Bでは間違い施工であることが外観からは判断することができないの である。
【0033】 図4〜図10(図9を除く)の事例において、リテーナ7が左右逆向きに管1 00に外嵌合されている場合でも同様である。
【0034】 図3は請求項2よび請求項3の実施例によるメカニカル管継手Aの要部を断面 で示してある。この実施例において、図1および図2で説明した実施例と異なる 点は、継手本体1に雌ねじ部1bが形成され、押し輪4に雄ねじ部4bが形成さ れている点だけである。作用については上述したところと同様である。したがっ て、図3においては図1および図2で説明したものと同一部分に同一符号を付し て詳細な説明を省略することとする。
【0035】 以上では、左側端部と右側端部のそれぞれに管100,100との接続機能を 付与したメカニカル管継手Aについての実施例を説明したけれども、本考案のメ カニカル管継手は管体の一端部だけに具備させることも可能である。
【0036】 また、実施例においては、継手本体1の内周に前拡がりテーパ面21を具備さ せ、リテーナ7の外周に後窄まりテーパ状の当り面23を具備させているけれど も、継手本体1の内周に前拡がりテーパ状の当り面を具備させ、リテーナ7の外 周に後窄まりテーパ面を具備させてもよい。さらに、継手本体1の内周またはリ テーナ7の外周のいずれか一方だけに前拡がりテーパ面を具備させ、他方には円 弧面状の当り面を具備させた構成としてもよい。
【0037】
【考案の効果】
請求項1および請求項2の考案によると、リテーナの内径が公差内で最大にな っており管の外径が公差内で最小になっているという組合せが発生した場合でも 、管を曲がらないように拘束させることが可能になるという効果があり、この効 果によりパッキンに熱や圧縮に伴う永久歪みが生じているような場合でも、管が 曲がることに起因する漏水などを生じるおそれがなくなる。
【0038】 また、請求項3の考案によると、適切な施工がなされているか否かが施工後の 外観に現れるので、管へのリング部材とリテーナとパッキンとの嵌合順序を間違 えて押し輪を継手本体にねじ合わせるという間違い施工を防止することができる という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および請求項3の実施例によるメカニ
カル管継手の使用状態を示す部分断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】請求項2および請求項3の実施例によるメカニ
カル管継手の使用状態を示す部分断面図である。
【図4】間違い施工の第1の事例を示す説明図である。
【図5】間違い施工の第2の事例を示す説明図である。
【図6】間違い施工の第3の事例を示す説明図である。
【図7】間違い施工の第4の事例を示す説明図である。
【図8】間違い施工の第5の事例を示す説明図である。
【図9】間違い施工の第6の事例を示す説明図である。
【図10】間違い施工の第7の事例を示す説明図であ
る。
【図11】従来例によるメカニカル管継手の使用状態を
示す部分断面図である。
【図12】図11のXI−XI線に沿う断面図である。
【図13】従来例のメカニカル管継手についての間違い
施工の事例を示す説明図である。
【符号の説明】
A メカニカル管継手 F 前方側 R 後方側 1 継手本体 1a 雄ねじ部 2 パッキン当接面 3 パッキン 4 押し輪 4a 雌ねじ部 5 段付部 7 リテーナ(パッキン押付部材) 7a 欠円部 8 リング部材 21 前拡がりテーパ面 22 突起 23 当り面 24 前窄まりテーパ面 100 管 101 管の外周表面
フロントページの続き (72)考案者 松原 為敏 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)考案者 井上 正親 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 日 本鋼管継手株式会社内 (72)考案者 東野 剛年 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 日 本鋼管継手株式会社内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周にパッキン当接面が具備され外周に
    雄ねじ部が具備された筒状の継手本体と、 継手本体の上記パッキン当接面と継手本体に差し込まれ
    た管の外周表面との間に介在されてそれら双方の面によ
    り挾圧されるパッキンと、 このパッキンよりも前方側において継手本体に差し込ま
    れる管の外周の定位置に保持される管抜止め用リング部
    材と、 上記パッキンと上記リング部材との間において継手本体
    の内周と継手本体に挿入された管の外周との間に介在さ
    れるパッキン押付部材と、 このパッキン押付部材を後方に押すための段付部を有し
    この段付部よりも前方側の内周に上記リング部材に当接
    可能な前窄まりテーパ面が具備され上記段付部よりも後
    方側の内周に上記継手本体の雄ねじ部にねじ合わせ可能
    な雌ねじ部が具備された筒状の押し輪と、を備え、 上記パッキン押付部材は周方向の所定箇所に欠円部を有
    する割リング状に形成され、このパッキン押付部材の外
    周と上記継手本体の内周とのうちの少なくとも一方に前
    拡がりテーパ面が具備され、他方にその前拡がりテーパ
    面に当接する当り面が具備されていることを特徴とする
    メカニカル管継手。
  2. 【請求項2】 内周にパッキン当接面とこのパッキン当
    接面よりも前方側に位置する雌ねじ部とが具備された筒
    状の継手本体と、 継手本体の上記パッキン当接面と継手本体に挿入された
    管の外周表面との間に介在されてそれら双方の面により
    挾圧されるパッキンと、 このパッキンよりも前方側において継手本体に挿入され
    る管の外周の定位置に保持される管抜止め用リング部材
    と、 上記パッキンと上記リング部材との間において継手本体
    の内周と継手本体に挿入された管の外周との間に介在さ
    れるパッキン押付部材と、 このパッキン押付部材を後方に押すための段付部を有し
    この段付部よりも前方側の内周に上記リング部材に当接
    可能な前窄まりテーパ面が具備され外周に上記継手本体
    の雌ねじ部にねじ合わせ可能な雄ねじ部が具備された筒
    状の押し輪と、を備え、 上記パッキン押付部材は周方向の所定箇所に欠円部を有
    する割リング状に形成され、このパッキン押付部材の外
    周と上記継手本体の内周とのうちの少なくとも一方に前
    拡がりテーパ面が具備され、他方にその前拡がりテーパ
    面に当接する当り面が具備されていることを特徴とする
    メカニカル管継手。
  3. 【請求項3】 継手本体におけるパッキン当接面よりも
    後方側の内周に、継手本体に差し込まれた管の管端面
    が、適正配管がされているときは管抜止め用リング部材
    と押し輪の前窄まりテーパ面との距離が維持されるよう
    に、当接してその管の差込み代を規制する突起が設けら
    れている請求項1または請求項2のメカニカル管継手。
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JPS6232288U (ja) * 1985-08-13 1987-02-26
JPS63193193U (ja) * 1987-06-01 1988-12-13
JPS63198888U (ja) * 1987-06-15 1988-12-21

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