JPH06328729A - インクジェット記録装置の吐出回復装置およびインクジェット記録装置の吐出回復方法 - Google Patents

インクジェット記録装置の吐出回復装置およびインクジェット記録装置の吐出回復方法

Info

Publication number
JPH06328729A
JPH06328729A JP11855693A JP11855693A JPH06328729A JP H06328729 A JPH06328729 A JP H06328729A JP 11855693 A JP11855693 A JP 11855693A JP 11855693 A JP11855693 A JP 11855693A JP H06328729 A JPH06328729 A JP H06328729A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ejection
ink
discharge
recording apparatus
recovery device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11855693A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Kanbayashi
憲一 官林
Hiroshi Asawa
博 麻和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP11855693A priority Critical patent/JPH06328729A/ja
Publication of JPH06328729A publication Critical patent/JPH06328729A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 吐出不良が生じている吐出口を短時間にかつ
確実に回復させる。 【構成】 本発明の吐出回復装置は、記録ヘッド1上の
複数の吐出口のうち選択された一部分の吐出口のみから
インクを流出させる吐出回復装置であって、吐出口並び
方向に複数の開口を有し記録ヘッドの吐出口面に一部あ
るいは全部が当接される弾性体からなる当接部材201
と、複数の吐出口のうち選択された一部分の吐出口のみ
から当接部材201の開口を通じてインクを吸引する部
分吸引手段(202、203、204から構成される)
と、この部分吸引手段を当接部材201の当接面の反対
側の開口に合わせて当接させ、吐出口並び方向に摺擦移
動させる移動当接手段とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被記録媒体あるいは転
写媒体上にインクを吐出させ記録を行うインクジェット
記録装置の吐出回復装置に関する。詳しくは、インクを
吐出する吐出口を複数有する記録ヘッドを用いて画像記
録を行うインクジェット記録装置に関し、吐出口の目詰
まり等に起因する吐出不良を解消するための吐出回復装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、被記録媒体
あるいは転写媒体上に記録ヘッドのインク吐出口からイ
ンクを吐出させ、画像を形成するよう構成されている。
【0003】インクジェット記録は、記録時における静
粛性と高速印字性に優れている。また、直接記録のため
プロセスが簡単である、カラー化が容易である等の優れ
た特徴を有している。しかし、インクジェット記録装置
は、記録ヘッドの微細な吐出口からインクを直接吐出さ
せて記録を行うため、記録ヘッドの吐出口の状態に異常
をきたすことによる吐出不良や不吐出に起因する印字不
能が問題点となっており、常にインクを正常吐出可能な
状態に保持する必要がある。
【0004】特に、画像信号が入力される時のみインク
の吐出が行われるオンデマンド型のインクジェット記録
装置においては、長期にわたってインクの吐出が行われ
ない吐出口が存在する場合があり、その場合、当該吐出
口からインクの溶媒が蒸発し、インクの粘度が上昇した
り、さらには乾燥したりして吐出不良が発生する。ま
た、このような現象は、長期間記録動作が行われない場
合にも発生する。
【0005】このような吐出不良を防止するため、ほと
んどのインクジェット記録装置は、吐出口内の増粘した
インクや吐出口表面の乾燥皮膜を除去し、吐出口を正常
吐出可能な状態にする種々の回復装置を備えている。ま
た、その回復装置は増粘したインクや乾燥皮膜の他に、
吐出口内のゴミ等の異物や、吐出口表面に付着したイン
クやゴミ等を除去する機能を合わせもつものがほとんど
である。
【0006】図10は従来の吐出回復装置の一例を示し
た図である。
【0007】図10において、1は記録ヘッドであり、
130は記録ヘッド1にインクを供給するためのインク
流路である。記録ヘッド1内には破線で示すインク室が
設けられ端面に吐出口101が形成されている。
【0008】吐出回復時には、記録ヘッド1の吐出口1
01全てを覆いうるキャップ部材3を吐出口101面に
当接し、吸引ポンプ204を駆動し、インク流路133
を通じて吐出口101からインクを吸引することによ
り、吐出口の詰まりや増粘インク等を排除する。排除さ
れたインクは廃インクタンク202に導かれる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
あげた吐出回復方法のように、全ての吐出口からインク
を吸引する全体吸引では、従来のように吐出口数が数十
といった記録ヘッドをもつインクジェット記録装置にお
いては特に問題とはならなかったが、数百ないし数千と
いった吐出口をもつ記録ヘッドを備えたインクジェット
記録装置においては以下の課題が生じる。
【0010】例えば、一部の吐出口に目詰まりが生じて
いる場合でも全体の吐出口から吸引を行わなければなら
ず、他の正常な吐出口から多量のインクが流出する。目
詰まりを起こしている吐出口が少なければ少ないほど、
他の吐出口からのインク流出により吸引力の損失が生
じ、吸引力を増加させなければならず、更に無駄なイン
クの消費が増加する。これは、吐出口の数が多くなるほ
ど顕著に現れる課題である。また、多くの吐出口に目詰
まりが生じている場合にも吸引力を大きくすることが必
要である。更には、吐出口数の増加に伴い、記録ヘッド
が長尺化するため、吐出回復装置が大型化してしまう。
【0011】そこで、吐出口を一定数毎に区分し順次吸
引する部分吸引が考えられるが、全ての吐出口を吸引回
復するには、回復手段の当接→吸引→離脱→移動→当接
という動作を繰り返さなければならず、全体吸引に対し
長い時間を要してしまう上、機構の複雑化をもたらす。
また、これを解決するために部分吸引手段をスライド移
動する方法が考えられるが、吐出口面の摩耗や部分吸引
手段自体の摩耗といった不具合を生じてしまう。
【0012】一方、吸引とは逆に加圧による吐出回復方
法も行われている。
【0013】加圧による吐出回復方法の場合も、吸引に
よる吐出回復方法と同様に、全体を同時に加圧する方法
と、部分的に加圧する方法がある。全体加圧の場合やは
り、一部の吐出口に目詰まりが生じている場合にも全て
の吐出口が加圧され、他の正常な吐出口から多量のイン
クが流出する。吐出口の数が増加するほど吐出口での流
路抵抗が総合的に減少するため、加圧力が同じ場合、イ
ンクの流出量は増加してしまう。また、インクの流出に
より損失した加圧力を補填しなければならず、更に流出
インク量が増加してしまう。
【0014】そして、部分加圧による吐出回復方法にお
いても、上記部分吸引による吐出回復方法と同様の課題
があり、吐出回復装置の複雑化を招く上に、記録ヘッド
の構造にも複雑化を招いてしまう。
【0015】上記の課題を解決する手段として、例えば
特開平3−169564号公報がある。これは、まず全
体加圧によってほとんどの吐出口内のインクのリフレッ
シュを短時間で行い、その後、テストパターンを印字し
不良吐出口を検出し、検出された不良吐出口に対しての
み部分吸引を行うというものである。
【0016】しかし、この提案においても、不良吐出口
が多い場合や、記録ヘッド全域に点在する場合などは、
上記部分吸引による吐出回復方法と同様、部分吸引手段
の当接→吸引→離脱→移動→当接という動作を繰り返さ
なければならず、吐出回復に時間を要してしまう。ま
た、当該公報には、部分吸引手段(部分キャップ)は吐
出口の数十本から数百本程度をカバーする移動方向の幅
寸法を有する、と記載されているが、不良吐出口が少数
の場合にも、その周辺の吐出口からも吸引が行われるた
め、上記全体吸引による吐出回復方法の課題を充分に解
決できるものではない。これを解決するため、部分吸引
手段を小さくすることも考えられるが、その場合には、
上述した不良吐出口が多い場合や、記録ヘッド全域に点
在する場合の課題が更に大きなものとなってしまう。
【0017】さらに、最近、インクジェット記録の課題
である耐光性や耐水性、被記録媒体の選択性等を改善さ
せる手段として、染料溶解型インクに替わる顔料分散型
インクや、従来からの直接記録型インクジェット記録装
置に替わる中間転写型インクジェット記録装置等が開発
されている。例えば米国特許第5099256号明細書
や米国特許第4538156号明細書に中間転写型イン
クジェット記録装置が提示されている。中間転写型イン
クジェット記録装置とは、ドラム等の中間転写媒体に印
字を行い、その後、印字されたインクの溶媒を蒸発さ
せ、高粘度化、あるいは表面造膜化させ、紙等の被記録
媒体に転写する記録装置である。この記録装置において
は転写媒体上でのインクの高粘度化や表面造膜化を促進
するため、転写媒体を加熱する、あるいはインクに溶解
または分散させている樹脂成分比率を高くする等の手段
がとられる。
【0018】しかし、前者の顔料分散型インクにおいて
は、顔料の沈降や凝集による強固な目詰まりを起こし、
吐出回復するには従来以上の加圧力あるいは吸引力が必
要となる。また、後者の中間転写型インクジェット記録
装置においては、転写媒体の加熱やインク中の樹脂成分
比率の増大により、吐出口でのインクの乾燥が促進され
る上、さらに乾燥固化したインク皮膜強度が強いため、
吐出回復動作を頻繁に行わなければならず、そして吐出
回復加圧力あるいは吸引力をさらに増加させなければな
らない。
【0019】このように、上記の顔料分散型インクや、
中間転写型インクジェット記録装置の出現や、記録ヘッ
ドのマルチノズル化や長尺化が進むことにより、上述し
た課題はますます深刻なものとなってしまう。
【0020】そこで、本発明は、これらの課題を解決す
るものであり、その目的とするところは、吐出不良が生
じている吐出口を含む一部の吐出口からインクを吸引す
る部分吸引手段を、吐出口面を摺動しないで移動可能な
ものとすることにより、あらゆる吐出不良状態に対して
も、短時間に確実な回復を行うことのできるインクジェ
ット記録装置の吐出回復装置を提供するところにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置の吐出回復装置は、被記録媒体あるいは転写媒
体上に複数の吐出口からインクを吐出して記録を行うイ
ンクジェット記録装置の吐出口に生じる吐出不良を回復
する吐出回復装置において、該吐出回復装置は、複数の
吐出口のうち選択された一部分の吐出口のみからインク
を流出させる吐出回復装置であって、吐出口列設方向に
複数の開口を有し記録ヘッドの吐出口面に一部あるいは
全部が当接される弾性体からなる当接部材と、前記複数
の吐出口のうち選択された一部分の吐出口のみから前記
当接部材の開口を通じてインクを吸引する部分吸引手段
と、前記部分吸引手段を前記当接部材の当接面の反対面
に前記開口に合わせて当接させ、吐出口列設方向に摺擦
移動させる移動当接手段とを具備することを特徴とし、
更に吐出口面を払い拭く弾性体からなるワイピング手段
を具備することを特徴としている。
【0022】そして、前記部分吸引手段は、前記当接部
材に当接し摺動移動する中空状部材と、吐出口からイン
クを吸引する吸引手段と、前記中空部材と前記吸引手段
とを連通する連通手段と、から構成されることを特徴と
し、更に前記部分吸引手段は、吸引力検出手段を備えて
いることを特徴とする。
【0023】また、前記当接部材の開口が一列または複
数列あることを特徴とし、前記開口は、一つの開口につ
き少なくとも1本以上の吐出口を含むことを特徴とし、
前記当接部材の開口の吐出口列設方向の形成間隔が、開
口の吐出口列設方向長さより短いことを特徴とする。ま
た、前記当接部材が板状または、無限軌道状または、ロ
ーラー状であることを特徴とする。
【0024】さらに、前記当接部材は、記録ヘッドと当
接していない状態の時に、吐出口列設方向および/また
は直交方向に移動可能であることを特徴としている。
【0025】そして、本発明のインクジェット記録装置
の吐出回復方法は、被記録媒体あるいは転写媒体上に複
数の吐出口からインクを吐出して記録を行うインクジェ
ット記録装置の吐出口に生じる吐出不良を回復する吐出
回復方法において、該吐出回復方法は、複数の吐出口の
うち選択された一部分の吐出口のみからインクを流出さ
せる吐出回復方法であって、前記当接部材を記録ヘッド
に当接し、前記部分吸引手段を、記録ヘッドに当接した
前記当接部材上で吐出口列設方向に摺擦移動させながら
吸引手段を駆動し、複数の吐出口のうち選択された一部
分の吐出口のみからインクを吸引することを特徴として
いる。
【0026】
【作用】本発明によると、少数の吐出口のみの部分吸引
による吐出回復が可能であり、かつ、吐出口面自体を摺
擦しないで移動しつつ部分吸引を行えることにより、吐
出口の吐出不良の回復をより確実にかつ迅速に行うこと
が可能であり、吐出回復動作による記録ヘッドの吐出口
面の摩耗の発生もなく、表面処理等の破壊を招くことも
ない。更に、ワイピング手段を付加することで、吐出回
復動作と同時に吐出口面の清浄化を行うことも可能であ
る。
【0027】
【実施例】以下に本発明を用いて行う吐出口面の吐出回
復動作を、上述した中間転写型インクジェット記録装置
に用いた実施例を示し説明する。
【0028】まず、図1は上述の中間転写型インクジェ
ット記録装置の一構成例を示した斜視図である。
【0029】1は記録ヘッドであり、記録ヘッド1とイ
ンクタンク102はインク流路131、132により連
通されており、また、インク流路131上には開閉弁1
05が配設され、インク流路132上にはポンプ104
が配設されている。そして、記録ヘッド1は、ヘッド保
持部材121によって保持されており、ヘッド保持部材
121の側面には矢印E方向へ押圧するバネ122が配
され、リニアステッピングモーター123の回転軸がヘ
ッド保持部材121の突起物に押圧される構造になって
いる。124は軸受けで支持されたドラム状の転写媒体
であり、搬送モーター125から中間歯車126、駆動
歯車127によって動力を伝達されて、矢印H方向へ回
転する。転写媒体124の上方には、軸受けで支持され
た押圧ローラ128が配され、軸受けは押圧バネ129
によって矢印I方向へ押圧されている。
【0030】本発明の吐出回復装置2は、上記構成体の
動作に支障の無い場所(図1においては記録ヘッド1の
下部であるが、これに限定されない)に配設される。2
は吐出回復装置の主構成体であり、当接部材201と部
分吸引手段(図1においては、廃インクタンク202、
吸引ポンプ204、インク流路203とで構成される)
と、当接部材201と部分吸引手段とを支持し移動させ
る移動当接手段205により構成される。尚、吐出回復
装置2の詳細説明は後述する。
【0031】次に画像形成プロセスの動作について説明
する。記録情報に基づき、記録ヘッド1から回転する転
写媒体124表面上へインクを吐出する。転写媒体12
4が1回転した時に、リニアステッピングモーター12
3の回転軸が矢印C方向へ回転することでリニアステッ
ピングモーター123の回転軸が矢印D方向へ推力を発
生し、ヘッド保持部材121を押す。記録ヘッド1はヘ
ッド保持部材121に固定されているので、記録ヘッド
1は矢印F方向に距離xだけ移動する。記録ヘッド1を
移動させた後に、記録ヘッド1から転写媒体124へイ
ンクを吐出させ、転写媒体124が1回転した時に、記
録ヘッド1を矢印F方向に移動させる。この動作をn回
繰り返す。繰り返し回数nと記録ヘッド移動距離xの関
係については後述する。このように、n回繰り返すこと
によって、被記録媒体1ページ分の記録情報を転写媒体
124表面上に形成した後、リニアステッピングモータ
ー123を矢印C方向と逆方向に回転させることで、記
録ヘッド1を矢印G方向へ移動させる。同時に、被記録
媒体107が転写媒体124と押圧ローラ128の間に
挿入され、転写媒体124上に形成された画像を被記録
媒体107へ転写する。画像が転写された被記録媒体1
07は、転写媒体124の回転によって、矢印J方向に
搬送されて装置外に排出される。
【0032】前述の繰り返し数nと記録ヘッド移動距離
xとの関係であるが、記録ヘッドの吐出口の間隔をpと
すると、p=n×x である。ここでpは記録ヘッド移
動距離xよりも大きい値である。この関係を満たすこと
により、吐出口の間隔が記録密度より大きくても、記録
ヘッド1の長手方向の記録密度がxの画像を形成するこ
とができる。
【0033】次に、図2により本発明の吐出回復装置の
説明をする。
【0034】図2は本発明の吐出回復装置の基本構成を
示した斜視図である。1は記録ヘッドであり、図示され
ない吐出口が記録ヘッド長手方向に複数列設されてい
る。207は開口210を吐出口列設方向に複数有する
当接部材であり、209は当接部材207に当接し開口
210の列設方向に沿って矢印A方向に往復移動可能で
ある中空状部材であり、203は吸引ポンプ204と中
空状部材209とを連通するインク流路である。中空状
部材209とインク流路203と吸引ポンプ204によ
り部分吸引手段を構成する。
【0035】当接部材207は記録ヘッド1との密着性
を要するため、ゴムや熱可塑性エラストマー等の弾性体
であることが好ましい。しかし、全体を一材質により形
成するに限らず、開口部210や、中空状部材209の
当接移動面/部等に耐久性や耐摩耗性に優れた材質を用
いるなど、複数の材質から構成することもできる。中空
状部材209は当接部材207上に押圧され摺擦移動す
るため、押圧力と移動時の力に対して屈曲や変形等の生
じない硬さを有し、かつ、摩擦係数の小さい材質が好ま
しい。例えば、JIS−A硬度60以上の熱可塑性エラ
ストマーや金属等から選ばれる。これも当接部材と同様
に一材質に限らず、複数の材質から構成することもでき
る。また、中空状部材209とインク流路203は同材
質からなってもよく、その場合、一体構成物とすること
もできる。
【0036】本発明においては、吐出口に生じた吐出不
良の原因となる増粘や乾燥したインク、あるいは吐出口
に詰まっているゴミ等の異物を、記録ヘッド1の吐出口
面に当接した当接部材207の開口210を通じて、開
口210の中に存在する吐出口のみから部分吸引手段に
より吸引する。そして、部分吸引手段を開口210の列
設方向に移動させることで、吸引する吐出口を選択す
る。このとき、当接部材207は記録ヘッド1の吐出口
面を摺擦せず、当接部材207上を中空状部材209が
摺擦移動する。
【0037】従来は、吸引手段が直接記録ヘッドに当接
し吸引動作を行っていたため、吸引する吐出口を替える
ときには、当接を解除し移動した後、再び当接し吸引動
作を行わなければならなかったが、本発明においては、
記録ヘッドと吸引手段との間に当接部材を設けることに
より、吸引手段を当接したまま移動が可能である。
【0038】次に当接部材の開口について説明する。
【0039】例えば、上述した中間転写型インクジェッ
ト記録装置に用いる記録ヘッドは吐出口の間隔が記録密
度より大きくてもよく、吐出口1本につき開口を1個設
けることが可能である。このとき、開口一つにつき吐出
口1本が含まれることが好ましい。具体的には、記録密
度300dpi(1インチ当りのドット数)で繰り返し
回数が32回の場合には、上記関係式 p=n×x より
吐出口間隔は約2.7mmとなり、開口210の間隔も
2.7mmで形成される。開口の大きさは吐出口より大
きければ問題ないが、開口一つに吐出口1本含むため
に、開口の吐出口列設方向長さは2.7mmより短いこ
とが好ましい。
【0040】また、記録密度が600dpiで繰り返し
回数が16回の場合には吐出口間隔は約0.68mmと
なり、吐出口1本に対して一つの開口を形成することが
困難となる。また、記録密度間隔で吐出口が形成される
場合も吐出口1本に対して一つの開口を形成することは
困難である。このような場合には、吐出口数本分を含む
ように開口210を形成するが、このとき、吸引効率と
無駄なインクの流出とから、開口一つにつき吐出口の数
は数十本以下であることが好ましいため、開口の吐出口
列設方向長さは吐出口径のほぼ100倍程度以下が好ま
しい。例えば記録密度が600dpiで吐出口が形成さ
れており、吐出口径が30μの場合、開口の吐出口列設
方向長さを吐出口径のほぼ100倍とすると、一つの開
口に約70本の吐出口が含まれることになる。
【0041】しかし、上記の場合、開口と開口の間にも
吐出口が存在することになる。このような場合の開口の
形成例と動作例について図3により説明する。
【0042】図3は当接部材207の開口210の形成
例を示した図である。開口210の間隔は、形成される
開口210の吐出口列設方向の長さより短い間隔で形成
することが好ましい。図3(a)は、開口210を一列
形成した例である。まず、1の位置で記録ヘッドに当接
し吐出回復動作を行った後、開口210の形成間隔の半
分の長さ分aだけ当接部材を吐出口列設方向に移動し記
録ヘッドに当接し吐出回復動作を行う(2)。これによ
り、図3(a)の1の破線で示すようにすべての吐出口
を網羅することが可能である、また、図3(b)に示す
ように、開口間隔を開口の吐出口列設方向長さより短い
間隔で形成した開口210列を千鳥状に配列することも
できる。この場合には吐出口列設方向と直交する方向に
開口列間隔分bだけ移動することですべての吐出口を網
羅することができる。
【0043】もちろん、開口の間隔は、開口の吐出口列
設方向長さより長くても構わないのであるが、開口の吐
出口列設方向長さより短い方が、上述したように1回の
当接部材の移動により全ての吐出口の回復が可能である
ため好ましい。これは、部分吸引手段の往復走査で吐出
回復動作が行えることを意味する。
【0044】以上開口210の形成方法について説明し
てきたが、開口の形状は図に示した円形に限定されるも
のではない。そして、中空状部材209の当接部207
との接触部は、開口210を隙間なく覆う形状であれば
円筒状に限定されるものではない。
【0045】以下に上記本発明の基本構成を基にした具
体例を示し説明する。
【0046】図4は、本発明の吐出回復装置の一構成例
を示した図である。図4(a)は上面図、図4(b)は
断面図である。1は記録ヘッドであり、130は記録ヘ
ッド1にインクを供給するインク流路であり、101は
インクを吐出する吐出口である。吐出口101は通常、
記録ヘッド1の長手方向に一列あるいは複数列で複数列
設されている。
【0047】吐出回復装置2は、吐出口101列設方向
に複数の開口210を有し記録ヘッド1の吐出口101
面に当接される弾性体からなる板状の当接部材207a
と、記録ヘッド1に設けられている複数の吐出口101
のうち選択された一部分の吐出口101のみから板状当
接部材207aの開口210を通じてインクを吸引する
部分吸引手段と、この部分吸引手段を当接部材207の
記録ヘッド1との当接面との反対面に当接し、開口21
0の形成列に合わせて摺擦移動させる移動当接手段とを
主構成体として構成される。
【0048】そして、部分吸引手段は中空状部材209
と、インクを吸引するための吸引ポンプ204と、吸引
したインクを回収する廃インクタンク202と、これら
を連通するインク流路203とから構成され、移動当接
手段は、中空状部材209を保持する支持体208と、
これを吐出口列設方向Aに移動させるためのガイド軸2
06と、不図示の支持体208をガイド軸206に沿っ
て移動させる駆動手段とから構成される。また、図4
(c)は板状当接部材207aに開口210を横水平方
向に2列形成した例を示した図である。本構成において
は、図4(c)の斜線部cの部分を印字休止時に吐出口
面に当接することで、キャップとしての利用も可能であ
る。
【0049】図5は、本発明の吐出回復装置の別の一構
成例を示した図であり、図5(a)は上面図、図5
(b)は斜視図、図5(c)は断面図である。これは、
図4に示した構成例における板状の当接部材207aを
ローラー状の当接部材207bに置き換えた例である。
図5(d)はローラ状当接部材207bに開口210を
2列形成した例を示した図である。図中符号は上述した
ものと同じである。
【0050】図5においては、ローラー状当接部材20
7bを記録ヘッド1の吐出口101面に当接した後、支
持体208をA方向に移動させることでローラー状当接
部材207bが記録ヘッド1の吐出口101面上を摺擦
しないでB方向に回転し開口210からの部分吸引動作
が行われる。板状の当接部材に較べ、記録ヘッド1への
当接圧が小さくてすみ、記録ヘッドがより長い場合に有
効である。更に、支持体208に弾性体からなるワイピ
ング部材を付設することにより、吐出口面の拭き払いも
同時に行える。
【0051】図6は、本発明の吐出回復装置の更に別の
一構成例を示した図であり、図6(a)は上面図であ
る。これは当接部材207が無限軌道状である例を示し
たものである。図中符号は上述したものと同じである。
図5に示した例と同様に、無限軌道状当接部材207c
を記録ヘッド1の吐出口101面に当接した後、支持体
208をA方向に移動させることで無限軌道状当接部材
207cが記録ヘッドの吐出口101面上を摺擦しない
でB方向に回転し開口210からの部分吸引動作が行わ
れる。
【0052】図6(b)は、図6(a)の一部分を拡大
した図である。記録ヘッド1に無限軌道状当接部材20
7cが当接している状態を示している。無限軌道状当接
部材207cの場合、斜線部dの当接部分の曲率半径を
破線で示した円の半径と同等にすることが可能である。
これにより、当接部材207cが回転移動し記録ヘッド
1に接触あるいは離脱する瞬間の衝撃を小さくすること
ができ、吐出口101のメニスカスの破壊を減少させる
ことが可能である。
【0053】以上図4、図5、図6を用いて本発明の具
体的構成例を示したが、上述した基本構成を満たすもの
であればこれらに限定されるものではない。
【0054】次に図7と図8を用いて本発明の吐出回復
動作について説明する。
【0055】図7は本発明の吐出回復動作を実施する各
過程における各部の関連位置の一例を示した図である。
1は記録ヘッドであり、101は吐出口であり、130
は記録ヘッド1にインクを供給するインク流路である。
124は上述した転写媒体であり、128は押圧ローラ
であり、107は被記録媒体である。2は本発明の吐出
回復装置である。
【0056】図7(a)は印字状態を示した図である。
記録ヘッド1は転写媒体124に対向し印字がなされ
る。本発明の吐出回復装置2は、印字動作に支障のない
場所(図7においては記録ヘッド1の下方であるが、こ
れに限定されない)に待機している。回復指令がなされ
ると、例えば図7(b)に示すように、記録ヘッド1が
後退し、その位置に吐出回復装置2が移動・当接し吐出
回復動作が行われる。この他に、図7(c)、(d)に
示すように、記録ヘッド1が回動し、吐出回復装置2に
当接しても(図7(c))、記録ヘッド1が上下動し、
吐出回復装置2に当接しても(図7(d))よい。ま
た、転写媒体124の非印字領域に吐出回復装置2を装
備し、記録ヘッド1を当接させることも可能である。
【0057】図8は本発明の吐出回復動作の一連の動作
の一例を示したフローチャートである。図8(a)は吐
出不良吐出口の検出手段が無いインクジェット記録装置
の場合の例であり、図8(b)は吐出不良吐出口の検出
手段を装備しているインクジェット記録装置の場合の例
である。
【0058】まず、吐出不良吐出口の検出手段が無いイ
ンクジェット記録装置の場合の例の説明をする(図8
(a))。
【0059】回復指令がなされると、ステップS101
で記録ヘッド1が吐出回復位置に移動する。移動の仕方
は図7に示したとうりである。その後ステップS102
において吐出回復装置2が記録ヘッド1に当接され、ス
テップS103で部分吸引手段が始動する。部分吸引手
段は移動しつつ吸引ポンプ204の駆動により順次吐出
口101からインクの吸引を行う(ステップS10
4)。このとき、上述したように、開口210が吐出口
101すべてを網羅していない場合は、当接部材207
の吐出口列設方向あるいは直交方向への移動がなされ、
再度部分吸引動作が行われる。このとき、吐出不良のな
い吐出口からもインクの吸引がなされ、無駄なインク消
費が発生する。そこで、吸引ポンプ204の印加吸引力
に対する吐出口101での吸引負荷を検出する吸引力検
出手段を備え、印加吸引力に対し吸引負荷が小さくなる
と吸引を中止するシーケンスを付加することによりイン
ク消費を抑制することができる。全ての吐出口101か
らの吸引動作がなされると、ステップS105で吐出回
復装置2の退避が行われ、ステップS106で記録ヘッ
ド1が印字位置に戻り、記録待機状態になる(ステップ
S107)。
【0060】次に吐出不良吐出口の検出手段を装備して
いるインクジェット記録装置の場合の例の説明をする
(図8(b))。
【0061】回復指令がなされると、ステップS111
で記録ヘッド1が吐出不良吐出口検知位置に移動する。
その後ステップS112で吐出不良吐出口の検知が行わ
れる。ステップS113において吐出不良吐出口の有無
が確認され、吐出不良吐出口が無い場合にはステップS
118に進み記録ヘッド1は記録位置へ戻り、記録待機
状態となる(ステップS119)。ステップS113で
吐出不良吐出口が有りと確認された場合は、その位置ま
で検出されステップS114に進む。その後ステップS
114で記録ヘッド1に吐出回復装置2が当接され、ス
テップS115で吐出不良吐出口まで部分吸引手段が移
動する。そして移動の後、吸引ポンプ204を駆動し、
ステップS116で吐出口101からインクの吸引が行
われる。ここで1回の吸引動作で吐出回復がなされない
場合は、ステップS115に戻り、吐出回復装置2は記
録ヘッド1に当接したまま、部分吸引手段のみ移動し、
再びステップS116で吸引動作が行われる。ステップ
S115とステップS116の繰り返しが吐出回復する
まで繰り返される。この場合にも上述した吸引力検出手
段を付加することで、吐出回復に要する無駄なインク流
出をより最小限に抑制できる。吐出回復動作がなされる
とステップS117に進み、吐出回復装置2が退避す
る。この後、再び吐出不良吐出口検知手段により吐出不
良吐出口が回復したか確認するシーケンスを追加しても
差し支えない。次にステップS118にて記録ヘッド1
が記録位置に戻り、記録待機状態となる(ステップS1
19)。
【0062】以上は吐出不良吐出口検知手段が記録位置
にない場合であるが、吐出不良吐出口検知手段が転写媒
体124上にある場合には、ステップS111の記録ヘ
ッド移動がステップS113とS114の間に挿入され
る。この場合、ステップS113において吐出不良吐出
口が無いと判断された時にはステップ118の後ろに進
む。
【0063】また、以上は中間転写型インクジェット記
録装置の構成を例に説明してきたが、図1、図7におい
て転写媒体124が被記録媒体を保持するプラテンと
し、これに被記録媒体を巻回し、記録ヘッド1からイン
クを吐出し、直接被記録媒体に印字を行うと想定すれ
ば、以上の説明は従来よりの直接記録型インクジェット
記録装置にそのまま当てはめることができる。
【0064】次に図9を用いて従来の吐出回復動作を示
し、本発明と比較し本発明の効果を説明する。
【0065】図9は従来の吐出回復動作の一連の動作の
一例を示したフローチャートである。
【0066】回復指令がなされると、まずステップS2
01で記録ヘッドが吐出回復位置に移動する。その後ス
テップS202で全吐出口にキャップがなされ、ステッ
プS203でインクの加圧循環が行われる。加圧循環に
よる記録ヘッド内のインクのリフレッシュが行われた
後、ステップS204でキャップが退避し、ステップS
205で記録ヘッドが記録位置に戻る。ここまでの動作
は、本発明においても、記録ヘッド内の気泡除去という
目的で上述したシーケンス中に挿入してもよい。その
後、ステップS206でテストパターンが印字され、ス
テップS207で吐出不良吐出口の検知が行われる。そ
してステップS208で吐出不良吐出口の有無および位
置が判断され、無い場合にはステップS214に進み記
録待機状態となる。吐出不良吐出口が検出された場合に
は、ステップS209に進み記録ヘッドが吐出回復位置
に移動する。その後、ステップS210で吐出不良吐出
口エリアをキャップし、ステップS211で部分吸引が
行われる。このとき吐出不良箇所が記録ヘッド全域に存
在、あるいは全域にわたり点在する場合には、キャップ
を記録ヘッドから離脱→移動→当接→吸引といった動作
を繰り返さなければならない。これは前述した顔料分散
型インクや、中間転写型インクジェット記録装置のよう
に吐出口の目詰まり頻度が高い場合には、更に回復動作
に要する時間を費やすことになる。しかし、本発明によ
ると吐出回復装置を当接したまま吐出不良吐出口への移
動が可能であり吐出回復動作に要する時間が短くて済
む。また、吐出不良吐出口が数本の場合、従来の方法に
よると前述したように他の良好な吐出口からのインクの
流出量が多くなるが、本発明によると、数本というごく
限られた吐出口のみからの吸引が可能なため、無駄なイ
ンク排出が抑制できる。更には、前述した顔料分散型イ
ンクや、中間転写型インクジェット記録装置のように吐
出口の目詰まりが強固な場合においても、他の吐出口か
らのインク流出による吸引力損失が小さいため、効率的
に目詰まり除去が行える。
【0067】その後、従来の吐出回復動作においてはス
テップS212でキャップが退避し、ステップS213
で記録ヘッドが記録位置に戻り、ステップS214で記
録待機状態となる。
【0068】以上説明した従来の吐出回復方法による
と、吐出回復手段として、全体キャップと部分キャッ
プ、更には、記録ヘッドへのインクの付着等による汚れ
を拭き払うワイピング手段を個別に持たなければなら
ず、装置の小型化やメンテナンス動作の複雑化をも招く
が、本発明によると、上述したように他の回復手段と共
用可能であるためこれらの課題も解決できる。
【0069】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によると
従来からの吐出回復時の課題を解決できる上、吐出口面
を摺擦しないで連続部分吸引や吐出不良吐出口への移動
が可能であり、短時間に吐出回復動作が行える。また吐
出口面の摩耗を生じることもない。更にまた、吸引吐出
口の限定がごく局部的に行えるため、吐出回復がより強
力、確実にかつ効率的に行える。
【0070】更には、他の回復手段との共用化も可能な
ため、装置の小型化や、メンテナンス動作の簡略化が可
能であるという格別の効果をも有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の吐出回復装
置を具備した中間転写型インクジェット記録装置の構成
の一例を示した斜視図である。
【図2】本発明のインクジェット記録装置の吐出回復装
置の基本構成を示した概略図である。
【図3】本発明の吐出回復装置の当接部材の開口部の説
明をする概略図である。
【図4】本発明の吐出回復装置の一実施例を示した概略
図である。
【図5】本発明の吐出回復装置の一実施例を示した概略
図である。
【図6】本発明の吐出回復装置の一実施例を示した概略
図である。
【図7】本発明の吐出回復動作を実施する各過程におけ
る各部の関連位置の一例を示した慨略図である。
【図8】本発明の吐出回復動作の一連の動作の一例を示
したフローチャートである。
【図9】従来の部分吸引吐出回復動作の一連の動作の一
例を示したフローチャートである。
【図10】従来の吐出回復装置を示した概略図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 吐出回復装置 3 キャップ部材 101 吐出口 102 インクタンク 104 ポンプ 105 開閉弁 107 被記録媒体 121 ヘッド保持部材 122,129 押圧バネ 123 リニアステッピングモータ 124 転写媒体 125 搬送モータ 126 中間歯車 127 駆動歯車 128 押圧ローラ 130〜133 インク流路 201 当接部材 202 廃インクタンク 203 インク流路 204 吸引ポンプ 205 移動当接手段 206 ガイド軸 207 当接部材 208 支持体 209 中空部材 210 開口部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体あるいは転写媒体上に複数の
    吐出口からインクを吐出して記録を行うインクジェット
    記録装置の吐出口に生じる吐出不良を回復する吐出回復
    装置において、該吐出回復装置は、複数の吐出口のうち
    選択された一部分の吐出口のみからインクを流出させる
    吐出回復装置であって、吐出口列設方向に複数の開口を
    有し記録ヘッドの吐出口面に一部あるいは全部が当接さ
    れる弾性体からなる当接部材と、前記複数の吐出口のう
    ち選択された一部分の吐出口のみから前記当接部材の開
    口を通じてインクを吸引する部分吸引手段と、前記部分
    吸引手段を前記当接部材の当接面の反対面に前記開口に
    合わせて当接させ、吐出口列設方向に摺擦移動させる移
    動当接手段とを具備することを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置の吐出回復装置。
  2. 【請求項2】 前記部分吸引手段は、前記当接部材に当
    接し摺擦移動する中空状部材と、吐出口からインクを吸
    引する吸引手段と、前記中空部材と前記吸引手段とを連
    通する連通手段と、から構成されることを特徴とする請
    求項1記載のインクジェット記録装置の吐出回復装置。
  3. 【請求項3】 前記部分吸引手段は、更に吸引力検出手
    段を備えることを特徴とする請求項2記載のインクジェ
    ット記録装置の吐出回復装置。
  4. 【請求項4】 前記当接部材の開口が一列または複数列
    あることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記
    録装置の吐出回復装置。
  5. 【請求項5】 前記当接部材の開口は、一つの開口につ
    き少なくとも1本以上の吐出口を含むことを特徴とする
    請求項1記載のインクジェット記録装置の吐出回復装
    置。
  6. 【請求項6】 前記当接部材の開口の吐出口列設方向の
    形成間隔が、開口の吐出口列設方向長さより短いことを
    特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置の吐
    出回復装置。
  7. 【請求項7】 前記当接部材が板状であることを特徴と
    する請求項1記載のインクジェット記録装置の吐出回復
    装置。
  8. 【請求項8】 前記当接部材が無限軌道状であることを
    特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置の吐
    出回復装置。
  9. 【請求項9】 前記当接部材がローラー状であることを
    特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置の吐
    出回復装置。
  10. 【請求項10】 前記当接部材は、記録ヘッドと当接し
    ていない状態の時に、吐出口列設方向および/または直
    交方向に移動可能であることを特徴とする請求項1記載
    のインクジェット記録装置の吐出回復装置。
  11. 【請求項11】 更に、吐出口面を払い拭く弾性体から
    なるワイピング部材を具備することを特徴とする請求項
    1記載のインクジェット記録装置の吐出回復装置。
  12. 【請求項12】 被記録媒体あるいは転写媒体上に複数
    の吐出口からインクを吐出して記録を行うインクジェッ
    ト記録装置の吐出口に生じる吐出不良を回復する吐出回
    復方法において、該吐出回復方法は、複数の吐出口のう
    ち選択された一部分の吐出口のみからインクを流出させ
    る吐出回復方法であって、前記当接部材を記録ヘッドに
    当接し、前記部分吸引手段を、記録ヘッドに当接した前
    記当接部材上で吐出口列設方向に摺擦移動させながら吸
    引手段を駆動し、複数の吐出口のうち選択された一部分
    の吐出口のみからインクを吸引することを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置の吐出回復方法。
JP11855693A 1993-05-20 1993-05-20 インクジェット記録装置の吐出回復装置およびインクジェット記録装置の吐出回復方法 Pending JPH06328729A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11855693A JPH06328729A (ja) 1993-05-20 1993-05-20 インクジェット記録装置の吐出回復装置およびインクジェット記録装置の吐出回復方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11855693A JPH06328729A (ja) 1993-05-20 1993-05-20 インクジェット記録装置の吐出回復装置およびインクジェット記録装置の吐出回復方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06328729A true JPH06328729A (ja) 1994-11-29

Family

ID=14739516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11855693A Pending JPH06328729A (ja) 1993-05-20 1993-05-20 インクジェット記録装置の吐出回復装置およびインクジェット記録装置の吐出回復方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06328729A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002086758A (ja) * 2000-09-12 2002-03-26 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置
US7775624B2 (en) 2006-03-22 2010-08-17 Fujifilm Corporation Ejection restoration apparatus for liquid ejection head and image forming apparatus comprising ejection restoration apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002086758A (ja) * 2000-09-12 2002-03-26 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置
JP4491941B2 (ja) * 2000-09-12 2010-06-30 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式記録装置
US7775624B2 (en) 2006-03-22 2010-08-17 Fujifilm Corporation Ejection restoration apparatus for liquid ejection head and image forming apparatus comprising ejection restoration apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5963228A (en) Wet capping system for inkjet printheads
EP0709204B1 (en) Wet wiping system for inkjet printheads
US6357851B1 (en) Hide-away wiper scraper for inkjet printheads
US20050264601A1 (en) Inkjet printer
JP4508131B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP5353530B2 (ja) 画像形成装置
US7380903B2 (en) Inkjet recording apparatus, and ink discharge surface cleaning method and device
JP6939292B2 (ja) 液滴吐出装置および画像形成装置
JP3925729B2 (ja) 画像形成装置
JP4284443B2 (ja) インクジェット記録装置及びインク吐出面清掃方法
JPH06328729A (ja) インクジェット記録装置の吐出回復装置およびインクジェット記録装置の吐出回復方法
US6340218B1 (en) Single-pass wiping system for inkjet printheads
US6572292B2 (en) Apparatus and method for transporting print media through a printzone of a printing device
JP2006123203A (ja) インクジェット記録装置
JP4622401B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH06328731A (ja) インクジェット記録装置
JP4765970B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2007130808A (ja) インクジェット記録装置
JP2003341105A (ja) インクジェットプリンタ
JPH0924625A (ja) インクジェット記録装置
JP2006123301A (ja) インクジェット記録装置
KR20050054143A (ko) 잉크젯 프린터
JP2000015824A (ja) インクジェット記録装置
JP3284282B2 (ja) インクジェット記録装置、及び吐出回復方法
JPH0569556A (ja) インクジエツト記録装置