JPH0632840U - 回転ドラム型固液分離装置用リップパッキン - Google Patents
回転ドラム型固液分離装置用リップパッキンInfo
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- JPH0632840U JPH0632840U JP074378U JP7437892U JPH0632840U JP H0632840 U JPH0632840 U JP H0632840U JP 074378 U JP074378 U JP 074378U JP 7437892 U JP7437892 U JP 7437892U JP H0632840 U JPH0632840 U JP H0632840U
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- rotary drum
- lip
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- packing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 回転ドラム型超精密濾過装置のリップパッキ
ンに屈曲性、柔軟性をもたせる。 【構成】 回転ドラム1の側板7に回転軸3を中心に原
水導入口13を設け、この導入口13の外周にリップパ
ッキン18を周設し、このリップパッキン18のリップ
部20を圧着するシ−ルプレ−ト22を、濾過槽2に設
けてシ−ル装置を構成する。このリップ部20を縮径方
向に屈曲し、その基部に切欠溝21を設けたので、リッ
プ部20の屈曲性、柔軟性を増すことができる。
ンに屈曲性、柔軟性をもたせる。 【構成】 回転ドラム1の側板7に回転軸3を中心に原
水導入口13を設け、この導入口13の外周にリップパ
ッキン18を周設し、このリップパッキン18のリップ
部20を圧着するシ−ルプレ−ト22を、濾過槽2に設
けてシ−ル装置を構成する。このリップ部20を縮径方
向に屈曲し、その基部に切欠溝21を設けたので、リッ
プ部20の屈曲性、柔軟性を増すことができる。
Description
【0001】
本考案は、回転ドラム型固液分離装置に用いるリップパッキンに関するもので ある。
【0002】
一般に、液体と固体粒子との混合物を濾材を通過させて液体のみを通し、固体 粒子を阻止することを固液分離と呼んでいるが、この固液分離装置の一つに次の ような回転ドラム型固液分離装置が知られている。
【0003】 すなわち、回転ドラムは、濾過水が取出される濾過槽に回転自在に支持されて おり、この回転ドラムには濾材が張設していて、この回転ドラムの内側に原水を 導入し、この回転ドラムを回転させながら、水位差によって、原水を連続的に濾 過し、かつ、濾材によって固体粒子を捕捉していく、という回転ドラム型固液分 離装置が知られている。
【0004】 そして、かかる回転ドラム型固液分離装置では、回転ドラムの内側に原水を導 入するため、回転ドラム側と、濾過槽側とをシ−ル装置によってシ−ルして、原 水が濾過水へ短絡して浸入しないようにしている。
【0005】 ところで、かかるシ−ル装置の一つに、回転ドラムの側面にリング体を設ける と共に、濾過槽の側面にも同径のリング体を設けて、これらのリング体を突き合 わせ、その突き合わせ部の外周をシ−ル材で囲繞したシ−ル装置が知られている 。
【0006】 しかしながら、かかるシ−ル装置では、回転ドラムや支持軸等の真円度が高精 度でなければ、偏心回転するが、もし、偏心回転すれば、シ−ル材によるシ−ル 性が直ちに破れる、という問題があった。
【0007】 そこで本考案者等は、リップパッキン(リング状のパッキン本体にリップ部を 縮径方向に屈曲して形成したもの)を回転ドラムの側面に設け、このリップパッ キンを圧着するシ−ルプレ−トを濾過槽の側面に設けてシ−ル装置を構成し、も し、回転ドラムが偏心回転しても、リップパッキンはこれに追随して移動し、シ −ル性を保持することを試みた。
【0008】 ところが、かかるシ−ル装置では、次のような未解決の問題があった。 すなわち、本考案が適用される回転ドラム型固液分離装置を、例えば、原水中 の浮遊物を5μ〜1000μmの大きさ迄捕捉する、超精密濾過装置として用い れば、リップパッキンとシ−ルプレ−トとの間から漏洩する原水中の浮遊物も5 μ以下に抑える必要があって、かかる目的を達成するためのシ−ル装置では、リ ップパッキンのリップ先端の構造を可及的に柔軟性に形成して、常時シ−ルプレ −トに密着させる必要がある。
【0009】 その方法としては、1)リップパッキンをシ−ルゴムで構成し、このゴム硬度 を下げて全体を柔軟にする、2)リップ先端を可及的に薄くする、という2つの 方法が考えられるが、これらのいずれの方法もリップパッキンの寿命は短い。そ のため、薄くして耐摩耗性に優れた材料を選定する、という考えがあるが、既存 のリップパッキン材では見当たらず、別注品となって経済的に不利となる。一方 、リップパッキンのゴムは硬いままにして、リップ先端をシ−ルプレ−トに若干 押し付け気味でセットすれば、という考えがあるが、このようにすると、回転ド ラムの回転抵抗が大となって、駆動装置が大きくなると共に、リップ先端の摩耗 も大となる。
【0010】 勿論、リップパッキンとシ−ルプレ−トとからなるシ−ル装置でも、その真円 度を可及的に高精度にすればよいが、これも経済的範囲では実現困難となる。
【0011】 そこで、本考案は、以上のような試行錯誤をしながら、安価なリップパッキン のリップ先端を薄くせずに、柔軟性をもたせることを目的としたものである。
【0012】
本考案の要旨とするところは、濾液が取出される濾過槽に、回転ドラムを支持 し、該回転ドラムに濾材を張設し、該回転ドラムの内側に原水を導入する回転ド ラム型固液分離装置において、前記回転ドラムの側板に回転軸を中心に原水導入 口を設け、該原水導入口の外周にリップパッキンを周設し、該リップパッキンの リップ部を圧着するシ−ルプレ−トを前記濾過槽の側面に設けて、シ−ル装置を 構成し、前記リップ部を縮径方向に屈曲し、該屈曲基部の近傍に切欠溝を周設し たことを特徴とする回転ドラム型固液分離装置にある。
【0013】
本考案を添付図面に示す実施例により詳細に述べる。 本実施例が適用される回転ドラム型連続洗浄自動固液分離装置は、比較的浮遊 物濃度が希薄な原水を処理する濾過用濾材(例えば、縦糸がポリエステル繊維か らなる織物の表面を、太さ0.1〜10μmの極細繊維の立毛で覆い、その立毛 によって濾面を形成したもの)を備えており、回転ドラムの径は約750mmφ〜 約2000mmφ、回転数5rpm 、シ−ル径は約320mmφ〜約920mmのものに 好適である。
【0014】 先ず、本実施例の回転ドラム型連続洗浄自動固液分離装置の概要について述べ る。
【0015】 図2において、回転ドラム1は、濾過槽2に横架・固着されている中空軸3に よって回転自在に支持されている。
【0016】 回転ドラム1の胴にはリブ4を介して濾材5が張設されている。
【0017】 回転ドラム1の一方の側面は円板状の側板6で密閉され、他方の側面は4つの 連通孔13をもった側板7で構成している。したがって、この連通孔13、すな わち、原水導入口は、中空軸3を中心とした円形に配置されている。
【0018】 回転ドラム1の外周端にはチェ−ン8が巻付けられており、このチェ−ン8に はスプロケット9が噛合っている。このスプロケット9はモ−タ10および減速 機11によって駆動される。このモ−タ10は原水槽12に載置されている。
【0019】 前記濾過槽2の一側には、不図示の処理槽が設置されていて、太矢印Bのよう に濾過水が流れ込むようになっており、他側には前記原水槽12が設置されてい る。この原水槽12には原水導入口12aが設けてある。
【0020】 この原水槽12と濾過槽2とには、前記中空軸3が横架されており、この中空 軸3を中心にして、それぞれの槽2,12の側面に連通孔13が設けられている 。
【0021】 この中空軸3は、その中空部を略中央で仕切って左右に分割しており、その一 方には洗浄水供給パイプ14が接続されており、他方にはケ−キ回収ホッパ−1 5の出口が接続されている。
【0022】 前記洗浄水供給パイプ14と中空軸3の一方とは、回転ドラム1内に設けた表 洗用スプレイ16に接続されている。 また、回転ドラム1の外側には逆洗用スプレイ17が設けられている。
【0023】 次に、この回転ドラム型連続洗浄自動固液分離装置の作用を述べる。原水は原 水導入口12a→原水槽12→連通孔13→回転ドラム1の内側に導入される。 回転ドラム1はモ−タ10→減速機11→スプロケット9→チェ−ン8により、 低回転で回転している。
【0024】 したがって、回転ドラム1の内側に導入された原水は、その水位差によって濾 過槽2へ流出するが、そのとき、原水中の浮遊物は濾材5によって捕捉され、そ のケ−キは上方に持ち上げられて、表洗用スプレイ16によって洗い落され、ケ −キ回収ホッパ−15に落下する。このケ−キ回収ホッパ−15の濃縮水は中空 軸3の他方を通って排出される。回転ドラム1が更に回転して表洗用スプレイ1 6から逆洗用スプレイ17の所にくると、濾材5は洗浄水によって洗浄されて、 次の原水が濾過できるようになる。
【0025】 ここにおいて、前記連通孔13の外周には、次のようなシ−ル装置Aが設けて あって、連通孔13を通る、濾過水より水頭の高い原水が濾過水側へ短絡して流 れ込まないようにしている。
【0026】 図1において、リップパッキン18は、通常のリップパッキン材と同じ合成ゴ ム製(ニトリルゴムまたはネオプレンに補強剤、加硫剤、可塑剤などを加えたも の)であって、パッキン本体19とリップ部20とで断面ヘ字型を構成したリン グ体である。このパッキン本体19は断面矩形になっており、リップ部20は、 この矩形短辺の一つからリング体の縮径方向に屈曲して延設している。また、リ ップ部20は、通常のリップ形状と同様、先細り状になっている。
【0027】 そして、このリップ部20の屈曲基部内周に、半円状の切欠溝21を周設して 、リップ部20が外力により容易に屈曲するようになっている。すなわち、リッ プに柔軟性、屈曲性を与えている。
【0028】 このリップパッキン18は、適用する回転ドラム1の径約1500mmφ、ドラ ム長約1500mmの場合、シ−ル径は約650mmとなっており、しかも、パッキ ン本体19の長辺約19mm、短辺約8mm、リップ部20の長さ約10mm、リップ 先端の屈曲量約6mmとなっている。また、切欠溝21の半径約1.5mmとなって いる。
【0029】 また、このリップパッキン18を圧着するシ−ルプレ−ト22は、濾過槽2の 側面で連通孔13の外周に取付けられている。
【0030】 そして、このリップパッキン18は2枚重ねで使用する。下段のリップパッキ ン18は、中空軸3と同心の円筒状ブラケット23の段部24に外嵌されている 。この下段のリップパッキン18に上段のものが外嵌している。この上段のリッ プパッキン18の外周にロ−プ(不図示)を巻付けて緊締している。
【0031】 この円筒状ブラケット23は、第1の環状取付板25に溶着され、この第1の 環状取付板25は、前記側板7にボルト26により取付けられている。
【0032】 シ−ルプレ−ト22は、第2の環状取付板27に溶着されており、この第2の 環状取付板27は濾過槽2の側面にボルト28により取付けられている。この第 2の環状取付板27は第1の環状取付板25と同形状になっている。
【0033】 したがって、リップパッキン18は円筒状ブラケット23を介して、第1の環 状取付板25に予め固着されており、シ−ルプレ−ト22は第2の環状取付板2 7に予め固着されている。
【0034】 したがって、これらのリップパッキン18やシ−ルプレ−ト22は予め中空軸 3に嵌挿していて、回転ドラム1を濾過槽2に組立てた後、これらの第1および 第2の環状取付板25,27をボルト26,28により取付けるので、もし、リ ップ部20の先端がシ−ルプレ−ト22に対し圧着の過不足があれば、環状取付 板25,27の取付面で挟むパッキンで調整すればよい。もっとも、リップ部2 0の圧縮しろは(屈曲しろ)は約3mmのゆとりを設けてある。
【0035】 なお、本実施例のドラム型連続洗浄自動濾過装置は、超精密濾過装置に用いて いるが、本考案はこれに限らない。
【0036】
【考案の効果】 本考案によれば、回転ドラム型濾過装置の回転ドラムと濾過槽との間に、リッ プパッキンとシ−ルプレ−トとからなるシ−ル装置を設けたので、回転ドラムが 偏心回転しても、シ−ル性が破れることなく、多重のリップパッキンを設けるこ とができる。
【0037】 殊に、リップパッキンのリップ部を縮径方向に屈曲して形成し、この屈曲基部 の近傍に切欠溝を周設したので、リップ部の屈曲性、柔軟性を与えながら、リッ プ部の肉厚を薄くしないので、耐久性を増大するだけでなく、安価なリップパッ キン材を使用することができる。その上、縮径方向に屈曲したリップ部を設けた ので、本来、摩擦抵抗が小さいのに、リップ部の切欠溝によって、更に回転ドラ ムに回転抵抗を与えないだけでなく、装置の真円度を高精度にする必要がない。
【図1】図2のA部拡大図である。
【図2】本考案の実施例の全体図である。
1…回転ドラム、2…濾過槽、3…中心軸、5…濾材、
7…側板、18…リップパッキン、22…シ−ルプレ−
ト、A…シ−ル装置
7…側板、18…リップパッキン、22…シ−ルプレ−
ト、A…シ−ル装置
Claims (1)
- 【請求項1】 濾液が取出される濾過槽に、回転ドラム
を支持し、該回転ドラムに濾材を張設し、該回転ドラム
の内側に原水を導入する回転ドラム型固液分離装置にお
いて、 前記回転ドラムの側板に回転軸を中心に原水導入口を設
け、該原水導入口の外周にリップパッキンを周設し、該
リップパッキンのリップ部を圧着するシ−ルプレ−トを
前記濾過槽の側面に設けて、シ−ル装置を構成し、 前記リップ部を縮径方向に屈曲し、該屈曲基部の近傍に
切欠溝を周設したことを特徴とする回転ドラム型固液分
離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992074378U JP2573529Y2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 回転ドラム型固液分離装置用リップパッキン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992074378U JP2573529Y2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 回転ドラム型固液分離装置用リップパッキン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0632840U true JPH0632840U (ja) | 1994-04-28 |
JP2573529Y2 JP2573529Y2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=13545451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992074378U Expired - Lifetime JP2573529Y2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 回転ドラム型固液分離装置用リップパッキン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2573529Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08215512A (ja) | 1995-02-14 | 1996-08-27 | Shisuto:Kk | 濾過装置 |
JP2001027328A (ja) * | 1999-07-16 | 2001-01-30 | Eagle Ind Co Ltd | リップ型シール |
JP2012197056A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-18 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | スタビライザブッシュ |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009136809A (ja) * | 2007-12-07 | 2009-06-25 | Nachi Fujikoshi Corp | 回転ドラム型フィルタ |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP1992074378U patent/JP2573529Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08215512A (ja) | 1995-02-14 | 1996-08-27 | Shisuto:Kk | 濾過装置 |
JP2001027328A (ja) * | 1999-07-16 | 2001-01-30 | Eagle Ind Co Ltd | リップ型シール |
JP4564114B2 (ja) * | 1999-07-16 | 2010-10-20 | イーグル工業株式会社 | リップ型シール |
JP2012197056A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-18 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | スタビライザブッシュ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2573529Y2 (ja) | 1998-06-04 |
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