JP5299784B2 - リーフフィルタの軸シール装置と方法 - Google Patents
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Description
リーフィルタにおいて、フィルタエレメント1の集合体、すなわち複数のフィルタエレメント1を鉛直な中空回転軸(フィルタシャフト6)に固定したものをフィルタネスト7と呼ぶ。ケーキの排出はその構造により回転、振動、掻き取り、逆洗などのさまざまな方法が取られている。図の例では、フィルタネスト7の回転駆動装置8を備えており、固液分離が完了した後、フィルタネスト7を高速回転させてケーキ層2を遠心力でフィルタエレメント1の外側に移動し、ベッセル9の下方に設けられたホッパ9aから排出して、1回の固液分離を終了するようになっている。
上述したリーフフィルタは、薬品や化学物質の分離に従来から広く用いられており、例えば特許文献1に開示されている。
この図において、10は濾液出口管、11は中空ガイド軸、12はラジアル軸受、13はシールハウジング、14はシール(この例ではオイルシール)である。
濾液出口管10と中空ガイド軸11は、ホッパ9aに固定された固定部である。中空ガイド軸11は濾液出口管10の内端から上方に延び、フィルタシャフト6の下端部6aを回転可能に支持し、フィルタシャフト6の内側から中空ガイド軸12と濾液出口管10を介して濾液5を外部に取出すようになっている。
また、ラジアル軸受12、シールハウジング13、及びシール14は、フィルタシャフト6と共に回転する回転部である。ラジアル軸受12はフィルタシャフト6の下端部6a内面に固定され、フィルタシャフト6の下端部6aの回転を支持する。さらに、シールハウジング13はフィルタシャフト6の下端部6aに固定され、シール14はシールハウジング13の内面に固定され中空固定軸11の外面との間をシールするようになっている。
しかし、フィルタネスト7のフィルタシャフト6を回転可能に支持するシャフトの貫通部分は、図2に示したように、シール14でシールされているが、異物(固形物)がシール部に入り込みシール14(この例ではオイルシール)が摩耗しやすい問題点があった。
また、弾性体のシール部を有するほかのシール形式(リップパッキン等)も同様の問題点がある。
該シールハウジングは、前記ガイド軸の外面に沿って軸方向に間隔を隔てて位置し前記ガイド軸の外面との間を液密にシールする複数のシールを有し、
前記ガイド軸又はシールハウジングのいずれか一方は、固定部に固定され、かつその外面から内部を通して前記複数のシールの間まで連通するフラッシング孔を有しており、
さらに、前記フラッシング孔にベッセルの外部からフラッシング液を供給するフラッシング管を備え、
前記フラッシング管とフラッシング孔を介してフラッシング液を複数のシールの間に供給し、各シールのシール面を通してフラッシング液を流出させ、前記シール面を洗浄する、ことを特徴とするリーフフィルタの軸シール装置が提供される。
前記シールハウジングは、前記フィルタシャフトとベッセルのいずれか他方に固定されている。
該シールハウジングは、前記ガイド軸の外面に沿って軸方向に間隔を隔てて位置し前記ガイド軸の外面との間を液密にシールする複数のシールを有し、
前記ガイド軸又はシールハウジングのいずれか一方は、固定部に固定され、かつその外面から内部を通して前記複数のシールの間まで連通するフラッシング孔を有しており、
さらに、前記フラッシング孔にベッセルの外部からフラッシング液を供給するフラッシング管を備え、
前記フラッシング管とフラッシング孔を介してフラッシング液を複数のシールの間に供給し、各シールのシール面を通してフラッシング液を流出させ、前記シール面を洗浄する、ことを特徴とするリーフフィルタの軸シール方法が提供される。
前記シールハウジングは、前記フィルタシャフトとベッセルのいずれか他方に固定され、
前記フィルタシャフトを回転させる前、又は回転中に、前記フラッシング管を介してベッセルの外部から前記フラッシング孔までフラッシング液を圧送して前記シール面を洗浄する。
従って、シール部に噛み込む異物を除去できるので、シールの寿命を延ばすことができる。
以下、軸シール装置20が下部軸シール装置である場合を説明するが、本願において、軸シール装置20は、下部軸シール装置に限定されず、フィルタシャフト6の上端部をシールする上部軸シール装置であってもよい。
図3、図4に示すように、本発明の軸シール装置20は、鉛直軸Z−Zに沿って延びる中空円筒形のガイド軸22と、ガイド軸22を囲む中空円筒形のシールハウジング24とを備える。
また、シールハウジング24は、ガイド軸22の外面に沿って軸方向に間隔を隔てて位置する複数(この例で3つ)のシール26(この例ではオイルシール)を有する。各シール26は、ガイド軸22の外面と、シールハウジング24との間を液密にシールする。
フラッシング孔27のシール間の開口位置は、各シール26のシール面を通して、できるだけ均等にフラッシング液Fを流出させるように設定するのがよい。
例えば、シール26が2段の場合はその中間、3段の場合はそれぞれの間に2つ開口位置を設けるのがよい。
フラッシング液Fは、例えば、水、洗浄水、各種の溶剤であり、原液及び濾液と混合しても悪影響がない限りで選択することができる。また、フラッシング液Fの供給圧力は、シール26のシール面を通してフラッシング液Fを流出させることができる圧力に設定する。
この例において、ガイド軸22はフィルタシャフト6の下端部6aに固定され、シールハウジング24は、ベッセル9のホッパ9aに固定されている。また、フラッシング孔27は、固定されたシールハウジング24に固定され、かつその外面(この例では下面)から内部を通して複数のシール26の間まで連通している。
その他の構成は、第2実施形態と同様である。
また、好ましくは、フィルタシャフト6を回転させる前、又は回転中に、フラッシング管28を介してベッセル9の外部からフラッシング孔27までフラッシング液Fを圧送してシール面を洗浄する。
従って、シール部に付着している異物(固形物)を洗浄液(フラッシング液F)をシールの内側から流すことで除去し、その後にリーフフィルタ1を回転させるので、異物によるシール摺動部の早期摩耗を防止でき、シールの寿命を延ばすことができる。
4 固形物(ケーキ)、5 濾液、6 フィルタシャフト、
7 フィルタネスト、8 回転駆動装置、9 ベッセル、
9a ホッパ、10 濾液出口管、11 中空ガイド軸、
12 ラジアル軸受、13 シールハウジング、
14 シール、
20 軸シール装置、22 ガイド軸、
24 シールハウジング、26 シール、
27 フラッシング孔、28 フラッシング管
Claims (2)
- 鉛直軸に沿って延びる中空円筒形のガイド軸と、前記ガイド軸を囲む中空円筒形のシールハウジングと、を備え、
該シールハウジングは、前記ガイド軸の外面に沿って軸方向に間隔を隔てて位置し前記ガイド軸の外面との間を液密にシールする複数のシールを有し、
前記ガイド軸又はシールハウジングのいずれか一方は、固定部に固定され、かつその外面から内部を通して前記複数のシールの間まで連通するフラッシング孔を有しており、
前記ガイド軸が前記フラッシング孔を有する場合には、前記シールハウジングは、複数のフィルタエレメントが取り付けられ鉛直軸を中心に回転可能な中空のフィルタシャフトに固定され、かつ、前記ガイド軸は、前記フィルタエレメントを内部に有し前記固定部であるベッセルに固定され、前記シールハウジングが前記フラッシング孔を有する場合には、前記ガイド軸は、複数のフィルタエレメントが取り付けられ鉛直軸を中心に回転可能な中空のフィルタシャフトに固定され、かつ、前記シールハウジングは、前記フィルタエレメントを内部に有し前記固定部であるベッセルに固定されており、
さらに、前記フラッシング孔に前記ベッセルの外部からフラッシング液を供給するフラッシング管を備え、
前記フラッシング管とフラッシング孔を介してフラッシング液を複数のシールの間に供給し、各シールのシール面を通してフラッシング液を流出させ、前記シール面を洗浄する、ことを特徴とするリーフフィルタの軸シール装置。 - 鉛直軸に沿って延びる中空円筒形のガイド軸と、前記ガイド軸を囲む中空円筒形のシールハウジングと、を設け、
該シールハウジングは、前記ガイド軸の外面に沿って軸方向に間隔を隔てて位置し前記ガイド軸の外面との間を液密にシールする複数のシールを有し、
前記ガイド軸又はシールハウジングのいずれか一方は、固定部に固定され、かつその外面から内部を通して前記複数のシールの間まで連通するフラッシング孔を有しており、
前記ガイド軸が前記フラッシング孔を有する場合には、前記シールハウジングは、複数のフィルタエレメントが取り付けられ鉛直軸を中心に回転可能な中空のフィルタシャフトに固定され、かつ、前記ガイド軸は、前記フィルタエレメントを内部に有し前記固定部であるベッセルに固定され、前記シールハウジングが前記フラッシング孔を有する場合には、前記ガイド軸は、複数のフィルタエレメントが取り付けられ鉛直軸を中心に回転可能な中空のフィルタシャフトに固定され、かつ、前記シールハウジングは、前記フィルタエレメントを内部に有し前記固定部であるベッセルに固定されており、
さらに、前記フラッシング孔に前記ベッセルの外部からフラッシング液を供給するフラッシング管を設け、
前記フィルタシャフトを回転させる前、又は回転中に、前記フラッシング管を介して前記ベッセルの外部から前記フラッシング孔までフラッシング液を圧送して、前記フラッシング孔を介してフラッシング液を複数のシールの間に供給し、各シールのシール面を通してフラッシング液を流出させ、前記シール面を洗浄する、ことを特徴とするリーフフィルタの軸シール方法。
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JP2009245664A JP5299784B2 (ja) | 2009-10-26 | 2009-10-26 | リーフフィルタの軸シール装置と方法 |
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JP2009245664A Active JP5299784B2 (ja) | 2009-10-26 | 2009-10-26 | リーフフィルタの軸シール装置と方法 |
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DE2552515C3 (de) * | 1975-11-22 | 1980-09-25 | Uhde Gmbh, 4600 Dortmund | Druckrotationsfilter mit Horizontal-Filterplatten |
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2009
- 2009-10-26 JP JP2009245664A patent/JP5299784B2/ja active Active
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