JPH0632828B2 - リン酸系スケ−ルの防止方法 - Google Patents

リン酸系スケ−ルの防止方法

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JPH0632828B2
JPH0632828B2 JP4500386A JP4500386A JPH0632828B2 JP H0632828 B2 JPH0632828 B2 JP H0632828B2 JP 4500386 A JP4500386 A JP 4500386A JP 4500386 A JP4500386 A JP 4500386A JP H0632828 B2 JPH0632828 B2 JP H0632828B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)発明の目的 (産業上の利用分野) この発明は、リン酸系スケールの防止方法に関する。さ
らに詳しくは、熱交換器、冷却系装置等において発生す
る炭酸カルシウム系スケールの防止の為に含リン化合物
類を、または、器具装置の腐食防止の為に含リン化合物
類あるいは、含リン化合物類と亜鉛イオン供給化合物と
を添加使用している工業用冷却水系等において必然的に
発生しうるリン酸カルシウム系スケール、リン酸亜鉛系
スケール等のリン酸系スケールの防止方法に関する。
(従来技術) 従来、各種工業用水系におけるスケールとしては炭酸カ
ルシウム系スケールが問題視され、それに対する有効な
各種薬剤が開発され使用されている。これらの薬剤とし
ては例えば、含リン化合物(重合リン酸塩、各種ホスホ
ン酸類)、ポリアクリル酸類、アクリル酸と(メタ)ア
クリル酸のメチルエステル又は(メタ)アクリル酸のエ
チルエステルとの共重合体(特開昭53-2393号公報参
照)、2−ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートを
含む共重合体(特公昭54-29315号公報参照)等が知られ
ている。
これらの薬剤の中では、ことに含リン化合物が多用され
ており、安価な重合リン酸類は特に多用されている。ま
た器具装置の腐食防止の為に上記含リン化合物あるい
は、含リン化合物と亜鉛イオン供給化合物とが添加使用
されている系が多く存在する。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、これら含リン化合物を添加した系におい
ては、当然のことながら炭酸カルシウム系スケールは抑
制又は防止されるが、その反面これらの含リン化合物自
体に由来するリン酸カルシウム系スケールやリン酸亜鉛
系スケールが新たに発生し易いという問題が生じてお
り、使用範囲の制限を余儀なくされている。ことに最近
の傾向として、工業用水を節約するために一過式で用い
るよりなるべく循環して使用することが望まれ、そのた
め水中の成分が濃縮されて滞留時間が長くなり、含リン
化合物を使用すると加水分解してリン酸イオンが生成し
水中の硬度成分や添加される亜鉛イオンと反応してリン
酸カルシウム系スケールやリン酸亜鉛系スケールの発生
が避けられないことになる。
このため、上記リン化合物を添加使用する系において、
さらに、非リン系のスケール防止剤を併用することも考
えられるが、炭酸カルシウム系スケールに対して有効な
前述の薬剤であつてもかかるリン酸カルシウム系スケー
ルやリン酸亜鉛系スケールに対しては、通常の添加量で
は殆んど効果が見出されず、実際上効果は生じない。
この点に関し、リン酸カルシウムの沈殿防止剤として公
知であり、この発明のスケール防止剤と構造が比較的類
似の化合物であるアクリル酸−メタクリル酸−イタコン
酸共重合体(特開昭60-6777号公報参照)をリン化合物
に併用することも考えられるが、低添加量では、その効
果が不充分であり、実際上リン酸系スケールの発生を防
止することはできない。
この発明はかかる問題点を解消すべくなされたものであ
る。
本願出願人は、リン酸カルシウム系スケールの防止方法
の一つとして、先に特定のアクリル酸−メタクリル酸系
共重合体(共重合比が約1:4〜4:1、分子量約500
〜15,000)を添加する発明を見出し特許出願をしてい
る。(特公昭59-5038号公報)。この発明はこれを更に
発展させ研究した結果見出されたものである。
この発明の発明者らは、上記特定のアクリル酸−メタク
リル酸系共重合体のリン酸カルシウム系スケール防止効
果の更なる向上を意図して鋭意研究を行なつた結果、こ
れらの酸モノマー成分の共重合比率や分子量を変えるこ
となく該共重合体の一部に炭素数1〜8のアクリル酸又
はメタクリル酸アルキルエステル残基を導入することに
より、驚くべきことによりリン酸カルシウム系スケール
更にはリン酸亜鉛系スケールの防止効果が著しく向上さ
れ、ことに類似の三元共重合体であるアクリル酸−メタ
クリル酸−イタコン酸共重合体に比しても著しく優れた
効果が発揮される事実(後述の比較例参照)を見出し
た。
(ロ)発明の構成 かくしてこの発明によれば、含リン化合物類を添加使用
している工業用冷却水系に、アクリル酸、メタクリル酸
及びこれらのC1〜8アルキルエステルからなる下記共
重合体; (a)アクリル酸とメタクリル酸との共重合モル比が約
1:4〜4:1、 (b)アクリル酸及びメタクリル酸の合計と(メタ)アク
リル酸C1〜8アルキルエステルとの共重合モル比が約
2:1〜40:1、 (c)平均分子量が約500〜15000、を添加してリ
ン酸系スケールの発生を防止すること を特徴とするリン酸系スケールの防止方法が提供され
る。
この発明で用いるアクリル酸−メタクリル酸−(メタ)
アクリル酸アルキルエステルは、各共重合モル比及び分
子量が特定されたものが用いられる。ここにおいて、ア
クリル酸とメタクリル酸との共重合モル比が約1:4〜
4:1の範囲外のものは、後述の比較例に示されるよう
にスケール抑制率が低下するので適さない。通常、2:
1〜1:2の範囲のものが好ましく、特に約1:1の範
囲のものが好ましい。
上記アクリル酸及びメタクリル酸の合計(酸成分)と
(メタ)アクリル酸C1〜8アルキルエステル(エステ
ル成分)との共重合モル比は約2:1〜40:1とされ約
2:1〜20:1が好ましい。約2:1より酸成分の少な
い共重合体は製造が困難であると共に発泡性が生じ適さ
ない。一方約40:1よりエステル成分が少ないと公知の
アクリル酸−メタクリル酸系二元共重合体のスケール抑
制能を顕著に向上できると言えず適さない。なお、ここ
で(メタ)アクリル酸C1〜8アルキルエステルとして
は、メタクリル酸アルキルエステルとアクリル酸アルキ
ルエステルのいずれでもよくまた組合せであつてもよ
い。また、C1〜8アルキルエステルとしては、共重合
体の製造容易性等の点で炭素数1〜4のもの例えばメチ
ル、エチル、プロピル又はブチルエステルが好ましい。
一方、この発明のアクリル酸、メタクリル酸、(メタ)
アクリル酸エステル系共重合体の分子量は約500〜15,00
0とされる。この分子量は、粘度法に基づいて決定され
る。
好ましいのは3000〜7000である。例えば共重合比が1:
2であつても分子量が大きく例えば50,000である場合の
スケール抑制率は低い。また500より小さい分子量でも
スケール抑制率が低く、適さない。
かかる共重合体の添加量は、適用対象の工業用水の性
状、例えばリン化合物類の添加量、カルシウム等の含有
量、pH、流速等によつて左右されるが、通常この発明の
薬剤を使用する場合は2〜20ppm程度の濃度で十分で
ある。しかしながら、過酷な条件下の場合にはその添加
量を最高200ppm程度まで増加させる場合もあるが、この
ようなことは極めて稀である。添加方法は、通常の方法
によつて行えばよい。
かかる共重合体は、アクリル酸及びメタクリル酸及びア
クリル酸エステルの1種又は2種以上を水、含水溶媒又
は有機溶媒中(例えば低級アルコール、ジオキサン、芳
香族系溶剤等)で重合開始剤(例えばアンモニウム又は
アルカリ金属の過硫酸塩、過酸化水素、過酸化ベンゾイ
ル等の無機及び有機過酸化物、アゾビスイソブチロニト
リル、レドツクス系触媒等)と共に加温する事によつて
得られる。
この重合体の製造は、通常の開始剤を用いて、前記単量
体を種々の重合法により行なうことができるが、溶媒中
で重合することが反応の制御の容易さの点からより好ま
しい。
その際使用される溶媒としては、各種の溶媒が選択可能
であるが、前記単量体の溶媒への溶解性の点から、水や
低級アルコールが取扱い易く好ましい。
また、上記溶媒により、重合開始剤が適宜選択される。
例えば水媒体中では、アンモニウム又はアルカリ金属の
過硫酸塩、過酸化水素等が挙げられ、低級アルコール等
の媒体中では、ベンゾイル−パーオキシド、ラウロイル
パーオキシド、クロメンハイドロパーオキシド、アゾビ
スイソブチロニトリル等が挙げられる。この際アミン化
合物等の適当な促進剤が適宜選択併用されてよい。
上記重合温度は、用いる溶媒及び重合開始剤等により適
宜定められるが、通常0〜120℃の範囲で行なわれる。
この発明に用いる共重合体におけるアクリル酸単位及び
メタクリル酸単位は共に遊離酸の場合並びにその一部な
いし全部がナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニ
ウム等の塩の形になつた場合も含まれる。例えば分子量
5000程度の共重合体(遊離酸型)は粉末であり、これを
そのまゝ用いることもできるが、通常はアルカリ水酸化
物(苛性ソーダ等)アルカリ炭酸塩(炭酸ナトリウム
等)又はアンモニアの水溶液に溶解し溶液として添加す
るのが適している。また適当な有機アミンを用いてもよ
い。すなわちこの発明の薬剤は粉末としてそのまゝ添加
できるが、塩の化合物を用いるか、または塩の形として
水溶液にして用いることもできる。
なおこの発明の方法を実施するに当り、適用対象の工業
用水系のpHが9以上の場合は9以下に調整して行うのが
好ましい。
(実施例) 実験例 第1表に示した濃縮合成水(大阪市水の3倍濃縮水に相
当)をpH7.6に調整して、リン酸カルシウム系スケール
防止効果を試験した。試験方法は次のとおりである。
すなわち上述の試験水にヘキサメタリン酸ナトリウムを
PO4 3-として20ppm、第2リン酸水素ナトリウムをPO
4 3-として20ppmそれぞれ添加し、所定量のスケール防止
剤を添加し、マントルヒーターとサーモスタツトを用い
て60℃に保持しながら攪拌機で200r.p.mにて2時間攪拌
した。その後、試験溶液をNo.6の紙にて過し、
液中のカルシウムイオン及び全リン酸濃度を測定し、予
め測定された試験前のカルシウムイオン及び全リン酸濃
度から、溶液1当りのスケール析出量(mg/)を算
出した。以下の式に基づいてスケール抑制率を算出し、
スケール防止効果を評価した。その結果を第1〜4図に
示す。
第1図及び第2図の説明 第1図及び第2図は、アクリル酸とメタクリル酸との合
計モル量と(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの各
モル比の場合におけるアクリル酸−メタクリル酸−(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル共重合体において、ア
クリル酸とメタクリル酸との各モル比とスケール抑制率
との関係を表わしたものである。
第1図においてMA0は、アクリル酸−メタクリル酸共
重合体におけるアクリル酸とメタクリル酸との各モル比
とスケール抑制率との関係を示したものである(比較
例)。MA15は、(アクリル酸とメタクリル酸の合計モ
ル量):(アクリル酸メチル(MA)のモル量)が10
0:15(6.7/1)の場合におけるアクリル酸−メタクリル酸
−アクリル酸メチル共重合体において、アクリル酸とメ
タクリル酸との各モル比とスケール抑制率との関係を表
わしたものである。(この発明の実施例)。MA5は、
(アクリル酸とメタクリル酸の合計モル量):(アクリ
ル酸メチルのモル量)が100:5(20/1)の場合にお
けるアクリル酸−メタクリル酸−アクリル酸メチル共重
合体において、アクリル酸とメタクリル酸との各モル比
とスケール抑制率との関係を表わしたものである(この
発明の実施例)。MA1は、(アクリル酸とメタクリル
酸の合計モル量):(アクリル酸メチルのモル量)が10
0:1の場合におけるアクリル酸−メタクリル酸−アク
リル酸メチル共重合体において、アクリル酸とメタクリ
ル酸とのモル比が1:1の場合のスケール抑制率を表わ
したものである(比較例)。
第2表においてBA0は前述のMA0と同じ意味をBA
5は、(アクリル酸とメタクリル酸の合計モル量):
(アクリル酸ブチル(BA)のモル量)が100:5(20
/1)の場合における、BA2.5は、(アクリル酸とメ
タクリル酸の合計モル量):(アクリル酸ブチルのモル
量)が100:2.5(40:1)の場合におけるアクリル酸−
メタクリル酸−アクリル酸ブチル共重合体において、ア
クリル酸とメタクリル酸との各モル比とスケール抑制率
との関係を表わしたものである(この発明の実施例)。
BA0.5は、(アクリル酸とメタクリル酸の合計モル
量):(アクリル酸ブチルのモル量)が100:0.5の場合
におけるアクリル酸−メタクリル酸−アクリル酸ブチル
共重合体において、アクリル酸とメタクリル酸との各モ
ル比が1:1の場合のスケール抑制率を表わしたもので
ある(比較例)。
各共重合体の分子量は3000、添加量は3ppmである。
第3図及び第4図の説明 第3図は、アクリル酸−メタクリル酸−アクリル酸メチ
ル共重合体(アクリル酸とメタクリル酸との共重合モル
比が1:1であり、かつアクリル酸とメタクリル酸との
合モル計量とアクリル酸メチルとの比が20:3である)
の各分子量とスケール抑制率との関係を表わしたもので
ある。
第4図は、同様にアクリル酸−メタクリル酸−アクリル
酸ブチル共重合体(アクリル酸とメタクリル酸との共重
合比(モル比)が1:1であり、かつアクリル酸とメタ
クリル酸との合計モル量とアクリル酸ブチルとのモル比
が201である)の各分子量とスケール抑制率との関係を
表わしたものである。
添加量は、3ppmである。
実験例2 エステル基を種々変えた以外、実験例1と同様に実験を
行なつた。この結果を比較例と共に第2表に示す。
実施例1.(加熱体試験) 第5図に示す装置を用いてアクリル酸−メタクリル酸−
アクリル酸メチル(共重合比1:1:0.3,分子量300
0)のスケール防止効果を試験した。なお、図中の記号
は下記を意味する。
Tc:試験セル Ti:入口温度プローブ SP:試験片 To:出口温度プローブ Hb:加熱体 PT:受液タンク P :循環ポンプ Hi:試験液ヒータ Fm:流量計 試験方法は次のとおりである。
濃縮合成水(大阪市水の3倍濃縮水に相当、第1表参
照)20にヘキサメタリン酸ナトリウムをPO4 3-とし
て13ppm、塩化亜鉛をZn2+として2ppmとなるように
添加し試験液とする。試験片〔接液部20×100mm、材
質:銅(DCuP)〕に熱負荷(熱流束30×104Kca
/m2・h)を与えて加熱し、試験セル内に上記試験液
を冷却水として流速0.5m/secで通水し(試験セル入口
水温は50℃に設定)5日間試験した。試験終了後の試験
片の重量を測定し、試験前後の重量差よりスケール付着
速度〔m.c.m(mg/cm2・month)〕を測定する。
又、付着したスケールを塩酸(15w/w%)で溶解後、
スケール分析を行なつた。測定結果を第3表及び第4表
に示す。
実施例2 第6図の装置を用いてアクリル酸−メタクリル酸−アク
リル酸メチル(共重合比1:1:0.3,分子量3000)の
スケール防止効果を試験した。試験条件及び試験方法は
下記のとおりである。スケール付着速度(m.c.m)
を実施例1と同様に測定した。試験水水質を第5表に、
スケール付着速度測定結果を第6表に示す。なお、図中
の番号1〜10はそれぞれ下記を意味する。
1:冷却水ピツト 2:検水ピツト 3:温度センサー 4:温度調節器 5:電磁弁 6:マグネットポンプ 7:流量計 8:テスト部分 9:ヒーター 10:温水ピツト 試験条件 ・試験水(検水も同じ意味)−濃縮合成水 (大阪市水の5倍濃縮水に相当、第5表参照)にヘキサ
メタリン酸ナトリウムを28ppm (PO4 3-として26ppm)と塩化亜鉛を8ppm (Zn2+として3.8ppm)添加したもの。
・循環水量−15/min. ・保有水量−10 ・試験水温度−40℃ ・試験水流速−0.5m/sec. ・温水温度−70℃ ・温水流速−0.8/min. ・電熱量−30,000Kca/m2・hr ・滞留時間−48hr. ・試験期間−3日間 ・テストチューブ材質−SUS304. 試験方法 検水ピツトに試験水を入れ、ポンプによって循環させ
る。
温水ピツトに純水を入れ、ポンプによって循環させ試
験開始とする。
試験水の熱源は、テストチューブからの伝熱のみであ
り、温水および試験水の水温は温度調節器、ヒーター、
電磁弁によつて調節する。また流量は、流量計とバルブ
(図では略)によって調節する。
(ハ)発明の効果 この発明のリン酸系スケールの防止方法によれば、リン
酸系スケール防止効果を従来の方法に比して著しく向上
できる。従って使用薬剤量を著しく低下することもでき
る。さらに、安価でそれ自体炭酸カルシウム系スケール
防止に著効を示す重合リン酸類の使用が実質上できなか
つた系、即ち工業用水の循環濃縮系や、さらに所謂クロ
ーズド系においても使用可能ならしめる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は、各々この発明のリン酸系スケール防
止方法の効果を比較例と共に例示するグラフ図、第5図
及び第6図は実施例で用いたこの発明の適用対象系を示
す概略図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】含リン化合物類を添加使用している工業用
    冷却水系に、アクリル酸、メタクリル酸及びこれらのC
    1〜8アルキルエステルからなる下記共重合体; (a)アクリル酸とメタクリル酸との共重合モル比が約
    1:4〜4:1、 (b)アクリル酸及びメタクリル酸の合計と(メタ)アク
    リル酸C1〜8アルキルエステルとの共重合モル比が約
    2:1〜40:1、 (c)平均分子量が約500〜15000、を添加してリ
    ン酸系スケールの発生を防止することを特徴とするリン
    酸系スケールの防止方法。
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