JPH06328242A - 加熱ツール - Google Patents

加熱ツール

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Publication number
JPH06328242A
JPH06328242A JP11349193A JP11349193A JPH06328242A JP H06328242 A JPH06328242 A JP H06328242A JP 11349193 A JP11349193 A JP 11349193A JP 11349193 A JP11349193 A JP 11349193A JP H06328242 A JPH06328242 A JP H06328242A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic thin
thin film
heating
thin films
tool body
Prior art date
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Pending
Application number
JP11349193A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Watanabe
道男 渡辺
Seiji Yoshida
精二 吉田
Yuuji Kuri
裕二 久里
Beniko Yoshikura
紅子 吉倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP11349193A priority Critical patent/JPH06328242A/ja
Publication of JPH06328242A publication Critical patent/JPH06328242A/ja
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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、長寿命で信頼性が高く、生産性を
向上させることを目的とする。 【構成】 ツール本体2に、導電性接合材との耐濡れ
性、耐食性及び耐酸化性を有するセラミック薄膜3を被
覆したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばICリードと基
板パターン等を導電性接合材を用いて加熱接合するのに
使用する加熱ツールに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、IC等の実装工程においては、
ICリードと基板パターン等の接合体同士を半田等の導
電性接合材を用いて加熱ツールにより加熱接合する作業
が連続的に行われる。このとき、接合体の接合幅が加熱
ツールの幅より狭いと加熱ツールの表面に導電性接合材
が付着し易い。また、加熱ツールは高温と常温のヒート
サイクルが長時間繰り返され、さらに、半田ペーストか
らは、塩素系の腐食性ガスが僅かに発生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】加熱ツールを用いた加
熱接合作業において、加熱ツールの表面に導電性接合材
が付着した状態で作業が続行されると、基板パターン間
にその導電性接合材が付着してパターン間を短絡すると
いう不具合が発生することがある。このため、加熱ツー
ルの表面から導電性接合材を定期的に除去する必要があ
り、作業性を低下させることになる。また、加熱ツール
の表面は、発生する塩素系の腐食性ガスで錆びるので定
期的な点検等の管理を必要とし、この点においても作業
性を低下させていた。さらに、加熱ツールは、高温と常
温のヒートサイクルが長時間繰り返されるので、その表
面に酸化被膜等が生成されて接合条件が変化するため、
この接合条件の変化に合せた加熱時間や温度管理を必要
としていた。そこで、本発明は、長寿命で信頼性が高
く、生産性を向上させることのできる加熱ツールを提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、第1に、接合体同士を導電性接合材を用
いて加熱接合するのに使用する加熱ツールにおいて、ツ
ール本体に、前記導電性接合材との耐濡れ性、耐食性及
び耐酸化性を有するセラミック薄膜を被覆してなること
を要旨とする。
【0005】第2に、上記第1の構成において、前記セ
ラミック薄膜は、Al系セラミック薄膜又はZr系セラ
ミック薄膜の何れかからなることを要旨とする。第3
に、上記第1又は第2の構成において、前記セラミック
薄膜は、PVD法又はCVD法の何れかの方法により形
成してなることを要旨とする。
【0006】
【作用】上記構成において、第1に、ツール本体を被覆
しているセラミック薄膜の導電性接合材との耐濡れ性に
より、加熱接合作業の際、加熱ツールの表面への導電性
接合材の付着が防止されて連続的な作業が可能となる。
また、耐酸化性により、高温と常温のヒートサイクルが
長時間繰り返されても、酸化被膜等の生成が防止されて
接合条件が変化することがない。これらにより、生産性
の向上と高信頼性が得られる。さらに、耐食性により、
加熱接合作業の際、半田ペーストから発生する塩素系ガ
スによる発錆が防止されて長寿命化が実現される。
【0007】第2に、セラミック薄膜としてAl系セラ
ミック薄膜又はZr系セラミック薄膜の何れかを用いる
ことにより、導電性接合材との耐濡れ性、耐食性及び耐
酸化性がより良く実現される。
【0008】第3に、セラミック薄膜をPVD(物理蒸
着)法又はCVD(化学蒸着)法の何れかの方法で形成
することにより、ツール本体への密着力が高められて耐
剥離性が得られ、長寿命、高信頼性及び生産性の向上が
一層確実に実現される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1及び図2に基づ
いて説明する。図1(a)は加熱ツールの正面図、同図
(b)は同図(a)のX−X線拡大断面図である。ま
ず、図1を用いて加熱ツールの構成を説明する。加熱ツ
ール1は、金属材料製のツール本体2の表面に、半田等
の導電性接合材との耐濡れ性、耐食性及び耐酸化性に優
れたセラミック薄膜3が1〜5μm程度の厚さに被覆さ
れている。ツール本体2は、その中に加熱体が埋込まれ
るか、又はそれ自体が加熱体であり、その両端部が図示
省略の加熱電源に接続されて加熱されるようになってい
る。セラミック薄膜3としては、AlN等のAl系セラ
ミック薄膜又はZrO2 等のZr系セラミック薄膜が用
いられている。これらのセラミック薄膜3は、何れもツ
ール本体2の基材との熱膨張係数が近いため、使用時の
ヒートサイクルにおいて薄膜が基材の膨張、収縮に追従
できて剥離することがない。また熱伝導性にも優れてい
るため加熱ツール1の被覆材として適している。
【0010】セラミック薄膜3のPVD(物理蒸着)法
による製造方法を述べる。イオンプレーティング装置内
の10-4〜10-5Torrの真空中でツール本体2を3
50〜500℃に加熱し、反応ガスを連続的に供給しな
がら、Al系セラミック又はZr系セラミックを蒸発さ
せ、ツール本体2の表面にセラミック薄膜3を1〜5μ
m程度の厚さに形成する。
【0011】上記のような方法で形成したAl系セラミ
ック薄膜及びZr系セラミック薄膜を施した本実施例の
ものと、比較例として同様の方法で形成したTi系セラ
ミック薄膜及びSi系セラミック薄膜を施したもの、さ
らに被覆なしの無処理材の導電性接合材との耐濡れ性、
耐食性及び耐酸化性の評価試験結果を表1に示す。
【0012】 表1 被膜種類 耐濡れ性 耐食性 耐酸化性 無処理材 × × × Ti系被膜 ○ △ △ Al 〃 Si 〃 Zr 〃 評価試験の結果は、本実施例のAl系セラミック薄膜及
びZr系セラミック薄膜を施したものは、他のものに比
べて耐濡れ性、耐食性及び耐酸化性全てにわたって優れ
ている。
【0013】次に、図2を用いて、加熱ツールを用いた
加熱接合作業及び作用を説明する。基板パターン等の第
1の接合体4とICリード等の第2の接合体5との間に
半田又は異方性導電膜等の導電性接合材(膜)6を挟
み、第2の接合体5の上から加熱ツール1で導電性接合
材6を加熱溶融して第1、第2の接合体4,5を接合す
る。IC等の実装工程においては、このような加熱接合
作業が連続的に行われ、加熱ツール1は、導電性接合材
6の種類に応じた高温と常温のヒートサイクルが長時間
繰り返される。このとき加熱ツール1は、ツール本体2
を被覆しているセラミック薄膜3の導電性接合材6との
耐濡れ性により、溶融した導電性接合材6の付着が防止
されて連続的な作業が可能となる。また、耐酸化性によ
り、高温と常温のヒートサイクルが長時間繰り返されて
も、酸化被膜等の生成が防止されて、加熱時間、温度等
の接合条件が変化することがない。これらにより、生産
性の向上と高信頼性が得られる。さらに、耐食性によ
り、半田ペーストから発生する塩素系ガス等による加熱
ツール1の発錆が防止されて長寿命化が実現される。
【0014】なお、上述の実施例では、セラミック薄膜
3の製造方法として、PVD(物理蒸着)法を適用した
場合を述べたが、CVD(化学蒸着)法によってもツー
ル本体2への密着性のよいセラミック薄膜3を製造する
ことができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1に、ツール本体に、導電性接合材との耐濡れ性、耐
食性及び耐酸化性を有するセラミック薄膜を被覆したた
め、加熱接合作業の際、加熱ツール表面への導電性接合
材の付着が防止されて連続的な作業が可能となり、ま
た、高温と常温のヒートサイクルが長時間繰り返されて
も酸化被膜等の生成が防止されて接合条件が変化するこ
とがない。さらに半田ペーストから発生する塩素系ガス
等による発錆を防止することができる。したがって信頼
性が高く、生産性を向上させることができるとともに長
寿命化を図ることができる。
【0016】第2に、セラミック薄膜としてAl系セラ
ミック薄膜又はZr系セラミック薄膜の何れかを用いた
ため、導電性接合材との耐濡れ性、耐食性及び耐酸化性
をより良く実現することができる。
【0017】第3に、セラミック薄膜は、PVD法又は
CVD法の何れかの方法により形成したため、ツール本
体へのセラミック薄膜の密着力が高められれて耐剥離性
が得られ、長寿命、高信頼性及び生産性の向上を一層確
実に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加熱ツールの実施例を示す正面図
及び拡大断面図である。
【図2】上記実施例を用いた加熱接合作業例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 加熱ツール 2 ツール本体 3 セラミック薄膜 4,5 第1、第2の接合体 6 導電性接合材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉倉 紅子 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合体同士を導電性接合材を用いて加熱
    接合するのに使用する加熱ツールにおいて、ツール本体
    に、前記導電性接合材との耐濡れ性、耐食性及び耐酸化
    性を有するセラミック薄膜を被覆してなることを特徴と
    する加熱ツール。
  2. 【請求項2】 前記セラミック薄膜は、Al系セラミッ
    ク薄膜又はZr系セラミック薄膜の何れかからなること
    を特徴とする請求項1記載の加熱ツール。
  3. 【請求項3】 前記セラミック薄膜は、PVD法又はC
    VD法の何れかの方法により形成してなることを特徴と
    する請求項1又は2記載の加熱ツール。
JP11349193A 1993-05-17 1993-05-17 加熱ツール Pending JPH06328242A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11349193A JPH06328242A (ja) 1993-05-17 1993-05-17 加熱ツール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11349193A JPH06328242A (ja) 1993-05-17 1993-05-17 加熱ツール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06328242A true JPH06328242A (ja) 1994-11-29

Family

ID=14613655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11349193A Pending JPH06328242A (ja) 1993-05-17 1993-05-17 加熱ツール

Country Status (1)

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JP (1) JPH06328242A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010080592A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Nippon Avionics Co Ltd 高温パルスヒート用ヒータチップおよび製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010080592A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Nippon Avionics Co Ltd 高温パルスヒート用ヒータチップおよび製造方法

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