JPH06327402A - 乳製品 - Google Patents

乳製品

Info

Publication number
JPH06327402A
JPH06327402A JP14710593A JP14710593A JPH06327402A JP H06327402 A JPH06327402 A JP H06327402A JP 14710593 A JP14710593 A JP 14710593A JP 14710593 A JP14710593 A JP 14710593A JP H06327402 A JPH06327402 A JP H06327402A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lactic acid
milk
product
added
acid bacteria
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14710593A
Other languages
English (en)
Inventor
Takenori Kato
加藤武憲
Kaoru Yamabe
山部かおる
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP14710593A priority Critical patent/JPH06327402A/ja
Publication of JPH06327402A publication Critical patent/JPH06327402A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dairy Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 今迄の発酵乳、乳酸菌飲料には無い新しいテ
クスチャーの乳製品を供するにある。 【構成】 脱脂乳等に、乳安定用のスタビライザー溶液
を添加したものに、乳酸菌を添加し発酵させたもの、又
は発酵後殺菌したもの。 【効果】 従来の乳酸菌飲料、発酵乳よりも著しくライ
トでクリーミーな食感となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なテクスチャーを有
する乳製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来乳酸菌飲料、発酵乳は脱脂乳等に乳
酸菌を植えつけて、発酵させカードを作り、このカード
を破砕して均質化し、更に必要に応じて砂糖、安定剤、
香料、果汁、色素などを、製品目的に応じて予め殺菌し
てから加え、全体を混合して容器に充填され、要冷蔵で
流通させる製品と、これを殺菌して流通させる殺菌済乳
酸菌飲料とがある。
【0003】これらの製品の欠点は、乳を乳酸菌で発酵
させてカードを形成させてからこのカードを破砕して、
使用する為、均質機で均質化させても所詮は酸変性した
蛋白を均質化させているので粒子が粗く、かつこれを安
定化させる為にスタビライザーを添加するが、粒子の粗
いものを安定化するものであるから、必然的にスタビラ
イザーの添加量が多くなり、出来上がった製品は、その
破砕したカードの含有量にもよるが、全体的にヘビーで
かつクリーミーさに欠ける製品となつてしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点はライトでクリーミーなテクスチャーを有し、乳安定
効果の高い乳製品を供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は脱脂乳、脱粉還
元牛乳等に、乳蛋白の安定効果のある安定剤、例えばハ
イメトキシルペクチン、アルギン酸、アルギン酸プロピ
レングリコールエステル、繊維素グリコール酸ナトリウ
ム等を添加し、乳蛋白に保護コロイドを形成させ、この
物に乳酸菌を添加することにより、乳酸菌が増殖し乳酸
を産出しても、乳蛋白は酸によりカードを形成すること
なく、乳蛋白の安定した懸濁溶液となり、香味は従来の
香味を有したまま、極めてライトでクリーミーな今迄に
ない新しいテクスチャーの乳製品となることを解明し、
本発明を完成した。
【0006】又、本発明に於て安定剤の使用量は従来法
のカード破砕方式に比較すると半分の使用量で従来の製
法による製品より高い乳蛋白の安定度が得られる。
【0007】又、本発明において、乳酸菌を有胞子性乳
酸菌を使用する場合は、ミックスの殺菌と有胞子性乳酸
菌のヒートショックを同時に行うことにより、工程の著
しい省力化、省設備化がはかれる等のメリットが生じ
る。
【0008】
【実施例1】 A 水400gにハイメトキシルペクチ
ン2g、砂糖45gとクエン酸ナトリウム1gを分散さ
せて、この溶液を60℃迄加熱してペクチンを溶解し
た。このミックスに牛乳を450g添加し、更に1/5
オレンジ果汁を80g添加し、このミックスを80℃で
5分間ホールデングし滅菌し更にこのミックスの温度を
45℃まで下げて、スターターを30g添加し、滅菌水
にて1Kgに調製し、無菌的に180ccの瓶に充填し
45℃で4時間発酵させた後冷蔵庫にて冷却した。この
物の検体をAとする。なおこの検体Aの乳酸菌数は1,
200万個/mlであった。
【0009】B 水400gにハイメトキシルペクチン
4.5g、砂糖45gとクエン酸ナトリウム2gを分散
させて、この溶液を60℃迄加熱してペクチンを溶解し
た。滅菌した牛乳にスターターを添加し、42℃で5時
間発酵させて調整した発酵乳を450gを加え、続いて
1/5オレンジ果汁80gを添加し滅菌水にて1Kgに
した。この物をホモを通して180ccの瓶に無菌的に
充填し、冷蔵庫にて冷却した。この検体をBとする。な
おこの検体Bの乳酸菌数は1,100万個/mlであっ
た。
【0010】検体Aと検体Bとを用いて官能検査を行っ
た結果を表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】
【実施例2】 実施例1と同様にして調整した乳製品A
を発酵後80℃で30分間湯殺菌を行ったものを常温で
1ケ月保存したもの(A′)と、乳酸菌飲料Bを瓶詰し
た後、80℃で30分間湯殺菌を行ったものを常温で1
ケ月保存したもの(B′)とを外観判定を行った。この
結果は表2に示す。
【0013】
【表2】
【0014】
【実施例3】 水400gにハイメトキシルペクチン2
g、砂糖45gとクエン酸ナトリウム1gを分散させ
て、この溶液を60℃迄加熱してペクチンを溶解した。
このミックスに牛乳を450g添加し、更に1/5オレ
ンジ果汁を80g添加し、このミックスを80℃で5分
間ホールデングし滅菌し、更にヒートショックを与え発
芽させた有胞子性乳酸菌の10%懸濁液を10cc添加
し、滅菌水にて1Kgに調製し、無菌的に180ccの
瓶に充填し45℃で4時間発酵させた後冷蔵庫にて冷却
した。この物の検体をCとする。なおこのものの乳酸菌
数は9,100万/mlであった。
【0015】実施例1で調製した検体Aと対比して官能
試験を行い、この結果は表3に示す。
【0016】
【表3】
【0017】
【実施例4】 実施例3と同様にして調整した乳製品C
を発酵後80℃で30分間湯殺菌を行ったものを常温で
1ケ月保存したもの(C′)と、実施例2で調製し、同
じく常温で1ケ月保存した検体(A′)とを対比して外
観判定を行った結果を表4に示す。
【0018】
【表4】
【0019】
【実施例5】 水400gに繊維素グリコール酸ナトリ
ウム2g、砂糖45gとクエン酸ナトリウム1gを分散
させて、この溶液を60℃迄加熱して繊維素グリコール
酸ナトリウムを溶解した。このミックスに牛乳を450
g添加し、更に1/5オレンジ果汁を80g添加し、有
胞子性乳酸菌の10%懸濁液を10cc添加し、このミ
ックスを80℃で10分間ホールデングしミックスを滅
菌し、かつ有胞子性乳酸菌にヒートショックを与え、滅
菌水にて1Kgに調製し、無菌的に180ccの瓶に充
填し45℃で4時間発酵させた後冷蔵庫にて冷却した。
この物の検体をDとする。なおこの検体Dの乳酸菌数は
9,200万個/mlであった。
【0020】実施例1で調製した検体Aと対比して官能
試験を行い、この結果は表5に示す。
【0021】
【表5】
【0022】
【実施例6】 水400gにアルギン酸プロピレングリ
コールエステル2g、砂糖45gとクエン酸ナトリウム
1gを分散させて、この溶液を60℃迄加熱してアルギ
ン酸プロピレングリコールエステルを溶解した。このミ
ックスに牛乳を450g添加し、更に1/5オレンジ果
汁を80g添加し、有胞子性乳酸菌の10%懸濁液を1
0cc添加し、滅菌水にて1Kgに調製し、このミック
スを90ccのプラスチック製容器に充填し、この物を
80℃で15分間滅菌し、かつ有胞子性乳酸菌にヒート
ショックを与え、室温で20時間放置した後冷蔵庫にて
冷却保管した。この物の検体をEとする。なおこのもの
の乳酸菌数は9,150万個/mlであった。
【0023】実施例1で調製した検体Aと対比して官能
試験を行い、この結果は表6に示す。
【0024】
【表6】
【0025】
【実施例7】 水350gにハイメトキシルペクチン5
g、砂糖45gとクエン酸ナトリウム1gを分散させ
て、この溶液を60℃迄加熱してペクチンを溶解した。
このミックスに脱脂粉乳90gを水400gに添加溶解
した還元牛乳を添加し、更に1/5オレンジ果汁を80
gと有胞子性乳酸菌10%懸濁液を20g添加し、この
ミックスを80℃で15分間ホールデングし滅菌すると
同時に有胞子性乳酸菌を発芽させ、滅菌水にて1Kgに
調製し、無菌的に180ccの瓶に充填し45℃で4時
間発酵させた後冷蔵庫にて冷却したものFと、凍結庫に
て凍結したものF′とする。なおこのものの乳酸菌数は
2億2千万個/mlであった。
【0026】水400gにハイメトキシルペクチン9
g、砂糖45gとクエン酸ナトリウム2gを分散させ
て、この溶液を60℃迄加熱してペクチンを溶解した。
脱脂粉乳を20%含有し滅菌した還元牛乳にスターター
を添加し、42℃で5時間発酵させて調整した発酵乳を
450gを加へ、続いて1/5オレンジ果汁80gを添
加し滅菌水にて1Kgにした。この物をホモを通して1
80ccの瓶に無菌的に充填し、冷蔵庫にて冷却したも
のGと凍結庫にて凍結したものG′とする。このものの
乳酸菌数は2億5千万個/mlであった。
【0027】検体FとG、F′とG′を用いて官能検査
を行った結果を表7、8に示し、又検体FとGを80℃
で20分間殺菌した結果を表9に示す。
【0028】
【表7】
【0029】
【表8】
【0030】
【表9】
【0031】
【発明の効果】以上述べた様に、本発明は、今までの発
酵乳、乳酸菌飲料にはない、ライトでクリーミーな新し
いテクスチャーの乳製品となるので、健康に有効な乳酸
菌製品のアイテムが増大することとなり、食品産業上益
すること大である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳と乳安定用のスタビライザーとを含有
    させたミックスに乳酸菌を添加し発酵させることを特徴
    とする乳製品。
  2. 【請求項2】 乳と乳安定用のスタビライザーと有胞子
    性乳酸菌とを含有させたミックスを加熱し、有胞子性乳
    酸菌を発芽・発酵させることを特徴とする乳製品。
JP14710593A 1993-05-25 1993-05-25 乳製品 Pending JPH06327402A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14710593A JPH06327402A (ja) 1993-05-25 1993-05-25 乳製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14710593A JPH06327402A (ja) 1993-05-25 1993-05-25 乳製品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06327402A true JPH06327402A (ja) 1994-11-29

Family

ID=15422632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14710593A Pending JPH06327402A (ja) 1993-05-25 1993-05-25 乳製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06327402A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007502611A (ja) * 2003-08-19 2007-02-15 ダニスコ エイ/エス 解重合ペクチンを安定剤として使用して食品を調製するためのプロセス
JP2008536502A (ja) * 2005-04-22 2008-09-11 チョントゥー ジュール コーポレーション (グループ),リミテッド 細菌に汚染されることなくヨーグルトを調製する方法
JP2015156830A (ja) * 2014-02-24 2015-09-03 伊那食品工業株式会社 発酵乳製品の製造方法及び発酵乳製品
WO2015169928A1 (en) * 2014-05-07 2015-11-12 Nestec S.A. Foamable dairy product
WO2018159659A1 (ja) * 2017-02-28 2018-09-07 株式会社明治 乳発酵成分由来たんぱく質含有液状栄養組成物

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007502611A (ja) * 2003-08-19 2007-02-15 ダニスコ エイ/エス 解重合ペクチンを安定剤として使用して食品を調製するためのプロセス
JP2008536502A (ja) * 2005-04-22 2008-09-11 チョントゥー ジュール コーポレーション (グループ),リミテッド 細菌に汚染されることなくヨーグルトを調製する方法
JP4772863B2 (ja) * 2005-04-22 2011-09-14 チョントゥー ジュール コーポレーション (グループ),リミテッド 細菌に汚染されることなくヨーグルトを調製する方法
JP2015156830A (ja) * 2014-02-24 2015-09-03 伊那食品工業株式会社 発酵乳製品の製造方法及び発酵乳製品
WO2015169928A1 (en) * 2014-05-07 2015-11-12 Nestec S.A. Foamable dairy product
WO2018159659A1 (ja) * 2017-02-28 2018-09-07 株式会社明治 乳発酵成分由来たんぱく質含有液状栄養組成物
CN110290708A (zh) * 2017-02-28 2019-09-27 株式会社明治 含有源自乳发酵成分的蛋白质的液态营养组合物
JPWO2018159659A1 (ja) * 2017-02-28 2019-12-26 株式会社明治 乳発酵成分由来たんぱく質含有液状栄養組成物
TWI786090B (zh) * 2017-02-28 2022-12-11 日商明治股份有限公司 含有源自乳發酵成份之蛋白質之液狀營養組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2834345B2 (ja) 酸性蛋白食品
US4376126A (en) Method of making a yoghurt beverage and product thereby
CN106172761A (zh) 一种冰淇淋酸奶的制备方法
JP2018516087A (ja) 貯蔵安定な発酵乳製品を製造する方法
US4235934A (en) Production of sterile yoghurt
JP2001190254A (ja) 乳含有酸性飲料の製造方法
CN113367285A (zh) 常温保存活菌植物酸奶的生产工艺
EP0122104A2 (en) Multi-cultured yogurt, solid spread and cottage cheese
CN105230784A (zh) 一种活菌型常温发酵乳饮品及其制备方法
CN106172757A (zh) 一种巴氏杀菌热处理风味发酵乳及其制备方法
JPH06327402A (ja) 乳製品
JPS6170970A (ja) 安定なアルコール飲料の製造方法
JP7232177B2 (ja) 乳酸菌スターター及び発酵乳の製造方法
JP7085303B2 (ja) 発酵乳の製造方法
CN106535645A (zh) 促进保加利亚菌繁殖的酸乳及其制造方法
CA1135989A (en) Method of making a yoghurt drink
EP3042566B1 (en) Vegetable yoghurt-like products and methods for producing these
RU2350088C2 (ru) Способ производства йогурта
US4748025A (en) Novel cultured buttermilk compositions and method of preparation
JPH0116130B2 (ja)
US4714616A (en) Preparing naturally sweet yogurt with Saccharomycopsis sp. and Rhizopus spp.
JPH03285640A (ja) ガラクトマンナン分解物を含有する液状発酵乳および乳酸菌飲料の製造法
CN105010536A (zh) 一种蓝莓味长保质期酸奶及其制备方法
RU2249969C2 (ru) Способ получения сметаны стерилизованной консервированной
JPS5816857B2 (ja) ヨ−グルト飲料の製造方法