JPH0632732U - 流体軸受装置 - Google Patents

流体軸受装置

Info

Publication number
JPH0632732U
JPH0632732U JP7641592U JP7641592U JPH0632732U JP H0632732 U JPH0632732 U JP H0632732U JP 7641592 U JP7641592 U JP 7641592U JP 7641592 U JP7641592 U JP 7641592U JP H0632732 U JPH0632732 U JP H0632732U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
shaft
air
peripheral surface
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7641592U
Other languages
English (en)
Inventor
柳吉 津野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP7641592U priority Critical patent/JPH0632732U/ja
Publication of JPH0632732U publication Critical patent/JPH0632732U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気抜きが容易であって、しかも潤滑剤の急
激な飛び出しを防止できる流体軸受装置を提供する。 【構成】 軸11を有底円筒形の軸受10で支承し、軸
受10の底部と上部にそれぞれ磁性流体の溜り部12,
13を形成し、上部溜り部13にはシール用マグネット
13’を設け、軸11の外周面に設ける空気抜き用溝1
4、軸受10の内周面に設ける空気抜き用溝15または
孔16を、軸受10の上部溜り部13に達することな
く、軸外周面と軸受内周面との隙間へ通じるように、一
部欠落させる。 【効果】 軸11を軸受10に挿入すると、軸受内空気
が空気抜き用溝あるいは孔から押し出されたあと、磁性
流体が押し上げられるが、前記溝(孔)が一部欠落して
いるので、急激に飛び出しを防止できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、流体軸受装置に係るもので、特に一端が密閉された有底円筒状の軸 受と、これに支承される軸とから成る流体軸受装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一端が閉塞された有底円筒状に軸を挿入する際、特に動圧軸受のように軸受隙 間が数μm〜数μmと極めて狭い場合、軸端面と軸受底面との間に空気が閉じ込 められ易く、軸の挿入が困難となる問題がある。また、時間をかけて軸を緩やか に挿入しようとしても、軸受隙間から排出し切れずに軸端面と軸受底面との間に 空気が残留してしまうおそれがある。この残留空気は、軸の回転に伴って相対的 な負圧源となったり、周辺温度の上昇によって膨張するため、軸に対するスラス ト方向支持力を不安定なものとし、場合によっては軸と軸受部材との接触を招い て焼付きを起こす原因などにもなりかねない。
【0003】 上記不具合を除去するものとして、図4および図5の流体軸受装置が提案され ている。 同図において、1は有底円筒状の軸受、2はそれに支承される軸であり、軸受 1の内周面もしくは軸の外周面の双方に、軸方向に沿う空気抜き用の溝3,4が 設けられている。5は軸2の外周面に設けられたスパイラル状の溝であり、円筒 状の軸受1の底部には、軸受内周面よりも大径の環状凹部とした潤滑油の油溜り 部6が形成されている。
【0004】 前記軸受側の空気抜き用溝3としては、軸受の底部油溜り部6から軸受1の上 方開口端部に達するように設け、軸側の空気抜き用溝4としては、油溜り部6か ら軸受の外に露水する部位にまで達するように設けている。
【0005】 上記流体軸受装置を組み立てるには、まず、軸受1の油溜り部6に所定量の潤 滑油を入れる。そして軸2を軸受1内に押し込む。軸2は空気抜き用溝3,4か ら軸受1内の空気を押し出しながら自重によって挿入される。そして、軸受2内 の空気を全て押し出してから、潤滑油を押し上げ、軸受と軸の隙間(空気用溝を 含む)を満たして組立を完了する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記流体軸受装置の構成によれば、軸受内の空気抜きは容易であるが、軸を早 く押し込むと、潤滑油が軸受の上端から急激に飛び出すという欠点がある。
【0007】
【考案の目的】
本考案は、空気抜きが容易であって、しかも潤滑剤の急激な飛び出しを防止で きる流体軸受装置を提供することを主たる目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、有底円筒状の軸受で軸を支承し、前記軸受の底部に潤滑剤の溜り部 を設け、前記軸受もしくは軸のいずれか一方、あるいは双方に、軸方向に沿う空 気抜き用溝または孔を設けて構成する流体軸受装置において、前記空気抜き用溝 または孔を、前記溜り部から軸受開放端もしくは他方の溜り部に達することなく 、一部欠落していることを要旨とする。
【0009】
【作用】
上記流体軸受装置では、空気抜き用溝または孔が軸受開放端もしくは他方の溜 り部に達することなく、一部欠落しているので、軸挿入時、潤滑流体は軸受開放 端に達する前に軸受内に戻される。
【0010】
【実施例】
図1に、本考案の一実施例を示す。 図1(A)において、10は有底円筒状の軸受、11はそれに支承される軸、 12は軸受底部に設けた磁性流体の溜り部、13は軸受開放端側に設けた溜り部 、13’はシール用の環状マグネットである。軸受10の内周面および軸11の 外周面には、軸受底部の磁性流体溜り部12から上部溜り部13に達する手前で 欠落している空気抜き用溝14,15がそれぞれ形成されている。
【0011】 図1(B)では、軸受10の内周面に、溜り部12から上部溜り部13に達す る手前で欠落している空気抜き孔6が形成されている。 上記流体軸受装置を組み立てる手順は、図4の場合と同様である。この場合に は、空気抜き用溝14,15、孔16を通して押し上げられる磁性流体は、上部 溜り部13に達する手前で、軸外周面と軸受内周面との隙間へ流出されるが、そ の流出時に受ける抵抗によって流出圧は低下するので、軸受開放端の外に飛び出 すことはない。
【0012】 図2に、本考案の他の実施例を示す。これは動圧軸受装置に実施した例であっ て、図1と同一または類似する部材には同じ符号が付されている。なお、16は 動圧発生用スパイラル溝である。本実施例でも、図1と同様な作用・効果が得ら れる。
【0013】 図3は、本考案を動圧軸受を有するモータに実施した例である。 同図において、軸受10はハブ17と一体に形成され、軸11はベース18に 固定されている。19はハブ側に取り付けられたスラスト受軸であり、前記軸受 10に空気抜き用溝15が、軸11に空気抜き用溝14がそれぞれ形成されてい る。20は駆動マグネット、21は駆動用コイル、22はヨークである。本実施 例でも、図1〜図2と同様な作用・効果が得られる。
【0014】
【考案の効果】
以上の説明より明らかなように、本考案によれば、軸受または軸に設ける空気 抜き用の溝または孔を軸受底部の潤滑剤溜り部から軸受開放端または他方の溜り 部に達することなく、一部欠落する構成としているので、空気抜きは容易で、し かも急激に潤滑剤が外に飛び出すおそれのない流体軸受装置を得ることができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すもので、(A),
(B)はそれぞれ流体軸受装置の断面図である。
【図2】他の実施例による流体軸受装置の断面図であ
る。
【図3】本考案の流体軸受装置を備えたモータの断面図
である。
【図4】従来の流体軸受装置の断面図である。
【図5】図4の横断面図である。
【符号の説明】
10 軸受 11 軸 12 軸受底部の潤滑剤溜り部 13 上部溜り部 13’ シール用マグネット 14,15 空気抜き用溝 16 空気抜き用孔 17 ハブ 18 ベース 19 スラスト受軸 20 駆動マグネット 21 駆動用コイル 22 ヨーク

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底円筒状の軸受で軸を支承し、前記軸
    受の底部に潤滑剤の溜り部を設け、前記軸受もしくは軸
    のいずれか一方、あるいは双方に、軸方向に沿う空気抜
    き用溝または孔を設けて構成する流体軸受装置におい
    て、前記空気抜き用溝または孔を、前記溜り部から軸受
    開放端もしくは他方の溜り部に達することなく、一部欠
    落していることを特徴とする流体軸受装置。
JP7641592U 1992-10-07 1992-10-07 流体軸受装置 Pending JPH0632732U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7641592U JPH0632732U (ja) 1992-10-07 1992-10-07 流体軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7641592U JPH0632732U (ja) 1992-10-07 1992-10-07 流体軸受装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0632732U true JPH0632732U (ja) 1994-04-28

Family

ID=13604588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7641592U Pending JPH0632732U (ja) 1992-10-07 1992-10-07 流体軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0632732U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019065969A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 ダイハツ工業株式会社 ロックボールホルダー

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019065969A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 ダイハツ工業株式会社 ロックボールホルダー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6246136B1 (en) Motor and method for manufacturing the same
JP3462982B2 (ja) 動圧流体軸受装置及び電動機
JP2002139041A (ja) 動圧型軸受ユニット
JP2005027431A (ja) モータ
JP5274820B2 (ja) 流体軸受装置
JPH06269142A (ja) スピンドルモータおよびその組立方法
KR20150020567A (ko) 유체 동압 베어링 장치 및 이것을 구비하는 모터
US6948852B2 (en) Hydrodynamic bearing, spindle motor and hard disk drive
US6939046B2 (en) Hydrodynamic bearing, spindle motor and hard disk drive
US6574186B2 (en) Assembly method of motor using magnetic lubrication fluid
WO2005059387A1 (ja) 流体軸受装置
JP2005257076A (ja) 流体動圧軸受システム及びその製造方法並びにスピンドルモータ
JP4360482B2 (ja) 動圧軸受装置
US20100166346A1 (en) Dynamic bearing device
JPH0632732U (ja) 流体軸受装置
JP2010144858A (ja) 流体軸受装置、およびそれを用いたスピンドルモータ、情報記録再生装置
JP4754418B2 (ja) 流体軸受装置
JP2006112614A (ja) 動圧軸受装置
JP2008223789A (ja) スピンドルモータ
WO2012144288A1 (ja) 流体動圧軸受装置
JP4172944B2 (ja) 動圧軸受装置およびその製造方法
JP2003065324A (ja) 動圧型軸受装置
JP2005337364A (ja) 動圧軸受装置
JP6981900B2 (ja) 流体動圧軸受装置およびこれを備えるモータ
JPH0715933A (ja) ブラシレスモータ