JPH0632717U - 留め具 - Google Patents
留め具Info
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- JPH0632717U JPH0632717U JP7397892U JP7397892U JPH0632717U JP H0632717 U JPH0632717 U JP H0632717U JP 7397892 U JP7397892 U JP 7397892U JP 7397892 U JP7397892 U JP 7397892U JP H0632717 U JPH0632717 U JP H0632717U
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- assembled
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 板材などの部品相互を正確、且つ確実に固定
し、しかも組付け部品の再締め込みと、組付け部品の容
易な組外しを可能とする止め具の提供。 【構成】 頭部21に螺子回し用の溝22を有し、下部
側が雄螺子部23とされているスクリューピンAと、こ
のスクリューピンAの挿通される孔1を有するキャップ
Bとで構成し、次いでキャップBに、該キャップBの孔
1の中心方向に張り出す複数の係止片2a〜2aを有す
る係止板2を組付けて構成する。
し、しかも組付け部品の再締め込みと、組付け部品の容
易な組外しを可能とする止め具の提供。 【構成】 頭部21に螺子回し用の溝22を有し、下部
側が雄螺子部23とされているスクリューピンAと、こ
のスクリューピンAの挿通される孔1を有するキャップ
Bとで構成し、次いでキャップBに、該キャップBの孔
1の中心方向に張り出す複数の係止片2a〜2aを有す
る係止板2を組付けて構成する。
Description
【0001】
この考案は、組付け部品を容易確実に固定できると共に、組付け部品の再締め 込みと、組付け部品の容易な組外しに用いられる留め具の提供に関する。
【0002】
木製の板材あるいはパーティクルボードなどを相互に組付けて各種のキャビネ ットなどを構成する場合、これらの板材あるいはパーティクルボードなどを木ネ ジを用いて相互に止着することが一般になされている。
【0003】 かゝる木ネジを用いた板材相互の組付けは、組付け部品点数が少なく、しかも 確実に止着される利点を有する反面、組付け部品の位置合せを逐一なす必要があ り、組付け部品相互を位置合せした状態で部品相互に木ネジをねじ込む必要があ った。 かゝる組付けの方法では、組付け部品が、この組付けに際して互にずれ出し、 あるいは傾き、この結果、部品相互がずれたまゝ、あるいは傾いた状態で止着さ れる不都合を有していた。
【0004】 又、この種、の例えばキャビネットなどを構成する板材では、通例板材の面が 塗料塗膜、化粧紙、化粧単板などで覆われていることが多く、木ネジのねじ込み によって、これらの表面化粧材が木ネジのねじ込み周縁で剥がされたり、ひび割 れたりするなどの不都合を有していた。
【0005】 かゝる点から近時組付け板材の相互に、互に連通し合う孔を前もって穿設用意 し、この孔相互を互に合わせた状態で、該孔にスクリューグロメットなどの留め 具を挿通、止着することで組付け板材相互を固着することが試みられている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 かゝる板材相互の組付けに用いられるスクリューグロメットとしては、例えば 、スクリューの挿通孔を、鍔及び、この鍔に続く脚部に連通して有し、しかも、 この脚部が軸線方向のスリットによって複数の弾性片に区分されていると共に、 この弾性片の内側に前記スクリューの挿通側に突き出す凸部の設けられたプラス チック製のグロメットと、このグロメットに螺挿されるスクリューとで構成した ものがある。
【0007】 かゝるスクリューグロメットは、グロメットを組付け板材相互の位置合せのさ れた孔に挿入した後、このスクリューグロメットにスクリューを螺挿することで 、組付け板材相互が正確に位置づけられ、しかもグロメットに螺挿されるスクリ ューが、該グロメットの弾性片を拡開するように機能し、板材に直接触れること がないことから、組付け板材の化粧面が、該板材の組付けに伴って損なわれるこ とがない。
【0008】 かゝる点からオーディオなどの機器類を収納するキャビネットや、各種のラッ ク類などのように、組付け状態で嵩張る製品を各構成部品別に分離して梱包、輸 送し、その納品先で組立て使用する製品などの組付け手段として前記のスクリュ ーグロメットが用いられていた。
【0009】 しかしながら、この種のスクリューグロメットは、グロメットがプラスチック 製であり、このプラスチック製のグロメットの鍔と、スクリューによって拡開さ れた該グロメットの脚の弾性片との間で取付け部材相互の取付け孔の孔縁を挾持 する構成とされていることから、厳格な部材相互の組付け精度を組付け製品にも たらすことができず、しかも組付け製品に外力が加えられた場合、前記グロメッ トの弾性片が変形し、組付け部品相互が歪み出し、あるいは組付け部分のグロメ ットが抜け出すなどの不都合を有していた。
【0010】 本考案は、かゝる従来例における不都合に鑑み、板材などの部品相互を正確に 、且つ確実に固定できると共に、組付け部品の再締め込みと、組付け部品の容易 な組外しとを可能とした留め具の提供を目的としている。
【0011】
かゝる目的を達成するものとして留め具を、頭部21に螺子回し用の溝22を 有し、下部側が雄螺子部23とされているスクリューピンAと、このスクリュー ピンAの挿通される孔1を有するキャップBとで構成し、次いでキャップBに、 該キャップBの孔1の中心方向に張り出す複数の係止片2a〜2aを有する係止 板2を組付けて構成してある。 次いで、請求項2の留め具では、キャップBにおける前記係止板2の組付け部 分よりも下部側に弾性部材Cを設けて構成してある。
【0012】 スクリューピンAを、第1の部材Dに雄螺子部23を螺挿することで立設する と共に、この第1の部材D上に第2の部材Eを載置し、第2の部材Eの孔にスク リューピンAの上部を挿通した後、このスクリューピンAの上部にキャップBを 被嵌、スクリューピンAの上部をキャップBの孔1に挿通することによって、係 止板2の係止片2aがスクリューピンAによって稍々上向きに変形する。 この状態で、キャップBを第2の部材Eの面に強く押しつけた後、このキャッ プBに対する押込み力を解くことによって、キャップBに該キャップBの抜け出 し方向に向けた応力をもたらし、係止片2aの先端縁をスクリューピンAの面に 喰いつかせる。
【0013】 かゝる状態でスクリューピンAを更にねじ入れ、又はキャップBを第2の部材 Eに更に強く押しつけることで、例えば弾性部材Cを変形させてキャップBを第 2の部材Eに近づけることによって第1の部材Dに対する第2の部材Eの締付け 力を増す。
【0014】
以下、本考案に係る典型的な留め具の一実施例を添付の図面について詳細に説 明する。 図1〜図3は本考案に係る留め具の第1の実施例の留め具であり図4は第2の 実施例の留め具を示している。
【0015】 第1の実施例に係る留め具は、第1の部材Dにねじ込まれる雄螺子部23を下 部側に有するスクリューピンAと、このスクリューピンAに組付けられるキャッ プBとで構成してある。
【0016】 先ず、スクリューピンAは、下部側が雄螺子部23としてあり、上部側が平滑 周面の係止部24としてあると共に、頭部21にドライバーなどのネジ回し用の 溝22が設けてある。 又、このスクリューピンAは、雄螺子部23の桿径を、係止部24の桿径より も細くしてあり、追って説明するようにキャップBを該スクリューピンAから抜 き出し可能としてある。 尚、スクリューピンAは、その長さ方向の全面に亘って雄螺子が設けられてい ても良い。
【0017】 次いでキャップBは、一対のキャップ部材3、4と、このキャップ部材3とキ ャップ部材4との間に挾み込まれる係止板2とで構成されている。 キャップ部材3は、上部板3aの中央に下向きに突き出す内筒部3bによって 孔1aを形成してあると共に、この内筒部3bを囲撓するように上部板3aの周 縁に鍔3cを残して外筒部3dを設けてある。 キャップ部材4は、底部板4aの中央に前記の孔1aと同径の孔1bを有し、 底部板4aの周縁に上向きの筒部4bを有し、この筒部4b内に前記キャップ部 材3の外筒部3dが収まり、且つ孔1bと前記孔1aとの中心線が一致する組付 け構成とされている。 係止板2は、略円板状の金属プレート、特に鋼材などの硬い部材を用いて形成 されているのが好ましく、例えば各種のバネ用鋼材などを用いて構成するのが好 ましい。この係止板2は中央に孔1cを有すると共に、環状周縁部2bから該孔 1cに向けて係止片2a〜2aが稍々上向きに傾斜するように設けられている。 又、この係止板2の孔1cは、前記の孔1a、1bの孔径よりも稍々小さい孔径 としてあり、且つ前記孔1a、1bと中心線が一致するようにキャップ部材3の 外筒部3dの下端と、キャップ部材4の底部板4aとの間に挾込みの状態で組付 けられている。 尚、前記のキャップ部材3とキャップ部材4とは、単に嵌着状 態で構成されていても良く、さらに接着剤などを用いて固着してあっても良い。 尚、係止板2の係止片2aは、該係止板2の環状周縁部2bと同面に構成され ていても良いが、稍々上向きに突き出すように構成されているのが好ましく、図 示例は、その典型例として、環状周縁部2bから大きく上向きに傾斜した係止片 2aを有する係止板2を示している。
【0018】 かゝる構成からなるスクリューピンAを第1の部材Dに立設し、次いで第2の 部材Eを該第1の部材Dの上に載置し、第2の部材Eの取付け孔Hからスクリュ ーピンAの頭部側が突き出すようにセットする。 この実施例では、キャップBが第2の部材Eから突き出さないように、キャッ プBの収まる凹部H’を前記の孔Hに連通して設けてあり、スクリューピンAの 頭部側は、該凹部H’内に突き出た状態とされる。
【0019】 かゝる図2で示される状態でキャップBをスクリューピンAに組付けることに よって図3に示される状態とされる。 このスクリューピンAの押し込みでは、スクリューピンAの係止部24が、係 止板2の係止片2aを上方に湾曲させながら挿通され、又、スクリューピンAか らキャップBが上方に引き抜かれるような力が作用することによって、係止片2 aの先端縁がスクリューピンAの係止部24の周面に喰い込み係止し、第1の部 材Dと第2の部材Eとが確実に止着される。
【0020】 かゝる状態で、スクリューピンAをドライバーを用いて更にねじ入れることに よって第1の部材Dと第2の部材Eとは更に強い止着状態におかれる。
【0021】 次いで、ドライバーを用いてスクリューピンAを反転して第1の部材Dから取 り外すと共に、キャップBを該スクリューピンAの雄螺子部23の側に押し、該 スクリューピンAから抜き外すことによって叙上留め具の再利用が可能とされる 。
【0022】 次いで図4に示される第2の実施例の留め具は、前記のキャップBの底部に弾 性部材Cを取付けたものであり、この弾性部材C以外の構成を前記第1の実施例 の留め具と同一にしてある。 従って、この弾性部材B以外の構成部分については、前記第1の実施例の留め 具と同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0023】 この図4に示される留め具は、前記第1の実施例の留め具を構成するキャップ Bの底部に弾性部材Cを設けたものであり、図示例では、ウレタンフォーム材な どの各種の発泡プラスチック材、ゴム材などの弾性を有する板状材を用いている 。 かゝるフォーム材、ゴム材などに代えて板バネなどの各種のバネ材を用いても 良い。
【0024】 かゝる構成からなる留め具では、図4に示される状態において、キャップBを 第2の部材Eに再度押しつけた場合、弾性部材Cは圧縮変形されて係止板2の係 止片2aがスクリューピンAの雄螺子部23の側に更に押し下げられ、第1の部 材Dと第2の部材Eとがより強い止着状態におかれる。 又、弾性部材Cの弾発力によってスクリューピンAに組付けられたキャップB は、このスクリューピンAの頭部側に向けて常時付勢されることゝなり、スクリ ューピンAとキャップBとがガタなく組付けられる。
【0025】
本考案に係る留め具は叙上の特長ある構成から板材などの部品の組付けが容易 、且つ確実になされると共に、再締め付けを容易、且つ確実になし得る特長を有 している。 又、これらの板材などの部品の組付けに際して、組付け板材の取付け面を傷つ けることがなく、しかも組付け部材相互が位置ずれすることなく正確に組付けら れ、外観特性の良好な取付け面とすることができる。 更に、組付けられた部材相互を容易、確実に組外すことができる特長を有して いる。
【図1】第1の実施例に係る留め具の部品分離斜視図
【図2】同使用状態を示す断面図
【図3】同キャップを組付けた使用状態を示す断面図
【図4】第2の実施例に係る留め具の使用状態を示す断
面図
面図
1 孔 2 係止板 2a 係止片 3 キャップ部材 4 キャップ部材 21 頭部 22 溝 23 雄螺子部 24 係止部 A スクリューピン B キャップ C 弾性部材 D 第1の部材 E 第2の部材 H 取付け孔 H’ 凹部
Claims (2)
- 【請求項1】 頭部にネジ回し用の溝を有すると共に、
少なくとも下部側が雄螺子部とされているスクリューピ
ンと、 このスクリューピンの挿通される孔を有するキャップと
からなり、 該キャップには、該キャップの孔の中心方向に張り出す
複数の係止片を有する係止板が組付けられていることを
特徴とする留め具。 - 【請求項2】 前記キャップにおける係止板の組付け部
分よりも下部側に弾性部材が設けられていることを特徴
とする請求項1記載の留め具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7397892U JPH0632717U (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 留め具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7397892U JPH0632717U (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 留め具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0632717U true JPH0632717U (ja) | 1994-04-28 |
Family
ID=13533702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7397892U Pending JPH0632717U (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 留め具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0632717U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5250338A (en) * | 1975-10-21 | 1977-04-22 | Nippon Ranzubaagu Kk | Means for insulating electro-deposition coating |
JPS5553772U (ja) * | 1978-10-09 | 1980-04-11 |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP7397892U patent/JPH0632717U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5250338A (en) * | 1975-10-21 | 1977-04-22 | Nippon Ranzubaagu Kk | Means for insulating electro-deposition coating |
JPS5553772U (ja) * | 1978-10-09 | 1980-04-11 |
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