JPH06327029A - 輝度/クロマ分離回路 - Google Patents

輝度/クロマ分離回路

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JPH06327029A
JPH06327029A JP11169993A JP11169993A JPH06327029A JP H06327029 A JPH06327029 A JP H06327029A JP 11169993 A JP11169993 A JP 11169993A JP 11169993 A JP11169993 A JP 11169993A JP H06327029 A JPH06327029 A JP H06327029A
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Takanari Hoshino
隆也 星野
Hiroyuki Kita
宏之 喜多
Mamoru Kano
護 加納
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 輝度信号,クロマ信号共に良好な特性の信号
が出力される輝度/クロマ分離回路を提供する。 【構成】 複合映像信号より輝度信号とクロマ信号とを
分離する処理を、複合映像信号により示される映像の動
きに応じて行う動き適応型の輝度/クロマ分離回路にお
いて、複合映像信号よりクロマ信号成分を抽出するクロ
マ成分抽出回路50より、それぞれ特性が異なる第1の
クロマ信号C1 と第2のクロマ信号C2 とを得、複合映
像信号から第1のクロマ信号C1 を減算して輝度信号Y
を得、この輝度信号を出力させると共に、第2のクロマ
信号C2 を分離されたクロマ信号Cとして出力させるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機,
VTR(ビデオテープレコーダ)などの映像機器に使用
して好適な輝度/クロマ分離回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジョン受像機等において、
輝度/クロマ分離回路で複合映像信号を輝度信号とクロ
マ信号とに分離して信号処理することが行われている。
即ち、テレビジョン受像機の回路構成の一例を図9に示
すと、入力端子1に得られる複合映像信号を、アナログ
/デジタル変換器2でデジタル複合映像信号に変換した
後、このアナログ/デジタル変換器2が出力するデジタ
ル複合映像信号を、輝度/クロマ分離回路3に供給す
る。この輝度/クロマ分離回路3では、各フィールド内
の隣接水平ラインの相関や各フレーム間の相関を利用し
て輝度信号Yとクロマ信号Cとを検出して分離する。
【0003】そして、輝度/クロマ分離回路3で分離さ
れたデジタル輝度信号を、デジタル/アナログ変換器4
でアナログ輝度信号に変換した後、マトリクス回路5に
供給する。また、輝度/クロマ分離回路3で分離された
デジタルクロマ信号を、デジタル/アナログ変換器6で
アナログクロマ信号に変換した後、色復調回路7に供給
し、色差信号R−Y及びB−Yを得、それぞれの色差信
号R−Y及びB−Yを、マトリクス回路5に供給する。
そして、マトリクス回路5では、輝度信号Yと色差信号
R−Y及びB−Yより原色信号R,G,Bを得、このそ
れぞれの原色信号R,G,Bを陰極線管8に供給してカ
ラー画像を表示させる。
【0004】このように使用される輝度/クロマ分離回
路の構成を図10に示すと、図10において10は輝度
/クロマ分離回路全体を示す。この輝度/クロマ分離回
路10は、映像の動きに応じて抽出するクロマ信号の処
理を変えるようにした動き適応型の輝度/クロマ分離回
路と称されるもので、入力端子11に得られる複合映像
信号を、フィールド内クロマ成分抽出回路12に供給す
る。このフィールド内クロマ成分抽出回路12は、各フ
ィールド内の映像信号からくし形フィルタやバンドパス
フィルタなどを利用してクロマ成分を抽出する回路で、
抽出したクロマ成分を係数乗算器13を介して加算器1
4に供給する。ここで、係数乗算器13は後述する動き
検出回路20から供給される係数k(但し0≦k≦1)
を乗算する。
【0005】また、入力端子11に得られる複合映像信
号を、フレーム間クロマ成分抽出回路15に供給する。
このフレーム間クロマ成分抽出回路15は、フレーム間
の同一ラインの映像信号の相関を利用してクロマ成分を
抽出する回路で、抽出したクロマ成分を係数乗算器16
を介して加算器14に供給する。ここで、係数乗算器1
6は後述する動き検出回路20から供給される係数(1
−k)を乗算する。
【0006】そして、加算器14でそれぞれのクロマ成
分抽出回路13,15で抽出されたクロマ成分を加算
し、加算されたクロマ成分を減算器17に供給する。こ
の減算器17には、入力端子11に得られる複合映像信
号が供給され、この複合映像信号から加算器14が出力
するクロマ成分を減算する処理を行い、減算された信号
を輝度信号Yとして出力端子18に供給する。また、加
算器14が出力するクロマ成分をクロマ信号Cとして出
力端子19に供給する。
【0007】また、入力端子11に得られる複合映像信
号を動き検出回路20に供給し、この動き検出回路20
で複合映像信号により示される映像の動き検出を行う。
この動き検出としては、例えば1フレーム前の映像との
相関を検出させて、相関が高いとき動きがないと判断
し、相関が低いとき動きがあると判断する。そして、こ
の判断した動きの状態に基づいて1から0の範囲で変化
する係数kを出力するのであるが、動きが全くないと判
断したときには係数k=0とし、動きが激しいと判断し
たときには係数k=1とする。
【0008】このように係数を変化させることで、例え
ば映像に動きが全くなく係数k=0である場合には、係
数乗算器13に設定される係数が0になり、フィールド
内クロマ成分抽出回路12で抽出されたクロマ成分が全
く加算器14側に供給されなくなると共に、係数乗算器
16に設定される係数が1になり、フレーム間クロマ成
分抽出回路15で抽出されたクロマ成分がそのままのレ
ベルで加算器14側に供給される。従って、映像に動き
が全くない状態では、フレーム間クロマ成分抽出回路1
5で抽出されたクロマ成分だけが加算器14から出力さ
れ、減算器17で輝度信号の作成処理に使用されるクロ
マ成分や、出力端子19から出力されるクロマ信号が、
フレーム間の相関に基づいて抽出されたクロマ成分だけ
になる。
【0009】逆に、映像に激しい動きがあり係数k=1
である場合には、係数乗算器14に設定される係数が1
になり、フィールド内クロマ成分抽出回路12で抽出さ
れたクロマ成分がそのままのレベルで加算器14側に供
給されると共に、係数乗算器16に設定される係数が0
になり、フレーム間クロマ成分抽出回路15で抽出され
たクロマ成分が全く加算器14側に供給されなくなる。
従って、映像に激しい動きがある状態では、フィールド
内クロマ成分抽出回路12で1フィールド内の処理によ
り抽出されたクロマ成分だけが加算器14から出力さ
れ、減算器17で輝度信号の作成処理に使用されるクロ
マ成分や、出力端子19から出力されるクロマ信号が、
1フィールド内の映像信号だけから抽出されたクロマ成
分になる。
【0010】そして、映像に若干の動きがあると判断さ
れた場合には、係数kが1から0の間の中間の値とな
り、フィールド内クロマ成分抽出回路12で抽出された
クロマ成分と、フレーム間クロマ成分抽出回路15で抽
出されたクロマ成分とが、適当な比率で加算器14で加
算され、輝度信号の作成処理に使用されるクロマ成分や
出力されるクロマ信号が、両クロマ成分を適当な比率で
混合したものになる。
【0011】このようにして複合映像信号から分離した
輝度信号Y及びクロマ信号Cが出力端子18,19から
出力されることで、映像信号により示される映像の動き
に応じた良好な輝度信号とクロマ信号との分離処理が行
われる。即ち、映像の動きが少ない場合には、各フレー
ム間の映像の相関に基づいた抽出処理が行われたクロマ
成分を主として使用した処理が行われれ、静止画像に適
した精度の高い分離処理が行われる。また、映像の動き
が激しい場合には、1フィールド毎に完結した抽出処理
が行われたクロマ成分を主として使用した処理が行わ
れ、動きに追随した良好な分離処理が行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
動き適応型の輝度/クロマ分離回路を使用して輝度信号
とクロマ信号とを分離する場合、静止画像時のクロマ信
号の解像度を上げるためには、フレーム間クロマ成分抽
出回路15で抽出されるクロマ成分の帯域を広くすれば
良い。ところが、抽出されるクロマ成分を広帯域にする
と、減算器17で減算して得た輝度信号に擬似輪郭など
の不良箇所が生じるおそれがある。即ち、クロマ成分が
広帯域であると、レベル差の小さい絵柄が動いたとき
に、柄のつぶれが発生したり、或いは画像の平坦部が動
いたときに擬似輪郭部が発生してしまう。
【0013】逆に、抽出されるクロマ成分の帯域を狭く
制限すると、クロマ信号の解像度が劣化することにな
り、再現されるカラー画像の色の境界が不明確になって
しまう。
【0014】従って従来は、クロマ信号として本来必要
な広い帯域と、輝度信号を得るのに必要な狭い帯域の中
間に選定した帯域幅のクロマ成分を、フレーム間クロマ
成分抽出回路15が出力するようにして、輝度信号の特
性とクロマ信号の特性とのそれぞれの特性がそれなりに
良好になるようにしてあった。
【0015】本発明はこれらの点に鑑み、輝度信号,ク
ロマ信号共に良好な特性の信号が常時出力される輝度/
クロマ分離回路を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば図1に
示すように、複合映像信号より輝度信号とクロマ信号と
を分離する処理を、複合映像信号により示される映像の
動きに応じて行う動き適応型の輝度/クロマ分離回路に
おいて、複合映像信号よりクロマ信号成分を抽出するク
ロマ成分抽出回路50より、それぞれ特性が異なる第1
のクロマ信号C 1 と第2のクロマ信号C2 とを得、複合
映像信号から第1のクロマ信号C1 を減算して輝度信号
Yを得、この輝度信号を出力させると共に、第2のクロ
マ信号C 2 を分離されたクロマ信号Cとして出力させる
ようにしたものである。
【0017】またの場合に、複合映像信号により示され
る映像のエッジ成分検出手段を設け、このエッジ成分検
出手段の検出情報に基づいて第1のクロマ信号の特性を
変化させるようにしたものである。
【0018】さらにこの場合に、複合映像信号により示
される映像の動きを検出する動き検出回路60を設け、
この動き検出回路60の動き検出状態に応じて、動画処
理に適したクロマ信号と静止画像処理に適したクロマ信
号との混合比率を変化させるようにしたものである。
【0019】
【作用】本発明によると、輝度信号を得るために適した
特性の第1のクロマ信号と、クロマ信号処理に適した特
性の第2のクロマ信号とを得るようにしたことで、出力
される輝度信号とクロマ信号とが、それぞれ好適な特性
のものになる。
【0020】また、この場合に映像のエッジ成分に基づ
いて輝度信号を得るための第1のクロマ信号の特性を変
化させることで、映像のエッジ部分でも良好な輝度信号
の分離処理が行われる。
【0021】さらに、この場合に映像の動きに応じて、
動画処理に適したクロマ信号と静止画像処理に適したク
ロマ信号との混合比率を変化させることで、動画,静止
画像の何れの場合でも良好な輝度信号,クロマ信号の分
離処理が行われる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図6を参
照して説明する。この図1〜図6において、図9及び図
10に対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明
は省略する。
【0023】本例においては、NTSC方式の複合映像
信号をサンプリング周波数4fsc(fscは副搬送波周波
数すなわち約3.58MHz)でデジタルデータ化した
デジタル複合映像信号の輝度/クロマ分離回路に適用し
たもので、図1に示すように構成する。図1において、
30は動き適応型輝度/クロマ分離回路全体を示し、こ
の動き適応型輝度/クロマ分離回路30は、入力端子3
1に得られる複合映像信号(デジタル信号)を、フィー
ルド内クロマ抽出回路40とフレーム間クロマ抽出回路
50と動き検出回路60とに供給する。そして、フィー
ルド内クロマ抽出回路40では、各フィールド内の信号
からくし形フィルタを利用してクロマ成分Caを抽出す
る。
【0024】ここで、このフィールド内クロマ抽出回路
40の構成を図2に示すと、入力端子41に得られる複
合映像信号を、1水平ライン(1H)だけ遅延させる遅
延回路42に供給し、この遅延回路42で遅延された複
合映像信号と遅延されていない複合映像信号とを減算器
43に供給し、両映像信号の差分を得る。このように1
水平ライン遅延された信号との差分をとることで、クロ
マ成分を抽出するくし形フィルタが構成される。そし
て、この差分信号をバンドパスフィルタ44を介して出
力端子45に供給し、この出力端子45にくし形フィル
タにより抽出されたクロマ成分Caを得る。
【0025】再び図1の全体構成の説明に戻ると、この
フィールド内クロマ抽出回路40が出力するクロマ成分
Caを係数乗算器32に供給し、後述する動き検出回路
60から供給される係数kを乗算する。そして、係数k
が乗算されたクロマ成分Caを、加算器33及び34に
供給する。
【0026】また、入力端子31に得られる複合映像信
号よりフレーム間クロマ抽出回路50で、フレーム間の
相関を利用して2種類のクロマ成分C1 及びC2 を抽出
する。ここで、このフレーム間クロマ抽出回路50の構
成を図3に示すと、入力端子51に得られる複合映像信
号を、1フレームだけ遅延させる遅延回路52に供給
し、この遅延回路52で遅延された複合映像信号と遅延
されていない複合映像信号とを減算器53に供給し、両
映像信号の差分を得る。このようにして複合映像信号か
ら差分信号を得ることで、この差分信号が複合映像信号
に含まれるクロマ成分になる。そして、このクロマ成分
を、切換スイッチ71及び72の第1の固定接点71a
及び72aに直接供給する。また、減算器53が出力す
るクロマ成分を、バンドパスフィルタ56を介して、切
換スイッチ71及び72の第2の固定接点71b及び7
2bに供給する。バンドパスフィルタ56の構成につい
ては後述する。そして、各切換スイッチ71及び72の
可動接点71m及び72mに得られる信号を、それぞれ
クロマ成分C1 及びC2 として出力端子54及び55か
ら出力させる。
【0027】この場合、切換スイッチ71の可動接点7
1mの接続は、後述する水平エッジ検出回路80の検出
出力に応じて制御される。また、切換スイッチ72の可
動接点72mの接続は、この輝度/クロマ分離回路が適
用される装置に適した方に固定される。ここでは可動接
点72mを、第2の固定接点72b側に常時接続させて
おく。
【0028】次に、バンドパスフィルタ56の構成につ
いて説明すると、このバンドパスフィルタ56は、図4
に示すように構成される。即ち、入力端子56aに得ら
れる信号(減算器53が出力する差分信号)を、4個直
列に接続された遅延回路56b,56c,56d,56
eに供給する。このそれぞれの遅延回路56b〜56e
は、入力信号(デジタル信号)を1サンプルずつ遅延さ
せる回路である。そして、入力端子56aに得られる差
分信号と、遅延回路56cが出力する差分信号と、遅延
回路56eが出力する差分信号とを、加算器56fで加
算する。このときの加算する比率は、入力端子56aか
ら直接供給される信号を−(1/4)、遅延回路56c
の出力を+(1/2)、遅延回路56eの出力を−(1
/4)とする。そして、この加算器56fの加算出力を
出力端子56gに供給する。このような加算処理によ
り、クロマ成分が含まれる周波数である副搬送波周波数
scを中心とした帯域を通過させるバンドパスフィルタ
が構成される。但し、このバンドパスフィルタ56は通
過帯域が比較的広帯域である。なお、図4に示す構成で
このような特性になるのは、処理するデジタルデータが
副搬送波周波数fscの4倍(即ち4fsc)のサンプリン
グ周波数であるためである。
【0029】従って、切換スイッチ71及び72では、
減算器53が出力するクロマ成分と、バンドパスフィル
タ56で帯域が狭められたクロマ成分との選択が行われ
る。
【0030】次に、切換スイッチ71を制御するための
構成について再び図3を参照して説明すると、入力端子
51に得られる複合映像信号を、1水平ライン(1H)
だけ遅延させる遅延回路56に供給し、この遅延回路5
6で遅延された複合映像信号と遅延されていない複合映
像信号とを加算器57で加算し、複合映像信号より輝度
成分を抽出する。そして、この加算器57が出力する輝
度成分を、水平エッジ検出回路80に供給する。この水
平エッジ検出回路80は、加算器57側から供給される
輝度成分を、2個直列に接続された遅延回路81,82
に供給する。このそれぞれの遅延回路81,82は、入
力信号(デジタル信号)を1サンプルずつ遅延させる回
路である。そして、加算器57側から供給される輝度成
分と、遅延回路82が出力する輝度成分とを、減算器8
3に供給し、両輝度成分の差分信号を得、この差分信号
を絶対値検出回路84に供給する。そして、絶対値検出
回路84で検出された差分信号のレベルを、比較器85
に供給し、端子86から比較器85に供給される閾値と
比較する。そして、差分信号のレベルが閾値以上である
とき、一定の閾値以上の水平非相関部(即ち水平方向の
エッジ)が存在するとして、この水平エッジ検出信号を
水平伸長回路87に供給する。
【0031】この水平伸長回路87は、図5に示すよう
に、複数個直列に接続された遅延回路87b,87c,
87d,87eと、入力端子87aに得られる信号及び
各遅延回路87b〜87eの出力信号の論理和をとるO
Rゲート87fとで構成され、ORゲート87fの出力
を出力端子87gに得る。この場合、各遅延回路87b
〜87eは、入力信号(デジタル信号)を1サンプルず
つ遅延させる回路である。このように構成されること
で、水平エッジ検出信号が、直列に接続された遅延回路
87b〜87eの分だけ水平方向に4サンプル分伸長さ
れたことになる。
【0032】そして、図3に示すように、このように構
成された水平伸長回路87が出力する水平エッジ検出信
号を、切換スイッチ71の可動接点71mの接続制御信
号として供給する。即ち、水平エッジが検出されている
間は、切換スイッチ71の可動接点71mを、第1の固
定接点71aと接続させ、その他の期間は第2の固定接
点71bと接続させる。
【0033】ここで、再度図1の全体構成に戻ると、上
述したフレーム間クロマ抽出回路50が出力するクロマ
成分C1 及びC2 (図3の出力端子54及び55の出
力)を、それぞれ係数乗算器35及び36に供給する。
この係数乗算器35及び36は、後述する動き検出回路
60から供給される係数(1−k)を乗算する。そし
て、それぞれの係数乗算器35及び36で係数(1−
k)が乗算されたクロマ成分C1 及びC2 を、それぞれ
加算器33及び34に供給する。
【0034】そして、加算器33で、フィールド内クロ
マ抽出回路40が出力するクロマ成分Caに係数kが乗
算された信号と、フレーム間クロマ抽出回路50が出力
するクロマ成分C1 に係数(1−k)が乗算された信号
とを加算し、加算されたクロマ成分CY を得る。そし
て、この加算器33の加算出力CY を減算器37に供給
する。この減算器37には、輝度/クロマ分離回路30
の入力端子31から複合映像信号が供給され、この複合
映像信号から加算器33の加算出力CY を減算して輝度
信号Yを得、この輝度信号Yを輝度/クロマ分離回路3
0の輝度信号出力端子38から出力させる。
【0035】また、加算器34で、フィールド内クロマ
抽出回路40が出力するクロマ成分Caに係数kが乗算
された信号と、フレーム間クロマ抽出回路50が出力す
るクロマ成分C2 に係数(1−k)が乗算された信号と
を加算し、出力させるクロマ信号Cを得、このクロマ信
号Cを輝度/クロマ分離回路30のクロマ信号出力端子
39から出力させる。
【0036】次に、図1の輝度/クロマ分離回路30の
全体構成で示される動き検出回路60の構成について図
6を参照して説明すると、入力端子61に得られる複合
映像信号を、1フレーム遅延させる遅延回路62に供給
し、この遅延回路62により遅延された信号と遅延され
てない信号との差分を減算器63でとる。このようにフ
レーム間の差分を求めることで、映像信号で示される映
像に動きがある場合、動き量に応じたレベルの信号がフ
レーム差分信号として得られる。そして、このフレーム
差分信号をローパスフィルタ64に供給して、このロー
パスフィルタ64でクロマ成分の除去を行い、ローパス
フィルタ64の出力を動き係数発生回路65に供給す
る。この動き係数発生回路65では、供給されるフレー
ム差分信号より動き量の判定を行い、判定した動き量に
応じた係数k及び(k−1)を生成させ、それぞれの係
数k及び(k−1)を出力端子66及び67から係数乗
算器32及び35,36に供給する。
【0037】ここで、本例においては動きが激しいと判
定したとき、係数kを1とし、動きが全くないと判定し
たとき、係数kを0とし、動きの程度がこの中間である
とき、係数kを1と0との間の値とするようにしてあ
る。
【0038】このように係数を変化させることで、例え
ば映像に動きが全くなく係数k=0である場合には、係
数乗算器32に設定される係数が0になり、フィールド
内クロマ成分抽出回路40で抽出されたクロマ成分Ca
が全く加算器33,34側に供給されなくなると共に、
係数乗算器35,36に設定される係数が1になり、フ
レーム間クロマ成分抽出回路50で抽出されたクロマ成
分C1 及びC2 がそのままのレベルで加算器33及び3
4側に供給される。従って、映像に動きが全くない状態
では、フレーム間クロマ成分抽出回路50で抽出された
クロマ成分C1及びC2 だけが加算器33及び34から
出力される。
【0039】逆に、映像に激しい動きがあり係数k=1
である場合には、係数乗算器32に設定される係数が1
になり、フィールド内クロマ成分抽出回路40で抽出さ
れたクロマ成分Caがそのままのレベルで加算器33,
34側に供給されると共に、係数乗算器35,36に設
定される係数が0になり、フレーム間クロマ成分抽出回
路50で抽出されたクロマ成分C1 及びC2 が全く加算
器33,34側に供給されなくなる。従って、映像に激
しい動きがある状態では、フィールド内クロマ成分抽出
回路40で1フィールド内の処理により抽出されたクロ
マ成分Caだけが加算器33及び34から出力される。
【0040】そして、映像に若干の動きがあると判断さ
れた場合には、係数kが動き量に応じた1から0の間の
中間の値となり、フィールド内クロマ成分抽出回路40
で抽出されたクロマ成分Caと、フレーム間クロマ成分
抽出回路50で抽出されたクロマ成分C1 及びC2
が、適当な比率で加算器33及び34で加算される。
【0041】なお、加算器33及び34が出力するクロ
マ成分(クロマ信号)CY 及びCを数式で示すと以下の
ようになる。
【0042】
【数1】CY =k×Ca+(1−k)×C1
【0043】
【数2】C=k×Ca+(1−k)×C2
【0044】そして本例においては、減算器37で複合
映像信号からクロマ成分を減算して輝度信号Yを得るの
に使用するクロマ成分と、出力させるクロマ信号Cを得
るのに使用するクロマ成分とを、個別の加算器33及び
34から得るようにしたので、それぞれ最適な特性のク
ロマ成分が処理に使用され、輝度/クロマ分離回路30
から出力される輝度信号Yとクロマ信号Cの特性が、双
方共に良好なものになる。即ち、フレーム間クロマ成分
抽出回路50で2系統のクロマ成分C1 及びC 2 を得る
ようにして、この内のクロマ成分C1 は、映像のエッジ
部分でバンドパスフィルタ56(図3参照)を通過して
ない帯域幅の広いクロマ成分が選択されることから、こ
のクロマ成分C1 を使用して得た輝度信号Yは、水平非
相関部のドット妨害が完全に解消されると共に、低域成
分ノイズにも有効なノイズリダクション効果が得られ
る。また、このクロマ成分C1 は、エッジ部分以外では
バンドパスフィルタ56で帯域が制限されたクロマ成分
が選択されるようにしてあるので、レベル差の小さい絵
柄が動いた場合の絵柄のつぶれがないと共に、画像の平
坦部が動いた場合に擬似輪郭が発生することがない。
【0045】また、本例では出力クロマ信号Cを得るた
めのクロマ成分C2 は、バンドパスフィルタ56を常時
通過した帯域制限がある程度行われたクロマ成分となる
ようにしたので、後段の回路(色復調回路など)でクロ
マ信号処理時にバンドパスフィルタで帯域制限を行う必
要がなく、輝度/クロマ分離回路が組み込まれた装置
(テレビジョン受像機など)の回路構成を簡単にするこ
とができると共に、バンドパスフィルタ56は通過帯域
を比較的広帯域としたので、色解像度の高い画像が再現
できる。
【0046】なお、本例においては切換スイッチ72の
可動接点72mを、第2の固定接点72b側に固定する
ようにしたが、本例の輝度/クロマ分離回路30を、静
止画像を扱う映像機器(ビデオプリンタなど)に使用す
る場合には、可動接点72mを第1の固定接点72a側
に固定するようにして、色信号の帯域を全く制限しない
ようにしても良い。
【0047】また、上述実施例ではバンドパスフィルタ
56による帯域の制限を行うか否かを切換えるようにし
たが、バンドパスフィルタの代わりに(或いはバンドパ
スフィルタと直列に)、他の特性を変化させる回路を挿
入して、他の特性の制御を行うようにしても良い。
【0048】さらに、上述実施例では主として静止画像
処理に使用するフレーム間クロマ成分抽出回路50の出
力だけを2系統に分けるようにしたが、フィールド内ク
ロマ成分抽出回路側の出力も2系統に分けるようにして
も良い。即ち、例えば図7に示すように、動き適応型の
輝度/クロマ分離回路30′として、2系統のクロマ成
分Cb,Ccを出力するフィールド内クロマ成分抽出回
路90を使用する。そして、フィールド内クロマ成分抽
出回路90が出力する一方のクロマ成分Cbを、k倍す
る係数乗算器32aを介して加算器33に供給し、フレ
ーム間クロマ成分抽出回路50側から係数乗算器35を
介して供給されるクロマ成分C1 と加算する。また、フ
ィールド内クロマ成分抽出回路90が出力する一方のク
ロマ成分Ccを、k倍する係数乗算器32bを介して加
算器34に供給し、フレーム間クロマ成分抽出回路50
側から係数乗算器36を介して供給されるクロマ成分C
2と加算する。
【0049】フィールド内クロマ成分抽出回路90で、
2系統のクロマ成分Cb,Ccを生成させる構成として
は、図8に示すように、入力端子91に得られる複合映
像信号を、1水平ラインずつ遅延させる遅延回路92,
93の直列回路に供給し、遅延回路92の両端間の映像
信号の差分を減算器94で検出し、隣接する2ラインの
相関性に基づいたクロマ成分を得ると共に、遅延回路9
3の両端間の映像信号の差分を減算器95で検出し、隣
接する2ライン(減算器94で得るのに使用した2ライ
ンとは異なる2ライン)の相関性に基づいたクロマ成分
を得る。また、入力端子91に得られる映像信号と、遅
延回路92が出力する映像信号と、遅延回路93が出力
する映像信号とを、加算器96で加算し、隣接する3ラ
インの相関に基づいたクロマ成分を得る。このときの加
算する比率は、入力端子91から直接供給される信号を
−(1/4)、遅延回路92の出力を+(1/2)、遅
延回路93の出力を−(1/4)とする。さらに、遅延
回路92の出力をバンドパスフィルタ97に供給する。
このバンドパスフィルタ97は、副搬送波周波数f sc
帯域を抽出させるフィルタである。
【0050】そして、このバンドパスフィルタ97の出
力を切換スイッチ98及び99の第1の固定接点98a
及び99aに供給し、加算器95の出力を切換スイッチ
98及び99の第2の固定接点98b及び99bに供給
し、加算器93の出力を切換スイッチ98及び99の第
3の固定接点98c及び99cに供給し、加算器96の
出力を切換スイッチ98及び99の第4の固定接点98
d及び99dに供給する。
【0051】そして、切換スイッチ98の可動接点98
mの切換え及び切換スイッチ99の可動接点99mの切
換えを、供給される映像信号の状態(相関性の有無な
ど)に基づいて適切に行う。そして、可動接点98mに
得られるクロマ成分を、クロマ成分Cbとして出力端子
101から係数乗算器32a(図7参照)に供給する。
また、可動接点99mに得られるクロマ成分を、クロマ
成分Ccとして出力端子102から係数乗算器32b
(図7参照)に供給する。
【0052】その他の部分は、図1〜図6に示した一実
施例の輝度/クロマ分離回路と同様に構成する。
【0053】このように構成される輝度/クロマ分離回
路30′によると、主として動画処理に使用されるフィ
ールド内クロマ成分抽出回路90側も、輝度信号Yを得
るために必要なクロマ成分Cbと、出力クロマ信号Cを
得るために必要なクロマ成分Ccとの2系統の信号が得
られ、それぞれの系統毎に最も適した特性のクロマ成分
とすることができ、より良好な特性の輝度信号及びクロ
マ信号を得ることができる。
【0054】なお、上述実施例で示した輝度/クロマ分
離回路が適用される装置については何も説明しなかった
が、従来例で説明したテレビジョン受像機の他に、VT
R,ビデオディスク再生装置など、輝度信号とクロマ信
号とを分離する処理が必要な各種映像機器に適用でき
る。
【0055】また、信号方式についても上述実施例では
NTSC方式のデジタル複合映像信号から分離するよう
にしたが、他の方式の複合映像信号から輝度信号とクロ
マ信号とを分離する回路にも適用できることは勿論であ
る。
【0056】
【発明の効果】本発明によると、輝度信号を得るために
適した特性の第1のクロマ信号と、クロマ信号処理に適
した特性の第2のクロマ信号とを得るようにしたこと
で、出力される輝度信号とクロマ信号とが、それぞれ好
適な特性のものになる効果を有する。
【0057】また、この場合に映像のエッジ成分に基づ
いて輝度信号を得るための第1のクロマ信号の特性を変
化させることで、映像のエッジ部分でも良好な輝度信号
の分離処理が行われる効果を有する。
【0058】さらに、この場合に映像の動きに応じて、
動画処理に適したクロマ信号と静止画像処理に適したク
ロマ信号との混合比率を変化させることで、動画,静止
画像の何れの場合でも良好な輝度信号,クロマ信号の分
離処理が行われる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による輝度/クロマ分離回路
を示す構成図である。
【図2】一実施例のフィールド内クロマ抽出回路を示す
構成図である。
【図3】一実施例のフレーム間クロマ抽出回路を示す構
成図である。
【図4】一実施例のバンドパスフィルタを示す構成図で
ある。
【図5】一実施例の水平伸長回路を示す構成図である。
【図6】一実施例の動き検出回路を示す構成図である。
【図7】本発明の他の実施例による輝度/クロマ分離回
路を示す構成図である。
【図8】他の実施例のフィールド内クロマ抽出回路を示
す構成図である。
【図9】テレビジョン受像機の一例を示す構成図であ
る。
【図10】従来の動き適応型の輝度/クロマ分離回路を
示す構成図である。
【符号の説明】
30,30′ 動き適応型輝度/クロマ分離回路 40 フィールド内クロマ抽出回路 50 フレーム間クロマ抽出回路 60 動き検出回路 80 水平エッジ検出回路 90 フィールド内クロマ抽出回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複合映像信号より輝度信号とクロマ信号
    とを分離する処理を、上記複合映像信号により示される
    映像の動きに応じて行う動き適応型の輝度/クロマ分離
    回路において、 上記複合映像信号よりクロマ信号成分を抽出するクロマ
    成分抽出回路より、それぞれ特性が異なる第1のクロマ
    信号と第2のクロマ信号とを得、 上記複合映像信号から上記第1のクロマ信号を減算して
    上記輝度信号を得、この輝度信号を出力させると共に、 上記第2のクロマ信号を分離されたクロマ信号として出
    力させるようにしたことを特徴とする輝度/クロマ分離
    回路。
  2. 【請求項2】 上記複合映像信号により示される映像の
    エッジ成分検出手段を設け、このエッジ成分検出手段の
    検出情報に基づいて上記第1のクロマ信号の特性を変化
    させるようにした請求項1記載の輝度/クロマ分離回
    路。
  3. 【請求項3】 上記複合映像信号により示される映像の
    動きを検出する動き検出回路を設け、該動き検出回路の
    動き検出状態に応じて、動画処理に適したクロマ信号と
    静止画像処理に適したクロマ信号との混合比率を変化さ
    せるようにした請求項1記載の輝度/クロマ分離回路。
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