JPH06326017A - レジスト塗布装置 - Google Patents
レジスト塗布装置Info
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- JPH06326017A JPH06326017A JP13259993A JP13259993A JPH06326017A JP H06326017 A JPH06326017 A JP H06326017A JP 13259993 A JP13259993 A JP 13259993A JP 13259993 A JP13259993 A JP 13259993A JP H06326017 A JPH06326017 A JP H06326017A
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- Japan
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- opening
- seal member
- liquid
- lid
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- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 レジスト液の粘性変化に伴う、レジスト液の
吐出量および膜厚が経時変化してしまうことを未然に防
止することのできる構造を備えたレジスト塗布装置を提
供する。 【構成】 液収容容器34の開口に装着される蓋体46
と一体化された弾性変形可能なシール部材50を設け、
このシール部材50を弾性変形させることで外周面を液
収容容器34の傾斜面34Aに密着させて開口を密閉す
る。このとき、傾斜面に密着した際の密着力から蓋体に
生じる力によって蓋体と開口上縁とを密閉させることが
できる。従って、液収容容器34内から漏出しようとす
るレジスト液の溶媒蒸気は、大気中へ漏洩するための通
路とされる箇所のほとんど全てを遮断されることにな
り、レジスト液の粘度が経時変化するのを防止すること
ができる。
吐出量および膜厚が経時変化してしまうことを未然に防
止することのできる構造を備えたレジスト塗布装置を提
供する。 【構成】 液収容容器34の開口に装着される蓋体46
と一体化された弾性変形可能なシール部材50を設け、
このシール部材50を弾性変形させることで外周面を液
収容容器34の傾斜面34Aに密着させて開口を密閉す
る。このとき、傾斜面に密着した際の密着力から蓋体に
生じる力によって蓋体と開口上縁とを密閉させることが
できる。従って、液収容容器34内から漏出しようとす
るレジスト液の溶媒蒸気は、大気中へ漏洩するための通
路とされる箇所のほとんど全てを遮断されることにな
り、レジスト液の粘度が経時変化するのを防止すること
ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レジスト塗布装置に関
し、さらに詳しくは、レジスト液の収容装置の構造に関
する。
し、さらに詳しくは、レジスト液の収容装置の構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体製造工程においては、一
例として、半導体ウエハやLCD用ガラス基板等の被処
理基板上にフォトリソグラフィ処理を用いて所定の回路
パターンの転写が行なわれており、この場合には、基板
上に感光剤であるフォトレジスト液を塗布するためのレ
ジスト塗布装置が用いられる。
例として、半導体ウエハやLCD用ガラス基板等の被処
理基板上にフォトリソグラフィ処理を用いて所定の回路
パターンの転写が行なわれており、この場合には、基板
上に感光剤であるフォトレジスト液を塗布するためのレ
ジスト塗布装置が用いられる。
【0003】上記塗布装置では、ベローズポンプ等の圧
送手段を用いてレジスト液収容部に貯留されているレジ
スト液を圧送し、被処理基板上方に対向するノズルを介
してレジスト液を吐出させている。一方、レジスト液を
塗布される被処理基板は、スピンチャックによって保持
され、高速回転されることでレジスト液を表面全面に拡
散させて均一な膜厚を設定されるようになっている。さ
らに、レジスト液の吐出方式として、ベローズポンプを
用いた場合には、この中に残留するレジスト液が固化す
る傾向があり、これによって、塗膜に悪影響を及ぼすこ
ともあった。
送手段を用いてレジスト液収容部に貯留されているレジ
スト液を圧送し、被処理基板上方に対向するノズルを介
してレジスト液を吐出させている。一方、レジスト液を
塗布される被処理基板は、スピンチャックによって保持
され、高速回転されることでレジスト液を表面全面に拡
散させて均一な膜厚を設定されるようになっている。さ
らに、レジスト液の吐出方式として、ベローズポンプを
用いた場合には、この中に残留するレジスト液が固化す
る傾向があり、これによって、塗膜に悪影響を及ぼすこ
ともあった。
【0004】そこで、このようなレジスト液の塗布方式
に代えて、例えば、N2 ガス等の不活性の加圧気体を用
いてレジスト液を加圧することによってレジスト液を吐
出させる方式が検討されている。このN2 ガスによる加
圧方式は、シール構造を用いた容器中にレジスト液を収
容し、このレジスト液中にはノズルに連通するパイプの
先端を、また、レジスト液面の上位には、レジスト液と
接触しない位置にN2ガスの吐出部を配置した構成を備
えている。そして、この構成においては、N2ガスを吐
出させることで容器内の圧力を増加させ、その圧力によ
ってレジスト液をパイプからノズルに向け圧送するよう
になっている。
に代えて、例えば、N2 ガス等の不活性の加圧気体を用
いてレジスト液を加圧することによってレジスト液を吐
出させる方式が検討されている。このN2 ガスによる加
圧方式は、シール構造を用いた容器中にレジスト液を収
容し、このレジスト液中にはノズルに連通するパイプの
先端を、また、レジスト液面の上位には、レジスト液と
接触しない位置にN2ガスの吐出部を配置した構成を備
えている。そして、この構成においては、N2ガスを吐
出させることで容器内の圧力を増加させ、その圧力によ
ってレジスト液をパイプからノズルに向け圧送するよう
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな加圧方式では、容器のシール性が確実でないと、容
器の一部からN2 ガスの圧力によってレジスト液の溶媒
蒸気がリークしやすくなり、これによって、レジスト液
の粘度が高くなる方向に経時変化してゲル化傾向を生じ
る。従って、被処理基板上にレジスト液を塗布する場合
には、ゲル化によるノズルからの吐出量が変化したりあ
るいは塗布された場合の膜厚が所定の厚さにならなくな
る虞れがあった。
うな加圧方式では、容器のシール性が確実でないと、容
器の一部からN2 ガスの圧力によってレジスト液の溶媒
蒸気がリークしやすくなり、これによって、レジスト液
の粘度が高くなる方向に経時変化してゲル化傾向を生じ
る。従って、被処理基板上にレジスト液を塗布する場合
には、ゲル化によるノズルからの吐出量が変化したりあ
るいは塗布された場合の膜厚が所定の厚さにならなくな
る虞れがあった。
【0006】そこで、本発明の目的とするところは、上
記従来の処理装置、特に、レジスト塗布装置における問
題に鑑み、レジスト液の粘性変化に伴う、レジスト液の
吐出量および膜厚が経時変化してしまうことを未然に防
止することのできる構造を備えたレジスト塗布装置を提
供することにある。
記従来の処理装置、特に、レジスト塗布装置における問
題に鑑み、レジスト液の粘性変化に伴う、レジスト液の
吐出量および膜厚が経時変化してしまうことを未然に防
止することのできる構造を備えたレジスト塗布装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、開口およびこれに連続する
傾斜面を介して揮発性溶媒に溶解されたレジスト液を収
容する開口よりも大径の胴部が形成され、開口が蓋体に
より閉じられているレジスト液収容部と、上記蓋体を貫
通してレジスト液収容容器内に加圧用気体を供給する加
圧気体供給通路と、上記蓋体を貫通してレジスト液中に
端部が入り込み、被処理基板に上記レジスト液を塗布す
るノズルに連通する液供給通路と、を備え、上記加圧気
体の圧力によってレジスト液を被処理基板上に向け圧送
してレジスト液を塗布するレジスト塗布装置において、
上記蓋体と一体的に設けられていて、レジスト液収容部
内にて弾性変形可能なシール部材と、上記シール部材を
弾性変形させて外周面を拡径することで外周面を上記開
口の内壁面に密着させる手段と、を備え、上記シール部
材を弾性変形させて上記開口内壁面に密着させて開口を
密閉することを特徴としている。
め、請求項1記載の発明は、開口およびこれに連続する
傾斜面を介して揮発性溶媒に溶解されたレジスト液を収
容する開口よりも大径の胴部が形成され、開口が蓋体に
より閉じられているレジスト液収容部と、上記蓋体を貫
通してレジスト液収容容器内に加圧用気体を供給する加
圧気体供給通路と、上記蓋体を貫通してレジスト液中に
端部が入り込み、被処理基板に上記レジスト液を塗布す
るノズルに連通する液供給通路と、を備え、上記加圧気
体の圧力によってレジスト液を被処理基板上に向け圧送
してレジスト液を塗布するレジスト塗布装置において、
上記蓋体と一体的に設けられていて、レジスト液収容部
内にて弾性変形可能なシール部材と、上記シール部材を
弾性変形させて外周面を拡径することで外周面を上記開
口の内壁面に密着させる手段と、を備え、上記シール部
材を弾性変形させて上記開口内壁面に密着させて開口を
密閉することを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のレ
ジスト塗布装置において、上記シール部材は、上記レジ
スト液収容部の傾斜面に対向して配置され、蓋体に押圧
された際に上記傾斜面に密着することで押圧力と反対方
向の力を上記蓋体に付与することを特徴としている。
ジスト塗布装置において、上記シール部材は、上記レジ
スト液収容部の傾斜面に対向して配置され、蓋体に押圧
された際に上記傾斜面に密着することで押圧力と反対方
向の力を上記蓋体に付与することを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明によれば、蓋体に一体化されているシー
ル部材は、蓋体に押圧されることでレジスト液収容部の
傾斜面に密着することができる。従って、レジスト液収
容部の胴部は、外部から密閉されることになり、外部に
漏洩しようとする溶媒蒸気の通路が遮断される。しか
も、この傾斜面に密着したシール部材は、傾斜面におい
て押圧方向と反対方向の反発力を受けるので、この反発
力によって蓋体を押圧方向と反対方向に移動させる力を
与えることができるので、蓋体と開口上縁との間の隙間
が小さくなる状態を設定することによって漏洩をより確
実に防止することができる。
ル部材は、蓋体に押圧されることでレジスト液収容部の
傾斜面に密着することができる。従って、レジスト液収
容部の胴部は、外部から密閉されることになり、外部に
漏洩しようとする溶媒蒸気の通路が遮断される。しか
も、この傾斜面に密着したシール部材は、傾斜面におい
て押圧方向と反対方向の反発力を受けるので、この反発
力によって蓋体を押圧方向と反対方向に移動させる力を
与えることができるので、蓋体と開口上縁との間の隙間
が小さくなる状態を設定することによって漏洩をより確
実に防止することができる。
【0010】
【実施例】以下、図示実施例により本発明の詳細を説明
する。
する。
【0011】本発明によるレジスト塗布装置は、図2に
示す基板処理システムを実施するための装置内に組込ま
れる。
示す基板処理システムを実施するための装置内に組込ま
れる。
【0012】以下、図2において、基板処理システムを
実施するための構成について説明する。
実施するための構成について説明する。
【0013】基板処理システムでは、塗布前処理工程、
塗布工程、現像工程およびベーク工程が実施される。こ
のため、図2において、半導体ウエハ等の被処理基板
は、キャリアステーション100に設置されている複数
のカセット102に収容されている。そして、キャリア
ステーション100には、その中央部に搬入・搬出およ
び基板Wの位置決めを行なうと共に基板Wをメインアー
ム104に対して受渡しする補助アーム106が設けら
れている。図2に示すシステムでは、後述する各装置の
設置方向に沿ってメインアーム104が2基設けられ、
これらメインアーム104は、各装置の設置方向に平衡
する搬送路に配置されて各装置の設置方向に沿って移動
できるようになっている。
塗布工程、現像工程およびベーク工程が実施される。こ
のため、図2において、半導体ウエハ等の被処理基板
は、キャリアステーション100に設置されている複数
のカセット102に収容されている。そして、キャリア
ステーション100には、その中央部に搬入・搬出およ
び基板Wの位置決めを行なうと共に基板Wをメインアー
ム104に対して受渡しする補助アーム106が設けら
れている。図2に示すシステムでは、後述する各装置の
設置方向に沿ってメインアーム104が2基設けられ、
これらメインアーム104は、各装置の設置方向に平衡
する搬送路に配置されて各装置の設置方向に沿って移動
できるようになっている。
【0014】そして、上記工程を実施するための装置は
搬送路をはさんで対向してそれぞれ配置されており、各
装置としては、キャリアステーション100の側方にブ
ラシスクラバ108および高圧ジェット洗浄機110
が、また、メインアーム104の移送路の反対側には現
像装置112が、さらに、現像装置112に隣接して加
熱装置114がそれぞれ配置されている。上記ブラシス
クラバ108および高圧ジェット洗浄機110は、レジ
スト塗布工程前に被処理基板上に付着しているパーティ
クルを除去するために設けられており、被処理基板をブ
ラシ洗浄によっておよび高圧ジェット水により洗浄する
ようになっている。また、加熱装置114は、被処理基
板W上の余分な水分やレジスト液塗布後に被処理基板W
上に残存している溶媒の除去等に用いられ、図2に示し
たシステムでは、現像装置112の数に対応して2基積
み重ねられている。
搬送路をはさんで対向してそれぞれ配置されており、各
装置としては、キャリアステーション100の側方にブ
ラシスクラバ108および高圧ジェット洗浄機110
が、また、メインアーム104の移送路の反対側には現
像装置112が、さらに、現像装置112に隣接して加
熱装置114がそれぞれ配置されている。上記ブラシス
クラバ108および高圧ジェット洗浄機110は、レジ
スト塗布工程前に被処理基板上に付着しているパーティ
クルを除去するために設けられており、被処理基板をブ
ラシ洗浄によっておよび高圧ジェット水により洗浄する
ようになっている。また、加熱装置114は、被処理基
板W上の余分な水分やレジスト液塗布後に被処理基板W
上に残存している溶媒の除去等に用いられ、図2に示し
たシステムでは、現像装置112の数に対応して2基積
み重ねられている。
【0015】さらに、加熱装置114に隣接する位置に
は、接続ユニット116を介してアドヒージョン装置1
18が設置され、この下方にはクーリング装置120が
配置されている。アドヒージョン装置118は、被処理
基板上でのレジストの密着性を改善するための疎水化処
理を実施する装置であり、一例として、蒸気状態のHM
DS(ヘキサメチルジシラザン)を作用させて被処理基
板上の水酸基(ーOH)をメチル基(CH3 )に置換す
るようになっている。そして、これら装置118、12
0の側部には、加熱装置114が2列で2個ずつ積み重
ねられるように配置されている。
は、接続ユニット116を介してアドヒージョン装置1
18が設置され、この下方にはクーリング装置120が
配置されている。アドヒージョン装置118は、被処理
基板上でのレジストの密着性を改善するための疎水化処
理を実施する装置であり、一例として、蒸気状態のHM
DS(ヘキサメチルジシラザン)を作用させて被処理基
板上の水酸基(ーOH)をメチル基(CH3 )に置換す
るようになっている。そして、これら装置118、12
0の側部には、加熱装置114が2列で2個ずつ積み重
ねられるように配置されている。
【0016】また、メインアーム104の移送路を挟ん
でこれら加熱装置114およびアドヒージョン装置11
8と対向する位置には、レジスト塗布装置130が並設
されている。なお、このレジスト塗布装置130に隣接
する位置には、図示しないが、レジスト膜に所定の微細
パターンを露光するための露光装置等が設置されてい
る。
でこれら加熱装置114およびアドヒージョン装置11
8と対向する位置には、レジスト塗布装置130が並設
されている。なお、このレジスト塗布装置130に隣接
する位置には、図示しないが、レジスト膜に所定の微細
パターンを露光するための露光装置等が設置されてい
る。
【0017】一方、上記レジスト塗布装置130は、図
1に示す構造からなる。
1に示す構造からなる。
【0018】すなわち、被処理基板Wである半導体ウエ
ハに対してレジスト液を塗布するレジスト塗布ユニット
10と、このユニット10に対してレジスト液収容部1
2からレジスト液14を供給するレジスト液供給ユニッ
ト16とで主要部を構成されている。レジスト塗布ユニ
ット10は、上方を開口したカップ18を備え、このカ
ップ18の内部に、一例として、真空チャックで構成さ
れた回転可能かつ上下動可能なスピンチャック20が配
置されている。カップ18は、レジスト塗布時に飛散す
るレジスト液やサイドリンス時に飛散するリンス液を受
け止めるためのものであり、このため、底部は、上記レ
ジスト液やリンス液の廃液を集約させることができるよ
うに傾斜させてある。そして、このカップ18の底部に
おける傾斜端部には、廃液排出管22および排気管24
が接続され、廃液およびカップ18内の雰囲気を排出す
るようになっている。雰囲気に関しては、図示しないミ
ストトラップを介してレジストと気体とを分離された状
態で排出される。
ハに対してレジスト液を塗布するレジスト塗布ユニット
10と、このユニット10に対してレジスト液収容部1
2からレジスト液14を供給するレジスト液供給ユニッ
ト16とで主要部を構成されている。レジスト塗布ユニ
ット10は、上方を開口したカップ18を備え、このカ
ップ18の内部に、一例として、真空チャックで構成さ
れた回転可能かつ上下動可能なスピンチャック20が配
置されている。カップ18は、レジスト塗布時に飛散す
るレジスト液やサイドリンス時に飛散するリンス液を受
け止めるためのものであり、このため、底部は、上記レ
ジスト液やリンス液の廃液を集約させることができるよ
うに傾斜させてある。そして、このカップ18の底部に
おける傾斜端部には、廃液排出管22および排気管24
が接続され、廃液およびカップ18内の雰囲気を排出す
るようになっている。雰囲気に関しては、図示しないミ
ストトラップを介してレジストと気体とを分離された状
態で排出される。
【0019】また、カップ18の側部には、図示しない
が、サイドリンス部が配置されており、レジスト塗布後
に半導体ウエハWの周縁部に付着しているレジストを除
去するようになっている。さらに、カップ18の側部
で、スピンチャック20をはさんで上記サイドリンス部
と対向する位置には、レジスト液を吐出する液供給ノズ
ル26を待機させるノズル待機部28とレジスト液のダ
ミー吐出部30がそれぞれ配置されている。ノズル待機
部28およびダミー吐出部30に対する液供給ノズル2
8の移動は、その詳細を図示しないが、一例として、上
記両部が並列されている方向に移動可能かつ上下動可能
な把持部材によって行なわれ、また、この把持部材によ
って、スピンチャック20上の半導体ウエハ表面に移動
することもできる。上記ノズル待機部28およびダミー
吐出部30は、従来技術と同様に、塗布用ノズルの不使
用時、ソルベントバスを有する待機部にノズルを位置さ
せ、溶媒中あるいは溶媒雰囲気中におくこと、そして、
再度、レジスト液を塗布する時には、ソルベントバスか
らノズルを取り出してノズル中に残留する乾燥気味のレ
ジスト液を廃棄する、所謂、ダミーディスペンスを直前
に行なうことを目的として設けられている。
が、サイドリンス部が配置されており、レジスト塗布後
に半導体ウエハWの周縁部に付着しているレジストを除
去するようになっている。さらに、カップ18の側部
で、スピンチャック20をはさんで上記サイドリンス部
と対向する位置には、レジスト液を吐出する液供給ノズ
ル26を待機させるノズル待機部28とレジスト液のダ
ミー吐出部30がそれぞれ配置されている。ノズル待機
部28およびダミー吐出部30に対する液供給ノズル2
8の移動は、その詳細を図示しないが、一例として、上
記両部が並列されている方向に移動可能かつ上下動可能
な把持部材によって行なわれ、また、この把持部材によ
って、スピンチャック20上の半導体ウエハ表面に移動
することもできる。上記ノズル待機部28およびダミー
吐出部30は、従来技術と同様に、塗布用ノズルの不使
用時、ソルベントバスを有する待機部にノズルを位置さ
せ、溶媒中あるいは溶媒雰囲気中におくこと、そして、
再度、レジスト液を塗布する時には、ソルベントバスか
らノズルを取り出してノズル中に残留する乾燥気味のレ
ジスト液を廃棄する、所謂、ダミーディスペンスを直前
に行なうことを目的として設けられている。
【0020】そして、液供給ノズル26にはフレキシブ
ルな液移送パイプ32が接続され、この液移送パイプ3
2は、レジスト液供給ユニット16におけるレジスト液
供給通路を構成している。このため、液移送パイプ32
の端部は、レジスト液収容部12に配置されている液収
容容器34内のレジスト液中に浸浸され、そしてこのレ
ジスト液に至る途中には、開閉弁36およびレジスト液
収容部12側に液を引戻すためのサックバック部38が
それぞれ設けられている。また、レジスト液供給ユニッ
ト16には、レジスト液14を圧送するための加圧気体
供給通路40が設けられている。この加圧気体供給通路
40は、レジスト液収容部12に配置されている液収容
容器34と図示しない圧送源との間に連通するパイプに
より構成されていて、液収容容器34内に位置する端部
は、液収容容器34内のレジスト液の上位に開口を有し
ている。そして、この加圧気体供給通路40は、圧送源
から不活性ガスの一つであるN2 ガスを液収容容器34
内に供給することで容器34の内圧を高め、レジスト液
14を圧送することができる。また、加圧気体供給通路
40には、フィルタ42および開閉弁44が順次配置さ
れている。
ルな液移送パイプ32が接続され、この液移送パイプ3
2は、レジスト液供給ユニット16におけるレジスト液
供給通路を構成している。このため、液移送パイプ32
の端部は、レジスト液収容部12に配置されている液収
容容器34内のレジスト液中に浸浸され、そしてこのレ
ジスト液に至る途中には、開閉弁36およびレジスト液
収容部12側に液を引戻すためのサックバック部38が
それぞれ設けられている。また、レジスト液供給ユニッ
ト16には、レジスト液14を圧送するための加圧気体
供給通路40が設けられている。この加圧気体供給通路
40は、レジスト液収容部12に配置されている液収容
容器34と図示しない圧送源との間に連通するパイプに
より構成されていて、液収容容器34内に位置する端部
は、液収容容器34内のレジスト液の上位に開口を有し
ている。そして、この加圧気体供給通路40は、圧送源
から不活性ガスの一つであるN2 ガスを液収容容器34
内に供給することで容器34の内圧を高め、レジスト液
14を圧送することができる。また、加圧気体供給通路
40には、フィルタ42および開閉弁44が順次配置さ
れている。
【0021】一方、液収容容器34は、本実施例の特徴
をなすものであり、その詳細は、図3に示してある。
をなすものであり、その詳細は、図3に示してある。
【0022】すなわち、液収容容器34は、例えば、褐
色ガラスびん等、レジスト液の溶媒に対して耐腐食性を
有する材料で形成されていて、開口部に連続する傾斜面
34Aを介して開口よりも大径で形成されたレジスト液
収容胴部を備え、開口が蓋体46が捩じ込まれることで
閉じられている。蓋体46は、液収容容器34の開口外
周面に形成されているネジ部34Bに対向する面にネジ
34Cが形成されると共に、例えば、液収容容器34の
開口直下に位置する肩部と対向する位置まで延長された
下向きの凸部46Aが形成されている。開口上端縁とこ
れに対向する蓋体46の内面との間には弾性変形可能な
Oリング48が介在させてあり、開口内壁面と蓋体46
の凸部46A外周面との間からの蒸発気体の漏洩を阻止
するようになっている。
色ガラスびん等、レジスト液の溶媒に対して耐腐食性を
有する材料で形成されていて、開口部に連続する傾斜面
34Aを介して開口よりも大径で形成されたレジスト液
収容胴部を備え、開口が蓋体46が捩じ込まれることで
閉じられている。蓋体46は、液収容容器34の開口外
周面に形成されているネジ部34Bに対向する面にネジ
34Cが形成されると共に、例えば、液収容容器34の
開口直下に位置する肩部と対向する位置まで延長された
下向きの凸部46Aが形成されている。開口上端縁とこ
れに対向する蓋体46の内面との間には弾性変形可能な
Oリング48が介在させてあり、開口内壁面と蓋体46
の凸部46A外周面との間からの蒸発気体の漏洩を阻止
するようになっている。
【0023】また、蓋体46には、シール部材50が一
体化されている。本実施例では、蓋体46の下面にシー
ル部材50が取付けてある。このシール部材50は、上
端が蓋体46の底面に当接した場合に液収容容器46の
縦方向に伸縮できる弾性変形可能なゴム、一例として、
カルレッツ(商品名)を用いて有底筒体状に形成されて
いる。そして、シール部材50は、上端縁を蓋体46の
凸部46Aに嵌合可能な内径を設定され、そして、下方
への突出量は、全収縮した場合に収縮しないときの外形
寸法よりも拡大して外周面が液収容容器34の傾斜面3
4Aに密着することができる量とされている。そして、
シール部材50の底部外表面には、溶媒に対する耐腐食
性をもつ材質からなる保持板52が設けられており、ま
た、この保持板52には、後述する操作ロッド54の端
部が取付けられている。
体化されている。本実施例では、蓋体46の下面にシー
ル部材50が取付けてある。このシール部材50は、上
端が蓋体46の底面に当接した場合に液収容容器46の
縦方向に伸縮できる弾性変形可能なゴム、一例として、
カルレッツ(商品名)を用いて有底筒体状に形成されて
いる。そして、シール部材50は、上端縁を蓋体46の
凸部46Aに嵌合可能な内径を設定され、そして、下方
への突出量は、全収縮した場合に収縮しないときの外形
寸法よりも拡大して外周面が液収容容器34の傾斜面3
4Aに密着することができる量とされている。そして、
シール部材50の底部外表面には、溶媒に対する耐腐食
性をもつ材質からなる保持板52が設けられており、ま
た、この保持板52には、後述する操作ロッド54の端
部が取付けられている。
【0024】従って、シール部材50は、操作ロッド5
4によって懸垂支持されていて、操作ロッド54の上昇
移動に応じて収縮する方向に変形することができる。こ
のため、操作ロッド54には、上昇移動を行なわせるた
めの構造が設けられている。
4によって懸垂支持されていて、操作ロッド54の上昇
移動に応じて収縮する方向に変形することができる。こ
のため、操作ロッド54には、上昇移動を行なわせるた
めの構造が設けられている。
【0025】すなわち、操作ロッド54は、液供給通路
をなす液移送パイプ32および加圧気体供給通路40と
ともに蓋体46の凸部46Aおよびシール部材50を貫
通して設けられており、特に、凸部46Aに対しては摺
動自在に支持され、そして、下端が保持板52に一体化
されている。
をなす液移送パイプ32および加圧気体供給通路40と
ともに蓋体46の凸部46Aおよびシール部材50を貫
通して設けられており、特に、凸部46Aに対しては摺
動自在に支持され、そして、下端が保持板52に一体化
されている。
【0026】一方、操作ロッド54の上端近傍には、水
平方向に形成された長孔54Aが設けられており、この
長孔54Aにはピン56を介して操作片部58がヒンジ
結合されている。操作片部58は、シール部材50を蓋
体46に向け押圧させるためのものであり、略く字形状
に設定され、曲折境界位置には突起部58Aが形成され
ている。
平方向に形成された長孔54Aが設けられており、この
長孔54Aにはピン56を介して操作片部58がヒンジ
結合されている。操作片部58は、シール部材50を蓋
体46に向け押圧させるためのものであり、略く字形状
に設定され、曲折境界位置には突起部58Aが形成され
ている。
【0027】また、突起部58Aとピン56との間にバ
ネ60が掛けられ、突起部58Aを常に蓋体46の上面
に当接させる習性が付与されている。この場合の当接圧
力は、シール部材50が伸張復帰するための弾性力と平
衡する圧力とされている。従って、突起部58Aが蓋体
46の上面に当接することで、その突起部58Aを操作
片部58の揺動支点とすることができる。このため、操
作片部58は、図4に示すように、ヒンジ結合された端
部と反対側の端部を押し下げることで操作ロッド54を
上方に移動させる。この場合、ピン56は、長孔54A
の形成方向に沿って水平成分の移動のみが許容され、垂
直成分での移動が拘束されているので、垂直方向での移
動は操作ロッド54の上昇に置き換えられる。
ネ60が掛けられ、突起部58Aを常に蓋体46の上面
に当接させる習性が付与されている。この場合の当接圧
力は、シール部材50が伸張復帰するための弾性力と平
衡する圧力とされている。従って、突起部58Aが蓋体
46の上面に当接することで、その突起部58Aを操作
片部58の揺動支点とすることができる。このため、操
作片部58は、図4に示すように、ヒンジ結合された端
部と反対側の端部を押し下げることで操作ロッド54を
上方に移動させる。この場合、ピン56は、長孔54A
の形成方向に沿って水平成分の移動のみが許容され、垂
直成分での移動が拘束されているので、垂直方向での移
動は操作ロッド54の上昇に置き換えられる。
【0028】また、操作片部58は、バネ60の掛けら
れている位置をピン56の位置よりも下方に設定できる
ように突起部58Aの突出量を設定するだけで、所謂、
クリックストップ機構を構成することができ、突起部5
8Aを支点として時計方向への跳ね返りが生じない状態
に維持される。すなわち、操作片部58を押えると操作
ロッド54が上昇保持される。
れている位置をピン56の位置よりも下方に設定できる
ように突起部58Aの突出量を設定するだけで、所謂、
クリックストップ機構を構成することができ、突起部5
8Aを支点として時計方向への跳ね返りが生じない状態
に維持される。すなわち、操作片部58を押えると操作
ロッド54が上昇保持される。
【0029】なお、上記シール部材50は、外周面が拡
径されることで傾斜面34Aに密着することが必要であ
るが、特に、装着の段階から開口内壁面に密着させるよ
うにしてもよい。図5は、この場合の例を示しており、
シール部材50は、外周面の形状が、液体収容容器34
における開口部直下の内壁面との間に存在する隙間形状
に対応させてある。但し、この場合には、隙間形状と同
じ形状面を設定すると、蓋体46の凸部46A先端側に
拡径部が存在することで蓋体の挿入が困難になりやす
い。そこで、このような事態を回避するために、凸部4
6A先端側に相当する端部を縮径させたテーパ部50A
を形成して挿入しやすくすることが好ましい。
径されることで傾斜面34Aに密着することが必要であ
るが、特に、装着の段階から開口内壁面に密着させるよ
うにしてもよい。図5は、この場合の例を示しており、
シール部材50は、外周面の形状が、液体収容容器34
における開口部直下の内壁面との間に存在する隙間形状
に対応させてある。但し、この場合には、隙間形状と同
じ形状面を設定すると、蓋体46の凸部46A先端側に
拡径部が存在することで蓋体の挿入が困難になりやす
い。そこで、このような事態を回避するために、凸部4
6A先端側に相当する端部を縮径させたテーパ部50A
を形成して挿入しやすくすることが好ましい。
【0030】次に作用について説明する。
【0031】被処理基板である半導体ウエハWは、キャ
リアステーション100のカセット102から補助アー
ム106を介してメインアーム104に向け搬送されて
受け渡される。メインアーム104は半導体ウエハWを
ブラシスクラバ108内に搬送する。ブラシスクラバ1
08内では、ブラシ洗浄された半導体ウエハWは、乾燥
された後、アドヒージョン処理装置118によって疎水
処理を施され、さらに、クーリング装置120によって
冷却される。このような工程を実施された半導体ウエハ
Wは、本発明によるレジスト塗布装置130によってレ
ジスト液、つまり、感光膜を塗布される。レジスト液を
塗布されることで感光膜が形成された半導体ウエハW
は、加熱装置114によりプリベーキング処理が実行さ
れた後に図示しない露光装置による所定のパターンの露
光が実行され、この露光処理後、現像装置112内に搬
送されて現像処理が実施され、次いで、リンス液による
現像液の洗浄が行なわれて現像処理までの工程を終え
る。
リアステーション100のカセット102から補助アー
ム106を介してメインアーム104に向け搬送されて
受け渡される。メインアーム104は半導体ウエハWを
ブラシスクラバ108内に搬送する。ブラシスクラバ1
08内では、ブラシ洗浄された半導体ウエハWは、乾燥
された後、アドヒージョン処理装置118によって疎水
処理を施され、さらに、クーリング装置120によって
冷却される。このような工程を実施された半導体ウエハ
Wは、本発明によるレジスト塗布装置130によってレ
ジスト液、つまり、感光膜を塗布される。レジスト液を
塗布されることで感光膜が形成された半導体ウエハW
は、加熱装置114によりプリベーキング処理が実行さ
れた後に図示しない露光装置による所定のパターンの露
光が実行され、この露光処理後、現像装置112内に搬
送されて現像処理が実施され、次いで、リンス液による
現像液の洗浄が行なわれて現像処理までの工程を終え
る。
【0032】現像処理が終了した半導体ウエハWは、加
熱装置114によりポストベーキング処理が実行され、
キャリアステーション100のカセット102内に収納
された後、搬出されて次の処理工程に移送される。な
お、上記ブラシスクラバ108でのブラシ洗浄に代えて
高圧ジェット洗浄機110により高圧ジェット水により
洗浄される場合もある。
熱装置114によりポストベーキング処理が実行され、
キャリアステーション100のカセット102内に収納
された後、搬出されて次の処理工程に移送される。な
お、上記ブラシスクラバ108でのブラシ洗浄に代えて
高圧ジェット洗浄機110により高圧ジェット水により
洗浄される場合もある。
【0033】ところで、上記レジスト液の塗布工程にお
いては、半導体ウエハWが、メインアーム104により
図1に示すスピンチャック20に載置されて吸着保持さ
れる。そして、半導体ウエハWの表面にレジスト液を塗
布する前、あるいは、塗布しない場合には、液供給ノズ
ル26がノズル待機部28に位置決めされ、ソルベント
バス内の溶媒あるいは溶媒雰囲気中におかれる。これ
は、液供給ノズル26の先端部分のレジスト液が結晶化
あるいは乾燥固化して液供給ノズル26に付着するのを
防止するためである。
いては、半導体ウエハWが、メインアーム104により
図1に示すスピンチャック20に載置されて吸着保持さ
れる。そして、半導体ウエハWの表面にレジスト液を塗
布する前、あるいは、塗布しない場合には、液供給ノズ
ル26がノズル待機部28に位置決めされ、ソルベント
バス内の溶媒あるいは溶媒雰囲気中におかれる。これ
は、液供給ノズル26の先端部分のレジスト液が結晶化
あるいは乾燥固化して液供給ノズル26に付着するのを
防止するためである。
【0034】また、レジスト液を塗布する場合には、ノ
ズル待機部28に位置されていた液供給ノズル26が図
1に示すダミー吐出部30の上端に位置され、前述した
ダミーディスペンス処理が実行される。
ズル待機部28に位置されていた液供給ノズル26が図
1に示すダミー吐出部30の上端に位置され、前述した
ダミーディスペンス処理が実行される。
【0035】一方、ダミーディスペンス処理が終了する
と、液供給ノズル26は移動されて、半導体ウエハWの
表面に対して所定位置、つまり、中心位置に位置決めさ
れ、レジスト液を塗布する。レジスト液の塗布にあた
り、半導体ウエハWは、例えば、2000rpmで高速
回転されることで、滴下されたレジスト液を遠心力によ
って拡散される。
と、液供給ノズル26は移動されて、半導体ウエハWの
表面に対して所定位置、つまり、中心位置に位置決めさ
れ、レジスト液を塗布する。レジスト液の塗布にあた
り、半導体ウエハWは、例えば、2000rpmで高速
回転されることで、滴下されたレジスト液を遠心力によ
って拡散される。
【0036】このとき、レジスト液供給ユニット16で
は、開閉弁44が開かれ加圧気体供給通路40に対し
て、例えば、0.5Kg/cm2 (平方センチメート
ル)程度の加圧気体、つまり、N2 ガスが供給されるこ
とでレジスト液収容部12の液収容容器34内の圧力が
高められ、レジスト液が液供給ノズル26に向け圧送さ
れる。
は、開閉弁44が開かれ加圧気体供給通路40に対し
て、例えば、0.5Kg/cm2 (平方センチメート
ル)程度の加圧気体、つまり、N2 ガスが供給されるこ
とでレジスト液収容部12の液収容容器34内の圧力が
高められ、レジスト液が液供給ノズル26に向け圧送さ
れる。
【0037】ところで、レジスト液収容部12の液収容
容器34は、レジスト液がなくなった場合あるいは成膜
条件の変更に応じて交換される。このため、液収容容器
34の開口を閉じている蓋体46は、交換の際に一旦取
り外され、再度、新しい液収容容器34の開口に装着さ
れる。このとき、蓋体46側に位置する操作ロッド54
は、シール部材50の伸張力によって下方に引かれる
が、このシール部材50の伸張量が最大であるときの伸
張力とバネ60の弾性力とが平衡していることで操作片
部58の突起部58Aを蓋体46の上面に当接させて下
方への移動が係止されている。この状態は図3に示され
ている。
容器34は、レジスト液がなくなった場合あるいは成膜
条件の変更に応じて交換される。このため、液収容容器
34の開口を閉じている蓋体46は、交換の際に一旦取
り外され、再度、新しい液収容容器34の開口に装着さ
れる。このとき、蓋体46側に位置する操作ロッド54
は、シール部材50の伸張力によって下方に引かれる
が、このシール部材50の伸張量が最大であるときの伸
張力とバネ60の弾性力とが平衡していることで操作片
部58の突起部58Aを蓋体46の上面に当接させて下
方への移動が係止されている。この状態は図3に示され
ている。
【0038】一方、図3に示す状態から操作片部58の
端部、つまり、支点をなす突起部58Aをはさんでヒン
ジ結合されている端部の反対側の端部が押し下げられる
ことで操作片部58は、突起部58Aを支点として反時
計方向に回転し、これによって操作ロッド54が引上げ
られる。従って、操作ロッド54の端部が一体化されて
いるシール部材50は、操作ロッド54の引上げ動作に
連動して収縮変形し、外周面を拡径させて液収容容器3
4の傾斜面34Aに密着する。このため、図4に示すよ
うに、液収容容器34の開口内壁面は、シール部材50
によって密閉されることになり、液収容容器34内から
のN2 ガスの漏出路が遮断される。
端部、つまり、支点をなす突起部58Aをはさんでヒン
ジ結合されている端部の反対側の端部が押し下げられる
ことで操作片部58は、突起部58Aを支点として反時
計方向に回転し、これによって操作ロッド54が引上げ
られる。従って、操作ロッド54の端部が一体化されて
いるシール部材50は、操作ロッド54の引上げ動作に
連動して収縮変形し、外周面を拡径させて液収容容器3
4の傾斜面34Aに密着する。このため、図4に示すよ
うに、液収容容器34の開口内壁面は、シール部材50
によって密閉されることになり、液収容容器34内から
のN2 ガスの漏出路が遮断される。
【0039】そして、このときには、蓋体と開口上縁と
の間に配置されているOリング48が圧縮変形される。
すなわち、図6において、シール部材50が蓋体46の
底面に押圧されると、外周面が液収容容器34の傾斜面
34Aに密着して、所謂、係止された状態を呈する。従
って、密着している箇所では、符号F1で示す方向の押
圧力を基にして押圧力の作用方向と反対方向の分力F2
が発生し、この分力が押圧方向に対する反作用力F2と
して蓋体46に作用することで蓋体46をシール部材5
0の押圧方向と反対方向に移動させることになる。この
ため、開口上縁とこれに対向する蓋体46とは、互いに
接近することができるので、Oリング48が圧縮されて
開口上縁および蓋体46の面に密着しやすくなり、この
部分でのシール効果が助長される。また蓋体46の緩み
も防止できる。
の間に配置されているOリング48が圧縮変形される。
すなわち、図6において、シール部材50が蓋体46の
底面に押圧されると、外周面が液収容容器34の傾斜面
34Aに密着して、所謂、係止された状態を呈する。従
って、密着している箇所では、符号F1で示す方向の押
圧力を基にして押圧力の作用方向と反対方向の分力F2
が発生し、この分力が押圧方向に対する反作用力F2と
して蓋体46に作用することで蓋体46をシール部材5
0の押圧方向と反対方向に移動させることになる。この
ため、開口上縁とこれに対向する蓋体46とは、互いに
接近することができるので、Oリング48が圧縮されて
開口上縁および蓋体46の面に密着しやすくなり、この
部分でのシール効果が助長される。また蓋体46の緩み
も防止できる。
【0040】本実施例によれば、操作片部58が、図4
に示すように反時計方向に回転した場合、支点位置に有
する突起部58Aによって多少なりとも蓋体46を押し
下げることもある。従って、蓋体46の下降移動によ
り、液収容容器34の開口上端縁とこの位置に対向する
蓋体34の内部との間に配置されている0リング48を
圧縮することができる。このため、開口内壁面でのシー
ル効果に加えて開口上端縁でのシール効果を向上させる
ことができる。また、本実施例によれば、操作片部58
の回転のみにより、所謂、ワンタッチ操作によって液収
容容器34内から大気中に向けてN2 ガスが漏れやすい
箇所、つまり、嵌合部全域でのシールを行なうことがで
きる。
に示すように反時計方向に回転した場合、支点位置に有
する突起部58Aによって多少なりとも蓋体46を押し
下げることもある。従って、蓋体46の下降移動によ
り、液収容容器34の開口上端縁とこの位置に対向する
蓋体34の内部との間に配置されている0リング48を
圧縮することができる。このため、開口内壁面でのシー
ル効果に加えて開口上端縁でのシール効果を向上させる
ことができる。また、本実施例によれば、操作片部58
の回転のみにより、所謂、ワンタッチ操作によって液収
容容器34内から大気中に向けてN2 ガスが漏れやすい
箇所、つまり、嵌合部全域でのシールを行なうことがで
きる。
【0041】ところで、上記実施例では、シール部材5
0の弾性変形を、梃を用いた揺動動作を駆動動作とし
て、操作ロッド54の摺動により行なうようにしたが、
本発明では、このような摺動動作に限らない。
0の弾性変形を、梃を用いた揺動動作を駆動動作とし
て、操作ロッド54の摺動により行なうようにしたが、
本発明では、このような摺動動作に限らない。
【0042】例えば、図7は操作ロッド54の摺動動作
を往復駆動動作によって行なう例を示している。
を往復駆動動作によって行なう例を示している。
【0043】すなわち、操作ロッド54は、シリンダに
よって構成され、その内部にはシリンダ軸54Aが挿入
されている。このシリンダ軸54Aには、一端にシール
部材50が連結され、他端にはシリンダ内部に対して挿
脱可能な係止片54Bが固定されている。また、シリン
ダ軸54Aには、両端の途中にピストン54Cが固定さ
れ、このピストン54Cの下面とシリンダ底面との間に
圧縮コイルバネ56が配置されている。従って、圧縮コ
イルバネ56は、シリンダ軸54Aを押込んで把手54
Dを回転させることにより係止片54Bをシリンダ上片
によって係止することで弾性力を蓄勢することができ
る。そして、このときには、シリンダ軸54Aに連結さ
れているシール部材50は、伸張した状態を維持され
る。
よって構成され、その内部にはシリンダ軸54Aが挿入
されている。このシリンダ軸54Aには、一端にシール
部材50が連結され、他端にはシリンダ内部に対して挿
脱可能な係止片54Bが固定されている。また、シリン
ダ軸54Aには、両端の途中にピストン54Cが固定さ
れ、このピストン54Cの下面とシリンダ底面との間に
圧縮コイルバネ56が配置されている。従って、圧縮コ
イルバネ56は、シリンダ軸54Aを押込んで把手54
Dを回転させることにより係止片54Bをシリンダ上片
によって係止することで弾性力を蓄勢することができ
る。そして、このときには、シリンダ軸54Aに連結さ
れているシール部材50は、伸張した状態を維持され
る。
【0044】一方、把手54Dを回転させることで係止
片54Bをシリンダ上片から離脱させると、図8に示す
ように、圧縮コイルバネ56の蓄勢弾性力が開放される
ので、シリンダ軸54Aが上昇し、これに連動してシー
ル部材50が収縮変形する。このときのシリンダ軸54
Aのストロークは、シール部材50の外周面が液収容容
器34の開口内壁面と密着することができる収縮変形量
を設定する量に設定されている。このため、シリンダ軸
54Aにおける係止片54Bの下方には、上記ストロー
クを設定するための位置決め片54Eが固定されてお
り、この位置決め片54Eがシリンダ上片の下面に衝止
されることで上記ストロークが設定される。
片54Bをシリンダ上片から離脱させると、図8に示す
ように、圧縮コイルバネ56の蓄勢弾性力が開放される
ので、シリンダ軸54Aが上昇し、これに連動してシー
ル部材50が収縮変形する。このときのシリンダ軸54
Aのストロークは、シール部材50の外周面が液収容容
器34の開口内壁面と密着することができる収縮変形量
を設定する量に設定されている。このため、シリンダ軸
54Aにおける係止片54Bの下方には、上記ストロー
クを設定するための位置決め片54Eが固定されてお
り、この位置決め片54Eがシリンダ上片の下面に衝止
されることで上記ストロークが設定される。
【0045】なお、上記構造は、いずれも蓋体によって
液収容容器の開口を閉じた後にシール部材50を弾性変
形するようになっているが、これに代えて、蓋体46に
よる開口の閉じ込みに連動してシール部材50を弾性変
形させるようにしてもよい。
液収容容器の開口を閉じた後にシール部材50を弾性変
形するようになっているが、これに代えて、蓋体46に
よる開口の閉じ込みに連動してシール部材50を弾性変
形させるようにしてもよい。
【0046】また、上記シール部材50の弾性変形駆動
力として、液収容容器34内に導入されるパージガスの
圧力を利用するようにしてもよい。
力として、液収容容器34内に導入されるパージガスの
圧力を利用するようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、液
収容容器の開口に装着される蓋体に一体化された弾性変
形可能なシール部材を設け、このシール部材を弾性変形
させることにより外周面をレジスト液収容部の傾斜面に
密着させることができるので、パージガスにより圧送さ
れるレジスト液から発生する溶媒蒸気の漏洩通路を遮断
することができる。しかも、傾斜面にシール部材を密着
させることで、シール部材が蓋体に押圧される方向と反
対方向の力を生成することができ、この力によって蓋体
とこれに対向する開口上縁部とが接近する方向に蓋体を
移動させることができるので、レジスト液収容部からの
加圧気体の漏洩通路の全域に亘って遮断することが可能
になる。このため、レジスト液の粘度が経時変化するの
を防止して、吐出量の変化や膜圧の変化を未然に防止す
ることができる。
収容容器の開口に装着される蓋体に一体化された弾性変
形可能なシール部材を設け、このシール部材を弾性変形
させることにより外周面をレジスト液収容部の傾斜面に
密着させることができるので、パージガスにより圧送さ
れるレジスト液から発生する溶媒蒸気の漏洩通路を遮断
することができる。しかも、傾斜面にシール部材を密着
させることで、シール部材が蓋体に押圧される方向と反
対方向の力を生成することができ、この力によって蓋体
とこれに対向する開口上縁部とが接近する方向に蓋体を
移動させることができるので、レジスト液収容部からの
加圧気体の漏洩通路の全域に亘って遮断することが可能
になる。このため、レジスト液の粘度が経時変化するの
を防止して、吐出量の変化や膜圧の変化を未然に防止す
ることができる。
【図1】本発明によるレジスト塗布装置の全体構成を示
す模式図である。
す模式図である。
【図2】基板処理システムを実施するための装置の全体
構成を説明するための斜視図である。
構成を説明するための斜視図である。
【図3】図1に示したレジスト塗布装置の要部をなすレ
ジスト液収容容器の構成を示す模式図である。
ジスト液収容容器の構成を示す模式図である。
【図4】図3に示したレジスト液収容容器の作用を説明
するための図3相当の模式図である。
するための図3相当の模式図である。
【図5】図3に示したレジスト液収容容器の一部変形例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図6】図3に示したレジスト塗布装置での蓋体の押圧
時での外力の状態を説明するための一部拡大断面図であ
る。
時での外力の状態を説明するための一部拡大断面図であ
る。
【図7】図3に示したレジスト液収容容器の一部の他の
変形例を示す断面図である。
変形例を示す断面図である。
【図8】図7に示した変形例の作用の一つを示す断面図
である。
である。
12 レジスト液収容部 14 レジスト液 32 液供給通路をなす液移送パイプ 34 液収容容器 40 加圧気体供給通路 46 蓋体 50 シール部材 54 操作ロッド 58 操作片部
Claims (2)
- 【請求項1】 開口およびこれに連続する傾斜面を介し
て揮発性溶媒に溶解されたレジスト液を収容する開口よ
りも大径の胴部が形成され、開口が蓋体により閉じられ
ているレジスト液収容部と、上記蓋体を貫通してレジス
ト液収容容器内に加圧用気体を供給する加圧気体供給通
路と、上記蓋体を貫通してレジスト液中に端部が入り込
み、被処理基板に上記レジスト液を塗布するノズルに連
通する液供給通路と、を備え、上記加圧気体の圧力によ
ってレジスト液を被処理基板上に向け圧送してレジスト
液を塗布するレジスト塗布装置において、 上記蓋体と一体的に設けられていて、レジスト液収容部
内にて弾性変形可能なシール部材と、 上記シール部材を弾性変形させて外周面を拡径すること
で外周面を上記開口の傾斜面に密着させる手段と、 を備え、上記シール部材を弾性変形させて上記開口内壁
面に密着させて開口を密閉することを特徴とするレジス
ト塗布装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のレジスト塗布装置におい
て、 上記シール部材を弾性変形させる手段は、上記シール部
材を上記蓋体に押圧させる外力を与えてシール部材を上
記傾斜面に密着させることを特徴とするレジスト塗布装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13259993A JP2862755B2 (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | レジスト塗布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13259993A JP2862755B2 (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | レジスト塗布装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06326017A true JPH06326017A (ja) | 1994-11-25 |
JP2862755B2 JP2862755B2 (ja) | 1999-03-03 |
Family
ID=15085108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13259993A Expired - Lifetime JP2862755B2 (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | レジスト塗布装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2862755B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009027165A (ja) * | 2007-07-23 | 2009-02-05 | Asml Netherlands Bv | 少量レジストディスペンサ |
-
1993
- 1993-05-10 JP JP13259993A patent/JP2862755B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009027165A (ja) * | 2007-07-23 | 2009-02-05 | Asml Netherlands Bv | 少量レジストディスペンサ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2862755B2 (ja) | 1999-03-03 |
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