JPH063258U - 掃除機のノズル装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 隅ブラシを備えた掃除機のノズル装置におい
て、隅ブラシをモータで回し塵埃を集め、かつ、隅ブラ
シを床面に対してほぼ平行に動く可動式とすることを目
的とする。 【構成】 駆動モータ７の回転はウォームホイール１２
ａウォーム１１ａベルト９ａ，ｂ、プ−リ１０ａ，ｂ，
ｃ，ｄ、を介して隅ブラシ３ａに伝達される。また、ベ
ルト８ａ，ｂ、パワ−ブラシ６、ウォ−ムホイ−ル１２
ｂ、ウォーム１１ｂ、プ−リ−１０ａ，ｂ，ｃ，ｄ、ベ
ルト９ａ，ｂを介して隅ブラシ３ｂにも伝達される。さ
らに、隅ブラシ部３ａ，ｂは、アーム１４とねじりコイ
ルバネ１５を介してノズル装置１に床面に対して平行な
方向に回動自在に取り付けられている。 【効果】 パワーブラシ用のモータを用いて、隅ブラシ
も回転させることができ、また、壁や障害物に接触した
際にも衝撃が吸収でき、壁や障害物を傷つけたりブラシ
を壊すことが無い

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、塵埃を吸引する掃除機のノズル装置に於て、特に、角隅を掃除する 隅ブラシ機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来掃除機のノズル装置１は、図３に示すように、円筒形のブラシベース５と このブラシベース５の外周に植毛されたブラシ４とから構成された隅ブラシ部３ と、 一端がノズル装置１に軸１８ａで軸支されたアーム１４ａと、アーム１４ ａの他端に一端が軸１８ｂで軸支されるとともに他端にブラシベース５が回転可 能に取り付けられたアーム１４ｂと、

【０００３】 軸１８ａにアーム１４ａに時計回りの付勢力を与えるねじりコイルバネ１５ａ と、軸１８ｂに取り付けられアーム１４ｂに反時計回りの付勢力を与えるねじり コイルバネ１５ｂと、アーム１４ａ，ｂと、アーム１４ａ，ｂに当接して回転を 阻止する位置だしピン１７とから構成されている。

【０００４】 このような構成のノズル装置１は、清掃中に隅ブラシ部３が壁面等に接触する と、隅ブラシ部３は壁面との摩擦により回転して塵埃を収集するとともに、隅ブ ラシ３に必要以上の力が加わると、アーム１４ａ，ｂは、ねじりコイルバネ１５ ａ，ｂの付勢力に抗して軸１８ａ，ｂを中心にして回転し、隅ブラシ部３の破損 を防止している。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

このような掃除機のノズル装置に於いては、隅ブラシはアーム１４に回転可能 に取り付けられているだけで外部より力が加わらないと回転することが無い。 このため、ジュータンなどの毛足の長いものでは集塵しにくく、また、部屋の隅 を集塵するためには、壁や障害物に極力近づかなければならない。

【０００６】 また、自動掃除機などのように、ノズル装置を掃除機本体に固定する掃除方法 を取った場合には、掃除機本体を壁や障害物などに極力近づけなければ、隅に蓄 積された塵埃を吸引できないが、掃除機本体を壁や障害物に近づけすぎると、壁 や障害物を傷つけたり、隅ブラシ部に無理な力が生じブラシが変形したり壊れる といった問題が生じる。

【０００７】 よって本考案の目的は、ノズル部より離れた位置にある塵埃を吸引しやすくす ることにあり、あわせて壁や障害物を傷つけたり隅ブラシ部の壊れを無くすこと にある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

このような課題を解決するために、本考案は清掃手段として回転して床面を掃 く隅ブラシとパワーブラシと、パワーブラシを回転させるための駆動モータを備 えた掃除機のノズル装置に於て、 駆動モータの出力を隅ブラシとパワーブラシに伝達する伝達機構と、隅ブラシ を床面に対してほぼ平行に移動可能に支持する支持装置とを備えたものである。

【０００９】

【作用】

隅ブラシを、パワーブラシを回転させるための駆動モータと連動し、隅ブラシ も回転させるようにしたので、ノズル吸引口より離れた所の毛足の下のある塵埃 も浮き立たせて吸引できる。さらに、隅ブラシ部を移動可能にすることで、壁や 障害物と接触したときの悪影響を回避できる。

【００１０】

【実施例】

図１及び図２に本考案による掃除機のノズル装置の第１の実施例を示す。

【００１１】 図１は第１の実施例の底面図である。

【００１２】 図２は第１の実施例の側面図である。

【００１３】 従来技術によるノズル装置と同様に、隅ブラシ部３はアーム１４ａに回転可能 に支持されている。

【００１４】 また、アーム１４ａは軸１８ｂに回転可能に支持され、ねじりコイルバネ１５ ａによって図中矢印ａ方向に付勢され、位置だしピン１７ａに押しつけられてい る。

【００１５】 また、軸１８ｂはアーム１４ｂと１４ｃに回転可能に取り付けられている。

【００１６】 さらに、アーム１４ｂ，ｃの他端は軸１８ａとノズル装置１に回転可能に取り 付けられ、アーム１４ｃはねじりコイルバネ１５ｂにより付勢され、位置だしピ ン１７ｂに押しつけられている。

【００１７】 ６は円筒形に形成され外周に集塵のためのブラシ４が略らせん状に植毛され、 ノズル装置１の中央部に回転可能に取り付けられたパワーブラシである。

【００１８】 パワーブラシ６の一端には、これを回転させるための駆動モータ７がベルト８ ａを介して取り付けられている。

【００１９】 さらに、この駆動モータ７の出力軸にはウォーム１１ａが付いており、このウ ォーム１１ａには、軸１８ａに固定されたウォームホイール１２ａが噛み合わさ れて回転力の方向を変えて伝達している。

【００２０】 軸１８ａには、歯車１０ｂが同軸に取り付けられている。歯車１０ｂに伝えら れた回転力はベルト９ｂ、軸１８ｂに同軸に取り付けられた歯車１０ｂ，ｃ、ベ ルト９ａ，ｂ、隅ブラシ部３と同軸に取り付けられた歯車１０ａを介して隅ブラ シ３ａに伝えられる。

【００２１】 また、パワーブラシ６の他端には、ベルト８ｂが取り付けられ、このベルト８ ｂによりパワーブラシ６とウォーム１１ｂが連動されている。

【００２２】 以下、ウォーム１１ｂと隅ブラシ３ｂはウォーム１１ａ側と同様に、歯車１０ ａ，ｂ、ｃ，ｄ及び隅ブラシベルト９ａ，ｂを介して連結されている。

【００２３】 このような構成に於ける動作を説明する。

【００２４】 清掃を開始すると、本体より供給される電流により駆動モータ７は回転する。 駆動モータ７が回転することにより、駆動モータ７の出力軸に取り付けられたウ ォーム１１ａと、ベルト８ａを介したパワーブラシ６がそれぞれ回転する。

【００２５】 ウォーム１１ａはウォームホイール１２ａ、歯車１０ａ，ｂ、ｃ，ｄ及び隅ブ ラシベルト９ａ，ｂを介して動力を伝達し、隅ブラシ部３ａを回転させる。

【００２６】 また、パワーブラシ６の回転により、他端につけられたベルト８ｂを介してウ ォーム１１ｂを回転させ、ウォームホイール１２ｂ、歯車１０ａ，ｂ、ｃ，ｄ、 隅ブラシベルト９ａ，ｂを介して隅ブラシ部３ｂを回転させる。

【００２７】 また、隅ブラシ部３が、壁や障害物と接触した場合に於いては、アーム１４ａ ，ｂ，ｃがねじりコイルバネ１５ａ，ｂの付勢力に抗して軸１８ａ，ｂを中心に して回転するので、隅ブラシ部３はノズル装置１の内側に入り込むように床面に 対して水平に動く。

【００２８】 このような構成にすることにより、１個の駆動モータ７でパワーブラシ６と隅 ブラシ３ａ、ｂを駆動させることができ、かつ、パワーブラシ６を動力伝達手段 として用いることにより、構造の簡略化ができ、また、隅ブラシ３ａ，ｂをア− ム１４ａ，ｂ，ｃ、ねじりコイルバネ１５ａ，ｂでノズル装置１に移動可能に取 り付けたので、隅ブラシ３ａ，ｂと前面及び側面からの壁や障害物との接触を緩 和することができる。

【００２９】

【考案の効果】

このように本考案によれば、１個の駆動モータでパワーブラシを駆動すると同 時に、隅ブラシを駆動することが出来るので塵埃が吸引しやすくなる。

【００３０】 また、隅ブラシが水平に移動するので、壁や障害物に接触した際にも衝撃が吸 収でき、壁や障害物を傷つけたりブラシを壊すことがなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による掃除機のノズル装置の第１の実施
例を示した底面図である。

【図２】本考案による掃除機のノズル装置の第１の実施
例を示した側面図である。

【図３】（ａ）従来の掃除機のノズル装置を示した側面
図である。 （ｂ）従来の掃除機のノズル装置を示した底面図であ
る。

【符号の説明】 １ ノズル装置 ２ ノズル吸引口 ３a,b 隅ブラシ部 ４ ブラシ ５ ブラシベース ６ パワーブラシ ７ 駆動モータ ８a,b パワーブラシベルト ９a,b 隅ブラシベルト 10a,b 歯車 11a,b ウォーム 12a,b ウォームホイール 13 軸 14 アーム 15 ねじりコイルバネ 16 回転軸 17 位置だしピン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 清掃手段として回転して床面を掃く隅ブ
   ラシとパワーブラシと、パワーブラシを回転させるため
   の駆動モータを備えた掃除機のノズル装置に於て、 前記駆動モータの出力を前記隅ブラシとパワーブラシに
   伝達する伝達機構と、前記隅ブラシを床面に対してほぼ
   平行に移動可能に支持する支持装置とを、備えたことを
   特徴とする掃除機のノズル装置