JPH06325549A - 記録再生方法 - Google Patents

記録再生方法

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Publication number
JPH06325549A
JPH06325549A JP5112816A JP11281693A JPH06325549A JP H06325549 A JPH06325549 A JP H06325549A JP 5112816 A JP5112816 A JP 5112816A JP 11281693 A JP11281693 A JP 11281693A JP H06325549 A JPH06325549 A JP H06325549A
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JP
Japan
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sub
recorded
tracks
recording
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Application number
JP5112816A
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English (en)
Inventor
Akihiko Nakamura
昭彦 中村
Makoto Goto
誠 後藤
Haruo Isaka
治夫 井阪
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サブコードとして複数の項目を記録すること
が可能であり、しかもその項目ごとに編集可能な記録再
生方法を提供する。 【構成】 テープ上の傾斜トラック内の一部に複数個の
シンクブロックを有するサブコード領域26を設ける。
シンクブロックはシンク部100と、IDデータを含む
ID部110と、サブデータを含むデータ部120とか
らなる。テープ進行方向の隣接する複数本のトラックに
わたってトラック間のIDデータ部分を同一内容に記録
したIDデータブロックと、トラック間のサブデータ部
分を同一内容に記録したサブデータブロックを、テープ
進行方向にみてそれぞれ2種類以上形成する。さらに、
テープ進行方向のIDデータブロックの少なくとも1個
所の境界は、サブデータブロックの境界とずらせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像(ビデオ)、音
声、データなどの情報をサブコードとともにテープに記
録し、その記録情報を再生する記録再生方法に関し、特
に編集可能なサブコードを記録する記録再生方法に関す
るものである。ここで編集とは、所定の記録領域の書き
換え、所定の記録領域の消去、所定の記録領域以降への
連続追加記録などを含む記録内容の変更機能である。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープレコーダ(以後、VTRと
略す)など磁気テープを媒体とした磁気記録再生装置が
実用化され普及している。また、より一層の高密度記録
による装置の小型化、ディジタル化の開発が行われてい
る。通常、情報信号を記録する場合はサブコードを含め
て記録する。ここでサブコードとは、データの記録開始
位置を示す頭出しID、テープ上での絶対位置を示す絶
対タイムコード、ユーザーが決定するユーザータイムコ
ードなどである。このようなサブコードを記録する例と
してはDAT(Digital Audio Tape recorder)、8m
mVTRなどが挙げられる。DATや8mmVTRの規
格においては、記録されたビデオ信号またはオーディオ
信号は保存したままでサブコードのみを再記録するよう
な編集が可能であることは周知の通りである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、DAT
や8mmVTRの規格においては、1トラックのサブコ
ード領域に複数の項目(前述の頭出しID、絶対タイム
コード、ユーザータイムコードなど)についての情報が
記録されており、その項目のうちの一つ(例えば頭出し
ID、絶対タイムコードまたはユーザータイムコード)
のみを記録し直すといった編集を行うことはできない。
【0004】本発明は、このような課題を解決し、ビデ
オ信号や音声信号に付随するサブコードが複数の項目を
含んでいる場合においても、その項目毎に編集可能であ
り、しかも高速サーチ時のサブコード検出能力を高めた
記録再生方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の記録再生方法は、テープ上の傾斜トラック内
の一部にN個(但し、Nは1以上の整数)のシンクブロ
ックを有するサブコード領域を設け、前記シンクブロッ
クはシンク部とID部とデータ部を有し、前記ID部は
IDデータを含み、かつ前記データ部はサブデータを含
むようトラック構成された記録再生方法であって、テー
プ進行方向の隣接するP1個(但し、P1は2以上の整
数)の前記傾斜トラックにわたってトラック間のIDデ
ータ部分を同一内容もしくはほぼ同一内容に記録した第
1のIDデータブロックと、テープ進行方向の隣接する
P2個(但し、P2は2以上の整数)の前記傾斜トラッ
クにわたってトラック間のIDデータ部分を他の同一内
容もしくはほぼ同一内容に記録した第2のIDデータブ
ロックを含み、テープ進行方向にみて少なくとも2種類
の前記IDデータブロックを形成し、テープ進行方向の
隣接するQ1個(但し、Q1は2以上の整数)の前記傾
斜トラックにわたってトラック間のサブデータ部分を同
一内容もしくはほぼ同一内容に記録した第1のサブデー
タブロックと、テープ進行方向の隣接するQ2個(但
し、Q2は2以上の整数)の前記傾斜トラックにわたっ
てトラック間のサブデータ部分を他の同一内容もしくは
ほぼ同一内容に記録した第2のサブデータブロックを含
み、テープ進行方向にみて少なくとも2種類の前記サブ
データブロックを形成し、さらに、テープ進行方向の前
記IDデータブロックの少なくとも1個所の境界を前記
サブデータブロックの境界とずらせてテープ上に記録再
生するようにしたものである。
【0006】
【作用】本発明によれば、テープ進行方向のIDデータ
ブロックの少なくとも1個所の境界をサブデータブロッ
クの境界とずらせているので、IDデータブロックの各
ブロックに記録した複数のデータまたは、サブデータブ
ロックの各ブロックに記録した複数のデータを再生後、
必要に応じて修正・再記録して保存しながら、各データ
の書き直しが可能となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面をもとに説明す
る。
【0008】図1は本発明の磁気記録再生方法を実現し
うる記録再生装置のブロック図である。図1において、
1は磁気テープ、2a,2bはシリンダ(図示せず)に
取り付けられた回転ヘッドであり、24−0〜24−9
はそれぞれ磁気テープ1上に形成されたトラックであ
る。7はテープ走行器であり、キャプスタンモータ4、
ピンチローラー5、キャプスタン制御回路6により構成
されている。8はビデオ信号生成器、9はクロック生成
器、10はセグメント化回路、11はフレーム同期信号
生成器、12はトラッキング信号生成器である。21は
サブコード生成器であり、IDデータ1生成器13、I
Dデータ2生成器14、サブデータ1生成器15、サブ
データ2生成器16、シンク生成器17、合成器20に
より構成される。さらに、22は記録器、23は回転ヘ
ッド制御器である。
【0009】本実施例は、回転ヘッド2a,2bによっ
て2本のトラックをほぼ同時に記録再生する場合を例に
とる。図2は本実施例におけるシリンダ上の回転ヘッド
の配置を示す図であり、3はシリンダである。
【0010】図1の磁気テープ上の各トラックにおいて
は、トラック先頭に形成されたトラッキング信号領域2
8の一部に位置決め信号領域27が設けられ位置決め信
号が記録される。この位置決め信号は隣のトラックの影
響を受けにくい比較的高い周波数が選ばれる。また、ト
ラッキング信号領域28にはトラッキング用のパイロッ
ト信号が周波数多重されて記録される。このパイロット
信号は1トラックおきに異なる2種類の周波数f1,f
2で交互に記録されている。この2種類のパイロット信
号の周波数は、回転ヘッド2a,2bのアジマスロスの
影響を受けにくい比較的低い周波数が選ばれる。また、
ビデオ信号領域25にはビデオ信号が、サブコード領域
26にはサブコードが記録される。
【0011】次に、図1における記録の動作について説
明する。記録時において磁気テープ1は、キャプスタン
制御回路6により回転速度を制御されるキャプスタンモ
ータ4とピンチローラー5とにより走行する。
【0012】ビデオ信号生成器8では、毎秒30フレー
ム相当(1フレームはテレビの1画面)の信号が作成さ
れる。セグメント化回路10では1フレームの信号を1
0セグメントに分割する。最終的には1フレームのビデ
オ信号が10トラックに分割されて記録されることにな
る。セグメント化されたビデオ信号(セグメント化ビデ
オ信号)はセグメント番号を含んで記録器22に入力さ
れる。
【0013】クロック生成器9では入力されたビデオ信
号に同期したクロックを作り出す。ここでは、毎秒30
フレームのビデオ信号が入力され、ビデオ信号に同期し
た150Hzのクロックが作り出される。
【0014】トラッキング信号生成器12は、クロック
生成器9のクロックに応じて異なる2種類の周波数f
1,f2のパイロット信号と位置決め情報信号とを含む
トラッキング信号が生成される。このトラッキング信号
は記録器22に入力される。
【0015】フレーム同期信号生成器11では入力され
たビデオ信号のフレームに同期した30Hzのフレーム
同期信号を生成する。
【0016】IDデータ1生成器13では、ブロック識
別コードと頭出しID(以後、SRIDと略す)とプロ
グラム番号を含んだIDデータ1が生成される。詳細な
内容については後述する。IDデータ1は合成器20に
入力される。
【0017】IDデータ2生成器14では、ブロック識
別コードとアプリケーションID(以後、APIDと略
す)とコントロールID(以後、COIDと略す)を含
んだIDデータ2が生成される。詳細な内容については
後述する。IDデータ2は合成器20に入力される。
【0018】サブデータ1生成器15では、絶対位置情
報(テープカウンタや絶対タイムコードなど)を含んだ
サブデータ1が生成される。詳細な内容については後述
する。サブデータ1は合成器20に入力される。
【0019】サブデータ2生成器16では、ユーザ情報
(記録年月日や記録時分秒など)を含んだサブデータ2
が生成される。詳細な内容については後述する。サブデ
ータ2は合成器20に入力される。
【0020】シンク生成器17では、シンク信号が生成
される。詳細については後述するが、1トラック内のサ
ブコード領域において、サブコードは、複数、例えば1
2個の小領域に分けて記録される。なお、以後この小領
域をシンクブロック(SB)と呼ぶ。さて、シンク信号
とはシンクブロックの記録開始位置を示す信号である。
シンク信号は合成器20に入力される。
【0021】合成器20では、まず、クロック生成器9
のクロックとフレーム同期信号生成器11のフレーム同
期信号とにより、記録器22に入力されているセグメン
ト化ビデオ信号の1フレーム内でのセグメント番号(0
〜9)を認識する。そして、セグメント番号に応じて記
録器22に入力するIDデータとサブデータの組み合わ
せを切り換える。具体的には、セグメント番号が0,
1,2のときはシンク信号とIDデータ1とサブデータ
1を合成したサブコードを、セグメント番号が3,4の
ときはシンク信号とIDデータ2とサブデータ1を合成
したサブコードを、セグメント番号が5,6のときはシ
ンク信号とIDデータ2とサブデータ2を合成したサブ
コードを、セグメント番号が7,8,9のときはシンク
信号とIDデータ1とサブデータ2を合成したサブコー
ドを記録器22に入力する。
【0022】IDデータ1はセグメント番号が、0,
1,2,7,8,9のときに記録器22に入力される
が、セグメント番号にかかわらず1フレーム内において
は同一内容のIDデータである。
【0023】IDデータ2はセグメント番号が、3,
4,5,6のときに記録器22に入力されるが、セグメ
ント番号にかかわらず1フレーム内においては同一内容
のIDデータである。
【0024】サブデータ1はセグメント番号が、0,
1,2,3,4のときに記録器22に入力されるが、セ
グメント番号にかかわらず1フレーム内においては同一
内容のサブデータである。
【0025】サブデータ2はセグメント番号が、5,
6,7,8,9のときに記録器22に入力されるが、セ
グメント番号にかかわらず1フレーム内においては同一
内容のサブデータである。
【0026】よって、本実施例においては、IDデータ
1,IDデータ2,サブデータ1,サブデータ2はそれ
ぞれ連続する複数(3以上)のセグメント番号において
サブコードに含まれるようになる。
【0027】記録器22はクロック生成器9のクロック
出力に応じて、セグメント化ビデオ信号とサブコードと
トラッキング信号がそれぞれ領域を分け記録するような
記録信号を回転ヘッド2a,2bに出力する。
【0028】回転ヘッド制御器23は、クロック生成器
9のクロック出力に同期するように回転ヘッド2a,2
bが搭載されているシリンダ3の回転速度を制御する。
【0029】以上の動作の結果、図1に示すようなトラ
ックが磁気テープ1上に形成される。ここで、1トラッ
ク内におけるサブコード領域の詳細な構成を図3(a)
に、サブコードの1SBの詳細な構成を図3(b)に示
す。
【0030】まず、図3(a)に示すように、1トラッ
ク内のサブコード領域は、12SBからなっている(S
B0〜SB11)。また図3(b)に示すように、1S
Bはシンク部100とID部110とデータ部120か
らなっている。シンク部100には前述したように、S
Bの記録開始位置を示す信号が2バイト記録される。I
D部110は、IDデータ111が2バイト(ID0と
ID1がそれぞれ1バイト)、IDP112が1バイト
記録される。すなわち、ID部110は3バイト記録さ
れる。IDデータ111についての詳細は、後ほど図4
を用いて説明する。
【0031】IDP112にはパリティ信号が記録され
る。このIDP112は、SBにおいてシンク部100
からID部110までの信号の読み取り誤りを検出(さ
らには訂正)するための信号である。1SBにおいてこ
の位置にIDP112を記録することにより、シンク部
100からID部110までを読めればID0,ID1
に記録されたIDデータ111を読み取ることができ
る。このとき、1SB全体(シンク部100からデータ
部120まで)を読み取る必要はない。このことは、高
速サーチ時など回転ヘッドの走査軌跡がテープ上のトラ
ックを斜めに横切るときのデータ再生に有利に働く。
【0032】さて、データ部120には、サブデータ1
21が5バイト、DP(DATA_PARITY)12
2が2バイト記録される。サブデータ121についての
詳細は、後ほど図4を用いて説明する。DP122には
パリティ信号が記録される。このDP122はSBにお
いてシンク部100からデータ部120までの信号の読
み取り誤りを検出(さらには訂正)するための信号であ
る。シンク部100からデータ部120までの全ての信
号が読み取れたときに、データ部120のサブデータを
読み取ることができる。
【0033】図4にサブコードのIDデータ111とサ
ブデータ121の内容と配置を示す。図4におけるトラ
ック番号はセグメント番号と同一であり、すなわち記録
されたトラックにおいては、トラック番号に応じてID
データ111の内容がIDデータ1とIDデータ2を切
り換えて記録され、さらにサブデータ121の内容がサ
ブデータ1とサブデータ2が切り換えて記録される。
【0034】トラック番号0,1,2,7,8,9には
IDデータとしてIDデータ1が記録される。1フレー
ム内では分割されているが、隣接フレームも含めて考え
れば6トラック連続してサブコード領域のID部にはI
Dデータ1が記録される。ここで、この同一IDデータ
が記録される隣接するトラックのID部をIDブロック
と呼ぶ。同様にして同一サブデータが記録される隣接ト
ラックのデータ部をサブデータブロックと呼ぶ。
【0035】さて、IDデータ1が記録される(IDブ
ロック1)のID部110をヘッド走査される順に説明
すると、まずSB番号113が4ビット記録される。こ
れは、1トラック内のサブコード領域26でのSB0〜
SB11のいずれかを識別するためのものである。次
に、ブロック識別番号114が2ビット記録される。図
4からも明らかなように、1フレーム内においてIDデ
ータ1,2とサブデータ1,2の組み合わせてできるブ
ロックは4通りある。そのブロックを識別するためのも
のである。そして、SRID115が1ビット記録され
る。さらに、プログラム番号PN2〜PN0(116)
が合計9ビットで記録される。1フレーム内のすべての
SBにおいてSRID115とプログラム番号PN2〜
PN0(116)は同一のものが記録される。
【0036】また、トラック番号0,1,2のブロック
識別信号114はb’00’であり、トラック番号7,
8,9のブロック識別番号114はb’11’である。
また、SB番号113は0〜11が記録される。
【0037】トラック番号3,4,5,6のID部11
0にはIDデータ111としてIDデータ2が記録され
る(IDブロック2)。ヘッド走査される順に説明する
と、まずIDデータ1のときと同様の意味を持つSB番
号113が4ビット記録される。次に同じく、IDデー
タ1のときと同様の意味を持つブロック識別番号114
が2ビット記録される。そして次の2ビット117は
b’00’を記録しておく。そして、APID118を
2ビット記録し、COID119を6ビット記録する。
APID118はID部110やデータ部120の記載
内容を指示するID情報である。この信号を記録するこ
とにより、例えば、ユーザーテープの場合とソフトテー
プの場合とでID部またはデータ部に記録する内容を変
えることができる。また、COIDとしてはスキップ操
作に関するIDや静止画が記録されている区間を示すI
D、TOC IDなどが記録される。ここでTOCとは
テープ上に記録されたビデオ信号のプログラムメニュー
であり、TOC IDはTOCが記録されている区間か
否かを示す。なお、このTOCは通常ビデオ信号ととも
に記録する。
【0038】さて、1フレーム内のすべてのSBにおい
てAPID118とCOID119は同一のものが記録
される。また、トラック番号3,4のブロック識別信号
114はb’01’であり、トラック番号5,6のブロ
ック識別番号114はb’10’である。また、SB番
号113は0〜11が記録される。
【0039】次に、データ部120のサブデータ121
について説明する。トラック番号0〜4のデータ部12
0には、サブデータとして絶対位置情報(サブデータ
1)が記録される(サブデータブロック1)。また、ト
ラック番号5〜9のデータ部120には、サブデータと
してユーザー情報(サブデータ2)が記録される(サブ
データブロック2)。図5(a),(b)にサブデータ
121の配置と内容を示す。図5(a)はユーザーテー
プの場合であり、図5(b)はソフトテープの場合を示
す。両図においては、サブコード領域26の各SBにお
いて記録するデータ部120のサブデータ121のみを
示している。
【0040】まず、図5(a)のユーザーテープの場合
について説明する。トラック番号0〜4には絶対位置情
報として絶対タイムコード(ATC123)とテープカ
ウンタ値(TC124)を1SBごとに交互に記録す
る。またトラック番号5〜9には、記録年月日(T1
(125))と記録時分秒(T2(126))を同じく
1SBごとに交互に記録する。ただし、ATC123,
TC124,T1(125),T2(126)は必要に
応じてITEM識別ヘッダーと一緒に記録され、再生時
に識別ヘッダーにより内容を識別できるようにする。
【0041】図5(b)のソフトテープの場合、トラッ
ク番号0〜4に記録する絶対位置情報についてはユーザ
ータイムコードと同様の配置で記録する。トラック番号
5〜9にはチャプター番号(パート番号を含む)(CH
N127)とチャプタータイムコード(CHT128)
を1SBごとに交互に記録する。ただし、CHN127
とCHT128は必要に応じてITEM識別ヘッダーと
一緒に記録され、再生時に識別ヘッダーにより内容を識
別できるようにする。
【0042】以上のように、ビデオ信号にサブコードを
付帯させて同時に記録するようにするならば、編集時や
サーチ時に有効に利用できる。
【0043】本実施例においては、IDデータ1として
頭出しID+プログラム番号,IDデータ2としてAP
ID+COID,サブデータ1として絶対位置情報(テ
ープカウンタ+絶対タイムコード),サブデータ2とし
てユーザー情報(記録年月日+記録時分秒)を記録する
場合を示したが、これらはそれぞれ連続する3本以上の
トラックに記録されており、隣接トラックの編集による
トラック痩せに対してきわめて強くなる。たとえば、サ
ブデータ1(絶対位置情報)を書き換える場合、トラッ
ク0からトラック4までの5トラックのサブコード領域
を書き換える必要がある。同様にしてサブデータ2を書
き換える場合も連続する5トラックのサブコード領域を
書き換える必要がある。IDデータ1を書き換える場合
は連続する6トラック、IDデータ2を書き換える場合
は連続する4トラックのサブコード領域を書き換える必
要がある。
【0044】図6(a)はあるトラックの両隣接トラッ
クのサブコード領域を書き直した場合の様子を示す図で
ある。例えば、サブデータ1が1トラックのみに記録さ
れていて、その両隣接トラックのインサート編集を行っ
た場合、サブデータ1が記録されているトラックは、ト
ラックの両サイドが痩せてしまい、回転ヘッドで信号を
読み取る場合に読み取り誤りをする確率が高くなり、そ
のデータの信頼性が大幅に低下してしまう。図6(b)
は3本のトラックを残して、その両隣接トラックのサブ
コード領域を書き直した場合のトラック痩せの様子を示
している。あるトラックの両サイドが痩せてしまうこと
はなく、また少なくとも1本のトラックはそのまま保存
されるので、サブコードを誤りなく再生検出することが
できる。本実施例においてはIDデータ1,2とサブデ
ータ1,2をそれぞれ連続する4本以上のトラックに記
録されているので、同様の効果がある。
【0045】このように、本実施例のように連続する3
本以上のトラックにわたってIDデータブロックを設
け、かつ、連続する3本以上のトラックにわたってサブ
データブロックを設けるようにするならば、インサート
編集後のサブコードの信頼性という点から非常に効果が
大きい。
【0046】また、本実施例に示すように、1トラック
内のサブコード領域26は、複数(本実施例においては
12個)のシンクブロック(SB)に分割され、全トラ
ックのサブコード領域のID部110のIDデータ11
1にブロック識別番号114が含まれて記録されてい
る。このブロック識別信号114を全てのシンクブロッ
クに記録することにより、トラックを横切ってサブコー
ドのシンクブロックが再生検出されるサーチ時におい
て、シンクブロック内のデータの内容を判読することが
できる。したがって、サブコードの高速サーチが可能と
なる。
【0047】また、IDデータブロック2にはAPID
118を記録しているが、このIDを記録することによ
りサーチ中に読んで、サブコードの情報配置を判読する
ことができる。これは、APIDに応じてユーザ情報の
内容や配置を変えた場合、APIDに応じてコントロー
ルID(COID)の意味づけを変えた場合に有効であ
る。
【0048】なお、ブロック識別番号114とAPID
118はともにシンクブロック内のID部110に記録
されている。ID部110に記録されたものはデータ部
120に記録されたものより高速サーチ時の検出確率が
高くなる。前述したようにID110部に記録したもの
は、データ部120に記録したデータより、読み取るた
めの再生区間が短くてもよい。したがって、トラックを
横切って再生する高速サーチ時の検出確率が高くなる。
【0049】さらに、上述してきたようなトラックの構
成にするならば、IDデータ1,IDデータ2,サブデ
ータ1,サブデータ2をそれぞれ個別に編集できるよう
になる。ここで、個別に編集できるとは、例えばIDデ
ータ1を書き換えるような編集を行う場合に、IDデー
タ2,サブデータ1,サブデータ2はそのまま保存でき
るということである。もちろん他の項目(IDデータ2
またはサブデータ1またはサブデータ2)を書き換える
場合も同様である。VTRにこのような機能が備わって
いるならば、非常に使い勝手のよいものとなる。IDデ
ータ1としては頭出しIDとプログラム番号を記録して
いるが、この頭出しコードは記録後に任意の箇所に挿入
することができるならば、見たい場面をサーチする場合
に非常に有効である。しかしながら、この場合、他のサ
ブコード情報(APID,COID,絶対位置情報,ユ
ーザー情報)は保存しておく必要がある。すなわち、サ
ブコードの個別編集が可能であることは非常に有効な機
能である。
【0050】次にその編集動作について図7を用いて説
明する。図7において、29は編集点切り換えスイッ
チ、30はトラッキングエラー検出器、31は位置決め
情報信号検出器、32は編集タイミング生成器、33は
編集領域指示器、34はセグメント番号検出器、35は
IDデータ1検出器、36はIDデータ2検出器、37
はサブデータ1検出器、38はサブデータ2検出器であ
る。
【0051】ここでは、頭出しID(SRID)をテー
プ上に5秒間記録する場合を説明する。すなわち、ID
データ1(SRIDとプログラム番号)を150フレー
ム書き換えることになる。なお、一般的に、SRID記
録区間においてプログラム番号が変化するようなことは
ありえないので、ここではSRIDを書き換える区間の
プログラム番号が分かっていれば、SRIDとプログラ
ム番号を同時に書き換えても問題はない。
【0052】さて、記録済みの磁気テープにおいてID
データ1を書き換える場合、磁気テープを再生状態で走
行させているモードから、あるタイミングからIDデー
タ1が記録されているトラックのサブコード領域のSB
を書き換えていくモードに変化することになる。
【0053】まず、2つのモードにおいて共通の動作に
ついて説明する。クロック生成器9では150Hzの信
号がつくられ、回転ヘッド制御器23は、クロック生成
器9のクロック出力に同期するように回転ヘッド2a,
2bが搭載されているシリンダ3の回転速度を制御す
る。また後述するように、回転ヘッド2a,2bがトラ
ックのトラッキング信号領域28を走査するときは、編
集点切り換えスイッチ29は端子29bに接続され、再
生信号が回転ヘッド2aから出力される再生状態にされ
る。この出力信号によりトラッキング制御が行われる。
【0054】ここで、トラッキングの方法について説明
する。前述の方法で記録されたトラックのトラッキング
信号領域28には、1トラックおきに異なる2種類の周
波数f1,f2のパイロット信号が周波数多重されて記
録されている。いまここでは、トラック24−0から順
にf0トラック,f1トラック,f0トラック,f2ト
ラック,f0トラック,f1トラック,・・・と記録さ
れているものとする。ここで、f0トラックにはパイロ
ット信号が記録されていない。f1トラックには周波数
f1のパイロット信号が周波数多重されて記録されてい
る。f2トラックには周波数f2のパイロット信号が周
波数多重されて記録されている。また、トラッキングは
回転ヘッド2aが常にf0トラックを走査するように制
御される。
【0055】例えば図7においては、トラック24−1
0を走査するようにトラッキングが行われる。いま、回
転ヘッド2aがトラック24−10のトラッキング信号
領域28を走査したときに、その両隣接トラック24−
9,24−11に記録されている異なるパイロット信号
成分f1,f2のもれ成分が含まれて検出される。この
信号からトラッキングエラー検出器30によりトラッキ
ングエラー情報が検出され、キャプスタン制御回路6で
は入力されたトラッキングエラー情報によりキャプスタ
ンモータを制御する。ここで、トラッキングエラー検出
器30にはf1成分の大きさとf2成分の大きさを比較
して、その差に比例したトラッキングエラー情報を出力
する周知の検出器が利用される。ここで、トラッキング
エラー情報は常に先行トラックに含まれているパイロッ
ト成分から後方トラックに含まれているパイロット成分
の差を出力するようになっている。例えば、回転ヘッド
2aがトラック24−10を走査しているときは、トラ
ック24−11のトラッキング信号領域に含まれている
パイロット成分からトラック24−9のトラッキング信
号領域に含まれているパイロット成分の差に比例した値
が出力される。回転ヘッド2bは回転ヘッド2aとごく
近傍に配置され正確に回転ヘッド2aとの相対位置関係
を確保できるため、回転ヘッド2aとトラック24−1
0とのトラッキングを行うことにより、回転ヘッド2b
とトラック24−11とのトラッキングも同時に達成す
ることができる。
【0056】さて、IDデータ1の書き換えを開始する
前の再生状態の間の動作について説明する。上述のよう
な方法でトラッキングを行い、回転ヘッド2aからの再
生信号はIDデータ1検出器35に入力される。IDデ
ータ1生成器13ではIDデータ1検出器35で検出さ
れたプログラム番号と同一のプログラム番号を作成して
いる。
【0057】さて、いま、この時点から編集領域指示器
33からの指示信号により、IDデータ1を書き換えて
いくものとする。この場合、後述する方法で決定される
タイミングで、記録器22で作成される記録信号を記録
するモードと回転ヘッド2a,2bからの信号を再生す
るモードとが編集点切り換えスイッチ29により切り換
えられる。すなわち、IDデータ1が記録されていたト
ラックのサブコード領域を走査するときは、記録信号を
記録するモードであり、その他の領域を走査するときは
回転ヘッド2a,2bからの信号を再生するモードとな
る。
【0058】まず、IDデータ1生成器13では、編集
領域指示器33からの指示信号により、新たなIDデー
タ1を作成する。ただし、プログラム番号に関しては、
書き換え開始前にIDデータ1検出器35で検出された
プログラム番号と同一のプログラム番号を保持してい
る。そして、作成されたIDデータ1は合成器19に入
力される。
【0059】さて、IDデータ1を書き換えるときは、
トラック番号が0,1,2,7,8,9のトラックのサ
ブコード領域をヘッドが走査するときだけ信号が新たに
記録される。このタイミングの決定方法については後述
する。したがって、トラック番号3〜6のトラックのサ
ブコード領域をヘッドが走査するときは、再生状態であ
るので、トラック上のデータを読むことができる。トラ
ック0,1,2に記録されたサブコード領域の各シンク
ブロックのID部のIDデータ1を書き換える場合、同
一シンクブロックのデータ部に記録されているサブデー
タ1(絶対位置情報)も同時に書き換える必要がある。
ただし、サブデータ1は以前に記録されていたデータが
保持されなければならない。ここで同一のサブデータ1
は、トラック0,1,2に加えてトラック3,4にも記
録されている。従って、トラック0,1,2に記録する
サブデータ1は、1フレーム前のトラック3,4を再生
して得られるサブデータ1から1フレーム相当分だけ換
算することにより作成することができる。
【0060】また、トラック7,8,9に記録されたI
Dデータ1を書き換える場合には、同一シンクブロック
内のデータ部に記録されているサブデータ2(ユーザー
情報)も同時に書き換える必要がある。ただし、サブデ
ータ2は以前に記録されていたデータが保持されなけれ
ばならない。ここで、同一のサブデータ2は、トラック
7,8,9に加えてトラック5,6にも記録されてい
る。従って、トラック7,8,9に記録するサブデータ
2は、同一フレーム内のトラック5,6を再生して得ら
れるサブデータ2と同一であり、作成することは容易で
ある。
【0061】ここで、新たなサブデータ1はサブデータ
1検出器37とサブデータ1生成器によって作成され
る。また、新たなサブデータ2はサブデータ2検出器と
サブデータ2生成器によって作成される。作成されたサ
ブデータ1とサブデータ2は合成器19に入力される。
【0062】なお、ここではIDデータ2は書き換えを
行わないので、IDデータ2(APID,COID)の
作成について詳細なことは言及しない。
【0063】合成器20は、セグメント番号検出器34
により検出されたセグメント番号に応じて、シンクとI
Dデータ1または2とサブデータ1または2を合成す
る。ここで、セグメント番号検出器34は回転ヘッド2
a,2bからの再生信号を復調することによってビデオ
信号領域25のビデオ信号に含まれているセグメント番
号(1フレーム内のトラック番号)を検出する。例え
ば、図7においてトラック24−10のセグメント番号
は0である。また、検出されるセグメント番号は、1走
査前のセグメント番号であり、また2ch同時記録を行
っているので、同一ヘッドが現在走査中のトラックと1
走査前のトラックとではセグメント番号は2だけ違って
いる。そして、セグメント番号検出器34で検出された
1走査前のセグメント番号から判断して、現在走査中の
トラックのセグメント番号が0,1,2ならば、合成器
20はシンクとIDデータ1とサブデータ1を合成して
出力する。同様にして現在走査中のトラックのセグメン
ト番号が3,4ならば、シンクとIDデータ2とサブデ
ータ1を合成して出力する。現在走査中のトラックのセ
グメント番号が5,6ならばシンクとIDデータ2とサ
ブデータ2を合成して出力する。現在走査中のトラック
のセグメント番号が7,8,9ならば、シンクとIDデ
ータ1とサブデータ2を合成して出力する。
【0064】合成器20より出力された信号は記録器2
2に入力される。記録器22は、回転ヘッド2a,2b
の制御基準となっているクロック生成器9のクロック出
力に応じて、インデックス信号がインデックス領域に記
録されるような記録信号を編集点切り換えスイッチ29
に出力する。このような動作により、記録電流が作成さ
れる。
【0065】この後の動作については図8,図9を用い
て説明する。編集領域指示器33は、IDデータ1を書
き換えることを指示する信号を出力する。すなわち、セ
グメント番号が0,1,2,7,8,9の場合にサブコ
ード領域を書き直すことを指示する信号を編集タイミン
グ生成器32に入力する。なお、この指示信号は5秒間
(150フレーム相当)出力される。
【0066】編集点切り換えスイッチ29が端子29b
に接続されている間は、回転ヘッド2aからの信号は別
に位置決め情報信号検出器31に入力される。そして位
置決め情報信号検出器31は、トラック上のトラッキン
グ信号領域の一部の位置決め情報信号領域27に記録さ
れている位置決め情報信号を検出し、図9(b)に示す
ように位置決め信号の位置を表すパルス信号を発生す
る。このパルス信号は編集タイミング生成器32に入力
される。
【0067】セグメント番号検出器34は再生信号を復
調することによりビデオ信号領域25のビデオ信号に含
まれているセグメント番号(1フレーム内のトラック番
号)を検出する。この検出されたセグメント番号は編集
タイミング生成器32に入力される。
【0068】さて、1フレーム内の特定のトラックのイ
ンデックス領域を書き直すには、書き直すトラック(セ
グメント)番号とトラック上の開始位置と終了位置を指
定しなければならない。編集タイミング生成器32は、
編集領域指示器33の出力信号と位置決め情報信号検出
器31の出力パルス信号とセグメント番号検出器34の
出力セグメント番号とにより、編集点切り換えスイッチ
29の接続を端子29aと29bとを切り換えるタイミ
ング信号を作成する。
【0069】次に、編集タイミング生成器32の動作に
ついて詳細に説明する。編集領域指示器33の出力信号
とセグメント番号検出器34の出力信号は、編集タイミ
ング生成器32の比較演算器32aに入力される。そし
て、比較演算器32aではセグメント番号検出器34の
出力により、次回のヘッド走査でトラッキングされるト
ラック番号が検出される。そのトラック番号が、編集領
域指示器33から入力されているトラック番号と一致す
るならば、比較演算器32aはその出力TrsをTrs
=”H”に、一致しないならばTrs=”L”にセット
する。ここで、セグメント番号検出器34ではビデオ信
号領域25に記録されているビデオ信号に含まれている
セグメント番号を検出するので、回転ヘッド2aがサブ
コード領域26、または、トラッキング信号領域28を
走査しているときに保持されているセグメント番号は1
回前の走査時のセグメント番号である。
【0070】位置決め情報信号検出器31の出力パルス
信号は第1の遅延回路32bと第2の遅延回路32cに
入力される。各遅延回路では図9(a)に示す本磁気記
録再生装置のもつ内部クロックのカウントを始め、規定
遅延時間t1,t2に相当するだけ内部クロックをカウ
ントすることにより各遅延回路の遅延信号を作り出す。
そして、それらの信号をR−S FF(Flip Fl
op)32dに図8に示すように入力することで図9
(c)に示すようなサブコード編集タイミング信号を生
成する。このサブコード編集タイミング信号は、比較演
算器32aの出力TrsとともにAND回路32eに入
力されその演算結果がIDデータ1編集タイミング信号
として編集点切り換えスイッチ29に入力される。
【0071】以上のようにして作成された頭出しコード
編集タイミング信号が”H”のときのみ、編集点切り換
えスイッチ29は端子29bから端子29aに切り換え
られ、新たな記録信号が回転ヘッド2aに加えられ、I
Dデータ1が記録されているトラックのサブコード領域
に新規のIDデータ1が書かれる。
【0072】以上説明した方法で記録電流が作成され、
書き直しのタイミングが決定されることにより、本発明
の実施例においてはIDデータ2,サブデータ1,サブ
データ2を保存しながらIDデータ1を書き直すインサ
ート編集を行うことができる。
【0073】なお、同様にして、IDデータ1,サブデ
ータ1,サブデータ2を保存しながらIDデータ2(A
PID,COID)を書き換えることも可能である。い
ま、IDデータ2生成器14で希望のIDデータ2が作
成されるとする。この場合、IDデータ1を書き換える
場合と異なるのは、書き換えを行うトラックと(すなわ
ち、トラック3〜6のサブコード領域を書き換える)、
トラック3,4に記録するサブデータ1の作成方法と、
トラック5,6に記録するサブデータ2の作成方法であ
る。トラック3,4に記録するサブデータ1は、同一フ
レームのトラック0,1,2を再生中に検出できるサブ
データ1と同一のデータにすればよい。また、トラック
5,6に記録するサブデータ2は、1フレーム前のトラ
ック7,8,9を再生中に検出できるサブデータ2を1
フレーム相当分だけ換算することにより作成すればよ
い。また、書き換えを行うトラックが変わることに対し
ては、編集領域指示器33の出力信号が指示する書き換
えトラック番号が変わるだけであり、動作原理は同じで
ある。
【0074】また、IDデータ1,2とサブデータ2を
保存したままでサブデータ1(絶対位置情報)のみを書
き直す場合を考える。いま、サブデータ1生成器15で
希望のサブデータ1が生成されるとする。この場合、I
Dデータ1のみを書き直す場合と異なるのは、記録電流
の作成の方法と編集領域指示器33の出力信号が指示す
る書き換えトラック番号である。ここで、書き換えトラ
ック番号は、IDデータ1を書き換える場合と異なる
が、動作原理については同様であるので詳細な説明は省
略する。
【0075】編集領域指示器33の出力信号が、トラッ
ク番号(セグメント番号)が0〜4の場合にサブコード
領域を書き直すことを指示する信号を編集タイミング生
成器32に入力するだけである。記録電流の作成につい
ては、合成器20に入力されるIDデータ1,IDデー
タ2が以前に記録されてたデータと同一であればよい。
トラック0,1,2に記録するIDデータ1は、1フレ
ーム前のトラック7,8,9を再生中に検出できるID
データ1と同一のデータとすればよい。ここで、IDデ
ータ1(SRID,プログラム番号)は、1フレーム前
のデータと書き換わったとしても、実用上は全く問題な
い。トラック3,4に記録するIDデータ2は、1フレ
ーム前のトラック5,6を再生中に検出できるIDデー
タ2と同一のデータとすればよい。ここで、IDデータ
2(APID,COID)も、1フレーム前のデータと
書き換わったとしても、実用上は全く問題ない。IDデ
ータ1は、実際にはIDデータ1検出器35とIDデー
タ1生成器13とにより作成される。IDデータ2は、
IDデータ2検出器36とIDデータ2生成器14とに
より作成される。以上のようにして、IDデータ1,2
とサブデータ2を保存したままでサブデータ1(絶対位
置情報)のみを書き直すことができる。
【0076】また、同様にしてIDデータ1,2とサブ
データ1を保存したままでサブデータ2(ユーザー情
報)のみを書き直すことができる。動作原理としては、
サブデータ1のみを書き直す場合と同様である。異なる
点は、まず、書き換えを行うトラックが、トラック5〜
9となる。また、それらのトラックのID部に記録され
ていたIDデータを保存して記録するためには、同一フ
レーム内の他のトラックに記録されているIDデータを
検出して、そのデータを記録するようにする。この場
合、サブデータ1のみを書き直す場合と異なり、編集後
のIDデータ1,2が1フレーム前のデータと書き換わ
ることはない。
【0077】以上示したように、テープ進行方向のID
データブロック1,2のそれぞれの境界とサブデータブ
ロック1,2のそれぞれの境界がずれているならば、I
Dデータ1またはIDデータ2またはサブデータ1また
はサブデータ2の個別の編集が可能となる。特にIDデ
ータブロック1の構成トラック数P1とIDデータブロ
ック2の構成トラック数P2の和が、サブデータブロッ
ク1の構成トラック数Q1とサブデータブロック2の構
成トラック数Q2の和が等しい(P1+P2=Q1+Q
2)場合により好ましい編集が可能となる。本実施例に
おいては、P1+P2=Q1+Q2=10の場合を示し
た。このとき、記録されているIDブロックとサブデー
タブロックの組み合わせのパターンは、10トラック周
期で完結することになる。例えば、IDデータを書き換
えたい場合、同一シンクブロックに記録されているサブ
データは保存する必要がある。そこで、本実施例のよう
にIDデータブロックとサブデータブロックを構成する
ならば、保存すべきサブデータと同一のデータが、書き
換えを行わないトラックのサブコード領域にも配置で
き、さらに、その位置(トラック番号)も明確になる。
したがって、IDデータを書き換えてもそのシンクブロ
ック内のサブデータは保存可能となる。同様にして、サ
ブデータを書き換えてもそのシンクブロック内のIDデ
ータも保存可能となる。つまり、本実施例によれば、高
度な編集機能をもつ記録再生方法を実現することができ
る。
【0078】なお、本実施例においては2ch同時記録
の場合の例を一例として示したが、回転ヘッドの組み合
わせ、配置は本実施例に限定されず他の場合においても
同様に応用できることは言うまでもない。
【0079】さらに、本実施例においてはトラッキング
信号領域とビデオ信号領域の間にサブコード領域を設け
る例を示したが、サブコード領域を設けるトラック上の
位置には限定されない。例えば、ヘッド走査方向にみて
ビデオ信号領域の後のトラック後半部分に設けてもよ
く、これらが本発明に含まれることは言うまでもない。
【0080】また、本実施例においては、毎秒30フレ
ームのビデオ信号が作成される場合を示したが、このフ
レーム数には限定されない。また、1フレームのビデオ
信号を10セグメントに分割して10トラックに記録す
る場合を示したが、この分割するセグメント数にも限定
されない。
【0081】さらに、本実施例においては、ビデオ信号
を記録再生する装置の場合を示したが、オーディオ信号
も含めて記録再生するようにした場合も本発明に含まれ
ることは言うまでもない。
【0082】また、本実施例においてはトラッキング用
パイロット信号は2種類の場合を示したが、8mmVT
Rで用いられているような4種類の周波数のパイロット
信号を用いてもよく、さらにはDATのようにパイロッ
ト信号の記録場所を換えて種類のパイロット信号を記録
する方式でもかまわず、パイロット信号の入れ方には限
定されない。
【0083】また、本実施例ではトラックの先頭のトラ
ッキング信号領域に周波数多重したパイロット信号を用
いてトラッキング制御を行う場合を示したが、トラッキ
ング信号領域には編集時の位置決め情報信号のみを記録
し、トラッキング制御に関しては従来のVHS方式のV
TRで行われているようなテープ端部のリニアトラック
に記録したコントロール信号を用いた制御を行ってもよ
い。
【0084】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の記録再生方法は、サブコードとして、複数の項目を記
録ししかも項目ごとに個別に編集することができ、かつ
編集時のオーバーライトによるトラック痩せに対して強
くしたものであり、本発明の記録再生方法を用いるなら
ば、非常に高度な編集機能をもつVTRなどの記録再生
装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録再生方法の記録時の動作を表
す図
【図2】本発明の一実施例におけるシリンダ上の回転ヘ
ッドの配置図
【図3】本発明の一実施例におけるサブコード領域の構
成図
【図4】本発明の一実施例におけるサブコードのID部
とデータ部の内容と配置を示す図
【図5】本発明の一実施例におけるサブコードのID部
に記録するサブデータの詳細な内容と配置を示す図
【図6】インサート編集時に生じるトラック痩せの様子
を示す図
【図7】本発明の磁気記録再生方法のインサート編集時
の動作を表す図
【図8】本発明の一実施例における編集タイミング生成
手段の構成図
【図9】本発明の一実施例におけるインサート編集時の
各信号のタイムチャート
【符号の説明】
1 磁気テープ 2a,2b 回転ヘッド 3 シリンダ 4 キャプスタンモータ 5 ピンチローラー 6 キャプスタン制御回路 7 テープ走行器 8 ビデオ信号生成器 9 クロック生成器 10 セグメント化回路 11 フレーム同期信号生成器 12 トラッキング信号生成器 13 IDデータ1生成器 14 IDデータ2生成器 15 サブデータ1生成器 16 サブデータ2生成器 17 シンク生成器 20 合成器 21 インデックス生成器 22 記録器 23 回転ヘッド制御器 24−0〜24−9 トラック 25 ビデオ信号領域 26 インデックス領域 27 位置決め情報信号領域 28 トラッキング信号領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 27/28 A 8224−5D

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープ上の傾斜トラック内の一部にN個
    (但し、Nは1以上の整数)のシンクブロックを有する
    サブコード領域を設け、前記シンクブロックはシンク部
    とID部とデータ部を有し、前記ID部はIDデータを
    含み、かつ前記データ部はサブデータを含むようトラッ
    ク構成された記録再生方法であって、 テープ進行方向の隣接するP1個(但し、P1は2以上
    の整数)の前記傾斜トラックにわたってトラック間のI
    Dデータ部分を同一内容もしくはほぼ同一内容に記録し
    た第1のIDデータブロックと、テープ進行方向の隣接
    するP2個(但し、P2は2以上の整数)の前記傾斜ト
    ラックにわたってトラック間のIDデータ部分を他の同
    一内容もしくはほぼ同一内容に記録した第2のIDデー
    タブロックを含み、テープ進行方向にみて少なくとも2
    種類の前記IDデータブロックを形成し、 テープ進行方向の隣接するQ1個(但し、Q1は2以上
    の整数)の前記傾斜トラックにわたってトラック間のサ
    ブデータ部分を同一内容もしくはほぼ同一内容に記録し
    た第1のサブデータブロックと、テープ進行方向の隣接
    するQ2個(但し、Q2は2以上の整数)の前記傾斜ト
    ラックにわたってトラック間のサブデータ部分を他の同
    一内容もしくはほぼ同一内容に記録した第2のサブデー
    タブロックを含み、テープ進行方向にみて少なくとも2
    種類の前記サブデータブロックを形成し、 さらに、テープ進行方向の前記IDデータブロックの少
    なくとも1個所の境界を前記サブデータブロックの境界
    とずらせてテープ上に記録再生することを特徴とする記
    録再生方法。
  2. 【請求項2】IDデータ内とサブデータ内の少なくとも
    一方に、IDデータブロックやサブデータブロックのブ
    ロック識別用のコード情報を記録したことを特徴とする
    請求項1に記載の記録再生方法。
  3. 【請求項3】ブロック識別用のコード情報を除いて、各
    IDデータブロック内のトラックに同一内容を記録し、
    各サブデータブロック内のトラックに同一内容を記録し
    たことを特徴とする請求項2に記載の記録再生方法。
  4. 【請求項4】P1,P2,Q1,Q2をすべて3以上の
    整数にしたことを特徴とする請求項1に記載の記録再生
    方法。
  5. 【請求項5】テープ上の傾斜トラック内の一部にN個
    (但し、Nは1以上の整数)のシンクブロックを有する
    サブコード領域を設け、前記シンクブロックはシンク部
    とID部とデータ部を有し、前記ID部はIDデータと
    そのパリティであるIDパリティを有し、かつ前記デー
    タ部はサブデータとそのパリティであるサブデータパリ
    ティを有するようトラック構成された記録再生方法であ
    って、 テープ進行方向の隣接するP1個(但し、P1は3以上
    の整数)の前記傾斜トラックにわたってトラック間のI
    Dデータ部分を同一内容もしくはほぼ同一内容に記録し
    た第1のIDデータブロックと、テープ進行方向の隣接
    するP2個(但し、P2は3以上の整数)の前記傾斜ト
    ラックにわたってトラック間のIDデータ部分を他の同
    一内容もしくはほぼ同一内容に記録した第2のIDデー
    タブロックを含み、前記テープ進行方向にみて少なくと
    も2種類の前記IDデータブロックを形成し、 テープ進行方向の隣接するQ1個(但し、Q1は3以上
    の整数)の前記傾斜トラックにわたってトラック間のサ
    ブデータ部分を同一内容もしくはほぼ同一内容に記録し
    た第1のサブデータブロックと、テープ進行方向の隣接
    するQ2個(但し、Q2は3以上の整数)の前記傾斜ト
    ラックにわたってトラック間のサブデータ部分を他の同
    一内容もしくはほぼ同一内容に記録した第2のサブデー
    タブロックを含み、前記テープ進行方向にみて少なくと
    も2種類の前記サブデータブロックを形成し、 さらに、テープ進行方向の前記IDデータブロックの各
    境界を前記サブデータブロックの各境界とずらせてテー
    プ上に記録再生することを特徴とする記録再生方法。
  6. 【請求項6】IDデータ内とサブデータ内の少なくとも
    一方にIDデータブロックやサブデータブロックのブロ
    ック識別用のコード情報を記録し、各IDデータブロッ
    ク内のトラック間のIDデータ部分に前記ブロック識別
    用のコード情報を除いて同一内容を記録し、各サブデー
    タブロック内のトラック間のサブデータ部分に前記ブロ
    ック識別用のコード情報を除いて同一内容を記録したこ
    とを特徴とする請求項5に記載の記録再生方法。
  7. 【請求項7】P1+P2=Q1+Q2であることを特徴
    とする請求項1または請求項5に記載の記録再生方法。
JP5112816A 1993-05-14 1993-05-14 記録再生方法 Pending JPH06325549A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998044503A1 (fr) * 1997-03-31 1998-10-08 Sony Corporation Procede et dispositif d'enregistrement d'un signal d'information numerique

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1998044503A1 (fr) * 1997-03-31 1998-10-08 Sony Corporation Procede et dispositif d'enregistrement d'un signal d'information numerique

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