JPH06325296A - 車両用光距離測定装置 - Google Patents

車両用光距離測定装置

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JPH06325296A
JPH06325296A JP5114345A JP11434593A JPH06325296A JP H06325296 A JPH06325296 A JP H06325296A JP 5114345 A JP5114345 A JP 5114345A JP 11434593 A JP11434593 A JP 11434593A JP H06325296 A JPH06325296 A JP H06325296A
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JP
Japan
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light
vehicle
distance measuring
optical
lens
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JP5114345A
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Hitoshi Kidokoro
仁 城所
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q1/00Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor
    • B60Q1/0017Devices integrating an element dedicated to another function
    • B60Q1/0023Devices integrating an element dedicated to another function the element being a sensor, e.g. distance sensor, camera

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両のデザインや空気抵抗等の制約にとらわ
れず,最小限の設計変更で,かつ,燈火装置と光距離測
定装置の光学系を共用した場合における物理的な問題を
解消し,経済性を向上させると共に,測定精度の低下を
防止する。 【構成】 光距離測定装置の光受光部102をヘッドラ
イト等の車両前方を照射する燈火装置と一体的に構成す
ることにより,デザインや空気抵抗等に影響されない構
成とする。また,燈火装置のロービーム光源101の位
置を該ロービーム光源101の焦点位置からずらした位
置に配置し,光距離測定装置の光受光部102をロービ
ーム光源101の焦点位置に配置して,距離測定光と照
明光の各光路をそれぞれ確保することにより,燈火装置
のレンズ光学系103を共用した場合における物理的な
問題を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,光距離測定装置の受
光部をヘッドライト等の車両前方を照射する燈火装置と
一体的に構成し,該燈火装置の光学系を利用して自車両
と先行車両あるいは路上障害物との距離を測定する車両
用光距離測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,車両交通の安全性を向上させる手
段として,自車両から先行車両までの車間距離や路上障
害物までの距離を測定し,該測定された距離に応じて運
転者に対し警報を出力するシステムが提案されている。
例えば,図7に示すようなレーザレーダによる光学系シ
ステムを用いて先行車両や路上障害物との距離を測定す
る装置が知られている。このレーザレーダ装置700
は,赤外レーザ光を出力する送光部701と,該送光部
701から出力され,先行車両や路上障害物に反射され
て戻ってくる赤外レーザ光を入射する受光部702と
を,約20cmの幅を有する筐体703に収容した構成
である。
【0003】このレーザレーダ装置は,送光部701か
ら赤外レーザ光を出力し,先行車両もしくは路上障害物
からの反射光を受光部702において入射し,赤外レー
ザ光の発光時から受光時までの時間を測定することによ
り,自車両と先行車両もしくは路上障害物との距離を演
算するものである。
【0004】また,上記のようなレーザレーダ装置70
0は,光検知部としての受光部702が焦点となる位置
に光学レンズ(図示せず)を配置することによって,よ
り遠距離からの光を効率よく検知することができ,最大
検知距離を伸ばすことができる。したがって,この最大
検知距離の伸長はレンズの面積に比例して大きくなる。
このため,図7に示したような荷物車両用に市販されて
いるレーザレーダ装置700に設置されるレンズは,一
般的に大きなレンズ面積を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記に
示されるような従来におけるレーザレーダ装置にあって
は,反射したレーザ光を受光部で検知する構成であるた
め,受光部の面積を比較的大きくしなければ,レーザ光
をより高感度に検知することができない。すなわち,よ
り遠距離の対象物を検知できない不具合があった。とこ
ろが,車両,特に,乗用車等にレーザレーダ装置を搭載
するときに,受光部に大きい面積のレンズを配置するこ
とは,車両デザインの幅を制約してしまうだけでなく,
近年低燃費への要求と共に増大している空気抵抗の低減
という面からも好ましくない。
【0006】したがって,乗用車等に図7に示したよう
なレーザレーダ装置を搭載する場合,デザイン,空気抵
抗等の制約により,レンズの大きさに対応する大きな受
光面積を車両前方に確保することは困難であるという問
題点があった。さらに,車両にレーザレーダ装置を搭載
する場合,該レーザレーダ装置を構成する特別な筐体や
光学系等の特別な部品を必要とし,車両自体のコストア
ップを招来するという問題点もあった。
【0007】そこで,上記に示した問題点を解決するも
のとして,次のような構成の装置が考えられる。それ
は,すでに車両前方部において,ある程度の面積を有す
るヘッドライト等の燈火装置における特定部分とレーザ
レーダ装置における特定部分を共用する構成を採用した
ものである。この構成が可能であれば,車両前方部の受
光部面積を容易に確保することができ,光距離測定装置
の筐体や専用の光学系が不要となり,さらには,光距離
測定装置のコストダウンにつながる。また,光距離測定
装置は,車両への搭載において,その配置に高い精度が
要求されるが,同様に搭載において高い精度が要求され
るヘッドライト等の燈火装置に光距離測定装置を組み込
めば,このような精度要求に対しても充分対応すること
ができる。しかしながら,上記の如く,ヘッドライト等
の燈火装置と光距離測定装置の光学系を特定部分におい
て共用した場合,相互に干渉が発生し,特に,レンズ光
学系の焦点位置に対し,燈火装置の光源と光距離測定装
置の受光部の両方を配置することは物理的に困難であ
り,さらに,光源の発熱により光距離測定装置における
受光素子の感度が変化するため,測定精度が低下する恐
れがある。
【0008】この発明は,上記に鑑みてなされたもので
あって,車両のデザインや空気抵抗等の制約にとらわれ
ず,最小限の設計変更で,かつ,燈火装置と光距離測定
装置の光学系を共用した場合における物理的な問題を解
消し,経済性を向上させると共に,測定精度の低下を防
止すること目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は,上記の目的
を達成するために,発光手段から発光された光を受光手
段により受光することにより自車両と先行車両あるいは
路上障害物との距離を測定する車両用光距離測定装置に
おいて,前記受光手段を車両前方を照射する燈火手段に
配置した車両用光距離測定装置を提供するものである。
【0010】また,前記燈火手段に設けられている照射
ランプを該照射ランプの焦点位置からずれた位置に配置
し,前記受光手段を前記照明ランプの焦点位置に配置し
たものである。
【0011】また,前記燈火手段がプロジェクタ型ラン
プであり,前記プロジェクタ型ランプの遮光板に前記受
光手段を配置したものである。
【0012】また,前記遮光板に前記受光手段を冷却す
るための冷却手段を設けたものである。
【0013】また,前記燈火手段の光源とレンズとの間
に波長選択性を有する反射手段を設置し,前記燈火手段
のレンズの焦点位置に前記受光手段を配置したものであ
る。
【0014】
【作用】この発明に係る車両用光距離測定装置は,光距
離測定装置の受光部をヘッドライト等の車両前方を照射
する燈火装置と一体的に構成することにより,デザイン
や空気抵抗等に影響されない構成とする。また,燈火装
置の照射ランプの位置を該照射ランプの焦点位置からず
らした位置に配置し,光距離測定装置の受光部を照明ラ
ンプの焦点位置に配置して,距離測定光と照明光の各光
路をそれぞれ確保することにより,燈火装置の光学系を
共用した場合における物理的な問題を回避する。
【0015】
【実施例】以下,この発明に係る車両用光距離測定装置
の一実施例を図面に基づいて説明する。まず,具体的な
実施例を説明する前に,この発明の原理等について簡単
に説明する。
【0016】自動車に搭載されるヘッドライト装置は,
法規に基づき光軸を下向きにしたすれ違いビームとする
必要がある。すなわち,ヘッドライト装置はロービーム
と光軸が前方に向くハイビームの双方を有する。このう
ち,ロービームにあってはレンズ光学系を用いて照明光
の光軸を下向きにするのが一般的である。
【0017】上記レンズ光学系を用いて,照明光の光軸
を下向きにする手段として,レンズの焦点以外の場所,
例えば,レンズ系の光軸に対して,より上方に光源を配
置する方式がある。一方,光距離測定装置における光学
系にあっては,遠距離にある対象を測定するために,水
平に位置するレンズ系光軸に対してレンズ系光軸上に受
光装置が配置されることが望ましく,さらに,焦点位置
に受光装置が配置されているときが最も検知効率が高く
なる。
【0018】したがって,同一のレンズ系における光軸
の上方等,ロービーム照明を可能とする位置に光源,レ
ンズ系の焦点位置に光距離測定装置の受光装置を配置す
ることにより,同一のレンズ系をヘッドライト装置のロ
ービーム照明と受光装置に利用することが相互の干渉な
しに可能となり,上記ヘッドライト装置の光学系を用い
て光距離測定装置の受光装置を構成することができる。
【0019】また,光源の光を一度後方の反射鏡に反射
させ,前方のレンズ光学系の焦点付近の位置に光を収束
させた後,レンズ系を用いて光束を形成するプロジェク
タ型ヘッドライト装置にあっては,上方への漏れ光を遮
断すべく設けられた遮光板上に光距離測定装置の受光装
置を設けることにより,より容易に上記に示した構成を
実現することが可能となる。これにより,光源と受光装
置の距離をより隔てることができ,搭載に際して物理的
余裕を確保することが可能となるだけではなく,新たな
構造物を配置する必要が全くないばかりか,光源の発す
る熱により受光装置が悪影響を受けることを遮光板によ
って排除することができ,受光装置の感度変化による測
定精度の低下を抑制することができる。
【0020】また,異なる原理として,光距離測定装置
が,赤外光等の,燈火装置とは異なる波長の光源を用い
て可視光を反射し,赤外光のみを透過する波長選択性を
有する反射鏡を利用することで,燈火装置と光距離測定
装置の光学系を共用することも可能となる。この場合,
ロービーム,ハイビーム兼用のヘッドライト装置におい
ても光距離測定装置の受光装置と光学系を共用すること
が可能となる。
【0021】〔実施例1〕以上説明した原理に基づい
て,次に,本発明に係る車両用光距離測定装置を図面を
用いて具体的に説明する。図1は,第1の実施例の概略
構成を示す説明図である。図において,101は車両前
方に対しロービームを出射するロービーム光源,102
は先行車両あるいは路上障害物に反射して戻ってきた光
を検知する光検知部,103はロービーム光源101お
よび光検知部102の前方に配置されたレンズ光学系で
あり,光検知部102がレンズの焦点に位置するように
レンズ光学系103を配置する。また,ロービーム光源
101は距離測定光の光軸104より上方に配置され,
光検知部102は光軸104上に配置する。また,10
5はロービーム光源101から出射された照明光の光
軸,106はロービーム光源101から出射された照明
光の光路,107は距離測定光の光路である。
【0022】次に,動作について説明する。ロービーム
光源101より出射された照明光は,ロービーム光源1
01がレンズ光学系103の光軸104より上方に配置
されているため,法規に定められている対向車に眩惑を
与えないような下向きの照明光として自車両より出射さ
れる。このときの光路は106となり,その光軸は10
5となる。
【0023】さらに,車両の異なる位置に設置された送
光部(図示せず)より出射された距離測定光は,前方車
両の後部リフレクタあるいは路上障害物に当たって反射
され,自車両に戻ってくる。このときの光軸は上記送光
部が車両に搭載されているならば,走査光の光軸と反射
光の光軸は同一でなければならず,また,より高い感度
が要求される遠距離では水平,すなわち,光軸104と
なり,距離測定光は光路107を通って光検知部102
において検知される。
【0024】以上のように,同一のレンズ光学系103
を用いても,ロービームの光軸と距離測定光の光軸の角
度が異なることを利用して,ロービーム光源101と光
検知部102を異なる位置に配置することが可能となる
ので相互に干渉することがなくなる。したがって,光距
離測定装置の光学系をヘッドライト等の前方照射用燈火
装置と共用することが可能となるため,乗用車等のデサ
イン,空気抵抗等の制約がある車両に搭載することが容
易になると共に,光距離測定装置の簡略化(すなわち,
部品点数の減少)によって車両自体のコスト低減を実現
することができる。
【0025】〔実施例2〕次に,第2の実施例について
説明する。図2は,第2の実施例の概略構成を示す説明
図である。本実施例における構成にあっては,近年,乗
用車に多く用いられているプロジェクタ型ヘッドライト
装置に光距離測定装置を搭載しているものである。図に
おいて,略半楕円の断面形状を有する反射鏡201の中
心部に,ロービーム光源202の発光側を反射鏡201
方向に向けて配置する。さらに,反射鏡201の前方に
レンズ光学系203を設け,この反射鏡201とレンズ
光学系203との間に,光検知部204を設けた遮光板
205がレンズ光学系203による光の収束位置に配置
されている。
【0026】また,図中における,206は距離測定光
の光路,207は距離測定光の光軸,208はロービー
ム照明の光路,209はロービーム照明の光軸,210
は反射鏡201の焦点である。なお,レンズ光学系20
3には,比較的焦点距離が近く,集光力のあるものを使
用する。
【0027】次に,動作について説明する。ロービーム
光源202から出射された光を反射鏡201にて反射さ
せ,該反射鏡201とレンズ光学系203の中間に焦点
を結ばせ,さらにレンズ光学系203において光束を形
成する。また,上記において,対向車に眩惑を与える上
方への漏れ光を遮光板205によりカットする。この遮
光板205に,距離測定用の光検知部204を配置する
だけの簡単な構成で,良好な距離測定装置が得られる。
【0028】また,この実施例において,光束を形成す
るために不可欠な遮光板205を光検知部204の支持
部材として利用することで,新たに光検知部204を設
置するための部材を設ける必要がなくなり,従来におけ
るヘッドライトアセンブリをそのまま利用することがで
きるため,車両のコストを低減することができる。
【0029】また,ロービーム光源202と光検知部2
04との位置が離れていることにより,ロービーム光源
202と受光素子を有する光検知部204における物理
的干渉を排除することができるため,より容易に光検知
部204をヘッドライト等の前方照射用燈火装置に設置
することが可能となり,さらに,ロービーム光源202
から発せられる輻射熱を遮光板205により遮断するこ
とができ,光検知部204を熱から保護することができ
るため,測定精度に関する信頼性が著しく向上する。
【0030】〔実施例3〕次に,第3の実施例について
説明する。図3は,一般的な遮光板301の構成を示す
説明図である。また,図4および図5は,この発明に係
る遮光板401,501の構成を示す説明図である。図
3において,一般的な遮光板301は,光源面302,
レンズ面303および取付面304を備え,レンズ面3
03が単純な曲率を持った円弧状の一枚板で構成されて
いる。ただし,このような構成にあっては,放熱性が低
いため,光源からの輻射熱をそのまま受けるので遮光板
自体が温度上昇する。したがって,このような構成の遮
光板に光検知部を配置した場合,熱により測定精度に関
する信頼性が低下し,好ましくない。
【0031】そこで,光検知部を配置するための遮光板
を以下のように構成する。すなわち,図4において,遮
光板401は,光源に対向し,その表面を鏡面仕上げさ
れている光源面402と,レンズ方向を向き,その表面
にひだ状の放熱フィン403aを設けたレンズ面403
から構成されている。さらに,図において,404はヘ
ッドライトアセンブリに取り付けられ,遮光板401を
支持する取付け面であり,この取付け面404の下側面
には,表面積を広くして冷却効果を高めるためのひだ状
の放熱フィン404aを設けられている。また,405
は距離測定光を検知する光検知部としての受光素子であ
る。
【0032】次に,動作について説明する。受光素子4
05に対する光源からの輻射熱を鏡面仕上げの光源面4
02により反射し,さらに,放熱フィン403aにより
冷却して受光素子405部分の温度上昇を抑制する。こ
れにより,受光素子405の光検知特性の安定化を図
り,測定精度に関する信頼性を確保する。
【0033】次に,図5において,遮光板501は,光
源に対向し,その表面を鏡面仕上げされている光源面5
02と,レンズ方向を向き,その表面にひだ状の放熱フ
ィン503aを設けたレンズ面503から構成されてい
る。さらに,図において,504は遮光板501を支持
する取付け面であり,この取付け面504の上側面に
は,電子冷却を行うペルチェ素子(冷却素子)505を
設けると共に下側面には冷却ファン506が設けられて
いる。また,ペルチェ素子505面上に受光素子508
を設け,この受光素子508に対して距離測定光を導く
ために,レンズ面503の上部に反射鏡507を配置し
てある。
【0034】次に,動作について説明する。距離測定光
は反射鏡507に反射され,受光素子508に入射す
る。このとき,受光素子508の部分は,ペルチェ素子
505により電子冷却されると共に,その下部に設けら
れた冷却ファン506の駆動により強制的に冷却されて
いる。したがって,図4に示した構成と比較して,さら
なる冷却効果が期待でき,受光素子508の光検知特性
を一層安定化させ,測定精度に関する信頼性を著しく向
上させることができる。また,図5に示した構成とする
ことにより温度上昇値をより効果的に下げることができ
るため,さらに高感度の受光素子508を用いることが
可能になる。
【0035】〔実施例4〕次に,第4の実施例について
説明する。図6は,第4の実施例の概略構成を示す説明
図である。図において,601は赤外光を透過し,可視
光を反射する波長選択特性を有する赤外透過型反射鏡で
ある。この赤外透過型反射鏡601を45°傾斜させ,
その垂直下方に光源602を設け,さらに,透過側の水
平方向に光検知部603を設ける。また,604はレン
ズ光学系,605は赤外入射光,606は照明光,60
7はレンズ光学系604の光軸である。すなわち,光源
602と光検知部603は共にレンズ光学系604の焦
点に配置されており,かつ,光源602からの輻射熱を
受けない位置に光検知部603が配置されている。
【0036】次に,動作について説明する。光源602
から発せられた照明光606は赤外透過型反射鏡601
により反射され,レンズ光学系604を介して車両前方
に照射される。また,先行車あるいは路上障害物に反射
して戻ってきた赤外入射光605はレンズ光学系604
を経て,赤外透過型反射鏡601を透過して光検知部6
03に入射される。
【0037】図6に示した構成の利点として,波長選択
型の赤外透過型反射鏡601を用いて光学系を共用する
構成であるため,光源602が発する輻射熱が光検知部
603の受光素子に対し全く悪影響を及ぼさない位置に
光検知部603を配置することが可能となり,かつ,光
軸607の制約を受けないのでハイビームヘッドライト
にも光距離測定装置の光検知部603を設置することが
可能となる。
【0038】ところで,同一のレンズ光学系をこのよう
に全く異なる目的に利用することは,レンズ光学系の設
計に問題が生じるのではないかという懸念はあるが,レ
ンズ光学系の設計を光距離測定装置に適応するように設
計し,燈火装置として要求される配光パターンは,光源
の形状および光源の周囲に設置される反射鏡により作り
出すことにより,光学系を共用することによる問題点を
容易に解消することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように,この発明による車
両用光距離測定装置によれば,先行車両あるいは路上障
害物に反射して戻ってきた光を受光する受光手段を車両
前方を照射するヘッドランプ装置等の燈火手段に配置
し,また,燈火手段に設けられている照射ランプを該照
射ランプの焦点位置からずれた位置に配置し,受光手段
を照明ランプの焦点位置に配置し,また,燈火手段がプ
ロジェクタ型ランプであり,プロジェクタ型ランプの遮
光板に受光手段を配置し,さらに,遮光板に受光手段を
冷却するための冷却手段を設け,あるいは,燈火手段の
光源とレンズとの間に波長選択性を有する反射手段を設
置し,燈火手段のレンズの焦点位置に受光手段を配置し
たため,車両のデザインや空気抵抗等の制約にとらわれ
ず,最小限の設計変更で,かつ,燈火装置と光距離測定
装置の光学系を共用した場合における物理的な問題を解
消し,経済性を向上させると共に,測定精度の低下を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による車両用光距離測定装置(実施例
1)の概略構成を示す説明図である。
【図2】この発明による車両用光距離測定装置(実施例
2)の概略構成を示す説明図である。
【図3】一般的な遮光板の構成を示す説明図である。
【図4】この発明による車両用光距離測定装置に用いら
れる遮光板の構成(実施例3)を示す説明図である。
【図5】この発明による車両用光距離測定装置に用いら
れる遮光板の構成(実施例3)を示す説明図である。
【図6】この発明による車両用光距離測定装置(実施例
4)の概略構成を示す説明図である。
【図7】従来におけるレーザレーダ装置の概略構成を示
す説明図である。
【符号の説明】
102 光検知部 103 レンズ光学系 201 反射鏡 203 レンズ光学系 204 光検知部 205 遮光板 401 遮光板 405 光検知部 403a 放熱フィン 404a 放熱フィン 501 遮光板 505 ペルチェ素子 506 冷却ファン 508 光検知部 601 赤外透過型反射鏡 603 光検知部 604 レンズ光学系

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光手段から発光された光を受光手段に
    より受光することにより自車両と先行車両あるいは路上
    障害物との距離を測定する車両用光距離測定装置におい
    て,前記受光手段を車両前方を照射する燈火手段に配置
    したこと特徴とする車両用光距離測定装置。
  2. 【請求項2】 前記燈火手段に設けられている照射ラン
    プを該照射ランプの焦点位置からずれた位置に配置し,
    前記受光手段を前記照明ランプの焦点位置に配置したこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両用光距離測定装置。
  3. 【請求項3】 前記燈火手段がプロジェクタ型ランプで
    あり,前記プロジェクタ型ランプの遮光板に前記受光手
    段を配置したことを特徴とする請求項1記載の車両用光
    距離測定装置。
  4. 【請求項4】 前記遮光板に前記受光手段を冷却するた
    めの冷却手段を設けたことを特徴とする請求項3記載の
    車両用光距離測定装置。
  5. 【請求項5】 前記燈火手段の光源とレンズとの間に波
    長選択性を有する反射手段を設置し,前記燈火手段のレ
    ンズの焦点位置に前記受光手段を配置したことを特徴と
    する請求項1記載の車両用光距離測定装置。
JP5114345A 1993-05-17 1993-05-17 車両用光距離測定装置 Pending JPH06325296A (ja)

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