JP2020013482A - 車両検知器 - Google Patents

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Abstract

【課題】より簡素な構成としつつ、車両の有無の誤検知を抑えることができる車両検知器を提供する。【解決手段】車両検知器は、投光器と、当該投光器から投光される光を受光する受光器とを備え、前記投光器から前記受光器に向けて投光される光の受光状態に応じて車両を検知する車両検知器である。前記投光器は、当該投光器と前記受光器とを結ぶ直線よりも鉛直上側の領域に向けて放射する光の光量に対し、当該投光器と前記受光器とを結ぶ直線よりも鉛直下側の領域に向けて放射する光の光量の方が小さい偏向投光器である。【選択図】図2

Description

本発明は、車両検知器に関する。
有料道路の料金所には、料金所に進入してきた車両の存在を検知する車両検知器が設けられている場合がある。このような車両検知器としては、例えば、特許文献1に記載の車両検知器がある。
特許文献1に記載の車両検知器は、車線を挟んで互いに対向する投光塔及び受光塔を備える透過型車両検知器である。投光塔は、上下方向に並べて配置された複数の投光器を備え、また、受光塔は、上下方向に並べて配置された複数の受光器を備えている。各投光器は、各受光器に向けて光を投光し、受光器は投光器から到来する光を検知する。投光器と受光器との間に車両が存在する場合、投光器が投光する光が車両によって遮蔽され、受光器にて検知されなくなる。車両検知器は、このような仕組みにより、車線上における車両の存在の有無を検知可能とする。
一般に、車両検知器の投光器は、受光器に向けて最も大きい光量の光を発するように構成されているが、光の拡散により、受光器とは異なる方向にも幾分の光量の光を発する。受光器とは異なる方向に進む光が、路面で反射することによって受光器にて検知される場合がある。そうすると、例えば、投光器から受光器に向けて進む直接光が車両によって遮蔽されているにもかかわらず、投光器から路面での反射を経て受光器に進む光が検知されることで、車両の存在を正しく検知できなくなる可能性がある。
特許文献1に記載の車両検知器は、路面の反射率を検知することで、誤検知の発生を抑えている。具体的には、この技術では、反射率の検知にあたり、投光器での発光量を、第一発光量と第二発光量とに切り替える。そして、投光器が第一発光量の光を発光しているときに受光器が受光した光の第一受光量と、投光器が第二発光量の光を発光しているときに受光器が受光した光の第二受光量と差から反射率を求める。この技術では、受光器の受光量に関する判定閾値を、求めた反射率に応じて設定変更する。そして、受光器の受光量が閾値以上であるか否かに応じて、投光器と受光器との間の車両の有無を判定する。
特開2015−125023号公報
以上のような、路面における光の反射に起因する誤検知について、より簡素な構成で抑制可能な車両検知器が求められている。
本発明は、より簡素な構成としつつ、車両の有無の誤検知を抑えることができる車両検知器を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、車両検知器(10、20)は、投光器(110)と、当該投光器から投光される光を受光する受光器(120)とを備え、前記投光器から前記受光器に向けて投光される光の受光状態に応じて車両(A)を検知する車両検知器である。前記投光器は、当該投光器と前記受光器とを結ぶ直線(P)よりも鉛直上側の領域に向けて放射する光の光量(PH)に対し、当該投光器と前記受光器とを結ぶ直線(P)よりも鉛直下側の領域に向けて放射する光の光量(PL)の方が小さい偏向投光器(110a)である。
このようにすることで、偏向投光器が放射する光のうち、路面で反射して進行する反射光の光量が小さくなる。また、投光器が、当該投光器と受光器とを結ぶ直線よりも鉛直上側の領域に向けて放射する光の光量に対し、同直線よりも鉛直下側の領域に向けて放射する光の光量の方が小さくなるように構成されるだけでよいので、より簡素な構成としつつ、車両の有無の誤検知を抑えることができる。
本発明の第2の態様によれば、前記偏向投光器は、光を放射する発光素子(1100)と、前記発光素子から放射される光の指向性を光軸方向に強めるレンズ(1101)と、を有し、前記レンズの光軸(E)は、当該偏向投光器と前記受光器とを結ぶ直線に対して上向きに傾斜している。
このようにすることで、偏向投光器は、レンズの向きを変更するだけで作製可能とされるので、簡便に製造することができる。
本発明の第3の態様によれば、前記偏向投光器は、光を放射する発光素子(1100)と、前記発光素子から放射される光の指向性を光軸方向に強めるレンズ(1101)と、を有し、前記レンズの光軸(E)は、当該偏向投光器と前記受光器とを結ぶ直線と平行に延びながら、前記発光素子よりも高い位置に配されている。
このようにすることで、偏向投光器は、単に、投光素子とレンズとを上下方向に平行移動させるだけで作製可能とされるので、より簡便に製造することができる。
本発明の第4の態様によれば、前記偏向投光器は、光を放射する発光素子(1100)と、当該発光素子から放射される光の一部を遮蔽するように開口されたスリット部(1104)と、を有し、前記発光素子から前記スリット部の開口の上縁(1104a)までの上下方向の距離(d2)よりも、前記発光素子から前記スリット部の開口の下縁(1104b)までの上下方向の距離(d3)の方が短い。
このようにすることで、単に、スリット部の開口形状を変更するだけで作製可能とされるので、更に簡便に製造することができる。
本発明の第5の態様によれば、上述の車両検知器は、前記投光器である標準投光器(110b)を更に備え、前記偏向投光器及び前記標準投光器は、上下方向に並べて配置され、前記偏向投光器は、前記標準投光器よりも下に配置されている。
このようにすることで、最も下に配置され、路面からの反射光を最も検知しやすい投光器及び受光器の対に対して、当該反射光の検知の発生を抑制させることができる。したがって、簡素な構成としながらも、より効果的に車両の有無の誤検知を抑制することができる。
本発明の第6の態様によれば、車両検知器(10、20)は、投光器(110)と、当該投光器から投光される光を受光する受光器(120)とを備え、前記投光器から前記受光器に向けて投光される光の受光状態に応じて車両(A)を検知する車両検知器である。前記受光器は、当該受光器と前記投光器とを結ぶ直線(P)よりも鉛直上側の領域から入射してくる光の受光光量(PH)に対し、当該受光器と前記投光器とを結ぶ直線(P)よりも鉛直下側の領域から入射してくる光の受光光量(PL)の方が小さい偏向受光器である。
このようにすることで、偏向受光器に入射する光のうち、路面で反射して進行する反射光の受光光量が小さくなる。また、受光器が、当該受光器と投光器とを結ぶ直線よりも鉛直上側の領域から入射する光の受光光量に対し、同直線よりも鉛直下側の領域から入射する光の受光光量の方が小さくなるように構成されるだけでよいので、より簡素な構成としつつ、車両の有無の誤検知を抑えることができる。
本発明の第7の態様によれば、前記偏向受光器は、光を吸収する受光素子(1200)と、前記受光素子に吸収される光の指向性を光軸方向に強めるレンズ(1201)と、を有し、前記レンズの光軸(R)は、当該偏向受光器と前記投光器とを結ぶ直線に対して上向きに傾斜している。
このようにすることで、偏向受光器は、レンズの向きを変更するだけで作製可能とされるので、簡便に製造することができる。
本発明の第8の態様によれば、前記偏向受光器は、光を吸収する受光素子(1200)と、前記受光素子に吸収される光の指向性を光軸方向に強めるレンズ(1201)と、を有し、前記レンズの光軸(R)は、当該偏向受光器と前記投光器とを結ぶ直線と平行に延びながら、前記受光素子よりも高い位置に配されている。
このようにすることで、偏向受光器は、単に、受光素子とレンズとを上下方向に平行移動させるだけで作製可能とされるので、より簡便に製造することができる。
本発明の第9の態様によれば、前記偏向受光器は、光を吸収する受光素子(1200)と、当該受光素子が吸収する光の一部を遮蔽するように開口されたスリット部(1204)と、を有し、前記受光素子から前記スリット部の開口の上縁(1204a)までの上下方向の距離(d2)よりも、前記受光素子から前記スリット部の開口の下縁(1204b)までの上下方向の距離(d3)の方が短い。
このようにすることで、単に、スリット部の開口形状を変更するだけで作製可能とされるので、更に簡便に製造することができる。
本発明の第10の態様によれば、上述の車両検知器は、前記受光器である標準受光器(120b)を更に備え、前記偏向受光器及び前記標準受光器は、上下方向に並べて配置され、前記偏向受光器は、前記標準受光器よりも下に配置されている。
このようにすることで、最も下に配置され、路面からの反射光を最も検知しやすい投光器及び受光器の対に対して、当該反射光の検知の発生を抑制させることができる。したがって、簡素な構成としながらも、より効果的に車両の有無の誤検知を抑制することができる。
上述の各態様に係る車両検知器によれば、より簡素な構成としつつ、車両の有無の誤検知を抑えることができる。
第1の実施形態に係る料金所の全体構成を示す図である。 第1の実施形態に係る車両検知器の構造を示す図である。 第1の実施形態に係る投光器の構造を示す図である。 第1の実施形態に係る受光器の構造を示す図である。 第1の実施形態に係る車両検知器の作用、効果を説明するための図である。 第1の実施形態に係る車両検知器の作用、効果を説明するための図である。 第2の実施形態に係る投光器の構造を示す図である。 第2の実施形態に係る受光器の構造を示す図である。 第3の実施形態に係る投光器の構造を示す図である。 第3の実施形態に係る受光器の構造を示す図である。
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態に係る車両検知器について、図1〜図6を参照しながら詳しく説明する。
(料金所の全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る料金所の全体構成を示す図である。
図1に示すように、有料道路の料金所には、料金収受設備1が設けられている。この料金収受設備1は、例えば、有料道路の出口料金所等に設けられる。
有料道路の利用者が搭乗する車両Aは、有料道路側から一般道路側へと通じる車線Lを走行する。車線Lの幅方向両側には、右側アイランドIR及び左側アイランドILが敷設されている。料金収受設備1を構成する各種装置は、右側アイランドIR、左側アイランドIL上に設置されている。本実施形態においては、車線Lの幅方向右側(−Y方向側)に右側アイランドIRが設けられ、車線Lの幅方向左側(+Y方向側)に左側アイランドILが設けられている。
本実施形態における右側アイランドIRと左側アイランドILとは、車線Lを挟んでそれぞれ対称に形成され、車線Lに沿って延びている場合を例示している。
料金収受設備1は、車両Aに搭乗する利用者に対して無線通信に基づく料金収受処理を行う。図1に示すように、料金収受設備1は、進入側車両検知器10と、通信停止用車両検知器20と、通信アンテナ30とを備えている。
進入側車両検知器10は、車線Lを車線幅方向(±Y方向)に挟んで対向する投光塔11及び受光塔12を備えている。また、通信停止用車両検知器20は、車線Lを車線幅方向(±Y方向)に挟んで対向する投光塔21及び受光塔22を備えている。
進入側車両検知器10及び通信停止用車両検知器20は、それぞれの設置位置における車両Aの存在を検知可能とする。具体的には、進入側車両検知器10及び通信停止用車両検知器20は、投光器と、当該投光器から投光される光を受光する受光器とを備え、投光器から受光器に向けて投光される光の受光状態に応じて車両を検知する。
本実施形態に係る料金収受設備1では、例えば、進入側車両検知器10が車両Aの進入を検知すると、通信アンテナ30から電波が発信され、車両Aに搭載された車載器との間で料金収受処理(無線通信)が開始される。また、通信停止用車両検知器20が車両Aの“車尾抜け”(車両Aの後端部が通信停止用車両検知器20の設置位置を通り過ぎること)を検知すると、通信アンテナ30から発信されていた電波が停止するように制御される。
このように、料金収受設備1は、進入側車両検知器10及び通信停止用車両検知器20による車両の検知結果に応じて各種装置の動作を適切に制御する。
次に、料金収受設備1が具備する各車両検知器(進入側車両検知器10、通信停止用車両検知器20)の構成、及び、各車両検知器のアイランドへの設置作業について詳しく説明する。なお、以下の説明では、進入側車両検知器10を例に説明するが、通信停止用車両検知器20及び図示しない他の車両検知器についても同様に適用される。
(車両検知器の構造)
図2は、第1の実施形態に係る車両検知器の構造を示す図である。
図2は、進入側車両検知器10の構造を模式的に示している。以下、図2を参照しながら、進入側車両検知器10の構造について詳しく説明する。
まず、投光塔11の構造について詳しく説明する。
投光塔11は、複数の投光器110と、駆動回路111と、制御部112と、ケース113とを備えている。
複数の投光器110は、例えば赤外線LED(Light Emitting Diode)等の発光素子と、当該発光素子からの光の広がりを抑えるレンズ等とを含む。複数の投光器110は、上下方向(±Z方向)に一列に並べて配置されている。投光器110が有する発光素子、レンズ(発光素子1100、レンズ1101)については後述する。
以下、上下方向に並べて配置されている複数の投光器110のうち、最も下に配置される一つの投光器110を、偏向投光器110aとし、他の全ての投光器110を標準投光器110bとして区別する。
標準投光器110bは、その光軸E(後述するレンズ1101の光軸)の方向に最も大きい光量の光を放射するような、発光強度の指向性を有している。各標準投光器110bは、いずれも、それぞれの光軸Eが水平(±Y方向)となるように配置され、かつ、その高さが受光塔12の各標準受光器120bと一致するように設けられている。即ち、各標準投光器110bと各標準受光器120bとを結ぶ直線を「直線P」とすると、標準投光器110bの光軸Eは、直線Pに一致する。
偏向投光器110aは、その光軸E(後述するレンズ1101の光軸)の方向に最も大きい光量の光を放射するような、発光強度の指向性を有している。偏向投光器110aは、受光塔12の偏向受光器120aと同じ高さに配置されているが、偏向投光器110aの光軸Eは、水平方向(±Y方向)に対して上向きに傾斜するように配置されている。即ち、偏向投光器110aの光軸Eは、偏向投光器110aと偏向受光器120aとを結ぶ直線Pに対し、上方向に傾斜している。
駆動回路111は、各投光器110の発光素子に所定の駆動電流を供給して発光させる回路である。各投光器110の発光素子は、駆動回路111から駆動電圧を印加されることによって発光する。
制御部112は、予め用意されたプログラムに従って動作することで、進入側車両検知器10の投光塔11としての通常の動作を実行する。例えば、制御部112は、受光塔12における検知制御と同期するように、一定周期で投光器110を順番に投光させる。
ケース113は、複数の投光器110、駆動回路111、及び、制御部112等を覆うように形成されている。
次に、受光塔12の構造について詳しく説明する。
受光塔12は、複数の受光器120と、検知回路121と、制御部122と、ケース123とを備えている。
複数の受光器120は、例えば赤外線受光PD(Photo Diode)等の受光素子と、当該受光素子へ光を集光させるレンズ等とを含む。複数の受光器120は、上下方向(±Z方向)に一列に並べて配置されている。受光器120が有する受光素子及びレンズについては後述する。
以下、上下方向に並べて配置されている複数の受光器120のうち、最も下に配置される一つの受光器120を、偏向受光器120aとし、他の全ての受光器120を標準受光器120bとして区別する。
標準受光器120bは、その光軸R(後述するレンズ1201の光軸)の方向から入射する光の受光光量が最も大きくなるような、受光感度の指向性を有している。各標準受光器120bは、いずれも、それぞれの光軸Rが水平(±Y方向)となるように配置され、かつ、その高さが投光塔11の各標準投光器110bと一致するように設けられている。即ち、各標準投光器110bと各標準受光器120bとを結ぶ直線を「直線P」とすると、標準受光器120bの光軸Rは、直線Pに一致する。
偏向受光器120aは、その光軸R(後述するレンズ1201の光軸)の方向から受光する光の光量が最も大きくなるような、受光感度の指向性を有している。偏向受光器120aは、投光塔11の偏向投光器110aと同じ高さに配置されているが、偏向受光器120aの光軸Rは、水平方向(±Y方向)に対して上向きに傾斜するように配置されている。即ち、偏向受光器120aの光軸Rは、偏向投光器110aと偏向受光器120aとを結ぶ直線Pに対し、上方向に傾斜している。
検知回路121は、各受光器120が所定の光量以上の光を受光していることを検知する回路である。各受光器120の受光素子は、光の受光光量(吸収した光の光量)に応じた励起電流を出力する。検知回路121は、各受光器120から出力される励起電流を電圧レベルに変換し、増幅器を介してこれを増幅する。そして、検知回路121は、増幅された電圧レベルが所定の判定閾値を上回ったか否かを判定し、その判定結果を示す検知信号を出力する。
制御部122は、予め用意されたプログラムに従って動作することで、進入側車両検知器10の受光塔12としての通常の動作を実行する。例えば、制御部122は、投光塔11における投光器110の投光制御と同期するように、一定周期で各受光器120における検知信号を順番に出力させる。
ケース123は、複数の受光器120、検知回路121、及び、制御部122等を覆うように形成されている。
(投光器の構造)
図3は、第1の実施形態に係る投光器の構造を示す図である。
図3は、第1の実施形態に係る偏向投光器110a及び標準投光器110bの構造を模式的に示している。
まず、標準投光器110bについて説明する。
図3に示すように、標準投光器110bは、発光素子1100と、レンズ1101と、レンズホルダ1102と、基板1103と、スリット部1104とを有してなる。
発光素子1100は、例えば赤外線LED等であって、駆動回路111から供給される駆動電流に基づいて発光する。発光素子1100は、点光源としての特性を有しており、発光素子1100自身を中心に、各方向へほぼ均一に光を放射する。発光素子1100は、後述するレンズ1201の光軸E上に配置されている。
レンズ1101は、いわゆる凸レンズであって、発光素子1100から放射される光の広がりを光軸E周りに抑えることで、標準投光器110bの発光強度の指向性を光軸Eの方向に強める。標準投光器110bのレンズ1101は、その光軸Eが水平方向(±Y方向)に沿って標準受光器120b(図2)に向けて延びるように配置されている。したがって、標準投光器110b(レンズ1101)の光軸Eと、当該標準投光器110bと標準受光器120bとを結ぶ直線Pとは一致する。
レンズホルダ1102は、レンズ1101を保持する。
基板1103は、複数の発光素子1100が実装された基板である。
スリット部1104は、発光素子1100から放射される光が通過するように、ケース113が開口されて形成される。なお、スリット部1104は、ケース113の内部への雨水等の浸入を抑えるため、透明な板が設けられていてもよい。
以上のような構成により、投光塔11の各標準投光器110bは、当該標準投光器110bと標準受光器120bとを結ぶ直線Pよりも鉛直上側の領域に向けて放射する光の光量PHと、当該直線Pよりも鉛直下側の領域に向けて放射する光の光量PLとが等しくなっている。
次に、偏向投光器110aについて説明する。
図3に示すように、偏向投光器110aは、発光素子1100と、レンズ1101と、レンズホルダ1102と、基板1103と、スリット部1104とを有してなる。
発光素子1100、基板1103及びスリット部1104については、上述した標準投光器110bと同様である。
偏向投光器110aのレンズ1101は、その光軸Eが直線P(即ち、水平方向(±Y方向))に対して所定角度θだけ上向きに傾斜するように配置されている。
また、偏向投光器110aのレンズホルダ1102は、レンズ1101の光軸Eが直線Pに対して所定角度θだけ上向きに傾斜する状態で保持されるように形成されている。
以上のような構成により、投光塔11の偏向投光器110aは、当該偏向投光器110aと偏向受光器120aとを結ぶ直線Pよりも鉛直上側の領域に向けて放射する光の光量PHに対し、当該直線Pよりも鉛直下側の領域に向けて放射する光の光量PLの方が小さくなっている。
(受光器の構造)
図4は、第1の実施形態に係る受光器の構造を示す図である。
図4は、第1の実施形態に係る偏向受光器120a及び標準受光器120bの構造を模式的に示している。
まず、標準受光器120bについて説明する。
図4に示すように、標準受光器120bは、受光素子1200と、レンズ1201と、レンズホルダ1202と、基板1203と、スリット部1204とを有してなる。
受光素子1200は、例えば赤外線受光PD(Photo Diode)であって、ある方向から入射してきた光の受光光量(受光素子1200で吸収される光量)に応じた励起電流を出力する。受光素子1200は、後述するレンズ1201の光軸R上に配置されている。
レンズ1201は、いわゆる凸レンズであって、光軸R周りの光を受光素子1200に集光することで、標準受光器120bの受光感度の指向性を光軸Rの方向に強める。標準受光器120bのレンズ1201は、その光軸Rが水平方向(±Y方向)に沿って標準投光器110b(図2)に向けて延びるように配置されている。つまり、各標準投光器110bと各標準受光器120bとを結ぶ直線Pと、その標準受光器120b(レンズ1201)の光軸Rとは一致する。
レンズホルダ1202は、レンズ1201を保持する。
基板1203は、複数の受光素子1200が実装された基板である。
スリット部1204は、受光素子1200へと集光される光が通過するように、ケース123が開口されて形成される。なお、スリット部1204は、ケース123の内部への雨水等の浸入を抑えるため、透明な板が設けられていてもよい。
以上のような構成により、受光塔12の各標準受光器120bは、当該標準受光器120bと標準投光器110bとを結ぶ直線Pよりも鉛直上側の領域から入射してくる光の受光光量PHと、当該直線Pよりも鉛直下側の領域から入射してくる光の受光光量PLとが等しくなっている。
次に、偏向受光器120aについて説明する。
図4に示すように、偏向受光器120aは、受光素子1200と、レンズ1201と、レンズホルダ1202と、基板1203と、スリット部1204とを有してなる。
受光素子1200、基板1203及びスリット部1204については、上述した標準受光器120bと同様である。
偏向受光器120aのレンズ1201は、その光軸Rが直線P(即ち、水平方向(±Y方向))に対して所定角度θだけ上向きに傾斜するように配置されている。
また、偏向受光器120aのレンズホルダ1202は、レンズ1201の光軸Rが直線Pに対して所定角度θだけ上向きに傾斜する状態で保持されるように形成されている。
以上のような構成により、受光塔12の偏向受光器120aは、当該偏向受光器120aと偏向投光器110aとを結ぶ直線Pよりも鉛直上側の領域から入射してくる光の受光光量PHに対し、当該直線Pよりも鉛直下側の領域から入射してくる光の受光光量PLの方が小さくなっている。
(作用、効果)
図5、図6は、第1の実施形態に係る車両検知器の作用、効果を説明するための図である。
以下、図5、図6を参照して、進入側車両検知器10が偏向投光器110a及び偏向受光器120aを具備することによって奏する作用、効果について説明する。
まず、図5を参照しながら、進入側車両検知器10が偏向投光器110a及び偏向受光器120aを具備せず、全ての投光器110、受光器120が標準投光器110b、標準受光器120bであった場合について説明する。
図5に示すように、投光塔11と受光塔12との間には、車両Aの車体が存在している。この場合において、各標準投光器110bが投光する直接光は、いずれも車両Aの車体によって遮蔽され、各標準受光器120bによって受光されない。
しかし、図5に示すように、投光塔11の最も下に配置された標準投光器110bから出射される光のうち、光軸Eよりも下方に出射された光が車線Lの路面で反射する(反射光Q)。この反射光Qは、車両Aと車線Lの路面との間を進行して、光軸Rよりも下方から、受光塔12の最も下に配置された標準受光器120bに入射してくる。その結果、実際には車両Aが投光塔11と受光塔12との間に存在しているにもかかわらず、標準受光器120bにおける光の検知結果に基づいて、誤って“車両Aが存在しない”との判定結果を出力し得る。この事象は、特に、例えば雨天により路面が濡れている場合など、路面の反射率が高くなっている場合に起こり得る。
次に、図6を参照しながら、進入側車両検知器10が具備する投光器110、受光器120のうち、最も下に配置されるものが、上述の偏向投光器110a、偏向受光器120aであった場合について説明する。
図6に示すように、投光塔11と受光塔12との間には、車両Aの車体が存在している。この場合において、各標準投光器110bが投光する直接光は、いずれも車両Aの車体によって遮蔽され、各標準受光器120bによって受光されない。
図6に示す場合も、図5に示す場合と同様に、投光塔11の最も下に配置された標準投光器110bから出射される光のうち、光軸Eよりも下方に出射された光(反射光Q)が車線Lの路面で反射する。この反射光Qは、車両Aと車線Lの路面との間を進行して、光軸Rよりも下方から、受光塔12の最も下に配置された標準受光器120bに入射してくる。
しかしながら、偏向投光器110aは、その光軸Eが上向きに傾斜しているため、当該偏向投光器110aと偏向受光器120aとを結ぶ直線Pよりも鉛直下側の領域に向けて放射する光の光量が、図5で説明した場合よりも小さくなっている。そのため、偏向投光器110aから放射される反射光Qの光量が、図5で説明した場合よりも小さくなっている。
また、偏向受光器120aは、その光軸Rが上向きに傾斜しているため、当該偏向受光器120aと偏向投光器110aとを結ぶ直線Pよりも鉛直下側の領域から入射してくる光の受光光量が、図5で説明した場合よりも小さくなっている。そのため、反射光Qに対する偏向受光器120aの受光光量が、図5で説明した場合よりも小さくなっている。
そのため、図5に示す場合よりも、反射光Qが受光器120で検知されにくくなるので、車両の有無の誤検知が抑制される。
また、第1の実施形態に係る進入側車両検知器10は、従来の車両検知器の構造に対し、一番下に配置される投光器110、受光器120の各々のレンズ(レンズ1101、1201)の向きを変更するだけで作製可能とされる。したがって、偏向投光器110a、偏向受光器120aを簡便に製造することができる。
以上の通り、第1の実施形態に係る進入側車両検知器10によれば、より簡素な構成としつつ、車両の有無の誤検知を抑えることができる。
また、料金収受設備1等に用いられる進入側車両検知器10等は、車両の有無の検知精度を高めるために、上下方向に複数の投光器と受光器との対が並べて配置されている。ここで、第1の実施形態に係る進入側車両検知器10は、上下方向に並べて配置された複数の投光器110及び受光器120のうち、最も下に配置されたものを、偏向投光器110a、偏向受光器120aとしている。
このようにすることで、最も下に配置された投光器及び受光器の対、即ち、反射光Q(図5、図6)を最も検知しやすい投光器及び受光器の対に対して、反射光Qの検知の発生を抑制させることができるので、効率的に車両の有無の誤検知を抑制することができる。
なお、第1の実施形態に係る進入側車両検知器10は、投光塔11に偏向投光器110a(図3)が設けられ、かつ、受光塔12に偏向受光器120a(図4)が設けられる態様として説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。即ち、他の実施形態に係る進入側車両検知器10は、投光塔11に偏向投光器110aが設けられている一方、受光塔12には偏向受光器120aが設けられていない(例えば、標準受光器120bのみが設けられている)態様であってもよい。また、他の実施形態に係る進入側車両検知器10は、受光塔12に偏向受光器120aが設けられている一方、投光塔11には偏向投光器110aが設けられていない(例えば、標準投光器110bのみが設けられている)態様であってもよい。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係る車両検知器について、図7及び図8を参照しながら詳しく説明する。第2の実施形態に係る車両検知器の全体構造は、第1の実施形態(図2)と同様であるため説明を省略する。
(投光器の構造)
図7、図8は、それぞれ、第2の実施形態に係る投光器及び受光器の構造を示す図である。
図7は、偏向投光器110a及び標準投光器110bの構造を模式的に示している。なお、標準投光器110bについては、第1の実施形態(図3)と同様である。
また、図8は、偏向受光器120a及び標準受光器120bの構造を模式的に示している。なお、標準受光器120bについては、第1の実施形態(図3)と同様である。
第2の実施形態に係る偏向投光器110aについて説明する。
図7に示すように、偏向投光器110aは、発光素子1100と、レンズ1101と、レンズホルダ1102と、基板1103と、スリット部1104とを有してなる。
図7に示すように、第2の実施形態に係る偏向投光器110aのレンズ1101は、標準投光器110bと同様に、その光軸Eが水平方向(±Y方向)に沿って偏向受光器120a(図2)に向けて延びるように配置されている。つまり、偏向投光器110aのレンズ1101の光軸Eと、当該偏向投光器110aと偏向受光器120aとを結ぶ直線Pとは一致する。
他方、第2の実施形態に係る偏向投光器110aの発光素子1100は、標準投光器110bとは異なり、光軸Eよりも所定距離d1だけ低い位置E’に配置されている。換言すると、レンズ1101の光軸Eは、水平方向(直線Pと平行)に延びながら、発光素子1100よりも高い位置に配されている。
このような構成によれば、光源である発光素子1100が、レンズ1101の光軸Eよりも低い位置E’に、配置される。そうすると、発光素子1100から放射される光は、当該発光素子1100よりも上に配置されているレンズ1101を通って上向きに放射される。これにより、第2の実施形態に係る偏向投光器110aは、当該偏向投光器110aと偏向受光器120aとを結ぶ直線Pよりも鉛直上側の領域に向けて放射する光の光量PHに対し、当該直線Pよりも鉛直下側の領域に向けて放射する光の光量PLの方が小さくなる。
第2の実施形態に係る偏向受光器120aについて説明する。
図8に示すように、第2の実施形態に係る偏向受光器120aは、図7に示す偏向投光器110aと同様の構成を有している。即ち、第2の実施形態に係る偏向受光器120aのレンズ1201は、その光軸Rが水平方向(±Y方向)に沿って偏向投光器110a(図2)に向けて延びるように配置されており、なおかつ、偏向受光器120aの受光素子1200は、光軸Rよりも所定距離d1だけ低い位置R’に配置されている。換言すると、偏向受光器120aのレンズ1201の光軸Rは、水平方向(直線Pと平行)に延びながら、受光素子1200よりも高い位置R’に配されている。これにより、第2の実施形態に係る偏向受光器120aは、偏向受光器120aと偏向投光器110aとを結ぶ直線Pよりも鉛直上側の領域から入射する光の受光光量PHに対し、当該直線Pよりも鉛直下側の領域から入射する光の受光光量PLの方が小さくなる。
(作用、効果)
以上の通り、第2の実施形態に係る進入側車両検知器10によれば、第1の実施形態と同様に、簡素な構成としつつ、反射光Qに起因する車両の有無の誤検知を抑えることができる。
また、第2の実施形態に係る偏向投光器110aは、レンズ1101の光軸Eの向きを傾斜させて配置される必要はなく、単に、発光素子1100とレンズ1101とを上下方向に平行移動させるだけでよい。例えば、発光素子1100の基板1103上の実装位置をわずかにずらすだけでよい。
また、第2の実施形態に係る偏向受光器120aは、レンズ1201の光軸Rの向きを傾斜させて配置される必要はなく、単に、受光素子1200とレンズ1201とを上下方向に平行移動させるだけでよい。例えば、受光素子1200の基板1203上の実装位置をわずかにずらすだけでよい。
以上より、第2の実施形態に係る進入側車両検知器10は、第1の実施形態に係る進入側車両検知器10よりも簡便に製造することができる。
なお、第2の実施形態に係る進入側車両検知器10は、投光塔11に第2の実施形態に係る偏向投光器110a(図7)が設けられ、かつ、受光塔12に第2の実施形態に係る偏向受光器120a(図8)が設けられる態様として説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。即ち、他の実施形態に係る進入側車両検知器10は、投光塔11に第2の実施形態に係る偏向投光器110aが設けられている一方、受光塔12には第2の実施形態に係る偏向受光器120aが設けられていない態様であってもよい。また、他の実施形態に係る進入側車両検知器10は、受光塔12に第2の実施形態に係る偏向受光器120aが設けられている一方、投光塔11には第2の実施形態に係る偏向投光器110aが設けられていない態様であってもよい。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態に係る車両検知器について、図9及び図10を参照しながら詳しく説明する。第3の実施形態に係る車両検知器の全体構造は、第1の実施形態(図2)と同様であるため説明を省略する。
(投光器の構造)
図9、図10は、それぞれ、第3の実施形態に係る投光器及び受光器の構造を示す図である。
図9は、偏向投光器110a及び標準投光器110bの構造を模式的に示している。なお、標準投光器110bについては、第1の実施形態(図3)と同様である。
また、図10は、偏向受光器120a及び標準受光器120bの構造を模式的に示している。なお、標準受光器120bについては、第1の実施形態(図3)と同様である。
第3の実施形態に係る偏向投光器110aについて説明する。
図9に示すように、偏向投光器110aは、発光素子1100と、レンズ1101と、レンズホルダ1102と、基板1103と、スリット部1104とを有してなる。
図9に示すように、第3の実施形態に係る偏向投光器110aは、発光素子1100及びレンズ1101の位置関係が標準投光器110bと同様とされている。しかし、第3の実施形態に係る偏向投光器110aのスリット部1104は、光軸Eに対する上方側(+Z方向側)への開口の大きさよりも、光軸Eに対する下方側(−Z方向側)への開口の大きさの方が小さくなっている。換言すると、スリット部1104は、発光素子1100からスリット部1104の開口の上縁1104aまでの上下方向の距離d2よりも、発光素子1100からスリット部1104の開口の下縁1104bまでの上下方向の距離d3の方が短くなるように形成されている。このような構成によれば、第3の実施形態に係るスリット部1104は、発光素子1100から放射される光のうち直線Pよりも鉛直下側の領域に向けて放射される光の一部を遮蔽する。したがって、第3の実施形態に係る偏向投光器110aは、偏向投光器110aと偏向受光器120aとを結ぶ直線Pよりも鉛直上側の領域に向けて放射する光の光量PHに対し、当該直線Pよりも鉛直下側の領域に向けて放射する光の光量PLの方が小さくなる。
第3の実施形態に係る偏向受光器120aについて説明する。
図10に示すように、第3の実施形態に係る偏向受光器120aは、図9に示す偏向投光器110aと同様の構成を有している。即ち、第3の実施形態に係る偏向受光器120aのスリット部1204は、受光素子1200からスリット部1204の開口の上縁1204aまでの上下方向の距離d2よりも、受光素子1200からスリット部1204の開口の下縁1204bまでの上下方向の距離d3の方が短くなるように形成されている。このような構成によれば、第3の実施形態に係るスリット部1204は、受光素子1200が吸収しようとする光のうち直線Pよりも鉛直下側の領域から入射される光の一部を遮蔽する。したがって、第3の実施形態に係る偏向受光器120aは、偏向投光器110aと偏向受光器120aとを結ぶ直線Pよりも鉛直上側の領域から入射してくる光の受光光量PHに対し、当該直線Pよりも鉛直下側の領域から入射してくる光の受光光量PLの方が小さくなる。
(作用、効果)
以上の通り、第3の実施形態に係る進入側車両検知器10によれば、第1、第2の実施形態と同様に、簡素な構成としつつ、反射光Qに起因する車両の有無の誤検知を抑えることができる。
また、第3の実施形態に係る偏向投光器110aは、発光素子1100及びレンズ1101の位置関係や姿勢を変更させる必要はなく、単に、スリット部1104、1204の開口形状を変更するだけでよい。したがって、第3の実施形態に係る進入側車両検知器10は、第1、第2の実施形態に係る進入側車両検知器10よりも更に簡便に製造することができる。
なお、第3の実施形態に係る進入側車両検知器10は、投光塔11に第3の実施形態に係る偏向投光器110a(図9)が設けられ、かつ、受光塔12に第3の実施形態に係る偏向受光器120a(図10)が設けられる態様として説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。即ち、他の実施形態に係る進入側車両検知器10は、投光塔11に第3の実施形態に係る偏向投光器110aが設けられている一方、受光塔12には第3の実施形態に係る偏向受光器120aが設けられていない態様であってもよい。また、他の実施形態に係る進入側車両検知器10は、受光塔12に第3の実施形態に係る偏向受光器120aが設けられている一方、投光塔11には第3の実施形態に係る偏向投光器110aが設けられていない態様であってもよい。
<変形例>
以上、第1〜第3の実施形態に係る進入側車両検知器10について詳細に説明したが、車両検知器の具体的な態様は、上述のものに限定されることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を加えることは可能である。
例えば、第1〜第3の実施形態に係る進入側車両検知器10は、複数の標準投光器110bと、1つの偏向投光器110aとを備え、当該1つの偏向投光器110aは、複数の標準投光器110bの下(全ての投光器110のうちの最も下)に配置されるものとして説明した。しかし、他の実施形態に係る進入側車両検知器10は、この態様に限定されない。即ち、他の実施形態に係る進入側車両検知器10は、2つ以上の偏向投光器110aを備える態様であってもよい。この場合、当該2つ以上の偏向投光器110aのいずれもが、標準投光器110bよりも下に配置されていてもよい。また、当該2つ以上の偏向投光器110aのうちの少なくとも1つが、標準投光器110bよりも上に配置されていてもよい。
同様に、第1〜第3の実施形態に係る進入側車両検知器10は、複数の標準受光器120bと、1つの偏向受光器120aとを備え、当該1つの偏向受光器120aは、複数の標準受光器120bの下(全ての受光器120のうちの最も下)に配置されるものとして説明した。しかし、他の実施形態に係る進入側車両検知器10は、この態様に限定されない。即ち、他の実施形態に係る進入側車両検知器10は、2つ以上の偏向受光器120aを備える態様であってもよい。この場合、当該2つ以上の偏向受光器120aのいずれもが、標準受光器120bよりも下に配置されていてもよい。また、当該2つ以上の偏向受光器120aのうちの少なくとも1つが、標準受光器120bよりも上に配置されていてもよい。
また、第1〜第3の実施形態に係る進入側車両検知器10において、各投光器(偏向投光器110a、標準投光器110b)と各受光器(偏向受光器120a、標準受光器120b)とを結ぶ直線Pは、水平方向(±Y方向)に延びるものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
例えば、水勾配などにより車線Lの路面が車線幅方向に傾斜している場合、当該路面の傾斜の分だけ左側アイランドILと右側アイランドIRとの高さが異なっている場合がある。この場合、進入側車両検知器10の各投光器及び各受光器は、互いを結ぶ直線Pが当該路面の傾斜と平行に傾斜するように配置され得る。
以上のとおり、本発明に係るいくつかの実施形態を説明したが、これら全ての実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態及びその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 料金収受設備
10 進入側車両検知器(車両検知器)
11 投光塔
110 投光器
110a 偏向投光器
110b 標準投光器
111 駆動回路
112 制御部
113 ケース
1100 発光素子
1101 レンズ
1102 レンズホルダ
1103 基板
1104 スリット部
12 受光塔
120 受光器
120a 偏向受光器
120b 標準受光器
121 検知回路
122 制御部
123 ケース
1200 受光素子
1201 レンズ
1202 レンズホルダ
1203 基板
1204 スリット部
20 通信停止用車両検知器(車両検知器)
21 投光塔
22 受光塔
30 通信アンテナ
L 車線
IL 左側アイランド
IR 右側アイランド
A 車両

Claims (10)

  1. 投光器と、当該投光器から投光される光を受光する受光器とを備え、前記投光器から前記受光器に向けて投光される光の受光状態に応じて車両を検知する車両検知器であって、
    前記投光器は、当該投光器と前記受光器とを結ぶ直線よりも鉛直上側の領域に向けて放射する光の光量に対し、当該投光器と前記受光器とを結ぶ直線よりも鉛直下側の領域に向けて放射する光の光量の方が小さい偏向投光器である
    車両検知器。
  2. 前記偏向投光器は、
    光を放射する発光素子と、
    前記発光素子から放射される光の指向性を光軸方向に強めるレンズと、
    を有し、
    前記レンズの光軸は、当該偏向投光器と前記受光器とを結ぶ直線に対して上向きに傾斜している
    請求項1に記載の車両検知器。
  3. 前記偏向投光器は、
    光を放射する発光素子と、
    前記発光素子から放射される光の指向性を光軸方向に強めるレンズと、
    を有し、
    前記レンズの光軸は、当該偏向投光器と前記受光器とを結ぶ直線と平行に延びながら、前記発光素子よりも高い位置に配されている
    請求項1に記載の車両検知器。
  4. 前記偏向投光器は、
    光を放射する発光素子と、
    当該発光素子から放射される光の一部を遮蔽するように開口されたスリット部と、
    を有し、
    前記発光素子から前記スリット部の開口の上縁までの上下方向の距離よりも、前記発光素子から前記スリット部の開口の下縁までの上下方向の距離の方が短い
    請求項1に記載の車両検知器。
  5. 前記投光器である標準投光器を更に備え、
    前記偏向投光器及び前記標準投光器は、上下方向に並べて配置され、
    前記偏向投光器は、前記標準投光器よりも下に配置されている
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両検知器。
  6. 投光器と、当該投光器から投光される光を受光する受光器とを備え、前記投光器から前記受光器に向けて投光される光の受光状態に応じて車両を検知する車両検知器であって、
    前記受光器は、当該受光器と前記投光器とを結ぶ直線よりも鉛直上側の領域から入射してくる光の受光光量に対し、当該受光器と前記投光器とを結ぶ直線よりも鉛直下側の領域から入射してくる光の受光光量の方が小さい偏向受光器である
    車両検知器。
  7. 前記偏向受光器は、
    光を吸収する受光素子と、
    前記受光素子に吸収される光の指向性を光軸方向に強めるレンズと、
    を有し、
    前記レンズの光軸は、当該偏向受光器と前記投光器とを結ぶ直線に対して上向きに傾斜している
    請求項6に記載の車両検知器。
  8. 前記偏向受光器は、
    光を吸収する受光素子と、
    前記受光素子に吸収される光の指向性を光軸方向に強めるレンズと、
    を有し、
    前記レンズの光軸は、当該偏向受光器と前記投光器とを結ぶ直線と平行に延びながら、前記受光素子よりも高い位置に配されている
    請求項6に記載の車両検知器。
  9. 前記偏向受光器は、
    光を吸収する受光素子と、
    当該受光素子が吸収する光の一部を遮蔽するように開口されたスリット部と、
    を有し、
    前記受光素子から前記スリット部の開口の上縁までの上下方向の距離よりも、前記受光素子から前記スリット部の開口の下縁までの上下方向の距離の方が短い
    請求項6に記載の車両検知器。
  10. 前記受光器である標準受光器を更に備え、
    前記偏向受光器及び前記標準受光器は、上下方向に並べて配置され、
    前記偏向受光器は、前記標準受光器よりも下に配置されている
    請求項6から請求項9のいずれか一項に記載の車両検知器。
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