JPH06324509A - カラー電子写真用受像シート - Google Patents
カラー電子写真用受像シートInfo
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- JPH06324509A JPH06324509A JP13661693A JP13661693A JPH06324509A JP H06324509 A JPH06324509 A JP H06324509A JP 13661693 A JP13661693 A JP 13661693A JP 13661693 A JP13661693 A JP 13661693A JP H06324509 A JPH06324509 A JP H06324509A
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- Japan
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- resin
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- receiving sheet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 画像透過性、トナー密着性及び耐ブロッキン
グ性にすぐれ、特にオーバーヘッドプロジェクターへの
応用に適したカラー電子写真用受像シートを提供する。 【構成】 基材フィルム１の表面に直接又は下引き層２
を介して、トナー受容層３を設けたカラー電子写真用受
像シートにおいて、トナー受容層３をガラス転移温度−
２０℃〜＋３０℃の範囲にある樹脂、及び、軟化点１０
０℃以上かつ平均粒径０．１〜１．０μｍで層中に占め
る固形分濃度５〜２０重量％の範囲にある球状低分子量
ポリオレフィンを主成分として形成した。
グ性にすぐれ、特にオーバーヘッドプロジェクターへの
応用に適したカラー電子写真用受像シートを提供する。 【構成】 基材フィルム１の表面に直接又は下引き層２
を介して、トナー受容層３を設けたカラー電子写真用受
像シートにおいて、トナー受容層３をガラス転移温度−
２０℃〜＋３０℃の範囲にある樹脂、及び、軟化点１０
０℃以上かつ平均粒径０．１〜１．０μｍで層中に占め
る固形分濃度５〜２０重量％の範囲にある球状低分子量
ポリオレフィンを主成分として形成した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はカラー電子写真用受像シ
ートに関し、詳しくは、電子写真法の実施によりフルカ
ラーの良好なコピーが得られ、特にオーバーヘッドプロ
ジェクター（ＯＨＰ）への応用に好適なカラー電子写真
用受像シートに関する。
ートに関し、詳しくは、電子写真法の実施によりフルカ
ラーの良好なコピーが得られ、特にオーバーヘッドプロ
ジェクター（ＯＨＰ）への応用に好適なカラー電子写真
用受像シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】近時、電子写真法によって透明フィルム
に画像を形成させることが多く行なわれるようになって
きている。これはフィルム（特に透明樹脂フィルム）に
画像形成されたものの用途がＯＨＰ、各種ディスプレイ
に利用されたり、更には、画像が用紙に得られたものと
異なり斬新さを有している、等によるためである。これ
らのうち、カラー電子写真用ＯＨＰシートとして必要な
特性は、トナー密着性のよいこと、色再現性のよい
こと（画像部分の光透過性が高いこと）、耐ブロッキ
ング性のよいこと等があげられる。
に画像を形成させることが多く行なわれるようになって
きている。これはフィルム（特に透明樹脂フィルム）に
画像形成されたものの用途がＯＨＰ、各種ディスプレイ
に利用されたり、更には、画像が用紙に得られたものと
異なり斬新さを有している、等によるためである。これ
らのうち、カラー電子写真用ＯＨＰシートとして必要な
特性は、トナー密着性のよいこと、色再現性のよい
こと（画像部分の光透過性が高いこと）、耐ブロッキ
ング性のよいこと等があげられる。
【０００３】ところで、電子写真法によって樹脂フィル
ム上にトナー画像を付着・定着させることはかなりの困
難さを伴なう。その原因は概ね基材フィルムにあり、従
って現在ではいろいろな工夫を凝らした電子写真用受像
フィルムが提案されている。その殆どは樹脂フィルムの
トナー付着面の改良に係るものであり、例えば非熱収
縮性樹脂フィルムに印字適性のある樹脂（ポリエステル
樹脂、ウレタン樹脂、天然ゴム、ＰＶＡなど、並びにこ
れらを変性した変性樹脂）の層を形成する（特開平２−
１４７２４０号公報）、耐熱性樹脂フィルム上にシリ
コーン樹脂を含有させたセルロース系樹脂を塗工する
（特公平４−７５０４号公報）、支持体上に、画像形
成用トナー又はトナー用樹脂より実質的に流動化し得る
温度が低い樹脂の被覆層を設ける（特開平４−２１２１
６８号公報）、耐熱性樹脂フィルム上にポリエステル
系樹脂とポリスチレン系樹脂とを混合した層を設ける
（特開平４−３４８３５３号公報）、透明樹脂フィル
ム上に光透過性のゴム系樹脂からなるトナー定着層を設
ける（特開平４−３５９２５８号公報）、第１の透明
樹脂層（ベースフィルム）上に表面が加熱加圧によって
平滑化され得る粗面になっている第２の透明樹脂層を形
成する（特開平５−６０２０号公報）、基材上に熱軟
化性樹脂及び帯電防止剤を担持した多孔質アルミナ水和
物層を設ける（特開平５−８５３０号公報）、透明な
基材上に重量平均分子量が１００００以上の１，２−ポ
リブタジエンを主成分とした受容層を設ける（特開平５
−１６５７４号公報）などである。
ム上にトナー画像を付着・定着させることはかなりの困
難さを伴なう。その原因は概ね基材フィルムにあり、従
って現在ではいろいろな工夫を凝らした電子写真用受像
フィルムが提案されている。その殆どは樹脂フィルムの
トナー付着面の改良に係るものであり、例えば非熱収
縮性樹脂フィルムに印字適性のある樹脂（ポリエステル
樹脂、ウレタン樹脂、天然ゴム、ＰＶＡなど、並びにこ
れらを変性した変性樹脂）の層を形成する（特開平２−
１４７２４０号公報）、耐熱性樹脂フィルム上にシリ
コーン樹脂を含有させたセルロース系樹脂を塗工する
（特公平４−７５０４号公報）、支持体上に、画像形
成用トナー又はトナー用樹脂より実質的に流動化し得る
温度が低い樹脂の被覆層を設ける（特開平４−２１２１
６８号公報）、耐熱性樹脂フィルム上にポリエステル
系樹脂とポリスチレン系樹脂とを混合した層を設ける
（特開平４−３４８３５３号公報）、透明樹脂フィル
ム上に光透過性のゴム系樹脂からなるトナー定着層を設
ける（特開平４−３５９２５８号公報）、第１の透明
樹脂層（ベースフィルム）上に表面が加熱加圧によって
平滑化され得る粗面になっている第２の透明樹脂層を形
成する（特開平５−６０２０号公報）、基材上に熱軟
化性樹脂及び帯電防止剤を担持した多孔質アルミナ水和
物層を設ける（特開平５−８５３０号公報）、透明な
基材上に重量平均分子量が１００００以上の１，２−ポ
リブタジエンを主成分とした受容層を設ける（特開平５
−１６５７４号公報）などである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電子写真用受像シートは本発明者らが意図する程度にま
では改善されていないのが実状である。即ち、従来の電
子写真用受像シートは、フルカラーを得るためのシート
表面がマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの４色の
各トナーとの密着性がすぐれているとは言い難く、良質
のカラー複写物は得られない。また、トナーの密着性を
よくするために、バインダーの軟化点あるいはガラス転
移温度が室温域のものを使用した場合、そのままでは塗
膜同士がくっつく所謂ブロッキング現象を起してしま
う。そして、このブロッキングを防止するために一般的
なフィラー等を添加すると、今度は光透過率が減少する
ためにＯＨＰ用受像シートとしては色再現性が悪く（画
像部分の光透過性が悪い）、原図の色調に忠実な良質の
カラー複写物は得られない。
電子写真用受像シートは本発明者らが意図する程度にま
では改善されていないのが実状である。即ち、従来の電
子写真用受像シートは、フルカラーを得るためのシート
表面がマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの４色の
各トナーとの密着性がすぐれているとは言い難く、良質
のカラー複写物は得られない。また、トナーの密着性を
よくするために、バインダーの軟化点あるいはガラス転
移温度が室温域のものを使用した場合、そのままでは塗
膜同士がくっつく所謂ブロッキング現象を起してしま
う。そして、このブロッキングを防止するために一般的
なフィラー等を添加すると、今度は光透過率が減少する
ためにＯＨＰ用受像シートとしては色再現性が悪く（画
像部分の光透過性が悪い）、原図の色調に忠実な良質の
カラー複写物は得られない。
【０００５】従って、本発明の目的はかかる欠陥を解消
するものであって、即ち、画像透過性及びトナー密着性
にすぐれ、また耐ブロッキング性にすぐれ、特にＯＨＰ
への応用に適したカラー電子写真用受像シートを提供す
るものである。
するものであって、即ち、画像透過性及びトナー密着性
にすぐれ、また耐ブロッキング性にすぐれ、特にＯＨＰ
への応用に適したカラー電子写真用受像シートを提供す
るものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は基材フィルムの
表面に、直接又は下引き層を介して、トナー受容層を設
けたカラー電子写真用受像シートにおいて、そのトナー
受容層はガラス転移温度が−２０℃〜＋３０℃の範囲に
ある樹脂と、軟化点が１００℃以上かつ平均粒径が０．
１〜１．０μｍで層中に占める固形分濃度が５〜２０重
量％の範囲にある球状低分子量ポリオレフィンとを主成
分としてなることを特徴とする。
表面に、直接又は下引き層を介して、トナー受容層を設
けたカラー電子写真用受像シートにおいて、そのトナー
受容層はガラス転移温度が−２０℃〜＋３０℃の範囲に
ある樹脂と、軟化点が１００℃以上かつ平均粒径が０．
１〜１．０μｍで層中に占める固形分濃度が５〜２０重
量％の範囲にある球状低分子量ポリオレフィンとを主成
分としてなることを特徴とする。
【０００７】以下に本発明をさらに詳細に説明する。図
１は本発明に係る「受像シート」の代表的なものの一つ
の概略図である。図中、１は基材フィルム、２は下引き
層、３はトナー受容層、４は帯電防止層を示している。
ここで、帯電防止層４は画像形成面とは反対面（裏面）
に設けられることによって、受像シートの耐静電気性、
搬送性、後に述べるシリコーンオイルのべたつきを軽減
するものである。
１は本発明に係る「受像シート」の代表的なものの一つ
の概略図である。図中、１は基材フィルム、２は下引き
層、３はトナー受容層、４は帯電防止層を示している。
ここで、帯電防止層４は画像形成面とは反対面（裏面）
に設けられることによって、受像シートの耐静電気性、
搬送性、後に述べるシリコーンオイルのべたつきを軽減
するものである。
【０００８】基材フィルムとしては、一般の高分子フィ
ルムが用いられる。このようなものとしては、例えば、
ポリエステル、ポリアミド（ナイロン）、ポリプロピレ
ン、セルロースアセテート、ポリ塩化ビニル、ポリスチ
レン、ポリカーボネート等が挙げられる。中でも望まし
いのが、ポリエステルフィルムであり、これの厚さは一
概にいえないが、５０〜２００μｍ好ましくは７５〜１
２５μｍである。
ルムが用いられる。このようなものとしては、例えば、
ポリエステル、ポリアミド（ナイロン）、ポリプロピレ
ン、セルロースアセテート、ポリ塩化ビニル、ポリスチ
レン、ポリカーボネート等が挙げられる。中でも望まし
いのが、ポリエステルフィルムであり、これの厚さは一
概にいえないが、５０〜２００μｍ好ましくは７５〜１
２５μｍである。
【０００９】下引き層２としては例えば、ポリエステ
ル、ポリアミド、塩化ビニリデン、アクリル樹脂等の熱
可塑性樹脂が一般的に用いられるが、熱硬化性樹脂や紫
外線硬化性樹脂等も使用可能である。好ましくは、熱可
塑性ポリエステル樹脂（飽和ポリエステル樹脂）が用い
られ、水分散タイプでも溶剤可溶タイプのいずれでもよ
い。これの厚さは０．１〜５．０μｍ、好ましくは０．
１〜３．０μｍである。
ル、ポリアミド、塩化ビニリデン、アクリル樹脂等の熱
可塑性樹脂が一般的に用いられるが、熱硬化性樹脂や紫
外線硬化性樹脂等も使用可能である。好ましくは、熱可
塑性ポリエステル樹脂（飽和ポリエステル樹脂）が用い
られ、水分散タイプでも溶剤可溶タイプのいずれでもよ
い。これの厚さは０．１〜５．０μｍ、好ましくは０．
１〜３．０μｍである。
【００１０】トナー受容層３は加熱定着時に、このトナ
ー受容層及びそれに担持されたトナーとが適度に溶融し
てこれらの密着性が期待されるものであり、これにはガ
ラス転移温度（Ｔｇ）が−２０℃〜＋３０℃の範囲の高
分子材料が用いられる。この高分子材料は成膜性がある
もので、具体的にはアルキド樹脂、スチレンアクリル樹
脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、
セルロース樹脂、ビニル樹脂などが例示できる。中で
も、ポリエステル樹脂の使用が有利である。Ｔｇ値が−
２０℃より低いと塗膜表面のべたつきが激しく、ブロッ
キングの原因となり、逆に＋３０℃より高いとトナー受
容層３へのトナーへの密着性が劣ることとなって好まし
くない。
ー受容層及びそれに担持されたトナーとが適度に溶融し
てこれらの密着性が期待されるものであり、これにはガ
ラス転移温度（Ｔｇ）が−２０℃〜＋３０℃の範囲の高
分子材料が用いられる。この高分子材料は成膜性がある
もので、具体的にはアルキド樹脂、スチレンアクリル樹
脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、
セルロース樹脂、ビニル樹脂などが例示できる。中で
も、ポリエステル樹脂の使用が有利である。Ｔｇ値が−
２０℃より低いと塗膜表面のべたつきが激しく、ブロッ
キングの原因となり、逆に＋３０℃より高いとトナー受
容層３へのトナーへの密着性が劣ることとなって好まし
くない。
【００１１】トナー受容層３中には、有機フィラーとし
て、球状低分子量ポリオレフィンが含有される。球状有
機フィラーは塗膜の透明性を損なわずに耐ブロッキング
性を防止し、更にコピー時の搬送性にすぐれ受像シート
のミスフィードを防ぐ効果がある。有機フィラーが球状
でないとこうした効果の発現は乏しいものとなる。球状
有機フィラーとしては、ベンゾグアナミン＝ホルムアル
デヒド、尿素＝ベンゾグアナミン、ポリ四弗化エチレン
（ＰＴＦＥ）、ポリエチレン、低分子量ポリオレフィ
ン、アクリル＝スチレン樹脂、架橋ポリスチレン等が例
示できるが、中でも、特に低分子量ポリオレフィンを使
用した場合に透過性、耐ブロッキング性などの面で良好
な結果が得られる。本発明で用いられる球状低分子量ポ
リオレフィンの平均粒径は０．１〜１．０μｍ、好まし
くは０．４〜０．８μｍである。平均粒径が０．１μｍ
より小さいと、塗膜の耐ブロッキング性及びコピー時の
搬送性が十分でなく、逆に１．０μｍより大きいと塗膜
の透明性が損なわれ、良好な画像が得られなくなってし
まう。トナー受容層３に占める球状低分子量ポリオレフ
ィンの量は５〜２０重量％、好ましくは１０〜１５重量
％である。添加量が５重量％より小さいと耐ブロッキン
グ性に対して十分ではなく、逆に、２０重量％より多い
と塗膜の透明性及びトナーの密着性が低下し、好ましく
ない。また、球状低分子量ポリオレフィンの軟化点は１
００℃以上、好ましくは１２０℃以上であり、１００℃
より低いとフィルムのブロッキング及びコピー時のミス
フィード等が起き、好ましくない。
て、球状低分子量ポリオレフィンが含有される。球状有
機フィラーは塗膜の透明性を損なわずに耐ブロッキング
性を防止し、更にコピー時の搬送性にすぐれ受像シート
のミスフィードを防ぐ効果がある。有機フィラーが球状
でないとこうした効果の発現は乏しいものとなる。球状
有機フィラーとしては、ベンゾグアナミン＝ホルムアル
デヒド、尿素＝ベンゾグアナミン、ポリ四弗化エチレン
（ＰＴＦＥ）、ポリエチレン、低分子量ポリオレフィ
ン、アクリル＝スチレン樹脂、架橋ポリスチレン等が例
示できるが、中でも、特に低分子量ポリオレフィンを使
用した場合に透過性、耐ブロッキング性などの面で良好
な結果が得られる。本発明で用いられる球状低分子量ポ
リオレフィンの平均粒径は０．１〜１．０μｍ、好まし
くは０．４〜０．８μｍである。平均粒径が０．１μｍ
より小さいと、塗膜の耐ブロッキング性及びコピー時の
搬送性が十分でなく、逆に１．０μｍより大きいと塗膜
の透明性が損なわれ、良好な画像が得られなくなってし
まう。トナー受容層３に占める球状低分子量ポリオレフ
ィンの量は５〜２０重量％、好ましくは１０〜１５重量
％である。添加量が５重量％より小さいと耐ブロッキン
グ性に対して十分ではなく、逆に、２０重量％より多い
と塗膜の透明性及びトナーの密着性が低下し、好ましく
ない。また、球状低分子量ポリオレフィンの軟化点は１
００℃以上、好ましくは１２０℃以上であり、１００℃
より低いとフィルムのブロッキング及びコピー時のミス
フィード等が起き、好ましくない。
【００１２】帯電防止層４は受像シートの耐静電気性、
搬送性などを良好なものとするだけでなく、さらに、こ
の層の存在により、画像形成面の裏面のシリコーンオイ
ルのべたつきが軽減される。本発明に係る帯電防止層４
を構成する材料としては第４級アンモニウム塩系など公
知の樹脂型の帯電防止剤を使用することができる。この
表面抵抗率は１．０×１０8〜１．０×１０11Ω／□
（２０℃、６５％）が効果的である。
搬送性などを良好なものとするだけでなく、さらに、こ
の層の存在により、画像形成面の裏面のシリコーンオイ
ルのべたつきが軽減される。本発明に係る帯電防止層４
を構成する材料としては第４級アンモニウム塩系など公
知の樹脂型の帯電防止剤を使用することができる。この
表面抵抗率は１．０×１０8〜１．０×１０11Ω／□
（２０℃、６５％）が効果的である。
【００１３】
【実施例】次に実施例、比較例をあげて本発明をさらに
具体的に説明する。ここでの部、％はともに重量基準で
ある。また、各実施例及び各比較例で用いた塗料の組成
は表１にまとめて示した。
具体的に説明する。ここでの部、％はともに重量基準で
ある。また、各実施例及び各比較例で用いた塗料の組成
は表１にまとめて示した。
【００１４】実施例１ 厚さ約１００μｍ厚のポリエステルフィルム（東レ社製
ルミラーＴ−６０）の片面に、以下の処方からなる塗
布液を塗布・乾燥して厚さ約８μｍ厚のトナー受容層を
形成した。 水 ５．０部 球状低分子量ポリオレフィン ３．０部 （平均粒径約０．６μｍ、軟化点１３２℃） 界面活性剤溶液 １．５部 ポリビニルブチラール樹脂（増粘剤） ２．３部
(固形分比２３．５％) ポリエステル樹脂（Ｔｇ＝−１０℃） ８８．２部
(固形分比３０．０％)
ルミラーＴ−６０）の片面に、以下の処方からなる塗
布液を塗布・乾燥して厚さ約８μｍ厚のトナー受容層を
形成した。 水 ５．０部 球状低分子量ポリオレフィン ３．０部 （平均粒径約０．６μｍ、軟化点１３２℃） 界面活性剤溶液 １．５部 ポリビニルブチラール樹脂（増粘剤） ２．３部
(固形分比２３．５％) ポリエステル樹脂（Ｔｇ＝−１０℃） ８８．２部
(固形分比３０．０％)
【００１５】比較例１ 球状低分子量ポリオレフィンの代りに球状四弗化エチレ
ン（粒径約０．１８μｍ）に変えた以外は実施例１と同
じにしてトナー受容層を形成した。
ン（粒径約０．１８μｍ）に変えた以外は実施例１と同
じにしてトナー受容層を形成した。
【００１６】比較例２ 実施例１にて、ポリエステル樹脂をＴｇ＝＋４０℃に変
えた以外は同じにしてトナー受容層を形成した。
えた以外は同じにしてトナー受容層を形成した。
【００１７】比較例３ 球状低分子量ポリオレフィンを合成シリカ（粒径約０．
８μｍ）に変えた以外は実施例１と同じにしてトナー受
容層を形成した。
８μｍ）に変えた以外は実施例１と同じにしてトナー受
容層を形成した。
【００１８】比較例４ 球状低分子量ポリオレフィンを平均粒径約２．５μｍに
変えた以外は実施例１と同じにしてトナー受容層を形成
した。
変えた以外は実施例１と同じにしてトナー受容層を形成
した。
【００１９】比較例５ 球状低分子量ポリオレフィンを軟化点１１３℃の非球状
の低分子量ポリオレフィンに変えた以外は実施例１と同
じにしてトナー受容層を形成した。
の低分子量ポリオレフィンに変えた以外は実施例１と同
じにしてトナー受容層を形成した。
【００２０】比較例６ 球状低分子量ポリオレフィンの添加量を３０％（９．０
部）に変えた以外は実施例１と同じにしてトナー受容層
を形成した。
部）に変えた以外は実施例１と同じにしてトナー受容層
を形成した。
【００２１】これらのサンプルについて、市販のカラー
電子写真複写機（キャノン社製 ＰＩＸＥＬ ＥＰＯ）
にてトナー画像を形成した。結果をまとめて表１に示
す。この結果、本発明品（実施例）では、トナー密着
性、耐ブロッキング性が良好であり、画像透過性も良好
な電子写真複写用ＯＨＰシートを得ることができた。
電子写真複写機（キャノン社製 ＰＩＸＥＬ ＥＰＯ）
にてトナー画像を形成した。結果をまとめて表１に示
す。この結果、本発明品（実施例）では、トナー密着
性、耐ブロッキング性が良好であり、画像透過性も良好
な電子写真複写用ＯＨＰシートを得ることができた。
【表１】 注１）トナー密着性：基盤目試験による評価 （○は剥離しない、△は一部剥離、×は全て剥離） 注２）耐ブロッキング性：２０枚重ね、５０℃で８０％
の条件下で１０ｋｇ加重したまま１０日間放置した後の
評価 （○は発生しない、△は一部発生、×は全面に発生） 注３）画像透過性：目視による評価 （○は鮮明、△はややムラ有り、×は全面にムラあり）
の条件下で１０ｋｇ加重したまま１０日間放置した後の
評価 （○は発生しない、△は一部発生、×は全面に発生） 注３）画像透過性：目視による評価 （○は鮮明、△はややムラ有り、×は全面にムラあり）
【００２２】
【発明の効果】本発明のカラー電子写真用受像シートに
よれば、トナー受容層に低ガラス転移点（−２０℃〜＋
３０℃）の樹脂を主成分として使用したことにより、フ
ルカラー電子写真複写機での４色トナーに対する接着性
が向上する。また併せて、トナー受容層に有機フィラー
としてある範囲の粒径で一定量の球状低分子量ポリオレ
フィンを添加させたことで、よりトナー密着性及び画像
透過性にすぐれたものとなり、ブロッキングを解消し、
特にＯＨＰ用として勝るようになる。
よれば、トナー受容層に低ガラス転移点（−２０℃〜＋
３０℃）の樹脂を主成分として使用したことにより、フ
ルカラー電子写真複写機での４色トナーに対する接着性
が向上する。また併せて、トナー受容層に有機フィラー
としてある範囲の粒径で一定量の球状低分子量ポリオレ
フィンを添加させたことで、よりトナー密着性及び画像
透過性にすぐれたものとなり、ブロッキングを解消し、
特にＯＨＰ用として勝るようになる。
【図１】本発明に係るカラー電子写真用受像シートの一
例の概略断面図である。
例の概略断面図である。
１ 基材フィルム ２ 下引き層 ３ トナー受容層 ４ 帯電防止層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 亜希子 東京都中央区銀座四丁目11番２号 ソマー ル株式会社内
Claims (3)
- 【請求項１】 基材フィルムの表面に、直接又は下引き
層を介して、トナー受容層を設けてなり、そのトナー受
容層はガラス転移温度が−２０℃〜＋３０℃の範囲にあ
る樹脂と、軟化点が１００℃以上かつ平均粒径が０．１
〜１．０μｍで層中に占める固形分濃度が５〜２０重量
％の範囲にある球状低分子量ポリオレフィンとを主成分
としてなることを特徴とするカラー電子写真用受像シー
ト。 - 【請求項２】 前記基材フィルムがポリエステル樹脂フ
ィルムである請求項１記載のカラー電子写真用受像シー
ト。 - 【請求項３】 前記基材フィルムの裏面に帯電防止層を
設けた請求項１又は２記載のカラー電子写真用受像シー
ト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5136616A JP2623208B2 (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | カラー電子写真用受像シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5136616A JP2623208B2 (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | カラー電子写真用受像シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06324509A true JPH06324509A (ja) | 1994-11-25 |
| JP2623208B2 JP2623208B2 (ja) | 1997-06-25 |
Family
ID=15179472
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5136616A Expired - Fee Related JP2623208B2 (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | カラー電子写真用受像シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2623208B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5902673A (en) * | 1997-03-04 | 1999-05-11 | Eastman Kodak Company | Waterproof receiver sheet for toner images |
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1993
- 1993-05-14 JP JP5136616A patent/JP2623208B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2623208B2 (ja) | 1997-06-25 |
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