JPH06324064A - 移動体の位置及び速度の計測装置 - Google Patents

移動体の位置及び速度の計測装置

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JPH06324064A
JPH06324064A JP11307693A JP11307693A JPH06324064A JP H06324064 A JPH06324064 A JP H06324064A JP 11307693 A JP11307693 A JP 11307693A JP 11307693 A JP11307693 A JP 11307693A JP H06324064 A JPH06324064 A JP H06324064A
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佐藤  寛
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 列車等の移動体の走行時の速度及び位置を正
確に測定する。 【構成】 列車上には、列車の進行方向に沿って、受信
素子9を中心にその両側の所定の距離に2個の送信素子
8、9を持つセンサー部6、送信信号処理部12、受信
信号処理部17、及び、状態監視部13、18を備える
検出装置10が搭載される。受信素子9は、2個の送信
素子7、8からの信号の路床からの反射信号を検出す
る。検出装置10は、地上側に施設されたレールを固定
しているクギあるいはボルトナット類の存在を検出す
る。演算処理部21は、この検出時間間隔と、既知の固
定クギ間の距離あるいは信号の反射点間距離とにより、
その時点の列車の速度を演算し、また、検出回数を計数
することにより所定位置からの列車の位置を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体の位置及び速度
の計測装置に係り、特に、レール上を走行する列車、道
路上を走行する自動車等の移動体の走行位置及び走行速
度を計測するために使用して好適な移動体の位置及び速
度の計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、レール上を走行する列車の走行
速度は、車軸に直結した交流速度発電機の出力パルス数
を計数し、計数したパルス数を速度に換算する、あるい
は、直流発電機の出力電圧を速度に換算する等の方法に
より計測されている。また、列車の走行位置は、軌道に
設けられた閉塞区間に列車が進入したことを検知し、こ
れにより、地上検知により閉塞区間内に列車があるとし
てその位置を検出するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】車軸に直結した発電機
等の出力から走行速度を求める従来技術は、車輪の回転
が停止する滑走時と車輪の空転時とに、計測した走行速
度が、実速度とは異なる走行速度となってしまうという
問題点を有している。
【0004】また、閉塞区間内の列車の在線を検知する
位置の地上検知方式は、時々刻々と変化する列車の大ま
かな走行位置しか判からないという問題点を有してい
る。
【0005】最近の鉄道は、輸送量の増大と共に、乗客
に対するサービス向上の要求が高まっており、これらの
要求を満足させるために、レール上を走行する多数の列
車の走行位置を把握し、その上で高密度、高速度運転を
図ることが要求されている。そして、現在の鉄道は、前
述の閉塞区間が、安全を確保する観点から長めに設定さ
れており、このため高密度、高速度運転が限界に達して
いるのが実情である。
【0006】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決し、車上側において、時々刻々と変化する列車、自
動車等の移動体の走行速度と位置とを正確に検知するこ
とのできる移動体の位置及び速度の計測装置を提供する
ことにある。
【0007】そして、本発明の目的は、本発明を鉄道シ
ステムに適用した場合に、時々刻々と変化する走行中の
列車の走行速度と位置とを車上側で正確に検知し、これ
により、閉塞区間を必要充分な最適長に設定し、高密
度、高速度の列車の運転を可能とすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、移動体上にその進行方向に平行に配置した少なくと
も2個の送信素子及び1個の受信素子で構成されたセン
サー部と、送信信号処理部、該送信信号処理部及び前記
送信素子の状態を監視する状態監視部、受信信号処理
部、該受信信号処理部及び前記受信素子の状態を監視す
る状態監視部で構成された検出装置と、該検出装置の送
信信号処理部からの出力、受信信号処理部の出力及び状
態監視部の出力から移動体の速度と位置とを求めるため
の演算を行う演算処理部とを備えることにより達成され
る。
【0009】
【作用】前記2個の送信素子及び1個の受信素子は、例
えば、超音波の送信素子及び受信素子である。そして、
これらの素子は、地上が平坦な場合、移動体の静止時に
おいて、2個の送信素子からの地表からの反射信号が、
均等に1個の受信素子に入力されるように配置されてい
る。
【0010】このため、移動体の静止時において、移動
体上に搭載された2個の送信素子からの送信信号は、平
坦な地上で反射されて移動体上の受信素子に入射するの
で、受信素子の出力信号は、送信素子が1個の場合の2
倍の値となる。また、地上に物体が存在し、その物体の
ために片方の送信信号が受信素子の入射角とは異なる方
向に反射した場合、反射信号が半分となるので受信素子
の出力信号も半分の値となる。
【0011】すなわち、移動体の移動時において、地上
が平坦な場合に、受信素子の出力信号は、前述の場合と
同様に、送信素子が1個の場合の2倍の値となって変化
しないが、地上に地表から突出するような物体が存在す
ると、送信素子からの信号の反射が、その物体のために
乱され、移動体の移動速度に応じて変動する。この変動
は、地表と前記物体との境界で送信信号が受信素子の方
向に反射しなくなり、物体上で受信素子の方向に反射す
ることにより生じるものであり、受信素子の出力信号の
値が、送信素子が1個の場合の半分あるいは2倍以上と
なるように生じるもので、移動体の移動に応じて送信素
子の数だけ、すなわち2回発生する。
【0012】この2回発生する受信素子の出力信号値の
変化を検出することにより、移動体の移動速度に対応し
た速度パルスを得ることができ、この速度パルスの出力
周期と、送信素子と受信素子の配置により決まる2個の
送信素子からの送信信号の反射点間の距離とを演算処理
することによって移動体の走行速度を算出することがで
き、また、最寄りの出発駅あるいは始発駅からの速度パ
ルスを計数積算することにより、走行位置を算出するこ
とができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明による移動体の位置及び速度の
計測装置の一実施例を図面により詳細に説明する。
【0014】図1は本発明の第1の実施例の構成を示す
ブロック図、図2は本発明の第1の実施例を説明するレ
ールと枕木上のクギの位置との関係を説明する図、図3
は2個の送信素子と受信素子との関係を説明する図、図
4は移動体停止時の本発明の第1の実施例における各部
の動作波形を説明する図、図5は移動体走行中の本発明
の第1の実施例における各部の動作波形を説明する図、
図6は移動体走行中の本発明の第1の実施例における速
度パルスの発生状況を説明する図、図7は受信部の状態
監視部の故障時における各部の動作波形を説明する図、
図8は受信信号処理部の故障時における各部の動作波形
を説明する図、図9は送信部の状態監視部の故障時にお
ける各部の動作波形を説明する図である。図1〜図3に
おいて、1は枕木、2はレール、3は固定クギ、4は車
輪、5は車体、6はセンサー部、7、8は送信素子、9
は受信素子、10は検出装置、11は送信部、12は送
信信号処理部、13、18は状態監視部、15は受信
部、17は受信信号処理部、21は演算処理部である。
【0015】本発明の一実施例による移動体の位置及び
速度の計測装置は、図1に示すように、検出装置10及
び演算処理部21により構成され、車体5上に搭載され
ている。検出装置10は2個の送信素子7、8及び受信
素子9を備えるセンサー部6と、送信信号処理部12及
び状態監視部13を備える送信部11と、受信信号処理
部17及び状態監視部18を備える受信部15とにより
構成されている。
【0016】そして、センサー部6を構成する送信素子
7、8及び受信素子9には、超音波素子が使用されてい
る。使用する超音波としては、例えば、40KHz以上
の周波数の信号が使用される。送信素子7、8及び受信
素子9は、光学的な素子を使用することができるが、ご
みの付着等による性能の劣化を防止するための保守を考
慮すると、超音波素子の使用が最適である。
【0017】なお、図1において、検出装置10及び演
算処理部21の電源は省略して示しておらず、また、車
輪4の右横に示した矢印は、列車の進行方向を示してい
る。
【0018】ところで、移動体としての列車が走行する
線路は、図2に示すように、所定の間隔で連続して配置
されている枕木1上に2本のレール2が取付け部品であ
る固定クギ3により取り付けられて構成されている。
【0019】本発明の一実施例による計測装置は、前述
のように構成される線路の固定クギ3を検出して速度パ
ルスを発生するようにされており、従って、計測装置を
構成する検出装置10のセンサー部6は、この固定クギ
3を検出することができる位置に、車体5上に配置され
ている。
【0020】次に、センサー部6の2個の送信素子7、
8と受信素子9との関係を図3を参照して説明する。
【0021】図3に示すように、2個の送信素子7、8
と受信素子9とは、2個の送信素子7、8の間に受信素
子9を挟んで列車の進行方向に平行に直線状に配置され
る。そして、そのレールと直角方向の位置は、前述した
ように、固定クギ3を検出することができる位置、すな
わち、2個の送信素子7、8からの送信信号が、レール
2の取付け鍔及び固定クギ3で反射し、受信素子9に入
力するような位置とされている。
【0022】図3において、Lm(m)は、枕木1の中
心間の距離であり、レール2を枕木1に固定する固定ク
ギ3の間隔もLm(m)となる。H(m)は、地上と送
信素子7、8、及び、受信素子9との間の設置距離をで
あり、L1(m)=L2(m)は、送信素子7、8の中心
に配置される受信素子9と送信素子7、8との設置距離
である。また、θ1=θ2は、送信素子7、8の地上に対
する設置角度、Ln(m)は、送信素子7、8からの送
信出力の地上での反射点間の距離である。
【0023】前述において、2個の送信素子7、8から
送信した信号の地上での反射点間距離Ln(m)と、枕
木1の設置距離Lm(m)との関係がLn>Lmとなる
ように2個の送信素子7、8を設置すると、受信素子9
には隣接した異なる物体、本発明の第1の実施例では固
定クギ3からの反射信号が入射し、その処理が行われる
ため、移動体の走行速度及び走行位置は、実際の値の1
/2として測定されるという不具合が発生する。
【0024】また、超音波信号の伝搬速度は330(m
/S)であるから、2個の送信素子7、8と受信素子9
との間の距離Ln(m)を長く設定すると、送信信号が
受信素子に到達する時間が長くなって検出遅れが生じる
という不都合も発生する。
【0025】このため、LnとLmとの関係は、Ln<
Lmとなるように、地上と車上との距離Hを小さく、送
信素子7、8の地上に対する設置角度がθ1=θ2となる
ように2個の送信素子7、8が設置されている。
【0026】次に、前述したような条件を満たしたもの
として、本発明の第1の実施例の動作を、列車の停車時
と走行時とに分けて、図4〜図9に示す動作波形を参照
して説明する。
【0027】いま、列車が停止しており、列車の停車位
置の地上に位置検出のための物体が無いものとする。そ
して、図1に示す演算処理装置21からタイミング信号
22が検出装置10の送信部11の送信信号処理部12
と受信部15の受信信号処理部17に供給されているも
のとすると、検出装置10の各部の動作波形は図4に示
すようになる。
【0028】図4において、T1〜T17は時刻を示
し、T1〜T9の期間は送信素子7と送信素子8とによ
る両者の反射信号が受信素子9に入射している場合を示
し、T9〜T17の期間は送信素子7または8の一方の
反射信号だけが受信素子9に入射している場合を示して
いる。
【0029】送信部11の送信信号処理部12は、図4
(1)に示す波形を持つ送信信号121を送信素子7に
供給し、送信素子8にこの送信信号121と位相の等し
い送信信号122を供給している。また、送信信号12
1と送信信号122とは、送信部11の状態監視部13
にも供給される。
【0030】状態監視部13は、2個の送信素子の両端
に発生する電圧を監視することにより、両送信素子が正
常な場合、図4(3)の波形として示すように、一定の
周期で交番する監視信号14を出力する。この交番信号
の交番周期は、図示例では送信信号の1サイクルとされ
ているが、この周期と位相とは、送信信号の周波数に関
連付ける必要はない。
【0031】送信素子7、8から送出された信号は、地
上で反射して受信素子9に入射されるので、送信素子
7、8から送出された信号が両方共受信素子9に入力さ
れる場合、その出力信号16は、時刻T1〜T9の間の
図4(2)に示す波形となる。この信号の値2VR は、
両送信素子7、8からの信号の反射信号の合成値であ
り、1個の送信素子からの信号のみを受信した場合のほ
ぼ2倍の値を持つ。なお、図に示すVB1は基準電圧値で
ある。
【0032】受信信号処理部17は、受信信号16が入
力されないか、あるいは、その受信信号値が基準電圧V
B1よりも低い場合、内部の受信処理信号値が、図4
(4)に示すように0(V)となり、受信出力19とし
て、図4(5)に示す波形のように、一定周期で交番す
る信号を出力する。
【0033】また、状態監視部18は、受信信号16を
監視し、受信信号16が0(V)でなければ、その出力
信号として、図4(6)の波形に示すような一定の周期
で交番する監視出力20を出力する。
【0034】送信部11の状態監視部13からの出力信
号である監視出力14、受信部15の状態監視部18か
らの出力信号である監視出力20、及び、受信信号処理
部17からの受信出力19は、演算処理部21に入力さ
れ、図4(7)に示すサンプリングパルスによりサンプ
リングされる。演算処理部21は、サンプリングの結
果、それぞれの出力信号の交番周期が一定であると判定
した場合、検出装置10全体が故障なく動作していると
判断して、故障検出信号24として、その出力が一定周
期で交番する信号を出力し、速度パルス信号として、こ
の例の場合0(V)を出力する。
【0035】列車の停車位置の地上側に物体があり、送
信素子7、8に供給された送信信号121、122によ
る反射信号の一方が受信素子9に入射せず、他方の反射
信号みが受信素子9に入射された場合、前述した各部の
動作波形は、図4の時刻T9〜T17の間に示すような
波形となる。
【0036】この場合、受信素子9の出力信号16の動
作波形は、図4(2)の時刻T9〜T17の間に示すよ
うに、一方の送信素子からの信号の反射信号を受信する
だけとなるので、その出力値は、VR となる。そして、
送信部11は、前述の場合と同一の動作をするので、状
態監視部13の監視出力信号14も同様に一定の周期で
交番したものとなる。また、受信素子9の出力信号16
の値は、VR となって前述の場合の1/2に低下してい
るが、位相は同一である。このため、受信部15の受信
信号処理部17の出力信号19は、一定周期で交番し、
また、状態監視部18の監視出力信号20も一定周期で
交番したものとなる。
【0037】従って、前述と同様に、検出装置10から
出力される3種類の出力信号14、19、20は、一定
周期で交番し、この状態が演算処理部21で認識され、
故障検出信号24の出力周期も前述と変わることなく、
一定周期で交番したものとなる。
【0038】次に、列車が走行中の各部の動作波形を示
す図5及び速度パルスの発生状況を説明する図6を参照
して、列車走行中における本発明の第1の実施例の動作
を説明する。なお、図5、図6において、図4と同一の
記号は同一の意味である。
【0039】いま、列車が図2に示す位置から矢印のの
方向に移動を開始するものとする。この場合、列車が動
き出す前の受信信号16の値は、前述で説明したと同様
に、2VRとなっている。列車が動き出すと、送信素子
7、8からの送信信号121の反射点が移動し、まず、
送信素子7からの送信信号121が地上側の物体、この
例の場合固定クギ3の位置に達する。このとき、この送
信信号は、固定クギ3のエッジの部分で受信素子9に対
する入射方向とは別方向に反射し、引き続き、固定クギ
3の頭部で受信素子9に対する入射方向に反射し、さら
に、固定クギ3の他方のエッジの部分で受信素子9に対
する入射方向とは別方向に反射することになる。
【0040】この結果、受信素子9の出力信号16の値
は、送信素子7からの送信信号121が固定クギ3のエ
ッジ部にかかったとき、入射信号の絶対値が小さくなる
ので、時刻T3〜T5の間に示すように2VRからVR
変化する。また、送信素子7からの送信信号121が固
定クギ3の頭部で反射して受信素子9に入射するように
なると、この物体によって送信素子と物体との間、及
び、物体と受信素子との間の距離が短くなった分、反射
信号値が大きくなり、受信素子の出力信号16の値は、
時刻T7〜T10の間に示すようにVRからnVRへと変
化する。さらに、送信素子7の送信信号121が固定ク
ギ3の他方のエッジ部にかかったとき、前述と同様に入
射信号の絶対値が小さくなるので、受信素子9の出力信
号16の値は、時刻T12〜T14の間に示すように、
nVRからVRに変化し、そして、再び送信素子7の送信
信号121による反射信号のため、受信素子9の出力信
号16の値はVRから2VRへと変化する。
【0041】この受信素子9の出力信号16の値nVR
と受信部15の基準電圧VB1との関係は、nVR >VB1
に設定されており、この条件の時、受信信号処理部17
の内部の受信処理信号は、図5(4)に示すようにな
る。受信信号処理部17は、これにより、受信出力19
として、前述のnVR >VB1の状態の期間だけ、図5
(5)の時刻T6〜T10に示すように、地上に物体が
無い場合の1/2の周期の“1”と“0”の期間が等し
い交番波形を有する信号を出力する。
【0042】この場合、状態監視部13の出力信号14
と状態監視部18の出力信号20とは変化しないため、
演算処理部21は、これらの信号の交番周期が一定周期
であると認識するが、受信出力19の交番周期が変化し
ていると認識し、これにより、図5(8)に示すような
速度パルス23を出力する。
【0043】前述では、送信素子7からの送信信号が固
定クギ3に反射される動作を説明したが、列車がさらに
進むと、次に送信素子8からの送信信号が固定クギ3に
反射されることになり、この場合にも、本発明の第1の
実施例は、前述と同様な動作を行うことになる。さら
に、列車が進めば、次々と枕木1上の固定クギ3の位置
で前述と同様な動作が繰り返されることになる。
【0044】この結果、列車の走行中に地上の物体を検
出した場合の受信出力19と、演算処理部21のサンプ
リングパルスと、速度パルス23と、故障検出信号24
との関係は図6に示すようになる。
【0045】すなわち、受信出力19は、地上の同一の
物体上を列車が通過したき、送信素子7からの送信信号
の物体上での反射により、前述したように、図6(1)
中のD1 に示すようになり、送信素子の設置距離Ln
(m)だけさらに走行すると、送信素子8からの送信信
号の物体上での反射により、D2 に示すようになる。列
車が、さらに、枕木1間の距離であるLm(m)走行す
ると、受信出力19は、前述と同様に、D3、D4に示す
ような信号となる。
【0046】演算処理部21は、この受信出力19を図
6(2)に示したサンプリングパルスでサンプリングす
ることにより、図6(3)に示すような速度パルス23
を生成して出力する。
【0047】いま、受信出力19のD1とD2とによる速
度パルス23の出力周期をTn(S)とし、速度パルス2
3の所定位置からのカウント数値をNpとすると、送信
素子7、8間の既知の設置距離Ln(m)、枕木1の設
置間の既知の距離Lm(m)から、列車速度VTと所定
位置からの走行距離LTとは、 VT=Ln/Tn(m/s) LT=(Np/2)×Lm(m) の演算を演算処理部21で行うことにより求めることが
できる。
【0048】なお、送信素子7、8間の設置距離を通過
する時間から速度を求める場合、演算処理部21に負担
がかかり過ぎることがあるが、このような場合、枕木間
Lm(m)を通過する時間Ts(s)を計測し、列車速
度VTを、 VT=Lm/Ts(m/s) として求めるようにすることもできる。
【0049】また、演算処理部21に検出装置10から
の3種類の出力信号の交番認識処理の他に、前述した列
車速度VTと走行距離LTの演算処理を実行させることが
時間的に困難で、演算精度等に影響を与える等の問題が
あれば、演算処理部21をもう1組別に設置して演算さ
せるようにすることもできる。
【0050】前述したように、検出装置10の全ての部
分が正常な時には演算処理部21に入力される3種類の
信号は必ず一定の周期で交番しているので、演算処理部
21は、この場合に、故障検知信号24が一定の周期と
なるような処理を実行して故障検知信号24を出力する
が、検出装置10を構成しているいずれかの部分に故障
が発生する、前述の3種類の信号のいずれかの交番が停
止し、演算処理部21は、これにより、故障検出信号2
4の交番を停止させる処理を実行する。
【0051】次に、検出装置10を構成しているセンサ
ー部6の送信素子7、8及び受信素子9、送信部11の
送信信号処理部12及び状態監視部13、受信部15の
受信信号処理部17及び状態監視部18のいずれかが故
障した場合の動作を説明する。
【0052】まず、図7を参照して、検出装置10のセ
ンサー部6と送信部11とが正常で、受信部15の状態
監視部18が故障して、受信部15の状態監視部18か
らの監視出力信号20の交番が停止した場合の動作を説
明する。
【0053】前述したように、演算処理部21は、送信
部11の送信信号処理部12の状態監視部13の出力信
号14と、受信部15の受信信号処理部17の受信出力
19と、受信信号処理部17の状態監視部18の出力信
号20とを常にチェックしている。この例の場合、受信
部15の受信信号処理部17は、正常であるとしている
ため、その受信出力19は、図7(5)に示すように、
正常に交番しており、速度パルス23も図7(8)に示
すように正常に出力される。
【0054】この例のように、受信部15の状態監視部
18が故障した場合、状態監視部18の出力信号20の
交番が停止するので、演算処理部21は、この状態監視
部18の出力信号20の交番停止を認識して、故障検出
信号24の交番を停止させる処理を実行する。これによ
り、故障検出信号24は、図7(9)に示すように交番
しない信号として出力され、故障の表示を行う。
【0055】次に、図8を参照して、検出装置10のセ
ンサー部6と送信部11とが正常で、受信部15の受信
信号処理部17が故障して、その受信出力19の交番が
停止した場合の動作を説明する。
【0056】演算処理部21は、前述と同様の動作によ
り、受信信号処理部17の受信出力19の交番の停止を
認識した時点で、速度パルス信号23を“1”の状態に
し、また、故障検出信号24の交番を停止する処理を実
行する。これにより、故障検出信号24は、図8(9)
に示すように交番しない信号として出力され、故障の表
示を行う。
【0057】次に、図9を参照して、検出装置10のセ
ンサー部6と受信部15とが正常で、送信部11の状態
監視部13が故障して、状態監視部13の出力信号14
の交番が停止した場合の動作を説明する。
【0058】演算処理部21は、前述と同様の動作によ
り、状態監視部13の出力信号14の交番の停止を認識
すると、故障検出信号24の交番を停止させる処理を実
行する。これにより、故障検出信号24は、図9(9)
に示すように交番しない信号として出力され、故障の表
示を行う。
【0059】この例の場合、受信部15は正常であるの
で、受信出力19、状態監視部18の監視出力20は、
図9(5)、図9(6)に示すように正常なものとして
出力され、速度パルス23も図9(8)に示すようにな
る。
【0060】前述したように、本発明の第1の実施例
は、検出装置10を構成するセンサー部6、送信部1
1、受信部15のいずれかの信号の交番が停止した場
合、演算処理部21の故障検出信号24の交番が停止
し、故障の表示を行うことができる。
【0061】従って、前述した本発明の一実施例を列車
に適用した場合、故障検出信号24の交番が停止したこ
とにより、例えば、列車に対してブレーキを指令し、あ
るいは、アラームランプを点灯させ、ブザーを鳴動する
等のいずれかの処置により、乗務員に対して警報を行う
ことにより、安全を損なうことなく迅速に対応すること
ができる。
【0062】図10は本発明の第2の実施例の構成を示
すブロック図、図11はその動作を説明する各部の動作
波形を示す図である。図10における図の符号は図1の
場合と同一であり、また、検出装置10は図1と同一に
構成されている。
【0063】図10に示す本発明の第2の実施例は、2
個の送信素子からの送信信号をレール2の踏面で反射さ
せ、受信素子の受信信号値がレールの継目で通常よりも
小さくなることを検出して、それにより、速度パルスを
発生するようにしたもので、それ以外の点では、前述し
た第1の実施例と同一である。
【0064】従って、図10に示す本発明の第2の実施
例の構成についての説明は省略し、その概略の動作を図
11を参照して説明する。
【0065】2個の送信素子7、8に印加される送信信
号は、図11(1)に示す波形を有するもので、これ
は、前述した本発明の第1の実施例の場合と同一であ
る。そして、列車の停車時、あるいは、走行中、2個の
送信素子7、8からの送信信号がレール2の踏面で反射
し、両送信信号の反射信号が受信素子9に入射する状態
の場合、受信信号16の値は、図11(2)の時刻T1
〜T6、及び、時刻T11〜T17に示すように2VR
となる。
【0066】列車が走行して、送信素子7からの送信信
号の反射点がレールの継目に当ると、受信素子9には送
信素子7による反射信号が入射せず、送信素子8による
反射信号しか入射しないため、受信素子9の出力信号1
6の値は、図11(2)の時刻のT6〜T11に示すよ
うに前述の半分のVRとなる。
【0067】この本発明の第2の実施例において、受信
素子9の出力信号16の値と検出装置10の基準電圧V
B2との関係は、2VR >VB2とされており、検出装置1
0内部の受信処理信号は、図11(4)に示すようなも
のになり、また、検出装置10の受信出力19は、図1
1(5)に示すようになる。この本発明の第2の実施例
における受信出力19は、検出装置10がレール2の継
目を検出したとき、その交番周期が他の部分の倍の周期
となる点が、前述した本発明の第1の実施例と相違して
いる。
【0068】この受信出力19は、前述した本発明の第
1の実施例の場合と同様に、演算処理部21のサンプリ
ングパルスによりサンプリングされる。この結果、演算
処理部21は、受信出力19の値がサンプリング毎に交
互に変化している時刻T1〜T6までの間、及び、時刻
T11〜T17の間、速度パルス23を“0”とする処
理を実行する。
【0069】一方、列車がレールの継目を通過しこの継
目が検出されると、受信素子9の受信信号16は、図1
1(2)の時刻T6〜T11に示すように、VR <VB2
となるため、内部の受信処理信号が出力されず、検出装
置10の受信出力19は、図11(5)に示すように、
その交番周期が2倍の周期となる。
【0070】この部分の受信出力19は、サンプリング
パルスSP6〜SP10によりサンプリングされるが、
演算処理部21は、SP7のサンプリング結果が前回の
SP6でのサンプリングした結果とが等しいことによ
り、速度パルス23を“0”から“1”とし、次のサン
プリングパルスSP8でのサンプリング結果が、SP7
でのサンプリング結果と異なる値を持つことにより、速
度パルス23を“1”から“0”とする処理を行う。
【0071】さらに、演算処理部21は、サンプリング
パルスSP9でのサンプリング結果が、SP8でのサン
プリング結果と等しいことにより、速度パルス23を
“0”から“1”とし、サンプリングパルスSP10で
のサンプリング結果が、SP9でサンプリングした結果
と異なるため、速度パルス23を“1”から“0”とす
る処理を行う。その後のサンプリング結果は、既に説明
したように、交互に異なるものとなるので、速度パルス
は“0”の状態が継続するようにされる。
【0072】前述したように、本発明の第2の実施例
は、受信出力19のサンプリング結果が毎回異なる場
合、速度パルス23を“0”とし、サンプリング結果が
等しくなる場合、速度パルス23を“1”とする処理を
実行することにより、速度パルス23を得ることのでき
るものであり、この速度パルスを前述の本発明の第1の
実施例の場合と同様の方法で処理すれすることにより、
列車の速度及び走行位置を算出することができる。
【0073】また、本発明の第2の実施例は、前述の本
発明の第1の実施例と同様に、送信部、受信部、センサ
ー部の動作状態を常に監視しており、検出装置を構成す
る回路のいずれかが故障したとき、故障検出信号を発生
させており、これにより、例えば、ブレーキ指令を出力
する等の処理を行わせることができる。
【0074】なお、装置の故障が検出されてブレーキ指
令等が出力された場合、ブレーキ指令を簡単に乗務員が
解除することができないようにしておけば、より高い安
全性を確保することが可能である。但し、この機能を強
化し、乗務員の介入が全くできないように構成すると、
故障時に列車が本線上で立ち往生してしまうので、例え
ば、故障検知信号回路の電源をオフしてブレーキ指令を
解除し、再度電源の投入が行われたときには、ブレーキ
指令が出力されないような処置を施すことが可能であ
る。
【0075】図12は本発明の第3の実施例の構成を示
すブロック図、図13、図14は本発明の第3の実施例
の動作を説明する各部の波形を示す図である。図12に
おいて、31は検出装置、32、33はコイル、34は
低周波信号発信器、35、39は半波整流回路、36は
ローパスフィルタ、37はフリップフロップ、38は高
周波信号発信器、40はハイパスフィルタ、41は演算
処理部である。
【0076】本発明の第3の実施例において、検出装置
31は、移動可能な移動体上に搭載され、検出装置31
のセンサー部が2個のコイル32、33を備え、それぞ
れのコイルに、低周波信号発信器34及び高周波発信器
38から低周波の交流信号と高周波の交流信号とが印加
されるように構成される。そして、両コイル32、33
は、通常、磁気的に疎結合状態となるように配置されて
いる。また、地上には、所定の間隔を持って、金属片3
0が固定されて設けられている。
【0077】なお、この本発明の第3の実施例におい
て、低周波信号発信器34、半波整流回路35、ローパ
スフィルタ36が第1の送受信部を構成し、高周波信号
発信器38、半波整流回路39、ハイパスフィルタ40
が第2の送受信部を構成している。
【0078】本発明の第3の実施例は、移動体の移動に
よってセンサー部のコイル32、33が地上の金属片に
より磁気的に密結合状態になったことを、移動体上の両
コイルに誘起した電圧を検出することにより検出し、こ
の検出信号を演算処理して移動体の速度及び位置を求め
るものである。
【0079】図12に示す検出装置31において、検出
装置31の位置に金属片30がなく、コイル32、33
が磁気的に疎結合状態となっている場合の各部の波形が
図13に示されており、以下、これについて説明する。
【0080】コイル32、33には、それぞれ、低周波
信号発信器34、高周波信号発信器38から図13
(1)、(2)に示すような、低周波の電圧及び高周波
の電圧が印加される。この例の場合、コイル32、33
が磁気的に疎結合となっているので、これらの信号は、
そのままの波形で半波整流回路35、39に入力されて
整流され、図13(3)、(5)に示すような電圧波形
に変換された後、ローパスフィルタ36、ハイパスフィ
ルタ40を介して、弁別、波形整形されて、図13
(4)、(6)に示すような矩形波状に交番する電圧に
変換される。これらの交番電圧は、フリップフロップ3
7のデータ端子D、トリガ端子Tに印加される。
【0081】波形整形された図13(6)に示す出力電
圧は、演算処理部41にも印加されており、演算処理部
41は、この出力信号を図13(8)に示すサンプリン
グパルスでサンプリングし、出力信号が一定の周期で交
番していることを認識して、速度パルス42を“0”と
する処理を実行し、図13(10)に示すような速度パ
ルスの信号を出力する。
【0082】フリップフロップ37は、前述したよう
に、図13(4)、(6)に示す信号がデータ端子D、
トリガ端子Tに入力されているので、出力端子Qに図1
3(7)のに示すような高周波信号発信器38の高周波
信号に同期し、低周波信号と同一の周期で交番する信号
を出力する。このフリップフロップ37の出力信号も演
算処理部41に入力され、図13(8)に示すサンプリ
ングパルスでサンプリングされる。演算処理部41は、
この信号が一定の周期で交番していることを認識する
と、検出装置31を構成している各部が正常であると判
定して、故障検出信号43を図13(9)に示すような
一定の周期で交番する信号として出力する処理を実行す
る。
【0083】次に、移動体上の検出装置31のコイル3
2、33とが地上の磁性材による金属片30の作用によ
り磁気的に密結合状態になった場合の動作を図14によ
り説明する。図14において、時刻T4〜T7の間でコ
イル32、33と密結合状態になったものとする。ま
た、両コイルへの印加電圧は、図14(1)、(2)に
示すように、図13の場合と同一である。
【0084】コイル32、33相互間が磁気的に密結合
状態になると、その波形を示していないが、コイル32
には低周波の交流信号に高周波の交流信号が重畳され、
コイル33には高周波の交流信号に低周波の交流信号が
重畳される。
【0085】コイル32に誘起した低周波の交流信号に
高周波の交流信号が重畳された電圧は、半波整流回路3
5で整流され、低周波信号がローパスフィルタ36で弁
別されるので、ローパスフィルタ出力と波形整形された
出力とは、図14(3)、(4)に示すような出力電圧
波形に整形され、図14(4)に示す信号がフリップフ
ロップ37のデータ端子Dに印加される。これらの波形
は、図13の場合と同一である。
【0086】一方、コイル33に誘起した高周波の交流
信号に低周波の交流信号が重畳された電圧は、半波整流
回路39で整流され、時刻T4〜T7に示すように、低
周波の負側に重畳された高周波信号が低周波の負側の信
号と共にカットされることになり、低周波の正側の電圧
に重畳された高周波信号のみがハイパスフィルタ40で
弁別されるので、ハイパスフィルタ出力と波形整形され
た出力とは、図14(5)、(6)に示すような出力電
圧波形に整形される。
【0087】そして、図14(6)に示す信号がフリッ
プフロップ37のトリガ端子Tと演算処理部41とに印
加される。このため、フリップフロップ37の出力端子
Qは、高周波発信器38の高周波の信号に同期した交番
信号となる。
【0088】演算処理部41は、前述した場合と同様
に、図14(6)に示す波形整形されたハイパスフィル
タ40の出力電圧と、図14(7)に示すフリップフロ
ップ37の出力とを、図14(8)に示すサンプリング
パルスでサンプリングし、フリップフロップ37の出力
信号の交番を認識して、検出装置31を構成している各
部が正常であると判定し、図14(9)に示すように故
障検出信号43を一定周期で交番させる処理を実行する
と共に、ハイパスフィルタ40の出力の交番が停止して
いる期間を検出して、この期間に図14(10)に示す
ように、速度パルス42を“1”とする処理を実行す
る。
【0089】移動体が走行し、金属片30が移動体上の
センサー部のコイルから離れると、2個のコイルが密結
合状態から疎結合状態になり、コイル32への高周波信
号とコイル33への低周波信号の誘起がなくなる。これ
により、演算処理部41は、フリップフロップ37の出
力とハイパスフィルタ40の出力との交番を認識して、
速度パルス42を“1”から“0”に変化させる処理を
実行する。
【0090】従って、本発明の第3の実施例によれば、
地上の金属片30を一定間隔で設置することにより、金
属片30により、コイル32、33相互間が密結合状態
となる度に速度パルス42を得ることができ、この速度
パルス42の出力時間の時間間隔からコイルを搭載して
いる移動体の速度を演算処理部41で求めることがで
き、また、速度パルスを計数することにより、所定の位
置からの移動体の位置を求めることができる。
【0091】コイル32が故障し、低周波信号がコイル
32に印加されなくなった場合、半波整流回路35とロ
ーパスフィルタ36の出力電圧が“0”となり、フリッ
プフロップ37の出力も“0”となるため、演算処理部
41では検出装置31を構成している何れかの部分が故
障したと判定され、故障検出信号43の交番停止処理が
実行される。
【0092】前述した本発明の第3の実施例は、コイル
33が故障した場合、高周波信号がコイル33に印加さ
れなくなるので、半波整流回路39及びハイパスフィル
タ40の出力電圧が“0”となリ、フリップフロップ3
7の出力も“0”となるので、前述と同様に、演算処理
部41で故障検出信号43の交番を停止する処理が実行
される。また、演算処理部41は、ハイパスフィルタ4
0の出力電圧が“0”となることを認識し、速度パルス
42を“0”とする処理を実行する。
【0093】なお、演算処理部41における故障検出処
理と速度パルスを得るための処理とに時間がかかりすぎ
る場合、処理時間の短縮化のため、移動体の速度と位置
の演算処理を別の図示しない演算処理装置で行うように
してもよい。また、移動体の速度の検出精度を高めるた
めに、複数の検出装置31を等位置に配置し、得られた
それぞれの信号を、別々演算処理装置で処理するように
することができ、さらに、これらの複数個の検出装置の
演算処理部を1個の演算処理部に統合するようにするこ
ともできる。
【0094】図15は本発明の第4の実施例の構成を示
す図である。図15において、50は偏芯車輪、51は
ガイド、52は案内棒、53は案内棒に取り付けられた
金属片、54は検出回路であり、他の符号は図12の場
合と同一である。
【0095】図示本発明の第4の実施例は、車輪の回転
により速度パルスを得るものであり、レール2上を案内
される偏芯車輪50と、この偏芯車輪50の偏芯車輪軸
に取り付けられた案内棒52と、案内棒52に取り付け
られた金属片53とを有し、金属片53を、ガイド51
により案内される案内棒52を介して偏芯車輪軸により
上下させるようにし、図12で説明したと同様に2個の
コイルを有する検出装置31にこの金属片の動きを検出
させるようにしたものである。
【0096】図15において、移動体が矢印方向に移動
すると、偏芯車輪50の回転に伴って偏芯車輪50の偏
芯車輪軸に取り付けられた案内棒52がガイド51に沿
って上下に運動する。この運動に伴って検出装置31の
2個のコイルは、金属片53により相互の結合状態を疎
と密の交互に変化させられる。
【0097】検出回路54は、図12により説明した本
発明の第3の実施例の場合と同様に、2個のコイルが密
結合となったときに、速度パルスを出力することができ
る。本発明の第4の実施例は、この速度パルスにから、
前述と同様の方法で移動体の速度、位置を求めることが
できる。また、検出装置31の内部故障は、既に説明し
た本発明の第3の実施例で説明した方法により検出する
ことができる。
【0098】図16は本発明の第5の実施例の構成を説
明する図である。図16において、60は検出装置、6
1は差動トランスであり、他の符号は図15の場合と同
一である。
【0099】この本発明の第5の実施例は、案内棒52
を磁芯とする差動トランス61により、偏芯車輪50の
回転を検出する点が、図12で説明した実施例と相違す
るのみで、その他の構成は本発明の第4の実施例と同一
である。
【0100】図示本発明の第5の実施例において、移動
体の移動に伴って偏芯車輪50が回転し、その偏芯車輪
軸に取り付けられた案内棒52が上下に移動する。差動
トランス61は、案内棒52を磁芯としているため、案
内棒52の上下運動により、装置の出力を変化させる。
検出回路62は、この変化を検出して検出出力を演算処
理部41に与え、演算処理部41は、与えられた出力信
号の発生周期から、移動体の速度、位置を前述と同様に
して求める。
【0101】この実施例において、差動トランス61が
断線した場合、その出力が“0”となることにより故障
を検出することができ、また、差動トランス61の出力
巻線の片方が短絡した場合、出力電圧が片方に偏るので
どちらが故障したかを簡単に検出することができる。
【0102】図17は本発明の第6の実施例の構成を説
明する図である。図17において、70は検出装置、7
1は発光素子、72は受光素子、73は検出回路であ
り、他の符号は図15、図16の場合と同一である。
【0103】図示本発明の第6の実施例は、前述した偏
芯車輪の回転を検出して速度パルスを発生される本発明
の第4、第5の実施例において、偏芯車輪の回転検出を
光学的に行うようにしたものである。
【0104】すなわち、この実施例は、図15の実施例
における金属片53の上下運動の検出を発光素子71と
受光素子72とによる光学系により行うもので、移動体
の移動に伴う金属片53の上下運動を、発光素子71か
らの光信号が受光素子72により検出されたときの、光
信号の強弱、あるいは、受光素子72への到達時間の変
化を検出回路73で検出することにより、前述と同様な
方法により、移動物体の速度及び位置を求めるものであ
る。
【0105】図18は本発明の第7の実施例の構成を説
明する図である。図18において、80は楕円車輪、8
1は検出装置であり、他の符号は図16の場合と同一で
ある。
【0106】この本発明第7の実施例は、基本構成とし
ては図16により説明した本発明の第5の実施例と同一
であり、偏芯車輪の代わりに楕円車輪80を使用してい
る点でのみ第5の実施例と相違する。この実施例の動作
は、本発明の第5の実施例と同一であり、同一の効果を
得ることができる。
【0107】前述した本発明の第1、第2の実施例によ
れば、レールを枕木に固定するための固定用のクギ、ボ
ルト、ナットあるいはレールの継目を移動体上に設置し
た検出部で検出して移動体の移動速度及び位置を検知す
ることができるので、地上側の設備費用及び保守が全く
不要であり、常に、移動体側で正確な速度と位置とを計
測することができるという効果を得ることができる。
【0108】また、前述した本発明の全実施例は、列車
上に設置する装置が自身で常にその動作状態をチェック
しており、装置内部の何れかの故障を検知した場合に、
直ちにブレーキを作用させる、乗務員に警報で知らせる
等の処理に続けることができ、安全、確実に精度良く列
車の位置及び速度を検出することができ、さらに、検出
された列車の位置及び速度データを無線等の何らかの手
段によって、他の移動体あるいは中央の管制室に伝送す
るようにすることもできる。
【0109】本発明の実施例を列車の運行システムに適
用すれば、前述により、各列車のそのときの速度、在線
位置を正確に知ることができ、線路上に最適数の列車を
走行させることが可能となり、列車の高密度、高速度運
転によるサービスの向上を計ることができる。
【0110】また、本発明の実施例を列車の運行システ
ムに適用した場合、前述したように、列車の在線位置を
中央の管制室で正確に知ることができるばかりでなく、
中央の管制室を介して複数の列車に情報を提供し、ある
いは、走行中の列車間での情報交換も可能となり、イン
テリジェント列車運行システムを構築することが可能と
なる等、より一層のサービスの向上を図ることができ
る。
【0111】また、前述した本発明の全実施例は、複数
の検出装置を搭載することにより走行速度の検出精度の
向上を図ることができる。
【0112】前述した本発明の実施例は、本発明を列車
の速度、位置の検出のために適用したとして説明した
が、本発明は、列車の他、工場内の自走自動ロボット等
に適用することができ、工場内の混雑度によって最適な
ロボットの配置と速度の調整を行い、ロボットの効果的
な運用のために使用することができる。
【0113】また、本発明は、さらに、道路上に僅かの
設備を施すだけで、自動車に適用することもでき、この
場合、目的地に案内するナビゲーションシステム、道路
の混雑度から、他の道路に安全に誘導する等の円滑な都
市交通システムの構築のために使用することもできる。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、車
上側において、時々刻々と変化する列車、自動車等の移
動体の走行速度と位置とを正確に検知することのでき、
本発明を鉄道システムに適用した場合に、時々刻々と変
化する走行中の列車の走行速度と位置とを車上側で正確
に検知し、これにより、閉塞区間を必要充分な最適長に
設定し、高密度、高速度の列車の運転を可能とすること
ができる。
【0115】これにより、本発明は、レール上を走行す
る列車の運行システム、工場内の自走ロボットシステ
ム、一般道路の都市交通システム等に適用し、これらの
システムを構築する上で極めて効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明の第1の実施例を説明するレールと枕木
上のクギの位置との関係を説明する図である。
【図3】2個の送信素子と1個受信素子との関係を説明
する図である。
【図4】移動体停止時の本発明の第1の実施例における
各部の動作波形を説明する図である。
【図5】移動体走行中の本発明の第1の実施例における
各部の動作波形を説明する図である。
【図6】移動体走行中の本発明の第1の実施例における
速度パルスの発生状況を説明する図である。
【図7】受信部の状態監視部の故障時における各部の動
作波形を説明する図である。
【図8】受信信号処理部の故障時における各部の動作波
形を説明する図である。
【図9】送信部の状態監視部の故障時における各部の動
作波形を説明する図である。
【図10】本発明の第2の実施例の構成を示すブロック
図である。
【図11】その動作を説明する各部の動作波形を示す図
である。
【図12】本発明の第3の実施例の構成を示すブロック
図である。
【図13】本発明の第3の実施例の動作を説明する各部
の波形を示す図である。
【図14】本発明の第3の実施例の動作を説明する各部
の波形を示す図である。
【図15】本発明の第4の実施例の構成を説明する図で
ある。
【図16】本発明の第5の実施例の構成を説明する図で
ある。
【図17】本発明の第6の実施例の構成を説明する図で
ある。
【図18】本発明の第7の実施例の構成を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 枕木 2 レール 3 固定クギ 4 車輪 5 車体 6 センサー部 7、8 送信素子 9 受信素子 10 検出装置 11 送信部 12 送信信号処理部 13、18 状態監視部 15 受信部 17 受信信号処理部 21、41 演算処理部 31、70 検出装置 32、33 コイル 34 低周波信号発信器 35、39 半波整流回路 36 ローパスフィルタ 37 フリップフロップ 38 高周波信号発信器 40 ハイパスフィルタ 50 偏芯車輪 51 ガイド 52 案内棒 53 金属片 71 発光素子 72 受光素子 73 検出回路

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の位置及び速度を計測する計測装
    置において、移動体上に、情報の送信部と、受信部と、
    受信信号を処理する演算処理部とを備え、送信部からの
    出力信号を地上あるいは軌道上の取付け部品に反射さ
    せ、前記受信部で受信された前記反射信号により、前記
    演算処理部が、前記取付け部品の存在を検出し、この検
    出信号に基づいて前記移動体の位置及び移動速度を求め
    る演算処理を行うことを特徴とする移動体の位置及び速
    度の計測装置。
  2. 【請求項2】 前記送信部は、送信信号処理部と、送信
    素子とを備えて構成されることを特徴とする請求項1記
    載の移動体の位置及び速度の計測装置。
  3. 【請求項3】 前記送信部は、さらに、送信信号処理部
    と送信素子との動作状態を監視する状態監視部を備えて
    構成されることを特徴とする請求項2記載の移動体の位
    置及び速度の計測装置。
  4. 【請求項4】 前記送信部は、前記移動体の進行方向に
    沿って複数個の送信素子を備えて構成されることを特徴
    とする請求項1、2または3記載の移動体の位置及び速
    度の計測装置。
  5. 【請求項5】 前記受信部は、受信信号処理部と、1個
    の受信素子とを備えて構成されることを特徴とする請求
    項1ないし4のうち1記載の移動体の位置及び速度の計
    測装置。
  6. 【請求項6】 前記受信部は、さらに、受信信号処理部
    と受信素子との動作状態を監視する状態監視部を備えて
    構成されることを特徴とする請求項5記載の移動体の位
    置及び速度の計測装置。
  7. 【請求項7】 移動体の位置及び速度を計測する計測装
    置において、移動体上に、情報の送受信を行う通常磁気
    的に疎結合状態にある2個のコイルと、これらのコイル
    のそれぞれに異なる周波数の信号を印加すると共に、こ
    れらのコイルが密結合されたときにこれらのコイルに誘
    起される他方のコイルからの信号を検出する第1及び第
    2の送受信部と、受信信号を処理する演算処理部とを備
    え、かつ、前記移動体の走行路上に所定の距離毎に配置
    された前記2個のコイル相互間を磁気的に密結合にする
    金属板を備え、前記金属板が前記2個のコイル相互間を
    磁気的に密結合としたときに、各コイルに他方のコイル
    から誘起された信号を検出し、この検出信号により、前
    記演算処理部が、前記金属板の存在を検知し、この検知
    信号に基づいて前記移動体の位置及び移動速度を求める
    演算処理を行うことを特徴とする移動体の位置及び速度
    の計測装置。
  8. 【請求項8】 移動体の位置及び速度を計測する計測装
    置において、移動体上に、情報の送受信を行う通常磁気
    的に疎結合状態にある2個のコイルと、これらのコイル
    のそれぞれに異なる周波数の信号を印加すると共に、こ
    れらのコイルが密結合されたときに、これらのコイルに
    誘起される他方のコイルからの信号を検出する第1及び
    第2の送受信部と、偏芯円車輪と、偏芯円車輪の偏芯軸
    に取り付けた上下方向に移動可能な案内棒と、案内棒に
    取り付けられ、前記2個のコイルに近づいたとき前記2
    個のコイル相互間を磁気的に密結合にする金属板と、受
    信信号を処理する演算処理部とを備え、前記金属板が前
    記2個のコイル相互間を磁気的に密結合としたときに、
    各コイルに他方のコイルから誘起された信号を検出し、
    この検出信号により、前記演算処理部が、前記金属板の
    上下動の周期を検出し、この検出信号に基づいて前記移
    動体の位置及び移動速度を求める演算処理を行うことを
    特徴とする移動体の位置及び速度の計測装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の送受信部が低周波信号発信器
    と半波整流回路とローパスフィルタとにより構成され、
    前記第2の送受信部が高周波信号発信器と半波整流回路
    とハイパスフィルタとにより構成されることを特徴とす
    る請求項7または8記載の移動体の位置及び速度の計測
    装置。
  10. 【請求項10】 前記第1、第2の送受信部は、さら
    に、それらの内部構成回路の動作状態を監視する状態監
    視部を備えて構成されることを特徴とする請求項7、8
    または9記載の移動体の位置及び速度の計測装置。
  11. 【請求項11】 前記第1及び第2の送受信部と2個の
    コイルとがそれぞれ複数組備えられることを特徴とする
    請求項7ないし10のうち1記載の移動体の位置及び速
    度の計測装置。
  12. 【請求項12】 移動体の位置及び速度を計測する計測
    装置において、移動体上に、偏芯円車輪と、該偏芯円車
    輪に取り付けた上下方向に移動可能な案内棒と、該案内
    棒を磁芯とする差動トランスと、差動トランスの出力を
    処理する信号処理部と、該信号処理部の出力に基づいて
    移動体の移動速度及び位置を求める演算処理を行う演算
    処理部を備えて構成されることを特徴とする移動体の位
    置及び速度の計測装置。
  13. 【請求項13】 移動体の位置及び速度を計測する計測
    装置において、移動体上に、偏芯円車輪と、該偏芯円車
    輪に取り付けた上下方向に移動可能な案内棒と、該案内
    棒に取り付けた光反射板と、発光素子を有する信号送信
    部と、受光素子を有する信号受信部と、該信号受信部の
    検出信号に基づいて移動体の移動速度及び位置を求める
    演算処理を行う演算処理装置を備えて構成されることを
    特徴とする移動体の位置及び速度の計測装置。
  14. 【請求項14】 前記偏芯円車輪を偏芯楕円車輪とした
    こと特徴とする請求項8ないし13のうち1記載の移動
    体の位置及び速度の計測装置。
  15. 【請求項15】 移動体の位置及び移動速度の演算結果
    を他の移動体に伝送する機能を備えたことを特徴とする
    請求項1ないし14のうち1記載の移動体の位置及び速
    度の計測装置。
  16. 【請求項16】 移動体の位置及び移動速度の演算結果
    を非移動体に伝送する機能を備えたことを特徴とする請
    求項1ないし14のうち1記載の移動体の位置及び速度
    の計測装置。
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