JPH06323475A - ダクトのフランジ取付装置 - Google Patents

ダクトのフランジ取付装置

Info

Publication number
JPH06323475A
JPH06323475A JP13542093A JP13542093A JPH06323475A JP H06323475 A JPH06323475 A JP H06323475A JP 13542093 A JP13542093 A JP 13542093A JP 13542093 A JP13542093 A JP 13542093A JP H06323475 A JPH06323475 A JP H06323475A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
duct
flange
base
lip
mounting base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP13542093A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0826950B2 (ja
Inventor
Shigeru Nishiguchi
茂 西口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIE DAKUTO KOGYO KK
Original Assignee
MIE DAKUTO KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MIE DAKUTO KOGYO KK filed Critical MIE DAKUTO KOGYO KK
Priority to JP5135420A priority Critical patent/JPH0826950B2/ja
Priority to EP94106237A priority patent/EP0625667A3/en
Publication of JPH06323475A publication Critical patent/JPH06323475A/ja
Publication of JPH0826950B2 publication Critical patent/JPH0826950B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L23/00Flanged joints
    • F16L23/12Flanged joints specially adapted for particular pipes
    • F16L23/14Flanged joints specially adapted for particular pipes for rectangular pipes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F13/00Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
    • F24F13/02Ducting arrangements
    • F24F13/0209Ducting arrangements characterised by their connecting means, e.g. flanges

Abstract

(57)【要約】 【目的】空調又は排煙用ダクトの開口端部へ、その継手
となるフランジをただ単に差し込み操作するだけで、安
定・確固に取り付けることができるようにする。 【構成】ダクト(D)の開口端部付近に複数の楔爪(1
1)を突き起す一方、断面ほぼL字型フランジ(F)の
一辺である取付ベース(15)を、インナーベースリツ
プ(15a)とアウターベースリツプ(15b)とから
少なくとも合計3層のコルゲート形態に折り返し積層化
し、その両ベースリツプ(15a)(15b)の相互間
を差し込み口(O)としてダクト(D)の開口端部へ差
し込んだ時、上記何れか一方のベースリツプ(15a)
(15b)から折り返された受け止めフツク(20)
が、上記楔爪(11)と離脱不能に係止し合うように関
係設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建物の空調や排煙などに
使われるダクトのフランジ取付装置に係り、殊更そのダ
クトの開口端部へ、これと別個独立の継手用フランジを
確固な剛性状態として、且つ生産工場では勿論のこと、
施工現場でもすばやく取付作業できるように改良したも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種ダクトのフランジ取付装置として
は、例えば特公昭55−8716号や同55−5023
7号、アメリカ特許第4940264号、同第3923
326号、イギリス特許第1275526号、ドイツ特
許第2034005号、同第1946547号が公知で
ある。
【0003】これらの公知発明は基本的に相共通するた
め、今特公昭55−8716号を代表例に挙げて言え
ば、その第1図と第10図から確認されるように、ダク
ト(12)の配管用継手となるフランジ(フレーム部
材)(24)(26)が、各々1枚の金属板から半折り
された2重構造として、しかもダクト(12)の長手方
向に沿う一定長さの嘴状取付ベース(28)(37)
と、その取付ベース(28)(37)からダクト(1
2)の半径方向に沿って一定高さだけ張り出し垂立する
接合マスト(29)(32)とを備えた断面ほぼL字型
に曲げ加工されている。
【0004】そして、その接合マスト(29)(32)
の中空袋内へダクト(12)のコーナー金具(曲り金)
(39)を離脱不能に差し込む一方、取付ベース(2
8)(37)をダクト(12)の開口端部(23)へ、
その胴面の挟持状態に差し込んだ上、その取付ベース
(28)(37)とダクト(12)とを一定間隔おきの
スポツト溶接(38)によって固定一体化している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これでは各
フランジ(24)(26)の取付ベース(28)(3
7)をダクト(12)へ差し込み後、その一定間隔おき
に点在分布する多数の個所をスポツト溶接(38)しな
ければならないので、その作業上著しく煩雑であり、長
時間と重労働を要する。
【0006】又、スポツト溶接機を使用しなければなら
ないため、そのフランジ(24)(26)を生産工場に
おいてダクト(12)へ取付作業する場合であればとも
かく、例えば建物の部屋割り変更などに応じて、その既
設ダクト(12)の途中から別個の新らたなダクト(1
2)を派出させるべく継ぎ足し配管したり、既設ダクト
(12)にダンパーを追加設置したりするような場合、
そのダクト(12)に対するフランジ(24)(26)
の取付作業を、施工現場での改修工事などとして行なう
ことは不可能である。
【0007】更に、上記公知発明では各フランジ(2
4)(26)の固定個所が、その取付ベースにおけるダ
クト(12)への外接区域(37)と、同じく内接区域
(28)との僅かな2層から成るに過ぎないため、施工
現場への搬入や取り扱い使用中、不慮に歪み変形するお
それがあり、上記スポツト溶接(38)の個所から発錆
しやすいこととも相俟って、未だ耐久強度に劣る問題が
ある。その対策上、上記取付ベース(28)(37)の
差し込み長さも、これを長く寸法化しなければならな
い。
【0008】他方、アメリカ特許第3199901号や
ドイツ特許第1212356号に見られる通り、上記ス
ポツト溶接(38)に代るリベツト(9)のかしめ付け
によって、フランジの取付ベース(3a)(4a)をダ
クト(1)(2)へ固定一体化する手段も公知である
が、これではリベツト(9)の貫通孔までも加工しなけ
ればならないので、その作業上ますます面倒であるほ
か、その貫通孔からダクト(1)(2)にとって致命的
なエヤー洩れを生ずるおそれもあり、その気密に保つ構
成も付加しなければならない。
【0009】又、上記貫通孔の加工には電動ドリルが不
可欠であるが、その建物の天井裏などにはこれを使用で
きるだけの作業スペースがないため、やはり既設ダクト
に対するフランジの取付作業を、その施工現場での補修
工事などとして実行することは不可能である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような諸問
題の抜本的解決を目的としており、そのための構成上ダ
クトの開口端部付近に複数の楔爪を並列する点在分布状
態として、且つその胴面からの外向きに突き起す一方、
【0011】上記ダクトの継手となる別個独立のフラン
ジを、1枚の金属板から基本的な断面L字型に折り曲げ
ることにより、その一辺をダクトの半径方向に沿って一
定高さだけ張り出す接合マストとし、残る他辺をその接
合マストの基端部からダクトの長手方向に沿って一定長
さだけ張り出す取付ベースとして各々定め、
【0012】その取付ベースの先端部から反転して連続
的に蛇行させる如く、上記ダクトの胴面を内側から覆う
インナーベースリツプと、同じく胴面を外側から覆うア
ウターベースリツプとを順次折り返し延長することによ
り、上記取付ベースをその両ベースリツプの隣り合う層
間に2個のクツシヨンスペースが区成される少なくとも
合計3層のコルゲート形態に積層化すると共に、
【0013】そのアウターベースリツプの延長先端部を
インナーベースリツプと弾圧付勢させるべく、上記蛇行
方向と逆な内向き反転状態に折り返すことにより、上記
楔爪の受け止めフツクとして対応形成し、
【0014】上記取付ベースにおけるインナーベースリ
ツプとアウターベースリツプとの相互間を差し込み口と
して、そのフランジの取付ベースをダクトの開口端部へ
上記弾圧付勢力に抗しつつ差し込んだ時、上記ダクトの
楔爪とその受け止めフツクとが、自づと離脱不能に係止
し合うように関係設定したことを第1の特徴とし、
【0015】又、ダクトの開口端部付近に複数の楔爪を
並列する点在分布状態として、且つその胴面からの内向
きに突き起す一方、
【0016】上記ダクトの継手となる別個独立のフラン
ジを、1枚の金属板から基本的な断面L字型に折り曲げ
ることにより、その一辺をダクトの半径方向に沿って一
定高さだけ張り出す接合マストとし、残る他辺をその接
合マストの基端部からダクトの長手方向に沿って一定長
さだけ張り出す取付ベースとして各々定め、
【0017】その取付ベースの先端部から反転して連続
的に蛇行させる如く、上記ダクトの胴面を外側から覆う
アウターベースリツプと、同じく胴面を内側から覆うイ
ンナーベースリツプとを順次折り返し延長することによ
り、上記取付ベースをその両ベースリツプの隣り合う層
間に2個のクツシヨンスペースが区成される少なくとも
合計3層のコルゲート形態に積層化すると共に、
【0018】そのインナーベースリツプの延長先端部を
アウターベースリツプと弾圧付勢させるべく、上記蛇行
方向と逆な外向き反転状態に折り返すことにより、上記
楔爪の受け止めフツクとして対応形成し、
【0019】上記取付ベースにおけるインナーベースリ
ツプとアウターベースリツプとの相互間を差し込み口と
して、そのフランジの取付ベースをダクトの開口端部へ
上記弾圧付勢力に抗しつつ差し込んだ時、上記ダクトの
楔爪とその受け止めフツクとが、自づと離脱不能に係止
し合うように関係設定したことを第2の特徴とするもの
である。
【0020】
【作用】上記第1発明の構成によれば、ダクトの開口端
部付近に複数の楔爪が、その胴面からの外向きに突き起
されている一方、そのダクトと別個な継手用フランジの
取付ベースを形作るアウターベースリツプの延長先端部
が、上記楔爪を受け止めるフツクとして内向き反転状態
に折り返えされているため、上記フランジの取付ベース
をその差し込み口からダクトの開口端部へ差し込み操作
するだけで、これをダクトとの離脱不能に取り付け固定
することができ、従来技術のようにその差し込み後、別
個なスポツト溶接やリベツトのかしめ付けなどを加える
必要がなく、その作業性に著しく優れる。
【0021】しかも、上記取付ベースのインナーベース
リツプはダクトの胴面を内側から覆うものとして、又ア
ウターベースリツプは同じく胴面を外側から覆うものと
して、その両ベースリツプの連続的に蛇行する少なくと
も合計3層から上記取付ベースが折り返し積層化されて
おり、その隣り合う層間に2個のクツシヨンスペースも
区成されているため、上記フランジの取付ベースをダク
トの開口端部へ差し込んだ状態では、そのダクトの胴面
が両ベースリツプによって弾圧的に挟持されることとな
り、その合計3層からコルゲート形態をなすこととも相
俟って、上記フランジをダクトへ歪み変形などのおそれ
なく、その安定・堅牢に固定維持することができ、耐久
強度に富む。
【0022】又、上記楔爪は手持ち式のパンチング工具
により、ダクトの胴面へ突き起し加工することができる
ため、生産工場ではもとより、その既設ダクトに対する
施工現場での改修工事などとしても、容易にフランジを
ダクトへ取付作業し得るのである。
【0023】そして、この諸作用は上記第2発明のよう
に、複数の楔爪をダクトの胴面から内向きに突き起す一
方、フランジの取付ベースを形作るインナーベースリツ
プの延長先端部を、上記楔爪の受け止めフツクとして外
向き反転状態に折り返す構成を採用するも、全く同様に
達成されることが明らかである。
【0024】
【実施例】以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳
述すると、図1〜13はその本発明の第1実施例を示し
ており、(D)は亜鉛鉄板やステンレス鋼板、その他の
金属板から正面視の四角形に造形された一定長さのダク
トであって、そのエアー管路としての気密状態を保てる
限りでは、向かい合う2個一対のL字型金属板片から全
体的な四角形に枠組み一体化しても良く、又1枚の金属
板から連続的に折り曲げることにより、四角形に造形し
てもさしつかえない。
【0025】(11)は上記ダクト(D)の開口端部付
近に位置しつつ、その4辺の胴面(12)から各々外向
きに突き起し加工された複数の楔爪であり、一定の間隔
ピツチ(P)を保つ点在分布状態に並列している。しか
も、その楔爪(11)の各個は図9〜11から明白なよ
うに、ダクト(D)の切り離し開口端縁(13)から後
退する程、徐々に背高く起立する断面ほぼ直角三角形を
呈しており、これとの相対的に後述するフランジの取付
ベースを差し込みやすく、その一旦差し込んだ後には決
して離脱しない楔作用を果すようになっている。
【0026】上記のような楔爪(11)は、例えば手持
ち式のパンチング工具(図示省略)をダクト(D)の切
り離し開口端縁(13)から、その胴面(12)を挟む
如くに挿入した上、そのパンチング工具を閉合操作する
ことにより、上記楔形状として突き起し加工することが
できる。
【0027】(L1)はダクト(D)の切り離し開口端
縁(13)と楔爪(11)の作用頂点部(11a)との
間隔距離を示唆しており、この間隔距離(L1)は上記
パンチング工具を挿入できる深さに対応する。この間隔
距離(L1)を保つ仮想線上に、複数の楔爪(11)が
整然と点在分布しているわけであり、そのため生産工場
に据え付けた自動機へ、ダクト(D)を送り込みつつ、
その胴面(12)へ自動機によって楔爪(11)を連続
的に突き起し加工することも可能である。
【0028】尚、図示の実施例では上記楔爪(11)の
起立高さ寸法を、ダクト(D)自身の板厚とほぼ等しい
約1mmに定めて、その胴面(12)から切り離れない
連続状態に突き起しているが、楔爪(11)の作用頂点
部(11a)がその起立高さ寸法との関係において、ダ
クト(D)の胴面(12)から切り起し分離されたとし
ても、一切の支障はない。後述のシーラント又はコーキ
ング剤によって、そのダクト(D)の気密状態が保たれ
るようになっているからである。
【0029】(F)は上記ダクト(D)の配管用継手と
なる別個独立のフランジであって、そのダクト(D)と
同じ金属板の1枚からフオーミングマシンにより、ダク
ト(D)の半径方向に沿って一定高さ(H1)だけ張り
出し垂立する接合マスト(14)と、同じくダクト
(D)の長手方向に沿う一定長さ(L2)の取付ベース
(15)とを備えた基本的な断面L字型に折り曲げ加工
されている。
【0030】そのフランジ(F)の接合マスト(14)
は所謂シングル構造であり、その張り出し先端部からは
取付ベース(15)の存在方向へ、庇状のトツプフツク
(16)が一定長さ(L3)だけ連続的に曲げ出されて
いる。
【0031】しかも、そのトツプフツク(16)は先端
部からの外向き又は内向き反転状態に折り返し重合され
ることにより、2重構造として補強されているほか、そ
の張り出し先端部が文字通りのフツク型として、若干内
向きに屈曲されており、これによってダクト(D)の後
述するコーナー接続アングルを転倒不能に受け止め得る
ほか、そのトツプフツク(16)の先端部を補強鍔縁と
して、これにフランジ(F)のクランプ金具(C)を安
定良く確実に係止させることもできるようになってい
る。
【0032】そのクランプ金具(C)は、隣り合うダク
ト(D)のフランジ(F)同志を締結固定するためのも
のであり、特に図8に抽出するように、1枚の鋼板から
隣り合うフランジ(F)の両接合マスト(14)へ被冠
する倒立U字型に屈曲された金具本体板(17)と、そ
の向かい合う一方の板壁から内向き水平に螺入された押
しボルト(18)と、同じく他方の板壁から金具本体板
(17)における倒立U字型への折り曲げ稜線と直交す
る折り曲げ稜線により、何れも内向き直角に且つ上記押
しボルト(18)の軸線を中心とする左右対称な配列状
態に曲げ起された一対の係止片(19)とを備えたもの
が好ましい。
【0033】蓋し、押しボルト(18)を螺進操作し
て、隣り合うフランジ(F)の上記接合マスト(14)
同志を締め付ける時に、その締め付け押圧力が一対の係
止片(19)によって、左右均等に且つ安定良く受担さ
れることとなり、上記押しボルト(18)の先端部と両
係止片(19)の先端部との合計3個所において、上記
フランジ(F)の接合マスト(14)同志を緊縛状態に
挟圧固定することができ、そのガタツキや振れ動きなど
を生じるおそれを無くせるからである。
【0034】他方、上記フランジ(F)の取付ベース
(15)は接合マスト(14)の基端部から、ダクト
(D)の長手方向へ上記一定長さ(L2)だけ張り出す
単純なシングル構造の平板状態にとどまらず、図9〜1
1から明白なように、その金属板の連続的に蛇行するコ
ルゲート形態として折り返し積層化されることにより、
上記ダクト(D)の胴面(12)へその切り離し開口端
縁(13)から差し込むことができると共に、その差し
込み状態での固定強度アツプも図れるようになってい
る。
【0035】即ち、その図9〜11において、(15
a)は上記取付ベース(15)の張り出し先端部から連
続的に反転する状態として、外向きに折り返し延長され
たインナーベースリツプであり、その折り返しの2層か
ら区画される内部がクツシヨンスペース(S1)をな
し、これによってダクト(D)の胴面(12)へ弾圧的
に内接する如く、その胴面(12)を内側から覆うこと
になる。そのインナーベースリツプ(15a)の外向き
折り返し部は、後述する差し込み口の言わば下唇とし
て、滑らかな円弧状に屈曲されている。
【0036】上記インナーベースリツプ(15a)の延
長先端部は上記接合マスト(14)の垂立位置まで到達
せず、その相互間には一定幅(W)の開口が確保されて
いる。そして、その先端部から引き続き蛇行する如く、
インナーベースリツプ(15a)への積層状態として逆
向きに折り返し延長されることにより、上記ダクト
(D)の胴面(12)を外側から覆うアウターベースリ
ツプ(15b)として造形されている。
【0037】つまり、フランジ(F)の取付ベース(1
5)が上記インナーベースリツプ(15a)とアウター
ベースリツプ(15b)を含む全体として、その合計3
層からほぼS字状に屈曲するコルゲート形態に積層化さ
れているわけであり、その3層の実質上平行に延在して
いる。
【0038】更に、アウターベースリツプ(15b)の
延長先端部は引き続き上記蛇行方向に逆らう内向き反転
状態に折り返されることにより、ダクト(D)の胴面
(12)から外向きに起立する上記楔爪(11)を受け
止めるフツク(20)として対応形成されている。その
アウターベースリツプ(15b)の内向き折り返し部
は、後述する差し込み口の言わば上唇として、やはり滑
らかな円弧状に屈曲されている。
【0039】しかも、上記アウターベースリツプ(15
b)の延長先端部をなす受け止めフツク(20)は、そ
の一定長さ(L4)だけ内向きに折り返されることによ
って、上記インナーベースリツプ(15a)との弾圧付
勢状態に保たれている。そのため、上記取付ベース(1
5)はこの受け止めフツク(20)の折り返し個所にお
いて、部分的に合計4層の積層形態をなす。又、上記ア
ウターベースリツプ(15b)との言わば仕切り壁をな
すインナーベースリツプ(15a)の1層と、そのアウ
ターベースリツプ(15b)の1層との相互間には、密
閉袋が区成されることとなり、そのアウターベースリツ
プ(15b)側の密閉袋内をクツシヨンスペース(S
2)として、ダクト(D)の胴面(12)へ弾圧的に外
接させることができるほか、そのクツシヨンスペース
(S2)内へダクト(D)の気密用シーラント又はコー
キング剤(21)を合理的に充填することも可能とな
る。
【0040】このシーラント(21)は、上記取付ベー
ス(15)の連続的な折り返し加工中において流し込ま
れ、そのクツシヨンスペース(S2)内への充填状態と
なる結果、ダクト(D)に上記楔爪(11)を切り起し
加工したとしても、その気密化が達成されるのである。
【0041】上記フランジ(F)の取付ベース(15)
は、そのアウターベースリツプ(15b)における就中
受け止めフツク(20)と、インナーベースリツプ(1
5a)との相互間を差し込み口(O)として、上記弾圧
付勢力に抗しつつダクト(D)の開口端部へ差し込むこ
とができ、そうすれば図4、7、11から明白な通り、
ダクト(D)の胴面(12)から外向きに起立する楔爪
(11)と、その取付ベース(15)側の受け止めフツ
ク(20)とが自づと係止し合い、決して離脱しない固
定状態に維持されることとなる。
【0042】その場合、図9〜11の第1実施例では、
インナーベースリツプ(15a)の外向き折り返し部か
ら成る下唇と、アウターベースリツプ(15b)の内向
き折り返し部から成る上唇とを、その何れも滑らかな円
弧状に屈曲形成することにより、その相互の同一線上に
整合させて配置するも、ダクト(D)の切り離し開口端
縁(13)へ確実に差し込めるようになっているが、そ
の下唇と上唇とを図14〜16から示唆されるように、
言わば段違いに変位させることによって、ますます円滑
に差し込めるように定めることが望ましい。
【0043】取付ベース(15)におけるインナーベー
スリツプ(15a)の延長先端部からアウターベースリ
ツプ(15b)に続く境界屈曲部が、接合マスト(1
4)の垂立位置まで到達しないことを上記したが、これ
により取付ベース(15)の基端部には、その上記両ベ
ースリツプ(15a)(15b)の積層化に伴なう一定
高さ(H2)と相対する一定深さの凹溝(22)が、上
記接合マスト(14)のトツプフツク(16)と向かい
合う位置関係のもとに陥没されている。
【0044】その取付ベース(15)の凹溝(22)と
上記接合マスト(14)のトツプフツク(16)との双
方により、ダクト(D)のコーナー接続アングル(A)
を安定良く受け止めて、その接合マスト(14)から転
倒不能に拘束できるようになっているのである。そのコ
ーナー接続アングル(A)は、更に上記トツプフツク
(16)の内向きかしめ付けによって、フランジ(F)
との一体的に固定されることもある。
【0045】そのコーナー接続アングル(A)は言うま
でもなく、四角形なダクト(D)の隣り合うコーナー部
同志を接続一体化するための金具であり、上記フランジ
(F)の接合マスト(14)へ裏当て状態に嵌め付けら
れる一対の羽根板片(23)と、ダクト(D)のコーナ
ー部に臨まされるコーナー板片(24)とを備えた全体
的なL字型として、1枚の鋼板から打ち抜き加工されて
いる。
【0046】その場合、図12、13に抽出する通り、
上記コーナー板片(24)のほぼ中央部に開口するボル
ト受け入れ用貫通孔(25)の周辺部へ、特に連結ボル
ト(26)の角頭部(26a)又は角ナツト(27)と
係合し得る廻り止め用凸子(28)を突設すると共に、
その凸子(28)の周辺部へ隣り合うコーナー接続アン
グル(A)の上記ボルト受け入れ用貫通孔(25)同志
を合致対応させるべき、適当な棒やその他の操作用具受
け入れ用貫通孔(29)も開口形成することが、効果的
である。
【0047】そうすれば、図3〜6から明白なように、
上記コーナー接続アングル(A)のボルト受け入れ用貫
通孔(25)へ1本の連結ボルト(26)を貫通させ、
その締結用角ナツト(27)の締め上げ操作を行なっ
て、ダクト(D)の隣り合うコーナー部同志を接続一体
化するに当り、上記連結ボルト(26)と角ナツト(2
7)の連れ廻り空転するおそれが、上記凸子(28)に
よって確実に阻止され、その結果すばやく安全に接続作
業できるからである。
【0048】又、その作業上万一コーナー接続アングル
(A)のボルト受け入れ用貫通孔(25)同志が合致せ
ず、これに連結ボルト(26)を貫通させ難い事態が起
ったとしても、その周辺部に開口する操作用具受け入れ
用貫通孔(29)へ、適当な棒やその他の操作用具を挿
入して、隣り合うダクト(D)のコーナー接続アングル
(A)を相対的にこじる如く移動矯正することにより、
上記ボルト受け入れ用貫通孔(25)同志を容易に合致
させることができ、その芯出し調整上の作業性も改良さ
れることになる。
【0049】次に、図14、15は本発明の第2実施例
を示しており、これではその構成上複数の楔爪(11)
をダクト(D)の胴面(12)から、上記第1実施例と
逆な内向きに起立する状態として突き起し加工してい
る。
【0050】他方、そのダクト(D)の継手となるフラ
ンジ(F)については、その接合マスト(14)の基端
部からダクト(D)の長手方向に沿い張り出す取付ベー
ス(15)の先端部を、先づ内向き反転状態に折り返し
延長させることにより、その折り返しの2層から区成さ
れたクツシヨンスペース(S2)を有するアウターベー
スリツプ(15b)として造形した上、そのアウターベ
ースリツプ(15b)の延長先端部を引き続き逆向きに
折り返し延長させることにより、上記アウターベースリ
ツプ(15b)と実質上平行な1層のインナーベースリ
ツプ(15a)として、その合計3層に積層化してい
る。
【0051】つまり、上記フランジ(F)の取付ベース
(15)が金属板の連続的に蛇行する如く、そのアウタ
ーベースリツプ(15b)とインナーベースリツプ(1
5a)とを含む全体として、丸味を帯びたほぼZ字型に
折り返され、その合計3層から成るコルゲート形態に造
形されているわけであり、やはりアウターベースリツプ
(15b)がダクト(D)の胴面(12)を外側から覆
うと共に、インナーベースリツプ(15a)が同じく胴
面(12)を内側から覆うようになっている。
【0052】そして、上記インナーベースリツプ(15
a)の延長先端部は楔爪(11)の受け止めフツク(2
0)として、上記蛇行方向に逆らう外向き反転状態に折
り返されており、しかもアウターベースリツプ(15
b)との弾圧付勢状態に保たれている。上記取付ベース
(15)がその受け止めフツク(20)の折り返し個所
において、部分的に合計4層の積層形態をなしているわ
けである。
【0053】そのため、やはりインナーベースリツプ
(15a)には密閉袋が形成されることになり、その内
部をダクト(D)の胴面(12)へ弾圧的に内接するク
ツシヨンスペース(S1)として機能させることがで
き、そのクツシヨンスペース(S1)の内部にはやはり
ダクト(D)の気密用シーラント又はコーキング剤(2
1)を充填することもできるのである。
【0054】又、そのインナーベースリツプ(15a)
における就中一定長さ(L4)の受け止めフツク(2
0)と、上記アウターベースリツプ(15b)との相互
間を差し込み口(O)として、その上記弾圧付勢力に抗
しつつフランジ(F)の取付ベース(15)を、ダクト
(D)の開口端部へ差し込むことができる。その差し込
んだ時には、ダクト(D)の上記楔爪(11)とその取
付ベース(15)の受け止めフツク(20)とが、自づ
と離脱不能に係止し合うこと言うまでもない。
【0055】又、図14、15の第2実施例では、上記
アウターベースリツプ(15b)がその取付ベース(1
5)の基端部において、一旦外向きの段状に曲げ起され
ることにより、これとの相対的に陥没するコーナー接続
アングル受け止め用凹溝(22)が、上記接合マスト
(14)のトツプフツク(16)と向かい合う位置関係
のもとに区成されていると共に、その凹溝(22)の溝
底面と接触する位置まで、上記取付ベース(15)のイ
ンナーベースリツプ(15a)が第1実施例に比して長
く延在されてもいる。
【0056】尚、第2実施例におけるその他の構成は、
上記第1実施例と実質的に同一であるため、その図1
4、15に図9〜11との対応符号を記入するにとどめ
て、その詳細な説明を省略する。
【0057】更に、図16、17は本発明の第3、4実
施例を示しており、その構成上図14、15の第2実施
例と基本的には同一であるが、下記の点において部分的
に異なる。
【0058】つまり、図16の第3実施例では接合マス
ト(14)の基端部から張り出す取付ベース(15)の
アウターベースリツプ(15b)に、部分的な仕切リブ
(30)を外向きに突き起すことによって、その仕切リ
ブ(30)と接合マスト(14)との相互間を、上記ト
ツプフツク(16)と向かい合うコーナー接続アングル
受け入れ用の凹溝(22)として区成している。
【0059】又、図17の第4実施例では取付ベース
(15)のアウターベースリツプ(15b)を、上記第
2実施例のそれよりも一層背高く外向き段状に曲げ起す
ことにより、これとの相対的に陥没する深い凹溝(2
2)を区成すると共に、その凹溝(22)の溝底面まで
到達しない比較的短かい長さとして、上記取付ベース
(15)のインナーベースリツプ(15a)を延在させ
ている。
【0060】第3、4実施例におけるその他の構成は、
上記第2実施例と実質上同一であるため、その図16、
17に図14、15との対応符号を記入するにとどめ
て、その詳細な説明を割愛するが、上記何れの実施例に
あっても、フランジ(F)の取付ベース(15)は、そ
のインナーベースリツプ(15a)とアウターベースリ
ツプ(15b)とから成る少なくとも合計3層のコルゲ
ート形態に積層化されているので、そのダクト(D)に
対するフランジ(F)の取付強度も著しく昂まり、不正
変形するおそれがない。
【0061】尚、図示の実施例では四角形のダクト
(D)とその継手用フランジ(F)について説明した
が、上記フランジ(F)を丸形ダクト(D)に対応する
正面視の円形に捲き曲げることにより、その丸形ダクト
(D)にも本発明を適用できること勿論である。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明ではダクト(D)
のフランジ取付装置として、そのダクト(D)の開口端
部付近に複数の楔爪(11)を並列する点在分布状態と
して、且つその胴面(12)からの外向きに突き起す一
方、
【0063】上記ダクト(D)の継手となる別個独立の
フランジ(F)を、1枚の金属板から基本的な断面L字
型に折り曲げることにより、その一辺をダクト(D)の
半径方向に沿って一定高さ(H1)だけ張り出す接合マ
スト(14)とし、残る他辺をその接合マスト(14)
の基端部からダクト(D)の長手方向に沿って一定長さ
(L2)だけ張り出す取付ベース(15)として各々定
め、
【0064】その取付ベース(15)の先端部から反転
して連続的に蛇行させる如く、上記ダクト(D)の胴面
(12)を内側から覆うインナーベースリツプ(15
a)と、同じく胴面(12)を外側から覆うアウターベ
ースリツプ(15b)とを順次折り返し延長することに
より、上記取付ベース(15)をその両ベースリツプ
(15a)(15b)の隣り合う層間に2個のクツシヨ
ンスペース(S1)(S2)が区成される少なくとも合
計3層のコルゲート形態に積層化すると共に、
【0065】そのアウターベースリツプ(15b)の延
長先端部をインナーベースリツプ(15a)と弾圧付勢
させるべく、上記蛇行方向と逆な内向き反転状態に折り
返すことにより、上記楔爪(11)の受け止めフツク
(20)として対応形成し、
【0066】上記取付ベース(15)におけるインナー
ベースリツプ(15a)とアウターベースリツプ(15
b)との相互間を差し込み口(O)として、そのフラン
ジ(F)の取付ベース(15)をダクト(D)の開口端
部へ上記弾圧付勢力に抗しつつ差し込んだ時、上記ダク
ト(D)の楔爪(11)とその受け止めフツク(20)
とが、自づと離脱不能に係止し合うように関係設定して
あるため、冒頭に述べた従来技術の諸問題を悉く改良で
きる効果がある。
【0067】即ち、本発明の上記構成によれば、ダクト
(D)の開口端部付近に複数の楔爪(11)が、そのダ
クト(D)の胴面(12)から外向きに突き起されてい
る一方、これと別個な継手用フランジ(F)の取付ベー
ス(15)を形作るアウターベースリツプ(15b)の
延長先端部が、上記楔爪(11)を受け止めるフツク
(20)として内向き折り返し状態に対応形成されてい
るため、上記フランジ(F)の取付ベース(15)をそ
のアウターベースリツプ(15b)とインナーベースリ
ツプ(15a)との相互差し込み口(O)から、ダクト
(D)の切り離し開口端縁(13)へ差し込み操作する
だけで、そのフランジ(F)をダクト(D)との離脱不
能に取り付け固定することができるのである。
【0068】その差し込み操作する以外に、両者をスポ
ツト溶接したり、或いはリベツトをかしめ付けたりする
作業を加える必要がないため、作業能率を著しく向上で
きると共に、軽労力で足りる効果があり、量産性にも富
む。
【0069】しかも、上記フランジ(F)の取付ベース
(15)はダクト(D)の胴面(12)を内側から覆う
インナーベースリツプ(15a)と、同じく胴面(1
2)を外側から覆うアウターベースリツプ(15b)と
から、その連続的に蛇行する少なくとも合計3層のコル
ゲート形態として折り返し積層化されており、その両ベ
ースリツプ(15a)(15b)の隣り合う層間には2
個のクツシヨンスペース(S1)(S2)も区成されて
いる。
【0070】そのため、上記差し込み口(O)がインナ
ーベースリツプ(15a)に弾圧付勢されたアウターベ
ースリツプ(15b)の受け止めフツク(20)によ
り、閉合状態に保たれていることとも相俟って、その閉
合弾圧付勢力に抗しつつ上記フランジ(F)の取付ベー
ス(15)を、その差し込み口(O)からダクト(D)
へ差し込んだ状態では、そのダクト(D)の胴面(1
2)が上記取付ベース(15)の両ベースリツプ(15
a)(15b)によって、内外両側から弾圧的に挟持さ
れることとなり、その結果ダクト(D)とフランジ
(F)との耐久強度並びに安定性に優れた取付状態を得
られ、そのフランジ(F)の不正変形するおそれも一切
ない。そして、このような効果はダクト(D)の大型化
すればする程、顕著になると言える。
【0071】又、上記楔爪(11)はダクト(D)の開
口端部付近に位置しつつ、その一列に横並びする点在分
布状態にあるため、生産工場に据え付けられた自動機へ
ダクト(D)を送り込み乍ら、その胴面(12)へ楔爪
(11)を連続的に突き起し加工することができ、その
量産上有効であることは勿論、手持ち式のパンチング工
具をダクト(D)の切り離し開口端縁(13)から挿入
して、そのパンチング工具の閉合操作により、上記楔爪
(11)を突き起し加工することも可能であるため、例
えば建物の部屋割り変更などに応じて、その既設ダクト
の途中から別個の新らたなダクトを派出させるべく継ぎ
足し配管したり、或いは既設ダクトにダンパーを追加設
置したりするような場合でも、そのダクト(D)に対す
るフランジ(F)の取付作業を、施工現場での改修工事
などとして容易に行なえることとなり、溶接に伴なう火
災事故の発生するおそれもない。
【0072】そして、上記のような諸効果は請求項3に
記載の通り、複数の楔爪(11)をダクト(D)の胴面
(12)から逆な内向きに突き起すと共に、その楔爪
(11)の受け止めフツク(20)を上記取付ベース
(15)におけるインナーベースリツプ(15a)の延
長先端部から、外向き反転状態に折り返す対応的な構成
を採用するも、全く同様に達成することができる。
【0073】特に、上記請求項1の構成によれば、アウ
ターベースリツプ(15b)の延長先端部から内向きに
折り返された受け止めフツク(20)が、インナーベー
スリツプ(15a)との弾圧付勢力により、そのアウタ
ーベースリツプ(15b)側に密閉袋を区成し、又上記
請求項3の構成によれば、インナーベースリツプ(15
a)の延長先端部から外向きに折り返された受け止めフ
ツク(20)が、アウターベースリツプ(15b)との
弾圧付勢力により、そのインナーベースリツプ(15
a)側に密閉袋を区成するため、これらの密閉袋を各々
クツシヨンスペース(S1)(S2)として、その内部
へ請求項2又は請求項4のように、ダクト(D)の気密
用シーラント(21)を充填することができ、そのシー
ラント(21)によってダクト(D)を気密状態に保て
るのである。
【0074】つまり、ダクト(D)の胴面(12)に複
数の楔爪(11)を内向き又は外向きとして突き起し加
工する際に、その楔爪(11)の作用頂点部(11a)
が胴面(12)から切り起し分離されたとしても、ダク
ト(D)の気密状態はそのシーラント(21)の充填に
よって達成されることになり、その意味からも著しく有
益であると言える。
【0075】更に、請求項5に記載の構成によれば、上
記取付ベース(15)を合計3層から成るコルゲート形
態に折り返し積層化する際、その一定高さと相対して、
接合マスト(14)との境界をなす基端部に陥没する一
定深さの凹溝(22)を、その接合マスト(14)のト
ツプフツク(16)と相俟って、コーナー接続アングル
(A)の受け止め上有効に機能させることができ、頗る
合理的となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るダクトと、その継手
用フランジとの分解状態を示す全体概略正面図である。
【図2】図1の組立状態を示す全体概略正面図である。
【図3】同じく図1の部分拡大斜面図である。
【図4】図2の部分拡大斜面図である。
【図5】図4の正面図である。
【図6】図5の6−6線断面図である。
【図7】同じく図5の7−7線断面図である。
【図8】フランジのクランプ金具を抽出して示す斜面図
である。
【図9】フランジとダクトとの分解状態を抽出して示す
拡大斜面図である。
【図10】図9の側断面図である。
【図11】図10に対応するフランジの差し込み状態を
示す側断面図である。
【図12】フランジのコーナー接続アングルを抽出して
示す斜面図である。
【図13】図12の背後方向から見たコーナー接続アン
グルの斜面図である。
【図14】図9に対応する本発明の第2実施例を示す斜
面図である。
【図15】図14に対応するフランジの差し込み状態を
示す側断面図である。
【図16】図15に対応する本発明の第3実施例を示す
側断面図である。
【図17】同じく本発明の第4実施例を示す側断面図で
ある。
【符号の説明】
(11)・楔爪 (12)・胴面 (14)・接合マスト (15)・取付ベース (15a)・インナーベースリツプ (15b)・アウターベースリツプ (16)・トツプフツク (20)・受け止めフツク (21)・シーラント (22)・凹溝 (A)・・コーナー接続アングル (C)・・クランプ金具 (D)・・ダクト (F)・・フランジ (O)・・差し込み口 (H1)・一定高さ (S1)・クツシヨンスペース (S2)・クツシヨンスペース (L2)・一定長さ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダクト(D)の開口端部付近に複数の楔爪
    (11)を並列する点在分布状態として、且つその胴面
    (12)からの外向きに突き起す一方、 上記ダクト(D)の継手となる別個独立のフランジ
    (F)を、1枚の金属板から基本的な断面L字型に折り
    曲げることにより、その一辺をダクト(D)の半径方向
    に沿って一定高さ(H1)だけ張り出す接合マスト(1
    4)とし、残る他辺をその接合マスト(14)の基端部
    からダクト(D)の長手方向に沿って一定長さ(L2)
    だけ張り出す取付ベース(15)として各々定め、 その取付ベース(15)の先端部から反転して連続的に
    蛇行させる如く、上記ダクト(D)の胴面(12)を内
    側から覆うインナーベースリツプ(15a)と、同じく
    胴面(12)を外側から覆うアウターベースリツプ(1
    5b)とを順次折り返し延長することにより、上記取付
    ベース(15)をその両ベースリツプ(15a)(15
    b)の隣り合う層間に2個のクツシヨンスペース(S
    1)(S2)が区成される少なくとも合計3層のコルゲ
    ート形態に積層化すると共に、 そのアウターベースリツプ(15b)の延長先端部をイ
    ンナーベースリツプ(15a)と弾圧付勢させるべく、
    上記蛇行方向と逆な内向き反転状態に折り返すことによ
    り、上記楔爪(11)の受け止めフツク(20)として
    対応形成し、 上記取付ベース(15)におけるインナーベースリツプ
    (15a)とアウターベースリツプ(15b)との相互
    間を差し込み口(O)として、そのフランジ(F)の取
    付ベース(15)をダクト(D)の開口端部へ上記弾圧
    付勢力に抗しつつ差し込んだ時、上記ダクト(D)の楔
    爪(11)とその受け止めフツク(20)とが、自づと
    離脱不能に係止し合うように関係設定したことを特徴と
    するダクトのフランジ取付装置。
  2. 【請求項2】インナーベースリツプ(15a)との隣り
    合う層間に区成されるアウターベースリツプ(15b)
    側のクツシヨンスペース(S2)内へ、ダクト(D)の
    気密用シーラント(21)を充填したことを特徴とする
    請求項1記載のダクトのフランジ取付装置。
  3. 【請求項3】ダクト(D)の開口端部付近に複数の楔爪
    (11)を並列する点在分布状態として、且つその胴面
    (12)からの内向きに突き起す一方、 上記ダクト(D)の継手となる別個独立のフランジ
    (F)を、1枚の金属板から基本的な断面L字型に折り
    曲げることにより、その一辺をダクト(D)の半径方向
    に沿って一定高さ(H1)だけ張り出す接合マスト(1
    4)とし、残る他辺をその接合マスト(14)の基端部
    からダクト(D)の長手方向に沿って一定長さ(L2)
    だけ張り出す取付ベース(15)として各々定め、 その取付ベース(15)の先端部から反転して連続的に
    蛇行させる如く、上記ダクト(D)の胴面(12)を外
    側から覆うアウターベースリツプ(15b)と、同じく
    胴面(12)を内側から覆うインナーベースリツプ(1
    5a)とを順次折り返し延長することにより、上記取付
    ベース(15)をその両ベースリツプ(15a)(15
    b)の隣り合う層間に2個のクツシヨンスペース(S
    1)(S2)が区成される少なくとも合計3層のコルゲ
    ート形態に積層化すると共に、 そのインナーベースリツプ(15a)の延長先端部をア
    ウターベースリツプ(15b)と弾圧付勢させるべく、
    上記蛇行方向と逆な外向き反転状態に折り返すことによ
    り、上記楔爪(11)の受け止めフツク(20)として
    対応形成し、 上記取付ベース(15)におけるインナーベースリツプ
    (15a)とアウターベースリツプ(15b)との相互
    間を差し込み口(O)として、そのフランジ(F)の取
    付ベース(15)をダクト(D)の開口端部へ上記弾圧
    付勢力に抗しつつ差し込んだ時、上記ダクト(D)の楔
    爪(11)とその受け止めフツク(20)とが、自づと
    離脱不能に係止し合うように関係設定したことを特徴と
    するダクトのフランジ取付装置。
  4. 【請求項4】アウターベースリツプ(15b)との隣り
    合う層間に区成されるインナーベースリツプ(15a)
    側のクツシヨンスペース(S1)内へ、ダクト(D)の
    気密用シーラント(21)を充填したことを特徴とする
    請求項3記載のダクトのフランジ取付装置。
  5. 【請求項5】接合マスト(14)の先端部をトツプフツ
    ク(16)として取付ベース(15)の存在方向へ連続
    的に曲げ出すと共に、 そのトツプフツク(16)と向かい合う取付ベース(1
    5)の基端部に凹溝(22)を対応形成して、 上記トツプフツク(16)と凹溝(22)との双方によ
    り、ダクト(D)のコーナー接続アングル(A)を転倒
    不能に受け止めるように定めたことを特徴とする請求項
    1又は3記載のダクトのフランジ取付装置。
JP5135420A 1993-05-12 1993-05-12 ダクトのフランジ取付装置 Expired - Lifetime JPH0826950B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5135420A JPH0826950B2 (ja) 1993-05-12 1993-05-12 ダクトのフランジ取付装置
EP94106237A EP0625667A3 (en) 1993-05-12 1994-04-21 Flange connection for pipes.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5135420A JPH0826950B2 (ja) 1993-05-12 1993-05-12 ダクトのフランジ取付装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06323475A true JPH06323475A (ja) 1994-11-25
JPH0826950B2 JPH0826950B2 (ja) 1996-03-21

Family

ID=15151322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5135420A Expired - Lifetime JPH0826950B2 (ja) 1993-05-12 1993-05-12 ダクトのフランジ取付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0826950B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005119132A1 (de) * 2004-06-02 2005-12-15 Smitka Guenter System zum verbinden klimatisierungskanäle
ES2247880A1 (es) * 2003-08-04 2006-03-01 Talleres Bensa, S.L. Conducto de ventilacion con junta de union incorporada.

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5475619A (en) * 1977-11-09 1979-06-16 Smitka Invent Gmbh Flange connecting portion
JPS61142986U (ja) * 1985-02-26 1986-09-03

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5475619A (en) * 1977-11-09 1979-06-16 Smitka Invent Gmbh Flange connecting portion
JPS61142986U (ja) * 1985-02-26 1986-09-03

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2247880A1 (es) * 2003-08-04 2006-03-01 Talleres Bensa, S.L. Conducto de ventilacion con junta de union incorporada.
WO2005119132A1 (de) * 2004-06-02 2005-12-15 Smitka Guenter System zum verbinden klimatisierungskanäle

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0826950B2 (ja) 1996-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5465533A (en) Modular roof curb assembly construction and interlocking joint means therefor
JP6427163B2 (ja) 涙滴状切込み及びオフセットした切込み付きブリッジコネクタ
US6253529B1 (en) Mounting plate for a partition system
CA2888832C (en) Structural steel decking system and method of securing
JPH03117707A (ja) フランジ締結クリップ
CA2407863C (en) Duct connecting system having integral transverse flanges
CA2275292C (en) Joining metal members
EP1637814B1 (en) Pocket flange of duct
EP0625667A2 (en) Flange connection for ducts
JPH06323475A (ja) ダクトのフランジ取付装置
JPH06331079A (ja) ダクトのフランジ取付装置
JP2004011129A (ja) 格子状構造体組立用みぞ形鋼の接続構造
US4283080A (en) Flange for a duct
US11421415B2 (en) Hybrid foundation system
JP7367943B1 (ja) タイトフレーム
JP4990528B2 (ja) 建築物内面への断熱材取付工法
JP2961369B1 (ja) 角ダクトの接続装置
JP2630916B2 (ja) 縦葺き屋根板用固定具
JPS6221601Y2 (ja)
JPH0242990Y2 (ja)
JPH017778Y2 (ja)
JPH0678470U (ja) 壁面用パネル及び壁面用パネルの連結構造
JP3252107B2 (ja) ステンレス製の配管用単位パネル
JP3366961B2 (ja) 屋根板を用いた屋根葺き方法
JP3013591U (ja) カーテンウォール用金属パネル