JPH06323329A - 車両用終減速装置のドライブピニオン軸支持装置 - Google Patents

車両用終減速装置のドライブピニオン軸支持装置

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JPH06323329A
JPH06323329A JP11153493A JP11153493A JPH06323329A JP H06323329 A JPH06323329 A JP H06323329A JP 11153493 A JP11153493 A JP 11153493A JP 11153493 A JP11153493 A JP 11153493A JP H06323329 A JPH06323329 A JP H06323329A
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JP
Japan
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roller bearing
thrust
drive pinion
pinion shaft
thrust roller
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JP11153493A
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Shiro Sawa
司郎 澤
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Utsunomiya Kiki Co Ltd
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Utsunomiya Kiki Co Ltd
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Publication date
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/54Systems consisting of a plurality of bearings with rolling friction
    • F16C19/545Systems comprising at least one rolling bearing for radial load in combination with at least one rolling bearing for axial load
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/46Cages for rollers or needles
    • F16C33/51Cages for rollers or needles formed of unconnected members
    • F16C33/513Cages for rollers or needles formed of unconnected members formed of arcuate segments for carrying one or more rollers
    • F16C33/516Cages for rollers or needles formed of unconnected members formed of arcuate segments for carrying one or more rollers with two segments, e.g. double-split cages with two semicircular parts
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    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無用な摩擦熱や摩擦抵抗の発生を伴うことな
く、また高寿命であってドライブピニオン軸の支持剛性
を長期にわたり良好に維持できる車両用終減速装置のド
ライブピニオン軸支持装置を提供する。 【構成】 リングギヤに噛合うドライブピニオン軸1を
ディファレンシャルキャリア2に回転自在に支持する支
持装置であって、車両前進時のスラスト荷重を受ける第
1スラストコロ軸受7,第2スラストコロ軸受8と、車
両後退時のスラスト荷重を受ける第3スラストコロ軸受
9と、ラジアル荷重を受ける第1ラジアルコロ軸受5,
第2ラジアルコロ軸受6とを円錐コロ軸受の代わりに備
え、少なくとも上記第1スラストコロ軸受7,第2スラ
ストコロ軸受8は、それぞれ弾性間座としてのばね鋼製
スペーサ10,11を介してスラスト荷重を分担し、か
つ軸方向に相互に隣接するようタンデム配列した構成と
した車両用終減速装置のドライブピニオン軸支持装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の終減速装置にお
けるドライブピニオン軸をディファレンシャルキャリア
に回転自在に支持する支持装置に関し、詳しくは、支持
剛性及び寿命を向上するように改良された車両用終減速
装置のドライブピニオン軸支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に車両の動力伝達系には、トランス
ミッションからの変速動力を更に減速してディファレン
シャル装置に伝達する終減速装置が装備されている。こ
の終減速装置は、ハイポイドギヤからなるドライブピニ
オンとリングギヤとの噛合いにより構成されるもので、
ドライブピニオンはディファレンシャルキャリアに回転
自在に支持されたドライブピニオン軸の一端部に形成さ
れている。
【0003】ここで、前記ドライブピニオン軸には、エ
ンジンの出力トルクに応じた非常に大きなスラスト荷重
及びラジアル荷重が作用するのであり、その支持剛性が
低いとドライブピニオンとリングギヤとの噛合い精度が
低下して大きな歯車騒音が発生するばかりか、摩耗が急
速に進行して寿命を低下する。
【0004】そこで従来、ドライブピニオン軸aは、高
い支持剛性を得るために、ディファレンシャルキャリア
bに対しスラスト方向に予圧をかけた前後一対の円錐コ
ロ軸受c,dを介して回転自在に支持されている(図4
参照)。なお、車両においては、後退走行の頻度より前
進走行の頻度が圧倒的に大きいことから、前進走行時の
スラスト荷重を受けるドライブピニオンe側の円錐コロ
軸受dは、他方の円錐コロ軸受cに較べて定格荷重のよ
り大きなものが使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した円
錐コロ軸受c,dは、いずれも図5に示す基本構造を有
している。即ち、図5にその一方を代表して示すよう
に、円錐コロ軸受dは、リテーナfに保持された多数の
円錐コロgがインナレースhとアウタレースiとの間に
配置され、各円錐コロgの端面j,kにインナレースh
のツバ部l,mが対向する構造となっている。このた
め、円錐コロ軸受dに予圧のかかった状態では、インナ
レースhのツバ部mが各円錐コロgの端面kに当接し、
ドライブピニオン軸aの回転に伴い滑り接触するのであ
り、他の円錐コロ軸受cにおいても同様に滑り接触を伴
う。
【0006】このように円錐コロ軸受c,dは、各円錐
コロgの端面kとインナレースhのツバ部mとの間で滑
り接触を伴うので、無用な摩擦熱や摩擦抵抗が発生した
り、摩耗が進行するなどの問題がある。
【0007】殊に、潤滑油中に異物などが混入している
場合には、摩耗が早期に進行して予圧が急激に低下する
のであり、円錐コロ軸受c,dは、いわゆる予圧抜け状
態となってスラスト方向及びラジアル方向に間隙を生じ
るようになる。従ってこの場合には、円錐コロ軸受c,
dによるドライブピニオン軸aの支持剛性は大幅に低下
し、終減速装置の寿命低下や歯車騒音の増大を招くとい
う問題が発生する。
【0008】そればかりか、円錐コロ軸受c,d自体
も、ラジアル方向の間隙増大により荷重を分担する各円
錐コロgの数が図6(a)に示す状況から順次(c),
(d)に示す状況へと減少し、各円錐コロgの負担荷重
が急激に増大することから、定格荷重が大幅に低下して
その寿命が著しく低下する。そこで円錐コロ軸受c,d
は、計算値よりも大幅に余裕のある定格荷重のものを使
用せざるを得ず、そうすると装置構成が径方向により大
型化してしまうという新たな問題が発生する。
【0009】そこで本発明は、無用な摩擦熱や摩擦抵抗
の発生を伴うことなく、また高寿命であってドライブピ
ニオン軸の支持剛性を長期にわたり良好に維持できる車
両用終減速装置のドライブピニオン軸支持装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的のため本発明
は、リングギヤに噛合うドライブピニオン軸をディファ
レンシャルキャリアに回転自在に支持する支持装置であ
って、車両前進時のスラスト荷重を受ける主スラストコ
ロ軸受と、車両後退時のスラスト荷重を受ける副スラス
トコロ軸受と、ラジアル荷重を受けるラジアルコロ軸受
とを円錐コロ軸受の代わりに備え、少なくとも上記第1
スラストコロ軸受は、それぞれ弾性間座を介してスラス
ト荷重を分担し、かつ軸方向に相互に隣接するようタン
デム配列された複数のスラストコロ軸受の組合せにより
構成したことを手段としている。
【0011】
【作用】このような手段を採用した本考案の車両用終減
速装置のドライブピニオン軸支持装置では、滑り接触を
伴う円錐コロ軸受の代わりに、滑り接触を伴わない主,
副スラストコロ軸受及びラジアルコロ軸受を使用してド
ライブピニオン軸を回転自在に支持しているので、無用
な摩擦熱や摩擦抵抗が発生しない。
【0012】また、前記主,副スラストコロ軸受及びラ
ジアルコロ軸受は、滑り接触による摩耗を伴わないの
で、予圧抜け現象は殆どなく、それ自体も高寿命を維持
する。しかも車両前進時のスラスト荷重を受ける主スラ
ストコロ軸受は、複数のスラストコロ軸受の組合せによ
り構成されているので、定格荷重に余裕がある。従っ
て、ドライブピニオン軸の支持剛性は長期にわたって良
好に維持される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の図面を参照
して具体的に説明する。車両の後輪側終減速装置の一部
を示す図1において、符号1は後端のドライブピニオン
1aが図示省略したリングギヤに噛合っているドライブ
ピニオン軸、符号2はこのドライブピニオン軸1を回転
自在に支持して内蔵するディファレンシャルキャリア、
符号3はドライブピニオン軸1の前端側のスプライン部
1bにスプライン結合しているコンパニオンフランジ、
符号4はドライブピニオン軸1の前端のネジ部1cに螺
合することで上記コンパニオンフランジ3を後方に押圧
して抜け止めしている組付けナットをそれぞれ示してい
る。
【0014】前記ドライブピニオン軸1は、ドライブピ
ニオン1a側の後端が開口する中空状のもので、その外
周にはドライブピニオン1a側に位置して大径部1d
が、スプライン部1b側に位置して小径部1eが、両者
の間に位置して中径部1fがそれぞれ形成されると共
に、中径部1fと大径部1dとの間にはツバ部1gが形
成され、また小径部1eは段部1hを介してスプライン
部1bに連続している。またこのドライブピニオン軸1
には、中空1i内に導入された潤滑オイルを大径部1d
の外周面と小径部1eの外周面とにそれぞれ導くオイル
供給通路1j,1kが形成されている。
【0015】ここで前記ドライブピニオン軸1の大径部
1dには、これをインナレースとして図2に示すような
半割形状のリテーナ5a,5aを有する第1ラジアルコ
ロ軸受5が装着され、また小径部1eには、これをイン
ナレースとする第2ラジアルコロ軸受6が嵌合し、これ
らの第1ラジアルコロ軸受5及び第2ラジアルコロ軸受
6を介してドライブピニオン軸1がディファレンシャル
キャリア2に回転自在に支持されている。
【0016】一方、ドライブピニオン軸1の中径部1f
には、車両の前進時にドライブピニオン軸1に作用する
前方へのスラスト荷重を受ける主スライドコロ軸受とし
ての第1スラストコロ軸受7及び第2スラストコロ軸受
8が装着され、また小径部1eの段部1h側には、車両
の後退時にドライブピニオン軸1に作用する後方へのス
ラスト荷重を受ける副スラストコロ軸受としての第3ス
ラストコロ軸受9が装着されている。
【0017】ここで、前記第2スラストコロ軸受8はド
ライブピニオン軸1の中径部1fに嵌合し、第1スラス
トコロ軸受7は第2スラストコロ軸受8より若干径方向
外側に配置されている。そしてこれらは径方向にオーバ
ラップした状態でドライブピニオン軸1のツバ部1g側
面とこれに対向するディファレンシャルキャリア2内周
の中央段部2aとの間にタンデム配列されている。即ち
図3に示すように、第2スラストコロ軸受8は、コロ8
aが転動する一方のサイドレース8bが上記中央段部2
aに当接し、他方のサイドレース8cが弾性間座として
のリング状のゴムスペーサ10を介して上記ツバ部1g
側面に当接している。一方、第1スラストコロ軸受7
は、上記ツバ部1g側面を一方のサイドレースとするも
ので、コロ7aが転動する他方のサイドレース7bは弾
性間座としてのリング状のゴムスペーサ11を介して上
記サイドレース8bに当接している。
【0018】なお、第1スラストコロ軸受7及び第2ス
ラストコロ軸受8の各コロ7a,8aは、相互の差動滑
りを少なくするために長さが短く設定され、これに応じ
て狭い幅に設定されたサイドレース7b及びサイドレー
ス8cは、相互の干渉を避けるために対向する角部が大
きく面取りされている。こうして第1スラストコロ軸受
7及び第2スラストコロ軸受8は、それぞれの定格荷重
が比較的に小さいにも拘らず、車両の前進時にドライブ
ピニオン軸1に作用する前方へのスラスト荷重Fをそれ
ぞれ1/2づつ分担して十分にスラスト荷重Fを受け得
るようになっている。
【0019】一方、使用頻度が前記第1スラストコロ軸
受7及び第2スラストコロ軸受8に較べてその0.01
%以下と低い前記第3スラストコロ軸受9は、コンパニ
オンフランジ3の後端面3aとこれに対向するディファ
レンシャルキャリア2内周の前段部2bとの間に介設さ
れている。そしてこの第3スラストコロ軸受9は、コロ
9aが転動する一方のサイドレース9bが上記前部段部
2bに当接し、他方のサイドレース9cがコンパニオン
フランジ3の後端面3aとドライブピニオン軸1の段部
1hとの間に挟持されている。
【0020】また、ディファレンシャルキャリア2に
は、前記オイル供給通路1j,1kを介して第1ラジア
ルコロ軸受5,第2ラジアルコロ軸受6,第1スラスト
コロ軸受7,第2スラストコロ軸受8,第3スラストコ
ロ軸受9に供給された潤滑オイルを第1スラストコロ軸
受7の外周側及び第3スラストコロ軸受9の外周側から
ディファレンシャルキャリア2の後端面側にそれぞれ排
出するためのオイル排出通路2c,2dが形成されてい
る。
【0021】次に、以上のように構成された一実施例に
つき、その作用を説明する。車両走行時には図示省略し
たトランスミッションの変速動力がプロペラシャフトな
どを介してコンパニオンフランジ3に伝達され、これに
スプライン嵌合したドライブピニオン軸1の回転により
ドライブピニオン1aから図示省略したディファレンシ
ャル装置側のリングギヤに動力伝達されることで終減速
作用する。その際、ドライブピニオン軸1にはラジアル
荷重と共にスラスト荷重が作用し、このスラスト荷重は
車両前進時には前方へ作用し、車両後退時には後方へ作
用する。
【0022】ここで、ドライブピニオン軸1は、従来の
円錐コロ軸受のように滑り接触を伴うことがなく、無用
な摩擦熱や摩擦抵抗を発生しない第1ラジアルコロ軸受
5,第2ラジアルコロ軸受6,第1スラストコロ軸受
7,第2スラストコロ軸受8,第3スラストコロ軸受9
の組合せにより回転自在に支持されているので、エンジ
ン動力を効率よく伝達することができる。
【0023】また、各第1ラジアルコロ軸受5,第2ラ
ジアルコロ軸受6,第1スラストコロ軸受7,第2スラ
ストコロ軸受8,第3スラストコロ軸受9は、発熱を伴
わず、特に滑り接触による摩耗を伴わないので、予圧抜
け現象が殆どない。従って、各第1ラジアルコロ軸受
5,第2ラジアルコロ軸受6,第1スラストコロ軸受
7,第2スラストコロ軸受8,第3スラストコロ軸受9
はセット後の予圧調整が不要であり、しかもそれぞれ高
寿命を維持でき、これらによるドライブピニオン軸1の
支持剛性が飛躍的に向上する。即ち、終減速装置の噛合
い精度が長期にわたって良好に維持されるのであり、終
減速装置の寿命を向上し、歯車騒音を低減することがで
きる。
【0024】ここで、使用頻度の大きい車両前進時にド
ライブピニオン軸1に作用するスラスト荷重は、第1ス
ラストコロ軸受7と第2スラストコロ軸受8とに均等に
分担されるので、これらの定格荷重には余裕があり、従
来の円錐コロ軸受に較べて定格荷重を小さいものとする
こともできる。なお、車両後退時にドライブピニオン軸
1に作用するスラスト荷重を受ける第3スラストコロ軸
受9は単列のものであるが、車両後退時の頻度は前進時
の頻度に較べて極めて小さいので、単列のものでも十分
に実用に耐え得る。
【0025】そこで、前記第1スラストコロ軸受7,第
2スラストコロ軸受8,第3スラストコロ軸受9の各コ
ロ7a,8a,9aは短いものとして相互の差動滑りを
減少し、これらを潤滑オイルによる弾性流体潤滑膜に浮
上させて金属接触を完全に無くすことにより摩耗の進行
を皆無とすることもできる。
【0026】また、前記第1ラジアルコロ軸受5及び第
2ラジアルコロ軸受6は、従来の円錐コロ軸受に較べて
径方向の断面高さが小さく、第1スラストコロ軸受7及
び第2スラストコロ軸受8や第3スラストコロ軸受9も
その径方向の断面高さは従来の円錐コロ軸受に較べて決
して大きなものではない。従って、軸受装置全体として
の小型軽量化を達成できるばかりか、これらが装着され
るドライブピニオン軸1を従来より太径として中空化す
ることにより高剛性化することもできる。
【0027】ここで、ドライブピニオン軸1の回転に伴
い、その中空1i内に導入された潤滑オイルは、遠心力
の作用を受けてオイル供給通路1j,1kから第1ラジ
アルコロ軸受5,第2ラジアルコロ軸受6に供給され、
そこから更に第1スラストコロ軸受7,第2スラストコ
ロ軸受8,第3スラストコロ軸受9へと供給されてオイ
ル排出通路2c,2dから排出される。このように潤滑
オイルが流通することで、各第1ラジアルコロ軸受5,
第2ラジアルコロ軸受6,第1スラストコロ軸受7,第
2スラストコロ軸受8,第3スラストコロ軸受9は十分
に潤滑され、ドライブピニオン軸1の高速回転にも十分
に対応できる。
【0028】なお、前記実施例おけるゴムスペーサ1
0,11は、弾性間座の一例を示すものであって、圧縮
方向に所定量弾性変形してスラスト荷重を分担できるも
のであれば、素材や形状は任意に選択できる。
【0029】また本発明は、実施例のようにフロントエ
ンジン・リヤドライブのFR車における後輪側終減速装
置のドライブピニオン軸ばかりでなく、フロントエンジ
ン・フロントドライブのFF車における前輪側終減速装
置のドライブピニオン軸や、4輪駆動の4WD車におけ
る前輪側終減速装置及び後輪側終減速装置のドライブピ
ニオン軸、更にはリヤエンジン・リヤドライブのRR車
における後輪側終減速装置のドライブピニオン軸やリヤ
エンジン・フロントドライブのRF車における前輪側終
減速装置のドライブピニオン軸にも同様に適用できるも
のである。
【0030】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明によれば、滑
り接触を伴う円錐コロ軸受の代わりに、滑り接触を伴わ
ない主,副スラストコロ軸受及びラジアルコロ軸受を使
用してドライブピニオン軸を回転自在に支持しているの
で、無用な摩擦熱や摩擦抵抗が発生しない。
【0031】また、これらのスラストコロ軸受及びラジ
アルコロ軸受は、滑り接触による摩耗を伴わないので、
予圧抜け現象が殆どなく、それ自体も高寿命を維持する
ばかりか、ドライブピニオン軸の支持剛性を長期にわた
って良好に維持することができる。
【0032】しかも、頻度の高い車両前進時のスラスト
荷重を受ける主スラストコロ軸受は、複数のスラストコ
ロ軸受の組合せにより構成されているので、定格荷重に
余裕を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構造を示す断面図であ
る。
【図2】一実施例におけるラジアルコロ軸受5の構造を
示す斜視図である。
【図3】一実施例における第1スラストコロ軸受7及び
第2スラストコロ軸受8のタンデム配列を示す部分拡大
断面図である。
【図4】従来例の全体構造を示す断面図である。
【図5】従来例の要部構造を示す部分拡大断面図であ
る。
【図6】従来例における円錐コロ軸受の負荷分布を示
し、(a)は予圧正常時の負荷分布図、(b)は予圧減
少時の負荷分布図、(c)は予圧不良時の負荷分布図で
ある。
【符号の説明】
1 ドライブピニオン軸 1a ドライブピニオン 1b スプライン部 1c ネジ部 1d 大径部 1e 小径部 1f 中径部 1g ツバ部 1h 段部 1i 中空内 1j,1k オイル供給通路 2 ディファレンシャルキャリア 2a 中央段部 2b 前段部 2c,2d オイル排出通路 3 コンパニオンフランジ 3a 後端面 4 組付けナット 5 第1ラジアルコロ軸受 6 第2ラジアルコロ軸受 7 第1スラストコロ軸受 7a コロ 7b サイドレース 8 第2スラストコロ軸受 8a コロ 8b,8c サイドレース 9 第3スラストコロ軸受 9a コロ 9b,9c サイドレース 10,11 ゴムスペーサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】一方、ドライブピニオン軸1の中径部1f
には、車両の前進時にドライブピニオン軸1に作用する
前方へのスラスト荷重を受ける主スラストコロ軸受とし
ての第1スラストコロ軸受7及び第2スラストコロ軸受
8が装着され、また小径部1eの段部1h側には、車両
の後退時にドライブピニオン軸1に作用する後方へのス
ラスト荷重を受ける副スラストコロ軸受としての第3ス
ラストコロ軸受9が装着されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】ここで、前記第2スラストコロ軸受8はド
ライブピニオン軸1の中径部1fに嵌合し、第1スラス
トコロ軸受7は第2スラストコロ軸受8より若干径方向
外側に配置されている。そしてこれらは径方向にオーバ
ラップした状態でドライブピニオン軸1のツバ部1g側
面とこれに対向するディファレンシャルキャリア2内周
の中央段部2aとの間にタンデム配列されている。即ち
図3に示すように、第2スラストコロ軸受8は、コロ8
aが転動する一方のサイドレース8bが上記中央段部2
aに当接し、他方のサイドレース8cが弾性間座として
のリング状のばね鋼製スペーサ10を介して上記ツバ部
1g側面に当接している。一方、第1スラストコロ軸受
7は、上記ツバ部1g側面を一方のサイドレースとする
もので、コロ7aが転動する他方のサイドレース7bは
弾性間座としてのリング状のばね鋼製スペーサ11を介
して上記サイドレース8bに当接している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】なお、前記実施例おけるばね鋼製スペーサ
10,11は、弾性間座の一例を示すものであって、圧
縮方向に所定量弾性変形してスラスト荷重を分担できる
ものであれば、素材や形状は任意に選択できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の全体構造を示す断面図で
ある。
【図2】 一実施例におけるラジアルコロ軸受5の構造
を示す斜視図である。
【図3】 一実施例における第1スラストコロ軸受7及
び第2スラストコロ軸受8のタンデム配列を示す部分拡
大断面図である。
【図4】 従来例の全体構造を示す断面図である。
【図5】 従来例の要部構造を示す部分拡大断面図であ
る。
【図6】 従来例における円錐コロ軸受の負荷分布を示
し、(a)は予圧正常時の負荷分布図、(b)は予圧減
少時の負荷分布図、(c)は予圧不良時の負荷分布図で
ある。
【符号の説明】 1 ドライブピニオン軸 1a ドライブピニオン 1b スプライン部 1c ネジ部 1d 大径部 1e 小径部 1f 中径部 1g ツバ部 1h 段部 1i 中空内 1j,1k オイル供給通路 2 ディファレンシャルキャリア 2a 中央段部 2b 前段部 2c,2d オイル排出通路 3 コンパニオンフランジ 3a 後端面 4 組付けナット 5 第1ラジアルコロ軸受 6 第2ラジアルコロ軸受 7 第1スラストコロ軸受 7a コロ 7b サイドレース 8 第2スラストコロ軸受 8a コロ 8b,8c サイドレース 9 第3スラストコロ軸受 9a コロ 9b,9c サイドレース 10,11 ばね鋼製スペーサ
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リングギヤに噛合うドライブピニオン軸
    をディファレンシャルキャリアに回転自在に支持する支
    持装置であって、 車両前進時のスラスト荷重を受ける主スラストコロ軸受
    と、車両後退時のスラスト荷重を受ける副スラストコロ
    軸受と、ラジアル荷重を受けるラジアルコロ軸受とを円
    錐コロ軸受の代わりに備え、 少なくとも上記主スラストコロ軸受は、それぞれ弾性間
    座を介してスラスト荷重を分担し、かつ軸方向に相互に
    隣接するようタンデム配列された複数のスラストコロ軸
    受の組合せにより構成したことを特徴とする車両用終減
    速装置のドライブピニオン軸支持装置。
JP11153493A 1993-05-13 1993-05-13 車両用終減速装置のドライブピニオン軸支持装置 Pending JPH06323329A (ja)

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