JPH08210471A - ドライブピニオンの軸受装置 - Google Patents

ドライブピニオンの軸受装置

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JPH08210471A
JPH08210471A JP7017061A JP1706195A JPH08210471A JP H08210471 A JPH08210471 A JP H08210471A JP 7017061 A JP7017061 A JP 7017061A JP 1706195 A JP1706195 A JP 1706195A JP H08210471 A JPH08210471 A JP H08210471A
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JP
Japan
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bearing device
ring
inner ring
contact
drive pinion
Prior art date
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Application number
JP7017061A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Tokuda
和行 徳田
Akinori Homan
昭徳 寳満
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP7017061A priority Critical patent/JPH08210471A/ja
Publication of JPH08210471A publication Critical patent/JPH08210471A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
    • F16C19/34Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
    • F16C19/38Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers
    • F16C19/383Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone
    • F16C19/385Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone with two rows, i.e. double-row tapered roller bearings
    • F16C19/386Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone with two rows, i.e. double-row tapered roller bearings in O-arrangement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2361/00Apparatus or articles in engineering in general
    • F16C2361/61Toothed gear systems, e.g. support of pinion shafts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/38Constructional details
    • F16H48/42Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon
    • F16H2048/423Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon characterised by bearing arrangement

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  • Motor Power Transmission Devices (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1個の外輪と2個の内輪と外向きの2群の円
すいころとを備えてディファレンシャル装置のドライブ
ピニオンを回転可能に支持する軸受装置において、部品
点数を少なくしてコンパクトに構成するとともに略一定
の予圧を安定して得られるようにする。 【構成】 ディファレンシャルキャリヤ54に配設され
る外輪58と、ドライブピニオン50に配設される内輪
60,62と、それらの間に転動可能に介在させられる
円すいころ64,66とを備えて軸受装置56を構成
し、一方の内輪60に他方の内輪62の内周側に嵌合す
る嵌合円筒部70を一体に設けるとともに、双方の内輪
に軸方向に互いに当接する当接部74,76をそれぞれ
設け、それら当接部74,76が当接するまで嵌合させ
て一体化した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディファレンシャル装
置のドライブピニオンを軸心まわりの回転可能に支持す
る軸受装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のディファレンシャル装置のドラ
イブピニオンを軸心まわりの回転可能に支持する軸受装
置は、一般に一対の円すいころ軸受を備えて構成されて
おり、一対の円すいころ軸受は円すいころの大径側が外
向きとなる姿勢で配設されている。図7および図8は、
かかる従来の軸受装置の一例を示す断面図で、図7は車
両の側方から見た正面視断面で上が車両前側、左が車両
上方側であり、図8は車両の上方から見た平面視断面で
ある。これ等の図において、ドライブピニオン10の軸
部12は一対のフロント側円すいころ軸受14およびリ
ヤ側円すいころ軸受16を介してディファレンシャルキ
ャリヤ18により軸心まわりの回転可能に支持され、プ
ロペラシャフト20に連結されて回転駆動されるように
なっており、リングギヤ22を介してディファレンシャ
ルケース24を回転させることにより、差動歯車を介し
て左右の出力部材26,28に回転力を伝達する。円す
いころ軸受14,16は、それぞれ円すいころの大径側
が外向きとなる姿勢で配設されており、送り油路30か
ら両軸受14,16間に供給された潤滑油は、それ等の
円すいころ軸受14,16に吸い込まれて車両の前後方
向へ送られ、フロント側円すいころ軸受14から前方へ
送られた潤滑油は戻し油路30を経てディファレンシャ
ルケース24側へ戻されるようになっている。
【0003】軸部12の先端側部分には、前記プロペラ
シャフト20に連結されるコンパニオンフランジ34が
スプライン嵌合などにより相対回転不能に配設され、締
付ナット36によって離脱不能とされているとともに、
前記フロント側円すいころ軸受14の内輪14aに当接
させられて軸受14,16を位置決めしている。円すい
ころ軸受14,16には締付ナット36の締付トルクに
対応する予圧が付与されるため、締付ナット36は、例
えば円すいころ軸受14,16の寿命が最も長くなるな
ど予め定められた所定の締付トルクで締め付けられる。
また、この予圧の調整を容易とするために、内輪14a
を反対側へ押圧するコラプシブルスペーサ38が配設さ
れている。なお、コンパニオンフランジ34とディファ
レンシャルキャリヤ18との間にはオイルシール40が
設けられている一方、ディファレンシャルキャリヤ18
に一体的に固設されるキャリアカバー44にはブリーザ
装置42が設けられ、内部圧力の上昇による潤滑油の漏
出を防止している。
【0004】このような軸受装置においては、締付ナッ
トを締め付ける際の締付トルクの管理精度によって予圧
にばらつきが生じるため、組付作業が面倒で時間がかか
る。また、車両急発進時のプロペラシャフトの突き上げ
などで両軸受の内輪間の距離が圧縮されて短くなり、コ
ラプシブルスペーサの撓み変形量(塑性変形量)が大き
くなると、その後の除荷で内輪間の距離が元に戻るとと
もにスペーサの変形量が弾性により元に戻っても内輪に
与える荷重は低下し、その分だけ軸受装置の予圧が増加
する。このような予圧の増加は、転がり抵抗が大きくな
って動力損失を招くとともに、焼付きが生じ易くなって
寿命が短くなる。
【0005】これに対し、特開昭49−103038号
公報には、一対の円すいころ軸受の外輪を一体化した複
列外向き円すいころ軸受を用いてドライブピニオンを支
持するようにした軸受装置が記載されている。2個の内
輪の間にはスペーサが設けられ、ドライブピニオンの軸
部に締付ナットが締め付けられることにより、それ等の
内輪が軸部に位置決め固定されるとともに、スペーサの
長さ寸法に応じた所定の予圧が円すいころ部分に付与さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな複列外向き円すいころ軸受においても、内輪が別体
に構成されてそれ等の間にスペーサが介在させられるた
め、部品点数が多いとともに軸方向寸法が長くなり、必
ずしも十分に満足できるものではなかった。
【0007】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、部品点数が少なくコ
ンパクトに構成できるとともに略一定の予圧を安定して
得られる軸受装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、(a)1個の外輪と、(b)2個の内
輪と、(c)大径側が外向きとなるようにそれぞれ前記
外輪と内輪との間に転動可能に介在させられた2群の円
すいころとを備え、ディファレンシャル装置のドライブ
ピニオンを軸心まわりの回転可能に支持する軸受装置で
あって、(d)前記2個の内輪の一方は他方の内輪の内
周側に嵌合する嵌合円筒部を一体に備えているととも
に、その2個の内輪は軸方向において互いに当接する当
接部を有し、その当接部が当接するまで嵌合させられた
状態で一体化されていることを特徴とする。
【0009】
【作用および発明の効果】このような軸受装置において
は、2個の内輪が嵌合円筒部で嵌合され且つ当接部が当
接する状態で一体化されるようになっているため、これ
により2群の円すいころを挟んで外輪と内輪とが組み合
わされた軸受装置が構成されるとともに、円すいころ部
分には嵌合寸法に応じた所定の予圧が付与される。この
ように軸受装置単体の状態で略一定の予圧が付与される
ようになっているため、ディファレンシャル装置に組み
付ける際には予圧を考慮することなく容易且つ迅速に組
付け作業を行うことができる。また、予圧の大きさは当
接部が当接するまでの嵌合寸法によって定まるため、容
易に最適な予圧を設定できる一方、各構成部品の加工精
度や組付精度によって多少のばらつきを生じる可能性は
あるものの、締付ナットの締付トルクなどで管理する場
合に比較して、略一定の予圧状態が安定して得られると
ともに、プロペラシャフトの突き上げなどで軸方向に衝
撃荷重が加えられた場合でも予圧が変動する恐れがな
く、優れた耐焼付き性能が得られるとともに軸受寿命が
向上する。
【0010】一方、2個の内輪を直接嵌合して一体化す
るようになっているため、両者間にスペーサを配設する
必要がなく、部品点数が少なくなるとともに軸方向寸法
を短くでき、コンパクトに構成できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。なお、以下の実施例において前記図7およ
び図8の従来例と実質的に共通する部分には同一の符号
を付して詳しい説明を省略する。
【0012】図1は本発明の軸受装置を備えた自動車の
ディファレンシャル装置の一例を示す車両の側方から見
た断面図で、前記図7と同様に上が車両前側、左が車両
上方側である。前記プロペラシャフト20によって回転
駆動されるドライブピニオン50は、その軸部52が軸
受装置56を介してディファレンシャルキャリヤ54に
より軸心まわりの回転可能に支持されており、先端のギ
ヤ部48が前記リングギヤ22と噛み合わされている。
【0013】軸受装置56は、1個の外輪58と、2個
の内輪60,62と、大径側が外向きとなるようにそれ
ぞれ外輪58と内輪60,62との間に所定個数ずつ転
動可能に介在させられた2群のフロント側円すいころ6
4およびリヤ側円すいころ66とを有して構成されてい
る。フロント側に位置する一方の内輪60は、円すいこ
ろ64と転がり接触するテーパ状の外周面を有する大径
部68と、その大径部68の内周側端部から一定外径で
リヤ側へ延び出して形成された嵌合円筒部70とを一体
に備えており、その嵌合円筒部70がリヤ側の他方の内
輪62の内周側に嵌合させられているとともに、外輪5
8と略同じ軸方向寸法を有する内輪60の内周面72の
みが軸部52の外周側に嵌合させられている。また、内
輪60の外周側であって軸方向中間部には段差状の当接
部74が設けられ、内輪62のフロント側先端の当接部
76と当接させられることにより、軸方向の嵌合寸法が
規定されるようになっている。
【0014】上記当接部74,76が軸方向において互
いに当接するまで2個の内輪60,62が接近嵌合させ
られることにより、各部の寸法に応じて2群の円すいこ
ろ64,66に対して外輪58との間で所定の予圧が付
与される。内輪60,62は、ディファレンシャル装置
に組み付ける前の軸受装置56単体の状態で圧入や接着
剤などで予め一体的に結合させておくことが望ましい
が、前記締付ナット36の締付けにより前記コンパニオ
ンフランジ34が内輪60を大径部68側から押圧して
内輪62をギヤ部48との間に挟み込むことにより、当
接部74,76が当接するまで2個の内輪60,62を
接近嵌合させて一体化するようにしても良い。何れにお
いても、軸受装置56には内輪60,62の嵌合寸法に
応じた略一定の予圧が付与されるとともに、この軸受装
置56は締付ナット36の締付けによりコンパニオンフ
ランジ34を介してドライブピニオン50に取り付けら
れる。
【0015】一方、ディファレンシャルキャリヤ54に
は、上記外輪58が嵌合される取付孔84が車両前後方
向に設けられているとともに、その取付孔84のリヤ
側、すなわち前記ディファレンシャルケース24が配設
される側の開口端部には、内周側へ向かって僅かに突き
出す突部78が設けられており、フロント側の開口部か
ら取付孔84内に挿入された外輪58のリヤ側端部に当
接して位置決めするようになっている。また、その配設
状態における外輪58のフロント側端部と略一致する位
置にはスナップリング80が取付孔84の内周面に嵌め
着けられるようになっており、これにより外輪58、更
には軸受装置56がディファレンシャルキャリヤ54に
軸方向の移動不能に取り付けられる。上記取付孔84の
フロント側開口端には、前記オイルシール40と同様の
オイルシール82が配設され、コンパニオンフランジ3
4との間を油密にシールしている。
【0016】このようなディファレンシャル装置におい
ては、軸受装置56によって軸部52を支持されたドラ
イブピニオン50が、コンパニオンフランジ34を介し
て前記プロペラシャフト20により回転駆動されると、
リングギヤ22を介してディファレンシャルケース24
が回転させられ、ディファレンシャルケース24内の差
動歯車を介して一対の駆動輪(図8の左右の出力部材2
6,28)に回転力が伝達される。これにより、車両が
走行させられる。また、リングギヤ22によって掻き上
げられたディファレンシャルキャリヤ54内の潤滑油
は、その一部がリングギヤ22自身およびドライブピニ
オン50やディファレンシャルケース24を支持してい
る各軸受、更には差動歯車等を潤滑,冷却する一方、他
の一部は、リヤ側円すいころ66の隙間から軸受装置5
6内に入り込んで転動面などを潤滑,冷却するととも
に、フロント側円すいころ64の隙間からオイルシール
82側へ送られたあと、前記図8の戻し油路30と同様
の図示しない戻し油路を経てディファレンシャルケース
24側へ戻される。図1の図中の小さな矢印は潤滑油の
流れを示したもので、他の図についても同様である。
【0017】ここで、本実施例の軸受装置56は、2個
の内輪60,62が嵌合円筒部70を介して嵌合され且
つ当接部74,76が当接する状態で一体化されるよう
になっているため、2群の円すいころ64,66には両
内輪60,62の嵌合寸法に応じた所定の予圧が付与さ
れる。このように軸受装置56単体の状態で略一定の予
圧が付与されるため、締付ナット36によってドライブ
ピニオン50に組み付ける際には予圧を考慮することな
く容易且つ迅速に組付け作業を行うことができる。
【0018】また、予圧の大きさは当接部74,76が
当接するまでの嵌合寸法によって定まるため、容易に最
適な予圧を設定できる一方、各構成部品の加工精度や組
付精度によって多少のばらつきを生じる可能性はあるも
のの、図7および図8の従来例のように締付ナット36
の締付トルクやコラプシブルスペーサ38で管理する場
合に比較して予圧のばらつきが少なく、略一定の予圧状
態が安定して得られるとともに、プロペラシャフト20
の突き上げなどによって軸方向に衝撃荷重が加えられた
場合でも予圧が変動する恐れがない。これにより、耐焼
付き性能が向上するとともに軸受寿命が長くなる。
【0019】一方、2個の内輪60,62を直接嵌合し
て一体化するようになっているため、両者間にスペーサ
を配設する必要がなく、部品点数が少なくなるとともに
軸方向寸法を短くでき、コンパクトに構成できる。円す
いころ64と66との間の軸方向寸法が短いことから、
ドライブピニオン50の軸部52による潤滑油の連れ回
りが少なくなり、その分だけ動力損失が低減される。
【0020】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の実施例において上記第1実施例と実質的に共
通する部分については同一の符号を付して詳しい説明を
省略する。
【0021】図2に示す軸受装置90は、前記外輪58
と、前記2群の円すいころ64および66と、それら円
すいころ64,66を外輪58との間でそれぞれ保持す
る2個の内輪92,94を有して構成されている。本実
施例では、図1の実施例とは逆に、リヤ側に位置する一
方の内輪94が嵌合円筒部96を一体に備えて、その嵌
合円筒部96がフロント側の他方の内輪92の内周側に
嵌合させられるとともに、内輪94の軸方向中間の段差
部分に設けられた当接部98に内輪92のリヤ側先端に
設けられた当接部99が軸方向に当接させられた状態で
一体化されている。本実施例においても、前述の実施例
と同様な作用効果が得られる。
【0022】図3に示す軸受装置100は、図1の実施
例における前記外輪58に替えて外輪102を有して構
成されている。この外輪102には、軸方向の中間部を
径方向に貫通するように複数の連通穴104が設けられ
ているとともに、その連通穴104が外周面に開口する
位置において周方向に円環状の外周溝106が形成され
ている。一方、前記ディファレンシャルキャリヤ54に
は、車両の上方側であって上記外周溝106を含む位置
に開口する送り穴108が設けられている。この場合、
回転するリングギヤ22により掻き上げられて送り穴1
08へ導かれた潤滑油は、軸受装置100の内部へ上記
外周溝106および連通穴104を介して必要且つ十分
な量で供給され、その軸受装置100を潤滑する。本実
施例では前記第1実施例の軸受装置56に比べて優れた
潤滑性能が得られ、耐焼付き性能が一層向上する。
【0023】図4に示す軸受装置110は、図1の実施
例における前記内輪60に替えて内輪112を有して構
成されている。この内輪112には、軸方向の中間部に
おいて径方向に貫通する複数の連通穴114が設けられ
ている。一方、前記ドライブピニオン50には、ギヤ部
48の端面から軸部52に向かって軸中心位置に送り穴
116が形成されるとともに、その送り穴116に連通
するように上記連通穴114と略同じ軸方向位置におい
て連通穴118が径方向に貫通して形成され、且つその
連通穴118が軸部52の外周面に開口する位置におい
て周方向に円環状の外周溝120が形成されている。こ
の場合、潤滑油の一部は、上記送り穴116,連通穴1
18,外周溝120,および連通穴114を経て軸受装
置110の内部へ必要且つ十分な量で供給され、その軸
受装置110を潤滑する。本実施例でも、上記図3の実
施例と同様に優れた潤滑性能が得られ、耐焼付き性能が
向上する。
【0024】図5に示す軸受装置130は、図1の実施
例における前記外輪58および内輪60に替えて外輪1
32および内輪134を有するとともに、それら外輪1
32および内輪134間のフロント側端部にオイルシー
ル136を配設したもので、前記オイルシール82およ
び戻し油路30(図8参照)は不要である。オイルシー
ル136は、外輪132および内輪134の何れか一方
に固設されて他方に摺接させられ、それらの相対回転を
許容しつつ油密にシールするようになっている。この場
合は、コンパニオンフランジ34の軸部34aが潤滑油
を撹拌することがないため、それに起因する分の動力損
失が低減される。
【0025】図6に示す軸受装置140は、図1の実施
例における前記外輪58および内輪62に替えて外輪1
42および内輪144を有するとともに、それら外輪1
42および内輪144間のリヤ側端部にオイルシール1
46を備えて構成されている。オイルシール146は、
外輪142および内輪144の何れか一方に固設されて
他方に摺接させられ、それらの相対回転を許容しつつ油
密にシールするようになっており、戻し油路30(図8
参照)が封止されることによりフロント側のオイルシー
ル82との間に軸受専用の潤滑油空間が形成されてい
る。なお、内輪60の嵌合円筒部70は、内輪144の
寸法に対応して軸方向に延長して形成されている。
【0026】この場合には、オイルシール146の両側
で独立に潤滑,冷却が行われるため、それぞれ適切な潤
滑作用が得られるように異なる性質の潤滑油を使用する
ことが可能であるとともに、リングギヤ22側で生じる
摩耗粉や初期異物が軸受装置140側へ侵入することが
ないため、それ等の侵入に起因する寿命の低下が回避さ
れる。リングギヤ22側と軸受装置140側とで異なる
潤滑油を使用した場合には、両者の圧力差に起因する潤
滑油の往来を防止するため、軸受装置140側にも前記
ブリーザ装置42と同様なブリーザ装置を設けることが
望ましい。
【0027】以上、本発明の幾つかの実施例を図面に基
づいて詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施する
こともできる。
【0028】例えば、前記図3の実施例および図4の実
施例に対して、前記図5の実施例のようにオイルシール
136を設けるようにしたり、前記図2の実施例のよう
に嵌合円筒部96をリヤ側の内輪62に設けるようにし
たりするなど、構成可能な範囲で各実施例を組み合わせ
た種々の態様が実施可能である。
【0029】また、前記実施例では嵌合円筒部70,9
6を備えた一方の内輪60,94が外輪58等と略同じ
軸方向寸法を有してそれらの内周面72等のみが軸部5
2の外周側に嵌合させられていたが、嵌合円筒部70,
96の寸法を短くするとともに他方の内輪62,92の
一部を軸部52の外径と略同径としてその内周面が軸部
52と嵌合するように構成することも可能で、その場合
には軸部52と嵌合している部分どうしで当接部を構成
することもできる。
【0030】また、前記実施例では嵌合円筒部70,9
6が一定外径の円筒形状であったが、外周テーパを有す
る円筒形状であってもよく、その場合には外周テーパ部
全体を当接部として機能させて前記当接部74,76等
を省略することも可能である。
【0031】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である軸受装置を備えたディ
ファレンシャル装置の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の更に別の実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の更に別の実施例を示す断面図である。
【図5】本発明の更に別の実施例を示す断面図である。
【図6】本発明の更に別の実施例を示す断面図である。
【図7】従来の軸受装置を備えたディファレンシャル装
置の一例を示す断面図である。
【図8】図7の装置を異なる方向から見た断面図であ
る。
【符号の説明】
50:ドライブピニオン 56,90,100,110,130,140:軸受装
置 58,102,132,142:外輪 60,62,92,94,112,134,144:内
輪 64,66:円すいころ 70,96:嵌合円筒部 74,76,98,99:当接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 57/08

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1個の外輪と、2個の内輪と、大径側が
    外向きとなるようにそれぞれ前記外輪と内輪との間に転
    動可能に介在させられた2群の円すいころとを備え、デ
    ィファレンシャル装置のドライブピニオンを軸心まわり
    の回転可能に支持する軸受装置であって、 前記2個の内輪の一方は他方の内輪の内周側に嵌合する
    嵌合円筒部を一体に備えているとともに、該2個の内輪
    は軸方向において互いに当接する当接部を有し、該当接
    部が当接するまで嵌合させられた状態で一体化されてい
    ることを特徴とするドライブピニオンの軸受装置。
JP7017061A 1995-02-03 1995-02-03 ドライブピニオンの軸受装置 Pending JPH08210471A (ja)

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