JPH06323300A - 液中の固形物の取り出し方法およびそれに用いる装置 - Google Patents

液中の固形物の取り出し方法およびそれに用いる装置

Info

Publication number
JPH06323300A
JPH06323300A JP10401993A JP10401993A JPH06323300A JP H06323300 A JPH06323300 A JP H06323300A JP 10401993 A JP10401993 A JP 10401993A JP 10401993 A JP10401993 A JP 10401993A JP H06323300 A JPH06323300 A JP H06323300A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
solid
storage tank
vacuum chamber
liquid storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10401993A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Ogawa
進 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP10401993A priority Critical patent/JPH06323300A/ja
Publication of JPH06323300A publication Critical patent/JPH06323300A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jet Pumps And Other Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 液中の固形物を簡単な操作で、かつ短時間で
取り出すことのできる液中の固形物の取り出し装置を提
供する。 【構成】 梅樽1の上方に配設される真空室2から梅樽
1の梅酢31中に向けて吸引管3を延ばし、上記真空室
2に真空ポンプ17を接続し、上記真空室2から排出路
5を下方に延ばし、この排出路5に分離貯留室6を設
け、この分離貯留室6に円筒状スクリーン7を設けると
ともに、その周側壁6cからバイパス路8を延ばしてこ
のバイパス路8に流量調整弁9を取付け、上記バイパス
路8の下端開口を、排出路5の液出口12aの下方に配
設した梅酢受け槽13内に位置させ、上記排出路5の液
出口12aと梅酢受け槽13との間に受け籠14を配設
し、上記梅酢受け槽13の梅酢31を梅樽1に戻す還流
路16を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樽等からの梅干し,ら
っきょ等の漬物の取り出し、蜜柑等の果物の洗浄、河川
等からの土砂の取り出し、魚類の移送等に用いることの
できる液中の固形物の取り出し方法およびそれに用いる
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、梅干しは樽等の容器内で、乾燥さ
せた梅の実をしその葉とともに所定時間塩漬けして造ら
れる。このような梅干しを業務用として大量に造る場合
には、これを入れる容器も大きなもの(例えば、8トン
樽)が用いられる。このため、造られた梅干しは、作業
者により大きな網等で樽内から掬いあげられて樽外に取
り出されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、作業者が樽内に漬けられた大量の梅干しを大き
な網等を用いて掬いあげる場合には、作業者が非常に疲
れ、また、作業に長時間を要するという問題がある。し
かも、大量の梅干しにより作業場は悪臭がするため、若
い作業者が作業をしたがらないという問題もある。した
がって、上記大きな樽内から梅干しを簡単な操作で、か
つ短時間に取り出すことのできる装置が強く望まれてい
る。また、このような取り出しに際しては、梅干しを傷
付けてその商品価値を減ずることがないようにすること
が強く要望されている。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、液中の固形物を簡単な操作で、かつ短時間で取
り出すことができ、しかも、この取り出しの際に固形物
を傷付けることのない液中の固形物の取り出し方法およ
びそれに用いる装置の提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、固液収容槽の液面から突き出した吸引管
の上端吐出口を真空室内に開口し、上記真空室内を減圧
手段で減圧することにより大気圧との差を利用して吸引
管内に固液収容槽の液体および液中の固形物を上昇させ
て真空室内に汲み揚げ、この真空室内に汲み揚げた液体
および液中の固形物を真空室から下方に延びる排出路内
を通して流下させ、この流下の途中で液体の一部を、排
出路から延びるバイパス路を介して、排出路の下方に配
設した液体貯留槽に送流可能にし、上記排出路から排出
される液体および液中の固形物を、多数の貫通穴を設け
た固形物収容体を通し、液中の固形物を固形物収容体に
取り出すとともに、上記貫通穴を通過した液体を液体貯
留槽に流し込み、この液体貯留槽内の液体を固液収容槽
内に還流するようにした液中の固形物の取り出し方法を
第1の要旨とし、固液収容槽の液面上方に配設される真
空室から固液収容槽の液中に向けて吸引管を延ばし、上
記真空室に、真空室内の空気を吸引することにより上記
真空室を減圧する減圧手段を接続し、上記真空室から排
出路を下方に延ばし、上記排出路に分流室を設け、この
分流室内に、その液体入口および液体出口を囲むように
して多数の微細穴をあけた筒体を配設するとともに、上
記分流室の周壁からバイパス路を延ばしてこのバイパス
路に弁部を設け、上記バイパス路の液体出口を上記排出
路の排出口の下方に配設した液体貯留槽内に位置させ、
上記排出路の排出口と液体貯留槽との間に多数の貫通穴
を設けた固形物収容体を配設し、上記液体貯留槽内の液
体を固液収容槽に戻す還流路を設けた液中の固形物の取
り出し装置を第2の要旨とする。
【0006】
【作用】すなわち、本発明の液中の固形物の取り出し装
置は、固液収容槽の液面上方に配設される真空室から固
液収容槽の液中に向けて吸引管を延ばすとともに、排出
路を下方に延ばし、また、上記真空室に減圧手段を接続
している。これにより、上記真空室を減圧手段で減圧す
る場合には、真空室の負圧と大気圧との差で固液収容槽
の液体および液中の固形物が吸引管内を上昇し真空室内
に汲み揚げられたのち排出路内を流下するようになる。
そして、このような液体および液中の固形物の流れが一
度形成されたのちは、上記流れは、サイホンの原理によ
り、真空室内の負圧が保持されている間は維持される。
【0007】また、上記排出路に分流室を設け、この分
流室内に、その液体入口および液体出口を囲むようにし
て多数の微細穴をあけた筒体を配設するとともに、上記
分流室の周側壁からバイパス路を延ばしてこのバイパス
路に弁部を設け、上記バイパス路の液体出口を上記排出
路の排出口の下方に配設した液体貯留槽内に位置させて
いる。これにより、上記バイパス路に設けた弁部を開作
動させる場合には、排出路を流下する液体および液中の
固形物のうち、液体の一部が分流室内に設けた筒体を通
り抜けてバイパス路内に流入し液体貯留槽に送流され
る。その結果、上記排出路内を流下する液体および液中
の固形物のうち、上記筒体内を通過して分流室の液体出
口から排出路内を流下するものは、液体の流量が少なく
なり、その分上記流れの勢いが弱められることになり、
この勢いが弱められた状態で、上記排出路内を流下する
液体および液中の固形物が排出路の排出口から流出し固
形物収容体を通過する。そして、上記液中の固形物は固
形物収容体に取り出され、液体は固形物収容体の多数の
貫通穴を通過し液体貯留槽に流れ込み、この液体貯留槽
内に貯留された液体は還流路を介して固液収容槽に還流
される。
【0008】上記のように、本発明の液中の固形物の取
り出し装置では、サイホンの原理により、上記液体およ
び液中の固形物の流れ(すなわち、吸入管内を上昇して
真空室内に汲み揚げられたのち排出管内を流下する一連
の流れ)を作り、この流れを利用して、簡単な操作で、
かつ短時間に固液収容槽の液中の固形物を固形物収容体
に取り出すことができる。しかも、このように、サイホ
ンの原理により上記流れを作る場合には、固液収容槽の
液面高さにより上記流れの勢いが異なり、上記液面の高
さが高いほど上記流れの勢いが強くなる。したがって、
分流室から延ばしたバイパス路を利用して上記分流室か
ら液体の一部を直接に液体貯留槽に送流する場合には、
分流室の液体出口から排出管内を流下する液体の流量を
減少させて上記流れの勢いを弱めることができる。この
ため、上記分流室の液体出口から排出管内を流下する液
中の固形物を固形物収容体に取り出す際に、上記固形物
が固形物収容体に強く当たって傷付くようなことがなく
なる。一方、本発明の方法によれば、上記のような装置
により、簡単にかつ短時間に固液収容槽の液中の固形物
を固形物収容体に取り出すことができる。しかも、吸引
管の吸引口を固液収容槽の中央部に開口するとともに、
還流路の液体流出口を固液収容槽の内周面の近傍部に開
口し、上記液体流出口から流出する液体により固液収容
槽内の液体に渦流を発生させる場合には、上記渦流の発
生により、比重の大きい固形物を固液収容槽の中央に集
めてこれを吸引管の吸引口から効率よく吸引管内に吸引
することができるようになる。
【0009】つぎに、本発明を実施例にもとづいて詳し
く説明する。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す取り出し装置
の説明図である。図において、1は環状の周壁を備えた
梅樽(固液収容槽)であり、この梅樽1には、梅干し
(直径30mm)30および梅酢31が収容されてい
る。2は真空室であり、その上部空間が連通路18を介
して家庭用掃除機、もしくは工業用掃除機で構成された
真空ポンプ17に接続している。上記真空室2には、そ
の内壁面にレベルセンサー20が取付けられており、こ
のレベルセンサー20の液面検出信号により上記真空ポ
ンプ17の作動を停止させることができる構造にしてい
る。また、上記真空室2には、その周側壁の下部に液入
口(図示せず)が開口しており、この液入口から吸引管
3が延びている。この吸引管3は、一端開口が真空室2
の液出口に接続する水平部分3aと、図2に示すよう
に、梅樽1の中心部を垂下する垂直部分3bとからな
り、上記垂直部分3bの下端部が、図3に示すように、
拡径されているとともに、この下端部の開口(吸引口)
3cに羽根4が、図4に示すように、傾斜状に等間隔で
8枚取付けられている。19は真空室2と連通路18と
の接続部に設けられた逆止弁であり、真空ポンプ17の
作動を停止させたときに、この真空ポンプ17から真空
室2内に空気が逆流しないようにしている。
【0011】上記真空室2には、その底壁に液出口(図
示せず)が開口しており、この液出口から排出路5が下
方に延びている。この排出路5は、図5に示すように、
上側排出管5aと分離貯留室(分流室)6と下側排出管
5bと下部室12とを備えている。上記分離貯留室6に
は、その上壁6aの中央部および下壁6bの中央部に同
心状にそれぞれ貫通穴が穿設されており、各貫通穴にそ
れぞれ上側排出管5aの下端部,下側排出管5bの上端
部が接続している。また、上記分離貯留室6には、その
内部に、上記両排出管5a,5bと同心状に、かつ両排
出管5a,5bよりも大径の円筒状スクリーン7が取付
けられているとともに、その周側壁6cに貫通穴が穿設
されており、この貫通穴にバイパス路8が接続してい
る。このバイパス路8の下端部の開口は、上記排出路5
の下方に配設される梅酢受け槽(液体貯留槽)13内に
開口している。9はバイパス路8に設けられた流量調整
弁であり、11は下側排出管5bに設けられた開閉弁で
ある。
【0012】上記下側排出管5bの上端部は、円筒部分
と、この円筒部分の下端部から下方に延びる下すぼまり
状の傾斜部分とからなり、上記円筒部分の下端部に割ラ
バー10が取付けられている。この割ラバー10は、図
6に示すように、円板状のラバー本体10aに、その偏
心位置10bから放射状に、かつ上下対称に(図面で見
て)7本の切り込み線10cを設け、これら切り込み線
10cにより、上記ラバー本体10aを8枚のラバー片
10dに分割形成したもので構成されている。このよう
な割ラバー10を用いると、図7に示すように、上記開
閉弁11を開弁したときに、各ラバー片10dが、長さ
(それ自身の周側縁から切り込み線10cの交点までの
長さ)の長いものから短いものの順に、それぞれ折れ曲
がるようにして下方に開き、上記分離貯留室6内に貯留
されていた梅干し30のいくつかは、初めに一番長いラ
バー片10dを通って落下し、残りの梅干し30が、長
さの長いものから短いものの順にラバー片10dを通っ
て落下し、最後に一番短いラバー片10dを通って落下
するため(図7の一点鎖線参照)、ここで詰まりを生じ
ることがない。
【0013】上記下側排出管5bの下端部は下部室12
に連通し、この下部室12の液出口12aが上記梅酢受
け槽13の上方に開口している。この梅酢受け槽13に
は、上記下部室12の出口12aに対応する側壁の部分
に断面L字状の受け具13aが複数個取付けられてお
り、これらの受け具13aに受け籠(固形物収容体)1
4が載置されている。また、上記梅酢受け槽13には、
レベルセンサー(図示せず)付き水中ポンプ15が配設
されており、上記レベルセンサーの液面検出信号により
上記水中ポンプ15を作動させることができる構造にし
ている。そして、上記水中ポンプ15の吐出口(図示せ
ず)から還流管16が延びている。この還流管16は、
その先端側の部分が垂直に形成されており、この垂直部
分16aが上記梅樽1内を垂下している。そして、上記
垂直部分16aの下端部の開口が、水平に設けた一端閉
塞状の筒体16b内に連通し、この筒体16bの他端開
口(液体流出口)16cが梅樽1の内周面の近傍部で、
この内周面に対して傾斜する方向に開口している(図2
に戻る)。これにより、上記還流管16の液体流出口1
6cから流出する梅酢31が梅樽1の内周面に沿って流
動し、梅樽1内に渦流を発生させることができるように
している。
【0014】このような構成において、まず、バイパス
路8の流量調整弁9および下側排出管5bの開閉弁11
を閉じ、その状態で、真空ポンプ17を作動させ、真空
室2内を減圧する。これにより、上記真空室2内の負圧
と大気圧との差で、梅樽1内の梅酢31が吸入管3内を
上昇し、真空室2の液入口から真空室2内に汲み揚げら
れる。この汲み揚げられた梅酢31は真空室2の液出口
から上側排出管5a内を流下し、分離貯留室6に溜ま
る。このようにして真空室2内に汲み揚げられた梅酢3
1が真空室2内で所定の液位に達すると、レベルセンサ
ー20からの液面検出信号により上記真空ポンプ17の
作動が停止される。ついで、バイパス路8の流量調整弁
9を開弁する。これに伴い、分離貯留室6内の梅酢31
の一部がスクリーン7を通ってバイパス路8側に流動
し、このバイパス路8内を通って直接に梅酢受け槽13
に送られる。取り出し当初においては、梅樽1内の液面
が高いため、後記のように開閉弁11を開けると、梅酢
31が下側排出管5b内を勢いよく流下する。したがっ
て、上記のように、流量調整弁9を開けて分離貯留室6
からバイパス路8に梅酢31の一部を逃がすことによ
り、上記勢いを弱めるようにしており、上記流量調整弁
9の流量調整は上記流れの勢いに合わせて行われる。つ
ぎに、開閉弁11を開ける。これに伴い、分離貯留室6
内の梅酢31が下側排出管5b内を流下して下部室12
に達し、その出口12aから外部に放り出される。この
ような流れ(吸入管3内を上昇して真空室2内に汲み揚
げられたのち上側排出管5a,分離貯留室6および下側
排出管5b内を流下する流れ)は、サイホンの原理によ
り維持される。また、このときの梅酢31の流れの勢い
は弱いものになる。そして、このような梅酢31の流れ
が生じると、この流れに乗って梅干し30も吸入管3内
を上昇し、真空室2の液入口から真空室2内に汲み揚げ
られる。そののち、上記梅干し30は、梅酢31ととも
に、真空室2の液出口から上側排出管5a内を流下し、
分離貯留室6の底部に設けた割ラバー10のラバー片1
0dを押し下げて下側排出管5b内を流下し、下部室1
2に達し、その出口12aから梅酢受け槽13に設けた
受け籠14上に放り出される。そして、梅干し30が受
け籠14に取り出され(この受け籠14の交換時には上
記開閉弁11を閉じるようにしてもよい)、梅酢31が
梅酢受け槽13に貯留される。上記のようにして、梅酢
受け槽13に梅酢30が所定量貯留されると、水中ポン
プ15に設けたレベルセンサーの液面検出信号により水
中ポンプ15が作動し、梅酢受け槽13内の梅酢31が
還流管16を介して梅樽1内に還流される。この還流の
際に、梅酢31は還流管16の液体流出口16aから梅
樽1の内周面に向けて流出されたのちこの内周面に沿っ
て流動するため、梅樽1内の梅酢30に渦流が生じ、こ
の渦流の発生により、比重の大きい梅干し30は中央に
集まって吸入管3の吸入口3aに設けた羽根4で吸引口
3a内に寄せ集められて吸入管3に吸引される。
【0015】上記実施例では、真空ポンプ17,水中ポ
ンプ15等を作動させることにより、簡単な操作で、か
つ短時間で梅樽1内の梅干し30を受け籠14に取り出
すことができる。しかも、割ラバー10を、上記のよう
に特殊な構造にしたため、この割ラバー10を通過する
梅干し30がここで詰まることがない。さらに、梅樽1
内では、梅酢31に渦流を発生させることにより、梅干
し30を梅樽1の中心に集めてこれを吸引管3内に吸引
するようにしているため、効率的に梅干し30を吸引管
3内に吸引することができる。
【0016】なお、上記実施例では、吸入管3の吸入口
3cの下面に各羽根4を傾斜状に取付けているが、この
羽根4の傾斜角度は、汲み揚げる対象物によって、最適
の角度に設定される。また、上記羽根4を吸入管3の吸
入口3cの外周面に取り付けるようにしてもよい。ま
た、図8に示すように、吸入管3の吸入口3aに4枚の
羽根4を接線方向に等間隔で設けるようにしてもよい。
【0017】また、上記実施例では、取り出し装置を梅
樽1に収容した梅干し30を取り出す場合に用いている
が、これに限定するものではなく、らっきょ等の漬物を
樽から取り出す場合や蜜柑等の果物を洗浄する場合や河
川等から土砂を取り出す場合や魚類を移送する場合等に
用いることができる。
【0018】また、上記実施例では、梅樽1の周壁を環
状に形成しているが、これに限定するものではなく、角
形等色々の形状に形成することが考えられる。
【0019】また、上記実施例では、真空室2内にレベ
ルセンサー20を設け、このレベルセンサー20の液面
検出信号により真空ポンプ17を作動させるようにして
いるが、これに限定するものではなく、真空室2のケー
スを透明にして内部の液面が外部から見えるようにする
とともに、真空ポンプ17を手動式にしてもよい。
【0020】また、上記実施例では、バイパス路8を分
離貯留室6の周側壁6bから延ばしているが、これに限
定するものではなく、バイパス路8を分離貯留室6の上
壁6aもしくは下壁6bから延ばすようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明の液中の固形物の
取り出し装置によれば、サイホンの原理により、固液収
容槽の液体および液中の固形物を吸入管内を上昇させて
真空室内に汲み揚げたのち排出管内を流下させるという
一連の流れを作ることができるため、この流れを利用し
て、簡単な操作で、かつ短時間に固液収容槽の液中の固
形物を固形物収容体に取り出すことができる。しかも、
このように、サイホンの原理により上記流れを作る場合
には、固液収容槽の液面高さにより上記流れの勢いが異
なり、上記液面の高さが高いほど上記流れの勢いが強く
なる。したがって、分流室から延ばしたバイパス路を利
用して上記分流室から液体の一部を直接に液体貯留槽に
送流する場合には、分流室の液体出口から排出路内を流
下する液体の流量を減少させて上記流れの勢いを弱める
ことができる。このため、上記分流室の液体出口から排
出路内を流下する液中の固形物を固形物収容体に取り出
す際に、上記固形物が固形物収容体に強く当たって傷付
くようなことがなくなる。一方、本発明の方法によれ
ば、上記のような装置により、簡単にかつ短時間に固液
収容槽の液中の固形物を固形物収容体に取り出すことが
できる。しかも、吸引管の吸引口を固液収容槽の中央部
に開口するとともに、還流路の液体流出口を固液収容槽
の内周面の近傍部に開口し、上記液体流出口から流出す
る液体により固液収容槽内の液体に渦流を発生させる場
合には、上記渦流の発生により、比重の大きい固形物を
固液収容槽の中央に集めてこれを吸引管の吸引口から効
率よく吸引管内に吸引することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す説明図である。
【図2】梅樽内での吸入管および還流管の位置を示す説
明図である。
【図3】上記吸入管の要部の断面図である。
【図4】上記吸入管の吸入口に設けた羽根の取付け状態
を示す説明図である。
【図5】排出路の説明図である。
【図6】割ラバーの平面図である。
【図7】上記割ラバーの作動説明図である。
【図8】上記羽根の他の取付け状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 梅樽 2 真空室 3 吸引管 5 排出路 6 分離貯留室 8 バイパス路 13 梅酢受け槽 14 受け籠 16 還流路 17 真空ポンプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固液収容槽の液面から突き出した吸引管
    の上端吐出口を真空室内に開口し、上記真空室内を減圧
    手段で減圧することにより大気圧との差を利用して吸引
    管内に固液収容槽の液体および液中の固形物を上昇させ
    て真空室内に汲み揚げ、この真空室内に汲み揚げた液体
    および液中の固形物を真空室から下方に延びる排出路内
    を通して流下させ、この流下の途中で液体の一部を、排
    出路から延びるバイパス路を介して、排出路の下方に配
    設した液体貯留槽に送流可能にし、上記排出路から排出
    される液体および液中の固形物を、多数の貫通穴を設け
    た固形物収容体を通し、液中の固形物を固形物収容体に
    取り出すとともに、上記貫通穴を通過した液体を液体貯
    留槽に流し込み、この液体貯留槽内の液体を固液収容槽
    内に還流するようにしたことを特徴とする液中の固形物
    の取り出し方法。
  2. 【請求項2】 固液収容槽の液面上方に配設される真空
    室から固液収容槽の液中に向けて吸引管を延ばし、上記
    真空室に、真空室内の空気を吸引することにより上記真
    空室を減圧する減圧手段を接続し、上記真空室から排出
    路を下方に延ばし、上記排出路に分流室を設け、この分
    流室内に、その液体入口および液体出口を囲むようにし
    て多数の微細穴をあけた筒体を配設するとともに、上記
    分流室の周壁からバイパス路を延ばしてこのバイパス路
    に弁部を設け、上記バイパス路の液体出口を上記排出路
    の排出口の下方に配設した液体貯留槽内に位置させ、上
    記排出路の排出口と液体貯留槽との間に多数の貫通穴を
    設けた固形物収容体を配設し、上記液体貯留槽内の液体
    を固液収容槽に戻す還流路を設けたことを特徴とする液
    中の固形物の取り出し装置。
  3. 【請求項3】 吸引管の吸引口が固液収容槽の中央部に
    開口し、還流路の液体流出口が固液収容槽の内周面の近
    傍部に開口し、上記液体流出口から流出する液体により
    固液収容槽内の液体に渦流を発生させるようにした請求
    項2記載の液中の固形物の取り出し装置。
JP10401993A 1993-04-30 1993-04-30 液中の固形物の取り出し方法およびそれに用いる装置 Pending JPH06323300A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10401993A JPH06323300A (ja) 1993-04-30 1993-04-30 液中の固形物の取り出し方法およびそれに用いる装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10401993A JPH06323300A (ja) 1993-04-30 1993-04-30 液中の固形物の取り出し方法およびそれに用いる装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06323300A true JPH06323300A (ja) 1994-11-22

Family

ID=14369555

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10401993A Pending JPH06323300A (ja) 1993-04-30 1993-04-30 液中の固形物の取り出し方法およびそれに用いる装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06323300A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007175593A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Shibuya Machinery Co Ltd 固形物取り出し装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007175593A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Shibuya Machinery Co Ltd 固形物取り出し装置
JP4650260B2 (ja) * 2005-12-27 2011-03-16 シブヤマシナリー株式会社 固形物取り出し装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2725356A (en) Swimming pool cleaner device and method
US5372711A (en) Two stage system for skimming floating particles
US3443264A (en) Swimming pool vacuuming apparatus
CN212187989U (zh) 一种排污装置
US5766470A (en) Container, especially for the processing of wet solid, oily and/or watery waste
JPH06323300A (ja) 液中の固形物の取り出し方法およびそれに用いる装置
JP2000288304A (ja) 目詰まり報知式フイルタ装置
JPH034911A (ja) フィルタ組立体
CN215997129U (zh) 一种下卸料离心机接液装置
US20080092327A1 (en) Vacuum cleaner with integrated water filter
KR20180131853A (ko) 절삭유 흡입청소기의 액체회수 및 배수장치
JP2002066386A (ja) 固形物分離装置
CN208177090U (zh) 一种设有倾斜滤网的化工废液过滤车
JPS60129154A (ja) 水とゴミの分離濾過方法
JP2657270B2 (ja) 冷却塔に於けるストレーナーの洗浄装置
KR100707828B1 (ko) 토양 속의 식물유체 및 유물을 분리하는 장치
EP2033557B1 (en) Automatic evacuation system for waste water
JPH04222532A (ja) 沈澱ゴミ排除機能を具えた魚介飼育水槽
KR102249797B1 (ko) 맨홀펌프실
CN209574619U (zh) 一种连续浸泡洗碗机的除渣装置
CN216946205U (zh) 一种粘稠液体抽吸器
JP2725127B2 (ja) 歯科治療汚物の廃水処理装置
CN221287141U (zh) 一种自动化粉末过滤设备
BE1024602B1 (nl) Stofzuiger voor zwemvijver
CN106621517A (zh) 一种真空固液分离系统