JPH06323290A - 水中多段ポンプ - Google Patents

水中多段ポンプ

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JPH06323290A
JPH06323290A JP13914693A JP13914693A JPH06323290A JP H06323290 A JPH06323290 A JP H06323290A JP 13914693 A JP13914693 A JP 13914693A JP 13914693 A JP13914693 A JP 13914693A JP H06323290 A JPH06323290 A JP H06323290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
submersible
impeller
casing
front surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP13914693A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaichi Tokuchi
政一 渡久地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
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Publication of JPH06323290A publication Critical patent/JPH06323290A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異物を含む取扱液を揚水する場合であって
も、ポンプ性能が低下することなく長時間継続して安定
運転ができる水中多段ポンプを提供する。 【構成】 水中モータ11の上部にポンプ部12を取付
け、このポンプ部12の羽根車13を、水中モータ11
から上方に突出する回転軸14に複数個取付けて多段に
するとともに前面が開放されたオープン形状とし、羽根
車13のオープン側前面15とこのオープン側前面15
に対向するポンプ部12のケーシング面17との間の間
隔CS が十分に大きいボルテックス構造に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水中多段ポンプに係は
り、特に深井戸に設置されて地下水の排出を行うための
水中多段ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】土木・建築工事における基礎工事を行う
場合、建築物を建設するために地面より地下深くまで掘
削する場合がある。掘削された部分の地下掘削面以下に
地下水の水位を低下させてこの水位を維持するために、
ディープウェル工法(深井戸工法)がしばしば用いられ
る。この工法では、工事範囲一帯に複数個の深井戸を堀
り、この深井戸内に水中ポンプを設置して地下水の排出
を行うことにより、地下水位を低下させこれを維持して
いる。
【0003】また、近年の土木・建築工事では、各種の
止水法を採り入れることにより、工期の短縮などの工事
効率や工事環境の改善が進められている。
【0004】ところが、前記止水法により土壌内に注入
された薬液や、海岸端に近い埋立地などの土壌成分など
の影響により、ディープウェル工法で使用される水中ポ
ンプに悪影響が出ている。即ち、水中ポンプが設置され
る環境によっては、運転中の水中ポンプ内に炭酸カルシ
ウム等が次第に固着してやがて羽根車がロックし、運転
不能に至るケースが多発している。
【0005】図5は、ディープウェル工法に用いられる
従来の水中ポンプを示す組立断面図である。水中ポンプ
を駆動する水中モータ1の下部にはポンプ部2を取付
け、水中モータ1から下方に突出する回転軸3には複数
個の羽根車4,5を取付けている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の水中ポンプにおいては、各羽根車4,5は、
それぞれ下部吸込み側軸方向部にマウスリング6, 7を
備えているが、マウスリング6, 7とケーシング8との
間の間隔が非常に狭い。また、羽根車4の背面側(図中
上方側)においてもケーシング8との間の間隔が狭く構
成されている。
【0007】従って、地下水に炭酸カルシウム等が含ま
れていると、この地下水を揚水している間にこれらの物
質がポンプ部2の内部の前記間隔が形成された部分に固
着して水中ポンプの性能を低下させたり、早いものでは
据付運転後数日間で羽根車4がロックして運転不能にな
るケースも発生している。このようなトラブルは、工事
全体の進捗を大きく妨げる原因となるので、その解決法
が期待されていた。
【0008】また、前記水中ポンプが取扱う液中に砂な
どが大量に混入している場合は、ポンプ部2の早期摩耗
が避けられず、性能の低下を招くという課題があった。
【0009】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
で、炭酸カルシウムや砂などの異物を含む取扱液を揚水
する場合であっても、ポンプ性能が低下することなく長
時間継続して安定運転ができる水中多段ポンプを提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の水中多段ポンプは、水中モータの上部にポ
ンプ部を取付け、このポンプ部の羽根車を、前記水中モ
ータから上方に突出する回転軸に複数個取付けて多段に
するとともに前面が開放されたオープン形状とし、前記
羽根車のオープン側前面とこのオープン側前面に対向す
る前記ポンプ部のケーシング面との間の間隔が十分に大
きいボルテックス構造に形成したことを特徴とするもの
である。
【0011】
【作用】本発明においては、ポンプ部をボルテックス構
造とし、羽根車の前面が開放されたオープン形状とし、
この羽根車の前面とこれに対向するケーシング面との間
の間隔が十分に大きく確保されている。また羽根車の背
面とこれに対向するケーシング面との間の間隔も十分に
大きく確保されている。
【0012】従って、羽根車の回転により渦流が発生し
て、炭酸カルシウムや砂などの異物を含む地下水などの
取扱液が吸込口からポンプ部の内部に吸込まれても、前
記間隔が十分に大きいので、運転時に羽根車とケーシン
グ面との間に錆、砂、スケールなどが付着することがな
く、取扱液はポンプ内の流路に従って吸込口から吐出口
に向けてスムーズに流れる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図4を参
照して説明する。図1は水中多段ポンプの組立断面図、
図2は図1の変形例を示す水中多段ポンプの組立断面
図、図3は図1及び図2に示す水中多段ポンプの部分拡
大断面図、図4は図1及び図2に示す水中多段ポンプを
深井戸に据付けた状態を示す断面図である。
【0014】本発明に係る水中多段ポンプ10の具体的
な用途としては、前記ディープウェル工法により基礎工
事などが行われる場合に深井戸に設置して地下水を揚水
する場合がある。通常、深井戸は内径の細い細井戸の場
合が多く、また地下水には多量の砂や炭酸カルシウム等
の異物が含まれていることが多い。
【0015】ディープウェル工法以外の用途に水中多段
ポンプ10を使用するケースとしては、揚水中に多量の
砂が含まれている一般的な深井戸用やいわゆる井戸さら
い用がある。この「井戸さらい」とは、井戸掘削直後は
井戸壁が安定せず井戸ケーシングから多量の砂分を吸上
げることになるため、本設ポンプの据付前に一時的に別
ポンプを使用して揚水することにより井戸内壁を安定化
させることをいう。そして、これに使用する前記別ポン
プを井戸さらい用ポンプと呼び、このポンプに本発明の
水中多段ポンプ10を使用する。
【0016】図1に示すように、地下水などの取扱液を
排出するための水中多段ポンプ10は、下部に配設され
駆動源となる水中モータ11と、水中モータ11の上部
に取付けられたポンプ部12とを備えている。また、ポ
ンプ部12の羽根車13を、水中モータ11から上方に
突出する回転軸14に複数個(本実施例では三個)取付
けて多段にするとともに前面(図中下方)が開放された
オープン形状とし、羽根車13のオープン側前面15と
このオープン側前面15に対向するポンプケーシング1
6のケーシング面17との間の間隔CS が十分に大きい
ボルテックス構造に形成している。
【0017】水中モータ11から上方に突出して回転駆
動されるモータ軸31の上方にはポンプ軸32が立設さ
れている。モータ軸31とポンプ軸32は、筒状カップ
リング33により連結固定されて共通の回転中心軸Bを
中心にして回転する。モータ軸31及びポンプ軸32
は、キー34,35と、筒状カップリング33にねじ込
まれたセット用ビス36,37とにより筒状カップリン
グ33にそれぞれ固定されている。モータ軸31と、筒
状カップリング33と、筒状カップリング33を介して
モータ軸31と一体的に回転するポンプ軸32とにより
回転軸14が構成されている。本実施例のポンプ軸32
は長手方向にかなり長いため、ケーシング16の下部及
び上部にそれぞれ設けられた下部軸受38及び上部軸受
39により、横ずれを起こさないように下部と上部とを
回転自在に軸支されている。
【0018】下部軸受38によりラジアル方向に対して
支持されるとともに、羽根車13を軸方向の所定位置に
配置するための下部スリーブ40が、筒状カップリング
33の直上部に位置してポンプ軸32に嵌装されてい
る。下部スリーブ40の上部には、下部羽根車13A、
羽根車間の距離を確保するためのディスタンスピース4
1、中間部羽根車13B、ディスタンスピース41、上
部羽根車13C、上部ディスタンスピース42がポンプ
軸32に順次嵌装されている。下部、中間部及び上部の
各羽根車13は、キー43によりポンプ軸32に係止さ
れてポンプ軸32とともに一体的に回転するようになっ
ている。
【0019】さらにポンプ軸32には、上部ディスタン
スピース42の上部に位置するサンドカラー44と、上
部軸受39に回転自在に摺接するとともにポンプ軸32
と一体的に回転するスリーブ45と、ポンプ軸32の上
端部に形成されたボルト46にねじ込み固定されるナッ
ト47とが順次取付けられている。ポンプ軸32に取付
けられる羽根車、ディスタンスピース及びスリーブ等の
前記各部材は、ナット47を締め付けることによりガタ
のないように互いに密着固定されている。ボルト46及
びナット47は、ケーシング16に着脱可能に取付けら
れたキャップ46aにより覆われている。
【0020】ポンプ部12の胴体部をなすケーシング1
6は、ボルト61により水中モータ11に固定されるフ
ランジ62を有する吸込ケーシング63と、吸込ケーシ
ング63の上部に多段状に積み重ねられた複数個(本実
施例では三個)の中間ケーシング64と、最上部の中間
ケーシング64に取付けられた吐出ケーシング65とを
備えている。吸込ケーシング63に形成された締付バン
ド座66に締付バンド67の下部68を係止するととも
に、締付バンド67の上端部に固定されたボルト69に
ナット70を締結して上端部を吐出ケーシング65に固
定することにより、各ケーシング63乃至65の全体を
締付固定している。従って、ボルト69に螺合している
ナット70を取外せば、ケーシング16を分解すること
ができる。
【0021】なお、回転軸をモータ軸とポンプ軸とに分
離せず、図2に示すように、水中モータ11のモータ軸
31aを上方に延長して1本の軸としこれを回転軸14
aとしてもよく、この構造を有する水中多段ポンプ10
aの場合には筒状カップリング、キー及びセット用ビス
等が不要となり、ポンプ全体の構造が簡略化される。な
お、回転軸14a以外の各部の構成は図1の水中多段ポ
ンプ10と同様である。
【0022】図3に示すように、ボルテックス構造にお
ける羽根車13は、キー43により回転軸14に固定さ
れたボス73を有し且つボス73から半径方向外方に一
体形成された円板状の主板74と、主板74の前面(図
1乃至図3の下方)に前方に向けて固定され円弧状をな
す複数のブレード75とを備えている。ケーシング16
を構成する中間ケーシング64の内面には、流路を形成
するためのガイドベーン77が一体的に取付けられてい
る。羽根車13とガイドベーン77との間に異物が挟ま
らないようにするために、既述の間隔CS を十分に大き
い寸法にするとともに、羽根車13の背面79とこれに
対向するガイドベーン77との間の間隔CR 、及び羽根
車13の外周端縁80とこれに対向するガイドベーン7
7との間の間隔CD もそれぞれ十分に大きい寸法にして
いる。
【0023】また、ガイドベーン77は、中間ケーシン
グ64の面間寸法Wが経済的な寸法になる範囲で、その
傾斜角度αをα<90°とすることが好ましい。このよ
うに、羽根車13には、従来必要であったマウスリング
等は設けられておらず、その前面が広く開放されて水の
渦流を生成する渦巻室81が形成されており、また羽根
車13とケーシング16との間には十分に大きい間隔C
s ,CR, D が確保されている。
【0024】次に、上述のように構成された水中多段ポ
ンプの動作について説明する。水中モータ11を運転し
て回転軸14とともに羽根車13を渦巻室81内で回転
させると、地下水などは吸込ケーシング63の吸込スト
レーナ82から吸込まれた後ポンプ内に導かれる。羽根
車13の遠心作用を受けた水は、渦巻室81及びガイド
ベーン77を経て好適に圧力回復された後、次段の羽根
車13に導かれてこれを繰返した後、吐出ケーシング6
5の内部を通過して吐出口65aから外部に吐出され
る。
【0025】この場合に、水に炭酸カルシウムや砂など
の異物が含まれていても、ポンプ部12がボルテックス
構造をなしており、しかも羽根車13のオープン側前面
15とケーシング面17との間の間隔CS が十分に大き
な寸法になっており、更にその他の部分の間隔CR ,C
D も十分大きな寸法になっているので、羽根車13とケ
ーシング16との間に錆、砂、スケール等の異物が挟ま
ることはない。これにより、炭酸カルシウム等がポンプ
内に固着するトラブルを大幅に軽減することができ、ポ
ンプ10を長時間継続して安定的に運転することができ
ることとなり、工事全体の効率を大幅に向上させること
ができる。
【0026】また、ポンプ部12の構造をボルテックス
構造にしたので、摩耗性を有する砂や泥などが取扱液に
含まれていても、ポンプ内部が摩耗することは少なくな
り、ポンプ性能の低下を防止することができ、ポンプを
長時間継続して安定運転することができる。
【0027】また、水中モータ11を下部に、ポンプ部
12を上部に配置したので、水中多段ポンプ10の外径
を小さくすることができる。従って、図4に示すよう
に、地面GLより地下深くまで掘削された内径の小さい
掘削井戸90の内部にポンプ10を据付けて運転するこ
とが可能となり、掘削工事の効率アップや工事のコスト
の低減を実現することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、砂
などの異物を含む取扱液を揚水する場合であっても、異
物がポンプ内に固着することを防止することができ、ポ
ンプ性能が低下することなく長時間継続して安定運転す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1乃至図4は本発明の一実施例を示す図で、
図1は水中多段ポンプの組立断面図である。
【図2】図1の変形例を示す水中多段ポンプの組立断面
図である。
【図3】図1及び図2に示す水中多段ポンプの部分拡大
断面図である。
【図4】図1及び図2に示す水中多段ポンプを深井戸に
据付けた状態を示す断面図である。
【図5】従来の水中ポンプの全体構造を示す組立断面図
である。
【符号の説明】
10,10a 水中多段ポンプ 11 水中モータ 12 ポンプ部 13 羽根車 14,14a 回転軸 15 オープン側前面 17 ケーシング面 CS 間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F04D 29/70 G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中モータの上部にポンプ部を取付け、
    このポンプ部の羽根車を、前記水中モータから上方に突
    出する回転軸に複数個取付けて多段にするとともに前面
    が開放されたオープン形状とし、前記羽根車のオープン
    側前面とこのオープン側前面に対向する前記ポンプ部の
    ケーシング面との間の間隔が十分に大きいボルテックス
    構造に形成したことを特徴とする水中多段ポンプ。
JP13914693A 1993-05-17 1993-05-17 水中多段ポンプ Pending JPH06323290A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13914693A JPH06323290A (ja) 1993-05-17 1993-05-17 水中多段ポンプ

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JP13914693A JPH06323290A (ja) 1993-05-17 1993-05-17 水中多段ポンプ

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JPH06323290A true JPH06323290A (ja) 1994-11-22

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ID=15238645

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JP13914693A Pending JPH06323290A (ja) 1993-05-17 1993-05-17 水中多段ポンプ

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