JPH0632271Y2 - 回転軸受部の冷却装置 - Google Patents

回転軸受部の冷却装置

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JPH0632271Y2
JPH0632271Y2 JP1989049475U JP4947589U JPH0632271Y2 JP H0632271 Y2 JPH0632271 Y2 JP H0632271Y2 JP 1989049475 U JP1989049475 U JP 1989049475U JP 4947589 U JP4947589 U JP 4947589U JP H0632271 Y2 JPH0632271 Y2 JP H0632271Y2
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bearing
seal surface
labyrinth seal
groove
inner peripheral
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JP1989049475U
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JPH02139048U (ja
Inventor
周太郎 内藤
Original Assignee
オ−クマ株式会社
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C37/00Cooling of bearings
    • F16C37/007Cooling of bearings of rolling bearings

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  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、高速回転により温度が上昇する回転軸の軸受
部の冷却装置に関するものである。
従来の技術 高速回転される回転軸は、高速回転による軸受部の発熱
が伝わり、回転軸自身が熱膨張して軸受転動面の面圧が
高くなり焼付事故の原因となる。従来行われている焼付
事故防止のための回転軸の冷却機構は、回転軸にエアー
を吹きつけたり、また特開昭61-131851号のように回転
軸に冷却油を流す方法、あるいはまた特開昭62-57847号
のように気化性作動液体で冷却する方法が採用されてい
る。
考案が解決しようとする課題 従来の技術で述べた特開昭61-131851号のものは冷却媒
体溝が主軸に対し螺旋状に削設されているため入口から
出口迄の距離が長くなり管路抵抗が大きくなるとともに
流体摩擦損失が増大し冷却油は粘性が高いため内部損失
がさらに大きくなる。また溝の上に直接軸受を配するた
め軸回転精度が悪くなる。さらに特開昭62-57847号のも
のは軸受外輪を冷却するため回転時発生する熱を外側か
らうばうので、かえって内外輪温度差,ハウジングと主
軸間温度差による熱的寸法効果で軸受内部の隙間をなく
し面圧上昇から軸受破損をまねく可能性が大であるとい
う問題点を有している。
本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、回転
精度を低下させることなく、軸受を内輪側から揮発性液
体の気化熱を利用して効率的に冷却して焼付事故を防止
する回転軸受部の冷却装置を提供しようとするものであ
る。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案における冷却装置を有
する回転軸は、回転軸にカラー部材を嵌着し、該カラー
部材外周と本体部材内周の間に軸受を嵌装し、前記回転
軸外周または前記カラー部材内周の少なくとも一方に軸
方向に連通するスプライン溝を削設し、前記軸受の両側
の前記本体部材内周と前記カラー部材外周との間に第1
ラビリンスシール面をそれぞれ形成し、前記それぞれの
第1ラビリンスシール面と前記軸受との間に軸受潤滑油
が供給される環状空間を形成し、前記本体部材と前記カ
ラー部材との間であって前記第1ラビリンスシール面の
一方の外側に第2ラビリンスシール面を他方の外側に第
3ラビリンスシール面を形成し、前記第1ラビリンスシ
ール面と該第2ラビリンスシール面との間に冷却用流体
を供給する第1内周溝を形成し、前記第1ラビリンスシ
ール面と該第3ラビリンスシール面との間に第2内周溝
を形成し、該第1・第2内周溝と前記スプライン溝とを
連通する通路を形成し、前記第2内周溝を排気ポンプに
接続してなり、環状空間内圧力P2・第1内周溝内圧力
P1・第2内周溝内圧力P3の関係をP2>P1>P3
とするものである。また冷却用流体は揮発性液体と不活
性ガスを混合したものである。
作用 ミスト状の揮発性液体を不活性ガスと混合して第1内周
溝に供給すると高速回転している回転軸のスプライン溝
の一方の端部から他方の端部にさらに第2内周溝を介し
て排気ポンプに引かれ圧力勾配によって溝内を円滑に流
れ、高速回転により温度上昇しているスプライン溝及び
カラーの熱により揮発性液体が気化して周囲より熱を奪
い回転軸を冷却するとともに軸受を内輪側から冷却す
る。
実施例 実施例について第1図を参照して説明する。主軸台本体
1に削設された穴1aに軸受2の外輪3が嵌挿され、回
転軸5の外周に削設されたスプライン5aの外周にしめ
しろを有して嵌着されるカラー6に、軸受2の内輪4が
嵌合されている。本体の穴1aには外輪3の右側に、固
定リング7と固定リング8が並んで嵌挿されており、カ
ラー6の外周には内輪の右側に回転リング9が嵌合さ
れ、固定リング7と回転リング9との間にラビリンスシ
ール面aが形成されている。
更に回転軸5のスプライン5aの右側には回転リング1
0が嵌合されており、固定リング8と回転リング10と
の間にラビリンスシール面bが形成されている。更に本
体の穴1aの内周ボス1bの左側に固定リング12が嵌
挿されており、カラー6の外周には内輪4の左側に回転
リング13が嵌合され、回転軸5のスプラインの左側に
回転リング14が嵌合されている。そして固定リング1
2と回転リング13との間にラビリンスシール面cが、
また固定リング12と回転リング14との間にラビリン
スシール面dが形成されている。更に固定リング12は
内周溝16を有し、内周溝に供給流路15より図示しな
いミスト装置によりミスト化された揮発油が不活性ガス
と共に送り込まれるようになっている。揮発油はエチル
エーテル等揮発性の液体が使用され、不活性ガスは窒素
ガス等が使用され、防爆性のため使用される。カラー6
には内周溝16対応位置に、スプライン溝に連通する複
数の穴6aが放射状に穿設されており、更にカラー6に
は固定リング7,8及び回転リング10のそれぞれの面
によって構成される内周溝17対応位置に、スプライン
溝と連通する複数の穴6bが放射状に穿設されている。
そして固定リング8には本体1を貫通する排出流路19
が穿設されており、流路19は外部に設けられた排気ポ
ンプ20に連通され、ポンプ20の吐出口の先に冷却器
21が取付けられている。そして流路15から供給され
たミスト状の揮発油及び不活性ガスは内周溝16から穴
6aを通ってスプライン5aの各溝内に入り、高速回転
による発熱で温度上昇しているスプライン溝を通る間に
気化して、周囲の熱を奪い穴6bから流路19を通って
排気ポンプ20に吸い込まれる。そして気化した揮発油
は冷却器21に送り込まれここで液化されて再利用され
るようになっている。
更に本体のボス部1bには軸受潤滑用の供給流路22が穿
設されており、ミスト状の潤滑油が軸受左側の環状空間
23から軸受内を取って右側の環状空間24に至る間に
軸受の潤滑が行われ、固定リング及び本体に穿設された
排出流路25から大気中に放出されるようになってい
る。このように潤滑油の流れと冷却用揮発油及び不活性
ガスの流れは、ラビリンスシール面a及びcにより分離
されており、潤滑用の環状空間23,24内圧力P2、
冷却用の内周溝16内圧力P1、内周溝17内圧力P3
の関係は、潤滑油への揮発油の混入を防止とするためP
2が最も高く、更にスプライン溝内を揮発油が円滑に流
れるようにP1がP3より高くなっており、総合的にP
2>P1>P3の圧力関係が保たれるようになってい
る。
続いて本実施例の作用について説明する。潤滑油の供給
流路22からミスト状の潤滑油が送り込まれ、冷却用供
給流路15からミスト状の揮発油が不活性ガスと共に供
給されて回転軸5が高速に回転されている。高速回転に
よる軸受のころがり摩擦熱による温度上昇は、通常外輪
よりも内輪の方が高く、内輪からの熱伝導でカラー6及
び回転軸5のスプライン5a部の温度が上昇する。この
スプライン溝にミスト状の揮発油が不活性ガスと共に穴
6aから送り込まれて温められ、揮発油が気化して周囲
の熱を奪い回転軸及びカラーを冷却し内側から軸受を冷
却する。そして揮発性ガスと不活性ガスの混合気は排気
ポンプ20の吸引力により穴6bから流出し機外に設け
られた冷却器21に送り込まれて揮発油が液化して不活
性ガスと分離する。
考案の効果 本考案は、以上のとおり構成されているので、次に記載
する効果を奏する。
回転軸に削設したスプラインの外周に重ねてカラーを嵌
着し、カラーの外周に軸受内輪を嵌合したので、回転軸
精度の低下が防止される。第1内周溝,スプライン溝,
第2内周溝にミスト状の揮発油を不活性ガスと共に流
し、排気ポンプで吸引して圧力勾配をつけたので流れが
円滑となり気化熱を利用して回転軸及び軸受の内輪側が
効率的に冷却され軸受部の温度上昇を抑え焼付事故を未
然に防止することができる。さらに軸受潤滑供給空間の
内圧を冷却液供給溝内圧より高くなしたので両者が混合
することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の冷却機構付回転軸の説明図である。 2……軸受、4……内輪 5……回転軸、5a……スプライン 6……カラー、16,17……内周溝 20……排気ポンプ、23,24……環状空間 a,b,c,d……ラビリンスシール面

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸にカラー部材を嵌着し、該カラー部
    材外周と本体部材内周の間に軸受を嵌装し、前記回転軸
    外周または前記カラー部材内周の少なくとも一方に軸方
    向に連通するスプライン溝を削設し、前記軸受の両側の
    前記本体部材内周と前記カラー部材外周との間に第1ラ
    ビリンスシール面をそれぞれ形成し、前記それぞれの第
    1ラビリンスシール面と前記軸受との間に軸受潤滑油が
    供給される環状空間を形成し、前記本体部材と前記カラ
    ー部材との間であって前記第1ラビリンスシール面の一
    方の外側に第2ラビリンスシール面を他方の外側に第3
    ラビリンスシール面を形成し、前記第1ラビリンスシー
    ル面と該第2ラビリンスシール面との間に冷却用流体を
    供給する第1内周溝を形成し、前記第1ラビリンスシー
    ル面と該第3ラビリンスシール面との間に第2内周溝を
    形成し、該第1・第2内周溝と前記スプライン溝とを連
    通する通路を形成し、前記第2内周溝を排気ポンプに接
    続してなり、環状空間内圧力P2・第1内周溝内圧力P
    1・第2内周溝内圧力P3の関係をP2>P1>P3と
    することを特徴とする回転軸受部の冷却装置。
  2. 【請求項2】冷却用流体は揮発性液体と不活性ガスを混
    合したものである請求項1記載の回転軸受部の冷却装
    置。
JP1989049475U 1989-04-26 1989-04-26 回転軸受部の冷却装置 Expired - Lifetime JPH0632271Y2 (ja)

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JPH02139048U JPH02139048U (ja) 1990-11-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3443537A1 (de) * 1984-11-29 1986-06-05 Werkzeugmaschinenfabrik Adolf Waldrich Coburg Gmbh & Co, 8630 Coburg Lagerung einer werkzeugmaschinenspindel mit kuehleinrichtung in einem spindelstock
JPS6257847A (ja) * 1985-09-06 1987-03-13 Mitsubishi Electric Corp 軸受冷却装置

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JPH02139048U (ja) 1990-11-20

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