JPH0236679Y2 - - Google Patents

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JPH0236679Y2
JPH0236679Y2 JP16796885U JP16796885U JPH0236679Y2 JP H0236679 Y2 JPH0236679 Y2 JP H0236679Y2 JP 16796885 U JP16796885 U JP 16796885U JP 16796885 U JP16796885 U JP 16796885U JP H0236679 Y2 JPH0236679 Y2 JP H0236679Y2
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bearing
main shaft
cooling
sleeve
annular groove
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は工作機械の主軸の冷却構造に関する。
従来技術 主軸が回転すると軸受部分に発熱がおこり工作
精度を低下させるため、この温度上昇をおさえる
には従来種々の方法が実施されている。例えば軸
受の液冷却法、ミスト潤滑法がある。一般には主
軸軸受の外輪部のみを冷却していたが、冷却によ
つて外輪が収納して軸受荷重が増大する不合理が
あつた。このため軸受の内輪部を冷却する構造の
もの例えば特公昭57−48335号が公知である。
考案が解決しようとする問題点 然きこのものは内輪の裏側に担当する主軸部分
に環状溝を削設し、軸端より該環状溝に通じる穴
を軸方向に穿設し軸端開口部にフイン付の栓部材
で密封し脱気して空間部に蒸発性作動流体を封入
しそのものの部分自体をヒントパイプとして内輪
部を冷却する構造としている。このため脱気、密
封操作が面倒であり流体が漏れる恐れがある。ま
たフインが軸端に突出しているため組み立て、修
理中などに損傷を起こす恐れがある。
問題点を解決するための手段 主軸の前軸受4と後軸受6にわたる軸方向の穴
26を外周近くに穿設し、該穴にヒートパイプ2
7を埋設し、前記前軸受、後軸受間には前記主軸
を該両軸受を介して軸承するスリーブ2と主軸9
との間に冷却室となる環状空間12を受け、前記
前軸受、後軸受間のデイスタンスカラー21の内
周を主軸外周に密着させるとともに外周に冷却フ
イン20を設け、前記スリーブの前軸受及び後軸
受の位置には冷却油循環用環状溝11,15をま
た前記環状空間の位置には該環状空間に通じる複
数個の噴出口13を有する冷却流体供給用環状溝
14を設け、前記環状空間の底となる部分の前記
スリーブには噴出された流体の排出口12aを設
けたものである。
実施例 以下本考案の実施例を図面にもとづき説明す
る。工作機械の主軸頭1に主軸スリーブ2が嵌装
され前軸受ハウジング3に嵌装された前軸受群4
及び後軸受ハウジング5に嵌装された後軸受群6
によつて前端テーパ穴に工具を嵌着し中心に工具
引き上げ用のコレツト7、及びドローバ8を挿通
した主軸9が回転可能に軸承されている。主軸ス
リーブには前軸受位置の外周に冷却用油を循環さ
せる環状溝11が削設され、前軸受群4と後軸受
群6間のスリーブ2と主軸9との間には冷却室と
なる環状空間12が形成されており、この空間1
2に開口する複数個の噴出口13と連通する環状
の冷却流体供給溝14が削設され、後軸受群6の
位置にはスリーブ内周に冷却且つスライド軸受部
となる環状大径部15が削設されている。そして
環状空間の底に排出口12aが穿設されている。
また環状溝11及び内周環状大径部15に冷却油
を送る流路がまた環状溝14に冷却用圧力流体を
供給する流路が主軸頭1に穿設されている。前軸
受ハウジング3は嵌装した各軸受と外輪のデイス
タンスカラーと交互に配し、デイスタンスカラー
16には軸受転送面に向けて油噴出口16aが開
口され、流路16bを介して潤滑油源と連通され
ている。前軸受ハウジング3はハウジング本体3
aと鍔体3bによつて前軸受群4の外輪部を挟持
し鍔体3bでスリーブ2端面に締着されている。
前軸受ハウジング5は同様にハウジング本体5a
と鍔体5bで軸受転送面に向かう油噴出口17
a、流路17bを有する外輪のデイスタンスカラ
ー17を介して軸受6を挟持しており、スリーブ
2の内周環状大径部15にスライド軸受18によ
つて軸方向に移動可虫能に支持され延びに対処で
きるようになされており、スリーブ2の軸方向に
油圧で押圧されるピストン29によつて軸受ハウ
ジング5を主軸後方に付勢している。そしてスラ
イド軸受18を冷却油中とするため摺動部分には
Oリングが介在されている。
主軸6は前側の段部から前軸受群4が内輪のデ
イスタンスカラー19を介して並列し、続いで環
状空間12内に突出する複数板の冷却フイン20
を有するデイスタンスカラー21を嵌装し後軸受
群6が内輪のデイスタンスカラー22を介して並
列し駆動歯車と噛み合う歯車23を刻設した内輪
押さえ24により止ナツト25で主軸9と一体に
固着されている。そして主軸9の後部より前軸受
群4に達する長さの穴26が外周近くに複数本、
本例では8本同一円周上に穿設され、この穴26
に前軸受部と後軸受部にわたる長さの公知のヒー
トパイプ27がそれぞれ装入され止ねじ28で固
定埋設されている。
作 用 機械が運転されると環状溝11、内周大径部1
5には流路より冷却油が送られ循環される。また
環状溝14には圧力空気若しくは圧力冷却油が供
給され噴出口13より冷却室12内に噴出されフ
イン20を冷却して室内をまわつて排出口12a
より排出循環される。更にデイスタンスカラー1
6,17のそれぞれの油噴出口16a,17aよ
り軸受をオイルミスト潤滑する。この状態で主軸
9が回転され連続運転されると、オイルミスト潤
滑されていとはいえ軸受が発熱し軸受部は次第に
温度が上昇してくる。前軸受の外輪は環状溝11
で後軸受の外輪は内周大径部15の循環される油
で冷却され温度上昇が押させられる。また前軸受
及び後軸受の内輪部の温度は主軸9に伝熱されヒ
ートパイプ27の両端部が熱せられ熱を吸収して
蒸発した蒸発性作動流体は、冷却用流体で冷却さ
れているフイン20のある冷却部の中央部に移動
し蒸気は熱を放出して液化され、液化された作動
流体はウイツク中の毛管作用により再び加熱部と
なる軸受のある両端に移動し蒸発、凝縮を繰り返
して軸受の内輪部を冷却する。放出された熱はフ
イン20より冷却用流体に持ち去られ貯熱した流
体は排出口12aより外部に運び出されそこで放
熱され、冷却された流体が再循環されるので冷却
室内には熱はこもらない。このようにして温度上
昇をよく制するものである。このため温度上昇は
極めて小さいが、それでも完全に無くすることは
困難でその伸び分は後部の軸受ハウジング5の軸
方向の移動によつて除去される。
効 果 以上詳述したように本考案は前軸受と後軸受の
位置にわたる軸方向の穴を主軸外周近くに複数個
穿設しこの穴にヒートパイプをそれぞれ埋設し両
軸受間のデイスタンスカラーに冷却フインを設け
主軸と主軸スリーブ間の冷却室内で冷却用の流体
によつてフインを冷却するようになしまた両軸受
外輪側には冷却油循環させるようになしたので、
両軸受部で発生した熱は効率よく取り去られ軸受
けの内外輪の膨張をよく制して過酷な軸受荷重の
発生を除くとともに軸受を長寿命化し工作機械の
精度が安全に維持されて高い加工精度をうる効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案冷却構造を有する主軸の縦断面図
である。 2……スリーブ、3……前軸受ハウジング、4
……前軸受、5……後軸受ハウジング、6……後
軸受、9……主軸、12……冷却室となる環状空
間、20……冷却フイン、21……デイスタンス
カラー、27……ヒートパイプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 主軸の前軸受と後軸受にわたる軸方向の穴を外
    周近くに複数個穿設し、該穴にヒートパイプをそ
    れぞれ埋設し、前記前軸受、後受軸間には前記主
    軸を該両軸受を介して軸承するスリーブと主軸と
    の間に冷却室となる環状空間を受け、前記前軸
    受、後軸受間のデイスタンスカラーの内周を主軸
    外周に密着させるとともに外周に冷却フインを設
    け、前記スリーブの前軸受及び後軸受の位置には
    冷却油循環用環状溝をまた前記環状空間の位置に
    は該環状空間に通じる複数個の噴出口を有する冷
    却流体供給用環状溝を設け、前記環状空間の底と
    なる部分の前記スリーブには噴出された流体の排
    出口を設けたことを特徴とする主軸々受の冷却構
    造。
JP16796885U 1985-10-31 1985-10-31 Expired JPH0236679Y2 (ja)

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JPS6278245U JPS6278245U (ja) 1987-05-19
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WO2019182048A1 (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 株式会社牧野フライス製作所 工作機械の主軸装置

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US11787001B2 (en) 2018-03-20 2023-10-17 Makino Milling Machine Co., Ltd. Spindle device for machine tool

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