JPH06321707A - 畳表用防黴組成物及びそれで処理したい草製品 - Google Patents
畳表用防黴組成物及びそれで処理したい草製品Info
- Publication number
- JPH06321707A JPH06321707A JP11338893A JP11338893A JPH06321707A JP H06321707 A JPH06321707 A JP H06321707A JP 11338893 A JP11338893 A JP 11338893A JP 11338893 A JP11338893 A JP 11338893A JP H06321707 A JPH06321707 A JP H06321707A
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- JP
- Japan
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- antifungal
- water
- tatami
- surfactant
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 畳表や花ござのカビの発生を長期にわたって
抑制し得る防黴組成物及び防黴技術を提供する。 【構成】 水溶性防黴剤及び水不溶性防黴剤、必要に応
じて界面活性剤、好ましくは非イオン型界面活性剤及び
陰イオン型界面活性剤を、防黴組成物の有効成分として
配合する。
抑制し得る防黴組成物及び防黴技術を提供する。 【構成】 水溶性防黴剤及び水不溶性防黴剤、必要に応
じて界面活性剤、好ましくは非イオン型界面活性剤及び
陰イオン型界面活性剤を、防黴組成物の有効成分として
配合する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、畳表の表面のカビの発
生を予防するための防黴組成物及びそれで処理した畳表
に関する。
生を予防するための防黴組成物及びそれで処理した畳表
に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、建造物はコンクリート構造やアル
ミサッシ等が普及し、部屋の密閉性がよくなった上に、
冷暖房の普及により快適な環境が保持できるようになっ
てきた。しかし、そのために通気が悪くなり、過湿状態
を招き年間を通じてカビの発生が問題となっている。
ミサッシ等が普及し、部屋の密閉性がよくなった上に、
冷暖房の普及により快適な環境が保持できるようになっ
てきた。しかし、そのために通気が悪くなり、過湿状態
を招き年間を通じてカビの発生が問題となっている。
【0003】特に畳表や花ござは、泥付けした藺草(い
草)を織って作るために、アスペルギルス属、ペニシリ
ウム属、ムコール属、リゾプス属等の土壌菌が残存して
おり、北向きの部屋や湿度の高い部屋ではこれらのカビ
が増殖する結果、外観を損ない、畳の寿命を縮めるだけ
でなく、ダニ類の発生の原因となるなど衛生上でも問題
となっている。
草)を織って作るために、アスペルギルス属、ペニシリ
ウム属、ムコール属、リゾプス属等の土壌菌が残存して
おり、北向きの部屋や湿度の高い部屋ではこれらのカビ
が増殖する結果、外観を損ない、畳の寿命を縮めるだけ
でなく、ダニ類の発生の原因となるなど衛生上でも問題
となっている。
【0004】木造家屋の場合には、床下等の通気が比較
的良好なため、湿度が適度に調整され、さらに大掃除等
で日乾しによる畳の乾燥殺菌が可能な場合には、上記の
ようなカビの発生は比較的梅雨期に限られるが、特に都
会のような住環境ではこのような作業はほとんど不可能
であるのが現状である。
的良好なため、湿度が適度に調整され、さらに大掃除等
で日乾しによる畳の乾燥殺菌が可能な場合には、上記の
ようなカビの発生は比較的梅雨期に限られるが、特に都
会のような住環境ではこのような作業はほとんど不可能
であるのが現状である。
【0005】上記のような過湿状態を避けるために、除
湿機を使用するのが望ましいが、機械の設置やランニン
グコスト等の点で問題がある。このような観点から、こ
れまで殺菌剤としてパラクロロメタキシレノールと洗浄
力を有する両性界面活性剤で畳を処理する方法(特開昭
52−99213号公報)、畳の表面に防黴性の薬剤を
包接させた粉状体を散布又は塗布する方法(特開平3−
293468号公報)、あるいは畳床状の保管剤をデハ
イドロ酢酸で処理する方法(特開平4−321607号
公報)などの防黴処理技術が開発されている。
湿機を使用するのが望ましいが、機械の設置やランニン
グコスト等の点で問題がある。このような観点から、こ
れまで殺菌剤としてパラクロロメタキシレノールと洗浄
力を有する両性界面活性剤で畳を処理する方法(特開昭
52−99213号公報)、畳の表面に防黴性の薬剤を
包接させた粉状体を散布又は塗布する方法(特開平3−
293468号公報)、あるいは畳床状の保管剤をデハ
イドロ酢酸で処理する方法(特開平4−321607号
公報)などの防黴処理技術が開発されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記防
黴剤を畳の表面に処理する方法では、処理直後はある程
度の効果が得られるが、アスペルギルス属、ペニシリウ
ム属などの各種のカビの発生を防止できる期間が不十分
であり、経時的に防黴効果が減少する。本発明はこのよ
うな観点からなされたものであり、長期にわたって畳表
等のカビの発生を抑制し得る防黴組成物及び防黴技術を
提供することを課題とする。
黴剤を畳の表面に処理する方法では、処理直後はある程
度の効果が得られるが、アスペルギルス属、ペニシリウ
ム属などの各種のカビの発生を防止できる期間が不十分
であり、経時的に防黴効果が減少する。本発明はこのよ
うな観点からなされたものであり、長期にわたって畳表
等のカビの発生を抑制し得る防黴組成物及び防黴技術を
提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、防黴組成物として水
溶性防黴剤と水不溶性防黴剤を併用すると、防黴作用が
持続し、さらに界面活性剤を併用すると一層持高い持続
効果が得られることを見出し、本発明に至った。
解決するために鋭意検討した結果、防黴組成物として水
溶性防黴剤と水不溶性防黴剤を併用すると、防黴作用が
持続し、さらに界面活性剤を併用すると一層持高い持続
効果が得られることを見出し、本発明に至った。
【0008】すなわち本発明は、水溶性防黴剤及び水不
溶性防黴剤を含有する畳表用防黴組成物である。又、本
発明の好ましい態様として、水溶性防黴剤及び水不溶性
防黴剤に加えて、さらに界面活性剤を含有する畳表用防
黴組成物を提供する。さらに本発明は、これらの畳表用
防黴組成物で防黴処理した畳表、及び畳表に水溶性防黴
剤及び水不溶性防黴剤並びに必要に応じて界面活性剤を
塗布又は噴霧することを特徴とする畳表の防黴方法を提
供する。
溶性防黴剤を含有する畳表用防黴組成物である。又、本
発明の好ましい態様として、水溶性防黴剤及び水不溶性
防黴剤に加えて、さらに界面活性剤を含有する畳表用防
黴組成物を提供する。さらに本発明は、これらの畳表用
防黴組成物で防黴処理した畳表、及び畳表に水溶性防黴
剤及び水不溶性防黴剤並びに必要に応じて界面活性剤を
塗布又は噴霧することを特徴とする畳表の防黴方法を提
供する。
【0009】尚、本明細書において「い草製品」とは、
特記しない限り、畳の表に使う畳表の他、蓙(ござ)や
花ござ等のい草の茎を織ったものを含む。以下、本発明
を詳細に説明する。
特記しない限り、畳の表に使う畳表の他、蓙(ござ)や
花ござ等のい草の茎を織ったものを含む。以下、本発明
を詳細に説明する。
【0010】<1>畳表用防黴組成物 本発明の、畳表用防黴組成物は、水溶性防黴剤及び水不
溶性防黴剤が有効成分として含まれる。これらの防黴剤
を併用することにより、防黴効果の持続期間を長くする
ことができる。したがって、水溶性あるいは水不溶性と
は厳格なものではなく、上記のような併用効果を発揮で
きればよいことを意味するが、例示するならば、水溶性
とは常温で水溶解度が5%以上、好ましくは10%以
上、また、水不溶性とは常温で水溶解度が1000pp
m以下、好ましくは500ppm以下程度をいう。
溶性防黴剤が有効成分として含まれる。これらの防黴剤
を併用することにより、防黴効果の持続期間を長くする
ことができる。したがって、水溶性あるいは水不溶性と
は厳格なものではなく、上記のような併用効果を発揮で
きればよいことを意味するが、例示するならば、水溶性
とは常温で水溶解度が5%以上、好ましくは10%以
上、また、水不溶性とは常温で水溶解度が1000pp
m以下、好ましくは500ppm以下程度をいう。
【0011】また、これらの防黴剤は、防黴効果が高い
方が好ましいが、一般家庭で用いる畳表の処理に使用さ
れるものであり、かつ、畳は直接皮膚に触れ易く、特に
乳幼児等では顔面等の皮膚にも触れ易いことから、安全
性の面からは、低毒性であり、特に皮膚刺激性が実質上
皆無である必要がある。上記の条件を満足する防黴剤と
しては、下記表1及び表2に示したものが挙げられる。
ただし、本発明はこれらの例示のみに限定されるべきも
のではない。
方が好ましいが、一般家庭で用いる畳表の処理に使用さ
れるものであり、かつ、畳は直接皮膚に触れ易く、特に
乳幼児等では顔面等の皮膚にも触れ易いことから、安全
性の面からは、低毒性であり、特に皮膚刺激性が実質上
皆無である必要がある。上記の条件を満足する防黴剤と
しては、下記表1及び表2に示したものが挙げられる。
ただし、本発明はこれらの例示のみに限定されるべきも
のではない。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】 尚、上記水溶解度は、いずれも水の重量に対する溶質重
量の割合である。また、上記化合物番号は、以下の実施
例でも参照される。
量の割合である。また、上記化合物番号は、以下の実施
例でも参照される。
【0014】本発明の畳表用防黴組成物は、上記水溶性
防黴剤の1種又は2種以上と、水不溶性防黴剤の1種又
は2種以上を、そのまま混合したものでもよく、また、
適当な担体及び補助剤を用いて製剤化、例えば分散剤、
安定化剤等を配合して水和剤化してもよい。
防黴剤の1種又は2種以上と、水不溶性防黴剤の1種又
は2種以上を、そのまま混合したものでもよく、また、
適当な担体及び補助剤を用いて製剤化、例えば分散剤、
安定化剤等を配合して水和剤化してもよい。
【0015】各々の防黴剤の組成物中への配合量は、組
成物全量に対し、水溶性防黴剤が20〜90重量%、水
不溶性防黴剤が10〜50重量%が好ましく、これらの
合計の配合率は30〜96重量%が好ましい。また、各
々の配合比は特に制限されないが、水溶性防黴剤1重量
部に対し水不溶性防黴剤0.1〜10重量部の比率で配
合することができる。
成物全量に対し、水溶性防黴剤が20〜90重量%、水
不溶性防黴剤が10〜50重量%が好ましく、これらの
合計の配合率は30〜96重量%が好ましい。また、各
々の配合比は特に制限されないが、水溶性防黴剤1重量
部に対し水不溶性防黴剤0.1〜10重量部の比率で配
合することができる。
【0016】前記担体としては、特に制限されるもので
はないが、例えば、カオリン、ベントナイト、クレー、
モンモリロナイト、タルク、珪藻土、雲母、バーミキュ
ライト、石こう、炭酸カルシウム、燐石灰、ホワイトカ
ーボン、消石灰、珪砂等の鉱物質粉末、あるいは硫酸ア
ンモニウム、尿素、アルミナ、珪酸塩、糖重合体、高分
散性珪酸、ワックス等が挙げられる。
はないが、例えば、カオリン、ベントナイト、クレー、
モンモリロナイト、タルク、珪藻土、雲母、バーミキュ
ライト、石こう、炭酸カルシウム、燐石灰、ホワイトカ
ーボン、消石灰、珪砂等の鉱物質粉末、あるいは硫酸ア
ンモニウム、尿素、アルミナ、珪酸塩、糖重合体、高分
散性珪酸、ワックス等が挙げられる。
【0017】また、水和剤化するに際しては、防黴剤の
分散あるいは可溶化、水和剤の発泡、拡展などの目的
で、界面活性剤を使用してもよく、界面活性剤の併用に
より、一層防黴効果の持続期間を長くすることができ
る。このような界面活性剤としては、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエス
テル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステ
ル、ソルビタンアルキルエステル等の非イオン型界面活
性剤;アルキルベンゼンスルホネート、アルキルスルホ
クサネート、アルキルサルフェート、ポリオキシエチレ
ンアルキルサルフェート、アリールスルホネート等の陰
イオン型界面活性剤;ラウリルアミン、ステアリルトリ
メチルアンモニウムクロライド、アルキルジメチルベン
ジアンモニウムクロリドなどのアルキルアミン類等の陽
イオン型界面活性剤;ベタイン型カルボン酸、硫酸エス
テル等の両性型界面活性剤などが挙げられる。これらの
中では、特に防黴剤に水和性を付与するために非イオン
型界面活性剤と、防黴剤に分散性を付与するために陰イ
オン型界面活性剤を併用することが、製剤化の点から好
ましい。また、より高い防黴効果と持続性を発現させる
ためにも非イオン型界面活性剤と陰イオン型界面活性剤
を併用することが好ましい。
分散あるいは可溶化、水和剤の発泡、拡展などの目的
で、界面活性剤を使用してもよく、界面活性剤の併用に
より、一層防黴効果の持続期間を長くすることができ
る。このような界面活性剤としては、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエス
テル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステ
ル、ソルビタンアルキルエステル等の非イオン型界面活
性剤;アルキルベンゼンスルホネート、アルキルスルホ
クサネート、アルキルサルフェート、ポリオキシエチレ
ンアルキルサルフェート、アリールスルホネート等の陰
イオン型界面活性剤;ラウリルアミン、ステアリルトリ
メチルアンモニウムクロライド、アルキルジメチルベン
ジアンモニウムクロリドなどのアルキルアミン類等の陽
イオン型界面活性剤;ベタイン型カルボン酸、硫酸エス
テル等の両性型界面活性剤などが挙げられる。これらの
中では、特に防黴剤に水和性を付与するために非イオン
型界面活性剤と、防黴剤に分散性を付与するために陰イ
オン型界面活性剤を併用することが、製剤化の点から好
ましい。また、より高い防黴効果と持続性を発現させる
ためにも非イオン型界面活性剤と陰イオン型界面活性剤
を併用することが好ましい。
【0018】非イオン型界面活性剤と陰イオン型界面活
性剤の配合量は、通常各々0.1〜5重量%、好ましく
は0.3〜2重量%である。また、これらの非イオン型
界面活性剤と陰イオン型界面活性剤は、各々1種づつで
もよく、2種以上の混合物として用いてもよい。その場
合は、合計量が上記範囲内とすることが好ましい。
性剤の配合量は、通常各々0.1〜5重量%、好ましく
は0.3〜2重量%である。また、これらの非イオン型
界面活性剤と陰イオン型界面活性剤は、各々1種づつで
もよく、2種以上の混合物として用いてもよい。その場
合は、合計量が上記範囲内とすることが好ましい。
【0019】 <2>防黴処理した畳表及び畳表の防黴方法 上記の畳表用防黴組成物を用いて、畳表を防黴すること
ができる。例えば、防黴組成物を、防黴剤の合計量が通
常0.05〜5重量%、好ましくは0.1〜1重量%と
なるように水で希釈し、1畳あたり好ましくは50〜2
00ml、より好ましくは80〜100mlの量で、畳
表の表面と裏面に均一に噴霧、あるいは塗布した後、乾
燥させればよい。
ができる。例えば、防黴組成物を、防黴剤の合計量が通
常0.05〜5重量%、好ましくは0.1〜1重量%と
なるように水で希釈し、1畳あたり好ましくは50〜2
00ml、より好ましくは80〜100mlの量で、畳
表の表面と裏面に均一に噴霧、あるいは塗布した後、乾
燥させればよい。
【0020】このようにして畳表を防黴組成物で処理す
ると、本発明の防黴処理した畳表が得られる。
ると、本発明の防黴処理した畳表が得られる。
【0021】
【作用】本発明において、水溶性防黴剤と水不溶性防黴
剤は共に防黴剤として作用し、畳表のカビ発生の発生を
防止する。これらの防黴剤を併用することにより、畳表
の表面のみならず内部においてもカビの発生を抑制する
ことができ、また両者の相乗作用により高い防黴効果を
長期間にわたって発揮することができる。さらに、界面
活性剤を加えると、上記効果を一層向上させることがで
きる。
剤は共に防黴剤として作用し、畳表のカビ発生の発生を
防止する。これらの防黴剤を併用することにより、畳表
の表面のみならず内部においてもカビの発生を抑制する
ことができ、また両者の相乗作用により高い防黴効果を
長期間にわたって発揮することができる。さらに、界面
活性剤を加えると、上記効果を一層向上させることがで
きる。
【0022】このような作用により、従来よりも少ない
薬剤量で強力な防黴効果が得られ、防黴剤自体の毒性や
カビが人体に与える影響を低減することができる。ま
た、畳表のカビの発生を有効に抑制することが可能とな
るので、畳表の変色や劣化が低減され、畳表の寿命を延
ばすことができる。
薬剤量で強力な防黴効果が得られ、防黴剤自体の毒性や
カビが人体に与える影響を低減することができる。ま
た、畳表のカビの発生を有効に抑制することが可能とな
るので、畳表の変色や劣化が低減され、畳表の寿命を延
ばすことができる。
【0023】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。
【0024】
【実施例1】 防黴組成物 下記の原料を粉砕し、均一に混合して畳表用防黴組成物
を得る。 化合物1−1 80部 化合物2−1 16部 クレー 3.2部 ポリオキシエチレンアルキルエーテル 0.4部 アルキルベンゼンスルホネート 0.4部
を得る。 化合物1−1 80部 化合物2−1 16部 クレー 3.2部 ポリオキシエチレンアルキルエーテル 0.4部 アルキルベンゼンスルホネート 0.4部
【0025】
【実施例2】 防黴組成物 下記の原料を粉砕し、均一に混合して畳表用防黴組成物
を得る。 化合物1−2 80部 化合物2−3 16部 クレー 3.2部 ポリオキシエチレンアルキルエーテル 0.4部 アルキルベンゼンスルホネート 0.4部
を得る。 化合物1−2 80部 化合物2−3 16部 クレー 3.2部 ポリオキシエチレンアルキルエーテル 0.4部 アルキルベンゼンスルホネート 0.4部
【0026】
【実施例3】 畳表の防黴方法及び防黴組成物の評価 上記実施例に準じ、防黴剤の種類及び配合比を変えて水
和剤化した防黴組成物を用いて畳表及び花ござを防黴処
理し、防黴効果を評価した。
和剤化した防黴組成物を用いて畳表及び花ござを防黴処
理し、防黴効果を評価した。
【0027】<1>畳表用防黴組成物の製造 防黴剤を表3に示した割合で配合し、担体及び界面活性
剤を所定量用いて発明区の防黴組成物を製造した。同様
にして、本発明の範囲外で防黴剤を含む比較区の防黴組
成物を製造した。尚、発明区22、23及び24の各防
黴組成物は、担体及び界面活性剤を用いずに、表に記載
の化合物を均一に混合して製造した。また、比較区1〜
4は、粉砕した各化合物そのものを防黴組成物とした。
剤を所定量用いて発明区の防黴組成物を製造した。同様
にして、本発明の範囲外で防黴剤を含む比較区の防黴組
成物を製造した。尚、発明区22、23及び24の各防
黴組成物は、担体及び界面活性剤を用いずに、表に記載
の化合物を均一に混合して製造した。また、比較区1〜
4は、粉砕した各化合物そのものを防黴組成物とした。
【0028】
【表3】
【0029】<2>畳表及び花ござの防黴方法 上記発明区及び比較区の各防黴組成物を水で100倍に
希釈し、その希釈液を1畳分の畳表及び花ござの表と裏
に50mlづつ噴霧し、80℃で1分間乾燥して防黴処
理した畳表及び花ござを作製した。
希釈し、その希釈液を1畳分の畳表及び花ござの表と裏
に50mlづつ噴霧し、80℃で1分間乾燥して防黴処
理した畳表及び花ござを作製した。
【0030】<3>防黴組成物の評価 内径9cmの滅菌ガラスシャーレに直径8.5cmの濾
紙を敷き、その上にシャーレよりも大きい金網を置き、
80℃で30分間加熱殺菌した。これを室温に戻してか
ら、シャーレの中の湿度を98%に保持されるように濾
紙に十分に蒸留水を含ませた。このシャーレの金網の上
に、上記で得られた防黴処理した畳表あるいは花ござの
断片試料(いずれも45mm×50mm)を載せ、27
℃の恒温器中に入れて培養した。無処理の畳表及び花ご
ざについても同様に処理した。
紙を敷き、その上にシャーレよりも大きい金網を置き、
80℃で30分間加熱殺菌した。これを室温に戻してか
ら、シャーレの中の湿度を98%に保持されるように濾
紙に十分に蒸留水を含ませた。このシャーレの金網の上
に、上記で得られた防黴処理した畳表あるいは花ござの
断片試料(いずれも45mm×50mm)を載せ、27
℃の恒温器中に入れて培養した。無処理の畳表及び花ご
ざについても同様に処理した。
【0031】培養5日目、10日目、15日目、20日
目、25日目及び30日目に、試料の表面のカビの発生
状態を観察し、下記基準により防黴効果を評価した。
尚、本試験方法は、30日間で常温状態(湿度60%)
の約6カ月に相当する。結果を表4に示す。
目、25日目及び30日目に、試料の表面のカビの発生
状態を観察し、下記基準により防黴効果を評価した。
尚、本試験方法は、30日間で常温状態(湿度60%)
の約6カ月に相当する。結果を表4に示す。
【0032】 0:試料表面には、カビの発生が認められなかった 1:試料表面に発生したカビは、表面積の30%未満で
あった 2:試料表面に発生したカビは、表面積の30%以上、
70%未満であった 3:試料表面に発生したカビは、表面積の70%以上で
あった
あった 2:試料表面に発生したカビは、表面積の30%以上、
70%未満であった 3:試料表面に発生したカビは、表面積の70%以上で
あった
【0033】
【表4】
【0034】尚、発生したカビは、主としてアスペルギ
ルス属あるいはムコール属に属するものであった。この
結果から、水溶性防黴剤及び水不溶性防黴剤を所定量含
む本発明区の防黴組成物で処理した畳表及び花ござは、
比較区のものに比べて、防黴効果が長期間持続すること
が明らかである。
ルス属あるいはムコール属に属するものであった。この
結果から、水溶性防黴剤及び水不溶性防黴剤を所定量含
む本発明区の防黴組成物で処理した畳表及び花ござは、
比較区のものに比べて、防黴効果が長期間持続すること
が明らかである。
【0035】
【発明の効果】本発明の畳表用防黴組成物を用いると、
長期にわたって畳表等のカビの発生を抑制することがで
きる。
長期にわたって畳表等のカビの発生を抑制することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04F 15/02 102 N 7805−2E (72)発明者 西岡 貞巳 東京都杉並区高円寺南3丁目24−1 (72)発明者 西岡 茂巳 東京都小金井市貫井北町3丁目24−27
Claims (5)
- 【請求項1】 水溶性防黴剤及び水不溶性防黴剤を含有
する畳表用防黴組成物。 - 【請求項2】 前記水溶性防黴剤が、3−アセチル−6
−メチル−2H−ピラン−2,4−(3H)−ジオンナ
トリウム、2,4−ヘキサジェノック酸カリウム、1−
(3−クロロアリル)−3,5,7−トリアザ−1−ア
ゾニアアダマンタクロライド、2−ブロモ−2−ニトロ
−1,3−プロパンジオールから選ばれ、 前記水不溶性防黴剤が、N−(トリクロロメチルチオ)
−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボキシイミド、
2−ベンヅイミダゾリルカルバミン酸メチル、2−(4
−チアゾリル)−ベンヅイミダゾール、2,4,5,6
−テトラクロロイソフタロニトリル、2,3,5,6−
テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン、N
−(クロロジクロロメチルチオ)フタルイミド、N−ジ
メチル−N’−フェニル(N’−フロロジクロロメチル
チオ)スルファミド、ビス[1−ハイドロオキシ−2H
(1H)ピリジンチオネイト]亜鉛、p−クロロメタキ
シレノールから選ばれることを特徴とする請求項1記載
の畳表用防黴組成物。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、さらに界面活
性剤を含有する畳表用防黴組成物。 - 【請求項4】 前記界面活性剤が、非イオン型界面活性
剤及び陰イオン型界面活性剤を含むことを特徴とする請
求項3記載の畳表用防黴組成物。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項に記載の畳
表用防黴組成物で防黴処理したい草製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11338893A JPH06321707A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 畳表用防黴組成物及びそれで処理したい草製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11338893A JPH06321707A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 畳表用防黴組成物及びそれで処理したい草製品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06321707A true JPH06321707A (ja) | 1994-11-22 |
Family
ID=14611051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11338893A Pending JPH06321707A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 畳表用防黴組成物及びそれで処理したい草製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06321707A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001187704A (ja) * | 1999-12-28 | 2001-07-10 | Hokko Sangyo Kk | くん煙防かび剤および防かび処理方法 |
KR100479571B1 (ko) * | 2002-05-29 | 2005-04-06 | 현대산업개발 주식회사 | 방균 온돌 마루판 |
KR100491251B1 (ko) * | 2002-05-29 | 2005-05-25 | 현대산업개발 주식회사 | 방균 온돌 마루판 및 그 제조방법 |
JP2012001586A (ja) * | 2010-06-15 | 2012-01-05 | Mitsubishi Electric Corp | 水系コーティング組成物及びそれを用いたコーティング方法 |
JP2013151822A (ja) * | 2012-01-25 | 2013-08-08 | Inamori Co Ltd | 防カビ性を備えた畳表の製造方法、及び防カビ性を備えた畳表 |
-
1993
- 1993-05-14 JP JP11338893A patent/JPH06321707A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2013151822A (ja) * | 2012-01-25 | 2013-08-08 | Inamori Co Ltd | 防カビ性を備えた畳表の製造方法、及び防カビ性を備えた畳表 |
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