JPH06321588A - 合わせガラス用中間膜 - Google Patents

合わせガラス用中間膜

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JPH06321588A
JPH06321588A JP24929593A JP24929593A JPH06321588A JP H06321588 A JPH06321588 A JP H06321588A JP 24929593 A JP24929593 A JP 24929593A JP 24929593 A JP24929593 A JP 24929593A JP H06321588 A JPH06321588 A JP H06321588A
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JP
Japan
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meth
weight
ethylene
acrylic acid
laminated glass
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Application number
JP24929593A
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English (en)
Inventor
Akihiko Bando
明彦 坂東
Hajime Shobi
初 松扉
Naoki Ueda
直樹 植田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】常温にて保管が可能でありかつ取扱いが容易で
あり、耐衝撃性及び透明性(特にヘイズ値)、耐候性に
優れた合わせガラスを低温で容易に製造することができ
る合わせガラス用中間膜を提供する。 【構成】エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合
体、有機過酸化物、アクリル酸と炭素数3〜25の多価
アルコールとの反応生成物であって、アクリロイル基を
2つ以上有するアクリル酸エステルからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合わせガラス用中間膜
に関する。
【0002】
【従来の技術】合わせガラスは、自動車用安全ガラス、
公共施設や運動施設等のグレーズング材、間仕切り、防
犯用ドアー等に用いられている。従来より、合わせガラ
ス用中間膜には、ガラスとの優れた接着性、強靱な引っ
張り強度、高い透明性等が求められ、これらの性能を満
足する樹脂として、可塑剤により可塑化されたポリビニ
ルブチラール樹脂が広く使用されてきた。しかしなが
ら、ポリビニルブチラール樹脂からなる合わせガラス用
中間膜は、常温では粘着性が高いため保存時に、温度を
低くしたり、離型紙によりブロッキングを防止したりす
る必要が有り、取扱いに手間がかかるという欠点があっ
た。
【0003】また、ポリビニルブチラール樹脂からなる
合わせガラス用中間膜は、10℃以上では中間膜同士の
自着性が強いために5℃以下で保管するか、離型紙によ
りブロッキングを防止する必要があった。また、合わせ
ガラス用中間膜は、吸湿性が高く、吸湿するとガラスと
の接着性が低下するという欠点があり、合わせ加工前に
調湿工程を必要とする。更に、上記中間膜を用いて合わ
せガラスを製造するとき、例えばオートクレーブによ
り、高温、高圧下で圧着しなければならないという欠点
があった。
【0004】また、上記中間膜を合成樹脂板を合わせ加
工を行うと、中間膜が合成樹脂板の界面にブリードする
ことにより、接着性が低下させると同時に合成樹脂板を
侵食、白化させるとう欠点があった。
【0005】上記ポリビニルブチラール樹脂からなる合
わせガラス用中間膜の、取扱いに手間がかかるという欠
点を解決するため、特公昭47−2103号公報におい
て、エチレン−酢酸ビニル共重合体を酸により変成させ
た合わせガラス用中間膜が提案された。この中間膜は、
常温においても粘着性が高くなく取扱いが容易である
が、透明性(特に、ヘイズ値)が悪く、含有している酸
により吸湿性が高く、ガラスや合成樹脂板との接着性が
低下し、結晶性であるため透明性が悪く、合わせガラス
を製造するとき、高温、高圧下で圧着しなければならな
いという欠点があった。
【0006】また、上記ポリビニルブチラール樹脂から
なる合わせガラス用中間膜の、吸湿によりガラスとの接
着性が低下するという欠点を解決するため、特公平2−
53381号公報において、ガラス板の間にエチレン−
酢酸ビニル共重合体及び有機過酸化物を挾着し熱硬化し
てなる合わせガラスが提案された。この合わせガラスに
おける中間膜は、透明性に優れ、ガラスとの接着性が高
く、常温で保管可能であり、調湿やオートクレーブなし
に合わせ加工ができる。
【0007】しかしながら、有機過酸化物の分解によっ
て生成したラジカルを熱硬化反応に利用するので、13
0℃以上の高温で加工する必要があり、装飾用合わせガ
ラスに用いる中間膜には耐熱染料を使用するので、加工
作業が複雑になり、コスト高につながるという欠点があ
った。さらに、合成樹脂板の合わせ加工工程では、熱変
形を起こす恐れがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑み、常温にて保管が可能でありかつ取扱いが容易であ
り、耐衝撃性及び透明性(特に、ヘイズ値)、耐候性に
優れた合わせガラスを低温で容易に製造することのでき
る合わせガラス用中間膜を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の合わせガラス用
中間膜は、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重
合体、有機過酸化物及びアクリル酸エステルよりなる。
【0010】上記エチレン−(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体中の(メタ)アクリル酸エステルの含有量
は、少なくなると得られる合わせガラスの透明性が低下
し、多くなると得られる合わせガラスの耐衝撃性が低下
するため、10〜45重量%が好ましい。
【0011】上記エチレン−(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体のメルトインデックス(MI)は、小さくな
ると樹脂組成物の流動性が低下して製膜し難くなり、大
きくなると樹脂組成物の粘性が低下して得られる合わせ
ガラスの耐衝撃性が低下するため、0.1〜500g/
10分が好ましく、より好ましくは1〜200g/10
分である。
【0012】上記有機過酸化物としては、例えば、t−
ブチルパーオキシイソブチレート、1,1−ビス(t−
ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロ
ヘキサン、t−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノ
エート)、m−トルオイルパーオキシド等が挙げられ、
これらは単独で用いられてもよいし併用されてもよい。
【0013】上記有機過酸化物の添加量は、少なくなっ
ても多くなっても得られる合わせガラスの透明性が低下
するため、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重
合体100重量部に対し、0.01〜5重量部に限定さ
れる。
【0014】上記アクリル酸エステルは、アクリル酸と
多価アルコールとの反応生成物であって、分子内にアク
リロイル基を2つ以上有する。上記多価アルコールの炭
素数は、少なくなっても多くなっても得られる合わせガ
ラスの透明性が低下するため、3〜25に限定される。
【0015】上記多価アルコールとしては、例えば、
1,6−ヘキサンジオール、1,10−デカンジオー
ル、1,3,5−ペンタトリオール、2,2−ビス(ヒ
ドロキシメチル)−1−ブタノール、2,2−ビス(ヒ
ドロキシエチル)−1−ヘキサノール等が挙げられ、こ
れらは単独で用いられてもよいし併用されてもよい。
【0016】上記アクリル酸エステルの添加量は、少な
くなっても多くなっても得られる合わせガラスの透明性
が低下するため、エチレン−(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体100重量部に対し、0.1〜5重量部に限
定される。
【0017】以下、本発明2について説明する。本発明
2の合わせガラス用中間膜は、エチレン−(メタ)アク
リル酸エステル共重合体(イ)、エチレン−(メタ)ア
クリル酸エステル共重合体(ロ)、有機過酸化物、アク
リル酸エステル及びシランカップリング剤よりなる。
【0018】上記エチレン−(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体(イ)中の(メタ)アクリル酸エステルの含
有量は、少なくなると樹脂組成物の流動性が低下して中
間膜の合わせ加工が困難になると共に、得られた合わせ
ガラスの透明性が著しく悪くなり、大きくなると中間膜
の引張り特性が低下するため、15〜35重量%に限定
される。
【0019】上記エチレン−(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体(イ)の分子量は、小さくなると合わせガラ
ス製造温度での流動性が著しく大きくなって合わせ加工
が困難になり、大きくなると流動性が低下するので、重
量平均分子量10,000〜300,000に限定され
る。
【0020】上記エチレン−(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体(ロ)中の(メタ)アクリル酸エステルの含
有量は、少なくなると中間膜の透明性が低下し、大きく
なると中間膜の引張り特性が低下するため、5〜35重
量%に限定される。
【0021】上記エチレン−(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体(ロ)の分子量は、小さくなると合わせガラ
ス製造温度での流動性が著しく大きくなり、大きくなる
透明性が悪くなるので、重量平均分子量500〜3,0
00に限定される。
【0022】上記エチレン−(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体(イ)のメルトインデックス(MI)は、小
さくなると樹脂組成物の流動性が低下して製膜し難くな
り、大きくなると樹脂組成物の粘性が低下して得られる
合わせガラスの耐衝撃性が低下するため、0.1〜50
0g/10分が好ましく、より好ましくは1〜400g
/10分である。
【0023】上記エチレン−(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体(ロ)の添加量は、少なくなっても多くなっ
ても得られる合わせガラスの透明性が低下するため、エ
チレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体(イ)1
00重量部に対し、0.5〜20重量部に限定される。
【0024】上記有機過酸化物は、配合時の安定性及び
架橋反応性を考慮すると30分半減期が90〜120℃
のものが好ましく、本発明で用いられる有機過酸化物が
好適に使用される。
【0025】上記有機過酸化物の添加量は、多くなって
も少なくなっても中間膜の透明性が悪くなるので、エチ
レン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体(イ)10
0重量部に対し、0.002〜5重量部に限定される。
【0026】上記アクリル酸エステルは、アクリル酸と
多価アルコールとの反応生成物であって、分子内にアク
リロイル基を2つ以上有するものであり、多価アルコー
ルの炭素数は、少なくなっても多くなっても得られる合
わせガラスの透明性が低下するため、3〜25に限定さ
れる。上記多価アルコールとしては、本発明で使用され
る多価アルコールが挙げられる。
【0027】上記アクリル酸エステルの添加量は、少な
くなっても多くなっても得られる合わせガラスの透明性
が低下するため、エチレン−(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体(イ)100重量部に対し、0.03〜5重
量部に限定される。
【0028】本発明において使用されるシランカップリ
ング剤は、アミノ基、グリシジル基及びメルカプト基か
らなる群より選ばれる1種以上の基を有する。
【0029】上記シランカップリング剤としては、例え
ば、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメ
チルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3
−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロ
ピルジメチルエトキシシラン、3−アミノプロピルメチ
ルジエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−
グリシドキシプロピルジメチルエトキシシラン、(3−
グリシドキシプロピル)メチルジエトキシシラン、3−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、メルカプト
メチルジメチルエトキシシラン、(メルカプトメチル)
メチルジエトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチ
ルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメト
キシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラ
ン等が挙げられ、これらは単独で用いられてもよいし併
用されてもよい。
【0030】上記シランカップリング剤の添加量は、少
なくなると中間膜とガラスとの接着性が低下し、多くな
ると得られる合わせガラスの透明性が低下するため、エ
チレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体(イ)1
00重量部に対し、0.01〜4重量部に限定される。
【0031】本発明及び本発明2の合わせガラス用中間
膜の構成は上述の通りであるが、エチレン−(メタ)ア
クリル酸エステル共重合体の劣化を防止するため、安定
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等が添加されてもよい。
【0032】上記安定剤としては、例えば、ステアリン
酸カルシウム石鹸、ジアルカノール脂肪族第3級アミン
等が挙げられる。
【0033】上記酸化防止剤としては、例えば、t−ブ
チル−ヒドロキシトルエン、テトラキス−[メチレン−
3−(3’−5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート]メタン等が挙げられる。
【0034】上記紫外線吸収剤としては、例えば、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ
−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−アミルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系及
びアデカアーガス社製「LA−57」等のヒンダードア
ミン系などのものが挙げられる。
【0035】本発明及び本発明2の合わせガラス用中間
膜を製造するには、エチレン−(メタ)アクリル酸エス
テル共重合体、有機過酸化物及びアクリル酸エステル
(本発明2ではさらにシランカップリング剤が添加され
る)からなる樹脂組成物が均一に混練されることが必要
であり、その方法としては、例えば、ロールミル等の混
練機を用いて溶融混練させる方法、樹脂組成物全てをそ
のまま混入するドライブレンド法、他の樹脂組成物を高
濃度に含んだエチレン−(メタ)アクリル酸エステル共
重合体のマスターバッチのペレットをエチレン−(メ
タ)アクリル酸エステル共重合体のペレットで希釈する
高濃度マスターバッチ法等が挙げられる。
【0036】上記樹脂組成物を、例えば、カレンダーロ
ール法、押出シートキャスティング法、インフレーショ
ンチューブ法等の従来より公知の方法により製膜するこ
とにより、合わせガラス用中間膜が得られる。
【0037】上記合わせガラス用中間膜を用いて合わせ
ガラスを製造する方法としては、例えば、ガラス板及び
合わせガラス用中間膜からなる積層体を真空バックに入
れて0〜20torrの真空度で脱気した後、真空バッ
クごとオーブンに移し、温度80〜120℃で保持する
方法、得られた積層体を加熱された加圧ゴムロールにて
圧着した後、オーブンにて温度80〜120℃で保持す
る方法が挙げられる。
【0038】上記合わせガラスを製造するとき、例え
ば、金属、無機材料等のガラス以外の剛性体;アクリル
板、ポリカーボネート等の有機ガラス;ポリエステル
膜、ポリウレタン膜等の剛性の低い高分子膜又は紙など
と積層して多層型とされてもよい。
【0039】上記多層型の合わせガラスの層構成として
は、例えば、 (1)ガラス/中間膜/高分子膜/中間膜/ガラス (2)ガラス/中間膜/金属板/中間膜/ガラス/高分
子膜 (3)ガラス/中間膜/紙/中間膜/有機ガラス (4)有機ガラス/中間膜/高分子膜/中間膜/有機ガ
ラス (5)有機ガラス/中間膜/紙/中間膜/有機ガラス 等が挙げられる。
【0040】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。なお、以
下「部」とあるのは「重量部」を意味する。 (実施例1) (1)合わせガラス用中間膜(樹脂シート)の製造 メチルメタクリレート含有量20重量%、メルトインデ
ックス4g/10分のエチレン−メタクリル酸エステル
共重合体(住友化学社製、商品名:アクリフトWH20
2)100部、有機過酸化物として1,1−ビス(t−
ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサン1.0部及びアクリル酸エステルとして1,6−
ヘキサンジオールジアクリレート1.0部をロールミル
に供給し、温度100℃で溶融混練して樹脂組成物を得
た。
【0041】得られた樹脂組成物35部を厚さ0.1m
mのポリエチレンテレフタレート膜2枚で挟着し、プレ
ス成形機にて温度150℃、圧力120kg/cm2 で30
分間プレス成形し、合わせガラス用中間膜とポリエチレ
ンテレフタレート膜とが積層された厚さ0.4mmの樹
脂シートを得、得られた樹脂シートを温度20℃になる
まで放置して冷却した。
【0042】(2)合わせガラスの製造 得られた樹脂シートからポリエチレンテレフタレート膜
を剥離し、縦30cm、横30cm、厚さ3mmの寸法
のフロートガラス2枚で合わせガラス用中間膜を挟着
し、得られた挟着体を真空バックに入れて真空度10to
rrで20分間脱気し、脱気状態を保持したまま挾着体の
入った真空バッグをオーブンに移して100℃で30分
間保持し、合わせガラスを得た。
【0043】(実施例2〜6)表1に示した所定量
(部)のエチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合
体、有機過酸化物及びアクリル酸エステルを用いた以外
は実施例1と同様にして合わせガラスを得た。なお、エ
チレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体として、
実施例2はエチレン−メチルメタクリレート共重合体
(住友化学社製、商品名:アクリフトWH202)、実
施例3及び4はエチレン−メチルメタクリレート共重合
体(住友化学社製、商品名:アクリフトWK402)、
実施例5はエチレン−エチルアクリレート共重合体(日
本ユニカー社製、商品名:DPDJ−9169)、実施
例6はエチレン−エチルアクリレート共重合体(日本ユ
ニカー社製、商品名:NUC−6570)をそれぞれ使
用した。
【0044】(比較例1〜5)表1に示した所定量
(部)のエチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合
体、有機過酸化物及びアクリル酸エステルを用いた以外
は、実施例1と同様にして合わせガラスを得た。なお、
エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体とし
て、比較例1ではエチレン−メチルメタクリレート共重
合体(住友化学社製、商品名:アクリフトWH20
2)、比較例2ではエチレン−メチルメタクリレート共
重合体(住友化学社製、商品名:アクリフトWK40
2)、比較例3ではエチレン−エチルアクリレート共重
合体(日本ユニカー社製、商品名:DPDJ−916
9)、比較例4及び5ではエチレン−エチルアクリレー
ト共重合体(日本ユニカー社製、商品名:NUC−65
70)をそれぞれ使用した。
【0045】
【表1】
【0046】(比較例6)攪拌装置及び還流冷却管付5
リットル3口フラスコに、酢酸ビニル含量32重量%、
メルトインデックス30g/10分のエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(東ソー社製、商品名:ウルトラセン75
0)200部、10重量%水酸化ナトリウム水溶液30
0部及びキシレン1500部を供給し、還流しながら攪
拌して加水分解反応させ、鹸化度90%の部分鹸化物を
得た。得られた部分鹸化物180部、無水フタル酸10
4部、ピリジン40部及びキシレン1500部を、攪拌
装置及び還流冷却管付5リットル3口フラスコに供給
し、温度110℃で4時間還流しながら攪拌して反応さ
せて樹脂組成物を得た。なお、得られた樹脂組成物につ
いて元素分析及び赤外線吸収スペクトル分析し、酢酸ビ
ニル含有量3.2重量%、ビニルアルコール含有量1
6.1重量%、フタル酸ビニル含有量12.7重量%及
びエチレン含有量68重量%であることを確認した。得
られた樹脂組成物を用いた以外は実施例1と同様にして
合わせガラスを得た。
【0047】(比較例7)酢酸ビニル含有量25重量
%、メルトインデックス2g/10分のエチレン−酢酸
ビニル共重合体(三井デュポンポリケミカル社製、商品
名:EVAFLEX360)100部、トリアリルイソ
シアヌレート(日本化成社製、商品名:タイク)3部、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン(日本油脂社製、商品名:パ
ーヘキサ3M)1部及びγ−メタクリロキシプロピルト
リメトキシシラン(チッソ社製)0.3部をロールミル
に供給し、温度100℃で混練して樹脂組成物を得た。
得られた樹脂組成物を用いた以外は実施例1と同様にし
て合わせガラスを得た。
【0048】上記実施例1〜6及び比較例1〜7におい
て得られた合わせガラスについて、耐衝撃性試験、透明
性試験を実施して評価し、得られた結果を表2に示し
た。 耐衝撃性試験 JIS R 3205に準拠して実施した。即ち、温度
23℃、湿度50%で4時間保持した合わせガラスを支
持枠にて垂直に保持し、重量45kg、最大径75mm
の加撃体を30cmの高さから振子式に合わせガラスの
中心に落下させた。破壊部分に直径75mmの球が自由
に通過できる開口を生じた場合を×、生じなかった場合
を○として示した。なお、試験は、n=4で行った。
【0049】透明性試験 東京電色社製「積分式濁度計」を用い、温度23℃、湿
度50%における全光線透過率(%)及びヘイズ値
(%)を測定した。なお、試験は、n=10で行った。
【0050】
【表2】
【0051】(実施例7〜11、比較例8〜14)表3
に示した所定量(部)のエチレン−(メタ)アクリル酸
エステル共重合体(1)及び(2)、有機過酸化物、ア
クリル酸エステルならびにシランカップリング剤からな
る樹脂組成物を実施例1と同様にして調製し、該樹脂組
成物を使用して実施例1と同様な方法により合わせガラ
スを得た。
【0052】なお、エチレン−(メタ)アクリル酸エス
テル共重合体として、実施例7、8、比較例8、9及び
12はエチレン−メチルメタクリレート共重合体(住友
化学社製、商品名:アクリフトWH202)、実施例
9、10、比較例10及び13はエチレン−メチルメタ
クリレート共重合体(住友化学社製、商品名:アクリフ
トWK402)、実施例11及び比較例14はエチレン
−メチルメタクリレート共重合体(住友化学社製、商品
名:アクリフトWH303)をそれぞれ使用した。
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
【0055】上記実施例7〜11及び比較例8〜14に
おいて得られた合わせガラスについて、実施例1と同様
な耐衝撃性試験及び透明性試験ならびに下記の重量平均
分子量測定、接着強度(ピール強度)試験、冷熱試験、
耐湿試験及び煮沸試験を行い、得られた結果を表4に示
した。重量平均分子量 エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体(1)
及び(2)の重量平均分子量は、光散乱ゲルパーミエー
ションクロマトグラフィーGPC(東ソー社製「LS8
000システム〕)及びカラム(昭和電工社製ポリスチ
レンゲル「KF−802」、「KF−803」及び「K
F−804」)を使用して測定した。
【0056】接着強度試験 片側がガラス又は合成樹脂板で、もう一方の側がポリエ
チレンテレフタレート板で合わせガラスを作製し、幅2
cm長さ10cmに切断した試料につき、オリエンテッ
ク社製「テンシロンUCE500」を用いて、引張速度
500mm/分の速度で90度ピール強度を測定した。
【0057】冷熱試験 合わせガラスを70℃で2時間放置した後、70℃から
−20℃まで2時間かけて冷却し、さらに−20℃で2
時間放置した後、−20℃から70℃まで2時間かけて
昇温するサイクルを10回繰り返した後、層剥離の有無
を観察した。
【0058】耐湿試験 合わせガラスを55℃、98%RHの条件下で2時間放
置した後、層剥離の有無を観察した。
【0059】煮沸試験 合わせガラスを沸騰水中に2時間浸漬した後、層剥離の
有無を観察した。
【0060】
【表5】
【0061】(実施例12〜16、比較例17〜23)
表5に示した所定量(部)のエチレン−(メタ)アクリ
ル酸エステル共重合体(1)及び(2)、有機過酸化
物、アクリル酸エステルならびにシランカップリング剤
を用いた樹脂組成物を実施例1と同様にして調製し、該
樹脂組成物を使用して実施例1と同様にして合わせガラ
スを得た。
【0062】なお、エチレン−(メタ)アクリル酸エス
テル共重合体として、実施例12、13、比較例17、
18及び21はエチレン−メチルメタクリレート共重合
体(住友化学社製、商品名:アクリフトWH202)、
実施例14、15、比較例19及び22はエチレン−メ
チルメタクリレート共重合体(住友化学社製、商品名:
アクリフトWK402)、実施例16、比較例20及び
23はエチレン−メチルメタクリレート共重合体(住友
化学社製、商品名:アクリフトWH303)をそれぞれ
使用した。
【0063】また、フロートガラスに代えて、実施例1
3、比較例18及び19はPMMA板(三菱レイヨン社
製「アクリライトHR」)、それ以外はポリカーボネー
ト板(三菱ガス化学社製「ユーピロンシートNF200
0U」)をそれぞれ使用した。
【0064】(比較例15)比較例6で得られた樹脂組
成物を用いて、厚さ3mmの2枚のポリカーボネート板
(三菱ガス化学社製「ユーピロンシートNF2000
U」を、実施例1と同様に合わせ加工して、合わせガラ
スを得た。
【0065】(比較例16)比較例7で得られた樹脂組
成物を用いて、厚さ3mmの2枚のポリカーボネート板
(三菱ガス化学社製「ユーピロンシートNF2000
U」を、実施例1と同様に合わせ加工して、合わせガラ
スを得た。
【0066】
【表6】
【0067】
【表7】
【0068】上記実施例12〜16及び比較例15〜2
3において得られた合わせガラスについて、実施例1と
同様な耐衝撃性試験及び透明性試験ならびに実施例7と
同様な重量平均分子量測定、接着強度(ピール強度)試
験、冷熱試験、耐湿試験及び煮沸試験を行い、得られた
結果を表8に示した。
【0069】
【表8】
【0070】
【発明の効果】本発明の合わせガラス用中間膜の構成は
上述の通りであるから、透明性、耐候性、耐衝撃性及び
ガラスとの接着性等合わせガラスに必要な基本特性が優
れると共に、常温で保管可能であり、調湿やオートクレ
ーブを必要とせずに合わせガラスを容易に製造すること
ができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共
    重合体100重量部、有機過酸化物0.01〜5重量部
    及びアクリル酸と炭素数3〜25の多価アルコールとの
    反応生成物であって、アクリロイル基を2つ以上有する
    アクリル酸エステル0.1〜5重量部からなることを特
    徴とする合わせガラス用中間膜。
  2. 【請求項2】(イ)(メタ)アクリル酸エステル含有量
    15〜35重量%、重量平均分子量10,000〜30
    0,000であるエチレン−(メタ)アクリル酸エステ
    ル共重合体100重量部、 (ロ) (メタ)アクリル酸エ
    ステル含有量5〜35重量%、重量平均分子量500〜
    3,000であるエチレン−(メタ)アクリル酸エステ
    ル共重合体0.5〜20重量部、有機過酸化物0.00
    2〜5重量部、アクリル酸と炭素数3〜25の多価アル
    コールとの反応生成物であって、アクリロイル基を2つ
    以上有するアクリル酸エステル0.03〜5重量部なら
    びにアミノ基、グリシジル基及びメルカプト基からなる
    群より選ばれる1種以上の基を有するシランカップリン
    グ剤0.01〜4重量部からなることを特徴とする合わ
    せガラス用中間膜。
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