JPH06320913A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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- JPH06320913A JPH06320913A JP5136767A JP13676793A JPH06320913A JP H06320913 A JPH06320913 A JP H06320913A JP 5136767 A JP5136767 A JP 5136767A JP 13676793 A JP13676793 A JP 13676793A JP H06320913 A JPH06320913 A JP H06320913A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tread
- groove
- tire
- width
- axial direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/12—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
- B60C11/1272—Width of the sipe
- B60C11/1281—Width of the sipe different within the same sipe, i.e. enlarged width portion at sipe bottom or along its length
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/12—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
- B60C11/1204—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe
- B60C2011/1213—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe sinusoidal or zigzag at the tread surface
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】ウエット性能を向上する。
【構成】トレッド部は、JISA硬度が60〜75°の
ゴムを用いて形成されかつトレッド面にタイヤ円周方向
に連続する複数の縦溝を設けることにより、この縦溝間
の内のリブ及びタイヤ軸方向外側に位置する縦溝のトレ
ッド縁でのびる外のリブからなる複数条のリブを形成す
るとともに、前記内のリブに、タイヤ軸方向と平行又は
傾斜して前記縦溝を継ぐ有巾のサイピングを形成すると
ともに、前記サイピングは、トレッド面に近い細溝部分
と、この細溝部分の半径方向内端に設けられかつ該細溝
部分の溝巾SWの1.5〜3.0倍の最大巾を有する拡
巾底部とからなる断面フラスコ状をなし、しかも前記細
溝部分の深さDSを前記縦溝の溝深さDの0.6倍以上
かつ1.0倍以下とするとともに、前記細溝部分の溝壁
に一方の溝壁から他方の溝壁に向かって突出する突部を
設けたことを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
ゴムを用いて形成されかつトレッド面にタイヤ円周方向
に連続する複数の縦溝を設けることにより、この縦溝間
の内のリブ及びタイヤ軸方向外側に位置する縦溝のトレ
ッド縁でのびる外のリブからなる複数条のリブを形成す
るとともに、前記内のリブに、タイヤ軸方向と平行又は
傾斜して前記縦溝を継ぐ有巾のサイピングを形成すると
ともに、前記サイピングは、トレッド面に近い細溝部分
と、この細溝部分の半径方向内端に設けられかつ該細溝
部分の溝巾SWの1.5〜3.0倍の最大巾を有する拡
巾底部とからなる断面フラスコ状をなし、しかも前記細
溝部分の深さDSを前記縦溝の溝深さDの0.6倍以上
かつ1.0倍以下とするとともに、前記細溝部分の溝壁
に一方の溝壁から他方の溝壁に向かって突出する突部を
設けたことを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウエット性能を向上し
うる空気入りラジアルタイヤに関する。
うる空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ウエット路面を高速走行した際に
生じやすいハイドロプレーニングを抑制し、排水性を高
めることによってウエット性能を向上するため、トレッ
ド部のトレッド面には、タイヤ円周方向に連続する複数
の縦溝、およびこの縦溝を継ぐ複数の横溝、あるいはサ
イピングが設けられていた。
生じやすいハイドロプレーニングを抑制し、排水性を高
めることによってウエット性能を向上するため、トレッ
ド部のトレッド面には、タイヤ円周方向に連続する複数
の縦溝、およびこの縦溝を継ぐ複数の横溝、あるいはサ
イピングが設けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらトレッド
面に多数の横溝を設けると、ドライ路面におけるタイヤ
の接地性が損なわれ、操縦安定性などの走行性能が低下
する傾向にあるため、横溝に比べて溝巾の小さいサイピ
ングをトレッド面に形成することが広く行われている。
面に多数の横溝を設けると、ドライ路面におけるタイヤ
の接地性が損なわれ、操縦安定性などの走行性能が低下
する傾向にあるため、横溝に比べて溝巾の小さいサイピ
ングをトレッド面に形成することが広く行われている。
【0004】一方、サイピングは、溝巾が小さいためト
レッド面の耐摩耗性、耐摩耗性を向上しうる反面、排水
性の確保のため多数本設ける必要があり、これはドライ
性能の観点からは望ましいものではなかった。
レッド面の耐摩耗性、耐摩耗性を向上しうる反面、排水
性の確保のため多数本設ける必要があり、これはドライ
性能の観点からは望ましいものではなかった。
【0005】本発明は、トレッド部を形成するゴムのJ
ISA硬度を従来の 〜 °から60〜75°の範
囲にし、かつサイピングの内端部に拡巾底部を設けるこ
とを基本として、サイピングの数を必要以上に増すこと
なくウエット性能を向上でき、しかも耐摩耗性、耐偏摩
耗性を高めうる空気入りラジアルタイヤの提供を目的と
している。
ISA硬度を従来の 〜 °から60〜75°の範
囲にし、かつサイピングの内端部に拡巾底部を設けるこ
とを基本として、サイピングの数を必要以上に増すこと
なくウエット性能を向上でき、しかも耐摩耗性、耐偏摩
耗性を高めうる空気入りラジアルタイヤの提供を目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、トレッド部か
らサイドウォール部を通りビード部のビードコアの周り
をタイヤ軸方向内側から外側に向かって折返すラジアル
配列のカーカスと、トレッド部の内部かつカーカスの半
径方向外側に配されるベルト層そを具える空気入りラジ
アルタイヤであって、前記トレッド部は、JISA硬度
が60〜75°のゴムを用いて形成されかつ前記トレッ
ド部のトレッド面にタイヤ円周方向に連続する複数の縦
溝を設けることにより、この縦溝間の内のリブ及びタイ
ヤ軸方向外側に位置する縦溝のトレッド縁でのびる外の
リブからなる複数条のリブを形成するとともに、前記内
のリブに、タイヤ軸方向と平行又は傾斜して前記縦溝を
継ぐ有巾のサイピングを形成するとともに、前記サイピ
ングは、トレッド面に近い細溝部分と、この細溝部分の
半径方向内端に設けられかつ該細溝部分の溝巾SWの
1.5〜3.0倍の最大巾を有する拡巾底部とからなる
断面フラスコ状をなし、しかも前記細溝部分の深さDS
を前記縦溝の溝深さDの0.6倍以上かつ1.0倍以下
とするとともに、前記細溝部分の溝壁に一方の溝壁から
他方の溝壁に向かって突出する突部を設ける。
らサイドウォール部を通りビード部のビードコアの周り
をタイヤ軸方向内側から外側に向かって折返すラジアル
配列のカーカスと、トレッド部の内部かつカーカスの半
径方向外側に配されるベルト層そを具える空気入りラジ
アルタイヤであって、前記トレッド部は、JISA硬度
が60〜75°のゴムを用いて形成されかつ前記トレッ
ド部のトレッド面にタイヤ円周方向に連続する複数の縦
溝を設けることにより、この縦溝間の内のリブ及びタイ
ヤ軸方向外側に位置する縦溝のトレッド縁でのびる外の
リブからなる複数条のリブを形成するとともに、前記内
のリブに、タイヤ軸方向と平行又は傾斜して前記縦溝を
継ぐ有巾のサイピングを形成するとともに、前記サイピ
ングは、トレッド面に近い細溝部分と、この細溝部分の
半径方向内端に設けられかつ該細溝部分の溝巾SWの
1.5〜3.0倍の最大巾を有する拡巾底部とからなる
断面フラスコ状をなし、しかも前記細溝部分の深さDS
を前記縦溝の溝深さDの0.6倍以上かつ1.0倍以下
とするとともに、前記細溝部分の溝壁に一方の溝壁から
他方の溝壁に向かって突出する突部を設ける。
【0007】なお前記トレッド部は、タイヤを正規リム
に装着しかつ正規内圧を充填するとともに正規荷重を付
加した正規状態において、平坦路面に接地する周縁内の
面積である接地面の面積Sと前記周縁内において前記リ
ブが接地する実接地面の実接地面積Saとの比Sa/S
を0.8以上とし、かつ前記周縁のタイヤ軸方向の最大
巾である実接地巾WSとトレッド巾Wとの比WS/Wを
0.8以上とすることが望ましい。
に装着しかつ正規内圧を充填するとともに正規荷重を付
加した正規状態において、平坦路面に接地する周縁内の
面積である接地面の面積Sと前記周縁内において前記リ
ブが接地する実接地面の実接地面積Saとの比Sa/S
を0.8以上とし、かつ前記周縁のタイヤ軸方向の最大
巾である実接地巾WSとトレッド巾Wとの比WS/Wを
0.8以上とすることが望ましい。
【0008】
【作用】トレッド部を形成するゴムのJISA硬度を6
0〜75°より好ましくは65〜70°の範囲に規制す
ることによって、トレッド面の耐摩耗性の向上を図る。
0〜75°より好ましくは65〜70°の範囲に規制す
ることによって、トレッド面の耐摩耗性の向上を図る。
【0009】又縦溝を継ぐサイピングは、トレッド面に
近い細溝部分と、この細溝部分の溝巾SWの1.5〜
3.0倍の最大巾を有する拡巾底部とからなる断面フラ
スコ状をなし、しかも前記細溝部分の深さDSを前記縦
溝の溝深さDの0.6倍以上かつ1.0倍以下としてい
る。
近い細溝部分と、この細溝部分の溝巾SWの1.5〜
3.0倍の最大巾を有する拡巾底部とからなる断面フラ
スコ状をなし、しかも前記細溝部分の深さDSを前記縦
溝の溝深さDの0.6倍以上かつ1.0倍以下としてい
る。
【0010】従って、細溝部分から吸上げられた水を拡
巾底部により効率よく縦溝に排水させることができ、ウ
エット性能を向上しうるとともに、多数のサイピングを
設ける必要がなく、トレッド面のパターン剛性を維持す
ることができ、耐摩耗性、耐偏摩耗性を高めうる。
巾底部により効率よく縦溝に排水させることができ、ウ
エット性能を向上しうるとともに、多数のサイピングを
設ける必要がなく、トレッド面のパターン剛性を維持す
ることができ、耐摩耗性、耐偏摩耗性を高めうる。
【0011】なお前記拡巾底部の最大巾を前記溝巾SW
の1.5倍未満とすると排水効率を十分に増大させるこ
とができず、逆に3.0倍よりも大とするとトレッド剛
性の低下を招き、又耐摩耗性の観点からも望ましくな
い。
の1.5倍未満とすると排水効率を十分に増大させるこ
とができず、逆に3.0倍よりも大とするとトレッド剛
性の低下を招き、又耐摩耗性の観点からも望ましくな
い。
【0012】又前記深さDSを前記溝深さDの0.6倍
よりも小とすると早期にサイピングが摩耗しやすく、逆
に1.0倍より大とすると排水性の低下をもたらす。
よりも小とすると早期にサイピングが摩耗しやすく、逆
に1.0倍より大とすると排水性の低下をもたらす。
【0013】さらに本発明では、前記細溝部分の溝壁に
突部を設けることにより、サイピングのトレッド面にお
ける閉止を防止し、ウエット性能の確保を図っている。
突部を設けることにより、サイピングのトレッド面にお
ける閉止を防止し、ウエット性能の確保を図っている。
【0014】なおタイヤを正規リムに装着しかつ正規内
圧を充填するとともに正規荷重を付加した正規状態にお
いて、接地面の面積Sと周縁内においてリブが接地する
実接地面の実接地面積Saと比Sa/Sを0.8以上と
し、しかも実接地巾WSとトレッド巾Wとの比WS/W
を0.8以上とすることによって、タイヤの接地性を高
め、かつ耐摩耗性を向上しうる。
圧を充填するとともに正規荷重を付加した正規状態にお
いて、接地面の面積Sと周縁内においてリブが接地する
実接地面の実接地面積Saと比Sa/Sを0.8以上と
し、しかも実接地巾WSとトレッド巾Wとの比WS/W
を0.8以上とすることによって、タイヤの接地性を高
め、かつ耐摩耗性を向上しうる。
【0015】ここで正規リムとは、THE EUROP
EAN TYRE AND RIMTECHNICAL
ORGANIZATIONが発行するSTANDAR
DMANUAL(ETRTOと通称される)、又はTH
E TYRE andRIMASSOCIATION
INC.が発行するYEAR BOOK(TRAと通称
される)で規定する標準リムであり、又正規内圧とは、
ETRTO、TRAの空気圧一荷重対応表における各タ
イヤの最大空気圧として定義する。なお正規荷重とは、
その最大荷重を意味する。
EAN TYRE AND RIMTECHNICAL
ORGANIZATIONが発行するSTANDAR
DMANUAL(ETRTOと通称される)、又はTH
E TYRE andRIMASSOCIATION
INC.が発行するYEAR BOOK(TRAと通称
される)で規定する標準リムであり、又正規内圧とは、
ETRTO、TRAの空気圧一荷重対応表における各タ
イヤの最大空気圧として定義する。なお正規荷重とは、
その最大荷重を意味する。
【0016】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図において本発明の空気入りラジアルタイヤ1は、
トレッド部2からサイドウォール部3を通りビード部4
のビードコア5の周りをタイヤ軸方向内側から外側に向
かって折返すカーカス6と、トレッド部2の内部かつカ
ーカス6の半径方向外側に配されるベルト層7とを具え
る。
る。図において本発明の空気入りラジアルタイヤ1は、
トレッド部2からサイドウォール部3を通りビード部4
のビードコア5の周りをタイヤ軸方向内側から外側に向
かって折返すカーカス6と、トレッド部2の内部かつカ
ーカス6の半径方向外側に配されるベルト層7とを具え
る。
【0017】なお前記トレッド部2のトレッド面2A
は、JISA硬度が60〜75°、より好ましくは65
〜70°の範囲のトレッドゴム9を用いて形成されると
ともに、カーカス6のトロイド状の本体部と折返し部と
の間には、前記ビードコア5から立上がる断面略三角形
状のビードエーペックス20が配設される。
は、JISA硬度が60〜75°、より好ましくは65
〜70°の範囲のトレッドゴム9を用いて形成されると
ともに、カーカス6のトロイド状の本体部と折返し部と
の間には、前記ビードコア5から立上がる断面略三角形
状のビードエーペックス20が配設される。
【0018】前記カーカス6は、タイヤ赤道Cに対して
75〜90°の角度で傾斜するラジアル配列のカーカス
コードをケーストッピングゴムで被覆した1枚以上、本
例では1枚のカーカスプライからなり、カーカスコード
としてナイロン、レーヨン、ポリエステル、芳香族ポリ
アミド等の有機繊維コードを用いうる。
75〜90°の角度で傾斜するラジアル配列のカーカス
コードをケーストッピングゴムで被覆した1枚以上、本
例では1枚のカーカスプライからなり、カーカスコード
としてナイロン、レーヨン、ポリエステル、芳香族ポリ
アミド等の有機繊維コードを用いうる。
【0019】又前記ベルト層7は、タイヤ赤道Cに対し
て15〜70°の角度で傾けて配したベルトコードをト
ッピングゴムで被覆した本例では2枚のベルトプライ7
a、7bを各ベルトコードを交差させて半径方向内外に
重ねて密着することにより形成される。なおベルトコー
ドとしてスチールの他、ナイロン、ポリエステル、レー
ヨン、芳香族ポリアミドなどの有機繊維コードを用いう
る。
て15〜70°の角度で傾けて配したベルトコードをト
ッピングゴムで被覆した本例では2枚のベルトプライ7
a、7bを各ベルトコードを交差させて半径方向内外に
重ねて密着することにより形成される。なおベルトコー
ドとしてスチールの他、ナイロン、ポリエステル、レー
ヨン、芳香族ポリアミドなどの有機繊維コードを用いう
る。
【0020】トレッド部2のトレッド面2Aには、タイ
ヤ円周方向に連続する複数の縦溝G…が設けられる。こ
の縦溝G…は、本例ではトレッドの中央部、即ちタイヤ
赤道C上に1本とトレッド巾のほぼ1/4の距離をタイ
ヤ赤道Cから隔たる位置に夫々1本合計3本の縦溝G
1、G2、G2を含み、又この縦溝G1、G2は、図2
に示すように本例ではジグザグ状にのびるが、縦溝G
1、G2を直線状に形成してもよい。なお縦溝G1、G
2の溝深さDは、7.0mm±1.5mm程度に設定され
る。
ヤ円周方向に連続する複数の縦溝G…が設けられる。こ
の縦溝G…は、本例ではトレッドの中央部、即ちタイヤ
赤道C上に1本とトレッド巾のほぼ1/4の距離をタイ
ヤ赤道Cから隔たる位置に夫々1本合計3本の縦溝G
1、G2、G2を含み、又この縦溝G1、G2は、図2
に示すように本例ではジグザグ状にのびるが、縦溝G
1、G2を直線状に形成してもよい。なお縦溝G1、G
2の溝深さDは、7.0mm±1.5mm程度に設定され
る。
【0021】さらにトレッド面2Aかつトレッド縁近傍
には、タイヤ円周方向にのびかつ溝深さを前記溝深 と
略等しくした狭巾の細溝G3が設けられる。
には、タイヤ円周方向にのびかつ溝深さを前記溝深 と
略等しくした狭巾の細溝G3が設けられる。
【0022】前記縦溝G1、G2と細溝G3とにより、
トレッド面2Aには、縦溝G1、G2間の2条の内のリ
ブR1、およびタイヤ軸方向外側に位置する縦溝G2の
トレッド縁でのびる、即ち該縦溝G2と細溝G3との間
の2条の外のリブR2からなる複数条、本例では4条の
リブR…が形成される。
トレッド面2Aには、縦溝G1、G2間の2条の内のリ
ブR1、およびタイヤ軸方向外側に位置する縦溝G2の
トレッド縁でのびる、即ち該縦溝G2と細溝G3との間
の2条の外のリブR2からなる複数条、本例では4条の
リブR…が形成される。
【0023】又前記内のリブR1、R1には、前記縦溝
G1、G2から夫々のびるタイヤ軸方向と平行な側部2
1、21をタイヤ軸方向に対して同一の向きに傾斜して
のびる中央部22により継いだ有巾のサイピング10が
タイヤ周方向に等ピッチ間隔で形成される。
G1、G2から夫々のびるタイヤ軸方向と平行な側部2
1、21をタイヤ軸方向に対して同一の向きに傾斜して
のびる中央部22により継いだ有巾のサイピング10が
タイヤ周方向に等ピッチ間隔で形成される。
【0024】このサイピング10は、図3に示すよう
に、トレッド面2Aに近い細溝部分11と、この細溝部
の半径方向内端に設けられかつ該細溝部分11の溝巾S
Wの1.5〜3.0倍の最大巾Bを有する拡巾底部12
とからなる断面フラスコ状をなす。
に、トレッド面2Aに近い細溝部分11と、この細溝部
の半径方向内端に設けられかつ該細溝部分11の溝巾S
Wの1.5〜3.0倍の最大巾Bを有する拡巾底部12
とからなる断面フラスコ状をなす。
【0025】なお前記溝巾SWは、0.4mm以上かつ
1.0mm以下の範囲に設定されるとともに、前記拡巾底
部12の半径方向の長さLを、排水性を維持するため
に、溝巾SWの1.5倍以上かつ3.0倍以下としてい
る。
1.0mm以下の範囲に設定されるとともに、前記拡巾底
部12の半径方向の長さLを、排水性を維持するため
に、溝巾SWの1.5倍以上かつ3.0倍以下としてい
る。
【0026】又前記外のリブR2には、前記縦溝G2の
細溝G3とを継ぐサイピング23が等ピッチ間隔で形成
される。このサイピング23も前記サイピング10と同
様に、内端部に拡巾底部を有することが望ましい。
細溝G3とを継ぐサイピング23が等ピッチ間隔で形成
される。このサイピング23も前記サイピング10と同
様に、内端部に拡巾底部を有することが望ましい。
【0027】このサイピング10とサイピング23とに
より、排水効率を高めることができ、ウエット性能を向
上しうるとともに、狭巾であることによって、接地性が
増し、かつ従来よりも少ない数を設けるだけでよく、耐
摩耗性、耐偏摩耗性を高めうる。
より、排水効率を高めることができ、ウエット性能を向
上しうるとともに、狭巾であることによって、接地性が
増し、かつ従来よりも少ない数を設けるだけでよく、耐
摩耗性、耐偏摩耗性を高めうる。
【0028】さらに前記細溝部分11の深さDSは、排
水性を維持するために、縦溝G1、G2の溝深さDの
0.6倍以上かつ1.0倍以下とするとともに、前記拡
巾底部12の長さLは、前記深さDSの1/2倍以下と
している。
水性を維持するために、縦溝G1、G2の溝深さDの
0.6倍以上かつ1.0倍以下とするとともに、前記拡
巾底部12の長さLは、前記深さDSの1/2倍以下と
している。
【0029】又前記細溝部分11の溝壁13に、一方の
溝壁13から他方の溝壁に向かって突出する直方体状の
突部14を少なくとも2つ設け、サイピング10のトレ
ッド面2Aにおける閉止を防止している。
溝壁13から他方の溝壁に向かって突出する直方体状の
突部14を少なくとも2つ設け、サイピング10のトレ
ッド面2Aにおける閉止を防止している。
【0030】なお前記突部14の半径方向の長さL1
は、前記溝巾SWの0.5倍以上かつ1.0倍以下とす
るとともに、突出長さL2は、前記長さLの1/5倍以
上かつ1/3倍以下とする。
は、前記溝巾SWの0.5倍以上かつ1.0倍以下とす
るとともに、突出長さL2は、前記長さLの1/5倍以
上かつ1/3倍以下とする。
【0031】前記長さL1が溝巾SWの0.5倍よりも
小さいとサイピング10がトレッド面2Aで閉止するこ
とがあり、排水性を低下させる。又前記突出長さL2が
長さLの1/5倍よりも小さいとサイピング10のトレ
ッド面2Aにおける開口を十分に維持できず、逆に1/
3倍よりも大きいと突部14の早期の損傷を招く危険が
ある。
小さいとサイピング10がトレッド面2Aで閉止するこ
とがあり、排水性を低下させる。又前記突出長さL2が
長さLの1/5倍よりも小さいとサイピング10のトレ
ッド面2Aにおける開口を十分に維持できず、逆に1/
3倍よりも大きいと突部14の早期の損傷を招く危険が
ある。
【0032】又本例において、タイヤを正規リムに装着
しかつ正規内圧を充填するとともに正規荷重を付加した
正規状態において、平坦路面に接地する周縁25内の面
積である接地面GCの面積Sと前記周縁25内において
前記リブRが接地する実接地面の実接地面積Saとの比
Sa/Sを0.8以上とし、かつ前記周縁25のタイヤ
軸方向の最大巾である実接地巾WSとトレッド巾Wとの
比WS/Wを0.8以上とすることによって、ドライ路
面における接地性を増し、コーナリングパワーなどの操
縦安定性を向上しうるとともに、偏摩耗を抑制し、耐摩
耗性を高めうる。
しかつ正規内圧を充填するとともに正規荷重を付加した
正規状態において、平坦路面に接地する周縁25内の面
積である接地面GCの面積Sと前記周縁25内において
前記リブRが接地する実接地面の実接地面積Saとの比
Sa/Sを0.8以上とし、かつ前記周縁25のタイヤ
軸方向の最大巾である実接地巾WSとトレッド巾Wとの
比WS/Wを0.8以上とすることによって、ドライ路
面における接地性を増し、コーナリングパワーなどの操
縦安定性を向上しうるとともに、偏摩耗を抑制し、耐摩
耗性を高めうる。
【0033】ここで正規リムとは、前記のように、TR
A或いはETRTOで規定する標準リムであり、又正規
内圧とは、前記規定での空気圧−荷重対応表における各
タイヤの最大空気圧、また正規荷重とは、その最大荷重
として定義する。
A或いはETRTOで規定する標準リムであり、又正規
内圧とは、前記規定での空気圧−荷重対応表における各
タイヤの最大空気圧、また正規荷重とは、その最大荷重
として定義する。
【0034】
【0035】
【発明の効果】叙上の如く本発明の空気入りラジアルタ
イヤは、トレッド部をJISA硬度が60〜75°のゴ
ムを用いて形成し、かつこのトレッド部のトレッド面に
複数の縦溝を設けるとともに、該縦溝を継ぎかつ細溝部
分の半径方向内端に拡巾底部を設けたサイピングを形成
しているため、耐摩耗性、耐偏摩耗性に優れたトレッド
部を具え、しかもウエット性能の向上を図りうる。
イヤは、トレッド部をJISA硬度が60〜75°のゴ
ムを用いて形成し、かつこのトレッド部のトレッド面に
複数の縦溝を設けるとともに、該縦溝を継ぎかつ細溝部
分の半径方向内端に拡巾底部を設けたサイピングを形成
しているため、耐摩耗性、耐偏摩耗性に優れたトレッド
部を具え、しかもウエット性能の向上を図りうる。
【図1】本発明の一実施例を示すタイヤ子午線断面図で
ある。
ある。
【図2】そのトレッドパターンを示す平面図である。
【図3】サイピングを拡大して示す部分断面図である。
2 トレッド部 2A トレッド面 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 7 ベルト層 9 トレッドゴム 10 サイピング 11 細溝部分 12 拡巾底部 13 溝壁 14 突部 25 周縁 D 縦溝の溝深さ DS 細溝部分の深さ G、G1、G2 縦溝 GC 接地面 R リブ R1 内のリブ R2 外のリブ SW 細溝部分の溝巾 W トレッド巾 WS 実接地巾
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B60C 11/12 E 8408−3D
Claims (2)
- 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部を通りビ
ード部のビードコアの周りをタイヤ軸方向内側から外側
に向かって折返すラジアル配列のカーカスと、トレッド
部の内部かつカーカスの半径方向外側に配されるベルト
層そを具える空気入りラジアルタイヤであって、前記ト
レッド部は、JISA硬度が60〜75°のゴムを用い
て形成されかつ前記トレッド部のトレッド面にタイヤ円
周方向に連続する複数の縦溝を設けることにより、この
縦溝間の内のリブ及びタイヤ軸方向外側に位置する縦溝
のトレッド縁でのびる外のリブからなる複数条のリブを
形成するとともに、前記内のリブに、タイヤ軸方向と平
行又は傾斜して前記縦溝を継ぐ有巾のサイピングを形成
するとともに、前記サイピングは、トレッド面に近い細
溝部分と、この細溝部分の半径方向内端に設けられかつ
該細溝部分の溝巾SWの1.5〜3.0倍の最大巾を有
する拡巾底部とからなる断面フラスコ状をなし、しかも
前記細溝部分の深さDSを前記縦溝の溝深さDの0.6
倍以上かつ1.0倍以下とするとともに、前記細溝部分
の溝壁に一方の溝壁から他方の溝壁に向かって突出する
突部を設けたことを特徴とする空気入りラジアルタイ
ヤ。 - 【請求項2】前記トレッド部は、タイヤを正規リムに装
着しかつ正規内圧を充填するとともに正規荷重を付加し
た正規状態において、平坦路面に接地する周縁内の面積
である接地面の面積Sと前記周縁内において前記リブが
接地する実接地面の実接地面積Saとの比Sa/Sを
0.8以上とし、かつ前記周縁のタイヤ軸方向の最大巾
である実接地巾WSとトレッド巾Wとの比WS/Wを
0.8以上としたことを特徴とする請求項1記載の空気
入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5136767A JPH06320913A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5136767A JPH06320913A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06320913A true JPH06320913A (ja) | 1994-11-22 |
Family
ID=15183041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5136767A Pending JPH06320913A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06320913A (ja) |
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1993
- 1993-05-14 JP JP5136767A patent/JPH06320913A/ja active Pending
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