JPH06320784A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JPH06320784A
JPH06320784A JP11131493A JP11131493A JPH06320784A JP H06320784 A JPH06320784 A JP H06320784A JP 11131493 A JP11131493 A JP 11131493A JP 11131493 A JP11131493 A JP 11131493A JP H06320784 A JPH06320784 A JP H06320784A
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JP
Japan
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magnetic
image carrier
developer
recording paper
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Withdrawn
Application number
JP11131493A
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English (en)
Inventor
Kunihiro Inoue
邦弘 井上
Yusuke Sakagami
裕介 坂上
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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  • Electrophotography Using Other Than Carlson'S Method (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複写機能を有し且つ低騒音の印刷装置を提供
することにある。 【構成】 潜像担持体は、磁歪、電歪効果により1画素
分毎に隆起可能な材料を表面に形成し、或いは、現像剤
は、紫外線により硬化するコアをシェル内に封入してな
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ等の出力
装置として使用される印刷装置に関し、特に、複数枚の
紙が重ねられ且つ圧力に感応して複写可能な記録紙を対
象とする印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の複写可能な印刷装置の代表的なも
のとして、ドットインパクト方式の印刷装置がある。ド
ットインパクト式印刷装置の主な構成は、図10に示す
ように、印字ヘッド10、印字ワイヤ11、キャリッジ
12、ガイド軸13及びファブリックリボン14等から
なる。印刷の原理としては、印字ヘッド10内のアクチ
ュエータ(図示省略)に電気的信号を与えると、アクチ
ュエータに接続された印字ワイヤ11がワイヤガイド
(図示省略)を通って前進し、ファブリックリボン14
と記録紙15とを叩くことにより、ファブリックリボン
14中のインクが記録紙15に転写されて印字ワイヤ1
本毎に1画素が形成される。印字ヘッド10は、キャリ
ッジ12に固定された状態で、ガイド軸13上を滑らか
に移動でき、印字ヘッド10が所定の位置に来た所で印
字ワイヤ11が動作することにより、文字等が形成され
ていく。アクチュエータとしては、プランジャソレイド
型、有極型、クラッパ型、スプリングチャージ型、ムー
ビングコイル型、圧電素子型などがあるが、一般的には
クラッパ型やスプリングチャージ型のアクチュエータが
多く使用されている。
【0003】記録紙15としては、複数枚の紙が重ねら
れ且つ圧力に感応して複写可能なものである。通常は、
感圧紙と呼ばれるカーボン紙またはノンカーボン紙を複
数枚重ねることにより複写が可能となり、伝票やレシー
ト等に広く利用されている。なお、現在ではノンカーボ
ン紙が主流になっている。
【0004】図11にノンカーボン紙を用いた記録紙1
5の構成例を示す。図11において、記録紙15は一番
上に位置する上用紙16と、一番下に位置する下用紙1
8と、必要に応じた枚数でこれらの中間に位置する中用
紙17とからなり、上用紙16は普通の紙即ち原紙19
の裏面に発色基剤20が塗布されたものであり、中用紙
17は原紙19の表面に顕色剤21が塗布され且つ裏面
に発色基剤20が塗布されたものであり、下用紙18は
表面に顕色剤21が塗布されたものである。発色基剤2
0は染料を封入したマイクロカプセルの集合体であり、
顕色剤21と向い合せになった状態で限界圧力以上の荷
重が加えられるとそこだけのマイクロカプセルが破壊し
て染料が染み出し、顕色剤21との化学反応により所定
の色が現われる。これがノンカーボン紙における複写の
原理である。
【0005】カーボン紙を用いた記録紙15の構成例を
図12に示す。図12(A)に示すものは上用紙22
と、必要枚数の中用紙23と、下用紙24とからなり、
上用紙22及び中用紙23は同じもので裏面にカーボン
層25として炭素と油またはロウとの混合物25が塗布
されている。下用紙24は普通の紙でありカーボン層2
5はない。図12(B)に示すものは複数枚の普通の用
紙26と、各用紙26間に挾まれた、裏面にカーボン層
25を有する薄いカーボン紙27とからなる。これらの
記録紙15の場合も、圧力によって複写が行われる点に
おいてノンカーボン紙と同様であり、以下の説明ではノ
ンカーボン紙を用いた記録紙について述べるが、カーボ
ン紙の場合でも同様に成立するものである。
【0006】オリジナルの印刷物に加えて例えば2枚の
複写物が必要な場合は、図11に示した上用紙16、中
用紙17及び下用紙18を各1枚所定の順番に重ねて、
上から印字ワイヤ11によって加圧されるようにドット
インパクト式印刷装置にセットすれば、良好な複写物が
得られる。ドットインパクト式印刷装置での複写枚数は
通常、3〜6枚程度が目安である。なお、ボールペンに
よる手書きの場合は4〜5枚程度、電動タイプライタの
場合は6〜10枚程度である。
【0007】なお、他の方式の印刷装置、例えば熱転写
式、インクジェット式、電子写真式の印刷装置で複写が
できるものは、今のところ実用化されていない。
【0008】従って、近年のコンピュータによる情報処
理能力の高まりに連れ、金銭決裁などもコンピュータ処
理化されて大量の情報を出力するニーズがある中、複写
を必要とする伝票やレシート類の発行は増加する一方で
あるが、複写可能な印刷装置はドットインパクト式のも
のに限られていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ドットインパ
クト式印刷装置は印字の際に発生する騒音が大きく、人
間に対して不快感を与えるという欠点がある。即ち、印
刷装置の使用場所によっては、複写機能が必要であり、
しかも印刷時の騒音ができるだけ静かであることが要求
されるが、ドットインパクト式印刷装置はこのような用
途に適していない。本発明は、かかる問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、複写機能
を有し且つ低騒音の印刷装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明の構成は潜像担持体上の潜像を消去する潜像消去器
と、潜像担持体上に潜像を形成する潜像形成器と、潜像
担持体上の潜像を現像剤の集合体で画像に顕像化する現
像器と、潜像担持体上の画像を複数枚の紙が重ねられ且
つ圧力に感応して複写可能な記録紙に転写する転写ロー
ラと、記録紙上に画像を定着する定着器と、転写後に残
った潜像担持体上の現像剤を除去するクリーナとを具備
し、前記潜像担持体は、磁歪、電歪効果により1画素分
毎に隆起可能な材料を表面に形成したことを特徴とす
る。
【0011】また、上記目的を達成する本発明の他の構
成は潜像担持体上の潜像を消去する潜像消去器と、潜像
担持体上に潜像を形成する潜像形成器と、潜像担持体上
の潜像を現像剤の集合体で画像に顕像化する現像器と、
潜像担持体上の画像を複数枚の紙が重ねられ且つ圧力に
感応して複写可能な記録紙に転写する転写ローラと、記
録紙上に画像を定着する定着器と、転写後に残った潜像
担持体上の現像剤を除去するクリーナとを具備し、前記
現像剤は、紫外線により硬化するコアをシェル内に封入
してなることを特徴とする。
【0012】
【実施例】以下、本発明について、図面に示す実施例を
参照して詳細に説明する。 〔実施例1〕図1(A)(B)に、本発明の実施例1を
示す。本実施例は、現像剤としてマイクロカプセルを用
い、紫外線照射により定着するものである。同図に示す
ように、硬いドラム状の潜像担持体1の周辺に潜像消去
器としての消磁器2、潜像形成器としての磁気式記録ヘ
ッド3、現像器4、転写ローラ5、定着器6、クリーナ
7の順に配置されている。これらの基本構成は特公昭5
0−40622号公報、特公昭55−17382号公
報、特公昭57−46795号公報などに開示されてい
る。
【0013】潜像担持体1は、磁気式記録ヘッド3によ
り形成された磁気潜像を担持するものであり、所定の回
転速度で回転する構造となっている。潜像担持体1とし
ては、例えば、ドラム表面に下地層、磁気記録層及び保
護層を形成して構成する。消磁器2は、磁気潜像を形成
する前に古い磁気潜像を消去するものである。消磁器2
には、エネルギー不要の永久磁石式と制御が比較的容易
な電磁石式の2通りがある。
【0014】磁気式記録ヘッド3は、コイルに電流を流
すことにより、磁極からの漏洩磁束が生じ、この漏洩磁
束により潜像担持体1上に磁気潜像を形成するものであ
る。磁気潜像は、湿度の影響を受けにくいため、静電式
に比較し、環境安定性に優れている。磁気記録方式は、
水平記録方式、垂直記録方式の何れでもよい。現像器4
は、スリーブ42中に回転自在にマグネットローラ41
を配置すると共にスリーブ42内に現像剤としてマイク
ロカプセル8を投入し、マグネットローラ41を回転さ
せて、マイクロカプセル8を潜像担持体1に供給し、潜
像担持体1上の磁気潜像にマイクロカプセル8の集合体
を磁気吸着させて顕像化するものである。
【0015】ここで、マイクロカプセル8は、図1
(B)に示すような固いシェル81内に液状のコア82
を封入したものである。コア82は、結着剤、磁性粉等
を基本成分の他に、紫外線の照射により硬化する材料が
添加される。従って、転写ローラ5によりシェル81が
圧力を受けて破壊し、液状のコア81が流出する。流出
したコア82は、記録紙15の繊維の中まで染み込み、
定着工程で紫外線照射により硬化する。
【0016】本実施例のマイクロカプセル8は、現像剤
として従来使用されるマイクロカプセルが定着工程で圧
力により定着されているのに対し、紫外線照射により固
化する点に特徴を有する。マイクロカプセル8の製法と
しては、特に制限するものではなく、界面枕積法(層分
離法、液中乾燥法、融解分散冷却法、スプレードライン
グ法、パンコーティング法、気中懸濁被覆法、粉末
法)、界面反応法(界面重合法、in situ重合
法、液中硬化被覆法、界面反応法)等を用いることがで
きる。
【0017】転写ローラ5は、現像器4により付着させ
たマイクロカプセル8を、記録紙15に転写すると共に
マイクロカプセル8を破壊して、内部のコア82を流出
させるものである。流出した液状のコア81は、記録紙
15の繊維の中まで染み込む。
【0018】記録紙15としては、通常の普通紙を使用
することができる他、複写可能なノンカーボン紙を複数
枚重ねて使用することができる。定着器6は、記録紙1
5上に染み込んだコア82へ紫外線を照射し、コア82
を硬化させて定着させるものである。
【0019】クリーナ7は、転写ローラ5による転写効
率が100%でないとき、潜像担持体1に残存するマイ
クロカプセル8を除去するものである。転写効率が低い
時には、永久磁石を付加して、磁気的に吸引するように
すると良い。
【0020】上記構成を有する本実施例によれば、次の
工程により、印刷を行う。先ず、回転する潜像担持体1
の表面に、磁気式記録ヘッド3により、一定の磁気潜像
を形成し、現像器4によりマイクロカプセル8を付着さ
せて顕像化する。次いで、転写ローラ5により、潜像担
持体1に付着したマイクロカプセル8を記録紙15に転
写すると共にマイクロカプセル8のシェル81を破壊し
て内部のコア82を流出させる。引続き、定着器6から
紫外線を照射して、記録紙15に染み込んだコア82を
固化させる。
【0021】一方、潜像担持体1上に残存したマイクロ
カプセル8はクリーナ7により除去され、潜像も消磁器
2により消磁される。
【0022】尚、上記実施例では、紫外線照射によりマ
イクロカプセル8のコア82を固化させるものであった
が、紫外線に代えて可視光、赤外線により固化するもの
であっても良い。このように本実施例では、マイクロカ
プセル8のコア82が定着工程において、加熱定着では
なく、紫外線照射により固化するという特徴を有する。
【0023】本実施例のマイクロカプセル8のコア81
の材料としては、次のものを用いることができる。 1.光架橋 1−1.水溶性光架橋ポリマー 重クロム酸塩 ジアゾニウム塩 水溶性ジアド化合物
【0024】1−2.非水系光架橋ポリマー ビスアジド化合物 芳香族ジアド化合物
【0025】1−3.光架橋機能を持つ官能基を含むポ
リマー 1−3−1.光2量化型 ケイ皮酸 シンナミリデン酢酸、α−シンナミリデン酢酸 シンナミリデンビルビン酸 1−3−2.ラジカル架橋型
【0026】芳香族アジド基 クロロメチル基 アジドメチル基 ジチオカルバメート基 チアゾール基
【0027】2.光重合 2−1−1.モノマー アクリル酸 メタクリル酸 2−1−2.プレポリマー ポリエステルアクリレート エポキシアクリレート ウレタンアクリレート アルキッド樹脂アクリレート スピラン樹脂アクリレート シリコーン樹脂アクリレート
【0028】2−1−3.重合開始剤 (1)直接解裂型 α、α−ジメトキシ−α−モルホリノ−メチルチオフ
ェニルアセトフェノン 2,4,6−トリメチルベンゾイルホスフィンオキシ
ド (2)水素引抜き型 ベンゾフェノン チオオサントン キノン チオアクリドン
【0029】(3)2分子系 過酸化物 ヨードニウム塩 アルキルほう酸 鉄−アーレン錯体 ビスイミダゾール
【0030】2−2.カチオン重合 2−2−1.モノマー 指環型エポキシ基を含むオリゴマー 2−2−2.光カチオン重合開始剤 スルホニウム塩 ヨードニウム塩 ベンゾイントシレート o−ニトロベンジルトシレート アリールスルホン酸のp−ニトロベンジルエステル p−ニトロベンジル−9,10−ジエトキシアントラ
セン−2−スルホネート 鉄−アーレン錯体 シラノール・アルミニウム錯体 2−2−3.付加重合
【0031】3.光変性 3−1.溶解性抑制物質 o−ナフトキノンジアゾドスルホン酸エステル(NQ
D) 5−ジアゾメルドラム酸 ジアゾジメドン o−ニトロベンジルカルボン酸エステル p−ニトロベンジル−9,10−ジアルコキシアント
ラセン−2−スルホネート
【0032】3−2.ポリマー側鎖官能基の光反応 光フリース転位 ポリ(o−ニトロベンジルメタクリレート) ポリ(o−ニトロベンジル−p−ビニルベンゼンスル
ホネートスチレンン) ポリ(p−ニトロベンジル−p−ビニルベンゼンスル
ホネートスチレンン)
【0033】3−3.光解重合 ポリ(メチルメタクリレート)〔PMMA〕 ポリ(メチルイソプロペニルケトン)〔PMIPK〕 MMAと3−メタクリロキシイミノ−2−ブタノン共
重合体 MMAとインダノンの共重合体 ポリグルタルイミド ポリ(オレフィンスルホン)
【0034】〔実施例2〕図2(A)(B)に本発明の
実施例2を示す。本実施例は、現像剤として多数の一次
粒子を光軟化性樹脂で固めたものを用いる。同図に示す
ように、硬いドラム状の潜像担持体1aの周辺に潜像消
去器としての消磁器2a、潜像形成器としての磁気式記
録ヘッド3a、現像器4a、転写ローラ5a、定着器6
a、クリーナ7aの順に配置されている。
【0035】潜像担持体1aは、磁気式記録ヘッド3a
により形成された磁気潜像を担持するものであり、所定
の回転速度で回転する構造となっている。潜像担持体1
aとしては、例えば、ドラム表面に下地層、磁気記録層
及び保護層を形成して構成する。消磁器2aは、磁気潜
像を形成する前に古い磁気潜像を消去するものである。
消磁器2aには、エネルギー不要の永久磁石式と制御が
比較的容易な電磁石式の2通りがある。
【0036】磁気式記録ヘッド3aは、コイルに電流を
流すことにより、磁極からの漏洩磁束が生じ、この漏洩
磁束により潜像担持体1a上に磁気潜像を形成するもの
である。磁気潜像は、湿度の影響を受けにくいため、静
電式に比較し、環境安定性に優れている。磁気記録方式
は、水平記録方式、垂直記録方式の何れでもよい。現像
器4aは、スリーブ42a中に回転自在にマグネットロ
ーラ41aを配置すると共にスリーブ42a内に現像剤
8aを投入し、マグネットローラ41aを回転させて、
現像剤8aを潜像担持体1aに供給し、潜像担持体1a
上の磁気潜像に磁気吸着させて顕像化するものである。
【0037】ここで、現像剤8aは、図2(B)に示す
ように、一次粒子81aである磁性粉又は小粒径磁性ト
ナーを光軟化性樹脂82aで多数個固めたものを用い
る。光硬化性樹脂82aは、紫外線の照射により軟化
し、光を遮断すると硬化する性質を有する。従って、定
着工程において、紫外線の照射により光軟化性樹脂82
aが軟化して、一次粒子81aである磁性粉又は小粒径
磁性トナーと共に記録紙15の繊維に染み込んで、光の
遮断により光軟化性樹脂82aが硬化して定着すること
になる。尚、光軟化性樹脂82aは、光の未照射の段階
では一定の硬さを有するため、現像剤8aは、転写ロー
ラ6aによる転写の際に、塑性変形しながら、圧力を伝
達する媒体として機能する。
【0038】転写ローラ5aは、現像器4aにより付着
させた現像剤8aを記録紙15に転写すると同時に、現
像剤8aを介して圧力を記録紙15へ伝達するものであ
る。記録紙15としては、通常の普通紙を使用すること
ができる他、複写可能なノンカーボン紙を複数枚重ねて
使用することができる。
【0039】定着器6aは、記録紙15上の現像剤8a
へ紫外線を照射して、光軟化性樹脂82aを軟化させ、
一次粒子81aである磁性粉又は小粒径磁性トナーと共
に記録紙15の繊維の中まで染み込ませる。その後、光
の遮断により、光軟化性樹脂82aが硬化して定着する
ことになる。
【0040】クリーナ7aは、転写ローラ5aによる転
写効率が100%でないとき、潜像担持体1aに残存す
る現像剤8aを除去するものである。転写効率が低い時
には、永久磁石を付加して、磁気的に吸引するようにす
ると良い。
【0041】上記構成を有する本実施例によれば、次の
工程により、印刷を行う。先ず、回転する潜像担持体1
aの表面に、磁気式記録ヘッド3aにより、一定の磁気
潜像を形成し、現像器4aにより現像剤8aを付着させ
て顕像化する。次いで、転写ローラ5aにより、潜像担
持体1aに付着した現像剤8aを記録紙15に転写し、
転写された現像剤8aへ、定着器6aから紫外線を照射
して、光軟化性樹脂82aを軟化させる。軟化した光軟
化性樹脂82aは、一次粒子81aである磁性粉又は小
粒径磁性トナーと共に記録紙15の繊維まで染み込み固
化する。
【0042】一方、潜像担持体1a上に残存した現像剤
8aはクリーナ7aにより除去され、潜像も消磁器2a
により消磁される。ここで、記録紙15として複写可能
なノンカーボン紙が重ねられて複数枚供給されると、転
写ローラ5aによる転写の際、現像剤8aは圧力伝達媒
体として機能することにより、同時に複数枚の複写が可
能となる。
【0043】即ち、転写ローラ5aにより圧力を受けた
現像剤8aは、光軟化性樹脂82aが一定の硬さを有す
るので、破壊することなく、圧力を記録紙15へ伝達す
る。記録紙15である重ねられた複数枚のノンカーボン
紙に圧力が伝達されると、その裏面に塗布されたマイク
ロカプセルが圧力により破壊し、その中の染料が染み出
すことにより、その下のノンカーボン紙の上面に複写が
行われることなる。現像剤8aにより伝達する圧力を調
整するためには、記録紙15の厚さ、現像剤8aの大き
さ、潜像担持体1aと転写ローラ5aとの間隔を制御す
る必要がある。
【0044】このように本実施例では、現像剤8aが圧
力伝達機能と定着機能とを最大限に発揮することができ
るように、一次粒子81aと光軟化性樹脂82aとを組
み合わせたので、それぞれの材質を最適に選択すること
が可能となる。尚、上記実施例では、紫外線照射により
光軟化性樹脂82aを軟化させるものであったが、紫外
線に代えて可視光、赤外線により固化するものであって
も良い。
【0045】〔実施例3〕図3(A)(B)に本発明の
実施例3を示す。本実施例は、現像剤として磁性トナー
に固体接着剤を表面処理したものを用いる。同図に示す
ように硬いドラム状の潜像担持体1bの周辺に潜像消去
器としての消磁器2b、潜像形成器としての磁気式記録
ヘッド3b、現像器4b、転写ローラ5b、定着器6
b、クリーナ7bの順に配置されている。
【0046】潜像担持体1bは、磁気式記録ヘッドによ
り形成された磁気潜像を担持するものであり、所定の回
転速度で回転する構造となっている。潜像担持体1bと
しては、例えば、ドラム表面に下地層、磁気記録層及び
保護層を形成して構成する。消磁器2bは、磁気潜像を
形成する前に古い磁気潜像を消去するものである。消磁
器2bには、エネルギー不要の永久磁石式と制御が比較
的容易な電磁石式の2通りがある。
【0047】磁気式記録ヘッド3bは、コイルに電流を
流すことにより、磁極からの漏洩磁束が生じ、この漏洩
磁束により潜像担持体1b上に磁気潜像を形成するもの
である。磁気潜像は、湿度の影響を受けにくいため、静
電式に比較し、環境安定性に優れている。磁気記録方式
は、水平記録方式、垂直記録方式の何れでもよい。現像
器4bは、スリーブ42b中にマグネットローラ41b
を回転自在に配置すると共にスリーブ42b内に現像剤
8bを投入し、マグネットローラ41bを回転させて、
現像剤8bを潜像担持体1bに供給し、潜像担持体1b
上の磁気潜像に磁気吸着させて顕像化するものである。
【0048】ここで、現像剤8bは、図3(B)に示す
ように、磁性粉81bを含む磁性トナー82bの表面
に、微粒径の固体接着剤83bを付着させたものであ
る。固体接着剤83bは、紫外線の照射により液化し、
光の遮断により固化する性質を有するもの、例えば、マ
イクロカプセルを用いることができる。従って、定着工
程において、紫外線の照射により固体接着剤83bが液
化し、磁性トナー82bと共に記録紙15の繊維に染み
込んで、光の遮断により固体接着剤83bの固化により
定着することになる。尚、現像剤8bは、転写ローラ6
bによる転写の際に、塑性変形しながら、圧力を伝達す
る媒体として機能する。転写ローラ5bは、現像器4b
により付着させた現像剤8bを記録紙15に転写すると
同時に、現像剤8bを介して圧力を記録紙15へ伝達す
るものである。
【0049】記録紙15としては、通常の普通紙を使用
することができる他、複写可能なノンカーボン紙を複数
枚重ねて使用することができる。定着器6bは、記録紙
15上の現像剤8bへ紫外線を照射して、固体接着剤8
1bを液化させ、磁性トナー82bと共に記録紙15の
繊維の中まで食い込ませる。その後、光の遮断により、
固体接着剤81bが固化して定着することになる。
【0050】クリーナ7bは、転写ローラ5bによる転
写効率が100%でないとき、潜像担持体1bに残存す
る現像剤8bを除去するものである。転写効率が低い時
には、永久磁石を付加して、磁気的に吸引するようにす
ると良い。上記構成を有する本実施例によれば、次の工
程により、印刷を行う。先ず、回転する潜像担持体1b
の表面に、磁気式記録ヘッド3bにより、一定の磁気潜
像を形成し、現像器4bにより現像剤8bを付着させて
顕像化する。
【0051】次いで、転写ローラ5bにより、潜像担持
体1bに付着した現像剤8bを記録紙15に転写し、転
写された現像剤8bへ、定着器6bから紫外線を照射し
て、固体接着剤83bを液化させる。液化した固体接着
剤83bは、磁性トナー82bと共に記録紙15の繊維
の中まで染み込み固化する。一方、潜像担持体1b上に
残存した現像剤8bはクリーナ7bにより除去され、潜
像も消磁器2bにより消磁される。
【0052】ここで、記録紙15として複写可能なノン
カーボン紙が重ねられて複数枚供給されると、転写ロー
ラ5bによる転写の際、現像剤8bは圧力伝達媒体とし
て機能することにより、同時に複数枚の複写が可能とな
る。
【0053】即ち、転写ローラ5bにより圧力を受けた
現像剤8bは、固体接着剤83bが液化していないの
で、圧力を記録紙15へ伝達する媒体として機能する。
記録紙15である重ねられた複数枚のノンカーボン紙に
圧力が伝達されると、その裏面に塗布されたマイクロカ
プセルが圧力により破壊し、その中の染料が染み出すこ
とにより、その下のノンカーボン紙の上面に複写が行わ
れることなる。現像剤8bにより伝達する圧力を調整す
るためには、記録紙15の厚さ、現像剤8bの粒径、潜
像担持体1bと転写ローラ5bとの間隔を制御する必要
がある。
【0054】このように本実施例では、現像剤8bが、
転写工程において圧力伝達機能を発揮し、定着工程にお
いて固体接着剤83bの液化により定着機能を発揮する
ので、各機能を最大限に発揮するように、現像剤8bを
最適に設計することが可能となる。尚、上記実施例で
は、紫外線照射により固体接着剤83bを軟化させるも
のであったが、紫外線に代えて可視光、赤外線により固
化するものであっても良い。
【0055】〔実施例4〕図4に本発明の実施例4を示
す。本実施例は、予め記録紙のセルロースに紫外線を照
射して活性化させ、トナーに対する付着力を増すもので
ある。同図に示すように、硬いドラム状の潜像担持体1
cの周辺に潜像消去器としての消磁器2a、潜像形成器
としての磁気式記録ヘッド3c、現像器4c、転写ロー
ラ5c、定着器(図示省略)、クリーナ7cの順に配置
されている。
【0056】潜像担持体1cは、磁気式記録ヘッド3c
により形成された磁気潜像を担持するものであり、所定
の回転速度で回転する構造となっている。潜像担持体1
cとしては、例えば、ドラム表面に下地層、磁気記録層
及び保護層を形成して構成する。消磁器2cは、磁気潜
像を形成する前に古い磁気潜像を消去するものである。
消磁器2cには、エネルギー不要の永久磁石式と制御が
比較的容易な電磁石式の2通りがある。
【0057】磁気式記録ヘッド3cは、コイルに電流を
流すことにより、磁極からの漏洩磁束が生じ、この漏洩
磁束により潜像担持体1c上に磁気潜像を形成するもの
である。磁気潜像は、湿度の影響を受けにくいため、静
電式に比較し、環境安定性に優れている。磁気記録方式
は、水平記録方式、垂直記録方式の何れでもよい。現像
器4cは、スリーブ42c中に回転自在にマグネットロ
ーラ41cを配置すると共にスリーブ42c内に現像剤
8cを投入し、マグネットローラ41cを回転させて、
現像剤8cを潜像担持体1cに供給し、潜像担持体1c
上の磁気潜像に磁気吸着させて顕像化するものである。
【0058】転写ローラ5cは、現像器4cにより付着
させた現像剤8cを記録紙15に転写すると同時に、現
像剤8cを介して圧力を記録紙15へ伝達するものであ
る。記録紙15としては、通常の普通紙を使用すること
ができる。更に、記録紙15に現像剤8cを転写する前
に、予め、記録紙15を活性化するための紫外線照射装
置9cが設けられている。
【0059】紫外線照射装置9cは、記録紙15へ紫外
線を照射して、記録紙15を活性化するものである。こ
こで、活性化とは、微視的にみて、紫外線照射により、
記録紙15の表面のOH基の側鎖が切れて不安定な状態
となり、安定となろうとして、転写工程において現像剤
8cと付着し易くなることを言う。定着器は、記録紙1
5上の現像剤8cを加圧定着するものである。
【0060】クリーナ7cは、転写ローラ5cによる転
写効率が100%でないとき、潜像担持体1cに残存す
る現像剤8cを除去するものである。転写効率が低い時
には、永久磁石を付加して、磁気的に吸引するようにす
ると良い。
【0061】上記構成を有する本実施例によれば、次の
工程により、印刷を行う。先ず、回転する潜像担持体1
cの表面に、磁気式記録ヘッド3cにより、一定の磁気
潜像を形成し、現像器4cにより現像剤8cを付着させ
て顕像化する。次いで、転写ローラ5cにより、潜像担
持体1cに付着した現像剤8cを記録紙15に転写す
る。ここで、記録紙15は、紫外線照射装置9cから紫
外線の照射を受け、微視的には、記録紙15の表面のO
H基の側鎖が切れて不安定な状態となっている為、現像
剤8cと容易に付着する。その後、定着基において、記
録紙15に現像剤8cを加圧定着する。
【0062】一方、潜像担持体1c上に残存した現像剤
8cはクリーナ7cにより除去され、潜像も消磁器2c
により消磁される。
【0063】このように本実施例では、記録紙15を予
め活性化するので、定着工程において、現像剤8cと記
録紙15が容易に付着するという特徴を有する。 〔実施例5〕図5に本発明の実施例5を示す。本実施例
は、垂直磁気ヘッドにより潜像担持体を選択的に隆起さ
せ、インクで印字するものである。同図に示すように、
潜像担持体1dの周辺に、クリーナ7d、潜像形成器と
しての垂直磁気ヘッド3d、現像器4d、転写ローラ5
d、潜像消去器としての消磁ヘッド2dの順に配置され
ている。
【0064】潜像担持体1dは、磁歪効果を有する材料
をマトリクス状に配置して、垂直磁気ヘッド3dの加熱
により、一画素分を潜像として隆起する構造となってお
り、所定の回転速度で回転する構造となっている。消磁
ヘッド2dは、一画素分隆起した潜像を、消磁してもと
の状態へ沈降させるものである。垂直磁気ヘッド3d
は、磁界を垂直に印加することにより、潜像担持体1c
の表面を選択的に加熱するものである。
【0065】現像器4dは、スリーブ42d中に二つの
インクローラ41dを回転自在に配置すると共にスリー
ブ42d内に現像剤としてインクを投入し、インクロー
ラ41dを回転させて、インクを潜像担持体1dに供給
し、潜像担持体1d上の隆起した潜像に付着させて顕像
化するものである。
【0066】転写ローラ5dは、現像器4dにより付着
させたインクを記録紙15に転写すると同時に、隆起し
た潜像により圧力を記録紙15へ伝達するものである。
記録紙15としては、通常の普通紙を使用することがで
きる他、複写可能なノンカーボン紙を複数枚重ねて使用
することができる。クリーナ7dは、潜像担持体1dに
残存するインクを除去するものである。
【0067】上記構成を有する本実施例によれば、次の
工程により、印刷を行う。先ず、回転する潜像担持体1
dの表面に、垂直磁気ヘッド3dにより、選択的に隆起
した潜像を形成し、現像器4dによりインクを付着させ
て顕像化する。次いで、転写ローラ5dにより、潜像担
持体1dに付着したインクを記録紙15に転写する。
【0068】一方、潜像担持体1d上に残存したインク
はクリーナ7dにより除去され、隆起した潜像は消磁ヘ
ッド2dにより冷却され、もとの状態へ沈降する。ここ
で、記録紙15として複写可能なノンカーボン紙が重ね
られて複数枚供給されると、転写ローラ5dによる転写
の際、隆起した潜像が圧力伝達媒体として機能すること
により、同時に複数枚の複写が可能となる。
【0069】即ち、転写ローラ5dによりインクを記録
紙15へ転写する際、隆起した潜像は、圧力を記録紙1
5へ伝達する媒体として機能する。記録紙15である重
ねられた複数枚のノンカーボン紙に圧力が伝達される
と、その裏面に塗布されたマイクロカプセルが圧力によ
り破壊し、その中の染料が染み出すことにより、その下
のノンカーボン紙の上面に複写が行われることなる。隆
起した潜像により伝達する圧力を調整するためには、記
録紙15の厚さ、潜像担持体1dからの隆起量、潜像担
持体1dと転写ローラ5dとの間隔を制御する必要があ
る。
【0070】このように本実施例では、垂直磁気ヘッド
3dにより磁気担持体1dの表面を選択的に隆起させ、
隆起した潜像が圧力伝達機能を発揮するので、当該機能
を最大限に発揮するそうに、垂直磁気ヘッド3d、磁気
担持体1d等を最適に設計することが可能となる。
【0071】〔実施例6〕図6に本発明の実施例6を示
す。本実施例は、電界ヘッドにより潜像担持体を選択的
に隆起させ、インクで印字するものである。同図に示す
ように、潜像担持体1eの周辺に、クリーナ7e、潜像
形成器としての電界ヘッド3e、現像器4e、転写ロー
ラ5e、潜像消去器としての消去ヘッド2eの順に配置
されている。
【0072】潜像担持体1eは、電歪効果を有する材料
をマトリクス状に配置して、電界ヘッド3eの加熱によ
り、一画素分を潜像として隆起する構造となっており、
所定の回転速度で回転する構造となっている。電歪材料
としては、例えばPZTが用いられる。消去ヘッド2e
は、一画素分隆起した潜像を、消去してもとの状態へ沈
降させるものである。電界ヘッド3eは、電界を垂直に
印加することにより、潜像担持体1cの表面を選択的に
加熱するものである。
【0073】現像器4eは、スリーブ42e中に二つの
インクローラ41eを回転自在に配置すると共にスリー
ブ42e内に現像剤としてインクを投入し、インクロー
ラ41eを回転させて、インクを潜像担持体1eに供給
し、潜像担持体1e上の隆起した潜像に付着させて顕像
化するものである。
【0074】転写ローラ5eは、現像器4eにより付着
させたインクを記録紙15に転写すると同時に、隆起し
た潜像により圧力を記録紙15へ伝達するものである。
記録紙15としては、通常の普通紙を使用することがで
きる他、複写可能なノンカーボン紙を複数枚重ねて使用
することができる。クリーナ7eは、潜像担持体1eに
残存するインクを除去するものである。
【0075】上記構成を有する本実施例によれば、次の
工程により、印刷を行う。先ず、回転する潜像担持体1
eの表面に、電界ヘッド3eにより、選択的に隆起した
潜像を形成し、現像器4eによりインクを付着させて顕
像化する。次いで、転写ローラ5eにより、潜像担持体
1eに付着したインクを記録紙15に転写する。
【0076】一方、潜像担持体1e上に残存したインク
はクリーナ7eにより除去され、隆起した潜像は消去ヘ
ッド2eにより冷却され、もとの状態へ沈降する。ここ
で、記録紙15として複写可能なノンカーボン紙が重ね
られて複数枚供給されると、転写ローラ5eによる転写
の際、隆起した潜像が圧力伝達媒体として機能すること
により、同時に複数枚の複写が可能となる。
【0077】即ち、転写ローラ5eによりインクを記録
紙15へ転写する際、隆起した潜像は、圧力を記録紙1
5へ伝達する媒体として機能する。記録紙15である重
ねられた複数枚のノンカーボン紙に圧力が伝達される
と、その裏面に塗布されたマイクロカプセルが圧力によ
り破壊し、その中の染料が染み出すことにより、その下
のノンカーボン紙の上面に複写が行われることなる。隆
起した潜像により伝達する圧力を調整するためには、記
録紙15の厚さ、潜像担持体1eからの隆起量、潜像担
持体1eと転写ローラ5eとの間隔を制御する必要があ
る。
【0078】このように本実施例では、電界ヘッド3e
により磁気担持体1eの表面を選択的に隆起させ、隆起
した潜像が圧力伝達機能を発揮するので、当該機能を最
大限に発揮するそうに、電界ヘッド3e、磁気担持体1
e等を最適に設計することが可能となる。
【0079】〔実施例7〕図7(A)(B)に本発明の
実施例7を示す。本実施例は、現像剤として磁性トナー
に固体接着剤を表面処理したものを用いる。同図に示す
ように硬いドラム状の潜像担持体1fの周辺に潜像消去
器としての消磁器2f、潜像形成器としての磁気式記録
ヘッド3f、現像器4f、転写ローラ5f、クリーナ7
fの順に配置されている。
【0080】潜像担持体1fは、磁気式記録ヘッドによ
り形成された磁気潜像を担持するものであり、所定の回
転速度で回転する構造となっている。潜像担持体1fと
しては、例えば、ドラム表面に下地層、磁気記録層及び
保護層を形成して構成する。消磁器2fは、磁気潜像を
形成する前に古い磁気潜像を消去するものである。消磁
器2fには、エネルギー不要の永久磁石式と制御が比較
的容易な電磁石式の2通りがある。
【0081】磁気式記録ヘッド3fは、コイルに電流を
流すことにより、磁極からの漏洩磁束が生じ、この漏洩
磁束により潜像担持体1f上に磁気潜像を形成するもの
である。磁気潜像は、湿度の影響を受けにくいため、静
電式に比較し、環境安定性に優れている。磁気記録方式
は、水平記録方式、垂直記録方式の何れでもよい。現像
器4fは、スリーブ42f中にマグネットローラ41f
を回転自在に配置すると共にスリーブ42f内に現像剤
8fを投入し、マグネットローラ41fを回転させて、
現像剤8fを潜像担持体1fに供給し、潜像担持体1f
上の磁気潜像に磁気吸着させて顕像化するものである。
【0082】ここで、現像剤8fは、図7(B)に示す
ように、接着剤81fをコアとしてシェル82fの内部
に有するマイクロカプセル接着剤の表面に磁性粉83f
を付着させたものを用いる。シェル82fは、転写工程
における圧力により破壊して、内部の接着剤81fが流
出する。現像剤8fは、その表面に磁性粉81fを付着
させたので、現像工程において、潜像担持体1fの潜像
からの磁束が通りやすいという利点がある。転写ローラ
5fは、現像器4fにより付着させた現像剤8fを記録
紙15に転写すると同時に、現像剤8fのシェル82f
を圧壊するものである。記録紙15としては、通常の普
通紙を使用することができる。
【0083】クリーナ7fは、転写ローラ5fによる転
写効率が100%でないとき、潜像担持体1fに残存す
る現像剤8fを除去するものである。転写効率が低い時
には、永久磁石を付加して、磁気的に吸引するようにす
ると良い。上記構成を有する本実施例によれば、次の工
程により、印刷を行う。先ず、回転する潜像担持体1f
の表面に、磁気式記録ヘッド3fにより、一定の磁気潜
像を形成し、現像器4fにより現像剤8fを付着させて
顕像化する。ここで、現像剤8fは、その表面に磁性粉
83fが付着しているため、磁束が通りやすく、確実に
磁気潜像に付着する。
【0084】次いで、転写ローラ5fにより、潜像担持
体1fに付着した現像剤8fを記録紙15に転写すると
同時に現像剤8fのシェル82fを圧壊する。流出した
接着剤81fは、磁性粉83fと共に記録紙15の繊維
の中まで染み込み固化する。一方、潜像担持体1f上に
残存した現像剤8fはクリーナ7fにより除去され、潜
像も消磁器2fにより消磁される。
【0085】このように本実施例では、現像剤8fは、
表面に磁性粉83fが付着しているため、磁束が通りや
すく、また、転写工程においてシェル82fの圧壊によ
り、内部の接着剤81fが流出して定着を行えるという
特徴を有する。
【0086】〔実施例8〕図8に本発明の実施例8を示
す。本実施例は、転写工程において、超音波エネルギー
を利用してマイクロカプセルトナーを破壊するものであ
る。同図に示すように硬いドラム状の潜像担持体1gの
周辺に潜像消去器としての消磁器2g、潜像形成器とし
ての磁気式記録ヘッド3g、現像器4g、転写ローラ5
g、定着器6g、クリーナ7gの順に配置されている。
【0087】潜像担持体1gは、磁気式記録ヘッドによ
り形成された磁気潜像を担持するものであり、所定の回
転速度で回転する構造となっている。潜像担持体1gと
しては、例えば、ドラム表面に下地層、磁気記録層及び
保護層を形成して構成する。消磁器2gは、磁気潜像を
形成する前に古い磁気潜像を消去するものである。消磁
器2gには、エネルギー不要の永久磁石式と制御が比較
的容易な電磁石式の2通りがある。
【0088】磁気式記録ヘッド3gは、コイルに電流を
流すことにより、磁極からの漏洩磁束が生じ、この漏洩
磁束により潜像担持体1g上に磁気潜像を形成するもの
である。磁気潜像は、湿度の影響を受けにくいため、静
電式に比較し、環境安定性に優れている。磁気記録方式
は、水平記録方式、垂直記録方式の何れでもよい。
【0089】現像器4gは、スリーブ42g中にマグネ
ットローラ41gを回転自在に配置すると共にスリーブ
42g内に現像剤としてマイクロカプセルトナー8gを
投入し、マグネットローラ41gを回転させて、マイク
ロカプセルトナー8gを潜像担持体1gに供給し、潜像
担持体1g上の磁気潜像に磁気吸着させて顕像化するも
のである。
【0090】ここで、マイクロカプセルトナー8gは、
磁性粉を含む液状のコアを固いシェル内に封入したもの
である。転写工程において、シェルが圧壊すると、内部
のコアが流出し、磁性粉と共に記録紙15に染み込み固
化する。転写ローラ5gは、現像器4gにより付着させ
たマイクロカプセルトナー8gを記録紙15に転写する
と同時に、マイクロカプセルトナー8gのシェルを圧壊
するものであり、更に、本実施例では超音波を発生し
て、マイクロカプセルの破壊強度を低下させるようにし
ている。
【0091】記録紙15としては、通常の普通紙を使用
することができる。クリーナ7gは、転写ローラ5によ
る転写効率が100%でないとき、潜像担持体1gに残
存するマイクロカプセルトナー8gを除去するものであ
る。転写効率が低い時には、永久磁石を付加して、磁気
的に吸引するようにすると良い。
【0092】上記構成を有する本実施例によれば、次の
工程により、印刷を行う。先ず、回転する潜像担持体1
gの表面に、磁気式記録ヘッド3gにより、一定の磁気
潜像を形成し、現像器4gによりマイクロカプセルトナ
ー8gを付着させて顕像化する。次いで、転写ローラ5
gにより、潜像担持体1gに付着したマイクロカプセル
トナー8gを記録紙15に転写する同時に圧力を加えて
マイクロカプセルトナー8gのシェルを圧壊する。ここ
で、転写ローラ5gから超音波を発生させることによ
り、マイクロカプセルトナー8gの破壊強度が低下し、
低い線圧でも確実にマイクロカプセルトナー8gのシェ
ルを破壊することができる。
【0093】一方、潜像担持体1g上に残存したマイク
ロカプセルトナー8gはクリーナ7gにより除去され、
潜像も消磁器2gにより消磁される。このように本実施
例では、転写工程において、転写ローラ5gからマイク
ロカプセルトナー8gへ超音波を加えることにより、そ
の破壊強度を低下させることができるので、確実に、マ
イクロカプセルトナー8gを定着させることが可能とな
る。
【0094】〔実施例9〕図9に本発明の実施例9を示
す。本実施例は、マイクロカプセルトナーを帯電させ、
電界により選択的に記録紙へ飛翔させて、破壊し固化さ
せるものである。同図に示すように、予め帯電したマイ
クロカプセルトナー8hを現像ヘッド4fに収容し、現
像ヘッド4fの前面に電極9hを配置して選択的に電界
を形成する。マイクロカプセルトナー8hは、磁性粉を
含む液状のコアを固いシェル内に封入したものである。
【0095】帯電したマイクロカプセルトナー8hは、
この電界により、選択的に加速して飛翔し、記録紙15
に衝突し、シェルが破壊して内部のコアが流出する。流
出したコアは磁性粉とと共に記録紙15へ染み込み固化
する。このように本実施例によれば、潜像担持体、転写
ローラ等を不要として、印刷することができるという利
点がある。
【0096】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明の印刷装置によれば、ドットインパク
ト式印刷装置のような大きな騒音を発生することなく、
印刷と同時に複写をとることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る印刷装置の概略構造を
示す図。
【図2】本発明の実施例2に係る印刷装置の概略構造を
示す図。
【図3】本発明の実施例3に係る印刷装置の概略構造を
示す図。
【図4】本発明の実施例4に係る印刷装置の概略構造を
示す図。
【図5】本発明の実施例5に係る印刷装置の概略構造を
示す図。
【図6】本発明の実施例6に係る印刷装置の概略構造を
示す図。
【図7】本発明の実施例7に係る印刷装置の概略構造を
示す図。
【図8】本発明の実施例8に係る印刷装置の概略構造を
示す図。
【図9】本発明の実施例9に係る印刷装置の概略構造を
示す図。
【図10】ドットインパクト式印刷装置の画像形成機構
を示す図。
【図11】ノンカーボン紙を用いた記録紙の構成例を示
す図。
【図12】カーボン紙を用いた記録紙の構成例を示す
図。
【符号の説明】
1,51 潜像担持体 2,52 潜像消去器 3,53 潜像形成器 4,54 現像器 5,55,60 転写ローラ 6,57 定着器 7,58 クリーナ 8,59 現像剤 15 記録紙 16,22 上用紙 17,23 中用紙 18,24 下用紙 19 原紙 20 発色基剤 21 顕色剤 25 カーボン層 26 普通用紙 27 カーボン紙 56a,56b 加圧用ローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持体上の潜像を消去する潜像消去
    器と、潜像担持体上に潜像を形成する潜像形成器と、潜
    像担持体上の潜像を現像剤の集合体で画像に顕像化する
    現像器と、潜像担持体上の画像を複数枚の紙が重ねられ
    且つ圧力に感応して複写可能な記録紙に転写する転写ロ
    ーラと、記録紙上に画像を定着する定着器と、転写後に
    残った潜像担持体上の現像剤を除去するクリーナとを具
    備し、前記潜像担持体は、磁歪、電歪効果により1画素
    分毎に隆起可能な材料を表面に形成したことを特徴とす
    る印刷装置。
  2. 【請求項2】 潜像担持体上の潜像を消去する潜像消去
    器と、潜像担持体上に潜像を形成する潜像形成器と、潜
    像担持体上の潜像を現像剤の集合体で画像に顕像化する
    現像器と、潜像担持体上の画像を複数枚の紙が重ねられ
    且つ圧力に感応して複写可能な記録紙に転写する転写ロ
    ーラと、記録紙上に画像を定着する定着器と、転写後に
    残った潜像担持体上の現像剤を除去するクリーナとを具
    備し、前記現像剤は、紫外線により硬化するコアをシェ
    ル内に封入してなることを特徴とする印刷装置。
JP11131493A 1993-05-13 1993-05-13 印刷装置 Withdrawn JPH06320784A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100417072B1 (ko) * 2001-10-23 2004-02-05 박태규 라벨 인쇄장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100417072B1 (ko) * 2001-10-23 2004-02-05 박태규 라벨 인쇄장치

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