JPH0632051Y2 - モップ把持具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、モップ把持具に係り、さらに詳しくは把持具
の柄の途中を弾性変形可能に構成したモップ把持具に関
するものである。

［従来の技術］ 多数の房状体を有し、上面に袋状部を有するモップ本体
を着脱することができるように構成したモップ把持具が
各種提案されている。

これらの把持具はその上面の中央部に把持具の長手方向
に沿って回動できる枢着部を介して柄等が設けられてい
る。

［考案が解決しようとする課題］ 従来の技術で述べたような把持具の柄竿は一定の方向に
しか回動できず、他の方向には回動せず、柄竿は常に剛
直状態にあり、使い勝手が悪いと言う問題点があった。

本考案は従来の技術の有するこのような問題点に鑑みな
されたもので、その目的とするところはモップの柄の途
中をフレキシブルにし、使い勝手を向上させたモップ把
持具を提供しようとするものである。

［課題を解決するための手段］ 上述した目的を達成するために、本考案においては、柄
の下端部近傍を上下に分断し、両者間を弾性変形部材で
連結した構造を採用した。

上述した構造を採用すると、柄竿は枢着部で一定方向に
回動するほか、下端部近傍の弾性変形部材の部分でいず
れの方向にもフレキシブルに屈曲でき、使い勝手が向上
する。

［実施例］ 以下、図面に基いて本考案のいくつかの実施例を説明す
る。

［第１実施例］ 第１図〜第４図は本考案の第１の実施例を説明するもの
で、図において符号１で示すものは把持具で、細長いプ
ラスチックの帯板から形成されている。

即ち、把持具１は上板２を有し、その上面の中央部には
柄３の枢着部４が形成されている。上板２の両端には屈
曲部5,6が形成されており、一方の屈曲部５側には長尺
の屈曲部７が、他方の屈曲部６には短尺の屈曲板８がそ
れぞれ内側に向かって、かつ、上板２と並行に形成され
ている。

そして、長尺の屈曲板７の先端は短尺の屈曲板８の下側
に重合している。この重合部において、屈曲板の上面
と、屈曲板８の下面には幅方向に横断した状態で、か
つ、相補的な断面を有する波状の滑り止め9,10が形成さ
れている。

これら滑り止め9,10が対向して形成された屈曲板7,8の
重合部には緊締手段11が設けられている。図に示す緊締
手段11は回転係合構造を採用している。

一方、柄３の下端部近傍は上下に分断されており、両者
間は弾性変形部材12によって接続されている。

弾性変形部材12は第３図および第４図に示すように中実
な構造のベローズ13となっており、その上下端には上下
の柄の端部中に嵌合される円柱部14となっている。

また、円柱部14の基部を囲んで、ベローズ13の上下端に
は円筒部15が連続して形成されている。円柱部14と円筒
15との間の隙間は中空の柄３の肉厚とほぼ同一である。

上下の円柱部14,14には同一方向に横断して透孔16が形
成されている。また、分断された柄３の対向する端部に
も、円柱部14の嵌合時において透孔16と対向する透孔
（図示省略）が形成されている。

弾性変形部材12は上下の円柱部14,14を分断された柄３
の対向する端部中に嵌合させ、円筒部15によって柄３の
端部を覆い、柄側の透孔と円柱部14の透孔16を合わせ、
ピン17を嵌合させることにより柄３側に連結、固定され
る。

本実施例は上述したように柄の下端部の途中に弾性変形
部材12を介在させた構造を採用しているため、使用時に
は枢着部４における柄３の回動方向に制約されず、第４
図に示すように全ての方向に弾性変形部材12の部分を中
心として屈曲できる。

従って、使用時において使い勝手がよく、疲れが少な
い。

［第２実施例］ 第５図および第６図は本考案の第２の実施例を説明する
もので、各図中第１の実施例と同一部分には同一符号を
付し、その説明は省略する。本実施例にあっては弾性変
形部材12の部分が長く、かつ、上半部18と下半部19の２
つの部分から構成されている。

上半部18はベローズ13を有し、その上端には雌ねじ部20
が形成されており、下端部には小直径の雄ねじ部21が形
成されている。

下半部19も上半部18と同様にベローズ13を有し、上端部
には前記雄ねじ部21が螺合される雌ねじ部20が形成さ
れ、下端部には雄ねじ部21が形成されている。即ち、上
半部18と、下半部19とは同一に形成されている。

一方、柄３の上半部３ａの下端には上半部18の雌ねじ部
20中に螺合される雄ねじ22がピン23によって固定されて
いる。また、柄の上半部３ａの下端には上半部18の上端
と同一の外形を有する幅広のフランジ部24が形成されて
いる。

さらに、柄の下半部３ｂの上端には下半部19の外径と同
一の外径を有する幅広のフランジ部25が形成され、さら
にその下部には固定用のピン23が嵌合される透孔26が形
成されている。

弾性変形部材12の上半部18と下半部19とは雄ねじ部21と
雌ねじ部20とを螺合させることにより一体化される。そ
して、上半部18は柄の上半部３ａ側と雄ねじ部22と雌ね
じ部20とを螺合させることにより一体化され、下半部19
と柄の下半部３ｂとは雄ねじ部21を嵌合させ、透孔26か
らピン23を貫通させることにより一体化され、第６図に
示すように比較的長い弾性変形部材12を有する柄３とな
る。

本実施例は以上のように構成されているため、弾性変形
部材12が長くなり、この部分で全方向に自由にフレキシ
ブルに変形でき、大きな自由度を得ることができ、使い
勝手がさらによくなる。

［効果］ 以上の説明から明らかなように、本考案によれば把持具
側にその長手方向に沿って回動自在に枢着された柄の下
端部近傍に全方向に自由に弾性変形できる弾性変形部材
を介在させた構造を採用しているため、柄は枢着部の回
動方向に関係なく、自由に全方向に屈曲できるため、狭
い場所や机の下など清掃しにくい場所の清掃時におい
て、大きな自由度を柄が得ることができ、使い勝手のよ
いモップ把持具を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本考案の第１の実施例を説明するもの
で、第１図は全体斜視図、第２図は一部拡大縦断側面
図、第３図は弾性変形部材の斜視図、第４図は一部拡大
縦断側面図、第５図および第６図は本考案の第２の実施
例を説明するもので、第５図は要部の分解斜視図、第６
図は全体斜視図である。 １…把持具、13…ベローズ ３…柄、14…円柱部 ４…枢着部、15…円筒部 11…緊締手段、20…雌ねじ部 12…弾性変形部材、21…雄ねじ部

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上面のほぼ中央部に柄杆３の枢着部４を形
   成した一定幅の帯板２の両端を下方向けに屈曲し、一方
   の屈曲板５の先端を帯板２の上板と並行に反対側屈曲部
   近傍に延長し、他方の屈曲板６の先端は短尺に形成する
   とともに前記一方側の延長部に重合し、かつ、該重合部
   分を緊締手段11により固定し、前記柄杆３の下端部近傍
   を上下に分離し、両者間を弾性変形部材12を介して連結
   したことを特徴とするモップ把持具。
2. 【請求項２】弾性変形部材12はベローズ13であることを
   特徴とする請求項１記載のモップ把持具。
3. 【請求項３】ベローズ13は上下２段に連結して設けたこ
   とを特徴とする請求項２記載のモップ把持具。
4. 【請求項４】弾性変形部材12のベローズ13の上下端に円
   柱部14を形成し、円柱部14の基部外周に円筒部15を設け
   たことを特徴とする請求項１、２記載のモップ把持具。
5. 【請求項５】弾性変形部材12のベローズ13の上端部に雌
   ねじ部20を、下端部に雄ねじ部21を夫々形成したことを
   特徴とする請求項１、２、３記載のモップ把持具。