JPH06320416A - 研磨方法及び研磨装置 - Google Patents

研磨方法及び研磨装置

Info

Publication number
JPH06320416A
JPH06320416A JP9032793A JP9032793A JPH06320416A JP H06320416 A JPH06320416 A JP H06320416A JP 9032793 A JP9032793 A JP 9032793A JP 9032793 A JP9032793 A JP 9032793A JP H06320416 A JPH06320416 A JP H06320416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
end point
vibration
processing end
workpiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9032793A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichiro Murai
誠一郎 村井
Katsuyoshi Kojima
勝義 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP9032793A priority Critical patent/JPH06320416A/ja
Priority to KR1019940004968A priority patent/KR940022734A/ko
Priority to EP94103889A priority patent/EP0616362A3/en
Publication of JPH06320416A publication Critical patent/JPH06320416A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明は、振動モードの異なる複数種の素材か
らなる被加工物の平面加工において、研磨されている素
材の構造の変化に基因する振動モード又は歪み量の変化
に基づいて研磨加工の終点検出を行い研磨加工を停止さ
せるようにしたものである。 【効果】本発明によれば研磨量の厳密な制御が可能とな
る結果、例えば高速MOS用に必要な超薄膜SOI等の
超精密研磨プロセスに適用した場合、歩留りや信頼性等
が飛躍的な向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウエハなどの研磨装置
におけるウエハ厚のモニタリングを行うことにより研磨
加工の終点検出を行う研磨方法及び研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】SOI(ilicon ns
ulator)は、耐放射性、耐ラッチアップおよび低
寄生容量の特徴により、高速LSIへの適用が期待され
ている。ところで、図15は、タブルゲートMOS(
etal xide emiconductor)
構造の製造プロセスを示している。すなわち、<工程1
>多結晶Si基板Aにフィールド酸化膜Bを形成後、通
常のゲート形成技術を用いてバックゲート酸化膜Cとバ
ックゲート電極Dを形成する。<工程2>CVD(化学
蒸着)酸化膜Eをバックゲート酸化膜Cの上から堆積さ
せる。<工程3>CVD酸化膜Eを研磨し、バックゲー
トの段差を平坦化する。<工程4>バックゲートを形成
した基板FとBPSG(ボロン注入リン化ケイ素ガラ
ス:oron−doped hospho−il
icate lass)付きの支持基板Gをパルス静
電接着法により張り合わせる。<工程5>フィールド酸
化膜BをストッパとしてSi基板Aの研削と選択研磨を
行い、フィールド酸化膜Bの段差分の薄膜Si部Kを形
成する。<工程6>通常のプロセスにより、薄膜Si部
KにフロントゲートMOSFETのソースM,ドレイン
N及びフロントゲートQを形成する。
【0003】ところで、<工程5>のSiの選択研磨に
より、通常、ウエハの厚さは、625μmから400μ
m程度まで減少する。しかしながら、この<工程5>に
おいては、選択研磨の終点検出が困難であるため、しば
しば過剰研磨(オーバポリシング)が問題となる。この
過剰研磨により、薄膜Si部Kに凹みが生じ、製造歩留
向上の阻害要因となっている。
【0004】そこで、従来においては、ある程度までは
加工時間で管理し、その後は、短時間ごとに目視により
観察して、加工終点を検出していた。そのため、能率が
悪いばかりか、加工終点の検出誤差が入る余地が大きか
った。他方、ウエハの厚さを光学法または電気容量法に
より測定することにより加工終点検出することも考えら
れるが、被測定面が加工液などで汚れていると測定誤差
を生じるため、オンマシン・インプロセス測定には適し
ていなかった。また、超音波法によりウエハの厚さを測
定することにより加工終点を検出する方法は、精度的に
不十分である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、SOI
製造プロセスにおいて実施される選択研磨の従来の加工
終点検出装置は、検出精度及び検出能率の点で不十分で
あった。この発明は、上記事情を勘案してなされたもの
で、選択研磨の加工終点検出をインプロセスで、しかも
高精度で行うことのできる加工終点検出方法及び研磨装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、振動モードの
異なる複数種の素材からなる被加工物の平面加工におい
て、研磨されている素材の構造の変化に基因する振動モ
ードの変化に基づいて研磨加工の終点検出を行い研磨加
工を停止させるようにしたものである。
【0007】
【作用】本発明によれば研磨量の厳密な制御が可能とな
る結果、例えば高速MOS用に必要な超薄膜SOI等の
超精密研磨プロセスに適用した場合、加工能率、歩留
り、信頼性等が飛躍的に向上する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
述する。図1は、この実施例の研磨装置を示している。
この研磨装置は、SOIとなる薄板状の被加工物1を平
面研磨する研磨部2と、この研磨部2により平面研磨さ
れている被加工物1の加工終点を検出する加工終点検出
部3とからなっている。
【0009】しかして、図2は、被加工物1の加工前の
構造を示している。すなわち、この被加工物1は、第1
基板部4と、この第1基板部4に対してパルス静電接着
法により張り合わされた第2基板部5とからなってい
る。しかして、第1基板部4は、多結晶SiからなるS
i薄膜6と、このSi薄膜6上に形成されたSiO2
らなるフィールド酸化膜7と、このフィールド酸化膜7
の開口部7aに形成されたバックゲート酸化膜8と、こ
のバックゲート酸化膜8上に形成されたバックゲート電
極9と、Si薄膜6のバックゲート電極6側全面を被覆
するCVD−SiO2 膜10とからなっている。すなわ
ち、フィールド酸化膜7の開口部7aには、その深さ方
向の中央部にバックゲート酸化膜8が板面に平行に配設
され、このバックゲート酸化膜8の両側にCVD−Si
2 膜10とSi薄膜6の一部が充填されている。一
方、第2基板部5は、支持基板11と、この支持基板1
1上に形成されたBPSG膜12とからなっている。そ
して、BPSG膜12とCVD−SiO2 膜10との接
着により第1基板部4と第2基板部5とが一体的に接合
されている。しかして、この実施例にては、Si薄膜6
をフィールド酸化膜7が露出するまで平面研磨すること
を目的としている(図2想像線領域)。
【0010】しかして、研磨部2は、下定盤部13と、
この下定盤部13に対向して上方位置に配設された上定
盤部14と、下定盤部13と上定盤部14を電気的に統
御する加工制御機構21とからなっている。なお、この
研磨部2には、研磨部位に加工液Lを供給する給液部1
5が付随している。そして、下定盤部13は、円盤をな
す下定盤16と、この下定盤16に貼着された例えば発
泡ウレタンなどの研磨布17と、この下定盤16を保持
して回転駆動する下定盤駆動機構18とからなってい
る。さらに、上定盤部14は、下定盤16の半径よりも
小さい直径の上定盤19と、この上定盤19を軸支して
回転駆動するとともに下定盤16に対して加圧するとか
らなっている。なお、これら上定盤駆動機構20と下定
盤駆動機構18は、前述した加工制御機構21により電
気的に統御される。ここで、上定盤駆動機構20は、上
定盤19を軸体20bを介して上下方向に昇降させる例
えば空気圧シリンダなどの昇降手段20aを有してい
る。また、給液部15は、遊離砥粒を含有する加工液L
を研磨部位に噴射するノズル22と、このノズル22に
供給する加工液Lを貯蔵するタンク23とからなってい
る。他方、加工終点検出部3は、上定盤19の背面に取
り付けられた例えば半導体ゲージ型(あるいは圧電型ま
たはひずみゲージ型でもよい。)の加速度ピックアッ
プ,歪ゲージ付きカンチレバーなどの振動センサ24
と、この振動センサ24から出力された振動検出信号S
Vを増幅する増幅器25と、この増幅器25にて増幅さ
れた振動検出信号SVのうち加工終点検出に必要な周波
数成分のみを抽出するバンドパスフィルタ26と、この
バンドパスフィルタ26から出力された必要な周波数成
分のみからなる振動検出信号SFを入力し後述する振動
解析を行う振動解析器27と、この振動解析器27にお
ける解析信号SAを入力し加工終点検出を行い加工停止
信号SSを加工制御機構21に出力する加工終点検出器
28とからなっている。しかして、振動センサ24から
増幅器25への信号の伝達は、無線方式で行われるよう
に設けられていて、両者は信号授受のためのアンテナを
有している。また、バンドパスフィルタ26は、2kH
z〜4kHzの周波数帯域の振動検出信号SVのみ通過
させるように設定されている。さらに、振動解析器27
は、FFT(ast ourier ransf
orm)型の振動解析装置であって、2kHz〜4kH
zの周波数帯域のパワー・スペクトラムを示す解析信号
SAを出力するものである。さらに、加工終点検出器2
8には、閾値PTが設定されていて、振動解析器27か
ら出力された解析信号SAがこの閾値PTを越えた場合
に、加工停止信号SSを加工制御機構21に出力するよ
うに設けられている。
【0011】つぎに、上記構成の研磨装置を用いて、こ
の実施例の研磨方法について述べる。まず、上定盤19
に被加工物1をSi薄膜6が研磨布17に対向するよう
に貼着する。つぎに、加工制御機構21から下定盤駆動
機構18に回転信号SRDを印加し、下定盤16を矢印
R1方向に例えば60〜120rpm程度で回転させ
る。つづいて、加工制御機構21から上定盤駆動機構2
0に回転信号SRU及び下降信号SDを印加し、上定盤
19を矢印R2方向に例えば毎分60〜120rpm程
度回転させるとともに、矢印D1方向に下降させ、Si
薄膜6を研磨布17に接触させる。なお、上定盤19の
下降は、研磨圧が200〜600gf/cm2 程度の状
態で停止する。このとき、ノズル22を介して加工液L
を被加工物1の研磨部位に噴射する。かくして、Si薄
膜6は、加工液Lに含有されている遊離砥粒と研磨布1
7により平面研磨される。このとき、振動センサ24に
ては、研磨に随伴して発生する機械振動を検出し、振動
検出信号SVを出力する。図3は、このときの振動検出
信号SVを示している。この振動検出信号SVは、増幅
器25にて増幅された後、バンドパスフィルタ26にて
2kHz〜4kHzの周波数帯域のみが抽出された振動
検出信号SFが振動解析器27に入力する。しかして、
振動解析器27に入力した振動検出信号SFは、振動解
析器27にてFFT処理され、2kHz〜4kHzの周
波数帯域のパワー・スペクトラムを示す解析信号SAが
加工終点検出器28に出力される。図4は、このときの
振動検出信号SAを示している。このとき振動検出信号
SAは、閾値PTより小さいので、加工停止信号SSが
加工制御機構21に出力されない。したがって、研磨加
工はそのまま続行される。しかして、研磨加工が進行
し、図5に示すように、フィールド酸化膜7が露出し研
磨布17と接触したときの振動検出信号SVは図6に示
すようなものとなる。すなわち、Si薄膜6のみを研磨
しているときの図3に比べて、全体的にレベルが高くな
っているとともに、波形が乱れている。このとき振動解
析器27から出力された解析信号SAは、図7に示すよ
うなものとなる。すなわち、Si薄膜6のみを研磨して
いるときの図4に比べて、2kHz〜4kHzの周波数
帯域のレベルが、閾値PTを越えるレベルまで増加して
いることがわかる。したがって、この解析信号SAが加
工終点検出器28に入力すると、この解析信号SAは、
閾値PTよりも大きいので、加工停止信号SSが加工制
御機構21に出力される。その結果、この加工停止信号
SSを入力した加工制御機構21からは、回転停止信号
SSU,SSDが上定盤駆動機構20及び下定盤駆動機
構18に印加されるとともに、上定盤駆動機構20に上
昇信号SUが印加され、研磨加工が停止する。
【0012】このように、この実施例の研磨装置は、加
工終点検出部3を具備しているので、フィールド酸化膜
7の開口部7aのダレ(凹み)CC<図8参照>を1μ
m以下にすることが可能となる。
【0013】また、この実施例の研磨方法は、Si薄膜
6の研磨からCVD−SiO2 膜10の研磨に移行する
際に、研磨加工中に発生する振動モードの変化に着目し
て研磨加工の終点検出を行い研磨停止させるようにして
いるので、フィールド酸化膜7の開口部7aのダレ(凹
み)を1μm以下にすることが可能となる。
【0014】なお、上記実施例の研磨装置においては、
振動センサ24は、上定盤19の背面に1個取り付けて
いるが、複数個の振動センサ24…を取り付け、これら
振動センサ24…からの振動検出信号SF…のそれぞれ
について上述した加工終点検出処理を行い、最終的に論
理積または論理和をとるようにしてもよい。これによ
り、加工終点判定精度の向上を図ることができる。さら
に、上記実施例においては、振動センサ24は、上定盤
19の背面に取り付けているが、昇降手段20aの軸受
部に取り付けてもよい。この方法は、高価な無線方式を
採用しなくてよい利点を有している。また、下定盤16
の下面に振動センサ31を取り付け、この振動センサ3
1からの振動検出信号SF1に基づいて上述した加工終
点検出を行うようにしてもよい。さらには、上定盤19
に取り付けた振動センサ24から出力された振動検出信
号SFと、下定盤16に取り付けた振動センサ31から
出力された振動検出信号SF1との差を取り、これによ
り得られた差信号に基づいて上述した加工終点検出を行
うようにしてもよい。さらにまた、上定盤19に振動セ
ンサ24を取り付けるとともに、下定盤16に加振器3
2を取り付け、研磨加工中に強制的に加振器32により
加工に影響を与えない程度の特定の周波数fの機械振動
を発生させ、このときの振動を振動センサ24により検
出し、さらに、バンドパスフィルタにて上記特定の周波
数fを含む周波数帯域のみが抽出された振動検出信号S
Fに基づいて加工終点検出を行うようにしてもよい。こ
れにより、加工終点判定精度の向上を図ることができ
る。
【0015】さらに、上記実施例においては、バンドパ
スフィルタ26と加工終点検出器28との間に振動解析
器27を設けているが、この振動解析器27を省略し、
バンドパスフィルタ26から出力された振動検出信号S
Fについて加工終点検出器28にあらかじめ設定した閾
値PTにより加工終点検出を行うようにしてもよい。さ
らに、上記実施例においては、加工終点検出を、閾値P
Tと振動解析器27から出力された解析信号SAとの大
小比較により行っているが、振動解析器27と加工終点
検出器28との間に積分器を設け、この積分器により解
析信号SAを積分した結果について、加工終点検出器2
8にて閾値による加工終点検出を行うようにしてもよ
い。
【0016】一方、上記実施例の研磨方法においては、
2kHz〜4kHzの周波数帯域のパワー・スペクトラ
ムにおける周波数成分の大きさが、フィールド酸化膜7
が露出し研磨布17と接触したとき増大することを利用
して、加工終点の検出を行っているが、図9に示すよう
に、パワー・スペクトラムの90Hz近傍(この周波数
は装置構造により変化する。)において、Si薄膜6の
みを研磨しているときには周波数成分の大きさのピーク
値が存在するのに対して、研磨加工が進行しフィールド
酸化膜7が露出し研磨布17と接触すると上記ピーク値
が消失する(図10参照)ことを利用して加工終点の検
出を行うようにしてもよい。
【0017】さらに、上記実施例においては、SOI製
造プロセスにおける研磨加工の終点検出を例示している
が、これに限ることなく、振動モードの異なる複数種の
素材からなる被加工物の平面加工であれば、振動モード
の異なる素材をストッパとして、本発明を適用すること
ができる。
【0018】さらにまた、上記実施例においては、研磨
の種類として、ポリシングを例示しているが、ラッピッ
ング、研削等、平面研磨であるならばどのような加工方
法にも適用することができる。もちろん、片面研磨ある
いは両面研磨のいずれにも適用可能である。
【0019】さらに、図11は本発明の他の実施例の研
磨装置を示すもので、この研磨装置は、最初に述べた実
施例の研磨装置と基本構造は同一であるので、同一部分
には同一記号を付し、詳細な説明を省略する。すなわ
ち、この研磨装置は、SOIとなる薄板状の被加工物1
を平面研磨する研磨部2と、この研磨部2により平面研
磨されている被加工物1の加工終点を検出する加工終点
検出部3とからなっている。しかして、研磨部2は、下
定盤部13と、この下定盤部13に対向して上方位置に
配設された上定盤部14と、下定盤部13と上定盤部1
4を電気的に統御する加工制御機構21とからなってい
る。なお、この研磨部2には、研磨部位に加工液Lを供
給する給液部15が付随している。さらに、上定盤部1
4は、下定盤16の半径よりも小さい直径の上定盤19
と、この上定盤19の上面により固定・連接された車輪
状のセンサ着設治具19a(図12参照)と、このセン
サ着設治具19aを保持して回転駆動し且つ研磨圧を印
加させる上定盤駆動機構20とから構成されている。上
記センサ着設治具19aは、リング状の外輪19bと、
この外輪19bの中央部同心位置に設けられた円管状の
軸受体19cと、外輪19bと軸受体19cとの間に放
射状かつ等配して橋絡された断面矩形状の輻体19d…
とからなっている。そして、軸受体19cには、軸体2
0bが嵌合し、上定盤駆動機構20により上下方向に昇
降されるようになっている。しかして、加工終点検出部
3は、上記センサ着設治具19aに取り付けられた歪み
センサ24Sから出力された歪み検出信号SMを増幅す
る増幅器25と、この増幅器25にて増幅された歪み検
出信号SMと予め設定された閾値STとの比較演算を行
い歪み検出信号SMより閾値STが大きいときに加工停
止信号SSを加工制御機構21に出力する加工終点検出
器28とからなっている。しかして、歪みセンサ24S
は、圧電素子をその本体とするもので輻体19d…の側
面の一部に取付けられ、から増幅器25への信号の伝達
は、無線方式で行われるように設けられていて、両者は
信号授受のためのアンテナを有している。
【0020】つぎに、このような構成の研磨装置を用い
た研磨方法について述べる。下定盤16を矢印R1方向
に例えば60〜120rpm程度で回転させ、かつ、上
定盤19を矢印R2方向に例えば毎分60〜120rp
m程度回転させるとともに、矢印D1方向に下降させ、
Si薄膜6を研磨布17に接触させる。その結果、セン
サ着設治具19aには、被加工物1及び上定盤19を介
して、接線方向の力Fが作用する。その結果、力Fに基
因して輻体19d…も歪みが生ずる。この歪みは、歪み
センサ24Sにより歪み量に応じた大きさの電圧値を有
する歪み検出信号SMに変換される。この歪み検出信号
SMは、増幅器25にて増幅された後、加工終点検出器
28にて予め設定された閾値STと大小比較演算され
る。ところで、図13に示すように、遊離砥粒と研磨布
17によりSi薄膜6のみを研磨しているときには歪み
ε1となっているのに対して、研磨加工が進行しフィー
ルド酸化膜7が露出し研磨布17と接触し始めると摩擦
抵抗の減少により歪みε2となる(これはフィールド酸
化膜7の方が硬くて削りにくく、滑りやすくなるためと
考えられる。)。すなわち、加工終点に達するとΔεだ
け歪みが減少する。この場合、閾値STを歪みε1と歪
みε2との間に設定することにより、加工終点の検出が
可能なる。すなわち、加工終点時の歪みε2は、閾値S
Tより小さくなり、加工停止信号SSが加工制御機構2
1に出力される。
【0021】このように、この実施例の研磨装置は、加
工終点時に発生する摩擦抵抗の減少に伴う回転方向の歪
みの減少に着目して加工終点を検出する加工終点検出部
3を具備しているので、フィールド酸化膜7の開口部7
aのダレ(凹み)CC<図8参照>を1μm以下にする
ことが可能となる。
【0022】なお、この実施例においては、歪みセンサ
24Sは、輻体19dの側面に取付けたが、図14に示
すように、外輪19bの一部に切欠19eを設け、この
切欠19eに歪みセンサ24Sを嵌着しても、同様の効
果を奏することができる。さらに、歪みセンサの代わり
に圧力センサを用いても同様の効果を奏するこどでき
る。
【0023】
【発明の効果】本発明の研磨装置は、加工終点検出部を
具備しているので、加工終点の自動検出を高精度で行う
ことができるようになり、研磨量の厳密な制御が可能と
なる。したがって、この本発明の研磨装置を例えば高速
MOS用に必要な超薄膜SOI等の超精密研磨プロセス
に適用した場合、歩留りや信頼性等が飛躍的な向上す
る。
【0024】本発明の研磨方法は、複数種の素材からな
る被加工物の平面加工において、研磨されている素材の
構造の変化に基因する振動モード又は歪み量の変化に基
づいて研磨加工の終点検出を行い研磨加工を停止させる
ようにしているので、研磨量の厳密な制御が可能とな
る。したがって、この本発明の研磨方法を例えば高速M
OS用に必要な超薄膜SOI等の超精密研磨プロセスに
適用した場合、歩留りや信頼性等が飛躍的な向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の研磨装置の全体構成図であ
る。
【図2】本発明の一実施例の研磨装置により研磨される
被加工物の断面図である。
【図3】本発明の一実施例の研磨方法を説明するための
振動の時間変化を示すグラフである。
【図4】本発明の一実施例の研磨方法を説明するための
パワー・スペクトラムを示すグラフである。
【図5】本発明の一実施例の研磨方法を説明するための
被加工物の断面図である。
【図6】本発明の一実施例の研磨方法を説明するための
振動の時間変化を示すグラフである。
【図7】本発明の一実施例の研磨方法を説明するための
パワー・スペクトラムを示すグラフである。
【図8】本発明の一実施例の研磨方法を説明するための
被加工物の要部断面図である。
【図9】本発明の他の実施例の研磨方法を説明するため
のパワー・スペクトラムを示すグラフである。
【図10】本発明の他の実施例の研磨方法を説明するた
めのパワー・スペクトラムを示すグラフである。
【図11】本発明の他の実施例の研磨装置の構成図であ
る。
【図12】図11に示す研磨装置のセンサ着設治具の拡
大平面図である。
【図13】図11に示す研磨装置を用いた本発明の他の
実施例の研磨方法を説明するための歪み量と加工時間と
の関係を示すグラフである。
【図14】図11に示す研磨装置のセンサ着設治具の変
形例を示す拡大平面図である。
【図15】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1:被加工物,2:研磨部,3:加工終点検出部,2
4:振動センサ,26:バンドパスフィルタ,27:振
動解析器,28:加工終点検出器。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加工物を平面研磨する研磨部と、この研
    磨部により平面研磨されている被加工物の加工終点を検
    出しこの検出結果に基づいて上記研磨部に研磨停止信号
    を印加する加工終点検出部とを具備し、上記加工終点検
    出部は、上記研磨部に取り付けられ上記研磨部により上
    記被加工物を研磨しているときに発生する振動を検出す
    る振動センサと、この振動センサから出力された振動検
    出信号のうち特定の周波数帯域を抽出するフィルタと、
    このフィルタで抽出された振動検出信号に基づき加工終
    点を検出して上記研磨停止信号を出力する加工終点検出
    器とを具備することを特徴とする研磨装置。
  2. 【請求項2】加工終点検出器にはあらかじめ閾値が設定
    され、この閾値とフィルタから出力された振動検出信号
    との大小比較により加工終点を検出することを特徴とす
    る請求項1記載の研磨装置。
  3. 【請求項3】フィルタと加工終点検出器との間には振動
    解析器が設けられ、この振動解析器により上記フィルタ
    から出力された振動検出信号の一定時間におけるパワー
    ・スペクトラムを求め、このパワー・スペクトラムを示
    す解析信号について上記加工終点検出器に設定された閾
    値との大小比較を行い加工終点を検出することを特徴と
    する請求項1記載の研磨装置。
  4. 【請求項4】被加工物を平面研磨する研磨部と、この研
    磨部により平面研磨されている被加工物の加工終点を検
    出しこの検出結果に基づいて上記研磨部に研磨停止信号
    を印加する加工終点検出部とを具備し、上記加工終点検
    出部は、上記研磨部に取り付けられ上記研磨部により上
    記被加工物を研磨しているときに上記研磨部に発生する
    歪みを検出する歪みセンサと、この歪みセンサから出力
    された歪み検出信号に基づき加工終点を検出して上記研
    磨停止信号を出力する加工終点検出器とを具備すること
    を特徴とする研磨装置。
  5. 【請求項5】研磨部は、研磨布が装着され回転駆動され
    る下定盤と、この下定盤に対向して設けられ且つ上記研
    磨布に押し付けられる被加工物が固着されて回転駆動さ
    れる上定盤と、この上定盤に連接され歪みセンサが着設
    されたセンサ着設治具とからなることを特徴とする請求
    項4記載の研磨装置。
  6. 【請求項6】センサ着設治具は、リング状の外輪と、こ
    の外輪から中心に向けて放射状に延設された輻体とを有
    して、上記上定盤に対して同軸に連設されていることを
    特徴とする請求項5記載の研磨装置。
  7. 【請求項7】歪みセンサは、センサ着設治具の輻体に着
    設されていることを特徴とする請求項6記載の研磨装
    置。
  8. 【請求項8】歪みセンサは、センサ着設治具の外輪に形
    成された切欠に嵌着されていることを特徴とする請求項
    6記載の研磨装置。
  9. 【請求項9】研磨に伴う振動モードの異なる複数種の素
    材からなる被加工物を平面に研磨加工する研磨方法にお
    いて、研磨に伴う上記被加工物の素材構造変化に基因す
    る振動モードの変化に基づいて研磨加工の終点検出を行
    い研磨加工を停止させることを特徴とする研磨方法。
  10. 【請求項10】研磨に伴う振動モードの異なる少なくと
    も二種類の素材が平行に積層されてなる被加工物の特定
    層のみを層面に平行に平面研磨する研磨方法において、
    上記特定層の平面研磨から他層の平面研磨に移行する際
    に発生する振動モードの変化に基づいて研磨加工の終点
    検出を行い研磨加工を停止させることを特徴とする研磨
    方法。
  11. 【請求項11】少なくとも二種類の素材が平行に積層さ
    れてなる被加工物の特定層のみを層面に平行に平面研磨
    する研磨方法において、上記特定層の平面研磨から他層
    の平面研磨に移行する際に発生する摩擦抵抗の変化に伴
    う上記被加工物を保持している定盤部における歪み変化
    に基づいて研磨加工の終点検出を行い研磨加工を停止さ
    せることを特徴とする研磨方法。
JP9032793A 1993-03-15 1993-04-19 研磨方法及び研磨装置 Pending JPH06320416A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9032793A JPH06320416A (ja) 1993-03-15 1993-04-19 研磨方法及び研磨装置
KR1019940004968A KR940022734A (ko) 1993-03-15 1994-03-14 연마 방법 및 연마 장치
EP94103889A EP0616362A3 (en) 1993-03-15 1994-03-14 Process for polishing workpieces and device therefor.

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5347893 1993-03-15
JP5-53478 1993-03-15
JP9032793A JPH06320416A (ja) 1993-03-15 1993-04-19 研磨方法及び研磨装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06320416A true JPH06320416A (ja) 1994-11-22

Family

ID=26394191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9032793A Pending JPH06320416A (ja) 1993-03-15 1993-04-19 研磨方法及び研磨装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06320416A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5904609A (en) * 1995-04-26 1999-05-18 Fujitsu Limited Polishing apparatus and polishing method
US6042454A (en) * 1997-06-04 2000-03-28 Ebara Corporation System for detecting the endpoint of the polishing of a semiconductor wafer by a semiconductor wafer polisher
KR100400715B1 (ko) * 2001-08-30 2003-10-10 주식회사 유승전자 광섬유 연마제어장치 및 이의 제어방법
JP2007015107A (ja) * 1995-04-26 2007-01-25 Fujitsu Ltd 研磨装置及び研磨方法
JP2017163100A (ja) * 2016-03-11 2017-09-14 東芝メモリ株式会社 半導体製造装置の制御装置および制御方法
US11517999B2 (en) 2019-02-18 2022-12-06 Ebara Corporation Polishing apparatus and polishing method
US11769699B2 (en) 2020-08-19 2023-09-26 Kioxia Corporation Semiconductor manufacturing apparatus and semiconductor manufacturing method

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5904609A (en) * 1995-04-26 1999-05-18 Fujitsu Limited Polishing apparatus and polishing method
JP2007015107A (ja) * 1995-04-26 2007-01-25 Fujitsu Ltd 研磨装置及び研磨方法
JP4704312B2 (ja) * 1995-04-26 2011-06-15 富士通株式会社 研磨装置及び研磨方法
US6042454A (en) * 1997-06-04 2000-03-28 Ebara Corporation System for detecting the endpoint of the polishing of a semiconductor wafer by a semiconductor wafer polisher
KR100400715B1 (ko) * 2001-08-30 2003-10-10 주식회사 유승전자 광섬유 연마제어장치 및 이의 제어방법
JP2017163100A (ja) * 2016-03-11 2017-09-14 東芝メモリ株式会社 半導体製造装置の制御装置および制御方法
US10553507B2 (en) 2016-03-11 2020-02-04 Toshiba Memory Corporation Control device and control method of semiconductor manufacturing apparatus
US11517999B2 (en) 2019-02-18 2022-12-06 Ebara Corporation Polishing apparatus and polishing method
US11769699B2 (en) 2020-08-19 2023-09-26 Kioxia Corporation Semiconductor manufacturing apparatus and semiconductor manufacturing method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7052365B2 (en) Semiconductor wafer chemical-mechanical planarization process monitoring and end-point detection method and apparatus
US5240552A (en) Chemical mechanical planarization (CMP) of a semiconductor wafer using acoustical waves for in-situ end point detection
US6186864B1 (en) Method and apparatus for monitoring polishing pad wear during processing
US5667424A (en) New chemical mechanical planarization (CMP) end point detection apparatus
US6585562B2 (en) Method and apparatus for polishing control with signal peak analysis
US20140329439A1 (en) Apparatus and methods for acoustical monitoring and control of through-silicon-via reveal processing
TWI330385B (en) Method of grinding back surface of semiconductor wafer and semiconductor wafer grinding apparatus
JP2001096455A (ja) 研磨装置
JP2004522598A (ja) 終点検出ポートを有する研磨ディスク
US6007405A (en) Method and apparatus for endpoint detection for chemical mechanical polishing using electrical lapping
KR20130094676A (ko) Cmp 그루브 깊이 및 컨디셔닝 디스크 모니터링
JPH06320416A (ja) 研磨方法及び研磨装置
JP2001015467A (ja) 研磨終点検出装置
KR20130018552A (ko) 웨이퍼 가공 방법
JPH10146753A (ja) 基板の研磨方法及び研磨装置
US20040166773A1 (en) Polishing apparatus
US20200039019A1 (en) Apparatus and methods for chemical mechanical polishing
JP2956694B1 (ja) 研磨装置及び研磨方法
JPH0724708A (ja) 研磨方法及び研磨装置
CN108858834A (zh) 切削装置
JP2977543B2 (ja) 化学的機械研磨装置及び化学的機械研磨方法
TW202031424A (zh) 研削裝置
JPH0970753A (ja) 研磨方法及び研磨装置
JPH0794452A (ja) 研磨方法及び研磨装置
JPH10180625A (ja) 研磨方法および研磨装置