JPH06318954A - パケット交換システム - Google Patents

パケット交換システム

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JPH06318954A
JPH06318954A JP13005793A JP13005793A JPH06318954A JP H06318954 A JPH06318954 A JP H06318954A JP 13005793 A JP13005793 A JP 13005793A JP 13005793 A JP13005793 A JP 13005793A JP H06318954 A JPH06318954 A JP H06318954A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通信を中断せずに網構成定義情報が更新で
き、情報の一時的な不整合によるパケットの紛失や滞留
が防止できる。 【構成】 現用ファイルとは別の変更分ファイルと変更
シナリオ・ファイルを配し、パケット交換機に変更シナ
リオ・ファイルのシナリオに従って網構成定義情報の更
新処理を行い、展開対象の通信制御部の機能停止/開始
を制御する制御部を設け、網管理装置とパケット交換機
の間に、前記シナリオの起動と実行状況の通知、ルーチ
ングに関する活性化/非活性化の同期制御、前記各ファ
イルの転送およびファイル間のオンラインコピー指示に
関するインタフェースを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パケット交換網の局
増設やルーチングの変更等の網構成の変更などの際に、
前記パケット交換網を構成するパケット交換機上の網構
成定義情報をオンラインで更新するパケット交換システ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図23は例えば特開平4−79545号
公報に示された従来のパケット交換システムを示すブロ
ック図である。図において、1(11 ,12 ,・・・1
n )はパケットの転送を制御する並列負荷分散型のパケ
ット転送プロセッサである。2はこのパケット転送プロ
セッサ1がプロセッサ間通信バスにて接続された当該パ
ケット交換機の収容加入者の加入者情報及び通信論理リ
ンク情報を一元管理する保守・運用プロセッサで、ホッ
ト・スタンバイ形式の二重化構成がとられている。3は
加入者回線を多重化収容して保守・運用プロセッサ2に
接続する加入者回線収容プロセッサであり、4は保守運
用プロセッサ2からの出力回線を複数の局間回線に分散
して他局ノードに接続する局間回線収容プロセッサであ
る。
【0003】次に動作について説明する。図23におい
て、パケット交換機のある加入者回線に接続される加入
者に関して、新規登録、廃止、または契約条項の変更等
の理由で、加入者通信の中断を発生させないでその加入
者情報の内容に変更が必要となった場合に、スタンバイ
の保守・運用プロセッサ2へ変更後の加入者情報及び通
信リンク情報の内容のファイルをロード後、加入者回線
収容プロセッサ3、局間回線収容プロセッサ4に指示を
与え、保守・運用プロセッサ2の稼働/スタンバイ装置
を切り替える。
【0004】ここで、加入者からの入力パケットは加入
者回線を集約させた加入者回線収容プロセッサ3によっ
て、一律保守・運用プロセッサ2へとプロセッサ間通信
により転送される。保守・運用プロセッサ2では変更後
のファイルの内容に基づいて、入力パケットの入回線情
報より変更後の該当加入者情報及び論理リンク情報を算
出し、それをパケット付加情報化(網内ヘッダ化)し、
ラウンドロビン方式等を用いて一群選択式にパケット転
送プロセッサ1(11 ,12 ,・・・1n )を選択し
て、プロセッサ間通信により当該パケットを転送する。
パケット転送プロセッサ1(11 ,12 ,・・・1n
では、当該パケットの網内ヘッダに付加された当該通信
の論理リンク情報及び発信加入者情報を取り出して、パ
ケット交換転送動作を実施し、さらに局間にパケットを
転送するに当って再度保守・運用プロセッサ2へパケッ
トを転送する。保守・運用プロセッサ2では加入者パケ
ット部のみを局間回線収容プロセッサ3へ転送し、局間
回線収容プロセッサ3にて回線選択ルーチングを実施し
て局間パケット通信を実現する。
【0005】なお、局間から受信したパケットは上記記
述の逆の流れとなり、いずれのパケット転送方向につい
ても、その呼処理動作における加入者回線及び局間回線
からの入力パケットの競合待ち合わせ処理等は、保守・
運用プロセッサ2にて実施される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のパケット交換シ
ステムは以上のように構成されているので、加入者回線
及び局間回線からの入力パケットが一律、保守・運用プ
ロセッサ2に一旦集結されてそこで加入者情報及び論理
リンク情報の算出が行われ、前記入力パケットの競合待
ち合わせ等の処理と併せて、該当保守・運用プロセッサ
2に負荷が集中し、パケット転送プロセッサ1(11
2 ,・・・1n )をマルチプロセッシング形式により
負荷分散型としても、パケット交換機全体の処理として
効果があがらないという問題点があった。
【0007】また、保守・運用プロセッサ2が局間にパ
ケットを送信する際の局間回線選択ルーチングは局間回
線収容プロセッサ4で実施するため、ルーチングに関す
る情報等、網構成定義情報の変更は、保守・運用プロセ
ッサ2の稼働/スタンバイ切替によるファイル更新では
実現できず、加入者の通信を中断させることなく網構成
定義情報の更新ができないという問題点もあった。
【0008】さらに、保守・運用プロセッサ2の稼働/
スタンバイ切替によるファイル更新のタイミングは、パ
ケット交換機上の加入者回線収容プロセッサ3、局間回
線収容プロセッサ4に与える指示によるため、例えば局
をまたがるパーマネント・バーチャル・サーキット(以
下、PVCという)の加入者情報を変更する場合や、局
の増設やルーチング情報の変更等、局間通信に係わる情
報の変更の際には、広域に渡って存在するそれぞれのパ
ケット交換機で加入者回線収容プロセッサ3、局間回線
収容プロセッサ4に指示を与えるために保守員を待機さ
せることが必要となるばかりか、それぞれの局でのファ
イル更新のタイミングのずれにより、一時的にパケット
交換機の間で局間通信に係わる情報の不整合が発生し
て、網内でパケットが紛失したり、特定のパケット交換
機に中継パケットが滞留したりして、網のサービス低下
を引き起こすという問題点もあった。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、請求項1に記載の発明は、
パケット交換網における局増設やルーチングの変更等に
伴って必要となる、パケット交換機の網構成定義情報の
変更の際に、負荷分散のために複数の通信制御プロセッ
サ上に分散配置された網構成定義情報の更新を、加入者
の通信の中断をすることなしに行うことが可能なパケッ
ト交換システムを得ることを目的とする。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、パケット
交換網の網内通信に係わる情報の更新の際に、その更新
後の網内通信に関してルーチング情報の活性化/非活性
化の同期制御を前記網管理装置から各パケット交換機に
対して行うことで、更新処理の最中に局間での網内通信
に関する情報の一時的な不整合によって起こるパケット
の紛失や滞留等をなくし、網のサービス低下を防ぐ、パ
ケット交換システムを得ることを目的とする。
【0011】さらに、請求項3に記載の発明は、広域に
渡って存在するパケット交換機上の網構成定義情報の更
新の際に、保守員が変更後の網構成定義情報のファイル
のロードやコピー作業のために、パケット交換機が設置
されている場所へ出向かなくとも済むパケット交換シス
テムを得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係るパケット交換システムは、パケット交換機の中に、
その立ち上げ時に参照される網構成定義情報の現用ファ
イルとは別に、網構成定義情報の変更分ファイルと、前
記パケット交換機内の網構成定義情報の更新処理手順を
記述した更新シナリオ・ファイルを配置し、さらに保守
コンソールからのシナリオ起動指示を受けると更新シナ
リオに従って、変更分ファイルの内容を展開する展開対
象の各通信制御部に対して機能停止指示を通知し、当該
通信制御部に変更分のデータを展開した後にその機能開
始指示を通知し、それら更新シナリオに基づく更新処理
経過通知と、シナリオ完了通知を保守コンソールへ送信
する、保守制御部を設けたものである。
【0013】また、請求項2に記載の発明に係るパケッ
ト交換システムは、網管理装置上に、網構成変更時にオ
ペレータの入力した、網内通信における予め定められた
論理的な中継ルート(この明細書内ではこれをルーチン
グといっている)の活性化/非活性化指示を、当該ルー
チングの発信側パケット交換機(以下、発信局という)
および受信側パケット交換機(以下、着信局という)に
対して送信する網内ルーチング制御部を設け、各発信局
および着信局それぞれのパケット交換機には、それを受
けて当該ルーチングの活性化/非活性化を行うリモート
制御インタフェース部を設けたものである。
【0014】さらに、請求項3に記載の発明に係るパケ
ット交換システムは、網管理装置上に、網構成定義情報
の変更に関する変更分ファイルと更新シナリオ・ファイ
ルを入力する変更情報入力処理部と、当該変更分ファイ
ルと更新シナリオ・ファイルをパケット交換機へダウン
ロードし、当該パケット交換機に対して網構成定義情報
の更新処理の起動を指示し、その更新処理が完了した後
にオンライン・ファイル・コピー指示を前記パケット交
換機へ送信する増設/変更制御部を設け、パケット交換
機のリモート制御インタフェース部に前記網管理装置か
らのダウンロード・データを受信し、また更新処理の起
動指示と、オンライン・ファイル・コピー指示を保守コ
ンソールへ通知する機能を持たせたものである。
【0015】
【作用】請求項1に記載の発明におけるパケット交換機
の保守制御部は、保守コンソールからのシナリオ起動指
示を受けて、更新シナリオ・ファイルのシナリオに従っ
て変更分ファイルの内容の展開対象である各通信制御部
に対して、機能停止指示を通知し、当該通信制御部の機
能を停止させ、その後当該通信制御部に変更データを展
開して、展開終了後に当該通信制御部に機能開始指示を
通知してその機能を再開させることにより、パケット交
換機の運転を停止することなくパケット交換機上の各通
信制御部で持つ網構成定義情報を変更することができ、
さらにそれらの更新シナリオに基づく更新処理経過通知
とシナリオ完了通知を保守コンソールに送信することに
より、変更の経過と変更に伴う機能停止/開始の状況を
網管理装置で把握できるパケット交換システムを実現す
る。
【0016】また、請求項2に記載の発明における網管
理装置の網内ルーチング制御部、およびパケット交換機
のリモート制御インタフェース部は、パケット交換網の
網構成定義の変更に伴ってルーチング情報の変更を行う
際に、当該ルーチングの発信局と着信局との間でそのル
ーチングの活性化/非活性化の同期制御を行うことによ
り、局間でのルーチング情報の不整合によって網内でパ
ケットが紛失したり、滞留したりすることを防止できる
パケット交換システムを実現する。
【0017】また、請求項3に記載の発明における網管
理装置の増設/変更制御部、およびパケット交換機のリ
モート制御インタフェース部は、パケット交換網の網構
成変更に先だって、各パケット交換機に対する網構成定
義情報の変更分ファイルと更新シナリオ・ファイルを予
めパケット交換機にダウンロードしておき、当該パケッ
ト交換機上の網構成定義情報の更新シナリオを起動し、
当該パケット交換機における網構成定義情報の更新が完
了した後、網管理装置からの指示で前記変更分ファイル
の内容を現用ファイルへのオンライン・コピーすること
により、網管理装置からのリモート制御で各パケット交
換機上の全ての網構成定義情報の変更作業が可能なパケ
ット交換システムを実現する。
【0018】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図に基づいて説
明する。図1はこの発明の一実施例によるパケット交換
システムを示すブロック図である。図において、1はパ
ケット交換網を構成する複数のパケット交換機である。
2はこれら各パケット交換機1に接続された外部記憶装
置、3は同じく保守コンソールであり、4は各パケット
交換機1に収容された加入者端末である。5はパケット
交換機1の相互間(局間)を接続してパケット交換網を
形成する回線である中継回線である。6はこのパケット
交換網内のパケット交換機1の1つと中継回線5によっ
て接続されたパケット交換網の網管理装置であり、7は
網管理装置6の補助記憶装置、8は網管理装置6に接続
される表示入力装置である。
【0019】また、図2は図1に符号1を付して示した
パケット交換機の構成を示すブロック図である。図にお
いて、11はパケット交換機1の装置全体を管理する装
置管理プロセッサであり、外部記憶装置2および保守コ
ンソール3はこの装置管理プロセッサに接続されてい
る。12は加入者からのパケットの交換処理や局間中継
の通信処理を行う複数の通信制御プロセッサであり、1
3は装置管理プロセッサ11と複数の通信制御プロセッ
サ12の相互を接続するシステムバスである。14は加
入者端末4を収容するために通信制御プロセッサ12に
接続されたDTE回線であり、局間を接続する中継回線
5も他の通信制御プロセッサ12に接続されている。
【0020】装置管理プロセッサ11内において、11
1はパケット交換機1上の網構成定義情報を管理する保
守制御部、112はこの装置管理プロセッサ11にて通
信処理を行う複数の通信制御部であり、113は網管理
装置6からの制御指示を受付るリモート制御インタフェ
ース部である。
【0021】通信制御プロセッサ12内において、12
1はそれぞれの通信制御プロセッサ12上で通信処理を
行う通信制御部である。
【0022】外部記憶装置2内において、21はパケッ
ト交換機1の網構成定義情報に関して、装置の立ち上げ
時に参照され各通信制御部121へ展開するのに使われ
る網構成定義情報の現用ファイルであり、22はパケッ
ト交換機1上の網構成定義情報を変更する際に、網構成
定義情報の現用ファイル1についてその変更分の内容の
みを格納した、網構成定義情報の変更分ファイルであ
る。23はパケット交換機1内における網構成定義情報
の更新処理手順を記述した変更分シナリオ・ファイルで
あり、パケット交換機1上に展開する変更分データと展
開の順序とタイミング、展開対象の各通信制御部に対す
る機能停止/開始指示の必要性が記述されている。
【0023】さらに、図3は図1に符号6を付して示し
た網管理装置の構成を示すブロック図である。図におい
て、61は網構管理制御装置6上の網内ルーチング制御
部であり、62は同じく変更情報入力処理部、63は同
じく増設/変更制御部である。71は補助記憶装置7上
の各パケット交換機1に対するダウンロード用の網構成
定義情報の変更分ファイルであり、72は同じく各パケ
ット交換機1に対するダウンロード用の変更シナリオ・
ファイルである。
【0024】次に、図4〜図9は図2に示した網構成定
義情報の現用ファイル21を構成する各種ファイルの説
明図であり、図10と図11は同じく網構成定義情報の
変更分ファイル22の説明図、図12は同じく変更シナ
リオ・ファイル23の説明図である。
【0025】図4は網構成定義用の現用ファイル21の
うちのパケット交換機1の装置構成定義情報ファイルを
示す説明図である。図において、211aは通信制御プ
ロセッサ12のnプロセッサ分に関する情報であり、そ
れぞれの内容については、211bの当該通信制御プロ
セッサ12が実装か未実装かの区別、211cの当該通
信制御プロセッサ12がDTE回線14用か中継回線5
用かを識別するためのプロセッサ種別などから構成され
る。
【0026】図5は同じく局定義情報ファイルを示す説
明図である。図において、212aは局ノードのnノー
ド分に関する情報であり、それぞれの内容については、
212bの当該局が存在か非存在かの区別、212cの
当該局への発呼する際の局アドレスなどから構成され
る。
【0027】図6は同じく中継回線定義情報ファイルを
示す説明図である。図において、213aは中継回線5
のn回線分に関する情報であり、それぞれの内容につい
ては、213bの当該中継回線5が実装か未実装かの区
別、213cの当該中継回線5の処理をする通信制御プ
ロセッサ12の番号などから構成される。
【0028】図7は同じく発信局用ルーチング情報ファ
イルを示す説明図である。図において、214aは宛先
局ノードのnノード分に関する情報であり、それぞれの
内容については、214bで示したルーチングのnルー
チング分に関する情報にて構成され、さらにそれらはそ
れぞれ214cの当該ルーチングが実装か未実装かの区
別、214dの当該ルーチングにおいて隣接局へパケッ
トを出力する際の局間でのリンク番号、214eの当該
ルーチングにおいて隣接局へパケットを出力する際の中
継回線5の番号などから構成される。
【0029】図8は同じく中継局用ルーチング情報ファ
イルを示す説明図である。図において、215aは中継
局へ隣接局からパケットが入力する際の局間リンクのn
リンク分に関する情報であり、それぞれの内容について
は、215bの当該入力局間リンクが実装か未実装かの
区別、215cの隣接局へパケットを出力する際の局間
リンクの番号、215dの隣接局へパケットを出力する
際の中継回線5の番号から構成される。
【0030】図9は同じく着信局用ルーチング情報ファ
イルを示す説明図である。図において、216aは当該
着信局へパケットを発信する発信局ノードのnノード分
に関する情報であり、それぞれの内容については、21
6bで示したルーチングのnルーチング分に関する情報
にて構成され、さらにそれらはそれぞれ216cの当該
ルーチングの実装か未実装かの区別、216dの当該ル
ーチングの中継経路5に関する情報等から構成される。
【0031】図10は網構成定義情報の変更分ファイル
22のうちの、変更分インデックス・ファイルを示す説
明図である。図において、221aは変更データのnデ
ータ分に関する情報であり、それぞれの内容について
は、221bの当該変更データの有無の区別、221c
の当該変更データの変更対象となる現用ファイル21を
識別するためのファイル番号、221dの当該変更デー
タの変更対象となる現用ファイル21におけるレコード
番号、221eのそのレコード長から構成される。
【0032】図11は同じく変更分実体ファイルを示す
説明図である。図において、222aは変更データのn
データ分に関する情報であり、それぞれの内容について
は、222bの変更データの内容で構成される。
【0033】図12は変更シナリオ・ファイル23を示
す説明図である。図において、23aは変更シナリオの
nシナリオ分に関する情報であり、それぞれの内容につ
いて、23bの当該シナリオの有無の区別、23cの当
該シナリオに従って変更データを展開する場合の展開先
制御部を識別する制御部名、23dの当該シナリオに従
って変更データを展開する場合の、その前後で機能停止
指示と機能開始指示を展開先制御部に対して送信する必
要の有無の区別から構成される。
【0034】また、図13は図7〜図9で説明したルー
チングによるパケット交換機1におけるルーチングの構
成を示す説明図である。図において、1a〜1cはパケ
ット交換機、4a,4bは加入者端末、5a,5bは中
継回線、51a〜51cはルーチング、52a〜52f
は局間リンクを示す。図において、パケット交換機1a
に収容されている加入者端末4aからパケット交換機1
bに収容されている加入者端末4bに対してパケットを
送信する場合を考える。この場合、パケット交換機1a
は発信局、パケット交換機1bは着信局、パケット交換
機1cは中継局として動作する。加入者4aからパケッ
トを受けた発信局1aでは着信局1b宛のルーチングと
して51a,51b,51cの内から51bを選択する
と、図7に示した発信局用ルーチング情報を用い、局間
リンク52a,52b,52cの中から中間リンク52
bを選択して隣接局である中継局1cへパケットを送信
する。中継局1cでは図8に示した中継局用ルーチング
情報から、入力パケットの局間リンク52bより出力局
間リンク52dを算出し、隣接局である着信局1bへパ
ケットを中継する。着信局1bではルーチング51bに
より到着したパケットを加入者端末4bへ送る。着信局
1bにおいては、図9の着信局用ルーチング情報により
ルーチング51bの状態を管理し、ルーチング51bの
中継経路上に障害が発生した場合、発信局1aの加入者
端末4aに対してだけでなく、着信局1bの加入者端末
4bに対しても、フロー制御等の呼処理動作を可能とす
る。
【0035】次に動作について説明する。はじめに、図
1の保守コンソール3からパケット交換機1における網
構成定義情報を変更する場合について、図14のタイミ
ング図を用いて説明する。先ず保守コンソール3から網
構成定義情報の変更内容に基づく変更分ファイル22の
データ901と変更シナリオ・ファイル23のデータ9
02を装置管理プロセッサ11上の保守制御部111を
通じて外部記憶装置2上にロードする。この時保守制御
部111は装置管理プロセッサ11内の通信制御部11
2より下位の優先順位にて、マルチタスク動作によって
通信処理に何等影響を与えることなくファイルのロード
を行う。その後、保守コンソール3からシナリオ起動指
示903を保守制御部111に送ると、保守制御部11
1は更新シナリオ・ファイル23と変更分ファイル22
を読み出し、更新シナリオに従った更新処理を行う。こ
の時更新シナリオで指定された機能停止指示904を変
更データの展開対象である通信制御部112に対して送
信し、それを受信した当該通信制御部112では処理中
であるパケットに対する処理を終えた後、一時的にパケ
ット処理受付を留保し、保守制御部111に機能停止応
答905を返す。次に保守制御部111は当該通信制御
部112に対して変更データの展開指示906を送り、
それを受けた当該通信制御部112は変更データの内容
に基づき、内部で抱えるテーブル等を更新し、変更デー
タ展開応答907を保守制御部111に返す。さらに保
守制御部111は当該通信制御部112に対して機能展
開指示908を送信し、それを受信した当該通信制御部
112では、それまで一時的に受付を保留していたパケ
ット処理を再開し、保守制御部111へ機能開始応答9
09を返す。当該通信制御部112に対する一連の更新
処理が終ると、保守コンソール3へその更新経過通知9
10を通知し、更新シナリオに従って次の更新処理に移
る。なお、このような更新処理は、前述の装置管理プロ
セッサ11上にある通信制御部112ばかりでなく、通
信制御プロセッサ12上の通信制御部121についても
実行される。それら通信制御部に対する更新処理を続け
て、最終の通信制御部に対する更新処理が終ると保守制
御部111は保守コンソール3に対して、シナリオ完了
通知911を送る。以上に述べた更新処理の完了後、保
守コンソール3からコピー指示912を保守制御部11
1に送ると、保守制御部111は変更分ファイル22の
内容を現用ファイル21へコピーする。この時保守制御
部111は装置管理プロセッサ11内の通信制御部11
2より下位の優先順位にて、マルチタスク動作によって
通信処理に何等影響を与えることなくファイルのコピー
を行う。
【0036】次に、図15〜図17を用いて、網構成変
更の例としての局増設とルーチング情報の変更の場合に
ついて、それぞれの更新シナリオに記述される更新処理
手順を説明する。
【0037】まず、局増設の形態例を図15を用いて説
明する。図において、1a〜1cは既設のパケット交換
機(既設局)で、5a〜5cは既設の中継回線である。
今、パケット交換機1dを新設局として局増設し、それ
と同時に中継回線5dと5eを敷設すると、隣接局であ
るパケット交換機1bと1cでは中継回線5e,5dと
中継回線用の通信制御プロセッサ12の増設に伴い、装
置構成定義情報と中継回線定義情報の更新が必要とな
る。また、パケット交換機1a〜1c全ての既設局につ
いて、新設局1dとの発着用のルーチングが新たに加わ
るため、発信局用ルーチング情報、中継局用ルーチング
情報、着信局用のルーチング情報の更新がそれぞれ必要
となり、同時に局定義情報の更新が必要となる。なお、
新設局1d自身の網構成定義情報は予め工場出荷時に設
定済みとしておく。
【0038】また、図16は図15に示した局増設の場
合におけるパケット交換機1a〜1cでの網構成定義情
報の更新処理手順を示すフローチャートである。図16
(a)は隣接局1bと1cの場合の手順である。予めス
テップST1によって中継回線や中継回線用の通信制御
プロセッサ等のH/Wの増設工事を活線にて済ませてお
く。次にステップST2において、中継回線用通信制御
プロセッサの増設に伴う装置構成定義情報の更新を行
う。次に、ステップST3で中継回線の増設に伴う中継
回線定義情報の更新を行う。このステップST3におけ
る処理により、増設された中継回線定義から参照される
中継回線用通信制御プロセッサの定義が予め実装されて
いることを保証する。次いでステップST4にて、発信
局用ルーチング情報、中継局用ルーチング情報、着信局
用ルーチング情報の更新を行う。このステップST4の
処理により、それぞれの更新されたルーチング情報から
参照される中継回線の定義が予め実装されていることを
保証する。最後にステップST5で局定義情報を更新す
る。最後にこのステップST5で新設局の定義を実装と
することにより、新設局14宛にパケット送信するのに
必要なルーチング情報が設定されていることを保証す
る。また、図16(b)は増設局1dの隣接局ではない
既設局1aにおける網構成定義情報の更新処理手順を示
すフローチャートであり、図16(a)の隣接局の場合
の手順における、ステップST4およびステップST5
からなっている。
【0039】次にルーチング情報の変更形態例を図17
を用いて説明する。今、パケット交換機1aに収容され
ている加入者端末4aからパケット交換機1dに収容さ
れている加入者端末4dにパケットを送信する際の、ル
ーチング51aの経路の情報をルーチング51cの経路
の情報に変更すると、発信局1a、着信局1dと、中継
局1bおよび1cのそれぞれのルーチング情報を更新す
る必要がある。
【0040】ここで、図17に示したルーチング情報の
変更の場合におけるパケット交換機1a〜1dでの網構
成定義情報の更新処理手順は、図16で説明した局増設
の場合における更新処理手順の中のステップST4に相
当する。
【0041】実施例2.次に、この発明の実施例2を図
について説明する。ここでは、図1に示したパケット交
換システムの網管理装置6から、パケット交換網内のル
ーチング情報に関する更新の前後で、当該ルーチング情
報の活性化/非活性化の同期制御を行う場合について、
図18のタイミング図を用いて説明する。まず、網管理
装置6の表示入力装置8から対象のルーチングを指定し
たルーチング活性化コマンド914を入力すると、網管
理装置6の網内ルーチング制御部61は、まず当該ルー
チング情報の着信局に対してルーチング活性化指示パケ
ット915を送信する。網管理装置6からルーチング活
性化指示パケット915を受信した着信局のリモート制
御インタフェース部113では、当該ルーチング情報を
活性化した後、網管理装置6に対してルーチング情報活
性化応答パケット916を返す。それを受けた網管理装
置6の網内ルーチング制御部61は、当該ルーチング情
報の発信局に対してルーチング活性化指示パケット91
5を送信する。網管理装置6からルーチング活性化指示
パケット915を受信した発信局のリモート制御インタ
フェース部113では、当該ルーチング情報を活性化し
た後、網管理装置6に対してルーチング情報活性化応答
パケット916を返す。それを受けた網管理装置6の網
内ルーチング制御部61は、表示入力装置8へルーチン
グ情報活性化結果通知917を表示する。このようにル
ーチング情報の活性化の順番について、発信局を最後に
行うことにより、当該ルーチングを使用して発信局から
送信されたパケットの着信局までの中継経路を確保す
る。
【0042】次に、網管理装置6と表示入力装置8から
対象のルーチングを指定したルーチング非活性化コマン
ド918を入力すると、網管理装置6の網内ルーチング
制御部61はまず、当該ルーチング情報の発信局に対し
てルーチング非活性化指示パケット919を送信する。
網管理装置6からルーチング非活性化指示パケット91
9を受信した発信局のリモート制御インタフェース部1
13では、当該ルーチング情報を非活性化した後、網管
理装置6に対してルーチング情報非活性化応答パケット
920を返す。それを受けた網管理装置6の網内ルーチ
ング制御部61は、当該ルーチング情報の着信局に対し
てルーチング非活性化指示パケット919を送信する。
網管理装置6からルーチング非活性化指示パケット91
9を受信した着信局のリモート制御インタフェース部1
13では、当該ルーチング情報を非活性化した後、網管
理装置6に対してルーチング情報非活性化応答パケット
920を返す。それを受けた網管理装置6の網内ルーチ
ング制御部61は、表示入力装置8へルーチング情報非
活性化結果通知921を表示する。このようにルーチン
グ情報の非活性化の順番を先に発信局から行うことで、
当該ルーチングを使用して網内を流れているパケット
が、中継経路の途中で紛失してしまうことを防止する。
【0043】以上の網内でのルーチング情報の活性化/
非活性化の同期制御の、ルーチング情報の変更における
手順上の関係を図19および図20を用いて説明する。
【0044】図19は図17に示したルーチング情報の
形態でのルーチング情報の変更の手順を示すフローチャ
ートである。まず、ステップST41において、ルーチ
ング51cを増設するためのルーチング情報の更新を、
当該ルーチングの発信局であるパケット交換機1a、中
継局であるパケット交換機1b,1c、着信局であるパ
ケット交換機1dについて実施する。次にステップST
42にて、網管理装置6からルーチング51cについて
の活性化指示を着信局1d、発信局1aの順番でそれぞ
れのパケット交換機へ送信する。これにより、それまで
ルーチングが51a,51bの2本であったのが、一時
的に51a,51b,51cの3本となる。その後ステ
ップST43で、網管理装置6からルーチング51aに
ついての非活性化指示を発信局1a、着信局1dの順番
でそれぞれのパケット交換機へ送信する。最後にステッ
プST44において、ルーチング51aを削除するため
のルーチング情報の更新を、発信局1a、中継局1b,
1c、着信局1dの各パケット交換機について実施す
る。
【0045】ここで、図20は上記図19にて説明した
ルーチング情報の変更方式を示した説明図である。図示
のように、ルーチング51aをルーチング51cに変更
する際に、いきなりルーチング51aから51cに変更
することはせず、ステップST41において、まずルー
チング51cを登録し、次いでステップST42でルー
チング51cを活性化して、ルーチング51a〜51c
に網内トラフィックを分散させた後、ステップST43
にてルーチング51aの非活性化を行い、ルーチング5
1aに流れていたパケットをルーチング51bと51c
とに分散させてから、ステップST44でルーチング5
1aの削除を行うものである。
【0046】実施例3.次に、この発明の実施例3を図
について説明する。ここでは、図1に示したパケット交
換システムの網管理装置6から、パケット交換網の網構
成変更に先立って、各パケット交換機1にそれぞれの網
構成定義情報の変更分ファイル71と変更シナリオ・フ
ァイル72をダウンロードし、その後当該パケット交換
機1の更新処理を起動し、それぞれの更新処理完了後、
当該パケット交換機1上の変更分ファイル22の内容を
現用ファイル21へコピーする動作について、図21お
よび図22のタイミング図を用いて説明する。まず、網
管理装置6に表示入力装置8から変更分ファイルと変更
シナリオ・ファイルに関する作成指示922を入力する
と、変更情報入力処理部62が、網構成定義情報を変更
するパケット交換機1に対する、変更分ファイル71と
変更シナリオ・ファイル72を作成し、表示入力装置8
に作成結果通知923を表示する。その後、オペレータ
がダウンロード指示924を入力すると、網管理装置6
の増設/変更制御部63は該当するパケット交換機1に
対してその変更分ファイル71と変更シナリオ・ファイ
ル72についてのダウンロード指示パケット925を送
信する。それを受けたパケット交換機1のリモート制御
インタフェース部113は当該パケット交換機1の外部
記憶装置2上に、変更分ファイル22と変更シナリオ・
ファイル23を作成し、網管理装置6へダウンロード応
答パケット926を返す。それを受けた網管理装置6の
増設/変更制御部63はダウンロード結果通知927を
表示制御装置8に表示する。その後、オペレータがシナ
リオ起動指示928を入力すると、網管理装置6の増設
/変更制御部63では、パケット交換機1に対してシナ
リオ起動指示パケット929を送信し、それを受信した
当該パケット交換機1のリモート制御インタフェース部
113は、同じパケット交換機1上の保守制御部111
に対して、図14で説明したシナリオ起動指示903を
送信する。それ以降は図14で説明した更新シナリオに
基づいた当該パケット交換機1の網構成定義情報の更新
処理を実施し、一連の更新処理が完了すると、リモート
制御インタフェース部113からシナリオ起動指示を受
けたことを認識している保守制御部111は、図14で
保守コンソール3に通信していた更新結果通知910と
シナリオ完了通知911をリモート制御インタフェース
部113へ送信し、リモート制御インタフェース部11
3では、それらの情報に基づいてシナリオ完了通知パケ
ット930を網管理装置6へ送る。それを受けた網管理
装置6はシナリオ完了通知931を表示入力装置8へ表
示する。全ての網構成定義情報の更新処理が完了した
後、オペレータはコピー指示932を入力し、それを受
けた網管理装置6の増設/変更制御部63では、オンラ
イン・コピー指示パケット933をパケット交換機1へ
送信する。それを受信した当該パケット交換機1のリモ
ート制御インタフェース部113では、図14で説明し
たコピー指示912を同じパケット交換機1の保守制御
部111に送り、当該パケット交換機1において呼処理
動作とマルチタスクで、かつ下位レベルで保守制御部1
11が動作することにより、通信処理に影響を与えずに
変更分ファイル22の内容を現用ファイル21へコピー
する。リモート制御インタフェース部113からコピー
指示912を受けたことを認識している保守制御部11
1は、コピー完了後、図14のコピー完了通知913を
リモート制御インタフェース部113に送り、それを受
けたリモート制御インタフェース部113はオンライン
・コピー完了通知パケット934を網管理装置6へ送信
する。オンライン・コピー完了通知パケット934を受
信した網管理装置6の増設/変更制御部63は、コピー
完了通知935を表示入力装置8へ送る。
【0047】図21、図22で示す網管理装置6からの
リモート制御に関する動作は、図19のルーチング情報
の変更手順に従ったものである。すなわち、図19のル
ーチング51cを登録するためのステップST41と、
ルーチング51aを削除するためのステップST44の
間に、ルーチング51cの活性化を行うステップST4
2に関するリモート制御と、ルーチング51aの非活性
化を行うステップST43に関するリモート制御が示さ
れている。
【0048】実施例4.また、上記実施例では、図1に
示すパケット交換機1に配置した網構成定義情報の更新
シナリオ・ファイルに格納されたシナリオに基づく更新
処理の起動が、保守コンソール3もしくは網管理装置6
から行われる場合について示したが、図12の更新シナ
リオ・ファイルの内容に起動時刻の情報を追加すること
で、パケット交換機1上の時刻による自動起動を実現
し、時刻指定による網内の網構成定義情報の変更に係わ
る同期制御を実現することもできる。
【0049】実施例5.さらに、上記実施例では、図1
に示すパケット交換網における網構成の変更に伴う網構
成定義情報の更新の場合について示したが、加入者情報
においても、とりわけPVC情報の変更の場合に、通信
に係わる両加入者が収容されているパケット交換機の相
互の間で、更新の同期制御が必要なものについても同様
のパケット交換機上の通信処理に係わる情報の更新の同
期制御を実現することができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、パケット交換網の網構成定義情報の変更に際し
て、当該パケット交換機の中に、その立ち上げ時に参照
される網構成定義情報の現用ファイルとは別に、網構成
定義情報の変更分ファイルと、網構成定義情報の更新処
理手順を記述した更新シナリオ・ファイルを配置し、保
守コンソールからロード指示で、当該パケット交換機上
の保守制御部がそれらのファイルを当該パケット交換機
上にオンラインでロードし、また保守コンソールからの
シナリオ起動指示を受けて、当該パケット交換機上の保
守制御部が更新シナリオに従って、変更分ファイルの内
容を展開する展開対象の各制御部に対して機能停止指示
を通知し、当該制御部に変更分のデータを展開した後、
当該制御部に機能開始指示を通知し、それら更新シナリ
オに基づく更新処理経過通知と、シナリオ完了通知を保
守コンソールへ送信し、さらに保守コンソールからのコ
ピー指示に対して、保守制御部は変更分ファイルの内容
を現用ファイルへオンラインでコピーするように構成し
たので、負荷分散のために複数の通信制御プロセッサ上
に分散配置された網構成定義情報の更新を加入者の通信
の中断をすることなしに行える上、それに加えて、パケ
ット交換機上の現用ファイルとは別に変更分ファイルを
配置しているので、万一更新処理の途中で異常終了して
も、元の現用ファイルの内容に基づいて当該パケット交
換機の再立ち上げを行えば、更新以前の状態に復元可能
なパケット交換システムが得られる効果がある。
【0051】また、請求項2に記載の発明によれば、網
管理装置においてルーチングの活性化/非活性化指示を
当該ルーチングの発信局および着信局に対して送信する
処理部を設け、それを受けた当該発信局および着信局そ
れぞれのパケット交換機では、当該ルーチングの活性化
/非活性化を行うよう構成したので、網内通信に関する
情報の更新に関する同期制御を容易に実現することがで
き、更新処理の最中に局間での網内通信に関する情報の
一時的な不整合によって起こるパケットの紛失や滞留等
をなくし、網のサービス低下を防止できるパケット交換
システムが得られる効果がある。
【0052】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
網構成定義情報の変更に関する変更分ファイルと更新シ
ナリオ・ファイルを網管理装置にて一括して入力し、そ
れらのファイルを網管理装置から該当パケット交換機へ
ダウンロードし、その後網管理装置からのシナリオ起動
指示により、それぞれのパケット交換機における更新シ
ナリオに基づいた更新処理を実行させ、更新処理が完了
した後に網管理装置からのオンライン・ファイル・コピ
ー指示により、更新処理を行ったパケット交換機上の変
更ファイルの内容を現用ファイルへオンライン・コピー
するように構成したので、広域に渡って存在するパケッ
ト交換機上の網構成定義情報の更新の際に、保守員が変
更後の網構成定義情報のファイルのロードやコピー作業
のために、パケット交換機が設置されている場所へ出向
かなくとも済むパケット交換システムが得られる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1によるパケット交換システ
ムを示すブロック図である。
【図2】上記実施例におけるパケット交換機の構成を示
すブロック図である。
【図3】上記実施例における網管理装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】上記実施例における網構成定義情報の現用ファ
イルのうちの装置構成定義情報ファイルを示す説明図で
ある。
【図5】上記実施例における網構成定義情報の現用ファ
イルのうちの局定義情報ファイルを示す説明図である。
【図6】上記実施例における網構成定義情報の現用ファ
イルのうちの中継回線定義情報ファイルを示す説明図で
ある。
【図7】上記実施例における網構成定義情報の現用ファ
イルのうちの発信局用ルーチング情報ファイルを示す説
明図である。
【図8】上記実施例における網構成定義情報の現用ファ
イルのうちの中継局用ルーチング情報ファイルを示す説
明図である。
【図9】上記実施例における網構成定義情報の現用ファ
イルのうちの着信局用ルーチング情報ファイルを示す説
明図である。
【図10】上記実施例における網構成定義情報の変更分
ファイルのうちの変更分インデックス・ファイルを示す
説明図である。
【図11】上記実施例における網構成定義情報の変更分
ファイルのうちの変更分実体ファイルを示す説明図であ
る。
【図12】上記実施例における更新シナリオ・ファイル
を示す説明図である。
【図13】上記実施例におけるパケット交換網における
ルーチングの構成についての説明図である。
【図14】上記実施例における網構成定義情報のオンラ
イン保守動作を示すタイミング図である。
【図15】上記実施例における網構成変更の例としての
局増設の形態例を示す説明図である。
【図16】上記実施例における局増設の場合の網構成定
義情報の更新処理手順を示すフローチャートである。
【図17】上記実施例における網構成変更の例としての
ルーチング情報の変更の形態例を示す説明図である。
【図18】この発明の実施例2における網構成定義情報
のオンライン保守動作を示すタイミング図である。
【図19】上記実施例におけるルーチング情報の変更の
場合の網構成定義情報の更新処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図20】上記実施例におけるルーチング情報の変更方
式を示す説明図である。
【図21】この発明の実施例3おける網構成定義情報の
オンライン保守動作を示すタイミング図である。
【図22】上記実施例における網構成定義情報のオンラ
イン保守動作を示すタイミング図である。
【図23】従来のパケット交換システムを示す説明図で
ある。
【符号の説明】 1 パケット交換機 3 保守コンソール 5 中継回線 6 網管理装置 8 表示入力装置 21 現用ファイル 22 変更分ファイル 23 変更シナリオ・ファイル 61 網内ルーチング制御部 62 変更情報入力処理部 63 増設/変更制御部 71 変更分ファイル 72 変更シナリオ・ファイル 111 保守制御部 112 通信制御部 113 リモート制御インタフェース部 121 通信制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパケット交換機が中継回線にて接
    続されたパケット交換網に網管理装置を接続し、前記パ
    ケット交換網の網構成変更の際に、前記パケット交換機
    上の網構成定義情報をオンラインで更新するパケット交
    換システムにおいて、パケット交換機に、前記パケット
    交換機の立ち上げ時に参照される網構成定義情報の現用
    ファイルとは別に用意されて、前記網構成定義情報が変
    更される際の変更データを格納する変更分ファイルと、
    前記パケット交換機内の網構成定義情報の変更処理手順
    を記述した変更シナリオ・ファイルと、前記パケット交
    換機に対するオペレータからの指示が入力される保守コ
    ンソールを付加するとともに、前記パケット交換網の網
    構成の変更が発生した場合に、前記保守コンソールから
    のロード指令によって、前記変更分ファイルおよび前記
    変更シナリオ・ファイルのロードをオンラインで行い、
    その後、前記保守コンソールからの更新指示に基づき、
    前記変更シナリオ・ファイルの更新シナリオに従って、
    前記変更分ファイルの内容を展開する展開対象の各通信
    制御部に対して機能停止指示を通知して、当該通信制御
    部の機能を停止させ、前記通信制御部に変更分のデータ
    を展開した後、機能開始指示を通知して当該通信制御部
    の機能を再開させ、それら更新シナリオに基づく更新処
    理経過通知と、シナリオ完了通知を前記保守コンソール
    に送信し、前記保守コンソールからのコピー指示に従っ
    て、更新処理終了後に前記変更分ファイルの内容を前記
    現用ファイルにオンラインでコピーする保守制御部を設
    けたことを特徴とするパケット交換システム。
  2. 【請求項2】 前記網管理装置に、前記パケット交換網
    の網構成変更時にオペレータが、網内通信における予め
    定められたルーチングに対する活性化/非活性化指示を
    入力する表示入力装置を付加し、当該活性化/非活性化
    指示に基づいて、網構成変更にかかわるルーチングの発
    信側のパケット交換機、および前記網構成変更にかかわ
    るルーチングの受信側のパケット交換機それぞれに対す
    る活性化/非活性化指示を送信する網内ルーチング制御
    部を設けるとともに、前記発信側のパケット交換機およ
    び受信側のパケット交換機に、前記網管理装置からの活
    性化/非活性化指示を受け取ると、当該ルーチングの活
    性化あるいは非活性化を行うリモート制御インタフェー
    ス部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のパケッ
    ト交換システム。
  3. 【請求項3】 前記網管理装置に、前記パケット交換機
    に対する網構成定義情報の前記変更分ファイルと変更シ
    ナリオ・ファイルのデータが格納される、ダウンロード
    用の変更分ファイル、およびダウンロード用の変更シナ
    リオ・ファイルを付加し、前記パケット交換網の網構成
    変更に先立って入力された、前記変更分ファイルと変更
    シナリオ・ファイルのデータを、前記ダウンロード用の
    変更分ファイル、およびダウンロード用の変更シナリオ
    ・ファイルに格納する変更情報入力処理部と、オペレー
    タからのダウンロード指示に従って、前記ダウンロード
    用の変更分ファイルとダウンロード用の変更シナリオ・
    ファイルの内容からダウンロード・データを、次いで網
    構成定義情報の更新指示に従ってシナリオ起動指示を、
    さらにコピー指示に従ってオンライン・ファイル・コピ
    ー指示を順次前記パケット交換機に送信する増設/変更
    制御部を設けるとともに、前記パケット交換機上の前記
    リモート制御インタフェース部に、受け取った前記ダウ
    ンロード・データの内容に基づいて前記変更分ファイル
    と変更シナリオ・ファイルの作成を行い、次いで前記シ
    ナリオ起動指示に従って更新指示を、さらに更新完了後
    に受信した前記オンライン・ファイル・コピー指示に従
    ってコピー指示を、前記保守制御部に対して順次通知す
    る機能を持たせたことを特徴とする請求項1に記載のパ
    ケット交換システム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003018199A (ja) * 2001-07-04 2003-01-17 Fujitsu Ltd ルータ及びネットワークにおける一時停止方法
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