JPH06318904A - コードレス電話システム - Google Patents

コードレス電話システム

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JPH06318904A
JPH06318904A JP5131280A JP13128093A JPH06318904A JP H06318904 A JPH06318904 A JP H06318904A JP 5131280 A JP5131280 A JP 5131280A JP 13128093 A JP13128093 A JP 13128093A JP H06318904 A JPH06318904 A JP H06318904A
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call
channel
control
control channel
communication
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JP5131280A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Iwashita
義信 岩下
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、複数の通話用チャネルのうち空き
通話用チャネルを制御用チャネルとして利用するコード
レス電話システムを提供することを目的とする。 【構成】 CPU16は、子機との間で無線通信プロト
コルに基づく通信制御シーケンスを実行し、親機1内の
各部を制御して通話信号の送・受信処理を実行し、ま
た、通信用キャリア上に定義が許される制御用物理スロ
ット(ユーザ定義制御チャネルUSCCH)を利用して
新たに制御チャネルを設定するため、その制御チャネル
を定義する旨の識別情報をを子機に送信し、子機との間
で通信用キャリア上に制御用チャネルを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第二世代コードレス電
話システムに適用して好適なコードレス電話システムに
係り、詳細には、通話用チャネルを有効利用するコード
レス電話システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、ディジタル技術の急速な進歩に伴
って、移動体通信システムもアナログ通信方式からディ
ジタル通信方式に移行しつつある。移動体通信システム
では、基地局と移動機の間の制御信号の授受が欠かせな
いが、この制御信号にディジタル信号を利用することに
より高効率、高品質の無線伝送を実現する基本システム
を構築することができる。また、移動体通信システムに
おけるディジタル技術の応用は、基地局と移動機のより
小型化を可能とし、移動機の持ち運びをより容易にする
ことができる。
【0003】このため、最近では、移動機としてのコー
ドレス電話機の普及台数が急増している。しかし、従来
のアナログ方式では、利用周波数の割当て制限から加入
者の増大に対応が難しく、また、秘匿性に難がありビジ
ネスユースへの利用にも問題がある。このため、これら
のアナログ方式の問題を解決すべくディジタル技術を広
範に利用した第二世代コードレス電話についての検討が
進められている。
【0004】この第二世代コードレス電話は、マイクロ
セルという小ゾーンに移動機の使用エリアを限定し、周
波数の繰り返し利用を可能にして膨大なチャネル数を創
造し、限られた周波数資源を有効に活用するシステムと
なっている。また、ゾーン(セルともいう)を小さくし
ているので、移動機の送信出力は小さくてよく、移動機
の小型化にも役立ち、消費電力も少なくでき、電池の小
型化や動作時間の長時間化にも役立つ。
【0005】また、この第二世代コードレス電話システ
ムにおいては、図17に示すように、基地局と移動機と
の間で利用する制御用物理スロット(制御チャネル)と
通信用物理スロット(通信用チャネル)の2種類のスロ
ット(通信チャネル)が設けられており、制御用物理ス
ロットは、自営用(家庭用、事業所用)と公衆用に分け
て設定されている。この制御用キャリア(制御用周波
数)には1〜2波が割当てられ、通信用キャリア(通信
用周波数)には複数波(例えば、3波)が割当てられて
いる。
【0006】この第二世代コードレス電話システムにお
いて、移動機と基地局間の発着呼等の通話前の通信制御
プロトコルでは、図17に示した制御物理スロットに割
当てられた制御用キャリアを利用して通信制御信号の授
受を行うようになっている。例えば、1つの基地局を複
数の移動機が利用する場合、1つの移動機が基地局との
間で呼を接続して通信用キャリアの設定を行って、通話
中である時、その基地局は、他の移動機からの発着呼に
応じるため通話に使用中の通信用物理スロット以外は、
制御用物理スロットに割当てられている制御用キャリア
に移っている必要があり、このため基地局は、通話用キ
ャリアから制御用キャリアに素早く移行する機能が必要
である。
【0007】すなわち、複数の移動機で利用される基地
局では、制御用物理スロットと通信用物理スロットを同
時に設定して利用可能とするため、制御用物理スロット
の制御用キャリアを送・受信する通信機と通信用物理ス
ロットの通信用キャリアを送・受信する通信機を個別に
備える必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第二世
代コードレス電話システムにおいて、複数の移動機で利
用される基地局では、制御用物理スロットと通信用物理
スロットを同時に設定して利用可能とするため、制御用
物理スロットの制御用キャリアを送・受信する通信機と
通信用物理スロットの通信用キャリアを送・受信する通
信機を個別に備える必要があったため、基地局のコスト
が高くなるという問題点があった。
【0009】このため、家庭用コードレス電話の親機に
基地局としての機能をもたせようとする場合、高速動作
が可能なPLL(Phase Locked Loop :位相同期ルー
プ)シンセサイザーとVCO(Voltage Controled Osci
llator:電圧制御発振器)から構成される局部発振回路
の実現、又は、この局部発振回路を複数備える等のハー
ド構成が必要であり、家庭用コードレス電話の親機のコ
ストを引き上げるという問題がある。
【0010】そこで本発明は、複数の通話用チャネルの
うち空き通話用チャネルを制御用チャネルとして利用す
るコード例電話システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の手段は次の通り
である。
【0012】請求項1記載の発明は、親機により設定送
信される制御用チャネルを受信し、この制御用チャネル
により発呼要求及び相手先電話番号を親機に送信し、該
親機により通話用チャネルが選択されると、この通話用
チャネルにより親機及びネットワークを介して相手先電
話機との間で通話信号を送・受信する子機と、ネットワ
ークと接続し、上記子機から制御用チャネルにより送信
される発呼要求及び相手先電話番号をネットワークに送
信してアクセスするとともに、複数の通話用チャネルか
ら空き通話用チャネルを選択し、ネットワークを介して
子機と相手先電話機との間で通話信号を送・受信する親
機と、から構成されるコードレス電話システムであっ
て、上記子機は、上記親機により設定送信される制御用
チャネルを受信しなかったとき、上記親機により選択さ
れる複数の通話用チャネルの設定範囲を走査し、該親機
から設定送信される制御用チャネルを設定する設定情報
を受信する走査手段と、この走査手段により設定情報を
受信すると、親機により設定送信される空き通話用チャ
ネルを制御用チャネルとして使用する通信制御手段と、
を具備し、上記親機は、上記複数の通話用チャネルのう
ち空き通話用チャネルを上記制御用チャネルとして使用
する旨の設定情報を上記子機に送信する制御チャネル設
定手段と、この制御チャネル設定手段により設定した空
き通話チャネルを使用して、上記子機からの発呼要求及
び相手先電話番号を受信する受信手段と、を具備したこ
とを特徴としている。
【0013】請求項2記載の発明は、親機により設定送
信される制御用チャネルを受信し、この制御用チャネル
により発呼要求及び相手先電話番号を親機に送信し、該
親機により通話用チャネルが選択されると、この通話用
チャネルにより親機及びネットワークを介して相手先電
話機との間で通話信号を送・受信する子機と、ネットワ
ークと接続し、上記子機から送信される発呼要求及び相
手先電話番号をネットワークに送信してアクセスすると
ともに、複数の通話用チャネルから空き通話用チャネル
を選択し、ネットワークを介して子機と相手先電話機と
の間で通話信号を送・受信する親機と、から構成される
コードレス電話システムであって、上記子機は、上記親
機により設定送信される通話用チャネルのキャリア情報
を記憶する情報記憶手段と、上記親機により設定送信さ
れる制御用チャネルを受信しなかったとき、上記記憶手
段に記憶したキャリア情報に基づいて上記親機により選
択される複数の通話用チャネルの設定範囲を走査し、親
機から送信される制御用チャネルを設定する設定情報を
受信する走査手段と、この走査手段により設定情報を受
信すると、親機により設定送信される空き通話用チャネ
ルを制御用チャネルとして使用する通信制御手段と、を
具備し、上記親機は、上記複数の通話用チャネルのキャ
リア情報を上記子機に送信する送信手段と、上記複数の
通話用チャネルのうち空き通話用チャネルを上記制御用
チャネルとして使用する旨の設定情報を上記子機に送信
する制御チャネル設定手段と、この制御チャネル設定手
段により設定した空き通話チャネルを使用して、上記子
機からの発呼要求及び相手先電話番号を受信する受信手
段と、を具備したことを特徴としている。
【0014】
【作用】本発明の手段の作用は次の通りである。
【0015】請求項1記載の発明によれば、親機により
設定送信される制御用チャネルにより発呼要求及び相手
先電話番号を親機に送信し、該親機により選択される通
話用チャネルにより相手先電話機との間で通話信号を送
・受信する子機と、子機から送信される発呼要求及び相
手先電話番号をネットワークに送信してアクセスし、複
数の通話用チャネルから空き通話用チャネルを選択し、
ネットワークを介して子機と相手先電話機との間で通話
信号を送・受信する親機と、から構成されるコードレス
電話システムであって、子機では、親機により設定送信
される制御用チャネルを受信しなかったとき、走査手段
により上記親機により選択される複数の通話用チャネル
の設定範囲が走査され、親機から送信される制御用チャ
ネルを設定する設定情報が受信されると、通信制御手段
により親機により設定送信される空き通話用チャネルが
制御用チャネルとして使用され、親機では、制御チャネ
ル設定手段により上記複数の通話用チャネルのうち空き
通話用チャネルを上記制御用チャネルとして使用する旨
の設定情報が上記子機に送信され、受信手段により設定
情報を送信した空き通話チャネルを使用して、上記子機
からの発呼要求及び相手先電話番号が受信される。
【0016】請求項2記載の発明によれば、親機により
設定送信される制御用チャネルにより発呼要求及び相手
先電話番号を親機に送信し、該親機により選択される通
話用チャネルにより相手先電話機との間で通話信号を送
・受信する子機と、子機から送信される発呼要求及び相
手先電話番号をネットワークに送信してアクセスし、複
数の通話用チャネルから空き通話用チャネルを選択し、
ネットワークを介して子機と相手先電話機との間で通話
信号を送・受信する親機と、から構成されるコードレス
電話システムであって、子機では、親機により設定送信
される制御用チャネルを受信しなかったとき、走査手段
により記憶手段に記憶したキャリア情報に基づいて上記
親機により選択される複数の通話用チャネルの設定範囲
が走査され、親機から送信される制御用チャネルを設定
する設定情報が受信されると、通信制御手段により親機
により設定送信される空き通話用チャネルが制御用チャ
ネルとして使用され、親機では、送信手段により上記複
数の通話用チャネルのキャリア情報が上記子機に送信さ
れ、制御チャネル設定手段により上記複数の通話用チャ
ネルのうち空き通話用チャネルを上記制御用チャネルと
して使用する旨の設定情報が上記子機に送信され、受信
手段により設定情報を送信した空き通話チャネルを使用
して、上記子機からの発呼要求及び相手先電話番号が受
信される。
【0017】したがって、通話用チャネルを制御用チャ
ネルとして有効に利用する方法を提供することができる
とともに、親機と子機で通話用チャネルを設定するだけ
で通信制御信号と通話信号を送・受信でき、ハード構成
を簡易にして、低コスト化を実現することができる。そ
の結果、このコードレス電話システムを第ニ世代コード
レス電話システムに適用することにより、第ニ世代コー
ドレス電話システムの機能を向上することができるとと
もに、ハード構成のコストを低減することができる。
【0018】
【実施例】以下、図1〜図16を参照して本発明の実施
例を説明する。
【0019】図1〜図16は、本発明のコードレス電話
システムを適用した家庭用コードレス電話の一実施例を
示す図である。
【0020】まず、構成を説明する。図1は、家庭用コ
ードレス電話における親機のブロック構成図である。こ
の図1において、親機1は、局線接続端子2、局線イン
ターフェース回路3、加算アンプ4〜6、ボイスエンコ
ーダー7、8、ボイスデコーダー9、10、プロトコル
フォーマッター11、モデム12、RF部13、アンテ
ナ14、リンガ検出回路15、CPU16、入力部17
及び出力部18から構成されている。
【0021】局線接続端子2は、図外のネットワークに
接続する局線と接続し、局線インターフェース回路3
は、加算アンプ4から入力される送話信号T及びCPU
16から入力される送信情報を局線を介してネットワー
クに送出し、局線を介してネットワークから入力される
受信情報をCPU16に出力するともに、受話信号を加
算アンプ5、6及びリンガ検出回路15に出力する。
【0022】なお、局線インターフェース回路3は、接
続されるネットワークの種類に応じて異なる内部構成と
なる。
【0023】例えば、PSTNに接続してDTMFトー
ンによりデータ通信を行う場合は、図2に示すように、
局線を介してPSTNとの間で信号を授受する局線イン
ターフェース部21と、送話信号と受話信号を切換える
音声スイッチ部22と、DTMFトーン信号を発・受信
するDTMF発・受信部23により構成される。
【0024】また、PSTNに接続してモデムによりデ
ータ通信を行う場合は、図3に示すように、図2のDT
MF発・受信部23の部分にモデム25を接続する構成
とする。
【0025】また、ISDNに接続してデータ通信を行
う場合は、図4に示すように、局線に接続するインター
フェース規定点U、Sの間にDSU(宅内データ回線終
端装置)31を接続するとともに、局線インターフェー
ス回路3内には、ドライバー/レシーバー32と、IS
DNの通信規約に基づいて通信制御シーケンスを実行し
て信号を授受するIインターフェース部33と、ISD
Nにおける2つのBチャネル別に設けられてADPCM
(Adaptive Differential PCM(適応差分PCM))
処理で音声データを符号化するコーデック部34により
構成される。
【0026】なお、ISDNに接続した場合は、ISD
Nが(2B+D)の3チャネル分有るため、そのいずれ
のチャネルを利用することも可能である。
【0027】以上のように、局線インターフェース回路
3に接続するネットワークの種類に応じて、その構成を
図2〜図4に示したように変更することにより、親機1
は、PSTNやISDNに対応して接続することができ
る。
【0028】加算アンプ4は、ボイスデコーダー9、1
0から入力される図中a、bで示す音声信号a、bを加
算して送話信号Tを局線インターフェース回路3に出力
する。加算アンプ5は、局線インターフェース回路3か
ら入力される受話信号Rによる図中cで示す音声信号c
とボイスデコーダー9から入力される音声信号aを加算
して音声信号(a+c)をボイスエンコーダー7に出力
する。加算アンプ6は、局線インターフェース回路3か
ら入力される受話信号Rによる音声信号cとボイスデコ
ーダー10から入力される音声信号bを加算して音声信
号(b+c)をボイスエンコーダー8に出力する。
【0029】リンガ検出回路15は、局線インターフェ
ース回路3から入力される受話信号から呼出信号を検出
し、その検出情報をCPU16に出力する。
【0030】ボイスエンコーダー7、8は、それぞれ加
算アンプ5、6から入力される音声信号(a+c)及び
音声信号(b+c)を所定の符号化方式により符号化し
て音声データとしてプロトコルフォーマッター11に出
力する。
【0031】ボイスデコーダー9、10は、それぞれプ
ロトコルフォーマッター11から入力される符号化され
た音声データを復号化して音声信号a、bとして加算ア
ンプ4に出力するプロトコルフォーマッター11は、後
述する子機との間でCPU16が実行する無線通信プロ
トコルに基づく送信データとするために、ボイスエンコ
ーダー7、8から入力される音声データ(a+b、b+
c)及びCPU16から入力される送信情報をフォーマ
ットし、無線送信データとしてモデム12に出力すると
ともに、モデム12から入力されるフォーマットされた
無線受信データから音声データ及び受信情報を抽出して
ボイスデコーダー9、10及びCPU16に出力する。
【0032】本実施例では、プロトコルフォーマッター
11は、後述する子機との間の無線通信プロトコルの実
行に際して、通信用キャリア上に定義される制御用物理
スロット中のユーザ定義制御チャネルUSCCHを利用
して新たに制御チャネルを定義し、子機に送信する。
【0033】モデム12は、プロトコルフォーマッター
11から入力される送話データの変調を行ってRF部1
3に出力し、RF部13から入力される受話データの復
調を行ってプロトコルフォーマッター11に出力する。
【0034】RF部13は、モデム12から入力される
送信データを子機に無線送信するために、所定の無線周
波数の送信信号に変換してアンテナ14から送信し、ア
ンテナ14により子機から受信する受信信号をモデム1
2に出力する。
【0035】CPU(Central Processing Unit)16
は、ROM(Read Only Memory)等に格納される家庭用
コードレス電話機における親機としての通信制御プログ
ラム及び第二世代コードレス電話システムにおける基地
局としての通信制御プログラムに基づいて家庭用コード
レス電話及び第二世代コードレス電話の通信制御シーケ
ンスを実行する。
【0036】すなわち、CPU16は、子機との間で後
述する無線通信プロトコルに基づく通信制御シーケンス
を実行し、子機から無線通信により送信される発呼要
求、相手先電話番号、子機ID番号PIDがプロトコル
フォーマッター11を介して入力されると、親機1内の
各部を制御し、ネットワークとの間で所定の通信プロト
コルに基づく通信制御シーケンスを実行し、ネットワー
クからの受信情報が局線インターフェース回路3を介し
て入力され、リンガ検出回路15により呼出音検出情報
が入力されると、親機1内の各部を制御して通話信号の
送・受信処理を実行する。
【0037】また、CPU16は、上記従来の図17に
示した通信用キャリア上に定義が許される制御用物理ス
ロット(ユーザ定義制御チャネルUSCCH)を利用し
て新たに制御チャネルを設定するため、その制御チャネ
ルを定義する旨の識別情報をを子機に送信し、子機との
間で通信用キャリア上に制御用チャネルを設定する。さ
らに、CPU16は、EEPROM(Electrical Erasa
ble ProgrammableROM)等を内蔵し、自己の親機ID
番号BID、第二世代コードレス電話システムにおける
子機からの発呼要求である旨をネットワークに通知する
ためのサービス識別番号SID等を予め登録しておく。
また、CPU16は、入力部17からキー入力される発
呼要求、相手先電話番号によっても上記ネットワークに
対する通信制御シーケンスを実行し、そのキー入力情報
及び通話中の通信状態を示す情報等を出力部18に設け
られる液晶表示部等に表示する。
【0038】図5は、家庭用コードレス電話における子
機のブロック構成図である。
【0039】図5において、子機40は、大きく分けて
アンテナ41、本体42、送受話器43から構成されて
いる。図5において、本体42は、RF部51、モデム
52、プロトコルフォーマッター53、側音制御部5
4、ボイスコーデック55、CPU56、入力部57及
び出力部58から構成されている。
【0040】RF部51は、モデム52から入力される
送信データを上記図1に示した親機1に無線送信するた
めに、所定の無線周波数の送信信号に変換してアンテナ
51から送信し、アンテナ51により親機から受信する
受信信号をモデム52に出力する。
【0041】モデム52は、プロトコルフォーマッター
53から入力される送話データの変調を行ってRF部5
1に出力し、RF部51から入力される受話データの復
調を行ってプロトコルフォーマッター53に出力する。
【0042】プロトコルフォーマッター53は、上記図
1に示した親機1との間でCPU56が実行する後述す
る無線通信プロトコルに基づく送信データとするため
に、側音制御部54から入力される音声データa及びC
PU56から入力される送信情報をフォーマットし、無
線送信データとしてモデム52に出力するとともに、モ
デム52から入力されるフォーマットされた無線受信デ
ータから音声データb、c及び受信情報を抽出して側音
制御部54及びCPU56に出力する。
【0043】側音制御部54は、プロトコルフォーマッ
ター53からボイスコーデック55に出力される図中b
で示す受話データに対して、局線からの反射等により重
畳される図中aで示す送話データaの音声側音を低減す
る機能を有する。
【0044】ボイスコーデック55は、送受話器43か
ら入力される送話信号aを所定の符号化方式で符号化し
て音声データaを側音制御部54に出力するエンコーダ
ー55aと、側音制御部54から入力される符号化され
た音声データa´、bを復号化して受話信号a´、bと
して送受話器43に出力するデコーダー55bから構成
される。
【0045】なお、図中の音声データa´は、送話信号
aの側音信号を示している。
【0046】CPU56は、ROM等に格納される家庭
用コードレス電話機における子機としての通信制御プロ
グラム及び第二世代コードレス電話システム1における
子機としての通信制御プログラムに基づいて家庭用コー
ドレス電話及び第二世代コードレス電話の通信制御シー
ケンスを実行する。
【0047】すなわち、CPU56は、親機1との間で
後述する無線通信プロトコルに基づく通信制御シーケン
スを実行して子機40内の各部を制御し、入力部57か
らキー入力される発呼要求、相手先電話番号及び予め登
録された子機ID番号PIDをプロトコルフォーマッタ
ー53によりフォーマットさせて無線送信データとして
親機1に無線送信する送信処理を実行する。
【0048】また、CPU56は、上記親機1から送信
される制御用キャリアを受信しなかった時、通信用キャ
リアが設定される周波数帯を走査し、上記親機1からユ
ーザ定義制御チャネルUSCCHを利用して送信される
新制御チャネル設定の識別情報を受信すると、その識別
情報に基づいて新制御チャネルを親機1との間で設定
し、発・着呼処理を実行する。
【0049】さらに、CPU56は、EEPROM等を
内蔵し、自己の親機ID番号PIDを予め登録してお
く。また、CPU56は、入力部57からのキー入力情
報や通話中の通信状態を示す情報等を出力部58に設け
られる液晶表示部等に表示する。
【0050】次に、本実施例の動作を説明する。
【0051】上記従来の説明で図17に示した第二世代
コードレス電話システムにおいて利用される家庭・事務
所用の制御用物理スロットと通信用物理スロットの周波
数割当てでは、それぞれ利用する周波数(キャリア)が
異なっているが、通信用キャリア上にはオプションとし
て制御用物理スロット(USCCH:ユーザ定義制御チ
ャネル)の設定が認められている。
【0052】本発明は、この通信用キャリア上にオプシ
ョンとして認められている制御用物理スロットの設定に
着目し、上記親機1と子機40の間で通信用キャリア上
に制御用物理スロットを設定するための通信制御データ
の設定方法及び通信手順を以下に説明する。なお、本実
施例では、親機1と子機40の間で制御用キャリアを1
波、通信用キャリアを3波利用可能であるものとする。
【0053】まず、本実施例で利用する制御用物理スロ
ットの構成を図6、7に示す。
【0054】図6は、制御用物理スロットのうち“上り
(子機→親機)”の構成を示し、図7は、その“下り
(親機→子機)”の構成を示しており、これらの構成
は、標準規格RCR−STD−28に基づいている。
【0055】図6において、(a)は、上り制御用物理
スロットの全体構成を示しており、その符号長は240
ビットであり、図中左より、R:過渡応答ランプタイム
(4ビット)、SS:スタートシンボル(2ビット)、
CAC:制御信号(62ビット)、UW:同期ワード
(32ビット)、CAC制御信号(124ビット)の順
に各データを設定するデータ枠が設定されている。
【0056】図6(b)は、同図(a)の各CAC枠に
設定される基本物理スロット(SCCH:Signaling Co
ntrol Channel )のデータ構成を示しており、図中左よ
り、最初のCAC枠には、PR:プリアンブル(62ビ
ット)が設定され、次のCAC枠には、CI:チャネル
種別(4ビット)、着識別符号(42ビット)、発識別
符号(28ビット)、I:情報(SCCH)(34ビッ
ト)、CRC:誤り検査用ビット(16ビット)の順に
設定される。
【0057】図6(c)は、同図(a)の各CAC枠に
設定される拡張物理スロット(USCCH(User Speci
fic Control Channel )(1))(オプション)のデー
タ構成を示しており、図中左より、最初のCAC枠に
は、I:情報(USCCH(1))(62ビット)が設
定され、次のCAC枠には、CI:チャネル種別(4ビ
ット)、着識別符号(42ビット)、発識別符号(28
ビット)、I:情報(USCCH(1))(34ビッ
ト)、CRC:誤り検査用ビット(16ビット)の順に
設定される。
【0058】また、図7において、(a)は、下り制御
用物理スロットの全体構成を示しており、その符号長は
240ビットであり、図中左より、R:過渡応答ランプ
タイム(4ビット)、SS:スタートシンボル(2ビッ
ト)、CAC:制御信号(62ビット)、UW:同期ワ
ード(32ビット)、CAC制御信号(124ビット)
の順に各データを設定するデータ枠が設定されている。
【0059】図7(b)は、同図(a)の各CAC枠に
設定される基本物理スロット(SCCH)のデータ構成
を示しており、図中左より、最初のCAC枠には、P
R:プリアンブル(62ビット)が設定され、次のCA
C枠には、CI:チャネル種別(4ビット)、着識別符
号(42ビット)、発識別符号(28ビット)、I:情
報(SCCH)(34ビット)、CRC:誤り検査用ビ
ット(16ビット)の順に設定される。
【0060】図7(c)は、同図(a)の各CAC枠に
設定される基本物理スロット(BCCH:Broadcast Co
ntrol Channel )のデータ構成を示しており、図中左よ
り、最初のCAC枠には、PR:プリアンブル(62ビ
ット)が設定され、次のCAC枠には、CI:チャネル
種別(4ビット)、着識別符号(42ビット)、I:情
報(BCCH)(62ビット)、CRC:誤り検査用ビ
ット(16ビット)の順に設定される。
【0061】図7(d)は、同図(a)の各CAC枠に
設定される基本物理スロット(PCH:Paging Channel
)のデータ構成を示しており、図中左より、最初のC
AC枠には、PR:プリアンブル(62ビット)が設定
され、次のCAC枠には、CI:チャネル種別(4ビッ
ト)、着識別符号(42ビット)、I:情報(PCH)
(62ビット)、CRC:誤り検査用ビット(16ビッ
ト)の順に設定される。
【0062】図7(e)は、同図(a)の各CAC枠に
設定される拡張物理スロット(USCCH(1))(オ
プション)のデータ構成を示しており、図中左より、最
初のCAC枠には、I:情報(USCCH(1))(6
2ビット)が設定され、次のCAC枠には、CI:チャ
ネル種別(4ビット)、着識別符号(42ビット)、発
識別符号(28ビット)、I:情報(USCCH
(1))(34ビット)、CRC:誤り検査用ビット
(16ビット)の順に設定される。
【0063】図7(f)は、同図(a)の各CAC枠に
設定される拡張物理スロット(USCCH(2))(オ
プション)のデータ構成を示しており、図中左より、最
初のCAC枠には、I:情報(USCCH(2))(6
2ビット)が設定され、次のCAC枠には、CI:チャ
ネル種別(4ビット)、着識別符号(42ビット)、発
識別符号(28ビット)、I:情報(USCCH
(2))(34ビット)、CRC:誤り検査用ビット
(16ビット)の順に設定される。
【0064】本実施例では、上記図6(c)及び図7
(e)、(f)に示す拡張物理スロット中の次のCAC
枠に設定されるI:情報(USCCH(1)、(2))
のデータ設定枠を利用して通信用キャリア上に新たに制
御用チャネルを設定するための識別情報を設定して親機
1と子機40の間で送・受信する。
【0065】これら図6、図7に示した上り及び下りの
制御用物理スロットの構成から明らかなように、上り及
び下りの構成において拡張物理スロットUSCCH
(1)と基本物理スロットSCCHは、等しい構成をし
ているため、基本物理スロットSCCHの代りに拡張物
理スロットUSCCH(1)が使用可能である。
【0066】一方、図7(e)の下りにおいて、拡張物
理スロットUSCCH(2)は、同図(c)の基本物理
スロットBCCH及び同図(d)の基本物理スロットP
CHに等しい構成となっているため、基本物理スロット
BCCH(A)、(B)、PCHの代りに拡張物理スロ
ットUSCCH(2)が使用可能であるが、拡張物理ス
ロットUSCCH(2)は、スロットが1つに対し、基
本物理スロットBCCH(A)、(B)、PCHは、ス
ロットが3つあるため、代用するためにはスロット数が
不足する。
【0067】そこで本実施例では、上記図6及び図7の
拡張物理スロット中のチャネル種別CIにおけるオプシ
ョン設定を利用して、不足する代用の拡張物理スロット
を設定する。
【0068】このチャネル種別CI(4ビット)に設定
される上りCIコーディング規約及び下りCIコーディ
ング規約の一覧表を図8及び図9に示す。
【0069】この図8及び図9に示す一覧表において、
オプション用に4項目分が割当てられているため、図
8、図9に示すように、“0111”と“1000”の
コーディングデータを拡張物理スロットUSCCH
(3)、USCCH(4)のチャネル種別を設定するた
めに定義する。
【0070】このチャネル種別CIにより新しく定義し
た拡張物理スロットUSCCH(1)〜(4)と基本物
理スロットSCCH、BCCH(A)、(B)、PCH
の対応関係を図10に示す。但し、この対応関係は、こ
れに限るものではない。また、BCCH(B)は、オプ
ションであるため設定から除いてもよいことはいうまで
もない。
【0071】以上の拡張物理スロットUSCCH(1)
〜(4)の定義により通話キャリアにおいて、発着呼情
報を親機1と子機40間で授受するために必要な制御情
報を付加する設定手段を得ることができる。
【0072】次いで、親機が通話キャリア上で制御用チ
ャネルを設定する旨を子機40に通知する方法につい
て、図11に示す無線チャネル情報通知(BCCH)メ
ッセージの構成を参照して説明する。なお、図11は、
親機1から子機40に送信する下り用の無線チャネル情
報通知メッセージの構成を示すものである。
【0073】本実施例では、図11において、制御用キ
ャリア構成でオプションとしているオクテット7の1〜
3ビットを制御用チャネルの設定用として割当てる。ま
た、通信チャネルの報知用には、同図のオクテット5と
オクテット6にオプションとして割当てられたビット
(n offset)を割当てる。
【0074】なお、このときグローバル定義情報パター
ンを変更するか否かは任意でよい。また、ローカル定義
情報についても任意でよい。このオクテット5〜オクテ
ット7の定義情報の一覧を図12及び図13に示す。
【0075】図13における各定義情報の説明A〜Kを
以下に示す。
【0076】説明A:制御キャリアとして1周波のみを
使用することを示す。
【0077】説明B:親機は、現在使用しているキャリ
ア上であって、現在使用している下りLCCHの2.5
ms後の上りスロットでのみ上りLCCHの受信が可能
である。
【0078】説明C:親機は、現在使用しているキャリ
ア上であって、現在使用している下りLCCHが位置す
るTDMAスロットに対応する5ms毎の上りスロット
での上りLCCHの受信が可能である。
【0079】説明D:2周波を使用し、個々のLCCH
が独立であることを示す。
【0080】説明E:親機は、現在使用しているキャリ
ア上であって、現在使用している下りLCCHの受信が
可能である。
【0081】説明F:現在使用しているキャリア上であ
って、現在使用している下りLCCHが位置するTDM
Aフレームを第1フレームと定義し、奇数TDMAフレ
ームは当該キャリアを、偶数TDMAフレームはもう一
方のキャリアを割当て、それぞれのキャリアにおけるT
DMAフレーム上の対応する10ms毎の上りスロット
を使用する。但し、この場合、LCCHインターバル値
(n)は偶数でなければならない。
【0082】説明G:2周波を使用し、PCHの着信群
が相互に関係することを示す。
【0083】説明H:親機は、現在使用しているキャリ
ア上であって、現在使用している下りLCCHの2.5
ms後の上りスロットでのみ上りLCCHの受信が可能
である。
【0084】説明I:現在使用しているキャリア上であ
って、現在使用している下りLCCHが位置するTDM
Aフレームを第1フレームと定義し、奇数TDMAフレ
ームは当該キャリアを、偶数TDMAフレームはもう一
方のキャリアを割当て、それぞれのキャリアにおけるT
DMAフレーム上の対応する10ms毎の上りスロット
を使用する。但し、この場合、LCCHインターバル値
(n)は偶数でなければならない。
【0085】説明J:親機は、オクテット6の通信キャ
リア上であって、現在使用している下りLCCHが位置
するTDMAスロットに対応する5ms毎の上りスロッ
トでの上りLCCHの受信が可能である。
【0086】説明K:オクテット6の通信キャリアが空
いているので、サーチするときは、このキャリアから行
うこと。
【0087】これらの説明のうち説明J、Kに該当する
定義情報のビット構成が本実施例により追加されたもの
である。なお、この割当て例は、これに限るものでない
ことはいうまでもない。
【0088】子機40は、図11に基づく無線チャネル
情報(BCCH)中に制御キャリアとして使用する旨の
定義情報を親機1から受信すると、この定義情報受信以
降のリンクチャネルの確立を、その報知された通信キャ
リアを利用して行う。
【0089】親機1は、再び前の通信モード、すなわ
ち、通常の通話キャリアによる通話に戻るときは、この
無線チャネル情報(BCCH)報知メッセージ中の定義
情報により報知内容を更新、すなわち、制御キャリアと
して使用中の通信キャリアを再び通信キャリアとして使
用する旨の定義情報を付加し、子機40に送信する。
【0090】次に、親機1がリンクチャネルを通信キャ
リアに移した後に、新たに別の子機がゾーン(通信領
域)に移ってきたときの子機の対応方法について以下に
説明する。
【0091】親機1が管理するゾーンに新たに移ってき
た子機は、先に親機1から子機40に送信された上記制
御チャネルを定義する無線チャネル情報(BCCH)の
報知を受信していないため、本来の制御キャリアで報知
情報(BCCH)を受信しようとする。しかし、親機1
では、間欠的なBCCHの送信(例えば、1回/10秒
程度)は、通信用キャリアで行われているため、新たに
移ってきた子機には、そのBCCHを受信することがで
きない。このとき、新子機は、所定時間経過してBCC
Hを受信できないと、制御キャリアが更新されていると
判断し、通信チャネルの通信キャリアによるスキャンを
開始する。
【0092】この子機による通信キャリアのスキャンの
様子を図14に示して説明する。
【0093】図14において、図中約左半分に示す区間
Tは送信区間、区間Rは受信区間を示し、各区間におけ
る通信スロットは、通信キャリア(fn )で送・受信さ
れる送信スロットと受信スロットを示し、斜線で示す通
信スロットは、親機1から間欠的に制御用キャリア(f
0 )により送信される制御スロットを示している。従来
は、この間欠的に送信される制御スロットを子機が受信
することにより、親機へのアクセスが可能になってい
る。すなをち、図14の図中約左半分に示す各区間は、
従来の通信キャリアと制御キャリアによる通信スロット
と制御スロットの送受信過程を示している。
【0094】本実施例では、図14において、図中約右
半分に示すように、親機は、通信キャリア(fn )のま
まで制御スロットを送信し、この制御スロットを子機が
上記のようにサーチして受信することにより、通信キャ
リアに定義した制御スロットを送・受信することができ
る。
【0095】いま、図14において、他の子機が使用し
ている通信キャリア上の4つのスロットのうち、常時使
用中の1つのスロットが通信スロットで、残り3つのス
ロットのうち間欠的に出力される1つのスロットが制御
スロットである。
【0096】但し、他の子機数台(1〜3台)が通話中
であるときは、常時使用中のスロットは、その子機の数
だけあることになるが、ここでは、説明の便宜のため1
台の子機が通話中であるとする。なお、3台が通話中の
ときは、必然的に残りの1つのスロットが制御スロット
となる。
【0097】したがって、上記新子機は、通話キャリア
のサーチにより、親機1から間欠的に送信される制御ス
ロットの定義情報を見つけてBCCHを受信し、このB
CCHの受信により、先に通信キャリアに定義された制
御キャリアで通信中の子機と同様に、その通信キャリア
を制御キャリアとして利用することができる。
【0098】この場合、子機における通信スロットのサ
ーチは、各タイムスロット毎にキャリアをシフトする高
速サーチである必要はないため、子機のコストアップの
要因とはならない。また、親機1では、従来の方法では
通信キャリアから制御キャリアに瞬時に切り換える通信
機能が必要であったが、図14の約右半分に示したよう
に、同一の通信キャリアで制御スロットの定義を可能と
することにより、キャリア(周波数)の瞬時切り換えが
不要となり、親機のコストも低減することができる。
【0099】従来は、1つキャリア上に4つのタイムス
ロットのうち1つを制御スロットとして使用すると、通
信用スロットは3つとなり、子機は3台まで通信に参加
することができるが、上記の本実施例の子機のように通
信キャリア上でスキャンして制御スロットを設定するよ
うにすれば、制御スロットがない場合(4つのスロット
が全て通話スロットに割当てられている場合)でも、そ
の他の子機は、上記通話キャリアのサーチにより、全ス
ロットが使用中であることが分り、その通信キャリアで
制御スロットを待機するように構成できるので、子機4
台までが通話に参加することができ、第二世代コードレ
ス電話システムにおける通信機能を向上させることがで
きる。
【0100】次に、上記子機40により通信キャリアを
スキャンする際のスキャン方法の一例を図15に示して
説明する。
【0101】この図15において、まず、子機40は制
御キャリア(f0 )により制御スロットを受信できない
時、通信キャリア範囲に移行してスキャンを開始し、上
記親機により制御スロットが定義される図中の通信キャ
リア範囲をランダムにスキャンし、制御スロットが定義
された通信キャリアを受信したところで、その通信キャ
リア(fn )にロックする様子を示している。
【0102】また、上記家庭用コードレス電話の親機1
においては、通話用スロットの空チャネルをサーチして
制御スロットを割当てるようにしたが、家庭用コードレ
ス電話では、電磁波の環境が比較的安定しているため、
短時間的には傾向的に空きであることが多いキャリア帯
が存在する。
【0103】したがって、親機1は一定時間毎に通信キ
ャリアの検出を行い、その検出した通信キャリアを記憶
しておき、発・着呼が発生したとき、この記憶した通信
キャリアを参照することにより制御スロットを定義する
通信チャネルの確立を高速に行うことができる。
【0104】また、親機1は上記図12、13に示した
対応表に示したように、BCCHで空きの確立の高い通
話キャリアを子機40に報知し、子機40は、報知され
た通話キャリアを記憶しておき、この親機1の圏外に去
った子機40が圏内に戻ったとき、制御キャリアによる
BCCHの設定がなく、通信キャリアをサーチすると
き、圏外に去る前に記憶した通話キャリアをサーチする
ようにすれば、通話キャリアを確定する時間を短縮する
ことができる。
【0105】この通話キャリアの記憶によるスキャン方
法の例を図16に示して説明する。図16において、ま
ず、子機40が、制御キャリア(f0 )により制御スロ
ットを受信できない時、予め記憶した通信キャリア(f
M )に移行してスキャンを開始し、上記親機により送信
される制御スロットを定義する通信キャリアの範囲をス
キャンし、制御スロットが定義された通信キャリアを受
信したところで、その通信キャリア(fn )にロックす
る様子を示している。
【0106】この場合、予め記憶した通信キャリア(f
M )の値は、通信用キャリアの中で1番制御キャリア
(fc )に近い値に設定し、スキャンに要する時間がな
るべく短くなるように工夫する。
【0107】したがって、予め記憶した通信キャリア
(fM )に移行してスキャンを行うことにより、スキャ
ンする時間を短縮し、制御スロットのサーチ時間を短縮
することができる。
【0108】
【発明の効果】本発明によれば、通話用チャネルを制御
用チャネルとして有効に利用する方法を提供することが
できるとともに、親機と子機で通話用チャネルを設定す
るだけで通信制御信号と通話信号を送・受信でき、ハー
ド構成を簡易にして、低コスト化を実現することができ
る。その結果、このコードレス電話システムを第ニ世代
コードレス電話システムに適用することにより、第ニ世
代コードレス電話システムの機能を向上することができ
るとともに、ハード構成のコストを低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコードレス電話システムを適用した親
機のブロック構成図。
【図2】PSTNにDTMF信号でアクセスする際の図
1の局線インターフェース回路のブロック構成図。
【図3】PSTNにモデムでアクセスする際の図1の局
線インターフェース回路のブロック構成図。
【図4】ISDNにアクセスする際の図1の局線インタ
ーフェース回路のブロック構成図。
【図5】本発明のコードレス電話システムを適用した子
機のブロック構成図。
【図6】子機から親機に送信される制御用物理スロット
の構成を示す図。
【図7】親機から子機に送信される制御用物理スロット
の構成を示す図。
【図8】上りチャネル種別CIコーディング規約の一覧
表を示す図。
【図9】下りチャネル種別CIコーディング規約の一覧
表を示す図。
【図10】チャネル種別CIにより新しく定義した拡張
物理スロットと基本物理スロットの対応関係を示す図。
【図11】無線チャネル情報通知(BCCH)メッセー
ジの構成を示す図。
【図12】図11におけるオクテット5〜オクテット7
の定義情報の一覧を示す図。
【図13】図11におけるオクテット5〜オクテット7
の定義情報の一覧を示す図。
【図14】子機による通信キャリアのスキャンの様子を
示す図。
【図15】子機による通信キャリアのスキャン動作の一
例を示す図。
【図16】子機による通信キャリアのスキャン動作のそ
の他の例を示す図。
【図17】従来の第二世代コードレス電話システムにお
いて利用される制御用物理スロットと通信用物理スロッ
トの構成を示す図。
【符号の説明】
1 親機 2 局線接続端子 3 局線インターフェース回路 4〜6 加算アンプ 7、8 ボイスエンコーダー 9、10 ボイスデコーダー 11 プロトコルフォーマッター 12 モデム 13 RF部 14 アンテナ 15 リンガ検出回路 16 CPU 17 入力部 18 出力部 40 子機 41 アンテナ 42 本体 43 送受話器 51 RF部 52 モデム 53 プロトコルフォーマッター 54 側音制御部 55 ボイスコーデック 56 CPU 57 入力部 58 出力部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親機により設定送信される制御用チャネ
    ルを受信し、この制御用チャネルにより発呼要求及び相
    手先電話番号を親機に送信し、該親機により通話用チャ
    ネルが選択されると、この通話用チャネルにより親機及
    びネットワークを介して相手先電話機との間で通話信号
    を送・受信する子機と、 ネットワークと接続し、上記子機から制御用チャネルに
    より送信される発呼要求及び相手先電話番号をネットワ
    ークに送信してアクセスするとともに、複数の通話用チ
    ャネルから空き通話用チャネルを選択し、ネットワーク
    を介して子機と相手先電話機との間で通話信号を送・受
    信する親機と、 から構成されるコードレス電話システムであって、 上記子機は、 上記親機により設定送信される制御用チャネルを受信し
    なかったとき、上記親機により選択される複数の通話用
    チャネルの設定範囲を走査し、該親機から設定送信され
    る制御用チャネルを設定する設定情報を受信する走査手
    段と、 この走査手段により設定情報を受信すると、親機により
    設定送信される空き通話用チャネルを制御用チャネルと
    して使用する通信制御手段と、 を具備し、 上記親機は、 上記複数の通話用チャネルのうち空き通話用チャネルを
    上記制御用チャネルとして使用する旨の設定情報を上記
    子機に送信する制御チャネル設定手段と、 この制御チャネル設定手段により設定した空き通話チャ
    ネルを使用して、上記子機からの発呼要求及び相手先電
    話番号を受信する受信手段と、 を具備したことを特徴とするコードレス電話システム。
  2. 【請求項2】 親機により設定送信される制御用チャネ
    ルを受信し、この制御用チャネルにより発呼要求及び相
    手先電話番号を親機に送信し、該親機により通話用チャ
    ネルが選択されると、この通話用チャネルにより親機及
    びネットワークを介して相手先電話機との間で通話信号
    を送・受信する子機と、 ネットワークと接続し、上記子機から送信される発呼要
    求及び相手先電話番号をネットワークに送信してアクセ
    スするとともに、複数の通話用チャネルから空き通話用
    チャネルを選択し、ネットワークを介して子機と相手先
    電話機との間で通話信号を送・受信する親機と、 から構成されるコードレス電話システムであって、 上記子機は、 上記親機により設定送信される通話用チャネルのキャリ
    ア情報を記憶する情報記憶手段と、 上記親機により設定送信される制御用チャネルを受信し
    なかったとき、上記記憶手段に記憶したキャリア情報に
    基づいて上記親機により選択される複数の通話用チャネ
    ルの設定範囲を走査し、親機から送信される制御用チャ
    ネルを設定する設定情報を受信する走査手段と、 この走査手段により設定情報を受信すると、親機により
    設定送信される空き通話用チャネルを制御用チャネルと
    して使用する通信制御手段と、 を具備し、 上記親機は、 上記複数の通話用チャネルのキャリア情報を上記子機に
    送信する送信手段と、 上記複数の通話用チャネルのうち空き通話用チャネルを
    上記制御用チャネルとして使用する旨の設定情報を上記
    子機に送信する制御チャネル設定手段と、 この制御チャネル設定手段により設定した空き通話チャ
    ネルを使用して、上記子機からの発呼要求及び相手先電
    話番号を受信する受信手段と、 を具備したことを特徴とするコードレス電話システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007096599A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Hitachi Kokusai Electric Inc 無線通信システムおよび無線通信システムの通信方法
JP2019012904A (ja) * 2017-06-29 2019-01-24 古野電気株式会社 移動体監視装置、移動体監視システム、及び移動体監視方法

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JP2007096599A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Hitachi Kokusai Electric Inc 無線通信システムおよび無線通信システムの通信方法
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