JPH0631877B2 - 密封容器リツプシ−ルの交換装置 - Google Patents

密封容器リツプシ−ルの交換装置

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JPH0631877B2
JPH0631877B2 JP60282386A JP28238685A JPH0631877B2 JP H0631877 B2 JPH0631877 B2 JP H0631877B2 JP 60282386 A JP60282386 A JP 60282386A JP 28238685 A JP28238685 A JP 28238685A JP H0631877 B2 JPH0631877 B2 JP H0631877B2
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芳晴 高橋
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Doryokuro Kakunenryo Kaihatsu Jigyodan
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、開放状態では取扱うことのできない大量の
放射性物質や人体に対する毒性物質を貯蔵及び運搬する
蓋つき密封容器の容器開口部内周縁に取付けられている
リップシールを交換するための装置に関するものであ
る。
〈従来の技術〉 上述したごとき従来の蓋つき密封容器は一般に第13図
および第14図のごとき構造となっている。すなわち、
密封容器1はステンレス鋼製の有底容器本体2の頂部開
口の周囲にリング3がボルト4によりねじ止めされてな
り、このリング内周縁に設けた溝にはリップシール5と
称されるシリコンゴムまたは軟質塩化ビニル製のシール
材が嵌合されている。この容器1開口への蓋6の取付け
は、リング内周に設けた内側突出突起3aと蓋外周に設
けた外側突出突起6aとからなる周方向への回転により
係脱可能な嵌め合せ構造によりなされ、リップシール5
によって気密が維持される。
かような密封容器に放射性物質を出し入れするには、グ
ローブボックスにこの密封容器を接合した状態で行な
う。すなわち、グローブボックスベース板に密封容器嵌
合用開口を形成してこの開口周縁にフランジを配設し、
通常はカバーによりこの開口は塞がれている。グローブ
ボックスと密封容器との接合は、グローブボックスフラ
ンジ内周面と密封容器リング外周面とを周方向への回転
により係脱可能な嵌め合せ構造により係合させることに
よってなされる。この接合状態において密封容器蓋とグ
ローブボックス開口カバーとは重ね合されるようになっ
ており、重ね合されたまま密封容器蓋はグローブボック
ス開口カバーとともに取除かれ、グローブボックス内へ
置かれる。この状態でグローブボックス内の放射性物質
を密封容器内へ収納したのち、上記と逆の手順によっ
て、蓋を取付けた状態の密封容器をグローブボックスか
ら離脱することができる。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら上記のような材質のリップシールは、蓋の
着脱時の周方向回転摺動により次第に劣化して傷みが生
じたり、さらには容器内へ出し入れする物質が微粉末の
核燃料物質などの場合にはリップにこれら微粉末が付着
してしまって除去困難となるといった問題が発生する。
劣化したリップシールや核燃料物質微粉末の除去が困難
なリップシールは新しいものと交換すればよいが、容器
内容積が大きい場合には、リップシール部を含めた容器
の内面全体の汚染部分を露出せずにリップシールを安全
かつ作業性良く点検,交換することは極めて困難であ
る。
そこでこの発明は、上述したごとき放射性物質や毒性物
質用の密封容器の内面汚染部分を開放させることなく、
容器開口部内周に取付けられているリップシールを安全
かつ作業性良く交換できる装置を提供することを目的と
してなされたものである。
〈問題点を解決するための手段〉 すなわちこの発明によれば、密封容器本体頂部開口の周
囲にねじ止めされたリングと、該リング内周縁に設けた
溝に取付けられたリップシールと、周方向への回転によ
り係脱可能な嵌め合せ構造により該リング内周に嵌合
し、該リップシールと圧接して該容器頂部開口を密封す
る蓋とからなる密封容器のリップシールを交換する装置
が提供される。
この装置は、互いに結合,離脱できる内蓋と交換治具と
から構成されている。内蓋はその外周面に環径を変化し
うる環状気密パッキンが巻設されており、この内蓋によ
って密封容器のリングより下方でかつ密封容器本体頂部
開口位置でこの開口を気密的に塞ぐことができるように
なっている。交換治具は、周方向への回転により係脱可
能な嵌め合せ構造によりリング内周面と嵌合する脱着掛
具と、脱着掛具とリングとが嵌合した状態において脱着
掛具およびリングの頂面を覆う蓋部材と、蓋部材の上方
から蓋部材および脱着掛具を貫通して下方に伸びる回転
可能な案内用円筒工具および環状気密パッキン操作用レ
ンチとを有している。
内蓋と交換治具との結合,離脱は次のようにしてなされ
る。すなわち、周方向への回転により係脱可能な嵌め合
せ構造により、案内用円筒工具の下端がその第1の回転
位置で内蓋と係合して交換治具と内蓋とが結合する。ま
た、案内用円筒工具の下端はその第2の回転位置で内蓋
との係合がはずれて交換治具と内蓋とが離脱する。
また、交換治具と内蓋との結合状態においてレンチを回
転させることにより、内蓋に巻設した環状気密パッキン
の環径が変化するようになっている。
上記したこの発明の交換装置を用いて密封容器のリップ
シールを交換する操作を以下に述べる。この発明の交換
装置は、最初は交換治具と内蓋とが結合した状態、すな
わち案内用円筒工具の下端が第1の回転位置にある状態
で使用する。蓋をはずした密封容器の開口に内蓋を下方
にしてこの装置を下降せしめ、内蓋を密封容器のリング
より下方でかつ密封容器本体頂部開口位置まで挿入する
とともに、交換治具の脱着掛具をリング内に挿入する。
この内蓋挿入時には、内蓋外周面に巻設された環状気密
パッキンはその環径を小さい状態とし、パッキンが密封
容器内壁と接触せずに挿入しやすくなるようにしてお
く。
交換治具と内蓋との結合体を上記のごとき所定位置に挿
入した後、交換治具上方から気密パッキン操作用レンチ
を回転させて気密パッキンの環径を拡げることによっ
て、密封容器開口を内蓋により気密的に塞ぐことができ
る。一方、交換治具の脱着掛具は、これを周方向に回転
させることによってリング内周面と密接な嵌め合せがな
されて係合状態となる。
この状態において、交換治具上方から案内用円筒工具を
回転させてこの工具下端を第2の回転位置に回動せしめ
て、工具下端と内蓋との間の嵌め合せ構造を離脱しうる
状態とする。一方、密封容器本体頂部開口の周囲にねじ
止めされているリングは、ねじをはずすことによって密
封容器本体から切り離せる状態とする。
次にこの状態で交換治具を上方に引き上げれば、交換治
具は脱着掛具によりリングと係合した状態で内蓋と離脱
され、一方内蓋は密封容器本体頂部開口を気密的に塞い
だ状態で残される。かくして、交換すべきリップシール
はリングと一緒に交換治具によって密封容器本体から切
り離される。
最後に、新たなリップシールが取付けられたリングと交
換治具とを係合せしめたものを密封容器本体頂部に運
び、リングをもとの所定個所にねじ止めしたのち、上述
した操作手順と逆の手順を施すことによって、新たなリ
ップシールを具備するリングを取付けた密封容器が得ら
れることになる。
〈実施例〉 以下に図面を参照してこの発明の装置の実施例を詳述す
る。第1図および第2図は内蓋10と交換治具30を結
合した状態を示している。
内蓋10は、下から盲蓋11、押え蓋12および掛具座
板13が重ねられて構成されており、これらの中心を締
付ねじ14が貫通している。掛具座板13と押え蓋12
とは固定ねじ15により一体化され、これらを透通する
締付ねじ14はその下部で盲蓋11と螺合している。盲
蓋11はガイドピン16および圧縮コイルばね17によ
って下方に付勢されて押え蓋12との間に間隙を保つよ
うになっているが、この間隙は締付ねじ14を回転させ
ることによって変化させることができる。また押え蓋1
2は玉入り回転板18を介して締付ねじ14の中間部張
出肩部14a により上方へ浮上がらないようにされてる。
締付ねじ14の上端には六角形凹部14b が形成されてお
り(第3図)、後述する交換治具30側のレンチ49
(第7図)の下端六角レンチ部49a をこの締付ねじ14
の凹部14b に嵌合させてレンチ49を回転させることに
よって、締付ねじ14を回転でき、これによって盲蓋1
1と押え蓋12との間隙を変化させることができる。押
え蓋12の外周面は先細のテーパ面12a となっていて、
このテーパ面12a と盲蓋11外周面との間には環状気密
パッキン19が巻装されており、盲蓋11と押え蓋12
との間隙の変化に伴う押え蓋のテーパ面12a の上下動に
より気密パッキン19の環径が変化する。
内蓋10を構成する掛具座板13は第4図に示したよう
に、締付ねじ14の直径より大径の中央透孔13a を有
し、透孔内周には内側突出突起13b が形成されている。
これらの突起13b は、後述する交換治具30側の案内用
円筒工具33下端に形成された外側突出突起33a (第5
図)と周方向回転により径脱可能な嵌め合せ構造によっ
て係脱されるようになっている。一方、掛具座板13の
外周には外側突出突起13c が形成されており、これらは
後述する交換治具30側の脱着掛具31の内周に形成さ
れた内側突出突起31a (第6図)と周方向回転により係
脱可能な嵌め合せ構造によって係脱するようになってい
る。掛具座板13の外側突出突起13c の周方向中間部に
は、交換治具側から伸びる位置決めピン43(第4図)
が挿入される孔13e が形成されている。
交換治具30は、脱着掛具31とその頂面を覆う蓋部材3
2とを有し、蓋部材の上方から蓋部材32および脱着掛
具31を貫通して案内用円筒工具33が下方に伸びてい
る。蓋部材32は、爪位置嵌め合い蓋34、二つ割押え
蓋35、および工具座板36を同心状に配列して構成さ
れている。二つ割押え蓋35と工具座板36は固定ボル
ト37によって一体とされており、さらにこの固定ボル
ト37は脱着掛具31に達し、これら3個の要素31,
35,36をハンドル38により一体的に回転できるよ
うになっている。
案内用円筒工具33はハンドル39により回転および上
下動可能であり、その下端には第5図に示すように外側
突出突起33a が形成され、前述したように内蓋10側の
掛具座板13の内側突出突起13b と係脱しうるようにな
っている。円筒工具33の中間部外周面にはねじがきら
れていて、そこに傘状に拡がる位置決め押え工具40、
上下移動ナット41および固定ナット42がねじ係合さ
れ、これら3個の要素40,41,42を円筒工具33
の上下動に伴って蓋部材32に対して一体的に上下動で
きるようになっている。位置決め押え工具40は下方に
伸びる4本の位置決めピン43を有している。これらの
位置決めピン43は、治具30と内蓋10との相対回転
防止ないしは回転角度位置決めの働きをする。
脱着掛具31の底面は、その内周縁に第6図に示すよう
に内側突出突起31a が形成され、前述したように内蓋1
0側の掛具座板13の外側突出突起13c と係脱しうるよ
うになっている。突起31a の周方向中間部には位置決め
押え工具40の位置決めピン43が挿入される孔31b が
形成されている。一方、脱着掛具31の外周面には外側
突出突起31c が形成されている。これらの突起31c は、
第13図および第14図に示した密封容器1のリング3
内周に設けた内側突出突起3aと、周方向回転により係
脱可能な嵌め合い構造によって係脱するようになってい
る。
爪位置嵌め合い蓋34の底面は、その周縁に第5図に示
すように爪部(山高部)34a と谷部34b とが形成され、
第13図および第14図の密封容器1のリング3頂面外
周縁に形成された周方向切欠部3bに、爪位置嵌め合い
蓋34の爪部34a が嵌まるようになっている。
位置決め押え工具40の位置決めピン43は、脱着掛具
31および内蓋側の掛具座板13との相対位置によっ
て、ピン挿入孔31b (第6図)およびピン挿入孔13e
(第4図)に挿入されるように配設されている。また位
置決め押え工具40内部には圧縮コイルばね44が配設
され、これにより円筒工具33が常に下方に付勢されて
いる。
上下移動ナット41には、固定ねじ45により一体とさ
れた二つ割旋回板46と可変固定具47とが取付けら
れ、ハンドル48による上下移動ナット41の回転によ
って、可変固定具47下端が工具座板36の上部肩表面
に形成された溝36a 内に挿入する位置と、工具座板36
の上部肩表面上に当接する位置とを選択できるようにな
っている。
案内用円筒工具33内にはレンチ49が回転自在に挿入
されている。このレンチ49は、第7図に示したように
その上端に菊形ハンドル50が固着され、その下端に六
角レンチ部49a が形成されており、円筒工具33内に挿
入,抜出しができるようになっている。このレンチ49
を円筒工具33内に挿入した状態では、下端の六角レン
チ部49a が内蓋10側の締付ねじ14上端に形成されて
いる六角形凹部14b と嵌合する。
次に上述したごとき構造のこの発明の装置の使用に際し
ての動作を説明する。第8図は、内蓋10と交換治具3
0との係合体を、蓋をはずした密封容器1の開口に挿入
しようとしている状態を示す。このとき、治具30側の
円筒工具33下端の突起33a と、内蓋10側の掛具座板
13の突起13b とは互いに係合している状態となってお
り、これにより円筒工具33が掛具座板13を吊るして
いる。さらに治具30側の脱着掛具31の突起31a (第
6図)は内蓋側の掛具座板13の突起13c と係合してお
り、これによって治具側の脱着掛具31が掛具座板13
を吊るしている。
また治具側の位置決めビン43は、掛具座板13のピン
挿入孔13e (第4図)に挿入されており、治具側の位置
決め押え工具40と内蓋側の掛具座板13は相対回転不
能とされている。位置決めピン43はさらに治具側の脱
着掛具31のピン挿入孔31b (第6図)をも貫いて挿入
されており、脱着掛具31と掛具座板13も相対回転不
能とされている。
第9図は内蓋10が密封容器1開口に挿入された状態を
示す。このとき密封容器のリング3頂面外周縁の切欠部
3b(第14図)に、治具の爪位置嵌め合い蓋34の爪
部34a が嵌まり、リング3と爪位置嵌め合い蓋34とは
相対回転不能となっている。また、密封容器本体2頂部
開口周縁に形成されたテーパ面2a(第13図)に内蓋
10の押え蓋12のテーパ面12a が当接し、密封容器本
体2頂面と内蓋の押え蓋12の頂面とは同一面となるよ
うに内蓋10の挿入位置が定められ、これ以上挿入され
ない。
この状態で治具30側のハンドル38を反時計方向に回
転させる。このとき回転しないのは爪位置嵌め合い蓋3
4だけであって、その他の治具30要素および内蓋10
は全体的に一体となって反時計方向に回転する。そうす
ると約45゜旋回位置にて治具30側の二つ割押え蓋3
5に取付けたスプリング式位置決めピン51が働いて停
止する目安がとれる。すなわち、爪位置嵌め合い蓋34
頂面に浅い孔(図示せず)が形成されていて、ピン51
がこの浅い孔の上に回動してきて嵌合するときにカチッ
という感触が得られる。この約45゜旋回により、脱着
掛具31の突起31c が密封容器のリング3内周面の内側
突出突起3aの真下にきて係合し、治具30によってリ
ング3を吊り上げる体勢が整う。
第9図の状態はまた、内蓋10の密封容器1開口内所定
位置への挿入が完了した状態を示している。このとき、
治具30側の円筒工具33内に挿通されたレンチ49の
菊形ハンドル50を反時計方向に回転すると、レンチ下
端の六角レンチ部49a は内蓋側の締付ねじ14上端の六
角形凹部14b と係合しているため締付ねじ14が反時計
方向に回転される。盲蓋11にはねじが切られているの
で、締付ねじ14の回転につれて盲蓋11は上方へと引
き上げられることになり、盲蓋11と押え蓋12との間
隙が狭くなる。すると押え蓋12の外周テーパ面12a の
作用によって環状気密パッキン19の環径が拡大される
ことになり、気密パッキン19は密封容器本体2の内壁
面に圧着され、かくして内蓋10により密封容器1は気
密的に外気と遮断される。
第10図は、第9図の状態から治具30と内蓋10とを
切り離すための操作を説明している。すなわち治具側の
ハンドル39を約45゜回転したのち上方へ引き上げ、
次いでこのハンドルを約45゜反対方向に回転する。第
10図はこのハンドル操作が完了した状態を示してい
る。
ハンドル39の最初の約45゜の回転操作で、案内用円
筒工具33下端の突起33a は内蓋側の掛具座板中央透孔
13a 内の溝部13f (第4図)の下に位置することにな
る。次のハンドル39の上方引き上げ操作で、円筒工具
33下端の突起33a は掛具座板の溝部13f を通過して上
方に移動する。またこのとき、治具側の位置決め押え工
具40、上下移動ナット41、固定ナット42も円筒工
具33とともに上方に移動する。これにより位置決め押
え工具40の位置決めピン43下端が脱着掛具31のピ
ン挿入孔31b (第6図)から抜き出された状態となる。
さらに、上下移動ナット41の上方移動に伴い、二つ割
旋回板46と可変固定具47が工具座板36に形成され
た溝36a から抜き出された状態となる。最後のハンドル
39の約45゜の反対方向回転操作で、円筒工具33下
端の突起33a は内蓋側の掛具座板13の突起13b の上に
載る。これによってもはや円筒工具33は下方に落ちる
ことはない。
この状態までが第10図であるが、この場合、治具側の
脱着掛具31と内蓋側の掛具座板13の両者の角度位置
関係が適当でないと、掛具座板13の外側突出突起13c
(第4図)と脱着掛具31の内側突出突起31a (第6
図)が上下に重なってひっかかるために、内蓋10から
治具30を抜き出せないことがある。
これを解決する操作を第11図を参照して説明する。す
なわち第10図においては、位置決めピン43の下端は
未だ掛具座板13のピン挿入孔13e に挿入されている。
内蓋10は既に密封容器本体2にしっかりと固定されて
いるので、位置決めピン43を有する位置決め押え工具
40は回転できない状態であることが理解される。ここ
において、ハンドル39を上方に引き上げるように一方
の手で付勢しつつ、もう一方の手でハンドル38を回転
する。これはつまり、案内用円筒工具33下端の突起33
a の上面と位置決め押え工具40の下面とを当接させ
て、位置決め押え工具40を上方に付勢させつつ、工具
座板36およびこれと一体の脱着掛具31を回転させる
ということである。そうすると、位置決めピン43上端
が工具座板36下面のある位置に予め形成されたピン嵌
入孔36b に嵌まることがある。この孔36b への嵌入時に
おいて、位置決めピン43は掛具座板13のピン挿入孔
13e の丁度真上にあって、かつ脱着掛具31の内側の突
起31a は内蓋側掛具座板13の外側突起13c 間の谷部13
g (第4図)の真下にある。このようにして治具30と
内蓋10とは切り離し可能な状態となる。この状態でリ
ング3を密封容器本体2にねじ止めしているボルト4を
はずす。
なお、第11図では、治具側の位置決めピン43と工具
座板36下面の嵌入孔36b との回転位置関係を保持せし
めるためのロック手段が施されている。すなわち、予め
可変固定具47を工具座板36の上部肩表面に形成され
た溝36a 内に嵌まり込まない位置に回転させておき、ハ
ンドル48を使用して上下移動ナット41を回しこれを
下方へ移動させる。これにより工具座板36は、上部肩
表面で可変固定具47下端に圧接され、一方その下面で
はピン嵌入孔36b に位置決めピン43を嵌入された状態
でロックされる。このようにすれば、次回の操作におい
て治具30と内蓋10とを結合しようとする場合に便利
である。
第12図は治具30の内蓋10からの切り離し操作を示
している。このとき密封容器のリング3は治具30の周
囲に保持された状態で治具とともに引き上げられる。一
方、内蓋10は密封容器本体2開口を密封した状態で残
される。リング3を保持した治具30は別の場所へ運ば
れて、治具からリングを取り外し、リング内周縁のリッ
プシール5を交換した後、新たなリップシール付きリン
グを治具と係合させて再び密封容器本体上に載置し、今
後は上述した第8〜12図の操作を逆の順序で行なえ
ば、リップシールを交換した密封容器が得られる。
〈発明の効果〉 以上説明したごとき構造のこの発明の装置によれば、内
蓋によって密封容器の内面汚染部分を完全に密封できる
とともに、治具の脱着掛具外周面と蓋部材とによってリ
ングの内周面の汚染部分も露出させずにすむ。従って、
密封容器の汚染されているすべての部分を覆うことがで
きるため、リップシールの交換を安全にかつ作業性良く
行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の装置の実施例を示す斜視図であって
内蓋と交換治具との結合した状態を示すもの、第2図は
第1図II−II線に沿う断面図、第3図はこの発明の装置
を構成する内蓋を交換治具から切り離して上面側からみ
た斜視図、第4図は内蓋の構成要素である掛具座板の頂
面図(図中2−2線は第1図のII−II線に相当する)、
第5図はこの発明の装置を構成する交換治具を内蓋から
切り離して下面側からみた斜視図、第6図は交換治具の
構成要素である脱着掛具の底面図、第7図は交換治具の
構成要素であるレンチの正面図、第8図,第9図,第1
0図,第11図および第12図はこの発明の装置を用い
る交換操作手順を説明する断面図、第13図はこの発明
の装置によりリップシール交換を施される蓋つき密封容
器の断面図、および第14図は第13図に示したリング
の平面図である。 1……密封容器、2……密封容器本体、3……リング、
5……リップシール、6……密封容器蓋、10……内
蓋、19……環状気密パッキン、30……交換治具、3
1……脱着掛具、32……蓋部材、33……案内用円筒
工具、49……レンチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密封容器本体頂部開口の周囲にねじ止めさ
    れたリングと、該リング内周縁に取付けられたリップシ
    ールと、周方向への回転により係脱可能な嵌め合せ構造
    により該リング内周に嵌合し該リップシールと圧接して
    該容器頂部開口を密封する蓋とからなる密封容器のリッ
    プシールを交換する装置であって、該装置は互いに結
    合,離脱できる内蓋と交換治具から構成され、該内蓋は
    前記密封容器のリングより下方でかつ密封容器本体頂部
    開口位置でこの開口を塞ぐとともに環径を変化しうる環
    状気密パッキンが外周面に巻設されてなり、該交換治具
    は周方向への回転により係脱可能な嵌め合せ構造により
    前記密封容器のリング内周面と嵌合する脱着掛具と、該
    脱着掛具とリングとが嵌合した状態において脱着掛具お
    よびリングの頂面を覆う蓋部材と、該蓋部材の上方から
    蓋部材および脱着掛具を貫通して下方に伸びる回転可能
    な案内用円筒工具および環状気密パッキン操作用レンチ
    とを有してなり、周方向への回転により径脱可能な嵌め
    合せ構造により前記案内用円筒工具の下端がその第1の
    回転位置で前記内蓋と係合して交換治具と内蓋とが結合
    し、その第2の回転位置で前記内蓋との係合がはずれて
    交換治具と内蓋とが離脱し、交換治具と内蓋との結合状
    態において前記レンチを回転させることにより内蓋に巻
    設した前記環状気密パッキンの環径が変化するようにな
    っていることを特徴とする密封容器リップシールの交換
    装置。
JP60282386A 1985-12-16 1985-12-16 密封容器リツプシ−ルの交換装置 Expired - Lifetime JPH0631877B2 (ja)

Priority Applications (1)

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