JPH0631860B2 - 放射性廃シリカゲルの固化処理法 - Google Patents

放射性廃シリカゲルの固化処理法

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JPH0631860B2
JPH0631860B2 JP61087524A JP8752486A JPH0631860B2 JP H0631860 B2 JPH0631860 B2 JP H0631860B2 JP 61087524 A JP61087524 A JP 61087524A JP 8752486 A JP8752486 A JP 8752486A JP H0631860 B2 JPH0631860 B2 JP H0631860B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は放射性廃棄物、特に脂肪族炭化水素溶媒を含む
放射性廃シリカゲルの固化処理方法に関する。
(従来の技術) 原子力の利用に関連する重要な問題の一つに放射性廃棄
物の処理がある。例えば原子力発電プラントからは各種
の放射性廃棄物が発生する。一般にこれらの放射性廃棄
物は輸送、保管及び処分の際に安全が確保できるように
固化処理を行わなければならない。
従来この放射性廃棄物の固化処理方法としては、放射性
廃棄物をセメントまたはアスファルトで固化し、これを
廃棄保管施設に格納するか、あるいは海洋投棄する方法
がとられているが、これらセメントやアスファルトによ
る固化方法は最終的な固体塊の体積や重量が大きくな
り、減容性の面で満足すべきものでなかった。
そこで最近本出願人はこの方法を更に改良した方法とし
て、放射性廃棄物をエポキシ樹脂と混合し、これを硬化
することにより、固化処理する方法を提案した。(特開
昭58−219499号) しかしながらこの方法でn−ドデカン等の脂肪族炭化水
素溶媒を15〜50重量%含有する放射性の廃シリカゲ
ルを固化処理する場合は、固化処理後の固化体から溶媒
が滲出するという欠点があるばかりでなく、放射性廃シ
リカゲルとエポキシ樹脂とを混合する際、混合物の粘度
が大きく、従って作業性が悪く、またこれに硬化剤を加
えて常温固化を行わせる際、多量の反応熱が出るので、
約1以上の体積の大きい固化体を製造する際には固化
体中心部は断熱固化状態になるので温度が高くなり過
ぎ、空隙やクラック発生、更には焼けこげが起るなどの
問題があった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者等は、これらの問題点を解決し、脂肪族炭化水
素溶媒を15〜50重量%含む放射性の廃シリカゲルを
固化処理するに際し、固化処理後の固化体から溶媒の滲
出を防止し、かつ固化体の強度、耐水性を一層向上さ
せ、加えて固化体中の放射性廃シリカゲルの含量を出来
るだけ高くし、放射性廃シリカゲルと樹脂との混合時の
粘度を減少させ、また硬化反応時の発熱量を制御する固
化処理法を開発するために研究した結果、放射性の廃シ
リカゲルに、まずリン酸エステルを加え、廃シリカゲル
とリン酸エステルとの特定割合の混合物とした後、特定
のエポキシ樹脂を固化溶樹脂として用い、これを希釈剤
あるいは希釈剤と特定のポリマーと共に使用することに
より、この目的が達成されることを見出し本発明を完成
した。
(問題点を解決するための手段)及び(作用) すなわち本発明は、炭素数8ないし14の脂肪族炭化水
素を15〜50重量%含有する放射性廃シリカゲル(A)
にリン酸エステルを添加し、シリカゲル(a)30〜70
重量部、炭素数8ないし14の脂肪族炭化水素(b)1〜
40重量部及びリン酸エステル5〜50重量部(但し、
(a)+(b)+(c)は100重量部とする)からなる放射性
廃シリカゲル−リン酸エステル混合物(B)とし、この混
合物(B)100重量部に対し、一般式 で示されるエポキシ樹脂(B)を10〜100重量部、2
3℃における粘度が2000cps 以下の希釈剤(C)を1
〜30重量部及び炭素数8ないし14の脂肪族炭化水素
を吸収し得るポリマー(d)を0〜10重量部混合し、こ
れを硬化することを特徴とする放射性廃シリカゲルの固
化処理方法に関するものである。
本発明で固化処理される炭素数8ないし14の脂肪族炭
化水素を15〜50重量%含有する廃シリカゲルとは例
えば原子力発電所内使用済核燃料再処理工場等におい
て、ウラン、プルトニウム等の金属化合物の抽出溶媒や
放射性廃液から放射性核種、油分、水分等の吸着除去に
使用された炭素数8ないし14の脂肪族炭化水素溶媒を
含有する放射性核種で汚染された廃シリカゲルのスラリ
ー状混合物から振動篩、遠心分離機などの高知の過機
により通常の方法で過された過残分であって、放射
性核種で汚染されたシリカゲル50〜85重量部と放射
性核種で汚染された炭素数8ないし14の脂肪族炭化水
素溶媒50〜15重量部との混合物のことである。
本発明における炭素数8ないし14の脂肪族炭化水素溶
媒は通常ウラニウムやプルトニウム化合物の抽出溶媒と
して抽出−蒸留−シリカゲルへの吸着脱水の順序で使用
されているものであって、具体的には直鎖または分岐状
のオクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、
トリデカン、テトラデカンが例示できるが、この中では
n−ドデカンが特に好ましく使用される。
本発明においては炭素数8ないし14の脂肪族炭化水素
を30〜50重量%含有する放射性廃シリカゲル(以下
単に放射性廃シリカゲルという)をエポキシ樹脂で固化
処理するに際し、放射性廃シリカゲルにまずリン酸を加
え、あるいはリン酸エステルを加えた後過等の手段に
よって、シリカゲル(a)30〜70重量部、炭素数8な
いし14の脂肪族炭化水素(b)1〜40重量部及びリン
酸エステル5〜50重量部(但し、(a)+(b)+(c)を1
00重量部とする)の混合物(以下単に放射性廃シリカ
ゲル−リン酸エステル混合物)とし、これをエポキシ樹
脂で固化することを特徴としている。
この放射性廃シリカゲル−リン酸エステル混合物には、
エポキシ固化反応に悪影響を与えない程度、通常混合物
に対して5重量%以内の水、フェノール変性芳香族重合
油等を含んでいてもよい。
廃シリカゲルにリン酸エステルを加え前記放射性廃シリ
カゲル−リン酸エステル混合物を調製するには、例えば
放射性の廃シリカゲルにリン酸エステル、あるいはリン
酸エステルを主体とする液体を加え、撹拌するか、撹拌
後該混合液から振動篩によりシリカゲルを別する。こ
の操作は数回くり返してもよい。別に際しては遠心分
離機も使用できるが、一般には振動篩の方が好ましい。
またリン酸エステルとしては、リン酸モノブチル、リン
酸ジブチル、リン酸トリブチルが例示されるが、この中
では特にリン酸トリブチルが好ましい。リン酸エステル
を主体とする液体は、リン酸エステルと全体量に対し3
0重量%までの炭素数8ないし14の脂肪族炭化水素、
あるいはこの混合液に飽和する水分を含んでいてもよ
い。
上記のようにして得た放射性廃シリカゲル−リン酸エス
テル混合物を固化するために使用する固化用樹脂は、一
般式 で示されるエポキシ樹脂である。
これらのエポキシ樹脂は、通常、常温で液状のエポキシ
樹脂であり、その粘度は2,00〜200,000cps
の範囲にある。
これらのエポキシ樹脂の具体例としては、例えば、 が挙げられる。
これらのエポキシ樹脂は放射性廃シリカゲル−リン酸エ
ステル混合物100重量部に対し10〜100重量部混
合することが好ましい。
エポキシ樹脂の混合量が放射性廃シリカゲル−リン酸エ
ステル混合物100重量部に対し、10重量部未満では
強度のある固化体が得られないだけでなく、耐水性や放
射性物質の閉込め能力も充分でなく、また100重量部
を越えると、硬化時の発熱が激しく、約1以上の体積
の固化体(特にドラム缶サイズ80以上の固化体)を
製造する場合には固化体中心部が断熱状態になるため中
心部の温度が高くなりすぎ、空隙や応力歪みによるクラ
ックが発生し、更には焼けこげ状となり好ましくない。
本発明で特に好ましいエポキシ樹脂の混合量は廃シリカ
ゲル−リン酸エステル混合物100重量部に対し20〜
60重量部である。
本発明においては放射性廃シリカゲル−リン酸エステル
混合物と上記のエポキシ樹脂とを混合する際、希釈剤を
用いることが必須である。
本発明では希釈剤は配合物の粘度調製、硬化時の発熱制
御、固化体の耐クラック性改良のために使用される。
本発明において用いる希釈剤は、反応性希釈剤、非反応
性希釈剤であり、粘度が2000 cps以下特に好ましく
は1000 cps以下のものである。反応性希釈剤として
は粘度2000 cps以下のエポキシ化合物、例えば、一
般式 で表わされるモノグリシジルエーテル、n−ブチルグリ
シジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、フェニル
グリシジルエーテル、C1215混合グリシジルエーテル
(C12:55%C15:45%)やポリオキシアルキレン
グリコールジグリシジルエーテル、ポリエピクロルヒド
リンジグリシジルエーテル、脂環式炭化水素のエポキシ
化合物などが挙げられる。
また非反応性希釈剤としては、例えばデカリン、メチル
ナフタレン、インデン、キュメン、サイメン、アルキル
置換ベンゼン等の炭素数9〜12の芳香族または脂環族
炭化水素溶剤、ジメチルフタレート、ジエチルフタレー
ト、ジn−オクチルフタレート、ジエチルフタレート、
ジ−(2−エチルヘキシル)フタレート、ジイソブチル
フタレート、などのフタル酸エステル、ブチルフェノー
ル、ヘキシルフェノール、オクチルフェノール、ノニル
フェノールなどのアルキル基置換フェノール、及びクマ
ロン、インデン、α−メチルスチレン、イソプロペニル
トルエン、スチレン、アクリル酸エチル、アクリル酸メ
チルのようなアクリル酸エステル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチルのようなメタクリル酸エステ
ル、フェノール、アルキル置換フェノール、ホルマリン
などを成分とし、これをカチオン触媒で重付加縮合した
いわゆる芳香族重合油などが例示できる。
この中で本発明において特に好ましい希釈剤は粘度が1
〜500 cps、分子中の酸素含有量が25重量%以下の
グリシジルエーテルであり、具体的にはブチルグリシジ
ルエーテル、ヘキシルグリシジルエーテル、ノニルグリ
シジルエーテル、デシルグリシジルエーテル、ドデシル
グリシジルエーテル、テトラデシルグリシジルエーテ
ル、アルキル置換フェニルグリシジルエーテルなどのモ
ノグリシジルエーテル、ポリエピクロルヒドリンジグリ
シジルエーテルが例示できる。
このような反応性希釈剤は、その発熱量を制御するため
に必要に応じ非反応性希釈剤を併用してもよい。
使用する希釈剤の量は放射性廃シリカゲル−リン酸エス
テル混合物100重量部に対し、1〜30重量部、好ま
しくは2〜20重量部である。希釈剤の添加量が放射性
廃棄物100重量部に対し1重量部未満では、固化処理
液の粘度が高く、撹拌が困難であり、固体化中の放射性
廃棄物の分散が悪く、分散性の良好な固化体が得られな
い。また30重量部を越えると、固化体の強度、耐水
性、耐滲出性が低下するのでいずれも好ましくない。
また固化剤であるエポキシ樹脂に対する希釈剤の配合量
は、通常エポキシ樹脂100重量部に対し3〜50重量
部の範囲にあることが好ましく、特に5〜30重量部の
範囲にあることが好ましい。
本発明においては放射性廃棄物の固化処理時における発
熱制御のために、放射性廃棄物、エポキシ樹脂、希釈
剤、硬化剤、添加剤を含む全配合液1Kg当りの平均比熱
・p Kcal/Kg・℃と配合したエポキシ樹脂と反応性希釈
剤のエポキシ基の総発熱量QKcal/Kg(但し、Qはエポ
キシ基のモル反応熱を△H Kcal/モル、エポキシ含量を
Aモル/KgとしたときQ=△H×Aである)から算出さ
れる温度上昇△t(但し、△t=Q/p)を30〜1
20℃、好ましくは50〜100℃とすることが好まし
い。
温度上昇△tが120℃を越える場合は、固化体中心部
の温度が高くなり過ぎ、空隙、クラック発生、強度の低
下、更には焼けこげの発生が起り、△tが30℃未満で
は固化に要する時間が長くなるだけでなく、得られる固
化体の強度も小さくなり、いずれも好ましくない。
本発明においては、放射性廃シリカゲル−リン酸エステ
ル混合物とエポキシ樹脂と希釈剤により硬化する際、エ
ポキシ樹脂と希釈剤の他に、更に炭素数8ないし14の
脂肪族炭化水素を吸収し得るポリマーを少量混合して固
化することにより、固化体からの脂肪族炭化水素の滲出
を防止し、その結果固化体の強度が向上するので、より
好ましい。
n−ドデカンを吸収し得るポリマーとしては、ポリノル
ボルネン、ポリノルボルナジエン、ポリペンテナマー、
エチレン−α−オレフィン共重合体、ポリプロピレン、
プロピレン−α−オレフィン共重合体、ポリブテン、ポ
リペンテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテンなどが例
示されるが、この中ではポリノルボルネン、ポリプロピ
レン、ポリブテン、ポリペンテン、ポリ−4−メチル−
1−ペンテンが好ましく、ポリノルボルネンが特に好ま
しい。
放射性廃シリカゲル−リン酸エステル混合物に対するこ
のポリマーの混合量は、放射性廃シリカゲル−リン酸エ
ステル混合物100重量部に対して0〜10重量部、特
に好ましくは1〜5重量部である。
該ポリマーの混合量が10重量部を起えると混合物の粘
度が高くなり、また最終固化体の強度が低下するので好
ましくない。
また本発明においては、放射性廃シリカゲルとエポキシ
樹脂との混合後の静置硬化時の放射性廃棄物の沈降を防
止するために、コロイダルシリカ(エアロジル)、ベン
トナイト、有機酸処理ベントナイトなどのチクソ性付与
剤、あるいは気泡発生防止のために、シリコンオイルな
どの消泡剤や酸化カルシウム、モレキュラーシーブなど
の脱水剤を加えることができる。
また本発明において放射性廃シリカゲル−リン酸エステ
ル混合物をエポキシ化合物(B)により固化するに際し、
得られる固化体の機械的強度を一段と向上させるため
に、エポキシ化合物(B)、希釈剤(C)及び炭素数8ないし
14の脂肪族炭化水素を吸収し得るポリマー(d)の他
に、更に無機充填剤を混合してもよい。
本発明で使用される無機充填剤としては炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、シリカ、シリカ・アルミナ、ア
ルミナ、ガラス粉末、ガラスビーズ、ガラス繊維、アス
ベスト、マイカ、グラファイト、カーボン繊維、ウイス
カー・酸化チタン、二硫化モリブデン、酸化ベリリウ
ム、硫酸バリウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、タルク、
カオリン、酸性白土、活性白土、アタブルライト、グラ
ンダイト、ゼネライト、ベントナイト、ケイソウ土、モ
ンモリロナイト、ドロマイト、ロウ石、バーミキュライ
ト等の粘土及び粘土系鉱物、活性炭、金属粉末、金属繊
維などを例示できる。これらの無機充填剤は非放射性、
放射性どちらのものでもよい。
無機充填剤の配合量は放射性シリカゲル−リン酸エステ
ル混合物100重量部に対し1000重量部以下が好ま
しい。
本発明において放射性廃シリカゲルを固化するには、前
記したようにまず放射性廃シリカゲルにリン酸エステル
を加え、放射性廃シリカゲル−リン酸エステル混合物と
し、この放射性廃棄シリカゲル−リン酸エステル混合物
100重量部あたり10ないし100重量部、好ましく
は20ないし60重量部のエポキシ化合物(B)、1〜3
0重量部、好ましくは2〜20重量部の希釈剤(C)、0
〜10重量部の炭素数8ないし14の脂肪族炭化水素を
吸収し得るポリマー(d)、さらにエポキシ樹脂を硬化さ
せるための硬化剤を撹拌翼を有する混合機、静止型混合
撹拌機などの混合機で均一に混合する。硬化剤の使用量
は、エポキシ樹脂を硬化させるために必要とされる理論
量の0.5ない2倍当量が適当である。各成分の混合順
序は特に制限はないが、一般にはまずエポキシ樹脂、及
び希釈剤、放射性廃棄物を混合し、次に硬化剤を添加混
合することが好ましい。
本発明でエポキシ樹脂を硬化させるために配合する硬化
剤としては、ジエチレントリアミン、トリエチレンテト
ラミン、テトラエチレンペンタミン、ジプロピレンジア
ミン、ジエチルアミノプロピルアミンなどの鎖状脂肪族
系ポリアミン;環状脂肪族系ポリアミン;脂肪族系ポリ
アミンアダクト;ケトイミン;変性脂肪族系ポリアミ
ン;ポリアミドアミン;芳香族系アミン;芳香族系変性
アミン;芳香族系変性ポリアミン;第三級アミン系硬化
剤;メルカプタン系硬化剤;酸無水物系硬化剤;エチレ
ン−無水マレイン酸共重合体などのように酸無水物基を
有する共重合体;ノボラック型またはレゾール型のフェ
ノール樹脂初期縮合物などのようにフェノール性水酸基
を有する化合物;ジシアンジアミド;メラミンなどエポ
キシ樹脂の硬化剤として知られているあらゆる化合物を
使用することができるが、本発明では放射性廃棄物混合
液を常温下で硬化させ得るという面から、特にポリアミ
ン型硬化剤、具体的にはジエチレントリアミン、トリエ
チレンテトラミン、テトラエチレン・ペンタミン、ヘキ
サメチレンジアミン、キシリレンジアミン、N−アミノ
エチルピペラジンなどの鎖状脂肪族ポリアミン、イソホ
ロンジアミン、メンタンジアミン、シクロヘキシルアミ
ン、ビシクロデカンジアミンなどの環状脂肪族ポリアミ
ン、ポリアミドアミン、芳香族アミン、これらのポリア
ミンのエポキシ付加物、マンニッヒ付加物、マイケル付
加物、ケチミン付加物が好ましい。
また本発明ではこれらの成分の他硬化促進剤などの配合
剤を必要に応じて添加してもよい。添加量としては、通
常配合したエポキシ樹脂に対し0.01〜3PHR であ
る。
次にこの混合物を固化するには、エポキシ樹脂を得られ
る固化体が充分な強度を有するようになる程度まで、通
常はエポキシ樹脂と硬化剤との反応率が65%以上、好
ましくは70%以上になるまで硬化させる。硬化条件と
しては5℃以上、好ましくは15℃ないし80℃で、5
分以上通常5分ないし10時間放置すればよい。
(発明の効果) 本発明では炭素数8ないし14の脂肪族炭化水素溶媒を
15〜50重量%含有する放射性廃シリカゲルをエポキ
シ固化するに際し、固化用樹脂として特定のエポキシ樹
脂を使用し、かつエポキシ樹脂と共に希釈剤及び必要に
より特定のポリマー(d)を配合することによって強度と
耐水性に優れ、溶媒の滲出のない固化体が得られ、かつ
放射性廃シリカゲルとエポキシ樹脂との混合時の粘度を
減少させ、かつ硬化反応時の発熱を制御することがで
き、簡単なプロセスで放射性廃棄物含量の高い(減容比
の高い)固化体が得られ、かつ得られる固化体の空隙量
を小さくすることが可能となった。
実施例1. 直径450mm、高さ700mmの100ドラム缶にスパ
ン30mmのピッチバルドル翼(2段)を有する各般機を
設置した。
次に、球状シリカゲル(富士デビソン社、商品名マイク
ロズーム3A、50〜150メッシュ)60重量%、n
−ドデカン40重量%からなる模擬廃シリカゲル100
重量部にリン酸トリブチル86重量%、n−ドデカン9
重量%、水5重量%よりなるリン酸トリブチル混合液3
40重量部を加え、300メッシュの振動篩で過し、
シリカゲル54重量%、リン酸トリブチル35.42重
量%、n−ドデカン8.97重量%、水1,61重量%
からなる模擬放射性廃シリカゲル−リン酸エステル混合
物を得た。次にこの模擬放射性廃シリカゲル−リン酸エ
ステル42.4Kg、ビスフェノールA型グリシジルエー
テル型エポキシ樹脂(三井石油化学工業KK製、商品名エ
ポミックR−140、エポキシ当量189、25℃粘土
13000 cps、密度1.16)13.6Kg、フェノー
ル変性芳香族重合油(東京樹脂工業製、商品名シンタロ
370 25℃粘土1500 cps)4.5Kg、ポリノル
ボルネン2.0Kgを投入し撹拌速度400 rpmで約1時
間撹拌混合し、均一化した。次にポリアミン系硬化剤
(三井石油化学工業KK製、商品名エポミックQ−68
1、チオ尿素変性メタキシリレンジアミン、活性水素当
量60、25℃粘土6000 cps、密度1.18)4.
7Kgを添加し撹拌し、撹拌を続けた後撹拌機を引抜い
た。混合液の入ったドラム缶は当初より常温雰囲気(平
均気温25℃)下においた。硬化剤投入開始より1.9
時間で混合液は表面を指でおしても跡がつかない程度に
固化した。指触固化後も常温下でエージングを進め、1
ケ月後に固化体の外観、固化体内部の9ケ所で物性を測
定し平均値を得た。
密度は1.21、圧縮強度290Kg/cm2、ショアーD
強度70であった。
また、液の滲出、クラックの全くない気泡もない均一な
固化体であった。この固化体には、廃シリカゲルが65
wt%含有されている。
実施例2 直径220mm、高さ26mmのポリエチレン製固化容器に
スパン100mmのピッチバルドル翼(2段)を有する撹
拌機を設置した。
次に、球状シリカゲル(富士デビソン社、商品名マイク
ロビーズ3A、50〜150メッシュ)60重量%、n
−ドデカン40重量%からなる模擬廃シリカゲル432
0gにリン酸トリブチル1820g、ビスフェノールA
型グリシジルエーテル型エポキシ樹脂(三井石油化学工
業KK製、商品名エポミックR−140、エポキシ当量1
89、25℃粘13000 cps、密度1.16)2150
g、フェノール変性芳香族重合油(東京樹脂工業製、商
品名シンタロン370、25℃粘土1500 cps)4
30g、ポリノルボルネン70gを投入し撹拌速度40
0rpmで約1時間撹拌混合し、均一化した。次にポリ
アミン系硬化剤(三井石油化学工業KK製、商品名エポミ
ックQ−681、チオ尿素変性メタキシリレンジアミ
ン、活性水素当量60、25℃粘土6000cps、密
度1.18)700gを添加し撹拌し、約15分撹拌を
続けた後、撹拌機を引抜いた。混合液の入ったドラム缶
は当初より常温雰囲気(平均気温25℃)下においた。
硬化剤投入開始より1.5時間で混合液は表面を指でお
しても跡がつかない程度に固化した。指触固化後も常温
下でエージングを進め、1ケ月後に固化体の外観、固化
体内部9ケ所で物性を測定し平均値を得た。
圧縮強度220Kg/cm2、ショアーD強度60であっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 忠雄 千葉県千葉市椎名崎町912番地 (56)参考文献 特開 昭58−219499(JP,A) 特開 昭59−32898(JP,A) 特開 昭59−208499(JP,A) 特開 昭60−128399(JP,A)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素数8ないし14の脂肪族炭化水素を15〜
    50重量%含有する放射性廃シリカゲル(A) にリン酸エス
    テルを加え、シリカゲル(a)30 〜70重量部、炭素数8な
    いし14の脂肪族炭化水素(b) 1〜40重量部及びリン酸エ
    ステル(c) 5〜50重量部(但し、(a)+(b)+(c) は100 重
    量部とする)からなる放射性廃シリカゲル−リン酸エス
    テル混合物(B) とし、この混合物(B)100重量部に対し、
    一般式 で示されるエポキシ樹脂(B) を10〜100 重量部、25℃に
    おける粘度が2000cps 以下の希釈剤(C) を1〜30重量部
    及び炭素数8ないし14の脂肪族炭化水素を吸収し得るポ
    リマー(d) を0〜10重量部混合し、これを硬化すること
    を特徴とする脂肪族炭化水素を含有する放射性廃シリカ
    ゲルの固化処理法。
  2. 【請求項2】リン酸エステルがリン酸トリブチルである
    特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】ポリアミン型エポキシ樹脂硬化剤により硬
    化する特許請求の範囲第1項ないし第2項に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】希釈剤(C) が反応性または非反応性の希釈
    剤である特許請求の範囲第1項ないし第2項に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】希釈剤(C) が25℃における粘度が1〜500
    cps のエポキシ基含有化合物である特許請求の範囲第1
    項ないし第4項のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】希釈剤(C) が25℃における粘度が1〜500
    cps で、かつ、分子中の酸素含有量が25重量%以下のエ
    ポキシ基含有化合物である特許請求の範囲第1項ないし
    第2項に記載の方法。
  7. 【請求項7】希釈剤(C) が炭素数10〜12の脂肪族、脂環
    族若しくは芳香族の炭化水素、またはフェノール−ホル
    マリン変性芳香族油である特許請求の範囲第1項ないし
    第4項のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】炭素数8ないし14の脂肪族炭化水素を吸収
    し得るポリマーがポリノルボルネンである特許請求の範
    囲第1項ないし第7項のいずれかに記載の方法。
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