JPH06318029A - 多重ホログラフィ要素の製造システムおよび方法 - Google Patents

多重ホログラフィ要素の製造システムおよび方法

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JPH06318029A
JPH06318029A JP5250547A JP25054793A JPH06318029A JP H06318029 A JPH06318029 A JP H06318029A JP 5250547 A JP5250547 A JP 5250547A JP 25054793 A JP25054793 A JP 25054793A JP H06318029 A JPH06318029 A JP H06318029A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精度かつ高効率の多重ホログラフィ要素を
製造する。 【構成】 この方法は、マスタ多重ホログラフィ要素に
亙って所定の屈折率パターンを生成する吸収格子パター
ンを有するマスタ多重ホログラフィ要素を形成する工程
と、フォトポリマー層をマスタホログラフィ要素に被覆
する工程と、マスタホログラフィ要素を透過してフォト
ポリマー層に記録光を指向させる工程とを具備してい
る。マスタホログラフィ要素の吸収格子パターンは、記
録光を調整し、調整された記録光は、フォトポリマー層
に亙って所定の屈折率パターンを生成するモノマーパタ
ーンを形成するためにフォトポリマーのモノマーを生じ
る。この方法は、さらに、多重ホログラフィ要素の複製
をそこに形成するために、フォトポリマー層のモノマー
をモノマーパターンに定着させる工程と、マスタホログ
ラフィ要素からフォトポリマー層を取り除く工程とを具
備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般的には、ホログ
ラフィ要素の製造方法およびシステムに関し、さらに詳
しくは、多数のホログラフィ要素の複製を製造するため
の方法およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】ホログラフィ光学要素は、写真記録材料
内にホログラムを形成するためにコヒーレントレーザ参
照光とコヒーレントレーザ信号光とを記録することによ
り製造される。さらに詳細には、ホログラフィ光学要素
の構築においては、信号光および参照光といわれる一対
の平行な構築光が、それぞれ、一定の相対角度をなして
記録媒体上に重なるように投射され、近接した縞模様の
振幅および/または位相分布として媒体内に記録される
光学的干渉パターンを生成する。信号光は選択された物
体の像を通過させられることにより空間的に調整され
る。そして、信号光および参照光は、記録媒体において
結合され選択された物体に固有の回折パターンまたはホ
ログラムを生成する。構築光は、同一の源からの、例え
ば、レーザのようなコヒーレント電磁放射光であること
が望ましい。記録媒体は、良く知られている写真乳剤、
ニクロム酸塩化ゼラチン、フォトポリマーのようなもの
でよく、ガラス板または薄いフィルムのような適当な基
体上に塗布または設置されていればよい。
【0003】ホログラムは、記録されたものを通して、
再生光といわれる平行光を当てられることにより、使用
されまたは再生される。ホログラムは、再生光を回折
し、ホログラムから所定の距離および角度をなして、ホ
ログラムを製造する際に信号光を空間的に調整するため
に使用された像の像を生成する。
【0004】多くのアプリケーションでは、1つの記録
媒体上に多数のホログラムを形成することが有効であ
る。典型的には、ステップアンドリピートプロセス、お
よび、平行またはコヒーレントプロセスの2つの手順の
うちの、それぞれ1つにより形成する場合である。前者
のプロセスにおいては、記録媒体内に1度に1つのホロ
グラムが形成される。これは、例えば、像を通して信号
光を当ててから最初のホログラムを記録媒体上に形成
し、この工程を、各工程において同一記録媒体上に信号
光を指向するように複数回繰り返すことによりなされ
る。複数のホログラフィ要素を形成する平行プロセスで
は、多くのホログラムは、同時に形成される。この方法
は、信号光を成分光のマトリクスに分割し、複数のホロ
グラムを形成するために記録媒体内に単一の像を指向さ
せることにより実施される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般法則として、ステ
ップアンドリピートプロセスにより形成された多重ホロ
グラフィ要素は、高精度の反面、低効率であるのに対
し、平行プロセスにより形成されたホログラフィ要素は
一般的に高効率の反面、低精度となる。多重ホログラフ
ィ要素の効率は、一番目のホログラムの出力光の合成パ
ワーに対する入力再生光のパワーの比で測定され、ホロ
グラムの精度は、ホログラムを形成するために使用され
た像を正確に再生するための要素の能力として測定され
る。
【0006】ステップアンドリピートプロセスにより形
成された多重ホログラフィ要素においては、各ホログラ
ムは、別々に形成されるので、要素上の別々のホログラ
ムとして同一媒体を分かち合い、ホログラムを形成する
ために使用された像を高精度で再生することができる。
しかしながら、記録媒体のダイナミックレンジの一部だ
けを割り当てられるので、ホログラムの効率は低いもの
となる。平行プロセスにより形成される多重ホログラフ
ィ要素においては、各ホログラムは、記録媒体の全ダイ
ナミックレンジに分配されるので、ホログラムは、比較
的高効率である。しかしながら、ホログラムは、記録媒
体のダイナミックレンジを分かち合いながら重なり合っ
ており、各ホログラムはその近傍のホログラムをかなり
歪めることになる。あるホログラムが再生されると、記
録媒体上の全てのホログラムのダイナミックレンジを分
かち合うことによりホログラムに生ずる歪みは、そのホ
ログラムを形成するために使用された像を正確に再生す
るそのホログラムの能力をかなり減じることになる。
【0007】本発明は、高精度かつ高効率の多重ホログ
ラフィ要素を製造することを目的としている。
【0008】この発明の他の目的は、ステップアンドリ
ピートホログラフィ光学要素の品質性能を得ること、お
よび、平行型ホログラフィ要素に関連する代償を払うこ
となく、高効率を得ることである。
【0009】さらに、この発明は、フォトポリマーやそ
の他の適当な材料上に、ホログラフィ光学要素の低効率
の記録を移転するための接触繰り返しプロセスを使用し
たステップアンドリピートホログラフィ要素の記録を強
化するとともに、照射線量の最適化により、ステップア
ンドリピートホログラフィ要素の良好な光学的品質と同
等の高効率レンズを得ることをも目的としている。
【0010】また、この発明の他の目的は、ハロゲン化
銀吸収ホログラフィ光学要素の回折効率を位相記録に変
換することにより増大させ、また、そのようにすること
により、ホログラフィ光学要素レンズを含む1次配列に
回折される光の量を増大させるためにそのハロゲン化銀
により生成される縞模様内の指数変調を効果的に増幅す
ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】これらおよびその他の目
的は、多重ホログラフィ要素を製造するための方法およ
び装置により達成することができる。この方法は、マス
タ多重ホログラフィ要素に亙る吸収格子パターンを有す
る多重ホログラフィ要素のマスタを形成する工程と、そ
のマスタホログラフィ要素を位相記録材料層で被覆する
工程と、記録光をマスタホログラフィ要素を透過させて
位相記録材料に指向させる工程とを具備している。マス
タホログラフィ要素の吸収格子パターンは、記録光の強
さを調整する。調整された記録光は、位相記録材料のモ
ノマーに、重合されたときに、位相記録材料層に亙る所
望の回折パターンを形成するモノマーパターンを形成さ
せる。さらに、この方法は、位相記録材料層の各モノマ
ーを、多重ホログラフィ要素の複製をそこに形成するた
めにモノマーパターンに定着させる工程と、マスタホロ
グラフィ要素からフォトポリマー層を除去する工程とを
具備している。
【0012】マスタホログラフィ要素は、ステップアン
ドリピートプロセスにより形成されていることが好まし
い。特に、このホログラフィ要素は、参照光を光学記録
媒体に照射し、光源からの信号光を参照光に対して角度
Θをなして記録媒体に照射し、記録媒体を複数の位置に
逐次移動させ、記録媒体内に設定数のホログラムを記録
することにより形成される。このようにして、参照光お
よび信号光は、記録媒体の異なる位置において干渉し、
マスタ多重ホログラフィ要素を形成する。
【0013】このマスタホログラフィ要素が、この発明
の製造方法およびシステム内で使用されると、理想的に
は、マスタ多重ホログラフィ要素に亙る記録光の振幅が
次式に従って変化させられる。 |AC2=|A|2cosΘ ここで、ACは、マスタホログラフィ要素上の任意の点
における記録光の振幅、Aは、マスタホログラフィ要素
上の記録光の最大振幅、Θは、マスタホログラフィ要素
にホログラムを記録するための上記信号光と参照光との
相対角度である。
【0014】
【実施例】そして、この発明の他の利点は、この発明に
好適な具体例を詳細に示した図に基づいてなされた以下
の記述により、一層明らかにすることができる。この発
明は、多重ホログラフィ光学要素の複製を製造する方法
である。すなわち、ここでいう複製とは、複製が再生さ
れたときに元の光学要素が再生されたときと同様の像を
再生するものであることを意味している。そして、この
発明は特に、高精度かつ低効率の多重ホログラフィ光学
要素から高精度かつ高効率の多重ホログラフィ光学要素
を製造するために好適なものである。しかしながら、当
業者に知られているように、この発明は広い意味では、
他の目的のために使用されてもよい。特に、この発明
は、複製が元のホログラフィ要素に対してより高い効率
または精度を有するかどうかにかかわらず、単に多重ホ
ログラフィ要素の機能的な複製を生成するためだけに使
用されてもよい。
【0015】この発明が、多重ホログラフィ光学要素の
複製を作るために、いかに有用であるかを理解するため
に、元のホログラフィ要素、または、マスタホログラフ
ィ要素を作成する手順を復習するのがよい。図1および
図2は、マスタ光学要素を作成するためのプロセスを一
般的に図示している。詳細には、図1は、ステップアン
ドリピートプロセスにより多重ホログラフィ要素を製造
するシステム10を示している。システム10において
は、レーザ12はレーザ光14を発生し、それを分光器
16に指向させる。分光器16は、レーザ光14を参照
光20と信号光22とに分割する。参照光20は、分光
器16から調整手段24および可視吸収フィルタ26を
透過して記録媒体28上に指向される。信号光22は、
分光器16から、ミラー30a、30b、30cで反射
された後に、拡光手段32および平行化レンズ34を透
過させられる。平行光はホログラフィレンズ36を透過
させられる。ホログラフィレンズ36は、その出力拡散
光40が記録媒体28上に投射されて、参照光20との
干渉により記録媒体28上に縞模様を構成するように配
置される。ホログラフィレンズ36の焦点長さFWは、
ホログラフィレンズ36の焦点1Fから記録媒体28ま
での距離により決定される。
【0016】図1および図2に示すように、参照光20
の光軸は、記録媒体28の平面に対して垂直であり、信
号光22は記録媒体の平面の垂線に対して角度Θを形成
する。
【0017】複数のホログラムを記録媒体28上に形成
するために、記録媒体28は、連続する複数の位置に段
階的に移動される。そして、記録媒体28の各位置にお
いて、信号光22は、参照光20と、記録媒体28上の
それぞれの領域において干渉し、複数の回折パターンま
たはホログラムを記録媒体28上に形成する。各ホログ
ラムは、一般的に、記録媒体28の各々の一点に集中さ
れる。これらのホログラムの形成において、信号光22
の光軸は、記録媒体の面に垂直な線に対し角度Θをな
し、したがって、各ホログラムは角度Θにおいて形成さ
れるといわれる。
【0018】多重ホログラフィ要素28が完成した後に
は、図3に示すように、平行光44をホログラフィ要素
28上に指向させることにより再生される。ホログラフ
ィ要素28の各ホログラムは、投射された平行光44を
回折して、それぞれが一点において集光する複数の出力
光46とする。これらの集光点は、すべて、光学要素か
ら一定距離fだけ離れたホログラフィ要素28の再生面
となる一平面上に配される。例えば、4×4のマトリク
スに振り分けられた16のホログラムを有するホログラ
フィ光学要素は、16の出力光を有し、ただ1つのホロ
グラムを有するホログラフィ光学要素は、1×1ホログ
ラムとして、1つの出力光を有する。
【0019】ホログラフィ要素28は、ステップアンド
リピートプロセスによって形成されたので、高精度かつ
低効率である。ホログラフィ要素28の効率は、1次出
力光の合成に対する入力再生光のパワーの比として定義
される。ステップアンドリピートホログラフィ光学要素
の効率は、光学要素のダイナミックレンジが、光学要素
に記録されている全てのものによって分割されているこ
とより制限される。したがって、例えば、4×4ホログ
ラフィ光学要素のホログラムは、全ホログラフィ光学要
素の全ダイナミックレンジの1/16のダイナミックレ
ンジを振り分けられることになる。
【0020】この発明の一般的な目的は、要するに、ホ
ログラフィ要素28の回折効率を向上させることであ
る。詳細には、ホログラフィ要素28内の回折パターン
を低効率の振幅および/または位相記録から、第2のホ
ログラフィ光学要素に変換し、第2のホログラフィ光学
要素の1次出力光に回折される光量を増大させる低い変
調指数の変化を効率的に増幅することである。図4は、
ホログラフィ要素28からこの第2ホログラフィ光学要
素を製造するためのシステム50を示している。
【0021】システム50では、レーザ54のような実
質的定波長の単色平行光エネルギ源が複製光もしくは記
録光といわれる出力光56を生成し、その出力光56を
レンズ62、64、ピンホール66によりフィルタ70
により構成される光線調整手段60を透過させる。レン
ズ62および64およびピンホール66は、平行な出力
光56(複製光)を所望のサイズに拡大する。フィルタ
70は、x、y方向といわれる方向の複製光56の強さ
または振幅を所望の値に制御または調整する。光線調整
手段60から、調整された複製光56は、マスタホログ
ラフィ光学要素28に所望の角度で指向され、そして、
そこを通過して、マスタホログラフィ光学要素28の背
面に設けられたフォトポリマー層のような位相記録媒体
72に直接入射される。
【0022】複製光56は、ホログラフィ光学要素28
を通過するとき、その回折パターンによって振幅および
位相が調整される。そして、この調整は位相記録媒体7
2に直接連結される。特に、複製光56がマスタホログ
ラフィ要素28を通過するとき、その振幅は、複製光が
x、y方向に所定の振幅または強度断面を有するように
調整される。マスタホログラフィ要素28から、振幅を
調整された複製光56は、位相記録媒体72に直接入射
される。このようにされると、位相記録媒体72中のモ
ノマーは、より低い硬度の領域へ移動し、マスタホログ
ラフィ要素28により形成された複製光56の強度断面
とは逆のモノマー強度断面を形成するようになる。位相
記録媒体72の屈折率は、モノマーの密度に反比例して
変化する。したがって、上記モノマー強度断面は、マス
タホログラフィ光学要素28により生成される複製光5
6の強度断面を複製する位相記録媒体72に亙って屈折
率断面を形成する。
【0023】所望のモノマー密度パターンが、位相記録
媒体72内に一旦形成されると、その媒体を通過する複
製光56の伝搬は、中段または終了される。そして、位
相記録媒体72のモノマーは、重合させられて、そこに
モノマーパターンの永久的な記録を形成する。その後
に、フォトポリマーはマスタホログラフィ要素28から
取り除かれることになる。
【0024】位相記録媒体72内の記録は、非吸収媒体
内の純位相記録であるため、フォトポリマーが再生され
るときには、事実上、フォトポリマーによって再生光の
振幅が減衰されることはない。
【0025】図4および図5によれば、記録中のフォト
ポリマー層72の1次および高次の出力光のパワーを監
視するために、センサ74が設けられることが好まし
い。そして、1次出力光において最大パワーが得られ、
高次出力光において所定の最小パワーが得られたとき
に、記録が終了される。例えば、これらのセンサ74か
らの出力信号をオペレータが監視して、所望の出力光の
パワーが得られたときにオペレータがレーザ54を手動
で止める。または、これらのセンサ74がレーザ54に
接続されていて、位相記録媒体72の出力光が所定のパ
ワーレベルに達したときに自動的にレーザを止めること
としてもよい。ホログラフィ要素の試験的な複製が最初
に行われると、出力光の複数次のパワーレベル経歴が採
取される。これにより、フォトポリマー層の1次または
高次出力光の所望の効率および分布に従った選択される
べき露光のヒストグラムが得られる。これらのデータ
は、その後、最適なホログラフィ光学要素を製造するた
めに使用される。
【0026】記録媒体72としていくつかの好適なフォ
トポリマーが挙げられる。例えば、デュポン社によって
販売されているトレードマークHRF600オムニデッ
クスがある。このフォトポリマーは、マスタホログラフ
ィ要素28上に注がれ、定位置において硬化させられる
か、あるいは、硬化したフォトポリマーフィルム片をマ
スタホログラフィ要素28の乳剤側に直接伸ばされる。
フォトポリマーを重合し、マスタホログラフィ要素28
から取り外すためには、慣用的な技術が用いられる。
【0027】この発明は、上述の復習により当業者に理
解されるものと考えられる。後述の解析は、この発明の
利点およびいかにしてその利点を最適化するかを説明す
るのに役立つ。
【0028】吸収格子よりなる平面波ホログラム(正弦
波格子)が、薄いホログラフィ要素に形成されると、ホ
ログラフィ要素の幅方向(ここではy方向)に亙る格子
の周期数aは、次式で表される。
【0029】
【数1】
【0030】ここで、a0は、格子の平均吸収、a1は、
格子の極大吸収レベル、1/Sは、y軸に沿う格子の空
間周波数である。また、この吸収格子の効率ηは、次式
で与えられる。
【0031】
【数2】
【0032】ここで、dは、光学要素の厚さ、Θは、光
学要素を製造するために用いられる参照光の垂線からの
角度である。Θがゼロであれば、図1および図2のケー
スとなり、cosΘが1となって、上記式(2)は、次
式のようになる。
【0033】
【数3】
【0034】a0がa1と等しくなるとき、ηは最大値と
なる。そして、光学要素の厚さを20μmとすれば、格
子の最大効率は、約3.67%となる。
【0035】上記記述は、角度Θが固定されているとい
う前提に基づいている。レンズに形成されるような複雑
なホログラムにおいては、第2の角度Ψも含まれる。こ
れらの角度ΘおよびΨが記録に際して、点ごとに変化さ
せられ、実質的には、ホログラフィ光学要素の効率が減
少する。この効率の減少は、実際には、y軸に沿う格子
の空間周波数1/Sが、角度ΘおよびΨの両方の関数と
なっていることによる。特に、その空間周波数は次式に
よって与えられる。
【0036】
【数4】
【0037】ここで、λは参照光の波長である。
【0038】図6は、多重ホログラフィ要素28および
フォトポリマー層72を示す模式図であり、これらの要
素に、興味あるいくつかのパラメータの図式を重ね合わ
せたものである。特に、図6は、式(1)で与えられる
ホログラフィ要素28の格子の周期数aのグラフをマス
タ多重ホログラフィ要素28の外形に重ね合わせたも
の、および、フォトポリマー層72の屈折率nのグラフ
をフォトポリマー層72の外形に重ね合わせたものを含
んでいる。
【0039】図6を参照すると、複製光によってマスタ
ホログラフィ要素28が照射されると、複製光が式
(1)に記載された吸収格子を透過してその強度がマス
タホログラフィ要素28の吸収格子によって調整される
ことが判る。調整された複製光は、フォトポリマー材料
72上に投射され、実際に、ホログラフィ要素28の吸
収格子は、位相のみが調整された格子に変換される。フ
ォトポリマー層72が薄い場合には、フォトポリマー層
72に亙る位相格子の周期数φは、次式で表される。 φ=φ0+φ1sin(Ky) (5) ここで、φ0は、任意の定位相シフト。φ1は、位相格子
における最大位相シフト、 K=2π/S である。
【0040】この位相格子は、次式で与えられる指数調
整nにより生成される。 n=n0+n1sin(Ky) (6) ここで、n0は、平均指数調整、n1は、最大指数調整、 K=2π/S である。
【0041】位相シフトφは、位相調整nと次式の関係
がある。
【0042】
【数5】
【0043】ここで、
【0044】
【数6】
【0045】ここで、Δは小部分を示す。式(7)をφ
について解くと、 φ=2πnd/λ (9) となり、したがって、式(5)は、次のように書き直す
ことができる。
【0046】
【数7】
【0047】格子の透過度関数は、次式の通りである。
【0048】
【数8】
【0049】これは、ベッセル関数により次のように求
められる。
【0050】
【数9】
【0051】式(12)を展開すると、次のようにな
る。
【0052】
【数10】
【0053】一般的に、n=0または正の整数であれ
ば、式(13)の括弧内の項は、次式により表すことが
できる。
【0054】
【数11】
【0055】ここで、nは、ベッセル関数の次数、m
は、連続する項である。
【0056】これは、式(14)から展開された第1種
のベッセル関数である。例えば、J0(φ1)および、J
1(φ1)は、次式で与えられる。
【0057】
【数12】
【0058】
【数13】
【0059】ここで、φの値は、式(9)から得られ
る。
【0060】式(12)で示される透過度関数を解くた
めには、各項を級数展開するか、または、数値積分する
ことにより解く必要がある。フォトポリマー72に形成
された位相格子については、J0(φ1)は、DCまたは
格子の0次出力光であり、J1(φ1)は、格子の1次出
力光であり、J2(φ1)および連続する高次項は、格子
の2次および高次出力光である。フォトポリマーの0次
および1次出力光は、主に興味ある光線である。したが
って、式(12)の0次および1次項は、重要な項であ
る。J0(φ1)およびJ1(φ1)の値は、φ1を計算し
た後にベッセル関数を調べだけ、あるいは、マットラブ
(Matlab)のような計算プログラムを用いて計算するだ
けで済むように、一覧表示されている。
【0061】上述したように、1つの好適なフォトポリ
マー72がトレードマークHRF−600オムニデック
スで販売されており、このフォトポリマーに関するnの
値は、0.14である。この値を式(9)のnに代入
し、10μおよび0.633μの値をそれぞれ、式
(9)のdおよびλに代入すると、次のようになる。
【0062】
【数14】
【0063】一旦、φ1が決定されると、J0(φ1)お
よびJ1(φ1)は、式(15)および(16)から決定
される。特に、φ1=1.39のとき、式(15)およ
び(16)は、次のようになる。
【0064】
【数15】
【0065】
【数16】
【0066】0次および1次の透過度項が知られたの
で、格子の効率は、単位パワー(μ=1)を有する光線
を格子に透過させることにより計算することができる。
0次の値、μJ0(φ1)は、次式の通りである。
【0067】
【数17】
【0068】そして、1次の値は、μJ1(φ1)は、次
式の通りである。
【0069】
【数18】
【0070】上記式は、J0(φ1)およびJ1(φ1)で
示される格子から放射される振幅および位相を示してい
る。製造されたホログラフィ要素の複製の効率は、再生
光のパワーに関係する出力光パワーまたは振幅の二乗に
関連し、その効率ηは、次式で与えられる。 効率=η=|J1(φ1)|2=0.29 (20)
【0071】ホログラフィ要素72の0次および1次出
力光の効率、正確には、再生光の強さに対するホログラ
フィ要素72の0次出力光の強さの比は、図7に図示し
た0次および1次のベッセル関数から引き出される。そ
こに示すように、φ1=1.39に対して、0次および
1次出力光の効率は、ほぼ等しくなっている。1次出力
光の最大効率は、φ1=約1.8の場合における約34
%であり、このφ1の値のとき、0次出力光の効率は、
約10%である。
【0072】フォトポリマー72に形成される薄い格子
において、高次出力光が0次出力光の両側面に現われ、
フォトポリマーの総合出力パワーは、全次数の出力光の
パワーを加算することにより計算することができること
は、注目すべきことである。このことは、φ1の1つの
値についての式(12)を全てのnおよびmについて解
き、その結果の振幅を二乗することに等しい。さらに、
この総合出力パワーは、フォトポリマー72の格子内に
おいては吸収損失がないので、総合入力パワーに等しく
なる。
【0073】実験室における実験では、これらのパラメ
ータを使用して、効率20〜30%で、ホログラフィ光
学要素の複製を得ることができた。このことは、薄い格
子を利用した上記解析と一致している。
【0074】厚いホログラムと薄いホログラムとの区別
は、次式により決定される。
【0075】
【数19】
【0076】ここで、dはフィルムの厚さ、nはフィル
ムの指数、Λはフィルム内の縞の間隔(1/S)であ
る。特に、Q≦1ならば、格子は薄いと考えられ、Q>
>1ならば、格子は厚いと考えられる。
【0077】ここで、λ=0.514μ、d=10μ、
n=1.5、Λ=1.82×10ー3μとすると、次式の
通りとなる。
【0078】
【数20】
【0079】この場合は、格子の厚さは、厚いと薄いの
中ほどであり、両方の状態を考え合わせなければならな
い。
【0080】厚い格子の効率ηは、厚い格子についてコ
ゲルニック(Kogelnik)結合波解を使用して、次式で与
えられる。
【0081】
【数21】
【0082】ここで、上記値を、n、d、λ、Θに使用
すると、η=42%となる。この効率は、格子が薄いと
考えられるときに決定されたものと比較して高く、しか
も、実験室において試験されたものよりも高く、式(1
3)によって与えられる結果が、このケースに適合して
いることを示している。
【0083】薄いホログラフィ光学要素について、式
(20)から明らかなように、ホログラフィ要素の効率
は、φ1の関数である。式(5)におけるピーク位相項
は、式(6)の指数調整項n1により制御され、したが
って、ホログラフィ要素72の最大効率は、ホログラフ
ィ要素の効率の均一性と同様に、複製光の調整を通じて
1項の関数となる。
【0084】また、式(2)から、マスタホログラフィ
要素28の吸収格子の効率は、ホログラフィ要素が形成
される光学要素の垂線に対して参照光のなす角度Θの関
数であり、特に、効率ηはcosΘに反比例して変化す
る。角度Θの変化は、全ての角度Θについて、製造され
たホログラフィ光学要素の効果的な効率が最大値に維持
されるように、複製光の強さをx、y方向に、すなわ
ち、複製光の断面に沿って、調整または制御することに
より、補償することができる。
【0085】必要な複製光の補正または調整は、角度Θ
がどのように変化するかによって、きわめて簡単あるい
は複雑なものとなる。例えば、図1のシステムを構成す
るレンズ28において、角度Θは、屈曲することなく対
称的に変化する。そして、複製光の強度断面に所望の調
整を加えるために、図4のシステムにおいて修正ガウス
フィルタが使用される。屈曲を伴う非対称のような角度
Θのさらに複雑な関数では、システム50の光線断面フ
ィルタはもっと複雑になる。
【0086】さらに詳しくは、図4〜6において、複製
されたホログラフィ要素の所望の最適効率は、マスタ多
重ホログラフィ要素28の表面に亙る複製光の振幅を変
化させることにより次式に従って得ることができる。
【0087】
【数22】
【0088】ここで、|AC|は、マスタホログラフィ
要素上の任意の点における記録光の振幅、 |A|
は、マスタホログラフィ要素上に照射される記録光の最
大強度、Θは、(i)ホログラフィ要素28が形成され
た記録媒体の垂線と(ii)ホログラフィ要素28の設
定点にホログラムを形成するために使用される参照光と
がなす角度である。
【0089】例えば、式(22)に、パラメータ: d=20μ n1=0.017 λ=0.033μ Θ
=0 を使用することにより、格子は、理論的には、下記のよ
うに効率100となる。
【0090】
【数23】
【0091】ここで、Θは、ゼロより大きな一定しない
数であって、式(22)内のうち変化する項は、Θおよ
びn1であり、他の項は固定される。式(22)の分母
内のcosΘが記録角度により変化することも注目すべ
きことである。このように、例えば、4×4インチの板
上に、公称Θ0=10゜で形成された100mmのホロ
グラフィ光学要素レンズにおいては、記録角度は、板の
中心から端部までで+36.6と−26.6の間で変化
する。これらの角度の余弦は、 cosΘ0=0.98 cos(−26.6)=0.89 cos(36.6)=0.8 である。
【0092】もし、n1が正確にcosΘとともに変化
するように制御されれば、式(22)の独立変項は、一
定に維持され、設計において選択された効率は維持され
ることになる。図8〜11および図12〜15は、10
0mmホログラフィ光学要素レンズの設計において描か
れたこれらのパラメータおよび変化する角度Θに基づく
効率の変化を打ち消すためにn1を制御することの効果
について示されている。特に、図8および図12は、マ
スタホログラフィ要素28が形成されたときの記録角度
Θの範囲とその角度Θの余弦とを示している。図9は、
一定n1値を示し、図13は、角度Θに対するn1cos
Θの値を示している。図10および図14は、n1/c
osΘおよびn1cosΘ/cosΘの値を、それぞれ
Θに対して図示している。また、図11および図15
は、記録光の強さをx、y方向に、それぞれ図9および
図13に示す関数に従って変化させたときに構成された
ホログラフィ要素の複製の効率を示している。式(2
2)によって予言したように、記録光の強さがx、y方
向に一定に保持されれば、ホログラフィ要素の効率は、
図11に示すように、ホログラフィ要素の端部に向かっ
て減少またはロールオフする。しかし、光線の強さがc
osΘの変化を補償するように、つまり、図14に示す
ように、光線の強さcosΘとの比が一定値となるよう
に調整されれば、ホログラフィ要素の複製の効率も、図
15に示すように一定となる。
【0093】ΔnのcosΘ調整は、cosΘそして指
数変化n1が適宜に変化するときに複製光の強さが変化
する式(23)によって記述される。これは、n1と記
録エネルギとの関係が、約40mJ/cm2の選定され
た作用点において線形であることを仮定する。記録エネ
ルギは、次式で与えられる。 記録エネルギ=|A|2cosΘ・Δt (24) ここで、Δtは、露光時間、|A|2は、記録光の最大
強度である。
【0094】n1と記録エネルギとの関係は、特に、熱
硬化前後のフォトポリマー材料の指数変調を示す図16
に示す曲線により表される。硬化がされていなければ、
硬化は図16の曲線に示すように、指数変調n1の膨大
な増加を産み出すことになる。
【0095】複製ホログラフィ光学要素の伝達特性を、
図17に示す。熱硬化処理のなされていない複製の伝達
特性は図16から得られた。指数変化は、図11の縦座
標に沿って示され、式(24)により計算された露光エ
ネルギは、図11の横座標に沿って示されている。逆ビ
ーム断面強度は、式(23)によって得られ、信号光と
参照光とがマスタレコードを製造する事実によって記述
されたように、角度10゜で交差させられる軸心振れを
示している。実際には、複製光の経路に、 1/cosΘ に比例する伝送特性を有する吸収フィルタを配置するこ
とにより得られる。このようなフィルタは、例えば、強
度をcosΘに従って変化させる光源にAgHal板を
さらすことにより形成される。現像された板は、伝送特
性 1/cosΘ を有するようになる。指数変調n1も、図17に示され
るようにcosΘに従って調整される。実質的な目的と
して、複製材料が所望の時間だけ複製光に露光されるこ
とを保証し、最大効率かつ均一な性能を有する複製ホロ
グラフィ要素を製造するために各複製材料に対して伝送
曲線が作成される。
【0096】上述したことは、ホログラフィ光学要素を
形成するための複製の使用に凝縮される。しかし、ハイ
パス整合フィルタのような光学フィルタもこのプロセス
の恩恵を受けることになり、また、整合フィルタの効率
も少なくとも10db向上されることになる。形成され
るべきフィルタの例としてf(x,y)の二乗項が採用
されることにより、フーリエ変換が採用され、ハイパス
周波数応答が第1ローブで開始するように選択される
(さらに高い瀘波は、第2、第3またはそれより高いロ
ーブにより定義される)。パワースペクトラムPsは、
次式により与えられる。 Ps=|F(f(x,y)|2 (25) x軸に沿うパワースペクトラムPs(x)は、解析的に
次式で与えられる。 Ps(x)=|sincx|2 (26) 式(26)は、図18に図示され、第1副ローブが13
db、第2副ローブが18dbのように下がることを示
している。識別に必要なハイパスフィルタには、第1ロ
ーブが使用されたときには少なくとも13dbの減少が
あり、周波数通過帯域が高くなれば、減少はますます高
くなる。それに加えて、式(3)から、もしも、フィル
タがAgHalを使用して記録されている場合には、吸
収による最大効率が3.67%と決定され、さらに14
db減少する。上述した複製方法により吸収損失は減少
するが、ハイパスローブの選択による損失がなくなるこ
とはない。フィルタ複製が、ホログラフィ光学要素の製
造において使用されるように機能すれば、フィルタ効率
において少なくとも10db増大し、それに伴う必要レ
ーザパワーの減少が達成されることになる。
【0097】ガラス板上にAgHal材料を使用して製
造された多重ホログラフィレンズアレイの効率を増大さ
せるために試験が行われた。この多重ホログラフィレン
ズアレイは、2〜3%オーダの効率を有しており、ここ
に開示されている複製プロセスによれば、同じAgHa
l多重ホログラフィレンズアレイは、指数変調を増大さ
せられてオムニデックスフォトポリマーに伝送され、3
×3および4×4アレイの効率は、質的に顕著な損失を
生ずることなく、20〜30%に増大される。
【0098】AgHal多重ホログラフィレンズアレイ
は、信号光と参照光との相対角度が10゜のときに、6
47nm(クリプトンレーザを使用)または633nm
(ヘリウムネオンレーザを使用)で製造される。アレイ
は、前述したステップアンドリピート露光方法、すなわ
ち、感光材料が第1位置において露光され、続いて、プ
レートが所定量移動された後に再度露光され、アレイ内
の各位置における移動と再露光とを行う方法により生成
される。
【0099】図19に、実験装置80の概要図を示す。
光源として使用されるアルゴンイオンレーザ84が青色
光(488nm)を放射するので、オムニデックスフォ
トポリマー82は、ブルーグリーン領域において感光さ
れる。レーザ光86は、空間的に瀘波され、拡光され平
行化される。ガラス/AgHalマスタMHLアレイ9
0を設置するために、垂直軸回りに回転可能な1軸が設
けられている。
【0100】上述したように、この実験で使用されるフ
ォトポリマーは、ブルーグリーン領域においてのみ感光
されるので、赤色光が照明として使用される。フォトポ
リマーは、薄膜防護カバー材料とともに、マイラーシー
ト基板上に供給される。露光のためのフォトポリマーが
準備されると、この防護カバーが剥がされ、フォトポリ
マー/マイラー基板は、フォトポリマーがマスタープレ
ートのAgHal乳剤に面して緊密に接触するようにガ
ラス/AgHalマスタ上に供給される。フォトポリマ
ーシートは、乳剤の間に空間を形成する気泡の混入を回
避するために一端からフォトポリマーシートとマスタプ
レートとが接触するように転がされるローラにより取り
付けられる。ガラス板AgHalマスタフォトポリマー
シートサンドイッチは、レーザ光源に面するガラスとと
もに設置される。そして、そのプレートサンドイッチ
は、レーザ光源にさらされる。露光の後に、フォトポリ
マーは、UV光源に照射されることにより定着、硬化処
理される。そして、典型的には、小紫外線灯(800u
w/cm2)を使用して6〜8分の定着処理が行われ
る。マイラー基板に定着されたフォトポリマーは、ガラ
ス板から剥がされ、効率と光学的質が評価される。
【0101】図20は、増加した複製光学要素82を再
生し評価するための実験装置100を示している。この
装置100は、マスタホログラフィ要素90が製造され
たときに近い波長633nmを有するレーザ光源102
が使用される。ここで、明記すべきことは、複製光は単
に複製要素82を形成するために使用されるので、複製
光の波長は再生光の波長と相違しており、また、同じで
ある必要はない。この評価のために、フォトポリマーレ
コードは、x軸およびy軸回りの回転調整(ピッチおよ
びヨー)を行うステージを有する液状ゲート(図示略)
に設置される。ベンチマイクロスコープに取り付けられ
たCCDテレビカメラ104は、ホログラフィ光学要素
の光学的質の評価のために焦点合せされた回折パターン
を見るために使用され、J−16放射計(図示略)は、
回折の効率を決定する目的で全範囲に亙るパワーを測定
するために使用される。10mmサーキュラアパーチャ
(図示略)は、各多重ホログラフィレンズアレイの複製
を評価するためにレーザ光の前に配置される。ホログラ
フィ光学要素82のステージは、最良のレンズ特性が得
られたことが観察されるまで調整され、その後、1次回
折光のパワーが測定される。
【0102】最初の複製露光は、直径30mmでプレー
ト(フォトポリマー媒体)に垂直に並んだ比較的高いパ
ワー密度(10mw/cm2)のレーザ光を使用して、
約94cm2の範囲に亙って形成される。最大回折効率
における再生角度は、最良の回折パターンが発生したと
きのものと相違して達成されることが判る。
【0103】その後の試験において、マスタプレートと
同じ角度に設定された複製光の投射角度で異なるエネル
ギにおいて多くの露光が形成され。再生においては、最
良の光学的性能を奏する角度は、最良の回折効率にきわ
めてよく一致することが判る。複製は、最初にドライに
(すなわち、液状ゲートを通すことなく)再生される。
これによれば、回折効率がオリジナルマスタよりも約1
オーダ大きくなる反面、その光学的質は、それほど良好
ではない。オムニデックスフォトポリマーによる複製
は、表面的な現象であって、フォトポリマーが整合液に
浸されると消えてしまうと考えられる。しかし、オムニ
デックスフォトポリマーが屈折率整合液状ゲートにおい
て再生されると、フォトポリマーの光学的質は、マスタ
多重ホログラフィレンズアレイと区別が付かないほど改
良され、しかもその効率は高い状態に維持される。これ
により、その記録は媒体内にあり、単に表面の起伏に依
るものではないことが判る。しかしながら、最良の性能
を得るための再生角度および回折効率は、プレートごと
に一致しない変化を示している。フォトポリマーのマイ
ラー基板は、幾らかの複屈折を示し、再生条件および品
質に影響する厚さも変化する。
【0104】図11によれば、複製プロセスにおける平
行レーザ光の直径は、マスタ多重ホログラフィレンズア
レイの全アパーチャを複製するために100mmまで増
加される。より大きな光線直径により達成可能な最大強
度は、約2.5mw/cm2である。このことから、複
製光がマスタプレートに対して垂直なときに、フォトポ
リマーの複製は、妥協点を見出し易くし、良好な光学的
特性と回折効率とを達成し易くするように、再生角度の
ためのより広いレンジを有していることが判る。複製光
の角度がマスタのもともとの製造角度に一致するように
調整されたとき、再生角度は、良好な回折効率のための
狭い受入レンジを示し、良好な光学特性のための角度は
一致しない。したがって、大きな直径の複製の全ては、
複製光に垂直に形成される。
【0105】複製は、2.7%効率の3×3マスタおよ
びは1.2%効率の4×4マスタから構成される。2.
5mw/cm2での10分と20分の露光、および、
1.2mw/cm2での20分と40分の露光が、3〜
6分のUV定着時間で、全硬化を確保するために6分ご
とにプレートの1/3を覆い、硬化プロセスにおいて使
用されるランプ面に突き付けられたプレートを使用して
なされる。最大効率は、3×3多重ホログラフィ光学要
素においては22%から31%の範囲、4×4多重ホロ
グラフィ光学要素においては22.7%から24.3%
の範囲にある。この結果は、図21〜24の曲線および
棒グラフに要約されている。
【0106】さらに詳細にいうと、図21と22は、複
製ホログラフィ要素の効率を、記録光の角度がそれぞれ
0゜と10゜の場合の記録エネルギの関数として示して
いる。これらの条件では、レンズのエアリーパターンを
最適化しようとしなくても、最大効率を得るための配列
が構成される。これらのデータから、最高効率は、複製
光が記録面に対して垂直であるときに得られることが判
る。この垂直光条件は、最良のように見えるけれども、
軸心振れ複製には、効率の制御がロールオフするのと同
様の高次の減少のような利点がある。
【0107】図23と24は、垂直光条件における広域
(直径100mm)3×3および4×4MHLのデータ
を棒グラフにより示している。図23は、f/40にお
いてホログラフィ光学要素が良好なエアリパターンに調
整されたときの27.5%の最大効率に比較して、低エ
アリパターンで38%の高い最大効率を示している。棒
状データは、良好なエアリパターン記録の28%効率が
1990mj/cm2の露光における32%の最大効率
に近付くことを示している。もし、式(22)を使用す
ることによりフォトポリマーの効率を決定するとすれ
ば、同様の効率に従う多数の露光を得ることができる。
データが少ない場合は、図24に示すように、4×4H
OEにおいては、両ケースにおいて効率が20数%の低
い範囲に維持される。増えたホログラフィ光学要素の効
率は、具体的かつ反復可能であることはいうまでもな
い。
【0108】したがって、ここに開示されている発明が
前記目的を達成するために十分に計算され、当業者によ
り案出される数多くの改造および具体例を評価し、この
発明の意図および適用範囲内で、添付したクレームがそ
れら全ての改造および具体例をカバーするものであるこ
とは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】マスタホログラフィ要素を形成するシステムの
概要図である。
【図2】図1のシステムの部分的拡大図である。
【図3】使用されまたは再生されるマスタホログラフィ
要素への照射を示す概要図である。
【図4】マスタホログラフィ要素の複製を製造するシス
テムの概要図である。
【図5】図4のシステムの部分的拡大図である。
【図6】マスタホログラフィ要素とそれから形成される
複製を外形に示し、複製の位相格子が、複製光およびマ
スタホログラフィ要素の吸収格子により如何にして形成
されるかを示した図である。
【図7】薄い複製ホログラフィ要素において、複製の位
相格子に従う複製ホログラフィ要素の0次および1次出
力光の効率を変化を示す図である。
【図8】断面に亙って一定振幅を有する記録光が複製ホ
ログラフィ要素を形成するために図4に示すシステムに
おいて使用されるときの興味深いパラメータを示す図で
ある。
【図9】図9と同様のパラメータを示す図である。
【図10】図9と同様のパラメータを示す図である。
【図11】図9と同様のパラメータを示す図である。
【図12】断面に亙る記録光の振幅が特定の様式で変化
した場合の興味深いパラメータを示す図である。
【図13】図12と同様のパラメータを示す図である。
【図14】図12と同様のパラメータを示す図である。
【図15】図12と同様のパラメータを示す図である。
【図16】複製の硬化前後における複製ホログラフィ要
素の指数変調の変化の様子を記録光のエネルギの関数と
して表した図である。
【図17】複製設計のための伝送関数を示す図である。
【図18】図4のシステムにおいて形成される整合フィ
ルタのパワースペクトラムを示す図である。
【図19】この発明に関連して複製ホログラフィ要素を
製造するために使用される実験装置を示す概要図であ
る。
【図20】複製ホログラフィ要素を評価するために使用
される実験装置を示す概要図である。
【図21】複製光が複製ホログラフィ要素の垂線に対し
て、0゜の角度をなす場合に、複製光のエネルギの関数
として複製ホログラフィ要素の効率が変化する様子を示
す図である。
【図22】複製光が複製ホログラフィ要素の垂線に対し
て、10゜の角度をなす場合に、複製光のエネルギの関
数として複製ホログラフィ要素の効率が変化する様子を
示す図である。
【図23】図21のデータを棒グラフ状に表した図であ
る。
【図24】図22のデータを棒グラフ状に表した図であ
る。
【符号の説明】
10 システム 12 レーザ 14 レーザ光 16 分光器 20 参照光 22 信号光 24 調整手段 26 可視吸収フィルタ 28 記録媒体 30a・30b・30c ミラー 32 拡光手段 34 平行化レンズ 36 レンズ 40 出力拡散光 44 平行光 46 出力光(複製光) 50 システム 54 レーザ 56 出力光 62・64 レンズ 66 ピンホール 70 フィルタ 72 位相記録媒体 80 実験装置 82 オムニデックスフォトポリマー 84 アルゴンイオンレーザ 86 レーザ光 90 ガラス/AgHalマスタMHLアレイ 100 実験装置 102 レーザ光源 104 CCDテレビカメラ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多重ホログラフィ要素の製造方法であっ
    て、 マスタ多重ホログラフィ要素に亙る所定の屈折率パター
    ンを生成する吸収格子パターンを有するマスタ多重ホロ
    グラフィ要素を形成し、 マスタ多重ホログラフィ要素をフォトポリマー層で被覆
    し、 記録光をマスタ多重ホログラフィ要素を透過させてフォ
    トポリマー層に指向させ、 マスタ多重ホログラフィ要素の吸収格子パターンが記録
    光の振幅を調整し、調整された記録光が、前記フォトポ
    リマー層に亙って所定の屈折率パターンを生成するモノ
    マーパターン内に、フォトポリマー層のモノマーを形成
    し、 多重ホログラフィ要素の複製を形成するために前記モノ
    マーパターン内にフォトポリマー層のモノマーを定着
    し、 マスタ多重ホログラフィ要素からフォトポリマー層を取
    り除く方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に係る方法であって、 マスタ多重ホログラフィ要素を形成する工程が、(i)
    光学記録媒体に参照光を照射する工程と、(ii)参照
    光に対して角度Θをなして記録媒体に光源から信号光を
    照射する工程と、(iii)信号光を記録媒体の多数の
    位置に指向させるために、前記光源を、記録媒体に対し
    て相対的に、多数位置に移動させる工程とを具備し、 参照光および信号光が、光学記録媒体からマスタ多重ホ
    ログラフィ要素を形成するために多数位置において干渉
    し、信号光が指向される記録媒体上の位置の所定の関数
    として角度Θが変化し、マスタ多重ホログラフィ要素が
    前記所定の関数に従うΘの値に関係しており、 記録光をマスタ多重ホログラフィ要素に指向され透過す
    る工程が、ACをマスタ多重ホログラフィ要素上の任意
    の定点における記録光の振幅とし、Aをマスタホログラ
    フィ要素上の記録光の最大振幅とし、Θを前記所定の関
    数に従ってマスタホログラフィ要素上の前記定点に関す
    るΘ値として、マスタ多重ホログラフィ要素に亙る記録
    光の振幅断面を、式|AC2=|A|2cosΘに従っ
    て変化させる工程を有している方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に係る方法であって、 指向させる工程が、複製ホログラフィ要素をその全体に
    亙って一定効率となるように形成するためにマスタ多重
    ホログラフィ要素に亙る記録光の振幅を変化させる工程
    を具備している方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に係る方法であって、 形成する工程が、 i)光学記録媒体に参照光を照射する工程と、 ii)参照光に対して角度Θをなして記録媒体に光源か
    ら信号光を照射する工程と、 iii)信号光を記録媒体上の多数位置に指向させるた
    めに、光源を記録媒体に対して相対的に移動させる工程
    とを具備し、 参照光および信号光が、光学記録媒体からマスタ多重ホ
    ログラフィ要素を形成するために多数位置において干渉
    し、信号光が指向される記録媒体上の位置の所定の関数
    として角度Θが変化し、マスタ多重ホログラフィ要素が
    前記所定の関数に従うΘの値に関係しており、 nをその任意定点における複製ホログラフィ要素の屈折
    率とし、Θを記録光の進行方向に複製ホログラフィ要素
    の前記任意定点と並ぶマスタホログラフィ要素上の点に
    関するΘの値として、変化させる工程が、比Δn/co
    sΘを、マスタホログラフィ要素の全幅に亙って一定に
    維持するために、記録光の振幅を変化させる工程を具備
    している方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に係る方法であって、 被覆する工程が、フォトポリマーフィルムを多重ホログ
    ラフィ要素上に注ぐ工程と、 そのフォトポリマーフィルムを多重ホログラフィ要素上
    で硬化させる工程とを具備している方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に係る方法であって、被覆する
    工程が、多重ホログラフィ要素上に、フォトポリマーの
    硬化層を伸ばす工程を具備している方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に係る方法であって、 指向させる工程が、 記録光が出力光を形成するフォトポリマーに記録光を透
    過させる工程と、 出力光の強さを監視する工程と、 出力光の強さが所定のレベルに達したときに指向させる
    工程を終わらせる工程とを具備している方法。
  8. 【請求項8】 多重ホログラフィ要素を製造するシステ
    ムであって、 マスタ多重ホログラフィ要素に亙って所定の屈折率パタ
    ーンを形成する吸収格子パターンを有するマスタ多重ホ
    ログラフィ要素と、 マスタ多重ホログラフィ要素に被覆されるフォトポリマ
    ー層と、 マスタ多重ホログラフィ要素を透過させてフォトポリマ
    ー層に記録光を指向させる手段とを具備し、 マスタ多重ホログラフィ要素の吸収格子パターンが記録
    光の振幅を調整し、調整された記録光が、前記フォトポ
    リマー層に亙って所定の屈折率パターンを生成するモノ
    マーパターン内に、フォトポリマー層のモノマーを形成
    するシステム。
  9. 【請求項9】 請求項8に係るシステムであって、 参照光が光学記録媒体に照射され、信号光が光源から参
    照光に対して角度Θをなして記録媒体に照射され、記録
    媒体上の多数位置に信号光を指向させるために光源が記
    録媒体に対して複数の位置に相対的に移動され、参照光
    および信号光が、光学記録媒体からマスタ多重ホログラ
    フィ要素を形成するように前記多数位置において干渉
    し、角度Θが信号光が指向される記録媒体上の位置の所
    定の関数として変化し、マスタ多重ホログラフィ要素の
    各位置が前記関数に従うΘの値に関係するプロセスによ
    り、マスタホログラフィ要素が形成され、 ACをマスタ多重ホログラフィ要素上の任意の定点にお
    ける記録光の振幅とし、Aをマスタホログラフィ要素上
    の記録光の最大振幅とし、Θを前記所定の関数に従って
    マスタホログラフィ要素上の前記定点に関するΘ値とし
    て、記録光の振幅を変化させる手段が、その振幅を、式
    |AC2=|A|2cosΘに従って変化させる手段を
    具備しているシステム。
  10. 【請求項10】 請求項8に係るシステムにおいて、 参照光が光学記録媒体に照射され、信号光が光源から参
    照光に対して角度Θをなして記録媒体に照射され、記録
    媒体上の多数位置に信号光を指向させるために光源が記
    録媒体に対して複数の位置に相対的に移動され、参照光
    および信号光が、光学記録媒体からマスタ多重ホログラ
    フィ要素を形成するように前記多数位置において干渉
    し、角度Θが信号光が指向される記録媒体上の位置の所
    定の関数として変化し、マスタ多重ホログラフィ要素の
    各位置が前記関数に従うΘの値に関係するプロセスによ
    り、マスタホログラフィ要素が形成され、 nをその任意定点における複製ホログラフィ要素の屈折
    率とし、Θを記録光の進行方向に複製ホログラフィ要素
    の前記任意定点と並ぶマスタホログラフィ要素上の点に
    関するΘの値として、記録光の振幅を変化させる手段
    が、比Δn/cosΘを、マスタホログラフィ要素の全
    幅に亙って一定に維持するように、前記振幅を変化させ
    る手段を具備しているシステム。
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