JP3542364B2 - 多重ホログラフィ要素の製造システムおよび方法 - Google Patents

多重ホログラフィ要素の製造システムおよび方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、一般的には、ホログラフィ要素の製造方法およびシステムに関し、さらに詳しくは、多数のホログラフィ要素の複製を製造するための方法およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ホログラフィ光学要素は、写真記録材料内にホログラムを形成するためにコヒーレントレーザ参照光とコヒーレントレーザ信号光とを記録することにより製造される。さらに詳細には、ホログラフィ光学要素の構築においては、信号光および参照光といわれる一対の平行な構築光が、それぞれ、一定の相対角度をなして記録媒体上に重なるように投射され、近接した縞模様の振幅および/または位相分布として媒体内に記録される光学的干渉パターンを生成する。信号光は選択された物体の像を通過させられることにより空間的に調整される。そして、信号光および参照光は、記録媒体において結合され選択された物体に固有の回折パターンまたはホログラムを生成する。構築光は、同一の源からの、例えば、レーザのようなコヒーレント電磁放射光であることが望ましい。記録媒体は、良く知られている写真乳剤、ニクロム酸塩化ゼラチン、フォトポリマーのようなものでよく、ガラス板または薄いフィルムのような適当な基体上に塗布または設置されていればよい。
【0003】
ホログラムは、記録されたものを通して、再生光といわれる平行光を当てられることにより、使用されまたは再生される。ホログラムは、再生光を回折し、ホログラムから所定の距離および角度をなして、ホログラムを製造する際に信号光を空間的に調整するために使用された像の像を生成する。
【0004】
多くのアプリケーションでは、1つの記録媒体上に多数のホログラムを形成することが有効である。典型的には、ステップアンドリピートプロセス、および、平行またはコヒーレントプロセスの2つの手順のうちの、それぞれ1つにより形成する場合である。前者のプロセスにおいては、記録媒体内に1度に1つのホログラムが形成される。これは、例えば、像を通して信号光を当ててから最初のホログラムを記録媒体上に形成し、この工程を、各工程において同一記録媒体上に信号光を指向するように複数回繰り返すことによりなされる。複数のホログラフィ要素を形成する平行プロセスでは、多くのホログラムは、同時に形成される。この方法は、信号光を成分光のマトリクスに分割し、複数のホログラムを形成するために記録媒体内に単一の像を指向させることにより実施される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般法則として、ステップアンドリピートプロセスにより形成された多重ホログラフィ要素は、高精度の反面、低効率であるのに対し、平行プロセスにより形成されたホログラフィ要素は一般的に高効率の反面、低精度となる。多重ホログラフィ要素の効率は、一番目のホログラムの出力光の合成パワーに対する入力再生光のパワーの比で測定され、ホログラムの精度は、ホログラムを形成するために使用された像を正確に再生するための要素の能力として測定される。
【0006】
ステップアンドリピートプロセスにより形成された多重ホログラフィ要素においては、各ホログラムは、別々に形成されるので、要素上の別々のホログラムとして同一媒体を分かち合い、ホログラムを形成するために使用された像を高精度で再生することができる。しかしながら、記録媒体のダイナミックレンジの一部だけを割り当てられるので、ホログラムの効率は低いものとなる。平行プロセスにより形成される多重ホログラフィ要素においては、各ホログラムは、記録媒体の全ダイナミックレンジに分配されるので、ホログラムは、比較的高効率である。しかしながら、ホログラムは、記録媒体のダイナミックレンジを分かち合いながら重なり合っており、各ホログラムはその近傍のホログラムをかなり歪めることになる。あるホログラムが再生されると、記録媒体上の全てのホログラムのダイナミックレンジを分かち合うことによりホログラムに生ずる歪みは、そのホログラムを形成するために使用された像を正確に再生するそのホログラムの能力をかなり減じることになる。
【0007】
本発明は、高精度かつ高効率の多重ホログラフィ要素を製造することを目的としている。
【0008】
この発明の他の目的は、ステップアンドリピートホログラフィ光学要素の品質性能を得ること、および、平行型ホログラフィ要素に関連する代償を払うことなく、高効率を得ることである。
【0009】
さらに、この発明は、フォトポリマーやその他の適当な材料上に、ホログラフィ光学要素の低効率の記録を移転するための接触繰り返しプロセスを使用したステップアンドリピートホログラフィ要素の記録を強化するとともに、照射線量の最適化により、ステップアンドリピートホログラフィ要素の良好な光学的品質と同等の高効率レンズを得ることをも目的としている。
【0010】
また、この発明の他の目的は、ハロゲン化銀吸収ホログラフィ光学要素の回折効率を位相記録に変換することにより増大させ、また、そのようにすることにより、ホログラフィ光学要素レンズを含む1次配列に回折される光の量を増大させるためにそのハロゲン化銀により生成される縞模様内の屈折率変調を効果的に増幅することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
これらおよびその他の目的は、多重ホログラフィ要素を製造するための方法および装置により達成することができる。この方法は、マスタ多重ホログラフィ要素に亙る吸収格子パターンを有する多重ホログラフィ要素のマスタを形成する工程と、そのマスタホログラフィ要素を位相記録材料層で被覆する工程と、記録光をマスタホログラフィ要素を透過させて位相記録材料に指向させる工程とを具備している。マスタホログラフィ要素の吸収格子パターンは、記録光の強さを調整する。調整された記録光は、位相記録材料のモノマーに、重合されたときに、位相記録材料層に亙る所望の回折パターンを形成するモノマーパターンを形成させる。さらに、この方法は、位相記録材料層の各モノマーを、多重ホログラフィ要素の複製をそこに形成するためにモノマーパターンに定着させる工程と、マスタホログラフィ要素からフォトポリマー層を除去する工程とを具備している。
【0012】
マスタホログラフィ要素は、ステップアンドリピートプロセスにより形成されていることが好ましい。特に、このホログラフィ要素は、参照光を光学記録媒体に照射し、光源からの信号光を参照光に対して角度Θをなして記録媒体に照射し、記録媒体を複数の位置に逐次移動させ、記録媒体内に設定数のホログラムを記録することにより形成される。このようにして、参照光および信号光は、記録媒体の異なる位置において干渉し、マスタ多重ホログラフィ要素を形成する。
【0013】
このマスタホログラフィ要素が、この発明の製造方法およびシステム内で使用されると、理想的には、マスタ多重ホログラフィ要素に亙る記録光の振幅が次式に従って変化させられる。
|AC2=|A|2cosΘ
ここで、
Cは、マスタホログラフィ要素上の任意の点における記録光の振幅、
Aは、マスタホログラフィ要素上の記録光の最大振幅、
Θは、マスタホログラフィ要素にホログラムを記録するための上記信号光と参照光との相対角度
である。
【0014】
【実施例】
そして、この発明の他の利点は、この発明に好適な具体例を詳細に示した図に基づいてなされた以下の記述により、一層明らかにすることができる。
この発明は、多重ホログラフィ光学要素の複製を製造する方法である。すなわち、ここでいう複製とは、複製が再生されたときに元の光学要素が再生されたときと同様の像を再生するものであることを意味している。そして、この発明は特に、高精度かつ低効率の多重ホログラフィ光学要素から高精度かつ高効率の多重ホログラフィ光学要素を製造するために好適なものである。しかしながら、当業者に知られているように、この発明は広い意味では、他の目的のために使用されてもよい。特に、この発明は、複製が元のホログラフィ要素に対してより高い効率または精度を有するかどうかにかかわらず、単に多重ホログラフィ要素の機能的な複製を生成するためだけに使用されてもよい。
【0015】
この発明が、多重ホログラフィ光学要素の複製を作るために、いかに有用であるかを理解するために、元のホログラフィ要素、または、マスタホログラフィ要素を作成する手順を復習するのがよい。図1および図2は、マスタ光学要素を作成するためのプロセスを一般的に図示している。詳細には、図1は、ステップアンドリピートプロセスにより多重ホログラフィ要素を製造するシステム10を示している。システム10においては、レーザ12はレーザ光14を発生し、それを分光器16に指向させる。分光器16は、レーザ光14を参照光20と信号光22とに分割する。参照光20は、分光器16から調整手段24および可視吸収フィルタ26を透過して記録媒体28上に指向される。信号光22は、分光器16から、ミラー30a、30b、30cで反射された後に、拡光手段32および平行化レンズ34を透過させられる。平行光はホログラフィレンズ36を透過させられる。ホログラフィレンズ36は、その出力拡散光40が記録媒体28上に投射されて、参照光20との干渉により記録媒体28上に縞模様を構成するように配置される。ホログラフィレンズ36の焦点長さFWは、ホログラフィレンズ36の焦点1Fから記録媒体28までの距離により決定される。
【0016】
図1および図2に示すように、参照光20の光軸は、記録媒体28の平面に対して垂直であり、信号光22は記録媒体の平面の垂線に対して角度Θを形成する。
【0017】
複数のホログラムを記録媒体28上に形成するために、記録媒体28は、連続する複数の位置に段階的に移動される。そして、記録媒体28の各位置において、信号光22は、参照光20と、記録媒体28上のそれぞれの領域において干渉し、複数の回折パターンまたはホログラムを記録媒体28上に形成する。各ホログラムは、一般的に、記録媒体28の各々の一点に集中される。これらのホログラムの形成において、信号光22の光軸は、記録媒体の面に垂直な線に対し角度Θをなし、したがって、各ホログラムは角度Θにおいて形成されるといわれる。
【0018】
多重ホログラフィ要素28が完成した後には、図3に示すように、平行光44をホログラフィ要素28上に指向させることにより再生される。ホログラフィ要素28の各ホログラムは、投射された平行光44を回折して、それぞれが一点において集光する複数の出力光46とする。これらの集光点は、すべて、光学要素から一定距離fだけ離れたホログラフィ要素28の再生面となる一平面上に配される。例えば、4×4のマトリクスに振り分けられた16のホログラムを有するホログラフィ光学要素は、16の出力光を有し、ただ1つのホログラムを有するホログラフィ光学要素は、1×1ホログラムとして、1つの出力光を有する。
【0019】
ホログラフィ要素28は、ステップアンドリピートプロセスによって形成されたので、高精度かつ低効率である。ホログラフィ要素28の効率は、1次出力光の合成に対する入力再生光のパワーの比として定義される。ステップアンドリピートホログラフィ光学要素の効率は、光学要素のダイナミックレンジが、光学要素に記録されている全てのものによって分割されていることより制限される。したがって、例えば、4×4ホログラフィ光学要素のホログラムは、全ホログラフィ光学要素の全ダイナミックレンジの1/16のダイナミックレンジを振り分けられることになる。
【0020】
この発明の一般的な目的は、要するに、ホログラフィ要素28の回折効率を向上させることである。詳細には、ホログラフィ要素28内の回折パターンを低効率の振幅および/または位相記録から、第2のホログラフィ光学要素に変換し、第2のホログラフィ光学要素の1次出力光に回折される光量を増大させる低い変調屈折率の変化を効率的に増幅することである。図4は、ホログラフィ要素28からこの第2ホログラフィ光学要素を製造するためのシステム50を示している。
【0021】
システム50では、レーザ54のような実質的定波長の単色平行光エネルギ源が複製光もしくは記録光といわれる出力光56を生成し、その出力光56をレンズ62、64、ピンホール66によりフィルタ70により構成される光線調整手段60を透過させる。レンズ62および64およびピンホール66は、平行な出力光56(複製光)を所望のサイズに拡大する。フィルタ70は、x、y方向といわれる方向の複製光56の強さまたは振幅を所望の値に制御または調整する。光線調整手段60から、調整された複製光56は、マスタホログラフィ光学要素28に所望の角度で指向され、そして、そこを通過して、マスタホログラフィ光学要素28の背面に設けられたフォトポリマー層のような位相記録媒体72に直接入射される。
【0022】
複製光56は、ホログラフィ光学要素28を通過するとき、その回折パターンによって振幅および位相が調整される。そして、この調整は位相記録媒体72に直接連結される。特に、複製光56がマスタホログラフィ要素28を通過するとき、その振幅は、複製光がx、y方向に所定の振幅または強度断面を有するように調整される。マスタホログラフィ要素28から、振幅を調整された複製光56は、位相記録媒体72に直接入射される。このようにされると、位相記録媒体72中のモノマーは、より低い硬度の領域へ移動し、マスタホログラフィ要素28により形成された複製光56の強度断面とは逆のモノマー強度断面を形成するようになる。位相記録媒体72の屈折率は、モノマーの密度に反比例して変化する。したがって、上記モノマー強度断面は、マスタホログラフィ光学要素28により生成される複製光56の強度断面を複製する位相記録媒体72に亙って屈折率断面を形成する。
【0023】
所望のモノマー密度パターンが、位相記録媒体72内に一旦形成されると、その媒体を通過する複製光56の伝搬は、中段または終了される。そして、位相記録媒体72のモノマーは、重合させられて、そこにモノマーパターンの永久的な記録を形成する。その後に、フォトポリマーはマスタホログラフィ要素28から取り除かれることになる。
【0024】
位相記録媒体72内の記録は、非吸収媒体内の純位相記録であるため、フォトポリマーが再生されるときには、事実上、フォトポリマーによって再生光の振幅が減衰されることはない。
【0025】
図4および図5によれば、記録中のフォトポリマー層72の1次および高次の出力光のパワーを監視するために、センサ74が設けられることが好ましい。そして、1次出力光において最大パワーが得られ、高次出力光において所定の最小パワーが得られたときに、記録が終了される。例えば、これらのセンサ74からの出力信号をオペレータが監視して、所望の出力光のパワーが得られたときにオペレータがレーザ54を手動で止める。または、これらのセンサ74がレーザ54に接続されていて、位相記録媒体72の出力光が所定のパワーレベルに達したときに自動的にレーザを止めることとしてもよい。ホログラフィ要素の試験的な複製が最初に行われると、出力光の複数次のパワーレベル経歴が採取される。これにより、フォトポリマー層の1次または高次出力光の所望の効率および分布に従った選択されるべき露光のヒストグラムが得られる。これらのデータは、その後、最適なホログラフィ光学要素を製造するために使用される。
【0026】
記録媒体72としていくつかの好適なフォトポリマーが挙げられる。例えば、デュポン社によって販売されているトレードマークHRF600オムニデックスがある。このフォトポリマーは、マスタホログラフィ要素28上に注がれ、定位置において硬化させられるか、あるいは、硬化したフォトポリマーフィルム片をマスタホログラフィ要素28の乳剤側に直接伸ばされる。フォトポリマーを重合し、マスタホログラフィ要素28から取り外すためには、慣用的な技術が用いられる。
【0027】
この発明は、上述の復習により当業者に理解されるものと考えられる。後述の解析は、この発明の利点およびいかにしてその利点を最適化するかを説明するのに役立つ。
【0028】
吸収格子よりなる平面波ホログラム(正弦波格子)が、薄いホログラフィ要素に形成されると、ホログラフィ要素の幅方向(ここではy方向)に亙る格子の周期数aは、次式で表される。
【0029】
【数1】
Figure 0003542364
【0030】
ここで、
0は、格子の平均吸収、
1は、格子の極大吸収レベル、
1/Sは、y軸に沿う格子の空間周波数
である。
また、この吸収格子の効率ηは、次式で与えられる。
【0031】
【数2】
Figure 0003542364
【0032】
ここで、
dは、光学要素の厚さ、
Θは、光学要素を製造するために用いられる参照光の垂線からの角度
である。
Θがゼロであれば、図1および図2のケースとなり、cosΘが1となって、上記式(2)は、次式のようになる。
【0033】
【数3】
Figure 0003542364
【0034】
0がa1と等しくなるとき、ηは最大値となる。そして、光学要素の厚さを20μmとすれば、格子の最大効率は、約3.67%となる。
【0035】
上記記述は、角度Θが固定されているという前提に基づいている。レンズに形成されるような複雑なホログラムにおいては、第2の角度Ψも含まれる。これらの角度ΘおよびΨが記録に際して、点ごとに変化させられ、実質的には、ホログラフィ光学要素の効率が減少する。この効率の減少は、実際には、y軸に沿う格子の空間周波数1/Sが、角度ΘおよびΨの両方の関数となっていることによる。特に、その空間周波数は次式によって与えられる。
【0036】
【数4】
Figure 0003542364
【0037】
ここで、λは参照光の波長である。
【0038】
図6は、多重ホログラフィ要素28およびフォトポリマー層72を示す模式図であり、これらの要素に、興味あるいくつかのパラメータの図式を重ね合わせたものである。特に、図6は、式(1)で与えられるホログラフィ要素28の格子の周期数aのグラフをマスタ多重ホログラフィ要素28の外形に重ね合わせたもの、および、フォトポリマー層72の屈折率nのグラフをフォトポリマー層72の外形に重ね合わせたものを含んでいる。
【0039】
図6を参照すると、複製光によってマスタホログラフィ要素28が照射されると、複製光が式(1)に記載された吸収格子を透過してその強度がマスタホログラフィ要素28の吸収格子によって調整されることが判る。調整された複製光は、フォトポリマー材料72上に投射され、実際に、ホログラフィ要素28の吸収格子は、位相のみが調整された格子に変換される。
フォトポリマー層72が薄い場合には、フォトポリマー層72に亙る位相格子の周期数φは、次式で表される。
φ=φ0+φ1sin(Ky) (5)
ここで、
φ0は、任意の定位相シフト。
φ1は、位相格子における最大位相シフト、
K=2π/S
である。
【0040】
この位相格子は、次式で与えられる屈折率変調nにより生成される。
n=n0+n1sin(Ky) (6)
ここで、
0は、平均屈折率変調
1は、最大屈折率変調
K=2π/S
である。
【0041】
位相シフトφは、屈折率変調nと次式の関係がある。
【0042】
【数5】
Figure 0003542364
【0043】
ここで、
【0044】
【数6】
Figure 0003542364
【0045】
ここで、Δは小部分を示す。
式(7)をφについて解くと、
φ=2πnd/λ (9)
となり、したがって、式(5)は、次のように書き直すことができる。
【0046】
【数7】
Figure 0003542364
【0047】
格子の透過度関数は、次式の通りである。
【0048】
【数8】
Figure 0003542364
【0049】
これは、ベッセル関数により次のように求められる。
【0050】
【数9】
Figure 0003542364
【0051】
式(12)を展開すると、次のようになる。
【0052】
【数10】
Figure 0003542364
【0053】
一般的に、n=0または正の整数であれば、式(13)の括弧内の項は、次式により表すことができる。
【0054】
【数11】
Figure 0003542364
【0055】
ここで、nは、ベッセル関数の次数、mは、連続する項である。
【0056】
これは、式(14)から展開された第1種のベッセル関数である。
例えば、J0(φ1)および、J1(φ1)は、次式で与えられる。
【0057】
【数12】
Figure 0003542364
【0058】
【数13】
Figure 0003542364
【0059】
ここで、φの値は、式(9)から得られる。
【0060】
式(12)で示される透過度関数を解くためには、各項を級数展開するか、または、数値積分することにより解く必要がある。フォトポリマー72に形成された位相格子については、J0(φ1)は、DCまたは格子の0次出力光であり、J1(φ1)は、格子の1次出力光であり、J2(φ1)および連続する高次項は、格子の2次および高次出力光である。フォトポリマーの0次および1次出力光は、主に興味ある光線である。したがって、式(12)の0次および1次項は、重要な項である。J0(φ1)およびJ1(φ1)の値は、φ1を計算した後にベッセル関数を調べだけ、あるいは、マットラブ(Matlab)のような計算プログラムを用いて計算するだけで済むように、一覧表示されている。
【0061】
上述したように、1つの好適なフォトポリマー72がトレードマークHRF−600オムニデックスで販売されており、このフォトポリマーに関するnの値は、0.14である。この値を式(9)のnに代入し、10μおよび0.633μの値をそれぞれ、式(9)のdおよびλに代入すると、次のようになる。
【0062】
【数14】
Figure 0003542364
【0063】
一旦、φ1が決定されると、J0(φ1)およびJ1(φ1)は、式(15)および(16)から決定される。特に、φ1=1.39のとき、式(15)および(16)は、次のようになる。
【0064】
【数15】
Figure 0003542364
【0065】
【数16】
Figure 0003542364
【0066】
0次および1次の透過度項が知られたので、格子の効率は、単位パワー(μ=1)を有する光線を格子に透過させることにより計算することができる。
0次の値、μJ0(φ1)は、次式の通りである。
【0067】
【数17】
Figure 0003542364
【0068】
そして、1次の値は、μJ1(φ1)は、次式の通りである。
【0069】
【数18】
Figure 0003542364
【0070】
上記式は、J0(φ1)およびJ1(φ1)で示される格子から放射される振幅および位相を示している。製造されたホログラフィ要素の複製の効率は、再生光のパワーに関係する出力光パワーまたは振幅の二乗に関連し、その効率ηは、次式で与えられる。
効率=η=|J1(φ1)|2=0.29 (20)
【0071】
ホログラフィ要素72の0次および1次出力光の効率、正確には、再生光の強さに対するホログラフィ要素72の0次出力光の強さの比は、図7に図示した0次および1次のベッセル関数から引き出される。そこに示すように、φ1=1.39に対して、0次および1次出力光の効率は、ほぼ等しくなっている。1次出力光の最大効率は、φ1=約1.8の場合における約34%であり、このφ1の値のとき、0次出力光の効率は、約10%である。
【0072】
フォトポリマー72に形成される薄い格子において、高次出力光が0次出力光の両側面に現われ、フォトポリマーの総合出力パワーは、全次数の出力光のパワーを加算することにより計算することができることは、注目すべきことである。このことは、φ1の1つの値についての式(12)を全てのnおよびmについて解き、その結果の振幅を二乗することに等しい。さらに、この総合出力パワーは、フォトポリマー72の格子内においては吸収損失がないので、総合入力パワーに等しくなる。
【0073】
実験室における実験では、これらのパラメータを使用して、効率20〜30%で、ホログラフィ光学要素の複製を得ることができた。このことは、薄い格子を利用した上記解析と一致している。
【0074】
厚いホログラムと薄いホログラムとの区別は、次式により決定される。
【0075】
【数19】
Figure 0003542364
【0076】
ここで、
dはフィルムの厚さ、
nはフィルムの屈折率
Λはフィルム内の縞の間隔(1/S)
である。
特に、Q≦1ならば、格子は薄いと考えられ、Q>>1ならば、格子は厚いと考えられる。
【0077】
ここで、λ=0.514μ、d=10μ、n=1.5、Λ=1.82×10ー3μとすると、次式の通りとなる。
【0078】
【数20】
Figure 0003542364
【0079】
この場合は、格子の厚さは、厚いと薄いの中ほどであり、両方の状態を考え合わせなければならない。
【0080】
厚い格子の効率ηは、厚い格子についてコゲルニック(Kogelnik)結合波解を使用して、次式で与えられる。
【0081】
【数21】
Figure 0003542364
【0082】
ここで、上記値を、n、d、λ、Θに使用すると、η=42%となる。この効率は、格子が薄いと考えられるときに決定されたものと比較して高く、しかも、実験室において試験されたものよりも高く、式(13)によって与えられる結果が、このケースに適合していることを示している。
【0083】
薄いホログラフィ光学要素について、式(20)から明らかなように、ホログラフィ要素の効率は、φ1の関数である。式(5)におけるピーク位相項は、式(6)の屈折率変調項n1により制御され、したがって、ホログラフィ要素72の最大効率は、ホログラフィ要素の効率の均一性と同様に、複製光の調整を通じてn1項の関数となる。
【0084】
また、式(2)から、マスタホログラフィ要素28の吸収格子の効率は、ホログラフィ要素が形成される光学要素の垂線に対して参照光のなす角度Θの関数であり、特に、効率ηはcosΘに反比例して変化する。角度Θの変化は、全ての角度Θについて、製造されたホログラフィ光学要素の効果的な効率が最大値に維持されるように、複製光の強さをx、y方向に、すなわち、複製光の断面に沿って、調整または制御することにより、補償することができる。
【0085】
必要な複製光の補正または調整は、角度Θがどのように変化するかによって、きわめて簡単あるいは複雑なものとなる。例えば、図1のシステムを構成するレンズ28において、角度Θは、屈曲することなく対称的に変化する。そして、複製光の強度断面に所望の調整を加えるために、図4のシステムにおいて修正ガウスフィルタが使用される。屈曲を伴う非対称のような角度Θのさらに複雑な関数では、システム50の光線断面フィルタはもっと複雑になる。
【0086】
さらに詳しくは、図4〜6において、複製されたホログラフィ要素の所望の最適効率は、マスタ多重ホログラフィ要素28の表面に亙る複製光の振幅を変化させることにより次式に従って得ることができる。
【0087】
【数22】
Figure 0003542364
【0088】
ここで、
|AC|は、マスタホログラフィ要素上の任意の点における記録光の振幅、 |A|は、マスタホログラフィ要素上に照射される記録光の最大強度、Θは、(i)ホログラフィ要素28が形成された記録媒体の垂線と(ii)ホログラフィ要素28の設定点にホログラムを形成するために使用される参照光とがなす角度
である。
【0089】
例えば、式(22)に、パラメータ:
d=20μ n1=0.017 λ=0.033μ Θ=0
を使用することにより、格子は、理論的には、下記のように効率100となる。
【0090】
【数23】
Figure 0003542364
【0091】
ここで、Θは、ゼロより大きな一定しない数であって、式(22)内のうち変化する項は、Θおよびn1であり、他の項は固定される。式(22)の分母内のcosΘが記録角度により変化することも注目すべきことである。このように、例えば、4×4インチの板上に、公称Θ0=10゜で形成された100mmのホログラフィ光学要素レンズにおいては、記録角度は、板の中心から端部までで+36.6と−26.6の間で変化する。これらの角度の余弦は、
cosΘ0=0.98
cos(−26.6)=0.89
cos(36.6)=0.8
である。
【0092】
もし、n1が正確にcosΘとともに変化するように制御されれば、式(22)の独立変項は、一定に維持され、設計において選択された効率は維持されることになる。図8〜11および図12〜15は、100mmホログラフィ光学要素レンズの設計において描かれたこれらのパラメータおよび変化する角度Θに基づく効率の変化を打ち消すためにn1を制御することの効果について示されている。特に、図8および図12は、マスタホログラフィ要素28が形成されたときの記録角度Θの範囲とその角度Θの余弦とを示している。図9は、一定n1値を示し、図13は、角度Θに対するn1cosΘの値を示している。図10および図14は、n1/cosΘおよびn1cosΘ/cosΘの値を、それぞれΘに対して図示している。また、図11および図15は、記録光の強さをx、y方向に、それぞれ図9および図13に示す関数に従って変化させたときに構成されたホログラフィ要素の複製の効率を示している。式(22)によって予言したように、記録光の強さがx、y方向に一定に保持されれば、ホログラフィ要素の効率は、図11に示すように、ホログラフィ要素の端部に向かって減少またはロールオフする。しかし、光線の強さがcosΘの変化を補償するように、つまり、図14に示すように、光線の強さcosΘとの比が一定値となるように調整されれば、ホログラフィ要素の複製の効率も、図15に示すように一定となる。
【0093】
ΔnのcosΘ調整は、cosΘそして屈折率変化n1が適宜に変化するときに複製光の強さが変化する式(23)によって記述される。これは、n1と記録エネルギとの関係が、約40mJ/cm2の選定された作用点において線形であることを仮定する。記録エネルギは、次式で与えられる。
記録エネルギ=|A|2cosΘ・Δt (24)
ここで、
Δtは、露光時間、
|A|2は、記録光の最大強度
である。
【0094】
1と記録エネルギとの関係は、特に、熱硬化前後のフォトポリマー材料の屈折率変調を示す図16に示す曲線により表される。硬化がされていなければ、硬化は図16の曲線に示すように、屈折率変調n1の膨大な増加を産み出すことになる。
【0095】
複製ホログラフィ光学要素の伝達特性を、図17に示す。熱硬化処理のなされていない複製の伝達特性は図16から得られた。屈折率変化は、図11の縦座標に沿って示され、式(24)により計算された露光エネルギは、図11の横座標に沿って示されている。逆ビーム断面強度は、式(23)によって得られ、信号光と参照光とがマスタレコードを製造する事実によって記述されたように、角度10゜で交差させられる軸心振れを示している。実際には、複製光の経路に、
1/cosΘ
に比例する伝送特性を有する吸収フィルタを配置することにより得られる。このようなフィルタは、例えば、強度をcosΘに従って変化させる光源にAgHal板をさらすことにより形成される。現像された板は、伝送特性
1/cosΘ
を有するようになる。屈折率変調n1も、図17に示されるようにcosΘに従って調整される。実質的な目的として、複製材料が所望の時間だけ複製光に露光されることを保証し、最大効率かつ均一な性能を有する複製ホログラフィ要素を製造するために各複製材料に対して伝送曲線が作成される。
【0096】
上述したことは、ホログラフィ光学要素を形成するための複製の使用に凝縮される。しかし、ハイパス整合フィルタのような光学フィルタもこのプロセスの恩恵を受けることになり、また、整合フィルタの効率も少なくとも10db向上されることになる。形成されるべきフィルタの例としてf(x,y)の二乗項が採用されることにより、フーリエ変換が採用され、ハイパス周波数応答が第1ローブで開始するように選択される(さらに高い瀘波は、第2、第3またはそれより高いローブにより定義される)。パワースペクトラムPsは、次式により与えられる。
Ps=|F(f(x,y)|2 (25)
x軸に沿うパワースペクトラムPs(x)は、解析的に次式で与えられる。
Ps(x)=|sincx|2 (26)
式(26)は、図18に図示され、第1副ローブが13db、第2副ローブが18dbのように下がることを示している。識別に必要なハイパスフィルタには、第1ローブが使用されたときには少なくとも13dbの減少があり、周波数通過帯域が高くなれば、減少はますます高くなる。それに加えて、式(3)から、もしも、フィルタがAgHalを使用して記録されている場合には、吸収による最大効率が3.67%と決定され、さらに14db減少する。上述した複製方法により吸収損失は減少するが、ハイパスローブの選択による損失がなくなることはない。フィルタ複製が、ホログラフィ光学要素の製造において使用されるように機能すれば、フィルタ効率において少なくとも10db増大し、それに伴う必要レーザパワーの減少が達成されることになる。
【0097】
ガラス板上にAgHal材料を使用して製造された多重ホログラフィレンズアレイの効率を増大させるために試験が行われた。この多重ホログラフィレンズアレイは、2〜3%オーダの効率を有しており、ここに開示されている複製プロセスによれば、同じAgHal多重ホログラフィレンズアレイは、屈折率変調を増大させられてオムニデックスフォトポリマーに伝送され、3×3および4×4アレイの効率は、質的に顕著な損失を生ずることなく、20〜30%に増大される。
【0098】
AgHal多重ホログラフィレンズアレイは、信号光と参照光との相対角度が10゜のときに、647nm(クリプトンレーザを使用)または633nm(ヘリウムネオンレーザを使用)で製造される。アレイは、前述したステップアンドリピート露光方法、すなわち、感光材料が第1位置において露光され、続いて、プレートが所定量移動された後に再度露光され、アレイ内の各位置における移動と再露光とを行う方法により生成される。
【0099】
図19に、実験装置80の概要図を示す。光源として使用されるアルゴンイオンレーザ84が青色光(488nm)を放射するので、オムニデックスフォトポリマー82は、ブルーグリーン領域において感光される。レーザ光86は、空間的に瀘波され、拡光され平行化される。ガラス/AgHalマスタMHLアレイ90を設置するために、垂直軸回りに回転可能な1軸が設けられている。
【0100】
上述したように、この実験で使用されるフォトポリマーは、ブルーグリーン領域においてのみ感光されるので、赤色光照明として使用した。フォトポリマー、薄膜防護カバー材料とともに、マイラーシート基板上に供給した。露光のためフォトポリマー準備したら、この防護カバーを剥がし、フォトポリマーがマスタープレートのAgHal乳剤に面して緊密に接触するように、フォトポリマー/マイラー基板をガラス/AgHalマスタ上に付けたフォトポリマーシートを、ローラを使って一端から始めて該フォトポリマー上を転がすようにして取り付け、これにより、フォトポリマーシートとマスタープレートとをぴったりくっ付けて、乳剤の間に隙間を形成しかねない気泡のトラップを防止するようにしたーザ光源に面するガラスとともに、上記ガラス板AgHalマスタ・フォトポリマーシートサンドイッチを設置した。そして、このプレートサンドイッチ、レーザ光源を用いて露光した。露光の後に、フォトポリマーUV光源によって照射することにより、フォトポリマーを固定ないし硬化処理した。そして、典型的には、小紫外線灯(800μw/cm2)を使用して固化時間を6〜8分にした。マイラー基板に定着されたフォトポリマーガラス板から剥がし、効率と光学的質評価した
【0101】
図20は、増加した複製光学要素82を再生し評価するための実験装置100を示している。この装置100は、マスタホログラフィ要素90が製造されたときに近い波長633nmを有するレーザ光源102が使用される。ここで、明記すべきことは、複製光は単に複製要素82を形成するために使用されるので、複製光の波長は再生光の波長とは同じでないし、また、同じである必要ない。この評価のために、フォトポリマー記録体を、x軸およびy軸回りの回転調整(ピッチおよびヨー)を行うステージを用いて液体ゲート(図示略)に設置したフォーカスされた回折パターンを見てホログラフィ光学要素の光学的質を評価するのに、ベンチマイクロスコープに取り付けられたCCDテレビカメラ104を使用し、その一方で、回折の効率を決定する目的でスループットパワーを測定するのに、J−16放射計(図示略)を使用した。各多重ホログラフィレンズアレイの複製を評価するために10mm円形絞り(図示略)をレーザ光の前に配置した。最良のレンズ特性が得られたことが観察されるまでホログラフィ光学要素82のためのステージを調整、その後、1次回折光のパワー測定した
【0102】
最初の複製露光は、プレート(フォトポリマー媒体)に垂直に向きが調整された直径30mmのレーザ光を比較的高いパワー密度(10mw/cm 2 )で使用して、約94cm2の範囲に亙って行った。最大回折効率が得られるときの再生角度は、最良の回折パターンが生じるときのものと相違していることが判明した
【0103】
その後の試験において、マスタプレートのときと同じ角度に複製光の入射角を設定して、異なるエネルギで幾つかの露光を行った。再生すると、最良の光学的性能のための角度は、最良の回折効率のための角度略近い値に一致することが判明した。最初に乾式で(すなわち、液体ゲートを用いず複製を再生したすると、回折効率がオリジナルマスタよりも約一桁大きかった反面、その光学的質は、それほど良好ではなかった考えられたのは、オムニデックスフォトポリマーを使った複製が単に表面的な現象に過ぎないかもしれなくて、そのため、フォトポリマーが整合液に浸されると消えてしまうのであろうということであった。しかし、オムニデックスフォトポリマー屈折率整合液体ゲートにおいて再生すると、フォトポリマーの光学的質は、マスタ多重ホログラフィレンズアレイと区別が付かないほど改良され、しかもその効率は高いまま維持されることが判明した。これ問題となっている記録媒体内に存在して、単に表面の起伏に依るものではないことを証明している。しかしながら、最良の性能と回折効率を得るための再生角度は、プレートごとに一致しない変化を示した。フォトポリマーの用のマイラー基板は、多少の複屈折を示すし、厚さが変わる可能性もあるこの厚さの変動は、再生条件および質に影響することがある。
【0104】
図17については、マスタ多重ホログラフィレンズアレイの全口径を複製するために、複製プロセスにおける平行レーザ光の直径を100mmまで増やした。より大きな光線直径により達成可能な最大強度は、約2.5mw/cm2あった。複製光がマスタプレートに対して垂直なときに、フォトポリマーの複製は、再生角度のためのより広いレンジを有し、その結果、妥協点が一層見出し易くなるとともに、良好な光学的特性及び回折効率の双方が一層達成され易くなることが判明した。複製光の角度マスタのもともとの製造角度に一致するように調整したとき、再生角度は、良好な回折効率のためのアクセプタンス範囲が狭かった上に、良好な光学特性のための角度が一致していなかったそのため、大きな直径の複製全て、複製光に垂直に行った
【0105】
複製は、2.7%効率の3×3マスタおよびは1.2%効率の4×4マスタから作製した。2.5mw/cm2での10分と20分の露光、および、1.2mw/cm2での20分と40分の露光を行った。このとき、露光は、硬化プロセス使用されるランプ面にプレートを隣接させた状態でUV定着時間を3〜6分にし、プレートの1/3を6分ごとに覆いながら全て確実に硬化させるようにして行った。最大効率は、3×3多重ホログラフィ光学要素においては22%から31%の範囲、4×4多重ホログラフィ光学要素においては22.7%から24.3%の範囲であった。この結果は、図21〜24の曲線および棒グラフにまとめられている
【0106】
さらに詳細にいうと、図21と22は、記録光の角度がそれぞれ0゜と10゜のときの複製ホログラフィ要素の効率を記録エネルギの関数として示している。これらの条件に対しては、レンズのエアリーパターンを最適化することはせずに、最大効率が得られるようにアライメントを行った。これらのデータから、最高効率は、複製光が記録面に対して垂直であるときに得られることが判る。この光線垂直条件は、最良のように見えるけれども、軸心振れ複製には、効率ロールオフの制御と同様高次の減少のような利点があると考えられる
【0107】
図23と24は、光線垂直条件における広域(直径100mm)3×3および4×4MHLのデータを棒グラフにより示している。図23は、f/40良好なエアリ像が得られるようにホログラフィ光学要素を調整したときの27.5%の最大効率比較して、エアリ像が劣っている状態での38%の高い最大効率を示している。棒状データは、良好なエアリパターン記録の28%効率が1990mj/cm2の露光における32%の最大効率に近付くことを示している。もし、式(22)を使用することによりフォトポリマーの効率を決定するとすれば、同様の効率をもたらすであろう多数の露光を得ることができると見られる図24は、より少ないデータ点で4×4HOEを示し、このとき、効率は、いずれの場合も20数%の低い範囲に留まっているように見える。増えたホログラフィ光学要素の効率は、具体的かつ再現性を有することはいうまでもない。
【0108】
したがって、ここに開示されている発明が前記目的を達成するために十分に計算され、当業者により案出される数多くの改造および具体例を評価し、この発明の意図および適用範囲内で、添付したクレームがそれら全ての改造および具体例をカバーするものであることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】マスタホログラフィ要素を形成するシステムの概要図である。
【図2】図1のシステムの部分的拡大図である。
【図3】使用されまたは再生されるマスタホログラフィ要素への照射を示す概要図である。
【図4】マスタホログラフィ要素の複製を製造するシステムの概要図である。
【図5】図4のシステムの部分的拡大図である。
【図6】マスタホログラフィ要素とそれから形成される複製を外形に示し、複製の位相格子が、複製光およびマスタホログラフィ要素の吸収格子により如何にして形成されるかを示した図である。
【図7】薄い複製ホログラフィ要素において、複製の位相格子に従う複製ホログラフィ要素の0次および1次出力光の効率を変化を示す図である。
【図8】断面に亙って一定振幅を有する記録光が複製ホログラフィ要素を形成するために図4に示すシステムにおいて使用されるときの興味深いパラメータを示す図である。
【図9】図9と同様のパラメータを示す図である。
【図10】図9と同様のパラメータを示す図である。
【図11】図9と同様のパラメータを示す図である。
【図12】断面に亙る記録光の振幅が特定の様式で変化した場合の興味深いパラメータを示す図である。
【図13】図12と同様のパラメータを示す図である。
【図14】図12と同様のパラメータを示す図である。
【図15】図12と同様のパラメータを示す図である。
【図16】複製の硬化前後における複製ホログラフィ要素の屈折率変調の変化の様子を記録光のエネルギの関数として表した図である。
【図17】複製設計のための伝送関数を示す図である。
【図18】図4のシステムにおいて形成される整合フィルタのパワースペクトラムを示す図である。
【図19】この発明に関連して複製ホログラフィ要素を製造するために使用される実験装置を示す概要図である。
【図20】複製ホログラフィ要素を評価するために使用される実験装置を示す概要図である。
【図21】複製光が複製ホログラフィ要素の垂線に対して、0゜の角度をなす場合に、複製光のエネルギの関数として複製ホログラフィ要素の効率が変化する様子を示す図である。
【図22】複製光が複製ホログラフィ要素の垂線に対して、10゜の角度をなす場合に、複製光のエネルギの関数として複製ホログラフィ要素の効率が変化する様子を示す図である。
【図23】図21のデータを棒グラフ状に表した図である。
【図24】図22のデータを棒グラフ状に表した図である。
【符号の説明】
10 システム
12 レーザ
14 レーザ光
16 分光器
20 参照光
22 信号光
24 調整手段
26 可視吸収フィルタ
28 記録媒体
30a・30b・30c ミラー
32 拡光手段
34 平行化レンズ
36 レンズ
40 出力拡散光
44 平行光
46 出力光(複製光)
50 システム
54 レーザ
56 出力光
62・64 レンズ
66 ピンホール
70 フィルタ
72 位相記録媒体
80 実験装置
82 オムニデックスフォトポリマー
84 アルゴンイオンレーザ
86 レーザ光
90 ガラス/AgHalマスタMHLアレイ
100 実験装置
102 レーザ光源
104 CCDテレビカメラ

Claims (8)

  1. 多重ホログラフィ要素の製造方法であって、
    所定の屈折率パターンを生成する吸収格子パターンを、自身に亙って有するマスタ多重ホログラフィ要素を形成し、
    マスタ多重ホログラフィ要素をフォトポリマー層で被覆し、
    記録光をマスタ多重ホログラフィ要素を透過させてフォトポリマー層に指向させ、
    マスタ多重ホログラフィ要素の吸収格子パターンが記録光の振幅を調整し、調整された記録光が、フォトポリマー層のモノマーをモノマーパターンへと形成し、該モノマーパターンが前記フォトポリマー層に亙って前記所定の屈折率パターンを生成し、
    多重ホログラフィ要素の複製を形成するために前記モノマーパターン内にフォトポリマー層のモノマーを定着し、
    マスタ多重ホログラフィ要素からフォトポリマー層を取り除き、
    指向させる工程が、複製ホログラフィ要素の回折効率がその自身に亙って一定となるように形成するためにマスタ多重ホログラフィ要素に亙る記録光の振幅を変化させる工程を具備している方法。
  2. 請求項1に係る方法であって、
    マスタ多重ホログラフィ要素を形成する工程が、
    (i)光学記録媒体に参照光を照射する工程と、
    (ii)参照光に対して角度Θをなして記録媒体に光源から信号光を照射する工程と、
    (iii)信号光を記録媒体の多数の位置に指向させるために、前記光源を、記録媒体に対して相対的に、多数位置に移動させる工程と
    を具備し、
    参照光および信号光が、光学記録媒体からマスタ多重ホログラフィ要素を形成するために多数位置において干渉し、信号光が指向される記録媒体上の位置の所定の関数として角度Θが変化し、マスタ多重ホログラフィ要素上の各位置に、前記所定の関数に従うΘの値が関連付けられており
    記録光をマスタ多重ホログラフィ要素に指向され透過する工程が、ACをマスタ多重ホログラフィ要素上の任意の定点における記録光の振幅とし、Aをマスタホログラフィ要素上の記録光の最大振幅とし、Θを前記所定の関数に従ってマスタホログラフィ要素上の前記定点に関するΘ値として、マスタ多重ホログラフィ要素に亙る記録光の振幅断面を、式|AC2=|A|2cosΘに従って変化させる工程を有している方法。
  3. 請求項1に係る方法であって、
    形成する工程が、
    i)光学記録媒体に参照光を照射する工程と、
    ii)参照光に対して角度Θをなして記録媒体に光源から信号光を照射する工程と、
    iii)信号光を記録媒体上の多数位置に指向させるために、光源を記録媒体に対して相対的に移動させる工程とを具備し、
    参照光および信号光が、光学記録媒体からマスタ多重ホログラフィ要素を形成するために多数位置において干渉し、信号光が指向される記録媒体上の位置の所定の関数として角度Θが変化し、マスタ多重ホログラフィ要素上の各位置に、前記所定の関数に従うΘの値が関連付けられており
    請求項1に記載の前記記録光の振幅を変化させる工程は、複製ホログラフィ要素上の任意定点における該複製ホログラフィ要素の屈折率をnと表すときに、前記記録光の進行方向に関して前記複製ホログラフィ要素の前記任意定点に対応するマスタホログラフィ要素上の位置に関連付けられたΘの値に関して、比Δn/cosΘの値をマスタホログラフィ要素の全幅に亙って一定に維持するように前記記録光の振幅を変化させる工程を具備している方法。
  4. 請求項1に係る方法であって、
    被覆する工程が、フォトポリマーフィルムを多重ホログラフィ要素上に注ぐ工程と、
    そのフォトポリマーフィルムを多重ホログラフィ要素上で硬化させる工程とを具備している方法。
  5. 請求項1に係る方法であって、被覆する工程が、多重ホログラフィ要素上に、フォトポリマーの硬化層を伸ばす工程を具備している方法。
  6. 請求項1に係る方法であって、
    指向させる工程が、
    フォトポリマーに記録光を透過させ、このとき記録光が出力光を形成する工程と、
    出力光の強さを監視する工程と、
    出力光の強さが所定のレベルに達したときに指向させる工程を終わらせる工程とを具備している方法。
  7. 多重ホログラフィ要素を製造するシステムであって、
    所定の屈折率パターンを生成する吸収格子パターンを、自身に亙って有するマスタ多重ホログラフィ要素と、
    マスタ多重ホログラフィ要素に被覆されるフォトポリマー層と、
    マスタ多重ホログラフィ要素を透過させてフォトポリマー層に記録光を指向させる手段とを具備し、
    マスタ多重ホログラフィ要素の吸収格子パターンが記録光の振幅を調整し、調整された記録光が、フォトポリマー層のモノマーをモノマーパターンへと形成し、該モノマーパターンが前記フォトポリマー層に亙って前記所定の屈折率パターンを生成し、
    参照光が光学記録媒体に照射され、信号光が光源から参照光に対して角度Θをなして記録媒体に照射され、記録媒体上の多数位置に信号光を指向させるために光源が記録媒体に対して複数の位置に相対的に移動され、参照光および信号光が、光学記録媒体からマスタ多重ホログラフィ要素を形成するように前記多数位置において干渉し、角度Θが信号光が指向される記録媒体上の位置の所定の関数として変化し、マスタ多重ホログラフィ要素の各位置が前記関数に従うΘの値に関係するプロセスにより、マスタホログラフィ要素が形成され、
    Cをマスタ多重ホログラフィ要素上の任意の定点における記録光の振幅とし、Aをマスタホログラフィ要素上の記録光の最大振幅とし、Θを前記所定の関数に従ってマスタホログラフィ要素上の前記定点に関するΘ値として、記録光の振幅を変化させる手段が、その振幅を、式|AC2=|A|2cosΘに従って変化させる手段を具備しているシステム。
  8. 多重ホログラフィ要素を製造するシステムであって、
    所定の屈折率パターンを生成する吸収格子パターンを、自身に亙って有するマスタ多重ホログラフィ要素と、
    マスタ多重ホログラフィ要素に被覆されるフォトポリマー層と、
    マスタ多重ホログラフィ要素を透過させてフォトポリマー層に記録光を指向させる手段とを具備し、
    マスタ多重ホログラフィ要素の吸収格子パターンが記録光の振幅を調整し、調整された記録光が、フォトポリマー層のモノマーをモノマーパターンへと形成し、該モノマーパターンが前記フォトポリマー層に亙って前記所定の屈折率パターンを生成し、
    参照光が光学記録媒体に照射され、信号光が光源から参照光に対して角度Θをなして記録媒体に照射され、記録媒体上の多数位置に信号光を指向させるために光源が記録媒体に対して複数の位置に相対的に移動され、参照光および信号光が、光学記録媒体からマスタ多重ホログラフィ要素を形成するように前記多数位置において干渉し、角度Θが信号光が指向される記録媒体上の位置の所定の関数として変化し、マスタ多重ホログラフィ要素の各位置が前記関数に従うΘの値に関係するプロセスにより、マスタホログラフィ要素が形成され、
    複製ホログラフィ要素上の任意定点における該複製ホログラフィ要素の屈折率をnと表したときに、前記記録光の進行方向に関して前記複製ホログラフィ要素の前記任意定点に対応するマスタホログラフィ要素上の位置に関連付けられたΘの値に関して、比Δn/cosΘの値を、マスタホログラフィ要素の全幅に亙って一定に維持するように前記記録光 振幅を変化させる手段を具備しているシステム。
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