JPH06316882A - 和紙画染色法 - Google Patents

和紙画染色法

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JPH06316882A
JPH06316882A JP5099003A JP9900393A JPH06316882A JP H06316882 A JPH06316882 A JP H06316882A JP 5099003 A JP5099003 A JP 5099003A JP 9900393 A JP9900393 A JP 9900393A JP H06316882 A JPH06316882 A JP H06316882A
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JP
Japan
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picture
japanese paper
silk cloth
pattern
paper
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Application number
JP5099003A
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English (en)
Inventor
Kunisuke Yushio
邦介 湯塩
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 和紙に描いた絵や模様を、そのまま絹布に移
し染色する。 【構成】 固定した絹布の表側には、絵や模様を描いた
和紙を糊で張り付け、裏側には、白紙の和紙を張り付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この染色法は技術的にも簡単で、
一般の人々にも刺繍的な感覚で、家庭で趣味として染色
できる方法である。
【0002】
【従来の技術】従来の染色法は、糊染めや筒描きや更紗
などいろいろな技法があるが、絵や模様を描く時はどれ
も直接布に防染糊や色糊を付ける。
【0003】その中で当技法に一番近い手描き更紗につ
いて説明すると、手描き更紗は、まず精練した絹布(ま
たは木綿の布)にふのりまたは豆汁をを引き、伸子をか
けるかガラスに張って固定して乾燥させる。そして、酸
性染料(木綿の場合は直接染料)の色糊をつくる。線描
きは、黒、紺、茶などの色糊でし、彩色するのは、鮮や
かな色の色糊で彩色する。そして、蒸して熱処理して、
水洗いをして、糊気を洗い落とす。そして色止めして、
もう一度乾燥させ、アイロンで仕上げる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】手書き更紗は最も手軽
な染色法であるが、それでも一般の人々が行うには高度
な技術が必要である。なにしろ色糊を筆に付けて直接布
に描くので、色糊を付け過ぎるとにじんでしまったり、
布の余計な部分を染料て汚してしまったりする。そし
て、失敗した場合、絹布は高価なので、大きな損失にな
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】それを改善したのがこの
方法である。うすい和紙に、色糊を筆に付けて絵や模様
を描いた場合、絹布に直接描くのに比べて、にじみが少
なく簡単に描ける。また、鉛筆で下絵を書くことができ
る。また、和紙は絹布よりも安価で、一般の人が描いて
失敗しても、大きな損失にならず、何回でもやり直しが
できる。
【0006】
【作用】まず色糊を作るのに、酸性染料溶液にガム糊を
加えるのは、筆で和紙に絵や模様を描いた時に、にじま
ないためである。そして、酸性染料では、和紙のような
植物繊維(セルロース)は染まらないが、絹布のような
動物繊維(タンパク質)は染まる。したがって、酸性染
料を付けた和紙に、絹布を糊で張り付けて、蒸気で蒸す
と、蒸気の作用で、染料は和紙から絹布に移って染まっ
て行く。さらに、抜染剤に弱い染料で浸染した絹布に染
色する場含、抜染剤の還元作用により、浸染した染料が
抜けると同時に、抜染剤に強い酸性染料が絹布に染まっ
ていく。
【0007】
【実施例】
(1、白地の絹布に、和紙の絵や模様を移す場合)ま
ず、ハンカチぐらいの大きさの精錬した白地の絹布を用
意し、それに豆汁を引き、ガラスに張るか、または伸子
をかけて固定して乾燥させる。
【0008】酸性染料であるラクトーウールファースト
ブルーBL及びラクトーアゾカーミンGXをそれぞれ
0.5g測定して、水25ccにそれぞれ温時溶解し、
クリスタルガム(ガム糊)3.59ずつ加えて、さらに
それも温時溶解し、これを色糊とする。
【0009】そして、絹布とほぼ同じ大きさのうすい和
紙に、絵や模様の輪郭を書き、それを裏返しにして白紙
の下に敷き、和紙の裏側にも、写っている下絵の輪郭を
鉛筆でなぞって写し書きする。裏返しにして、写ってい
る下絵の輪郭が見にくい場合は、ガラス板などの下から
電気の光で照らして透かすように工夫する。
【0010】さらに、裏の下絵を写した側に、前記のラ
クトーウールファーストブルーBLの色糊と、ラクトー
アゾカーミンGXの色糊を筆に付けて、下絵の輪郭にそ
って彩色して、乾燥させる。
【0011】なおさらに、前記の絹布に、工作などに使
用する大和糊をゴムベラで一面に付けて、彩色した和紙
の彩色したほうを下にして、しっかりと張り付けて、乾
燥させる。
【0012】そして、絹布のその和紙を張った裏側に
は、工作などに使用する液体のりを一面に付けて、指で
よくすり込み、その上に絹布と同じ大きさの白紙のうす
い和紙を張り、乾燥させる。
【0013】そして、それを新聞紙にくるみ、蒸し器に
入れ、約30分間蒸した後、水洗いして糊気を充分洗い
落とし、色止めをして、もう一度水洗いをして乾操さ
せ、アイロンで仕上げる。
【0014】そうすると、和紙の絵や模様が完全に絹布
に移って入る。
【0015】注意する必要があるのは、浸透性の強い酸
性染料だと、大和糊を付けて張った時点でにじんでしま
う危険があるので、ある程度浸透性の弱い酸性染料を使
用する。
【0016】(2、浸染した絹布に、和紙の絵や模様を
移す場合)抜染剤に弱い(抜染剤ですぐ色が抜ける)酸
性染料に、ラクトーミーリンググリンBを使用し、抜染
剤に強い(抜染剤に退色しない)酸性染料として、ラク
トーウールファーストブルーBLとラクトーアゾカーミ
ンGXを使用。
【0017】まず、ハンカチぐらいの大きさの精錬した
白地の絹布を、ラクトーミーリンググリンBの染料液
で、浸染法によって染色する。
【0018】さらに、それに豆汁を引き、ガラスに張る
か、または伸子をかけて固定して乾操させる。
【0019】酸性染料であるラクトーウールファースト
ブルーBL及びラクトーアゾカーミンGXをそれぞれ
0.5g測定して、水25ccにそれぞれ温時溶解し、
クリスタルガム(ガム糊)3.5gずつ加えて、さらに
それも温時溶解し、さらに抜染剤として、デクロリン
(またはロンガリット)3.5gをそれぞれ加え、よく
混合して、これを色糊とする。
【0020】そして、絹布とほぼ同じ大きさのうすい和
紙に、絵や模様の輪郭を書き、それを裏返しにして、白
紙を下に敷き、和紙の裏側にも、写っている下絵の輪郭
を鉛筆でなぞって写し書きする。裏返しにして、写って
いる下絵の輪郭が見にくい場合は、ガラス板などの下か
ら電気の光で照らして透かすように工夫する。
【0021】さらに、裏の下絵を写した側に、前期のラ
クトーウールファーストブルーBLの色糊と、ラクトー
アゾカーミンGXの色糊を筆に付けて、下絵の輪郭にそ
って彩色して、乾燥させる。
【0022】なおさらに、前記の絹布に、工作などに使
用する大和糊をゴムベラで一面に付けて、和紙の彩色し
たほうを下にして、しっかりと張り付けて、乾燥させ
る。
【0023】そして、絹布のその和紙を張った裏側に
は、工作などに使用する液体のりを一面に付けて、指で
よくすり込み、その上に絹布と同じ大きさの白紙のうす
い和紙を張り、乾操させる。
【0024】そして、それを新聞紙にくるみ、蒸し器に
入れ、約30分間蒸した後、水洗いして糊気を充分洗い
落とし、色止めをして、もう一度水洗いをして乾燥さ
せ、アイロンで仕上げる。
【0025】そうすると、和紙の絵や模様が完全に絹布
に移って入る。
【0026】注意する必要があるのは、浸透性の強い酸
性染料だと、大和糊を付けて張った時点でにじんでしま
う危険があるので、ある程度浸透性の弱い酸性染料を使
用する。
【0027】
【発明の効果】このように、この染色法は、一番簡単な
染色法である手描き更紗よりもさらに簡単な染色がで
き、失敗しても費用的に安価ですむ。さらに絵や模様を
描く人と、染色する人との専門的分業ができるので、画
家が写生した絵をそのまま染色してしまうことができ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 そして、絹布とほぼ同じ大きさのうすい
和紙又は厚い和紙に、硼砂1gを可溶性澱粉8gとCM
C1.5gとともに水100ccに温時溶解して中和し
た溶液をはけでぬりつけ乾燥させて、糊を付けた時のに
じみ止めコーティングとする。そして、その和紙に、絵
や模様の輪郭を書き、それを裏返しにして、白紙を下に
敷き、和紙の裏側にも、写っている下絵の輪郭を鉛筆で
なぞって写し書きする。裏返しにして、写っている下絵
の輪郭が見にくい場合は、ガラス板などの下から電気の
光で照らして透かすように工夫する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】 なおさらに、前記の絹布に、ポリビニー
ルアルコール約10%含有の合成洗濯糊を水で5倍希釈
してはけで一面に付けて、和紙の彩色したほうを下にし
て、しっかりと張り付けて、乾燥させる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】 そして、絹布のその和紙を張った裏側に
は、上記と同じ5倍希釈した合成洗濯糊を一面に付け
て、指でよくすり込み、その上に絹布と同じ大きさの白
紙のうすい和紙を張り、乾燥させる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】 注意する必要があるのは、浸透性の強い
酸性染料だと、5倍希釈した合成洗濯糊を付けて張った
時点でにじんでしまう危険があるので、ある程度浸透性
の弱い酸性染料を使用する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸性染料の色糊で和紙に絵や模様を描き、
    白地の絹布に糊を付けて張り付け、絵や摸様を和紙から
    白地の絹布に移す、和紙画染色法。
  2. 【請求項2】抜染剤に強い酸性染料の色糊に抜染剤を混
    ぜ、和紙に絵や模様を描き、抜染剤に弱い酸性染料で侵
    染された絹布に糊で張り付け、絹布の色抜きと同時に絵
    や模様を和紙から絹布に移す、和紙画染色法。
JP5099003A 1993-03-17 1993-03-17 和紙画染色法 Pending JPH06316882A (ja)

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JP5099003A JPH06316882A (ja) 1993-03-17 1993-03-17 和紙画染色法

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JP5099003A JPH06316882A (ja) 1993-03-17 1993-03-17 和紙画染色法

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ID=14234835

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5099003A Pending JPH06316882A (ja) 1993-03-17 1993-03-17 和紙画染色法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008025046A (ja) * 2006-07-20 2008-02-07 Takayama Senko:Kk 染物の製造方法
CN106835762A (zh) * 2017-01-06 2017-06-13 德清县玉缘服饰有限公司 一种轻薄绣花丝巾制作工艺

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53134975A (en) * 1977-04-22 1978-11-25 Toppan Printing Co Ltd Transfer printing

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