JPH06316358A - 延反機の解反速度制御方法および装置 - Google Patents
延反機の解反速度制御方法および装置Info
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- JPH06316358A JPH06316358A JP10697093A JP10697093A JPH06316358A JP H06316358 A JPH06316358 A JP H06316358A JP 10697093 A JP10697093 A JP 10697093A JP 10697093 A JP10697093 A JP 10697093A JP H06316358 A JPH06316358 A JP H06316358A
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- fabric
- cloth
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 放反領域での生地のたるみ量の変動を少なく
する。 【構成】 原反21から巻戻される生地20は、放反領
域22でU字状に垂下し、繰出し部15から走行台車1
2の走行速度に合わせて繰出される。放反領域22には
光センサ24〜26が設けられ、生地20のたるみ量を
検出する。解反部14の解反速度は、走行台車12の走
行速度と、検出された生地20のたるみ量とに基づいて
制御される。生地20のたるみ量に対応して、予め速度
増加分が設定されており、解反速度は設定された速度増
加分によって、走行速度に比例して制御される。
する。 【構成】 原反21から巻戻される生地20は、放反領
域22でU字状に垂下し、繰出し部15から走行台車1
2の走行速度に合わせて繰出される。放反領域22には
光センサ24〜26が設けられ、生地20のたるみ量を
検出する。解反部14の解反速度は、走行台車12の走
行速度と、検出された生地20のたるみ量とに基づいて
制御される。生地20のたるみ量に対応して、予め速度
増加分が設定されており、解反速度は設定された速度増
加分によって、走行速度に比例して制御される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、布帛などの生地を、ロ
ール状の原反の状態から巻戻すことによって解反し、所
用の長さに繰出して裁断などの準備を行う延反機の解反
速度制御方法および装置に関する。
ール状の原反の状態から巻戻すことによって解反し、所
用の長さに繰出して裁断などの準備を行う延反機の解反
速度制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図7に示すような延反機本体
が延反機に備えられている。延反機においては、水平な
延反台1の長手方向に延反機本体2が往復走行し、ロー
ル状の原反3を解反して繰出し、所用の長さで所用の枚
数となるように広げて積み重ねる。延反機本体2にはロ
ール状の原反3をセットし、放反領域4を経て繰出し部
5から生地6を繰出す。放反領域4は、原反3から巻戻
された生地6を自重でたるませて緊張をほぐし、生地5
の巻きぐせなどを修正し、皺などの発生を防ぐために設
けられる。放反領域4に存在する生地6の量は、原反3
を解反する速度と、生地6を繰出して延反する速度との
差に対応する。
が延反機に備えられている。延反機においては、水平な
延反台1の長手方向に延反機本体2が往復走行し、ロー
ル状の原反3を解反して繰出し、所用の長さで所用の枚
数となるように広げて積み重ねる。延反機本体2にはロ
ール状の原反3をセットし、放反領域4を経て繰出し部
5から生地6を繰出す。放反領域4は、原反3から巻戻
された生地6を自重でたるませて緊張をほぐし、生地5
の巻きぐせなどを修正し、皺などの発生を防ぐために設
けられる。放反領域4に存在する生地6の量は、原反3
を解反する速度と、生地6を繰出して延反する速度との
差に対応する。
【0003】延反機における解反速度制御についての先
行技術としては、たとえば実開昭51−124199号
公報、実開昭56−47855号公報、特公昭59−3
4617号公報(特開昭58−139971号公報)お
よび特開昭63−277168号公報などが挙げられ
る。実開昭51−124199号公報の先行技術では、
放反領域のたるみが所望の量となる位置に光センサを設
置し、生地のたるみ量が一定となるように生地の解反状
態を制御する。実開昭56−47855号公報の先行技
術では、生地の解反を一定速度で回転するモータによっ
て行い、放反領域における生地のたるみ量が設定値を超
えることが検出されると、解反モータを遮断する。特公
昭59−34617号公報の先行技術では、延反機本体
の走行、生地の繰出しおよび解反のための駆動を、それ
ぞれサーボモータによって行う。各サーボモータの同期
は、延反機本体の走行距離を検出し、検出値をフィード
バックして行う。特開昭63−277168号公報の先
行技術は、解反部から生地を垂下させ、繰出し部で生地
を受けて横方向に搬送する。生地が正常な垂下領域から
外れると、外れる方向に応じて解反速度または繰出し速
度をそれぞれ加速制御する。
行技術としては、たとえば実開昭51−124199号
公報、実開昭56−47855号公報、特公昭59−3
4617号公報(特開昭58−139971号公報)お
よび特開昭63−277168号公報などが挙げられ
る。実開昭51−124199号公報の先行技術では、
放反領域のたるみが所望の量となる位置に光センサを設
置し、生地のたるみ量が一定となるように生地の解反状
態を制御する。実開昭56−47855号公報の先行技
術では、生地の解反を一定速度で回転するモータによっ
て行い、放反領域における生地のたるみ量が設定値を超
えることが検出されると、解反モータを遮断する。特公
昭59−34617号公報の先行技術では、延反機本体
の走行、生地の繰出しおよび解反のための駆動を、それ
ぞれサーボモータによって行う。各サーボモータの同期
は、延反機本体の走行距離を検出し、検出値をフィード
バックして行う。特開昭63−277168号公報の先
行技術は、解反部から生地を垂下させ、繰出し部で生地
を受けて横方向に搬送する。生地が正常な垂下領域から
外れると、外れる方向に応じて解反速度または繰出し速
度をそれぞれ加速制御する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実開昭51−1241
99号公報および実開昭56−47855号公報の先行
技術では、生地のたるみ量が一定の範囲を超えたら解反
用のモータがOFF状態となり、超えない範囲ではON
状態となる制御が行われる。原反ロールには、慣性があ
るので、解反用のモータがOFFになっても原反ロール
の回転が直ぐには止まらず、過剰な生地が放反領域に供
給される。このため、生地には自重によるテンションが
発生する。また、解反用のモータがOFFの状態からO
N状態となるときにも、原反ロールからの生地が放反領
域に供給されるまでには時間を要するので、繰出される
生地によって生地にテンションがかかる。このようにし
て、本来ロール状の原反の状態で生地に存在しているテ
ンションなどの緊張を解除する目的で設けられる放反領
域で、逆に生地にテンションが発生することになる。
99号公報および実開昭56−47855号公報の先行
技術では、生地のたるみ量が一定の範囲を超えたら解反
用のモータがOFF状態となり、超えない範囲ではON
状態となる制御が行われる。原反ロールには、慣性があ
るので、解反用のモータがOFFになっても原反ロール
の回転が直ぐには止まらず、過剰な生地が放反領域に供
給される。このため、生地には自重によるテンションが
発生する。また、解反用のモータがOFFの状態からO
N状態となるときにも、原反ロールからの生地が放反領
域に供給されるまでには時間を要するので、繰出される
生地によって生地にテンションがかかる。このようにし
て、本来ロール状の原反の状態で生地に存在しているテ
ンションなどの緊張を解除する目的で設けられる放反領
域で、逆に生地にテンションが発生することになる。
【0005】特公昭59−34617号公報の先行技術
では、走行、繰出しおよび解反の3箇所の駆動をサーボ
モータによって行い、本体の走行距離をフィードバック
して同期を取っている。しかしながら、生地の挙動は直
接検知していないので、解反や繰出しの際に生地がスリ
ップするようなときには、精度のよい制御を行うことが
できない。
では、走行、繰出しおよび解反の3箇所の駆動をサーボ
モータによって行い、本体の走行距離をフィードバック
して同期を取っている。しかしながら、生地の挙動は直
接検知していないので、解反や繰出しの際に生地がスリ
ップするようなときには、精度のよい制御を行うことが
できない。
【0006】特開昭63−277168号公報の先行技
術では、解反された生地の垂下状態に応じて、解反部あ
るいは繰出し部の加速度制御を行う。繰出し部で加速度
制御を行うと、延反機本体の走行速度も対応して加速度
制御をしなければならなくなる。延反機本体は質量が大
きいので、きめ細かな加速度制御は困難である。
術では、解反された生地の垂下状態に応じて、解反部あ
るいは繰出し部の加速度制御を行う。繰出し部で加速度
制御を行うと、延反機本体の走行速度も対応して加速度
制御をしなければならなくなる。延反機本体は質量が大
きいので、きめ細かな加速度制御は困難である。
【0007】本発明の目的は、解反後の生地の緊張をほ
ぐすためのたるみ量を、常に目的の量に安定させ、たる
み量の変動に伴う繰出し量の変動を無くすことができる
延反機の解反速度制御方法および装置を提供することで
ある。
ぐすためのたるみ量を、常に目的の量に安定させ、たる
み量の変動に伴う繰出し量の変動を無くすことができる
延反機の解反速度制御方法および装置を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ロール状の原
反を解反し、解反された生地に一度たるみを与えて放反
した後で、延反速度に合わせて繰出す延反機の解反速度
制御方法において、予めたるみ量に対応して比例定数を
設定しておき、生地のたるみ量を検出して、検出された
たるみ量に対応する比例定数と延反速度との積となる速
度で解反されるように制御することを特徴とする延反機
の解反速度制御方法である。
反を解反し、解反された生地に一度たるみを与えて放反
した後で、延反速度に合わせて繰出す延反機の解反速度
制御方法において、予めたるみ量に対応して比例定数を
設定しておき、生地のたるみ量を検出して、検出された
たるみ量に対応する比例定数と延反速度との積となる速
度で解反されるように制御することを特徴とする延反機
の解反速度制御方法である。
【0009】また本発明は、ロール状の原反を解反し、
解反された生地に一度たるみを与えて放反した後で、延
反速度に合わせて繰出す延反機の解反速度制御装置にお
いて、生地のたるみ量を検出する検出手段と、予めたる
み量に対応して比例定数を設定する設定手段と、検出手
段および設定手段からの出力に応答し、生地の解反速度
を、検出されたたるみ量に対応する比例定数と生地の延
反速度との積になるように制御する制御手段とを含むこ
とを特徴とする延反機の解反速度制御装置である。
解反された生地に一度たるみを与えて放反した後で、延
反速度に合わせて繰出す延反機の解反速度制御装置にお
いて、生地のたるみ量を検出する検出手段と、予めたる
み量に対応して比例定数を設定する設定手段と、検出手
段および設定手段からの出力に応答し、生地の解反速度
を、検出されたたるみ量に対応する比例定数と生地の延
反速度との積になるように制御する制御手段とを含むこ
とを特徴とする延反機の解反速度制御装置である。
【0010】
【作用】本発明に従えば、解反速度は、延反速度と、た
るみ量に対応して予め設定されている比例定数との積と
なるように制御される。延反速度を変更したときや、延
反中の加減速時でも、たるみ量に対応して予め設定され
ている比例定数を延反速度に乗算した解反速度で解反が
行われるので、生地の放反領域における放反量が適切に
保たれ、生地の緊張が有効にほぐされる。
るみ量に対応して予め設定されている比例定数との積と
なるように制御される。延反速度を変更したときや、延
反中の加減速時でも、たるみ量に対応して予め設定され
ている比例定数を延反速度に乗算した解反速度で解反が
行われるので、生地の放反領域における放反量が適切に
保たれ、生地の緊張が有効にほぐされる。
【0011】また本発明に従えば、生地のたるみ量は検
出手段によって検出され、制御手段は検出されたたるみ
量に対応して設定手段に予め設定された比例定数を延反
速度に乗算した速度となるように解反速度を制御する。
これによって、延反速度が変更されたり加減速制御され
ても、解反速度は延反速度を生地のたるみ量に対応する
比例定数倍した速度に制御されるので、生地の緊張を有
効にほぐすことができる。
出手段によって検出され、制御手段は検出されたたるみ
量に対応して設定手段に予め設定された比例定数を延反
速度に乗算した速度となるように解反速度を制御する。
これによって、延反速度が変更されたり加減速制御され
ても、解反速度は延反速度を生地のたるみ量に対応する
比例定数倍した速度に制御されるので、生地の緊張を有
効にほぐすことができる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の概略的な構成を
示す。延反機には、水平な延反台11と、延反台11の
長手方向に沿って往復移動可能で延反機本体が搭載され
る走行台車12とが設けられる。走行台車12の下部に
は車輪13が設けられ、走行台車12の走行は車輪13
を駆動して行われる。走行台車12上には、解反部14
および繰出し部15が設けられる。走行台車12は大略
的に直方体の箱形形状を有し、走行方向の一端側の側壁
下部には、拡布ローラ16、生地押え板17およびカッ
タ台18が設けられる。カッタ台18は、リフタ19に
よって昇降移動可能である。延反した生地を積層して、
厚く積重ねられたときには、カッタ台18は上昇する。
示す。延反機には、水平な延反台11と、延反台11の
長手方向に沿って往復移動可能で延反機本体が搭載され
る走行台車12とが設けられる。走行台車12の下部に
は車輪13が設けられ、走行台車12の走行は車輪13
を駆動して行われる。走行台車12上には、解反部14
および繰出し部15が設けられる。走行台車12は大略
的に直方体の箱形形状を有し、走行方向の一端側の側壁
下部には、拡布ローラ16、生地押え板17およびカッ
タ台18が設けられる。カッタ台18は、リフタ19に
よって昇降移動可能である。延反した生地を積層して、
厚く積重ねられたときには、カッタ台18は上昇する。
【0013】延反される生地20は、ロール状の原反2
1として、解反部14にセットされて供給される。解反
部14では、原反21を巻戻す。巻戻された生地20
は、放反領域22で、U字形形状に垂下される。生地2
0には、原反21として製造されて巻取られてる状態
で、引張られてテンションがかかっていたり、皺が生じ
ていたりする。放反領域22は、このような生地の緊張
などを解消するために設けられる。
1として、解反部14にセットされて供給される。解反
部14では、原反21を巻戻す。巻戻された生地20
は、放反領域22で、U字形形状に垂下される。生地2
0には、原反21として製造されて巻取られてる状態
で、引張られてテンションがかかっていたり、皺が生じ
ていたりする。放反領域22は、このような生地の緊張
などを解消するために設けられる。
【0014】延反される生地20は、繰出し部15から
拡布ローラ16と生地押え板17との間に供給される。
生地押え板17は、所定の長さだけ延反台11上に引出
した生地20を切断するときに、生地20を拡布ローラ
16上に保持するために使用される。切断は、カッタ台
18に設けられるカッタ23によって行われる。
拡布ローラ16と生地押え板17との間に供給される。
生地押え板17は、所定の長さだけ延反台11上に引出
した生地20を切断するときに、生地20を拡布ローラ
16上に保持するために使用される。切断は、カッタ台
18に設けられるカッタ23によって行われる。
【0015】放反領域22には、生地20のたるみ量を
検出するためのNo.1光センサ24、No.2光セン
サ25およびNo.3光センサ26が鉛直方向の所定位
置に配置される。各光センサ24〜26は、発光ダイオ
ード(略称「LED」)や半導体レーザなどの発光素
子、およびホトダイオードやホトトランジスタなどの受
光素子を含むホトインタラプタ24a,25a,26a
と、発光素子からの光を受光素子に向けて反射する反射
板24b,25b,26bとによって構成される。発光
素子から出た光が受光素子に到達する途中で遮られる
と、ホトインタラプタ24a,25a,26aと反射板
24b,25b,26bとの間に生地20が存在するこ
とが検出される。なお、ホトインタラプタ24a,25
a,26aと反射板24b,25b,26bとは、位置
が交換可能であるのは勿論である。解反部14から生地
20が供給される位置には、生地20の有無を検出する
ための光センサ27が設けられる。光センサ27は、透
過型であるけれども、光センサ24〜26のように反射
型であってもよい。解反部14では、V字状に掛けられ
たベルト28上に原反21が乗載され、解反モータ29
によって駆動される。
検出するためのNo.1光センサ24、No.2光セン
サ25およびNo.3光センサ26が鉛直方向の所定位
置に配置される。各光センサ24〜26は、発光ダイオ
ード(略称「LED」)や半導体レーザなどの発光素
子、およびホトダイオードやホトトランジスタなどの受
光素子を含むホトインタラプタ24a,25a,26a
と、発光素子からの光を受光素子に向けて反射する反射
板24b,25b,26bとによって構成される。発光
素子から出た光が受光素子に到達する途中で遮られる
と、ホトインタラプタ24a,25a,26aと反射板
24b,25b,26bとの間に生地20が存在するこ
とが検出される。なお、ホトインタラプタ24a,25
a,26aと反射板24b,25b,26bとは、位置
が交換可能であるのは勿論である。解反部14から生地
20が供給される位置には、生地20の有無を検出する
ための光センサ27が設けられる。光センサ27は、透
過型であるけれども、光センサ24〜26のように反射
型であってもよい。解反部14では、V字状に掛けられ
たベルト28上に原反21が乗載され、解反モータ29
によって駆動される。
【0016】図2は、図1に示す実施例の電気的制御を
行うための概略的な構成を示す。本構成は、大略的に設
定部30、演算部31、入出力部32および延反機本体
33を含む。設定部30には、延反機本体の走行速度を
設定する本体速度設定装置34と、放反領域で検出され
るたるみ量に対応して、予め設定される比例定数である
解反速度の増加値が、たとえばa%、b%およびc%と
して設定される速度増加値設定装置35とが含まれる。
演算部31には、本体モータ出力値算出装置36、解反
モータ出力値算出装置37および速度増加分算出装置3
8が含まれる。入出力部32には、出力回路39,40
および入力回路41が含まれる。延反機本体33には、
本体モータ42、解反モータ43および光センサ24〜
26が含まれる。設定部30および演算部31は、マイ
クロコンピュータなどを含んで実現され、入出力部32
とともに、延反機本体33に搭載されることが多い。
行うための概略的な構成を示す。本構成は、大略的に設
定部30、演算部31、入出力部32および延反機本体
33を含む。設定部30には、延反機本体の走行速度を
設定する本体速度設定装置34と、放反領域で検出され
るたるみ量に対応して、予め設定される比例定数である
解反速度の増加値が、たとえばa%、b%およびc%と
して設定される速度増加値設定装置35とが含まれる。
演算部31には、本体モータ出力値算出装置36、解反
モータ出力値算出装置37および速度増加分算出装置3
8が含まれる。入出力部32には、出力回路39,40
および入力回路41が含まれる。延反機本体33には、
本体モータ42、解反モータ43および光センサ24〜
26が含まれる。設定部30および演算部31は、マイ
クロコンピュータなどを含んで実現され、入出力部32
とともに、延反機本体33に搭載されることが多い。
【0017】本体モータ42は、本体速度設定装置34
に設定される速度で定速走行するように制御される。本
体モータ出力値算出装置36は、停止状態からの加速制
御と、停止するための減速制御とを併せて、本体モータ
42を制御するための信号を導出する。出力回路39
は、本体モータ出力値算出装置36からの信号に応答し
て、本体モータ42を駆動するための出力を導出する。
速度増加分算出装置35は、光センサ24〜26からの
検出値に応じて、速度増加値設定装置35から速度増加
値を読出し、速度増加分を算出する。解反モータ出力値
算出装置37は、本体速度設定装置34に設定されてい
る延反機本体33の走行速度と、その加減速制御を考慮
した走行速度に対して、速度増加分を乗算して、解反モ
ータ43を制御するための信号を導出する。この信号
は、出力回路40に与えられる。出力回路40は、解反
モータ43を与えられた信号に基づいて駆動する。繰出
し部15の駆動は、サーボモータによって本体モータ4
2と同期するように行われる。
に設定される速度で定速走行するように制御される。本
体モータ出力値算出装置36は、停止状態からの加速制
御と、停止するための減速制御とを併せて、本体モータ
42を制御するための信号を導出する。出力回路39
は、本体モータ出力値算出装置36からの信号に応答し
て、本体モータ42を駆動するための出力を導出する。
速度増加分算出装置35は、光センサ24〜26からの
検出値に応じて、速度増加値設定装置35から速度増加
値を読出し、速度増加分を算出する。解反モータ出力値
算出装置37は、本体速度設定装置34に設定されてい
る延反機本体33の走行速度と、その加減速制御を考慮
した走行速度に対して、速度増加分を乗算して、解反モ
ータ43を制御するための信号を導出する。この信号
は、出力回路40に与えられる。出力回路40は、解反
モータ43を与えられた信号に基づいて駆動する。繰出
し部15の駆動は、サーボモータによって本体モータ4
2と同期するように行われる。
【0018】図3は光センサ24〜26の配置状態を示
し、図4は図2に示す演算部31の動作を示し、図5は
本実施例による速度曲線を示す。図3に示す放反領域2
2で、生地20がNo.1センサ24とNo.2センサ
25との間にあれば、速度増加値はa%となる。生地2
0がNo.2センサ25とNo.3センサ26との間に
あれば、速度増加値はb%となる。生地20がNo.3
センサ26よりも下方にあれば、速度増加値はc%とな
る。これらの速度増加値の関係は、次の第1式のように
なる。
し、図4は図2に示す演算部31の動作を示し、図5は
本実施例による速度曲線を示す。図3に示す放反領域2
2で、生地20がNo.1センサ24とNo.2センサ
25との間にあれば、速度増加値はa%となる。生地2
0がNo.2センサ25とNo.3センサ26との間に
あれば、速度増加値はb%となる。生地20がNo.3
センサ26よりも下方にあれば、速度増加値はc%とな
る。これらの速度増加値の関係は、次の第1式のように
なる。
【0019】 a% > b% > 100% > c% …(1) 図4に示す動作は、ステップa1から開始し、No.1
センサ24のみがON状態のときにはステップa3で速
度増加値がa%に設定される。ステップa4で、No.
1センサ24およびNo.2センサ25がON状態であ
ると判断されたときには、ステップa5で速度増加値は
b%に設定される。ステップa6で3つのセンサ24〜
26が全てON状態であると判断されるときには、ステ
ップa7で速度増加値はc%に設定される。速度増加値
が設定されると、ステップa8で延反機本体33が延反
のために走行する延反速度である本体速度と速度増加値
のパーセント値との間で乗算が行われ、ステップa9で
解反速度が出力され、ステップa10で動作を終了す
る。ステップa2、ステップa4、ステップa6のいず
れの条件も成立しないときには、エラー発生であり、ス
テップa11でたとえば警報が発生されたり、延反機が
停止されたりする。
センサ24のみがON状態のときにはステップa3で速
度増加値がa%に設定される。ステップa4で、No.
1センサ24およびNo.2センサ25がON状態であ
ると判断されたときには、ステップa5で速度増加値は
b%に設定される。ステップa6で3つのセンサ24〜
26が全てON状態であると判断されるときには、ステ
ップa7で速度増加値はc%に設定される。速度増加値
が設定されると、ステップa8で延反機本体33が延反
のために走行する延反速度である本体速度と速度増加値
のパーセント値との間で乗算が行われ、ステップa9で
解反速度が出力され、ステップa10で動作を終了す
る。ステップa2、ステップa4、ステップa6のいず
れの条件も成立しないときには、エラー発生であり、ス
テップa11でたとえば警報が発生されたり、延反機が
停止されたりする。
【0020】図4に示す制御の動作の結果、図5に示す
速度曲線が得られる。実線で示す本体速度は、たとえば
停止状態からは一定の加速度で設定速度まで加速制御さ
れ、停止するときにも一定の減速が行われる。これに対
して、a%の速度増加値は二点鎖線で示すように変化
し、b%の速度増加値は一点鎖線で示すように変化し、
c%の速度増加値は破線で示すように変化する。すなわ
ち、たるみ量が少ないときには解反速度が本体速度より
も大きくなって、放反領域22により多くの生地が供給
され、たるみ量が大きくなると解反速度は本体速度より
も小さくなって、放反領域22の生地20が減少するよ
うに制御される。
速度曲線が得られる。実線で示す本体速度は、たとえば
停止状態からは一定の加速度で設定速度まで加速制御さ
れ、停止するときにも一定の減速が行われる。これに対
して、a%の速度増加値は二点鎖線で示すように変化
し、b%の速度増加値は一点鎖線で示すように変化し、
c%の速度増加値は破線で示すように変化する。すなわ
ち、たるみ量が少ないときには解反速度が本体速度より
も大きくなって、放反領域22により多くの生地が供給
され、たるみ量が大きくなると解反速度は本体速度より
も小さくなって、放反領域22の生地20が減少するよ
うに制御される。
【0021】図6は、本発明の他の実施例の構成を示
す。本実施例においては、放反領域22の下方に、距離
センサ44が設けられ、U字状に放反される生地20と
の距離を、光や超音波などを用いて、非接触で検出す
る。本実施例では、たとえば図1に示すような実施例と
同様に、予め設定される距離の範囲に応じて不連続的に
速度増加値を設定することもでき、また距離に対応して
連続的に速度増加値を変化させることもできる。
す。本実施例においては、放反領域22の下方に、距離
センサ44が設けられ、U字状に放反される生地20と
の距離を、光や超音波などを用いて、非接触で検出す
る。本実施例では、たとえば図1に示すような実施例と
同様に、予め設定される距離の範囲に応じて不連続的に
速度増加値を設定することもでき、また距離に対応して
連続的に速度増加値を変化させることもできる。
【0022】なお、図1の実施例でも、光センサ24〜
26の設置数を増加し、よりきめ細かい制御を行わせる
ことができるのは勿論である。
26の設置数を増加し、よりきめ細かい制御を行わせる
ことができるのは勿論である。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、生地のた
るみ量と延反速度とに基づいて、生地の解反速度を制御
することができる。これによって、延反速度の変更時
や、加減速時でも、常に一定のたるみ量を有する放反領
域を形成することができ、生地の緊張を有効にほぐすこ
とができる。
るみ量と延反速度とに基づいて、生地の解反速度を制御
することができる。これによって、延反速度の変更時
や、加減速時でも、常に一定のたるみ量を有する放反領
域を形成することができ、生地の緊張を有効にほぐすこ
とができる。
【0024】また本発明によれば、制御手段は、検出手
段によって検出された生地のたるみ量と、設定手段に予
め設定されているたるみ量に対応する比例定数との積と
なるように解反速度を制御する。延反速度が変更された
り、加減速制御されたりしても、対応して解反速度が制
御されるので、生地の放反領域に充分なたるみ量が確保
され、生地の緊張を有効にほぐすことができる。
段によって検出された生地のたるみ量と、設定手段に予
め設定されているたるみ量に対応する比例定数との積と
なるように解反速度を制御する。延反速度が変更された
り、加減速制御されたりしても、対応して解反速度が制
御されるので、生地の放反領域に充分なたるみ量が確保
され、生地の緊張を有効にほぐすことができる。
【図1】本発明の一実施例の概略的な構成を示す側面図
である。
である。
【図2】図1の実施例の制御のための電気的構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図3】図1の実施例における光センサ24〜26の配
置を示す簡略化した側面図である。
置を示す簡略化した側面図である。
【図4】図1の実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
る。
【図5】図1実施例による解反速度曲線を示すグラフで
ある。
ある。
【図6】本発明の他の実施例の構成を示す簡略化した側
面図である。
面図である。
【図7】従来からの延反機の構成を示す簡略化した側面
図である。
図である。
11 延反台 12 走行台車 14 解反部 15 繰出し部 20 生地 21 原反 22 放反領域 24〜27 光センサ 30 設定部 31 演算部 32 入出力部 33 延反機本体 34 本体速度設定装置 35 速度増加値設定装置 36 本体モータ出力値算出装置 37 解反モータ出力値算出装置 38 速度増加分算出装置 42 本体モータ 43 解反モータ 44 距離センサ
Claims (2)
- 【請求項1】 ロール状の原反を解反し、解反された生
地に一度たるみを与えて放反した後で、延反速度に合わ
せて繰出す延反機の解反速度制御方法において、 予めたるみ量に対応して比例定数を設定しておき、 生地のたるみ量を検出して、検出されたたるみ量に対応
する比例定数と延反速度との積となる速度で解反される
ように制御することを特徴とする延反機の解反速度制御
方法。 - 【請求項2】 ロール状の原反を解反し、解反された生
地に一度たるみを与えて放反した後で、延反速度に合わ
せて繰出す延反機の解反速度制御装置において、 生地のたるみ量を検出する検出手段と、 予めたるみ量に対応して比例定数を設定する設定手段
と、 検出手段および設定手段からの出力に応答し、生地の解
反速度を、検出されたたるみ量に対応する比例定数と生
地の延反速度との積になるように制御する制御手段とを
含むことを特徴とする延反機の解反速度制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5106970A JP3020076B2 (ja) | 1993-05-07 | 1993-05-07 | 延反機の解反速度制御方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5106970A JP3020076B2 (ja) | 1993-05-07 | 1993-05-07 | 延反機の解反速度制御方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06316358A true JPH06316358A (ja) | 1994-11-15 |
JP3020076B2 JP3020076B2 (ja) | 2000-03-15 |
Family
ID=14447171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5106970A Expired - Lifetime JP3020076B2 (ja) | 1993-05-07 | 1993-05-07 | 延反機の解反速度制御方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3020076B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5218387U (ja) * | 1975-07-25 | 1977-02-09 | ||
JPS5934617A (ja) * | 1982-08-23 | 1984-02-25 | Toyo Electric Mfg Co Ltd | 絶縁線輪の製造方法 |
JPS647155U (ja) * | 1987-07-02 | 1989-01-17 |
-
1993
- 1993-05-07 JP JP5106970A patent/JP3020076B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5218387U (ja) * | 1975-07-25 | 1977-02-09 | ||
JPS5934617A (ja) * | 1982-08-23 | 1984-02-25 | Toyo Electric Mfg Co Ltd | 絶縁線輪の製造方法 |
JPS647155U (ja) * | 1987-07-02 | 1989-01-17 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3020076B2 (ja) | 2000-03-15 |
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