JPH0631573A - ワークの位置決め固定方法 - Google Patents

ワークの位置決め固定方法

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JPH0631573A
JPH0631573A JP18727292A JP18727292A JPH0631573A JP H0631573 A JPH0631573 A JP H0631573A JP 18727292 A JP18727292 A JP 18727292A JP 18727292 A JP18727292 A JP 18727292A JP H0631573 A JPH0631573 A JP H0631573A
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JP
Japan
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work
clamper
locate pin
cylinder block
work support
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP18727292A
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English (en)
Inventor
Hiromasa Hoshika
宏昌 星加
Masao Hayashi
真佐夫 林
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 位置決め精度の不足に起因する不良品の発生
防止。 【構成】 上下動可能に支持されたロケートピン(5)
を具えたワーク支持台(6)と、上下動可能に支持され
たクランパ(8)との間にワーク(1)(2)を位置決
め固定する際に、上記ロケートピン(5)をワーク
(1)の底部に設けられた嵌入穴(7)内に嵌込み、ク
ランパ(8)の押圧力を利用してワーク(1)(2)を
仮クランプした後、クランパ(8)による押圧力P0
一旦解放することによってロケートピン(5)の弾性変
形を除去する。この後、クランパ(8)から押圧力P1
を伝達し、ワーク(1)(2)を所定位置に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、下方から突出するロ
ケートピンにてワークの位置決めを行い、かつクランパ
にてワークを上方から押えて固定するワークの固定方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワークを加工装置等へ位置決めする手段
として、ワーク支持台に設けられたロケートピンをワー
クに設けられた嵌入穴に挿入する方法が用いられてい
る。図2に示す自動車エンジンのシリンダブロック
(1)とシリンダヘッド(2)にカムシャフトの軸穴
(3)を切削加工する具体例について説明すると、基準
パッド(4)と、上下動可能に支持されたロケートピン
(5)を具えたワーク支持台(6)の上に一体に組合わ
されたシリンダブロック(1)とシリンダヘッド(2)
を移送し、シリンダブロック(1)の底部に設けられた
嵌入穴(7)内に、ワーク支持台(6)に上下動可能に
支持されているロケートピン(5)を挿入した後、矢印
Pで示すようにクランパ(8)でシリンダヘッド(2)
の締結部位(ボルト結合部)を上方から押圧することに
よって、一体に組合わされているシリンダブロック
(1)とシリンダヘッド(2)をワーク支持台(6)上
の所定位置にクランプする。そしてそのままクランパ
(8)による押圧力を所定の大きさ(締結力と、同等の
荷重)迄増大させ、高圧クランプ状態でシリンダブロッ
ク(1)とカムシャフトの軸穴(3)を切削加工する。
このようなクランプ方式を採用する理由は、最終的にシ
リンダブロック(1)とシリンダヘッド(2)をボルト
(9)で締付けたときに両部品(1)(2)に生ずる変
形や歪み等を軸穴(3)の加工段階で再現させておき、
軸穴(3)の加工を終了したシリンダブロック(1)と
シリンダヘッド(2)とをボルト締めした際に、軸穴
(3)の精度が出るようにするためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ロケートピン
(5)をシリンダブロック(1)の底部に設けられた嵌
入穴(7)内に挿入する際に、図3(イ)に偏心距離e
で示すようにロケートピン(5)の軸心と嵌入穴(7)
の中心がずれていると、ロケートピン(5)が上昇して
嵌入穴(7)内に嵌まり込んだとき、図3(ロ)に示す
ようにシリンダブロック(1)がロケートピン(5)に
乗り上げる。ロケートピン(5)は鋼材で製作されるの
が一般的であるが、寸法上の制約からロケートピン
(5)の剛性が十分でない場合には、ロケートピン
(5)にシリンダブロック(1)が乗り上げた状態のま
まクランパ(8)から高荷重のクランプ力Pが伝達され
ると、図3(ハ)に示すようにロケートピン(5)が弾
性変形し(通常0.1mm以下、図は変形量を拡大表示して
いる)、結果的に、シリンダブロック(1)とシリンダ
ヘッド(2)が正規の位置決め固定位置からずれたまま
の状態で軸穴(3)の切削加工が行われることになる。
このように、ロケートピン(5)が弾性変形し、シリン
ダブロック(1)とシリンダヘッド(2)の位置がずれ
たままの状態で軸穴(3)の切削加工が行われると不良
品となる。一方、ロケートピン(5)の剛性を上げる
と、高圧のクランプ力Pが作用したときシリンダブロッ
ク(1)が傷付き不良品となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決手段とし
て本発明は、上下動可能に支持されたロケートピンを具
えたワーク支持台と、上下動可能に支持されたクランパ
との間に、底部に上記ロケートピンの嵌入穴を形成して
なるワークの位置決め固定する方法であって、上記ワー
ク支持台上にワークを載置した後、上記ロケートピンを
上昇させて当該ロケートピンをワークの底部に設けられ
た上記嵌入穴内に嵌込む工程と、上記クランパにより上
記ワークをワーク支持台に仮クランプする工程と、上記
クランパによる仮クランプを解除して上記ロケートピン
の弾性変形を自然除去し、ワークとワーク支持台との水
平方向の位置ずれを修正する工程と、上記クランパによ
り位置ずれ修正後の上記ワークをワーク支持台上に再ク
ランプする工程とから構成されていることを特徴とす
る、ワークの位置決め固定方法を提供するものである。
【0005】
【作用】ワーク支持台上にワークを載置した後、ロケー
トピンをワークの底部に設けられた嵌入穴内に嵌込む。
この状態でワークの上方からクランパが下降し、ワーク
をワーク支持台上に仮クランプする。次にクランパが上
昇し、締付け力が取除かれることによってワークとワー
ク支持台との間に位置ずれがあった場合にもロケートピ
ンが弾性復帰して、ワークの位置ずれを修正する。この
後再度クランパが下降してワークを固定するので、ワー
クとワーク支持台との位置ずれは許容範囲内に維持さ
れ、ワークはワーク支持台上の所定の位置に高圧クラン
プされる。
【0006】
【実施例】図1は自動車エンジンのシリンダブロック
(1)とシリンダヘッド(2)にカムシャフトの軸穴
(3)を穿設する場合の位置決め固定順序を説明するも
のである。尚、以下の記述において、従来技術を示す図
2および図3と同一の構成部材は、原則として同一の参
照番号で表示し、重複する事項に関しては説明を省略す
る。
【0007】図1(イ)(ロ)(ハ)(ニ)において、
ワーク支持台(6)の上面にはロケートピン(5)が上
下動可能に支持されており、このロケートピン(5)の
作動域と所定の間隔を置いてワーク支持台(6)上に
は、図2に示すようにワーク、例えばシリンダブロック
(1)の位置決め固定用の基準パッド(4)が設けられ
ている。そしてワーク支持台(6)の上方には、同じく
図2に示すようにシリンダブロック(1)およびシリン
ダヘッド(2)に位置決め固定用の締付け力P0、P1
伝達する押圧部材として、上下動可能に支持されたクラ
ンパ(8)が配設されている。
【0008】図1(イ)に示すように、一体に組立てら
れたシリンダブロック(1)とシリンダヘッド(2)を
ワーク支持台(6)上に載置する。シリンダブロック
(1)とワーク支持台(6)の相対位置が狂っている場
合には、ロケートピン(5)の軸心とシリンダブロック
(1)の底部に穿設されたロケートピンの嵌入穴(7)
の中心との間には偏心距離eが発生している。
【0009】シリンダブロック(1)とシリンダヘッド
(2)を基準パンド(4)を具えたワーク支持台(6)
上に載置した後、図1(ロ)に示すようにロケートピン
(5)を上昇させ、その先端部分をシリンダブロック
(1)の底部に設けられたロケートピン嵌入穴(7)に
嵌込む。
【0010】次いで、図1(ハ)に示すようにクランパ
(8)を下降させ軽い荷重P0を作用させながらシリン
ダブロック(1)およびシリンダヘッド(2)をワーク
支持台(6)上に仮クランプする。このとき、ロケート
ピン(5)とその嵌入穴(7)との間に位置ずれが発生
していると、ロケートピン(5)の剛性のみでは偏心量
eを修正しきれずにロケートピン(5)が弾性変形し、
結果的に、シリンダブロック(1)およびシリンダヘッ
ド(29)は、正規位置に対してX軸方向にわずかなが
らずれた状態で仮クランプされる。
【0011】本発明方法では、上記ロケートピン(5)
の弾性変形に起因するシリンダブロック(1)の位置ず
れを解消するため、上記荷重P0作用下の仮クランプが
終了した後、図1(ニ)に矢印Uで示すように、クラン
パ(8)を一旦上昇させ、クランパ(8)からシリンダ
ブロック(1)およびシリンダヘッド(2)に仮クラン
プ力として付加されていた荷重P0を解放することによ
ってロケートピン(5)の弾性変形をその復元力により
取除く。仮クランプ力の解放に併なってロケートピン
(5)の弾性変形が取除かれるとき、シリンダブロック
(1)とシリンダヘッド(2)はロケートピン(5)の
弾性復元力の影響を受けてワーク支持台(6)上を滑
り、ロケートピン(5)の軸心をロケートピン嵌入穴
(7)の中心に一致させる。識別を容易にするため、図
1(ニ)では、ロケートピン(5)が弾性変形している
ときのシリンダブロック(1)の位置を二点鎖線で表示
し、弾性変形が取除かれた後のシリンダブロックの位置
を実線で表示している。
【0012】このようにして、シリンダブロック(1)
およびシリンダヘッド(2)と、ワーク支持台(6)と
のX軸方向に沿う位置ずれが修正された後、クランパ
(8)を所定荷重P1で下降させ、クランプ動作が完了
する。シリンダブロック(1)およびシリンダヘッド
(2)をワーク支持台(6)上の所定位置にクランプ荷
重P1の作用下に位置決め固定した後、予め設定された
加工プログラムに従ってカムシャフトの軸穴(3)の切
削加工が開始される。
【0013】尚、初期荷重P0は、ロケートピン(5)
に打勝ってシリンダブロック(1)を押し下げる程度の
荷重とし、荷重P1は、シリンダブロック(1)とシリ
ンダヘッド(2)との締結力と同等の荷重に設定する
が、P0=P1であってもよいことは当然である。
【0014】
【発明の効果】本発明方法においては、ワークを仮クラ
ンプした後、仮クランプ力を一旦取除くことによってロ
ケートピンの弾性変形を除去し、ワークとワーク支持台
との位置ずれを無くした後に再度クランプ動作に入るよ
うにしているため、位置決め精度の不良に起因する不良
品の発生がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の説明図
【図2】ワーク位置決め固定装置の正面図
【図3】従来方法の説明図
【符号の説明】
1 シリンダブロック(ワーク) 2 シリンダヘッド(ワーク) 3 カムシャフトの軸穴 4 基準パッド 5 ロケートピン 6 ワーク支持台 7 ロケートピンの嵌入穴 8 クランパ P0 仮クランプ荷重 P1 クランプ荷重

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下動可能に支持されたロケートピンを
    具えたワーク支持台と、上下動可能に支持されたクラン
    パとの間に、底部に上記ロケートピンの嵌入穴を形成し
    てなるワークの位置決め固定する方法であって、上記ワ
    ーク支持台上にワークを載置した後、上記ロケートピン
    を上昇させて当該ロケートピンをワークの底部に設けら
    れた上記嵌入穴内に嵌込む工程と、上記クランパにより
    上記ワークをワーク支持台に仮クランプする工程と、上
    記クランパによる仮クランプを解除して上記ロケートピ
    ンの弾性変形を自然除去し、ワークとワーク支持台との
    水平方向の位置ずれを修正する工程と、上記クランパに
    より位置ずれ修正後の上記ワークをワーク支持台上に再
    クランプする工程とから構成されていることを特徴とす
    る、ワークの位置決め固定方法。
JP18727292A 1992-07-15 1992-07-15 ワークの位置決め固定方法 Withdrawn JPH0631573A (ja)

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Effective date: 19991005