JPH0631569A - 工具ホルダ - Google Patents

工具ホルダ

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Publication number
JPH0631569A
JPH0631569A JP21381392A JP21381392A JPH0631569A JP H0631569 A JPH0631569 A JP H0631569A JP 21381392 A JP21381392 A JP 21381392A JP 21381392 A JP21381392 A JP 21381392A JP H0631569 A JPH0631569 A JP H0631569A
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JP
Japan
Prior art keywords
tool
holder
holder body
movement
tool holder
Prior art date
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Pending
Application number
JP21381392A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Oketani
哲也 桶谷
Yoshiaki Mase
善明 間瀬
Yukihiro Sakakibara
幸宏 榊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Howa Machinery Ltd
Original Assignee
Howa Machinery Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Howa Machinery Ltd filed Critical Howa Machinery Ltd
Priority to JP21381392A priority Critical patent/JPH0631569A/ja
Publication of JPH0631569A publication Critical patent/JPH0631569A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工具に加わる切削負荷の変動巾を小さくし
て、工具の疲労折損を抑制する。 【構成】 ホルダ体2内の圧縮ばね208によって、ピ
ン210とカム溝211から成る変換機構214を介し
て工具保持体6をホルダ体2に対して軸方向前方と工具
回転方向とに付勢し、ストッパ217で工具保持体6を
回り止めする。圧縮ばね208のばね力は、正常切削加
工中に工具保持体6がストッパ217から円周方向に絶
えず離れた状態となる強さとする。正常切削加工中は、
切削負荷の変動により工具4がばね力に抗して軸方向に
後退し、これによってスピンドルの一定切削送りに対し
て工具4の送りが進み、また、遅れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は工具、特にドリル等の
回転工具において疲労折損を抑制して工具の寿命を伸ば
すことのできる工具ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】切削加工中に、過負荷、即ち、工具のね
じり折損強度と平衡する限界切削トルクを僅かに下回る
トルクとなると、工具を有する工具チャック部を備えた
スピンドルが主軸に装着されたホルダー本体に対して、
スピンドルとホルダ本体をつなぐクラッチを切って空回
りして工具を保護するようにしたもの(実公平3−57
372号)や工具に異常な抵抗が働いた時に、主軸に取
付けたツールホルダに対して工具取付軸を軸方向へ逃す
ようにしたもの(特開平2−95537号)、あるいは
過負荷トルク、スラストに対応して、工具保持体を主軸
に装着されるホルダ体に対して軸方向前方と回転方向と
に付勢するばねを有し、各ばねに設定される過負荷トル
ク値、過負荷スラスト値を越えた時に工具保持体をホル
ダ体に対して回動するようにしたもの(特開平3−24
5950号)などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のものはドリルに
かかる負荷が正常な切削負荷に対して相当高い場合に限
って、工具をツールホルダ(ホルダ体)に対してその負
荷の加わった方向に逃すものである。ところでドリルに
対する切削負荷としてはトルク、スラストの両方が存在
しており、1回の穿孔加工中では、正常な加工の場合、
図6に示すようにこれらの合成値はある程度の巾T1
もって変動している。上記従来のものではこの変動巾よ
り相当高く、折損限界Aに近い切削負荷がいわゆるしき
い値Bとして設定してあるので、切削負荷の変動がその
まま繰返しドリルに加わることで、、過負荷、即ち高い
しきい値Bに達することなく疲労によってドリルに折損
が生じることがあった。
【0004】この発明は正常切削中の切削負荷(トル
ク、スラストの合成値)の変動巾を小さくして工具寿命
を伸ばすことのできる工具ホルダを得ることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明はホルダ体に工具保持体を円周方向と軸方向と
に移動自在に支持し、ホルダ体と工具保持体間に、工具
保持体のホルダ体に対する軸方向前方移動と工具回転方
向移動間で移動方向を変換し、かつ、軸方向後退移動と
工具回転と逆方向移動間で移動方向を変換する変換機構
を介在させると共に、ホルダ体に対して工具保持体を工
具回転方向と軸方向前方とに付勢する負荷設定用のばね
を設け、無負荷時にこのばね力で工具保持体が圧接する
ストッパをホルダ体に設け、このばねを、正常切削時に
おいて、工具保持体がストッパから絶えず離れた状態と
なる大きさのばね力に設定したばねとしたことを特徴と
する。
【0006】
【作用】本発明では、切削加工中においては切削負荷設
定用のばねが緩衝部材として絶えず作用していることに
より、切削負荷に応答して工具保持体がホルダ体に対し
て軸方向に前後して工具送りの遅れ、進みを生じる結
果、正常切削負荷の変動巾が従来よりも小さくなる。
【0007】
【実施例】図1,図2において、NC工作機械のスピン
ドル1とテーパ嵌合によって一体連結するホルダ体2
と、先端に工具4を保持するコレットチャック5を備え
た工具保持体6から成る工具ホルダ200について説明
する。ホルダ体2はテーパ部2a、テーパ部2aと一体
の把持部2b及び把持部2bから前方に筒部201が突
設してある。筒部201には中心に穿設した支持孔20
2に工具保持体6の支持軸203がころがり軸受204
を介して回転かつ軸方向移動自在に支持してある。
【0008】前記支持孔202に連続するホルダ体2内
の中心孔205には、圧接ブロック206が軸方向移動
可能に嵌装され、ホルダ体2の後端に螺合したプルスタ
ッド207との間に切削負荷設定用の圧縮ばね208が
介在され、圧接ブロック206が鋼球209を介して前
記支持軸203を前方へ付勢し、鋼球209の押付力で
ホルダ体2の回転を工具保持体6に伝達するようにして
ある。
【0009】支持軸203の後端には、図3に示すよう
に対向して1対のカム溝211が削設してある。カム溝
211の形状は図4に示すように、軸方向後方に向かっ
て下がり勾配となるように形成してある。また、前記ホ
ルダ体2の筒部201にはカム溝211と対向した位置
にガイドピン210が夫々植設され、ガイドピン210
の内端部がカム溝211内に摺接可能に嵌入されてい
る。従ってこれらのガイドピン210とカム溝211に
よって工具保持他6のホルダ体2に対する軸方向前方移
動と工具回転方向移動間で移動方向を変換すると共に、
軸方向後退移動と工具回転と逆方向移動間で移動方向を
変換する変換機構214が構成され、前記圧縮ばね20
8は、この変換機構214によって工具4に生じるトル
ク、スラストの両方を負荷することになる。
【0010】次に支持軸203と共に工具保持体6を構
成する検出筒215の後端外周には円周方向に180度
間隔で圧接片216が突設してある。また、圧接片21
6の間に臨むようにホルダ体2の把持部2bからストッ
パ217が円周方向に120度間隔で前方に突設してあ
る。ストッパ217は低段部217aと突出部217b
から成り、低段部217aの円周方向長さは60度に、
突出部217b及び圧接片216の円周方向長さは夫々
30度に設定してある。そして、切削負荷が無い状態で
は、圧縮ばね208のばね力で前記変換機構214を介
して検出筒215が図5のZ方向(工具回転方向)へ付
勢されているので、低段部217aに圧接片216が圧
接した状態を保つ。またこの時のガイドピン210の位
置はカム溝211に対して図4に示す実線位置である。
【0011】圧縮ばね208のばね力は、正常切削加工
中に一定の送りでスピンドル1を回転させつつ送った時
に生じるトルク、スラストによって、工具保持体6がホ
ルダ体2に対して軸方向後方へほぼ一定量移動し、その
結果、前記変換機構214を介して当接片216が低段
部217aから離れて回転方向と逆方向へほぼ一定量
(本実施例では30度)回転した位置となるようなばね
力に設定されている(図5(b))。前述のようにトル
ク、スラストの値は一定でないので、この離れた位置
は、固定された一点でなく、トルク、スラストの変動に
対して所定の巾を持つことになる。
【0012】このような構成によれば、加工前に無負荷
の状態では圧縮ばね208のばね力で当接片216は低
段部217aと圧接している。スピンドル1が回転され
て前進し、工具4の先端がワークに当って穿孔加工が開
始される。穿孔加工中、スピンドル1は一定の切削送り
で送られるが、穿孔加工開始と共に工具4に生ずるトル
ク、スラストによって工具保持体6がホルダ体2に対し
て圧縮ばね208を圧縮させて後退しつつ回転方向と逆
方向へ移動し、図5(b)のように、圧接片216が低
段部217aから離れた状態となる。正常加工中におい
て、このように圧縮ばね208のばね力が切削負荷とバ
ランスして加工が行なわれる状態では、切削負荷が高く
なろうとすると、変換機構214を介して圧縮ばね20
8が更に圧縮されるので、工具4がホルダ体2に対して
後退することになる。その結果ホルダ体2はスピンドル
1と共に一定送りで送られるが工具4はこの送りが遅く
なる。
【0013】送りの値が小さいほど、トルク、スラスト
が小さくなることは、隅部によって報告されている(日
本機械学会論文集(第4部)23巻130号)ので、工
具4にかかる切削負荷は従来より小さくなる。逆に切削
負荷が低くなろうとする時には、圧縮ばね208が変換
機構214を介して工具4を更に前進させようとするの
で、工具4の送りはスピンドル1の送りに加えてその分
進むことになる。従って、速い送りで加工される結果、
切削負荷が従来より大きくなる。このようにして切削負
荷の変動状態は図6のS1 の状態からS2 の状態とな
り、小さい変動巾T2 となるので、工具4に繰返し加わ
る切削負荷による疲労折損を抑制して、工具4の長寿命
化が図れる。
【0014】尚、本実施例では突出部217bと圧接片
216間の円周方向距離によって無負荷状態(図5
(a))、正常切削状態(図5(b))、過負荷状態
(図5(c))を区別できるので、突出部217bと圧
接片216の外周に近接して近接スイッチを設け、突出
部217bと圧接片216の間で近接スイッチがOFF
となっている間にスピンドル1の1回転で所定数生じる
基準パルスをカウンタでカウントし、隣り合うOFF区
間のパルスカウント数を比較して前記各状態を区別して
もよい。この時、工作機械で切削しているタイミングで
負荷状態を判断することで、無負荷状態であれば工具折
れ、又は工具無しを検出でき、また、過負荷状態では工
作機にステップバックを指令することができる。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明では、切削加工中に
おいては切削負荷設定用のばねが緩衝部材として絶えず
作用していることにより、切削負荷に応答して工具保持
体がホルダ体に対して軸方向に前後して工具送りに関し
て遅れ、進みを生じる結果、正常切削負荷の変動巾が従
来よりも小さくでき、工具の長寿命化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工具ホルダ正面図である。
【図2】工具ホルダの断面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】変換機構を示す図である。
【図5】圧接片とストッパの円周方向に展開した動作説
明図である。
【図6】切削負荷の説明図である。
【符号の説明】
2 ホルダ体、 4 工具、 6 工具保持体、 20
0 工具ホルダ、208 圧縮ばね、 214 変換機
構、 216 圧接片、217 ストッパ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホルダ体に工具保持体を円周方向と軸方
    向とに移動自在に支持し、ホルダ体と工具保持体間に、
    工具保持体のホルダ体に対する軸方向前方移動と工具回
    転方向移動間で移動方向を変換し、かつ、軸方向後退移
    動と工具回転と逆方向移動間で移動方向を変換する変換
    機構を介在させると共に、ホルダ体に対して工具保持体
    を工具回転方向と軸方向前方とに付勢する負荷設定用の
    ばねを設け、無負荷時にこのばね力で工具保持体が圧接
    するストッパをホルダ体に設け、このばねを、正常切削
    時において、工具保持体がストッパから絶えず離れた状
    態となる大きさのばね力に設定したばねとしたことを特
    徴とする工具ホルダ。
JP21381392A 1992-07-17 1992-07-17 工具ホルダ Pending JPH0631569A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21381392A JPH0631569A (ja) 1992-07-17 1992-07-17 工具ホルダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21381392A JPH0631569A (ja) 1992-07-17 1992-07-17 工具ホルダ

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Publication Number Publication Date
JPH0631569A true JPH0631569A (ja) 1994-02-08

Family

ID=16645460

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21381392A Pending JPH0631569A (ja) 1992-07-17 1992-07-17 工具ホルダ

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