JPH06315541A - 画像診断装置を用いた治療装置 - Google Patents

画像診断装置を用いた治療装置

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JPH06315541A
JPH06315541A JP5228744A JP22874493A JPH06315541A JP H06315541 A JPH06315541 A JP H06315541A JP 5228744 A JP5228744 A JP 5228744A JP 22874493 A JP22874493 A JP 22874493A JP H06315541 A JPH06315541 A JP H06315541A
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JP
Japan
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image
irradiation
treatment
subject
energy
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JP5228744A
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English (en)
Inventor
Satoshi Aida
聡 相田
Takuji Suzuki
琢治 鈴木
Kazuya Okamoto
和也 岡本
Mariko Shibata
真理子 柴田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像診断装置によって得られる画像情報を利
用して、被検体内の治療目標に対しエネルギーの照射治
療を行う画像診断装置を用いた治療装置を提供すること
を目的とする。 【構成】 被検体内の第1の画像情報を収集する手段
と、治療照射前にこの治療照射と異なる出力でエネルギ
ーを照射目標に照射する照射手段と、この照射手段の照
射に伴って被検体内の第2の画像情報を収集する手段
と、第1及び第2の画像情報を比較し、温度変化に伴う
変化分を検出する手段と、この検出する手段のの検出結
果に基づいて前記被検体を治療する治療手段とを具備す
ることを特徴とする画像診断装置を用いた治療装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像診断装置から得られ
た情報に基づき被検体外からエネルギーを照射して治療
を行う画像診断装置を用いた治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療分野において最少侵襲治療
(MIT:Minimum Invasive Treatment)が注目されて
いる。これは、患者の障害・副作用を最少にしながら従
来と同等以上の治療効果を目指すものであり、具体的に
は衝撃波による結石の破砕治療や内視鏡を用いた外科手
術等がある。特に、体外衝撃波を用いた結石破砕治療
は、患者自身を全く切開することなく外科的な治療が可
能であるので、現在の秘尿器系結石治療のほとんどにお
いて主流となっている。このように体外から体内の一部
にエネルギーを集束させて患部を治療しようという試み
は、泌尿器科のみならず脳外科におけるガンマナイフや
集束超音波による癌の加熱治療等で実用化あるいは研究
がなされている。
【0003】これらの治療方法は、上述のようにメス等
で開腹しないので直接目視することができず、治療に際
し体内の必要な情報及び治療目標の位置等を得るための
手段が必要となる。
【0004】従って、上記従来の結石破砕装置では、X
線テレビや超音波診断装置が用いられており、ガンマナ
イフではX−CTを用いた定位手術になっていた。例え
ば、集束超音波を用いたハイパーサーミアの場合は、治
療したい部位(例えば、癌等)全体を確実に治療温度
(12.5℃)以上に加温しなければならず、しかもそ
れを約1時間程モニタする必要があり、高温加熱治療の
際にも、患部が正確に加熱されているか否かを正確に確
認することが、治療効果を上げるためとともに、副作用
を抑制するために重要となる。このため従来は、体深部
の温度はは熱電対等の温度プローブを刺入することによ
りポイント測定されてきたが、この方法は患者に肉体的
・精神的苦痛を与えると同時に病理的組織の正常組織へ
の転移を助長していた。
【0005】そこで、最近では、生体内部の温度計測を
非侵襲的に測定する方法として、各画像診断装置として
例えば、X−CT,超音波診断装置を用いて温度分布の
無侵襲な画像化が提案されてきている(特開昭59−1
96431号公報)。
【0006】例えばMRIのパラメータとしては、プロ
トンのスピン密度、緩和時間T1,T2,化学シフト,
拡散係数などがあり、それぞれ温度依存性を持つので、
これらを画像化することで温度変化の分布の画像化が可
能である。
【0007】特に、化学シフトによる温度計測とは、水
の磁気共鳴信号のピーク周波数が、温度依存性を持つこ
とを利用したものである。通常は化学シフト軸を周波数
エンコードし、位置情報はすべて位相エンコードした4
次元イメージングを行い(3次元データ取得時)、脂肪
のスペクトルとの間のズレから絶対温度を算出するとい
うものである。また、化学シフトを位相信号に反映させ
ることで、通常のイメージングで相対的な温度変化を得
ることができる。
【0008】ところで、高温加熱治療においては、ホッ
トスポットの温度が通常の体深部の温度よりも数10℃
高くなるため、従来のハイパーサーミア時のような約1
℃のオーダーの正確な温度の制御は必要なく、空間分解
能を高くできる。
【0009】しかしながら、従来の超音波加熱治療装置
は、MRI画像撮像時にアプリケータを患者から取り外
し、MRIガントリ中に送り込むようにする必要があ
り、強力超音波照射前後のMRI画像を撮像する場合、
照射前の画像と、照射後の画像との時間差がかなりでき
てしまうという欠点があった。また、強力超音波を照射
したときの熱は、数秒で拡散してしまうため、照射前後
で時間差があると、温度係数の変化は測定できなくなる
という問題があった。さらに、高温加熱治療によって瞬
時に組織が熱変性してしまうため、後でズレが判明して
もすでに障害が発生してしまっているという結果を招く
ことになる。
【0010】これに加えて、MRIの撮像場所が変化し
てしまうと、正しく差分をとれないため測定精度が低下
してしまうが、治療とMRI撮像を繰り返すときにアプ
リケータを患者につけたりはずしたりしていると、患者
の体動を引き起こす危険性が高くなるという欠点があっ
た。
【0011】また、測定対象に温度変化が起こった場合
には、測定しているMRパラメータが、それ自体の持つ
温度依存性によって変化してしまい、変性による画像の
変化と重なるおそれがあり、これにより正確に治療効果
を判定することができなくなって、十分な治療を施さな
いまま治療を終了したり、治療が十分なされている部位
にさらに治療を施したりして治療の効率を低減したり、
正常組織にまで影響がでる等の問題がある。
【0012】さらに、移動する患部への追従についても
考慮する必要がある。即ち、頭部の治療装置であるガン
マナイフでは患部の固定が容易なため大きな問題ではな
いが、胸部・腹部など呼吸性や心拍性の移動が著しい部
位では、治療用エネルギーの焦点が治療部位を大きく外
れて周囲の正常組織を損傷させてしまう危険性がある。
【0013】また、ある程度大きな患部(例えば癌)を
相対的に著しく小さい焦点で全体を走査するように治療
するような場合では、患部の移動により走査の計画(治
療計画)が狂ってしまい、照射を行わない部分が存在す
るおそれがある。これを避けるためには、焦点を移動す
る患部に追従させて移動させるか、又は焦点と患部が一
致したときのみ治療エネルギーを投入することが必要と
していた。
【0014】また、超音波診断装置のガイド下の治療装
置ではリアルタイム連続モニタリングは可能ではある
が、画像情報が2次元であるため断層面を外れる方向の
移動には対応できなかった。また超音波画像では分解能
・鑑別能が低いため高い精度での焦点設定が困難で、M
RIガイド下に体外から超音波治療を行う装置において
も、前述のような優れた特性はあるものの、移動する軟
部組織内の狭い領域を正確にトレースすることは非常に
困難であった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、温度に
依存する磁気共鳴パラメータを用いた体深部の温度計測
は、臓器の位置関係、臓器による温度係数等の全てのデ
ータが揃っている必要がある。さらに、温度に対する精
度を上げようとするとSNを向上させるために空間分解
能が低下してしまうため、高い空間・温度分解能を必要
とするハイパーサーミアでは、実現は極めて困難であっ
た。
【0016】また、測定対象に温度変化が起こると、測
定しているMRパラメータが、それ自体の持つ温度依存
性によって変化してしまい、変性による画像の変化と重
なるおそれがあり、正確に治療効果を判定することがで
きなくなって、十分な治療を施さないまま治療を終了し
たり、治療が十分なされている部位にさらに治療を施し
たりして治療の効率を低減したり、正常組織にまで影響
がでる等の問題がある。
【0017】さらに、治療装置を臨床上使用する際の移
動する患部への追従に対する問題もあった。即ち、胸部
・腹部など呼吸性や心拍性の移動が著しい部位では、治
療用エネルギーの焦点が治療部位を大きく外れて周囲の
正常組織を損傷させてしまう危険性がある。また、ある
程度大きな患部(例えば癌)を相対的に著しく小さい焦
点で全体を走査するように治療するような場合では、患
部の移動により走査の計画(治療計画)が狂ってしま
い、照射を行わない部分が存在するおそれがあった。
【0018】しかも、上述の超音波診断装置のガイド下
の治療装置ではリアルタイム連続モニタリングが可能で
はあるが、画像情報が2次元であるため断層面を外れる
方向の移動には対応できなかった。また超音波画像では
分解能・鑑別能が低いため高い精度での焦点設定が困難
であり、またMRIガイド下に体外から超音波治療を行
う装置においても、前述のような優れた特性はあるもの
の、移動する軟部組織内の狭い領域を正確にトレースす
ることは非常に困難であった。
【0019】そこで、第1発明は、強力超音波を照射し
て高温加熱治療を行う際の空間分解能の高いホットスポ
ットの位置決定が可能で、設定されたホットスポットと
実際のホットスポットの位置ズレを防ぐことができる超
音波治療装置を提供することを目的とする。
【0020】また、第2発明は、画像の変化が温度の変
化によるものか、変性によるものか区別・分離し、温度
変化の影響を受けずに変性しているかどうかを撮像でき
る磁気共鳴モニタリングによる超音波治療装置を提供す
ることを目的とする。さらに、第3発明は、移動する治
療部位を正確にトレースしながら治療を行うことができ
る超音波治療装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、画像診断装置によって収集された被
検体の画像から得られる情報に基づいて、被検体内の照
射目標を確認し、エネルギー発生手段からのエネルギー
を被検体内の前記照射目標に治療照射する画像診断装置
を用いた治療装置において、被検体内の第1の画像情報
を収集する手段と、治療照射前にこの治療照射と異なる
出力でエネルギーを照射目標に照射する照射手段と、こ
の照射手段の照射に伴って被検体内の第2の画像情報を
収集する手段と、第1及び第2の画像情報を比較し、温
度変化に伴う変化分を検出する手段とを具備することを
特徴とするものである。
【0022】更に、第1の発明において、予め求められ
た温度変化に伴う画像情報の変化に関する情報を記憶す
る手段と、治療照射前にこの治療照射と異なる出力でエ
ネルギーを照射目標に照射する照射手段と、照射手段に
伴い被検体内の第1の画像情報を収集する手段と、予め
求められた温度変化に伴う画像情報の変化に関する情報
に基づいて、第1の画像情報から温度変化に伴う変化分
を検出する手段する手段と、を具備することを特徴とす
るものである。
【0023】第2の発明は、画像診断装置によって収集
された被検体の画像から得られる情報に基づいて、被検
体内の照射目標を認識し、エネルギー発生手段からのエ
ネルギーを被検体内の照射目標に治療照射する画像診断
装置を用いた治療装置において、エネルギーの照射に基
づいて照射目標の変性を判定し表示する手段と、照射に
基づいて画像診断装置が収集する画像信号のタイミング
を制御する手段とからなることを特徴とするものであ
る。第3の発明は、画像診断装置によって収集された被
検体の画像から得られる画像情報に基づいて、被検体内
の照射目標を認識し、エネルギー発生手段からのエネル
ギーを被検体内の照射目標に治療照射する画像診断装置
を用いた治療装置において、エネルギーの照射に基づい
て照射目標の変性を判定する手段と、この手段により判
定された照射目標の変性に基づいてエネルギー発生手段
を制御する手段とからなることを特徴とするものであ
る。
【0024】第4の発明は、画像診断装置によって収集
された被検体の画像から得られる情報に基づいて、被検
体内の照射目標を認識し、エネルギー発生手段からのエ
ネルギーを被検体内の照射目標に治療照射する画像診断
装置を用いた治療装置において、エネルギーの照射位置
を設定する手段と、被検体内の所定位置を選択的に励起
可能なパルスシーケンスを印加する手段と、照射位置と
被検体内の所定位置との位置関係を算出する手段と、こ
の手段によって算出された値に基づいて前記照射位置を
再設定する手段とからなることを特徴とするものであ
る。
【0025】
【作用】第1発明によれば、エネルギーの出力を設定す
る手段と、画像を収集する手段と、前記画像の情報を処
理する手段を用いて、エネルギー照射前に収集された画
像情報と、出力を抑え、組成損傷がおきない程度にエネ
ルギーを照射し加温された状態の被検体内の画像情報と
の比較からホットスポットを求め、エネルギー照射の設
定点と、実際のホットスポットが生じて加温された点の
間のズレを検出することができる。
【0026】また、このズレの大きさを判断し、許容範
囲であれば治療レベルのエネルギーを照射し、許容範囲
外であれば警告を発するという機能を持つことを特徴と
することにより、また、そのズレを補正するように照射
位置を制御することで正常組織等への誤照射を防ぐこと
ができる。
【0027】ここでホットスポットは治療位置が治療対
象に重なっていることを確認するためのものなので、治
療位置が正常組織上にある可能性もある。よってホット
スポットの生成のための超音波照射のパワー等の条件は
組織に損傷の起きない程度にコントロールされるべきで
ある。ハイパーサーミアの分野において、加温の温度と
時間と、細胞の治療効果(生存率)の関係が次式のよう
な定式化されている。
【0028】
【数2】 ここにToはエネルギー照射前の温度、ΔT(t) は温度
変化の時間プロファイル、Eaは実験的活性化エネルギ
ー、Aは比例定数、Rは気体定数、Sは加温終了時の細
胞の生存率を示す。実験的活性化エネルギーEaは変性
のエンタルピーΔHと関係づけられ
【0029】
【数3】 として対象細胞固有の変性反応のエンタルピーを得るこ
とでEaは求められる。もしくは細胞を用いた実験で対
象の細胞のEaとAを測定してもよい。これらは細胞の
種類で異なる。過去の実験より50kcal/mol<Ea<2
00kcal/mol,1090<A<10780 の程度の値を持つ
と言われる。
【0030】これより最終的な生存率Sを十分に高く設
定しておいて、これ以下にならないように照射をコント
ロールすることで、ホットスポット生成による正常細胞
への損傷を防ぐことができる。たとえば、0.7以上で
あればよい。
【0031】次に、第2発明では、瞬間的な治療を用い
ると、加熱後の治療部位の温度の平温へ戻る時間を短く
なること、例えば、Vallancien等の動物実験では、豚の
肝臓について0.25秒の超音波照射によって焦点温度
が108℃まで上昇した後8秒程度で平温へ戻ること
(Eur. Urol. 1991;20:211-219)を利用して、これによ
り加熱条件に対する温度の平温に戻る時間を事前に把握
しておくことにより、加熱治療後温度変化による影響の
十分に収まった状態の画像を取得するように磁気共鳴画
像取得時間を制御することで、温度変化の影響を受けな
い熱変性の画像が得られ、治療効果の判定ができる。特
に、瞬間的な治療により、温度変化の平温へ戻る時間を
短縮することで準リアルタイムな状態で治療効果を確認
することができる。
【0032】また、第3の発明によればその治療効果の
判定をさらにリアルタイムに行う場合、あるいは広い領
域に大量の熱エネルギーを注入し加熱治療を行うような
場合には、温度上昇中に撮像された磁気共鳴画像から変
性による変化分のみを抽出することになる。このような
場合、1つの方法としては、加熱に対する画像、及び変
性の特性を事前に得ておいて、加熱治療で患部の温度が
変化しているときに測定した画像から事前に得ておいた
特性を参照して変性を判定することができる。また、他
の方法としては、測定画像の温度のみの影響を化学シフ
トによる温度計測や、微弱なエネルギー照射による温度
変化に対する画像や、焦点から離れた温度変化のみの部
分から予測することによって、その分布を変性の起きた
時の画像から差し引いて変性による変化を抽出すること
ができる。
【0033】さらに、第4発明によれば、治療対象に対
して後述するタギングの技術を用いて、治療すべき部分
にタグを付ける。これは、具体的には3平面の交点で与
えることも可能であり、また、空間の一点として与える
ことも可能である。そして該タグと治療用エネルギーの
焦点との相対位置を検出して、両者が一致するように制
御する。そして、最初のタグが消えないうちに同一ポイ
ントに対しタギングを行い、上記動作を繰り返すことで
常に焦点は最初にタグを付けた位置に対し追従すること
になり、正確な治療が実現できる。
【0034】ここで、タギングとは、MRI撮像技術に
おける磁気標識方法をいう(Zerhouni EA,et al. Radio
logy 1988;169:59-63 )。これは、特殊な撮像シーケン
スによりMRI画像の中に標識を写し込む技術である。
具体的には撮像する前に所定の面だけ選択的に90°パ
ルスを印可しておき通常に撮像すると、この部分の信号
が消滅するため画面上に黒いライン(タグ)として実現
できる。このライン(タグ)は並行かつ任意の等間隔に
標識することが可能であり、瞬時に直行する方向にもタ
ギングすることで格子状の標識も可能となる。また最近
では3次元的に任意の形状にタギングすることもできる
ようになってきた(C.J.Hardy et al.J. Magnetic Reso
nance 1989;82:647-654 )。このタグは約1秒ほどの残
存時間があるため、タギングしてから所定時間後に撮像
すると、この間の移動状況をタグの流れで知ることがで
きる。例をあげて説明する。時間t0 で図13(a)に
示すように格子状にタギングした場合、物体131が周
囲組織132内で移動しているならば、時間t後には
(b)に示すようにタグの歪みが生じ移動状況を2次元
的に把握できる。またこのタグの移動量を時間tで除せ
ば移動速度を定量的に求めることも可能となる。
【0035】
【実施例】以下、1〜3発明の実施例について詳述す
る。 [第1発明]図1は、第1発明の一実施例に係る磁気共
鳴画像装置を用いた超音波治療装置の構成を示す図であ
る。
【0036】まず、超音波治療部について説明する。ア
プリケータ1は、治療用強力超音波を照射する超音波振
動子2と、強力超音波を患者3まで導くカップリング液
4と、該カップリング液4を貯留する水袋5とからな
る。また、アプリケータ1は、図2に示すように、円形
平板のフェーズドアレイの超音波振動子2を径方向・周
方向に分割した形状を有している。治療する際は、駆動
回路群12で超音波振動子2を駆動して強力超音波を照
射し、焦点7と一致した治療部位を高温に維持して治療
する。
【0037】本実施例では、強力超音波発生源としてフ
ェーズドアレイを用いているので、駆動回路群12の駆
動タイミングを位相制御回路群11によって制御するこ
とにより、アプリケータ1を移動させずに焦点位置や音
場、加温・加熱領域を操作することができる。駆動回路
群12は、分割した超音波振動子の個数のチャンネルに
分かれており、制御回路9からの信号により位相制御回
路群11で遅延を与えられた独立のタイミング信号によ
り駆動される。これにより、超音波の焦点7,7´は3
次元的に任意の場所に設定することができる。
【0038】次に、位置決めとMRI像の撮像部につい
て説明する。まず、患者3は治療台22上にセットさ
れ、RFコイル20と静磁場コイル18と勾配磁場用コ
イル19とが設けられている撮像用のガントリ23内に
制御回路9の制御により、治療台22ごと搬送される。
【0039】ところで、MRI画像を撮像する場合、フ
プリケータ1の影響で磁場が乱されるのを防ぐために、
前記アプリケータ1を非磁性体で構成する必要がある。
例えば、アプリケータやメカニカルアームの材料には、
超音波振動子2と駆動回路群12を結ぶ配線等はアルミ
ニウムを用い、強度を要する物には、強化プラスチック
や非磁性で機械的性質は普通鋳鉄とほぼ等しいオーステ
ナイト鋳鉄の使用する。メカニカルアームの動力部を電
気的なモータでなく、油圧式のものにし、磁性体の使用
を少なくする。
【0040】次に制御回路9は勾配磁場電源13、送受
信回路14をコンソール16より指示した所定のシーケ
ンス(例えばT2強調撮像法)により起動し、患者3体
内の3次元の画像情報を、図示しないメモリ内に記憶す
る。
【0041】なお、撮像された患者体内のMRI画像に
基づき、あらかじめ治療計画を立てることが可能であ
る。MRI画像が得られると、制御回路9がメカニカル
アーム17を制御し、患者にアプリケータ1が取り付け
られる。このとき、強力超音波の焦点7の体内での位置
は、メカニカルアーム17の各所に取り付けられたポテ
ンショメータ(図示せず)等から構成されるアプリケー
タ位置検出装置15からの信号と、あらかじめ計測して
おいたMRI装置とメカニカルアーム17との取付位置
の情報より制御回路9が計算し、これを記憶する。焦点
位置7は、CRT10のMRI画像上に表示される。ま
た、CRT10のMRI画像上には単に焦点だけでな
く、超音波の入射経路24を併せて表示することもでき
る。さらに、図3のように、腫瘍8と焦点7の位置関係
を明確にするために、2次元表示の場合にはx,y座
標、3次元表示の場合にはx,y,z座標を表示するよ
うにしてもよい。
【0042】ホットスポットの生成、及びその計測を用
いた治療手段について説明する。ここではT1強調画像
に基づく温度変化計測を用いた。治療前に改めて位置合
わせ用に撮像が行われ、この画像と治療計画時の画像と
の比較でズレを検出し患者を位置合わせする。
【0043】位置合わせ後、強力超音波照射前のホット
スポット計測の基準画像(T1強調画像)を撮像し、図
示しないメモリ内に記憶される。ホットスポット計測用
の撮像は3次元もしくは2次元で行われる。2次元の場
合スライス面は設定焦点を含むように設定する。次に制
御回路9は、位相制御回路群11及び駆動回路群12を
制御し、設定焦点位置7へ、変性の起きない程度に制御
された強度、時間の超音波を照射する。この強度は
(1)式で記述された式を満たす範囲で予め決められ
る。一方、制御回路9のコントロール下で照射前から連
続的に、あるいは照射中、例えば照射開始後3秒後に前
記と同様にT1強調画像を取得し、メモリ内に記憶され
た基準画像との差分をとり、ホットスポット画像を得
る。ただ基準画像を取ったときに組織が均一であった場
合や、撮像のパルスシーケンスを調整し、温度変化に敏
感な撮像ができ、温度変化により画像の信号強度自体で
十分な変化を得たときは差分をとる必要はなく、予めそ
のパルスシーケンスで得られる信号値の変化量を計算し
ておき、ホットスポット加熱により現れる変化量を検出
するように決められていたしきい値を越えた部位がホッ
トスポットとして判断されてもよい。
【0044】このようにして得られたホットスポット画
像はそのピーク点を検出するか、予め与えられたしきい
値以上に変化している領域を抽出し、はじめに得られた
画像に重ねて図3のように表示される。そしてはじめに
設定された設定焦点位置7と観測されたホットスポット
の例えばピーク点とのズレを検出する。このとき撮像が
2次元の場合は、スライス面内のズレはピーク点の移動
で検出できるが、スライス面に垂直な方向のズレは、検
出したピーク点を通り、このスライス面に垂直な面を改
めてホットスポット撮像を行うことで検出できる。ある
いは、ピークの温度変化分と予測された温度上昇分と比
較し、与えられたしきい値を下回る場合スライス面がピ
ーク点を含んでいないと判断できる。また2次元でもマ
ルチスライス画像を収集できる場合は、中央のスライス
面を設定焦点を含むように設定しておき、中央のスライ
ス面のピーク点を検出し、そのピクセルのスライス間の
変化分からスライス方向のピーク点を検出する。
【0045】検出されたズレが予め与えられた許容範囲
を越えたときは、警告音、警告色や文字等の画面表示、
および図示しない安全回路によって強力超音波が照射停
止になることなどによって操作者に危険を知らせる。あ
るいは、ピーク点をはじめに設定した焦点に合わせるよ
うに設定焦点位置7を修正し、改めて同様にホットスポ
ット6の計測を行う。
【0046】こうしてホットスポットが設定焦点位置に
所定の範囲内に一致したとき、超音波の照射レベルを治
療レベルに引き上げ、ホットスポット6の位置を例えば
80℃以上に加熱し熱変性壊死させる。
【0047】次に設定焦点位置7を新たな治療位置に変
更し、同様な作業を繰り返し治療を行う。ここで、出力
を抑えた超音波を照射した段階で、ホットスポットが生
じない場合は、超音波ジェネレータか超音波振動子の故
障または、カップリングのはずれまたは、極端な超音波
の屈折・デフォーカス等の異常が考えられるが、この場
合も制御回路9の制御により、前記のような警報が出さ
れる。
【0048】当初の治療計画の中間あるいは終了と思わ
れる時点で超音波の照射を停止し、治療の進行状況を観
察する。これは、前記動作と同様に行われ、腫瘍8周囲
のMRI画像を撮像し、生体の変化を調べる。この間
も、アプリケータ1は患者3につけたままである。ここ
で治療前にメモリ上に記憶しておいたT2強調画像のデ
ータと今回のデータをサブトラクションすると熱変性領
域が明瞭に確認でき、治療が十分に行われたのか、ある
いは不十分で再治療が必要かを判断できる。またこれは
当初から治療計画に盛り込んで、所定治療時間おきに自
動的に撮像することも可能である。
【0049】MRIによる治療効果判定で十分治療が完
了したと判断できる状況になったら、操作者は治療を終
了する。この時制御回路9は治療条件の履歴をメモリか
ら呼び出し、治療記録をCRT10から出力できる。
【0050】以上の流れを示したフローチャートを図
4,5に示した。図4は基準画像との差分よりホットス
ポットを計測する方法を示し、図5は温度による画像信
号値の変化を予測し、その値より小さいものをホットス
ポットとして計測する方法を示す。
【0051】図4は、基準画像と収集した画像との差分
により計測するフローチャートを示している。以下に、
このフローチャートの説明をする。まず、被検体の3次
元高精細画像を撮像する(ステップ50)。この3次元
高精細画像に基づいて治療計画を策定する。ここでは、
N個の焦点を設定する(ステップ51)。ここまでが、
治療計画とされている。ここからが治療の工程に移る。
まず、装置内に被検体を挿入する(ステップ52)。そ
して、3次元の画像を撮像する(ステップ53)。ここ
でステップ51で策定された治療計画画像と実際に撮像
した画像とのズレを検出する(ステップ54)。このズ
レがある閾値1より大きいならば、ズレの量だけ被検体
を移動する(ステップ56)。もし、ズレの量が閾値1
より小さいならば、初期値iを0に設定する(ステップ
57)。そして、iを1カウントアップさせて、これを
保持させる(ステップ58)。次に、iとNを比較する
(ステップ59)。もし、iがNより大きいならば、治
療効果確認用の画像を撮像する(ステップ60)。その
結果治療が適性に成されているか判定する(ステップ6
1)。治療が適性になされていなければ、ステップ50
から再度実行させる。治療が適性に行われているなら
ば、一連の流れは終了となる。iがNより小さいなら
ば、i番目の焦点を設定する(ステップ62)。そし
て、基準画像を取得する(ステップ63)。この結果
は、メモリに保存する(ステップ64)。一方、取得し
た基準画像は、次のステップに送られる。そして、微弱
超音波を被検体に照射させる(ステップ65)。この微
弱超音波照射に伴う画像を収集させる(ステップ6
6)。この画像と基準画像との差分をとる(ステップ6
7)。そして、この差分結果からホットスポットピーク
を検出する(ステップ69)。次に、ピーク点と設定点
とのズレを検出する(ステップ69)。そして、ズレと
閾値2を比較する(ステップ70)。もし、ズレが閾値
2より大きいならば、設定焦点位置を検出したズレの分
移動させる(ステップ71)。もし、ズレが閾値2より
小さいならば、強力超音波を被検体に照射して治療を行
う(ステップ72)。そして、その後ステップ58から
の処理を行わせる。
【0052】図5には、予め温度による画像信号の変化
を予測し、その値より小さいものをホットスポットとし
て計測するフローチャートが示されている。以下に、こ
のフローチャートの説明をする。まず、被検体の3次元
高精細画像を撮像する(ステップ80)。この3次元高
精細画像に基づいて治療計画を策定する。ここでは、N
個の焦点を設定する(ステップ81)。ここまでが、治
療計画とされている。ここから治療の工程に移る。ま
ず、装置内に被検体を挿入する(ステップ82)。そし
て、3次元の画像を撮像する(ステップ83)。ここで
ステップ81で策定された治療計画画像と実際に撮像し
た画像とのズレを検出する(ステップ84)。このズレ
がある閾値1より大きいならば、ズレの量だけ被検体を
移動させる(ステップ86)。もし、ズレの量が閾値1
より小さいならば、初期値iを0に設定する(ステップ
87)。そして、iを1カウントアップさせて、これを
保持させる(ステップ88)。次に、iとNを比較する
(ステップ89)。もし、iがNより大きいならば、治
療効果確認用の画像を撮像する(ステップ90)。その
結果治療が適性に成されているか判定する(ステップ9
1)。治療が適性になされていなければ、ステップ80
から再度実行させる。治療が適性に行われているなら
ば、一連の流れは終了となる。もし、iがNより小さい
ならば、i番目の焦点を設定する(ステップ92)。そ
して、微弱超音波を被検体に照射させる(ステップ9
3)。この微弱超音波照射に伴う画像を収集させる(ス
テップ94)。次に、画像信号で与えられた閾値を越え
た領域の抽出を行う(ステップ95)。そして、この領
域内のピークを検出させる(ステップ96)。次にピー
ク点と設定焦点のズレを検出する(ステップ97)。ズ
レ検出の結果、ズレと閾値2を比較する(ステップ9
8)。もし、ズレが閾値2より大きいならば、設定焦点
位置を検出したズレの分被検体を移動させる(ステップ
99)。もし、ズレが閾値2より小さいならば、強力超
音波を被検体に照射して治療を行う(ステップ10
0)。そして、その後ステップ88からの処理を行わせ
る。
【0053】ここで、送受信用RFコイルとして体腔内
コイルを使用してもよい。また、超音波振動子にフェイ
ズドアレイを用いたが、これはアニュラーアレイでもよ
いし、アプリケータを機械的に動かして焦点を移動させ
てもよい。
【0054】図8は、超音波プローブを加えた場合の他
の実施例の構成を示す図である。同図において、超音波
振動子は、中央に超音波画像装置26につながった超音
波プローブ25を取り付けられ、リアルタイムに体内の
超音波像を観察できるものでもよい。この超音波プロー
ブ25は、前後方向へのスライドと回転移動が可能に構
成されている。超音波断層像を得る超音波プローブ25
と治療用超音波の焦点との相対位置を求める手段を設け
ることで超音波画像上に焦点位置を表示したり、更にM
RIで得られた2次元または3次元の体内画像上にその
とき表示している超音波断層像の位置を示し、先に立て
た治療計画に則って超音波断層像を利用することができ
る。
【0055】なお、アプリケータ1は、本実施例のよう
な上方アプローチだけでなく、メカニカルアーム17で
移動させることにより、下方アプローチでも用いること
ができる。
【0056】ここでホットスポットとは温度の上昇して
いる領域が分かれば良いので、その変化は定量的な温度
変化を示す必要はなく、温度変化を反映した画像で判別
ができればよい。例えばMRIのT1強調画像等は1枚
の画像で緩和時間T1を定量的に示すことは困難だが、
温度により十分変化を示すのでホットスポット計測用と
して使用可能である。
【0057】また、ここで変性を起こさない程度の強度
と照射時間は、前記(1)式を満たす範囲の温度プロフ
ァイルを持つように設定される。具体的な方法として、
一つには、強度と照射時間と温度プロファイルとの関係
を予め実験で得ておいて図示しないメモリ内に記憶さ
せ、温度プロファイルによる生存率(1)式より計算
し、これが設定した範囲であることを確認してから照射
する。他の方法としては、実験より瞬時の加熱(1秒以
下)においては超音波の焦点強度と時間と周波数の積が
温度変化に比例している結果があり、これらより Ip×t×f=50ΔT (2) と表され、これより焦点強度Ip、時間t、周波数fよ
り温度上昇分ΔTを計算する。温度はこれ以下になると
予測され、照射後はある時定数をもって指数関数的に減
少する。この時定数は組織によって決まり、予め実験で
得ておくことができる。このような予測された温度プロ
ファイルを(1)式に代入し、このとき設定された範囲
内にあれば変性が起きないこととなる。照射時間が1秒
以上のときには(2)式のような比例関係は成り立たな
い。そのようなときには血流の影響を無視できる範囲内
であれば、生体熱輸送方程式を解き、熱源の分布を与え
ることで例えば20秒以内であればほぼ温度プロファイ
ルは計算と実測で一致しており計算は可能である。
【0058】以上は温度プロファイルを計算から求めて
いたが、前記温度分布計測技術(例えば水プロトン化学
シフト温度計測)を用い、定量的な温度変化の分布を時
間的に断続的に得て、これを画像を得るたびに(1)式
に代入し生存率分布を計算し、もし設定した生存率以下
になったときには次の照射ではパワーを下げたり、照射
時間を短くするように照射条件をコントロールしてもよ
い。
【0059】ここでは設定焦点と温度分布(ホットスポ
ット)のピーク点は一致するとしたが、生体内では減衰
などの影響から温度分布が照射側からみて手前にずれて
くる傾向が実験的に確かめられている。また強力超音波
を照射し照射領域を変性させたときには照射開始直後か
ら起きた変性やキャビテーションにより超音波がそれ等
が起きている部位より奥に届かなくなり、手前に変性領
域が広がってくる結果が得られている。このような結果
をもとに、ある照射条件で加熱したときの変性の起きる
領域を実験的に得ておいて、これと設定焦点とホットス
ポットとの位置関係を把握しておき、あらかじめ予測し
た変性領域を治療領域に合わせるように設定して、計測
したホットスポットから変性領域を予測してもよい。
【0060】また、ここでは温度変化の計測はT1強調
像を用いて行ったが、観測するパラメータは温度依存性
を持つパラメータで変化を感知できるものであれば何を
用いてもよい。例えばMRIを用いるのであれば前記の
パラメータのどれを用いてもよく、例えば水プロトン化
学シテトの温度変化を利用した温度計測であれば、定量
的な温度変化分をとらえることができるので温度変化の
定量的な把握もできる。また他の画像診断装置(X−C
T,超音波診断装置など)でも同様であり、例えば超音
波の音速の温度依存性(特開昭61−154666)を
利用し温度による変化を画像化し抽出しても良い。
【0061】ところで温度による画像変化を抽出するた
めには加熱前後の画像のピクセルごとの差分をとること
になるが、その間に被検体の動きが入ると動きにより別
のピクセルとの差分になり、特に組織の境界などで大き
な誤差が発生することとなる。これらの動きを補償する
手段として、1つには画像中で加温される領域は焦点近
傍に限られているので、図6のように焦点近傍の設定さ
れた領域(斜線部)以外の画像データは加温による影響
を受けないと考えられる。加温前後の画像の斜線部以外
の画像データを用いて画像のパターンマッチングを行
い、画像の移動量を検出する。この移動量に基づき画像
同士の位置合わせを行い、この状態で差分をとることで
動きの影響を補償することができる。
【0062】またここで差分をとる基準画像は照射前に
取得した画像としているが、動きによる影響を低減する
ために、基準画像を1回前に撮像した画像とし、温度変
化はその差分画像の累積変化から得ることもできる。こ
のような方法を取り随時パターンマッチングをかけて動
きを補償していくことで大きな動きを追従できる。特に
化学シフト温度計測を用いた場合、これを位相マッピン
グで測定するときは温度の分解能を任意に設定できるの
で、一回の撮像間隔間の温度変化を満たすだけの狭いレ
ンジに測定温度幅を設定し、その累積で温度分布を求め
ることで、温度分布を広いレンジで細かい温度分解能で
測定することができる。
【0063】ところで、以上で述べてきたような(1)
式に基づく生存率の考え方はそのまま治療中の全体の安
全性評価にも適応できる。すなわち常に照射経路焦点を
含む広い範囲の温度分布を得ておき、それまでの温度プ
ロファイルをもとに各ピクセルごとの生存率を計算す
る。生存率で危険となるしきい値を予め設定しておい
て、このしきい値に達した部位が発生したら、その部位
を生存率危険領域として、図7のように色を付けて表示
したり、警告音を鳴らしたりして操作者に伝えると共
に、照射を中断するか、あるいはその部位を避けるよう
な超音波の照射を行い危険な部位を冷却する。これによ
り正常部位へのハイパーサーミア的影響を防ぐことがで
きる。このときの計算範囲は特に注目すべきポイント
(例えば体表、直腸壁など反射の予想される部位)のみ
に限定してもかまわない。また(1)式より生存率を計
算していたが、単に温度にしきい値を与え、ある温度以
上になったときには先ほどと同様に操作者に警告を与
え、照射を中止するかその部位を避けるような照射をし
て冷却してもよい。
【0064】さらに、温度計測は前記のホットスポット
計測のように治療に至らないエネルギー照射の時だけで
なく、実際の治療エネルギー照射時の加温の確認にも同
様に使用できる。ただこのときは治療対象の変性により
測定しているパラメータが変化し、温度分布に重畳する
ことが予想されるので、予め変性の状態での画像を取得
し、この変化分を加温中に撮像された画像から差し引く
ことで影響を低減できる。もしくは変性を起こす領域を
含めて温度と画像変化との対応をあらかじめ取得してお
いて、換算することで温度分布は取得できる。
【0065】今回は超音波治療を例に挙げたが、以上の
ような方法は他の熱的治療手段にも同様に適応ができ
る。例えばレーザーによる加温治療においても変性の起
きない加温条件を予め得ておけばその条件で加温してホ
ットスポットを計測することで加温領域の確認ができる
し、電磁波(マイクロ波)による加熱治療でも同様に加
温領域を認識できる。 [第2発明]図9は、第2発明の一実施例に係る磁気共
鳴画像装置を用いた超音波治療装置の構成を示す図であ
る。
【0066】本実施例においては、治療装置に集束強力
超音波による加熱治療を用いた。本装置は大きく分け
て、MRIシステム部と、超音波照射部と、全体のコン
トロール部に分けられる。
【0067】図9において、静磁場コイル18は励磁用
電源34により励磁され、患者3にz方向の一様な静磁
場を印加する。勾配磁場コイル19は静磁場磁石内に配
置され、シーケンスコントローラ31によって制御され
る勾配磁場コイル駆動回路37により駆動され、治療台
22上の患者3に対して、直交するx、y、zの3方向
にそれぞれ磁場強度が直線的に変化する勾配磁場Gx、
Gy、Gzを印加する。RFコイル20は送受信兼用コ
イルで、勾配磁場コイル19内に配置される。シーケン
スコントローラ31による制御下で、送信部35からの
高周波信号がデュフレクサ36を介してRFコイル20
に印加され、これにより発生する高周波磁場が、治療台
22上の高周波コイル内の患者3に印加される。RFコ
イル20には、患者3の画像化すべき領域に均一な高周
波磁場を発生できるもので、例えば鞍型コイル、分布定
数型コイル、あるいはこれらを用いて構成されるクォー
ドラチャ送信コイルが使用される。ただ治療対象が限定
され、さらに高いS/N比が望まれるときには、送受
信、あるいは受信用に表面コイルを用いてもよい。受信
用に表面コイルを使用する場合は一様コイルを送信用と
して用いる。
【0068】RFコイル20により、患者3からの磁気
共鳴信号を受信し、デュプレクサ36を介して受信信号
は受信部38へ送られる。デュプレクサ36は、RFコ
イル20を送信と受信に切り替えて使用するためのもの
であり、送信時には送信部35からの高周波信号をRF
コイル20に伝達し、受信時にはRFコイル20からの
受信信号を受信部に導く働きをする。受信信号は検波
と、ローパスフィルタによる帯域制限を受けたあと、シ
ーケンスコントローラ31による制御下で、データ収集
部32に送られる。データ収集部32では、受信信号の
収集と、そのAD変換を行い、画像再構成用データとし
て電子計算機33へ送られる。
【0069】電子計算機33は、コンソール14により
制御され、受信部38から入力された画像再構成用デー
タについて2次元フーリエ変換を含む画像再構成処理を
行う。またシーケンスコントローラ31の制御も行う。
電子計算機33により得られた画像データはCRT10
に供給され、画像を表示される。
【0070】一方、アプリケータ1には集束超音波を発
生できるピエゾ素子群からなる超音波振動子群が配置さ
れ、それぞれの素子には、独立した駆動回路群12と、
そのそれぞれに位相制御回路群11が結合されている。
駆動回路群12は電源39の電位により強度が決定さ
れ、位相制御回路群11からのトリガに応じて各ピエゾ
素子に電圧パルスを印可する。電源39、位相制御回路
群11は、電子計算機33にてコントロールされる。超
音波振動子を用いて、超音波を送信する際に各素子の位
相を制御することでその焦点の位置を3次元的に電子的
に移動できることはよく知られている。これにより焦点
を治療部位に合わせるよう遅延パルスを発生させること
でアプリケータを移動することなく治療部位を順に治療
していくことが可能となる。
【0071】このような装置を用い、変性の画像化を行
う方法として、加熱部位の温度が十分平温に戻ってから
撮像することが考えられる。図10に示すように加熱
後、加熱条件(例えば照射エネルギー、照射時間など)
により決まる所定時間以上のインターバルをおくと温度
は平温となり、画像への変化は不可逆的な変性による変
化のみとなる。よって、図中斜線部のような、十分に平
温に戻った時間例えば8秒後以降に撮像を行えば変性に
よる変化分のみを画像化することができる。ただし生体
においては、加熱治療後数10分で、生体反応として浮
腫が発生する場合があり、これにより画像に変性をとら
えることが困難になる恐れがある。よって撮像は、温度
が平温に戻り、さらに浮腫が起きる前に行えば純粋に変
性をとらえることができる。
【0072】大きめの腫瘍を徐々に位置を変えながら断
続的に治療を行う場合、一回の照射後にその都度撮像し
ていると時間的に非効率的になるので、例えば、超高速
パルスシーケンスを用い、数10msごとに連続的に画
像を得ながら治療(超音波照射)を行い、そのなかで平
温に戻った部位の治療効果(変性)を確認していく方法
が考えられる。例えば、図11のような治療対象(腫
瘍)があり、これに対して丸数字で示した順に治療を行
うとする。このような治療を行ったとき、各治療部位が
図12のような温度特性を持っていたとする。1番目の
治療部位は8番目の治療部位を治療する頃には平温に戻
っているので、図中Aのあたりに撮像された画像から1
番目の治療部位の治療効果を確認することができる。
【0073】また化学シフト温度計測等を用いてリアル
タイムに温度計測を行うことで、変性画像化による治療
効果確認のときに温度が平温に戻っていることを確認で
きた部位について治療効果を確認することで温度の影響
を排除する事ができる。
【0074】システム全体としては、例えば、トラック
ボールとマウスを操作者が両手で操作し、左手のトラッ
クボールで撮像スライス面を選択し、右手のマウスで面
内の治療位置の選択、決定、超音波照射を行うことによ
り、3次元的な治療対象を治療効果を確認しながら治療
できる。そして加温条件により決められた所定時間を越
えた被治療部位については色を変え、変性の有無、程度
も同様に色を変えて表示することで容易に治療効果を確
認できる。
【0075】また、それら撮像された画像データはメモ
リに保存され、治療終了後に治療効果を確認する際呼び
出される。一回の照射で治療される予定の位置の画像だ
けをそれぞれの画像から抽出し、それらを合成して、治
療効果を確認してもよい。
【0076】またさらに事前に設定した治療計画に基づ
き自動的に治療を行う場合、ある焦点に対し、治療を行
った際の加熱条件によって決まる所定時間後に得られた
画像のなかの治療予定部位の部分から、過去の実験的デ
ータにより決められた閾値より変性しているかどうかを
判定し、治療が不十分ならばもう一度治療を行うような
フィードバック信号を、治療をコントロールする電子計
算機に戻すことで、治療効果を判定しながら確実に自動
的な治療を遂行することができる。
【0077】以上は温度が平温に戻った後に変性を画像
化するものであるが、この方法では、超音波を照射した
直後に治療効果が判定できない。また、より大きな領域
をある程度の時間をかけて加熱するような場合には加熱
後平温に戻るにはかなりの時間を有するので、高温の状
態で変性のみを抽出することが求められる。このような
場合、次に示すような方法で変性を判定してもよい。
【0078】まず、1つの方法として、先験的な画像信
号の特性を利用して、温度上昇時に得られた磁気共鳴画
像から変性を判定するものが考えられる。あらかじめ一
般的な加熱条件、例えば、様々な照射時間に対する図1
0のような温度上昇特性、様々な撮像シーケンスに対す
る画像の強度特性、及び変性を起こすしきい値などをデ
ータとしてメモリに蓄積しておいて、超音波照射時に、
測定した画像強度からその時どの程度の変性が起きてい
るかを判定するものである。これにより変性が起きてい
るかどうかをモニタすることができる。
【0079】同様に、測定された画像データの温度のみ
による変化分を予測して、変性を含んだ測定値を補正す
る方法もある。即ち、図14のような手順で温度分布を
化学シフトによる温度分布計測を用いて計測して、その
温度分布で、高温時に測定した緩和時間を補正して、変
性のみによる変化を求めるものがある。まず始めに図1
4中のAで画像を得ると同時に加熱照射前の温度分布を
測定し、その後加熱治療Bを行う。その最中、あるいは
直後にC、Dのようなさらに画像と温度分布を取得し、
その画像(例えばT2強調画像)の温度への依存性から
温度による影響を補正する。この場合の温度分布計測は
脂肪のスペクトルとのズレから計算し、絶対的な温度を
測定しているが、変性により磁場が不均一性の影響を大
きく受けない場合には、前記位相情報を利用した温度計
測を用い、加熱治療前の温度分布との間の相対的な温度
分布を測ることで測定時間を短縮してもよい。
【0080】上記のように温度分布を計測しなくても、
超音波照射後ある時間後についての温度分布は照射強度
に対し形状は一定で振幅のみ変化しているとすれば下記
のような補正方法でもよい。
【0081】まず初めに、変性を起こさないぐらいに弱
い超音波を照射し、その時の磁気共鳴画像を連続的に得
ておき、その後実際の加熱治療時に、上述と同様に画像
データを測定する。次に前記の弱い超音波で得られた画
像を、例えば超音波照射エネルギーに比例して変化さ
せ、加熱治療時の、温度のみの影響による画像の変化分
を計算する。これを用い、治療時に測定した画像から変
性による変化分だけを抽出できる。また、超音波照射
後、温度分布は拡散などの影響で徐々に空間的に広がっ
て行くので、変性を起こすだけ強い超音波照射をして、
焦点からやや離れた、温度は変化しているが変性を起こ
していない領域の画像データから、先験的に得られた温
度分布とのフィッティング、あるいは温度分布の多頂式
近似などを用いて、焦点域の変性を起こしている領域の
温度変化による画像の変化分を予測し、これを用いて測
定画像から差し引いて変性による変化を抽出してもよ
い。
【0082】ここでは、測定信号はT1強調、T2強調
など定性的な画像を用いているので、変性部の抽出は、
単純な画素ごとの引き算で変性の有無を定性的に表示し
て構わない。ただし、定量的に変性の程度のみを抽出す
るには、例えば温度変化が十分無視できるぐらい短い間
隔で超高速シーケンスで得られた繰り返し時間、エコー
時間の異なる複数の画像からT1、T2などの緩和時間
を連立方程式を解くことで各画素ごとに計算して、上記
の方法と同じように温度変化による影響を補正するか、
あるいは温度変化による緩和時間と、変性による緩和時
間の逆数の和が、実際測定された緩和時間の逆数と等し
い関係にあると考え、この関係から、変性による緩和時
間を計算すれば定量的な変性の画像化が可能となる。
【0083】スピンエコーにおいて撮像強度Sとスピン
密度Aと緩和時間T1、T2と繰り返し時間TR、エコ
ー時間TEとの関係は、近似的に次式で表される。 S=A(1−exp(TR×T1))exp(TE×T
2) 例えば、図11のように治療前A、中B、後Cの各撮像
を複数(1、2、3)とし、1つめの撮像と2つめの撮
像のエコー時間は固定とし、繰り返し時間を変え、3つ
めの撮像でエコー時間を変える。1つめのエコー信号は
純粋にT2のみの減衰の項だけが作用するので、1つめ
と2つめの得られた画像の比をとり上式に従い計算する
とT1が求められる。3つめの撮像後、先ほど得られた
T1を上式に代入し、1つめと3つめの画像データに関
してスピン密度AとT2について連立方程式を解くこと
でそれぞれが求められる。
【0084】このようにしてA、B、C群それぞれ撮像
直後に緩和時間を計算し、緩和時間画像を得ておく。こ
の際の計算は焦点近傍の、変化していると予想される領
域に限定しても構わない。同時に全測定データの温度計
測も行い、各群内の温度変化が無視できる範囲であれ
ば、このままか平均をとるかで温度分布を決定する。こ
の温度分布データを用いて温度上昇中に測定された緩和
時間を補正する。各群内の温度変化が大きければ群内の
測定間隔を短縮するなどの措置を取る。群内の測定間隔
(繰り返し時間)、エコー時間は測定対象、加熱条件に
よって決定される。
【0085】ここでは治療エネルギーに超音波を用いた
が、治療装置は加熱治療を行うものであればどんなもの
でも構わない。例えば、光ファイバによってレーザーを
導光し照射しても構わないし、特に実施例後半で述べた
温度上昇中の変性抽出はマイクロ波によって加熱する場
合にも適応できる。
【0086】また、緩和時間等のパラメータの熱変性に
伴う変化を治療効果確認に用いたが、ハイパーサーミア
などは加熱により細胞の代謝活動が変化し、いずれ細胞
が死滅することになるので、この代謝活動の変化をリン
のスペクトロスコピーを用いるとで捉えられる。例えば
ATPのピークの変化を捉え、所定のしきい値を越えて
変化したとき、その情報を上記と同様に治療効果の情報
としてフィードバックすることで、上記と同様に治療効
果確認しながら治療を行うことができる。 [第3発明]図16は、第3発明の一実施例に係る磁気
共鳴画像装置を用いた超音波治療装置の構成を示す図で
ある。本実施例では治療用エネルギーとして集束超音波
を用いている。
【0087】まず、超音波治療部を説明する。アプリケ
ータ1は、治療用強力超音波を照射する超音波振動子2
と、強力超音波を患者3まで導くカップリング液4と、
該カップリング液4を貯留する水袋5よりなる。アプリ
ケータ1は図2に示すように円形平板の超音波振動子2
を径方向・周方向に分割した形状を有している。治療す
る際は、駆動回路群12で超音波振動子2を駆動して強
力超音波を照射し、焦点7と一致した治療部位を高温に
維持して治療する。
【0088】本実施例では、強力超音波発生源としてフ
ェーズドアレイを用いた。従って、駆動回路群12の駆
動タイミングを位相制御回路群11によって制御するこ
とにより、アプリケータ1を移動させずに焦点位置や音
場、加温・加熱領域を操作することができる。駆動回路
群12は分割した超音波振動子の個数のチャンネルに分
かれている。また、制御回路9からの信号により位相制
御回路群11で遅延を与えられた独立のタイミング信号
により駆動され、これにより超音波の焦点7は3次元的
に任意の場所に設定できる。
【0089】次に、位置決めとMRI像の撮像部につい
て説明する。まず、患者3は治療台22上にセットさ
れ、RFコイル20と静磁場コイル18と勾配磁場用コ
イル19が内蔵されている撮像用のガントリ23内に制
御回路9の制御により送り込まれる。
【0090】次に、制御回路9は勾配磁場電源13、送
受信回路14をコンソール16より指示した所定のシー
ケンス(例えばT2強調撮像法)により起動し、患者3
体内の3次元の画像情報を、図示しないメモリ内に記憶
する。
【0091】ここで、患者体内のMRI画像に基づき、
あらかじめ治療計画を立てることが可能である(特開平
4−212886号)。肝臓癌など呼吸性移動が著しい
治療対象の計画策定時は、画像の再現性を得るために呼
気終末の時相で撮像したデータを用いることが望まし
い。この時相を検出するため患者3には呼吸波形検出用
の胸部ベクト121が取り付けられており、信号は制御
回路9に送られ撮像タイミングが制御される。
【0092】MRI画像が得られると、制御回路9がメ
カニカルアーム17を制御し、患者にアプリケータ1が
取り付けられる。このとき、強力超音波の焦点7の体内
での位置は、メカニカルアーム17の各所に取り付けら
れたポテンショメータ(図示せず)等から構成されるア
プリケータ位置検出装置15からの信号と、あらかじめ
計測しておいたMRI装置とメカニカルアーム17との
取付位置の情報より制御回路9が計算し、これを記憶す
る。焦点位置7は、CRT10のMRI画像上に表示さ
れる。ここで用いるアプリケータ1はMRIマグネット
内で使用することになるため材料としては磁場を乱さな
いように非磁性体を用いており、また渦電流などで高周
波磁場に影響を与えないように、例えばスリットを入れ
るなどの導電率を低下させるような工夫がなされてい
る。
【0093】次に、前述の治療計画により治療を開始す
る。まず呼気終末時に計画に、決められた治療開始点に
タギングを行うと同時に、治療用超音波の焦点7を該開
始点に一致させ強力超音波の照射を開始する。ここでタ
グは、画像データからタグの位置を検出し易いように、
図18に示すような一点のタグ141を用いた。位置の
検出は例えば画像情報中でもっとも強度の低い点を検出
することで可能である。次に制御回路9はタグが消えな
い程度の時間後(例えば0.8秒後)、再度MRI画像
を撮像する。この時治療対象である腫瘍8が移動してい
ればタグ141と焦点7にズレが生じる。このズレを制
御回路9が検出し、一致させる方向に焦点7を移動さ
せ、再び同一点にタグを付け直す。以後、以上の動作を
継続し、最初の治療点を治療する。この治療点が十分治
療されたら、呼気終末時のタイミングで、当初の治療計
画に基づき第二の治療点にタグを標識する。そして再び
同様の治療を全体の治療終了まで繰り返すことになる。
【0094】前記検出されたタグ141と焦点7のズレ
が所定値以上になった場合、患者の急激な体動や装置の
故障などが考えられるため、制御回路9は治療エネルギ
ーの照射を停止し、モニタあるいは警報音などで操作者
に対し通報する。
【0095】上記実施例では呼吸波形の観測に胸部ベル
トを用いたが、インピーダンス呼吸モニタ等の他の手段
でもかまわない。また呼吸性移動に関してのみ記載した
が、心筋あるいは心臓周囲等への治療の場合は心電同期
で同様の効果が得られる。
【0096】上記実施例では点状のタギングを行ったが
これに限定する物ではなく、3平面の交点でタギング
し、同様の治療を行うことも可能であるし、また治療す
べき腫瘍の輪郭にそってタギングすることで操作者の状
況把握を容易にできる。
【0097】
【発明の効果】以上のように第1発明によれば、強力超
音波を照射して高温加熱治療を行う際に、空間分解能の
良いホットスポットの位置決定ができ、設定されたホッ
トスポットの位置と実際のホットスポットのズレを防ぐ
ことができるため、誤照射や治療漏れ等の危険を低減で
きる。
【0098】また、第2発明によれば、加熱治療におい
て測定された磁気共鳴画像への温度変化による影響を除
外し、熱変性、すなわち治療効果をリアルタイムに判定
することが可能となり、前記治療装置の治療の正確さ、
効率を上げることができる。さらに、第3発明によれ
ば、移動する治療部位を正確にトレースしながら治療を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1発明の一実施例に係る磁気共鳴画像装置
を用いた超音波治療装置の構成を示す図。
【図2】 図1におけるアプリケータの模式を示す図。
【図3】 MRI画像の表示例を示す図。
【図4】 画像の差分に基づくホットスポット計測を用
いた治療例を示す流れ図。
【図5】 画像信号の変化量を観測することに基づくホ
ットスポット計測を用いた治療例を示す流れ図。
【図6】 パターンマッチングによる移動量補正の模式
図。
【図7】 生存率危険領域の表示例を示す模式図。
【図8】 超音波プローブを加えた場合の他の実施例の
構成を示す図。
【図9】 第2発明の一実施例に係る磁気共鳴画像装置
を用いた超音波治療装置の構成を示す図。
【図10】 瞬間的な加熱に伴う温度に対する磁気共鳴
信号の時間的特性を示す図。
【図11】 治療対象と治療計画の一例を示す模式図。
【図12】 図7における各治療位置の治療シーケンス
に伴う温度変化とMRIの撮像トリガとの関係を示す
図。
【図13】 測定磁気共鳴信号の温度及び変性による変
化の空間特性を示す図。
【図14】 温度分布測定及び撮像と超音波照射のタイ
ミング例を示す図。
【図15】 図10の撮像を高速緩和時間測定に置き換
えた場合を示す図。
【図16】 第3発明の一実施例に係る磁気共鳴画像装
置を用いた超音波治療装置の構成を示す図。
【図17】 タギングによる移動量計測の原理を示す
図。
【図18】 MRI画像の表示を示す図。
【符号の説明】
1…アプリケータ 2…超音波振動子 3…患者 4…カップリング液 5…水袋 6…ホットスポット 7…設定焦点 8…腫瘍 9…制御回路 10…CRT 11…位相制御回路 12…駆動回路 13…勾配磁場電源 14…送受信回路 15…アプリケータ位置検出装置 16…コンソール 17…メカニカルアーム 18…静磁場コイル 19…勾配磁場コイル 20…RFコイル 21…テーブル移動装置 22…治療台 23…MRIガントリ 24…超音波入射経路 26…超音波プローブ 25…超音波画像装置 31…シーケンスコントローラ 38…受信部 39…電源(パルス発生用)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 真理子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像診断装置によって収集された被検体
    の画像から得られる情報に基づいて、前記被検体内の照
    射目標を確認し、エネルギー発生手段からのエネルギー
    を前記被検体内の前記照射目標に治療照射する画像診断
    装置を用いた治療装置において、 前記被検体内の第1の画像情報を収集する手段と、前記
    治療照射前にこの治療照射と異なる出力で前記エネルギ
    ーを照射目標に照射する照射手段と、 この照射手段の照射に伴って前記被検体内の第2の画像
    情報を収集する手段と、 前記第1及び第2の画像情報を比較し、温度変化に伴う
    変化分を検出する手段と、この検出する手段のの検出結
    果に基づいて前記被検体を治療する治療手段とを具備す
    ることを特徴とする画像診断装置を用いた治療装置。
  2. 【請求項2】 画像診断装置によって収集された被検体
    の画像から得られる画像情報に基づいて、前記被検体内
    の照射目標を確認し、エネルギー発生手段からのエネル
    ギーを前記被検体内の前記照射目標に治療照射する画像
    診断装置を用いた治療装置において、 予め求められた温度変化に伴う前記画像情報の変化に関
    する情報を記憶する手段と、 前記治療照射前にこの治療照射と異なる出力で前記エネ
    ルギーを前記照射目標に照射する照射手段と、 前記照射手段に伴い前記被検体内の第1の画像情報を収
    集する手段と、 前記予め求められた温度変化に伴う画像情報の変化に関
    する情報に基づいて、前記第1の画像情報から温度変化
    に伴う変化分を検出する手段と、を具備することを特徴
    とする画像診断装置を用いた治療装置。
  3. 【請求項3】 前記異なる出力は照射目標に損傷を与え
    ない程度であることを特徴とする請求項1または2記載
    の画像診断装置を用いた治療装置。
  4. 【請求項4】 前記照射目標に損傷を与えない程度の出
    力は 【数1】 (ただし、Toはエネルギー照射前の温度、ΔT(t) は
    温度変化の時間プロファイル、Ea,Aは組織により異
    なる実験的活性化エネルギー、及び比例定数、Rは気体
    定数、Sは設定された最終的な細胞の生存率)で決まる
    Sが0.9以上であるような温度変化の時間プロファイ
    ルΔT(t) を生成するように設定されることを特徴とす
    る請求項1または2記載の画面診断装置を用いた治療装
    置。
  5. 【請求項5】 画像診断装置によって収集された被検体
    の画像から得られる情報に基づいて、前記被検体内の照
    射目標を認識し、エネルギー発生手段からのエネルギー
    を前記被検体内の前記照射目標に治療照射する画像診断
    装置を用いた治療装置において、 前記エネルギーの照射に基づいて前記照射目標の変性を
    判定し表示する手段と、前記照射に基づいて前記画像診
    断装置が収集する前記画像信号のタイミングを制御する
    手段とからなることを特徴とする画像診断装置を用いた
    治療装置。
  6. 【請求項6】 画像診断装置によって収集された被検体
    の画像から得られる画像情報に基づいて、前記被検体内
    の照射目標を認識し、エネルギー発生手段からのエネル
    ギーを前記被検体内の前記照射目標に治療照射する画像
    診断装置を用いた治療装置において、 前記エネルギーの照射に基づいて前記照射目標の変性を
    判定する手段と、この手段により判定された前記照射目
    標の変性に基づいて前記エネルギー発生手段を制御する
    手段とからなることを特徴とする画像診断装置を用いた
    治療装置。
  7. 【請求項7】 画像診断装置によって収集された被検体
    の画像から得られる情報に基づいて、前記被検体内の照
    射目標を認識し、エネルギー発生手段からのエネルギー
    を前記被検体内の前記照射目標に治療照射する画像診断
    装置を用いた治療装置において、 前記エネルギー発生手段による前記照射目標の温度変化
    に基づく前記画像診断装置によって得られる画像への影
    響を補正する手段とからなることを特徴とする画像診断
    装置を用いた治療装置。
  8. 【請求項8】 画像診断装置によって収集された被検体
    の画像から得られる情報に基づいて、前記被検体内の照
    射目標を認識し、エネルギー発生手段からのエネルギー
    を前記被検体内の前記照射目標に治療照射する画像診断
    装置を用いた治療装置において、 前記エネルギーの前記照射位置を設定する手段と、前記
    被検体内の所定位置を選択的に励起可能なパルスシーケ
    ンスを印加する手段と、前記照射位置と前記被検体内の
    所定位置との位置関係を算出する手段と、この手段によ
    って算出された値に基づいて前記照射位置を再設定する
    手段とからなることを特徴とする画像診断装置を用いた
    治療装置。
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