JPH06315099A - 画質調整回路 - Google Patents
画質調整回路Info
- Publication number
- JPH06315099A JPH06315099A JP10389893A JP10389893A JPH06315099A JP H06315099 A JPH06315099 A JP H06315099A JP 10389893 A JP10389893 A JP 10389893A JP 10389893 A JP10389893 A JP 10389893A JP H06315099 A JPH06315099 A JP H06315099A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- black
- expansion
- transmission amount
- voltage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Picture Signal Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 良好な映像を得ることを可能とする高品質な
画質回路を提供する。 【構成】 黒伸張回路1aは、入力された映像信号の設
定値以下の部分を黒側へ伸張する。入力された映像信号
の直流再生率を直流伝送量補正回路11により補正す
る。黒伸張回路1aの黒ピークホールド用の時定数回路
7の端子の電圧を、設定された範囲以内で変動するよう
にし、時定数回路7端に設定範囲以外の電圧を印加する
ことにより、時定数回路7端を、黒伸張回路1aのON
/OFFスイッチとする。
画質回路を提供する。 【構成】 黒伸張回路1aは、入力された映像信号の設
定値以下の部分を黒側へ伸張する。入力された映像信号
の直流再生率を直流伝送量補正回路11により補正す
る。黒伸張回路1aの黒ピークホールド用の時定数回路
7の端子の電圧を、設定された範囲以内で変動するよう
にし、時定数回路7端に設定範囲以外の電圧を印加する
ことにより、時定数回路7端を、黒伸張回路1aのON
/OFFスイッチとする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばTV信号処理
ICの信号処理回路に係わり、黒伸張回路動作時に直流
伝送量補正回路の直流再生率が所定値以下にならないよ
う調整する画質調整回路に関する。
ICの信号処理回路に係わり、黒伸張回路動作時に直流
伝送量補正回路の直流再生率が所定値以下にならないよ
う調整する画質調整回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より映像信号処理ICには、見た目
の黒の諧調度を上げ、画面のメリハリを付けるための黒
伸張回路と、入力された映像信号の振幅が大きいときに
CRTをドライブするための回路のカットオフ電圧が下
がり、みた目のコントラストが低下するのを補正するた
めの直流伝送量補正回路を採用している。
の黒の諧調度を上げ、画面のメリハリを付けるための黒
伸張回路と、入力された映像信号の振幅が大きいときに
CRTをドライブするための回路のカットオフ電圧が下
がり、みた目のコントラストが低下するのを補正するた
めの直流伝送量補正回路を採用している。
【0003】特に最近では、直流伝送量補正回路の直流
再生率は上記問題を補正する以外にも、例えば、液晶モ
ニタのように、ダイナミックレンジの狭いモニタに対し
て、逆にみた目のコントラストを下げる再生率の設定も
されるようになってきた。再生率は、国もしくは民族の
好みによっても変わるため、通常は両方向の再生率の設
定が可能なシステムとすることが一般的となっている。
ここで、従来例を図3および図2を用いて説明する。
再生率は上記問題を補正する以外にも、例えば、液晶モ
ニタのように、ダイナミックレンジの狭いモニタに対し
て、逆にみた目のコントラストを下げる再生率の設定も
されるようになってきた。再生率は、国もしくは民族の
好みによっても変わるため、通常は両方向の再生率の設
定が可能なシステムとすることが一般的となっている。
ここで、従来例を図3および図2を用いて説明する。
【0004】図3において、前段の回路から出力された
映像信号は、入力INより黒伸張回路1に供給する。黒
伸張回路1は、足し算回路2、黒伸張スタート電圧源
3、黒伸張アンプ4、スイッチ5および黒伸張をON/
OFFするためのON/OFF制御回路6それに時定数
回路7を伴う黒ピークホールド回路8とからなる。
映像信号は、入力INより黒伸張回路1に供給する。黒
伸張回路1は、足し算回路2、黒伸張スタート電圧源
3、黒伸張アンプ4、スイッチ5および黒伸張をON/
OFFするためのON/OFF制御回路6それに時定数
回路7を伴う黒ピークホールド回路8とからなる。
【0005】黒伸張回路1に供給された映像信号は、足
し算回路2を介して信号経路9側に出力する。黒ピーク
ホールド回路8の入力は、足し算回路2の出力に接続さ
れており、黒ピークホールド回路8は、時定数回路7端
に信号経路9にある映像信号の黒ピーク電圧をホールド
する。時定数回路7端にホールドされた黒ピーク電圧
は、黒伸張アンプ4に供給する。黒伸張アンプ4では、
スタート電圧源3と黒ピーク電圧を比較し、ある利得で
映像信号のスタート電圧源3の電圧以下の部分を伸張す
る。その後、足し算回路2で黒伸張された映像信号と黒
伸張回路1に供給された原信号を足し合わせることによ
り、黒伸張された信号を信号経路9に出力する。
し算回路2を介して信号経路9側に出力する。黒ピーク
ホールド回路8の入力は、足し算回路2の出力に接続さ
れており、黒ピークホールド回路8は、時定数回路7端
に信号経路9にある映像信号の黒ピーク電圧をホールド
する。時定数回路7端にホールドされた黒ピーク電圧
は、黒伸張アンプ4に供給する。黒伸張アンプ4では、
スタート電圧源3と黒ピーク電圧を比較し、ある利得で
映像信号のスタート電圧源3の電圧以下の部分を伸張す
る。その後、足し算回路2で黒伸張された映像信号と黒
伸張回路1に供給された原信号を足し合わせることによ
り、黒伸張された信号を信号経路9に出力する。
【0006】ここで、黒伸張回路1に入力された映像信
号が、図2のaのような波形である場合、黒伸張回路1
を通った後の映像信号は、図2のbのようになる。この
ような黒伸張動作によるbの映像信号のα部の伸張ポイ
ント、つまりスタート電圧源3の電圧と黒の伸張率は、
映像信号のAPL(平均画像レベル)により決定される
ことが望ましい。その理由は、ある固定の伸張ポイント
と伸張率で黒伸張を行うと、どのような映像であろうと
もその信号の黒レベルが常に一定の利得で伸張されてし
まい、見た目に違和感を生じるからである。例えば、A
PLが低い信号が固定の黒伸張ポイントから一定利得で
伸張されてしまうと黒ばかりが目立つ極めて不自然な絵
となる。
号が、図2のaのような波形である場合、黒伸張回路1
を通った後の映像信号は、図2のbのようになる。この
ような黒伸張動作によるbの映像信号のα部の伸張ポイ
ント、つまりスタート電圧源3の電圧と黒の伸張率は、
映像信号のAPL(平均画像レベル)により決定される
ことが望ましい。その理由は、ある固定の伸張ポイント
と伸張率で黒伸張を行うと、どのような映像であろうと
もその信号の黒レベルが常に一定の利得で伸張されてし
まい、見た目に違和感を生じるからである。例えば、A
PLが低い信号が固定の黒伸張ポイントから一定利得で
伸張されてしまうと黒ばかりが目立つ極めて不自然な絵
となる。
【0007】APLに応じて黒伸張が動作するシステム
では、図2のaの信号のようにある程度APLの高い信
号が黒伸張回路1に入力されたときに黒伸張動作するス
イッチ5は先に述べたように、黒伸張回路1をオン/オ
フするものであり、閉じているとき黒伸張回路1がオフ
しているとする。このとき信号経路9の映像信号は、黒
伸張回路1に供給される映像信号と全く同じ、つまりa
に示す信号と同じである。
では、図2のaの信号のようにある程度APLの高い信
号が黒伸張回路1に入力されたときに黒伸張動作するス
イッチ5は先に述べたように、黒伸張回路1をオン/オ
フするものであり、閉じているとき黒伸張回路1がオフ
しているとする。このとき信号経路9の映像信号は、黒
伸張回路1に供給される映像信号と全く同じ、つまりa
に示す信号と同じである。
【0008】黒伸張回路1の出力は、スイッチ10を介
して直流伝送量補正回路11に供給する。この補正回路
11は、直流再生率を100%以上とする100%以上
回路11aと100%以下とする100%以下回路11
bより構成されており、これらの回路は、スイッチ10
により選択する。スイッチ10は、スイッチ12により
制御されるスイッチ制御回路13により切り換える。こ
れにより100%以上および以下回路11a,11bの
どちらかが選択されて、図2のc〜fの信号を生成して
出力OUTに出力し、次段の回路に供給する。
して直流伝送量補正回路11に供給する。この補正回路
11は、直流再生率を100%以上とする100%以上
回路11aと100%以下とする100%以下回路11
bより構成されており、これらの回路は、スイッチ10
により選択する。スイッチ10は、スイッチ12により
制御されるスイッチ制御回路13により切り換える。こ
れにより100%以上および以下回路11a,11bの
どちらかが選択されて、図2のc〜fの信号を生成して
出力OUTに出力し、次段の回路に供給する。
【0009】ここで、βは直流伝送量補正パルスと呼ば
れるものである。このパルスはゲートパルスの立つ位置
の映像信号に挿入する。従って、映像信号は図2のc,
dの場合は、この直流伝送量補正パルスの上底でクラン
プされ、e,fの場合は、その直流伝送量補正パルスの
下底でクランプされることとなる。つまり、映像信号の
絵柄部分のペデスタルレベルはc,dの場合には直流伝
送量補正パルスの上底であり、e,fの場合には下底で
ある。上記パルスの振幅は、黒伸張回路1と同様にAP
Lにより決まるものであるため、c,dの場合には直流
再生率はAPLに対し100%以下と定義でき、fの場
合には100%以上と定義できる。
れるものである。このパルスはゲートパルスの立つ位置
の映像信号に挿入する。従って、映像信号は図2のc,
dの場合は、この直流伝送量補正パルスの上底でクラン
プされ、e,fの場合は、その直流伝送量補正パルスの
下底でクランプされることとなる。つまり、映像信号の
絵柄部分のペデスタルレベルはc,dの場合には直流伝
送量補正パルスの上底であり、e,fの場合には下底で
ある。上記パルスの振幅は、黒伸張回路1と同様にAP
Lにより決まるものであるため、c,dの場合には直流
再生率はAPLに対し100%以下と定義でき、fの場
合には100%以上と定義できる。
【0010】以上述べたように、黒伸張回路1と直流伝
送量補正回路11とを組み合わせた高画質回路に対して
は、図2に示すcからfの4種類の信号を生成すること
が可能である。しかし、直流伝送量補正回路11の出力
に、図2のdのような黒レベルを伸張し、さらに直流再
生率が100%以下の信号が出力されると、CRTに映
し出される映像は、黒つぶれを起こしたものとなる。つ
まり、図3のスイッチ5,10の設定を間違えると今述
べたような弊害が発生する。黒つぶれのない良好な映像
を得るためには、図2のdのような信号を発生する、ス
イッチ5,10の設定を避けなければならない。逆に、
図2のc,e,fのような信号を作るために、スイッチ
5,10を制御し、かつdのような信号とならないこと
が必要となり、スイッチ5,10の設定は煩雑でかつ慎
重さが要求される。
送量補正回路11とを組み合わせた高画質回路に対して
は、図2に示すcからfの4種類の信号を生成すること
が可能である。しかし、直流伝送量補正回路11の出力
に、図2のdのような黒レベルを伸張し、さらに直流再
生率が100%以下の信号が出力されると、CRTに映
し出される映像は、黒つぶれを起こしたものとなる。つ
まり、図3のスイッチ5,10の設定を間違えると今述
べたような弊害が発生する。黒つぶれのない良好な映像
を得るためには、図2のdのような信号を発生する、ス
イッチ5,10の設定を避けなければならない。逆に、
図2のc,e,fのような信号を作るために、スイッチ
5,10を制御し、かつdのような信号とならないこと
が必要となり、スイッチ5,10の設定は煩雑でかつ慎
重さが要求される。
【0011】ここで、スイッチ5,10は、バスライン
制御によるスイッチとすることも当然考えられる。上記
したバス制御でないシステムをIC化として考えた場合
は、スイッチ5,10のためのピンを当然必要とし、I
C内部には上記ピンの情報を黒伸張回路1のON/OF
Fおよび直流再生率の切り換えの情報として変換するた
めのON/OFF制御回路6,スイッチ制御回路13が
必要となる。またバス制御の場合は、バス制御のための
スレーブおよびそれに付随するインターフェイス回路が
必要となる。
制御によるスイッチとすることも当然考えられる。上記
したバス制御でないシステムをIC化として考えた場合
は、スイッチ5,10のためのピンを当然必要とし、I
C内部には上記ピンの情報を黒伸張回路1のON/OF
Fおよび直流再生率の切り換えの情報として変換するた
めのON/OFF制御回路6,スイッチ制御回路13が
必要となる。またバス制御の場合は、バス制御のための
スレーブおよびそれに付随するインターフェイス回路が
必要となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の、黒伸
張回路と直流伝送量補正回路を各々独立に制御する画質
調整回路は、その設定の仕方によっては黒つぶれと言う
弊害を生じるばかりか、その制御も煩雑でICのピンは
少なくとも2ピン確保し、さらに回路規模も大きくなる
などの問題があった。
張回路と直流伝送量補正回路を各々独立に制御する画質
調整回路は、その設定の仕方によっては黒つぶれと言う
弊害を生じるばかりか、その制御も煩雑でICのピンは
少なくとも2ピン確保し、さらに回路規模も大きくなる
などの問題があった。
【0013】この発明は、良好な映像を得ることを可能
とする高品質な画質回路を提供することを目的とする。
とする高品質な画質回路を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために、入力される信号のある設定値以下の部分
を黒側へ伸張する黒伸張回路と、前記入力信号の直流再
生率を補正するための直流伝送量補正回路とを有するT
V映像信号処理の画質回路において、前記黒伸張回路の
黒ピークホールド端子の電圧を、設定された範囲以内で
変動するようにし、前記黒ピークホールド端子に前記設
定範囲以外の電圧を印加することにより、該黒ピークホ
ールド端子を、前記黒伸張回路のON/OFFスイッチ
として用いることを特徴とする。
成するために、入力される信号のある設定値以下の部分
を黒側へ伸張する黒伸張回路と、前記入力信号の直流再
生率を補正するための直流伝送量補正回路とを有するT
V映像信号処理の画質回路において、前記黒伸張回路の
黒ピークホールド端子の電圧を、設定された範囲以内で
変動するようにし、前記黒ピークホールド端子に前記設
定範囲以外の電圧を印加することにより、該黒ピークホ
ールド端子を、前記黒伸張回路のON/OFFスイッチ
として用いることを特徴とする。
【0015】
【作用】上記した手段により、黒伸張回路の黒ピークホ
ールド端子を、黒伸張回路のON/OFF制御端子およ
び直流伝送量補正回路の直流再生率の切り換えスイッチ
として用いることができるようにしたため、黒つぶれの
ない良好な映像信号を再生することができる。
ールド端子を、黒伸張回路のON/OFF制御端子およ
び直流伝送量補正回路の直流再生率の切り換えスイッチ
として用いることができるようにしたため、黒つぶれの
ない良好な映像信号を再生することができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
しながら詳細に説明する。図1は、この発明の一実施例
を示す回路構成図である。図3と同一部分には、同一符
号を付して説明する。
しながら詳細に説明する。図1は、この発明の一実施例
を示す回路構成図である。図3と同一部分には、同一符
号を付して説明する。
【0017】この実施例は、図3の黒伸張回路1を、黒
伸張アンプ4を制御するスイッチ5および黒伸張をON
/OFFするためのON/OFF制御回路6の部分を、
電圧源20よりスイッチ21を介して時定数回路7端と
黒ピークホールド回路8に接続して黒伸張回路1aと
し、また直流再生率を100%以上とする100%以上
回路11aと、100%以下とする100%以下回路1
1bを選択するスイッチ制御回路13aを、時定数回路
7端と黒ピークホールド回路8に接続したものである。
伸張アンプ4を制御するスイッチ5および黒伸張をON
/OFFするためのON/OFF制御回路6の部分を、
電圧源20よりスイッチ21を介して時定数回路7端と
黒ピークホールド回路8に接続して黒伸張回路1aと
し、また直流再生率を100%以上とする100%以上
回路11aと、100%以下とする100%以下回路1
1bを選択するスイッチ制御回路13aを、時定数回路
7端と黒ピークホールド回路8に接続したものである。
【0018】黒のピークがホールドされた時定数回路7
端の電圧は、スイッチ制御回路13a内にあるクリップ
回路で制限している。時定数回路7端の電圧は、このク
リップ回路の上下のクリップ電圧範囲で変化し、この電
圧範囲で黒伸張利得を得られるように黒伸張アンプ8の
利得を高くするなど黒伸張ループの制御感度を高く設定
する。クリップ電圧範囲は任意であり必要とする電圧に
設定すれば良く、それに伴い黒伸張ループの制御感度を
必要な感度に設定しさえすれば良い。
端の電圧は、スイッチ制御回路13a内にあるクリップ
回路で制限している。時定数回路7端の電圧は、このク
リップ回路の上下のクリップ電圧範囲で変化し、この電
圧範囲で黒伸張利得を得られるように黒伸張アンプ8の
利得を高くするなど黒伸張ループの制御感度を高く設定
する。クリップ電圧範囲は任意であり必要とする電圧に
設定すれば良く、それに伴い黒伸張ループの制御感度を
必要な感度に設定しさえすれば良い。
【0019】このように、黒伸張は黒ピークホールド時
定数回路7端の電圧範囲で動作し、必要とする伸張率を
確保する。この実施例では、黒伸張動作時に黒伸張率が
高くなると黒ピークホールド電圧が下がるような設定と
している。以上の条件で、黒伸張と直流伝送量補正の関
係に付いて以下に述べる。
定数回路7端の電圧範囲で動作し、必要とする伸張率を
確保する。この実施例では、黒伸張動作時に黒伸張率が
高くなると黒ピークホールド電圧が下がるような設定と
している。以上の条件で、黒伸張と直流伝送量補正の関
係に付いて以下に述べる。
【0020】ここで、入力INに到来した図2のaの映
像信号を、黒伸張回路1aに入力する。黒伸張動作時に
は、黒ピークホールド用の時定数回路7端のスイッチ制
御回路13a内のクリップ回路の上側クリップ電圧より
も低い電圧で動作する。このときスイッチ10を100
%以上回路11a側に切り換えるように予め設定してお
く。これにより、直流伝送量補正回路11の直流再生率
が100%となる。このとき信号経路9には、図2のb
の信号を出力する。直流伝送量補正回路11の直流再生
率は、100%となっているので、出力OUTには図2
のfの映像信号か出力されることになる。このように黒
伸張が働いたときは強制的に直流再生率が100%以上
となるので、黒つぶれの発生はない。
像信号を、黒伸張回路1aに入力する。黒伸張動作時に
は、黒ピークホールド用の時定数回路7端のスイッチ制
御回路13a内のクリップ回路の上側クリップ電圧より
も低い電圧で動作する。このときスイッチ10を100
%以上回路11a側に切り換えるように予め設定してお
く。これにより、直流伝送量補正回路11の直流再生率
が100%となる。このとき信号経路9には、図2のb
の信号を出力する。直流伝送量補正回路11の直流再生
率は、100%となっているので、出力OUTには図2
のfの映像信号か出力されることになる。このように黒
伸張が働いたときは強制的に直流再生率が100%以上
となるので、黒つぶれの発生はない。
【0021】ここで、黒伸張回路1aに入力される信号
のAPLが低いと時定数回路7端の電圧は、スイッチ制
御回路13a内のクリップ回路の上側電圧近くまで上昇
する。このときスイッチ10の切換え状態が不安定とな
ることがあり得るが、黒伸張率も、直流再生率もAPL
に応じて変化することから、従来例で述べた理由により
元々APLが低い信号では、黒伸張動作せず、黒伸張率
はほぼ0となり、直流再生率も100%、つまり図2の
パルスβの振幅も0となるため、黒つぶれが発生するこ
とはない。
のAPLが低いと時定数回路7端の電圧は、スイッチ制
御回路13a内のクリップ回路の上側電圧近くまで上昇
する。このときスイッチ10の切換え状態が不安定とな
ることがあり得るが、黒伸張率も、直流再生率もAPL
に応じて変化することから、従来例で述べた理由により
元々APLが低い信号では、黒伸張動作せず、黒伸張率
はほぼ0となり、直流再生率も100%、つまり図2の
パルスβの振幅も0となるため、黒つぶれが発生するこ
とはない。
【0022】逆に、黒伸張回路1aは時定数回路7の端
子電圧が、スイッチ制御回路13a内のクリップ回路の
上側クリップ電圧より低いところで動作するので、電圧
源20に接続されたスイッチ21をONし、時定数回路
7の端子をスイッチ制御回路13a内のクリップ回路の
上側電圧より高くすることで黒伸張しなくなる。つまり
黒伸張率は0となる。このとき先の条件からスイッチ制
御回路13aは、スイィチ10を100%以下回路11
b側に接続するよう働くので、直流再生率は100%以
下となる。その結果、信号経路9には入力INに入力さ
れた信号と同じ信号である図2のaの信号を出力する。
さらに、直流再生率は100%以下となるため、出力O
UTには、図2のcの映像信号を出力する。
子電圧が、スイッチ制御回路13a内のクリップ回路の
上側クリップ電圧より低いところで動作するので、電圧
源20に接続されたスイッチ21をONし、時定数回路
7の端子をスイッチ制御回路13a内のクリップ回路の
上側電圧より高くすることで黒伸張しなくなる。つまり
黒伸張率は0となる。このとき先の条件からスイッチ制
御回路13aは、スイィチ10を100%以下回路11
b側に接続するよう働くので、直流再生率は100%以
下となる。その結果、信号経路9には入力INに入力さ
れた信号と同じ信号である図2のaの信号を出力する。
さらに、直流再生率は100%以下となるため、出力O
UTには、図2のcの映像信号を出力する。
【0023】この実施例では、黒ピークホールドの時定
数回路7の一端を黒伸張回路1aのON/OFFスイッ
チと直流伝送量補正回路11の直流再生率切換スイッチ
を兼用したことから、クリップ回路を追加するだけの簡
単な回路構成でICピンもしくは、バス制御を行った場
合の煩雑な回路を削減できる。さらに黒ピークホールド
端子のみで黒伸張ON/OFFと直流再生率を設定でき
るようになるため、黒伸張と直流再生率の設定が簡素化
できるとともに、黒つぶれを起こすことがなく良好な映
像信号の再生が可能となる。
数回路7の一端を黒伸張回路1aのON/OFFスイッ
チと直流伝送量補正回路11の直流再生率切換スイッチ
を兼用したことから、クリップ回路を追加するだけの簡
単な回路構成でICピンもしくは、バス制御を行った場
合の煩雑な回路を削減できる。さらに黒ピークホールド
端子のみで黒伸張ON/OFFと直流再生率を設定でき
るようになるため、黒伸張と直流再生率の設定が簡素化
できるとともに、黒つぶれを起こすことがなく良好な映
像信号の再生が可能となる。
【0024】この発明は、上記した実施例に限らずたと
えば、電圧源20は、ICの電源と同じものでよい。ま
た、黒伸張回路1aをOFFするために、電圧源20を
スイッチ制御回路13a内のクリップ回路の上側のクリ
ップレベルより高い電圧としたが、スイッチ制御回路1
3aおよびスイッチ制御回路13a内のクリップ回路の
構成の仕方によりスイッチ21をクリップ回路の下側の
クリップレベルより低い電圧源、例えば対接地に接続し
て黒伸張回路1aのOFFと直流再生率の関係を黒つぶ
れを発生することのない関係に設定することも可能であ
る。
えば、電圧源20は、ICの電源と同じものでよい。ま
た、黒伸張回路1aをOFFするために、電圧源20を
スイッチ制御回路13a内のクリップ回路の上側のクリ
ップレベルより高い電圧としたが、スイッチ制御回路1
3aおよびスイッチ制御回路13a内のクリップ回路の
構成の仕方によりスイッチ21をクリップ回路の下側の
クリップレベルより低い電圧源、例えば対接地に接続し
て黒伸張回路1aのOFFと直流再生率の関係を黒つぶ
れを発生することのない関係に設定することも可能であ
る。
【0025】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明の画質調整回
路によれば、黒伸張回路のON/OFFと直流再生率の
切り換えを、黒ピークホールド端子で行うことで、黒伸
張回路のON/OFFと直流再生率の切り換えを各々独
立に制御するためのスイッチを必要とせず、さらに黒伸
張回路の制御と直流再生率の制御は、常に一方向の設定
とすることにより、黒つぶれのない良好な映像信号を得
ることができる。
路によれば、黒伸張回路のON/OFFと直流再生率の
切り換えを、黒ピークホールド端子で行うことで、黒伸
張回路のON/OFFと直流再生率の切り換えを各々独
立に制御するためのスイッチを必要とせず、さらに黒伸
張回路の制御と直流再生率の制御は、常に一方向の設定
とすることにより、黒つぶれのない良好な映像信号を得
ることができる。
【図1】この発明の一実施例を説明するための回路構成
図。
図。
【図2】図1の動作を説明するための信号波形図。
【図3】従来の画質調整回路の説明するための回路構成
図。
図。
1a…黒伸張回路、2…足し算回路、3…黒伸張スター
ト電圧源、4…黒伸張アンプ、7…時定数回路、8…黒
ピークホールド回路、9、21…スイッチ、11…直流
伝送量補正回路、11a…100%以上回路、11b…
100%以下回路、20…電圧源。
ト電圧源、4…黒伸張アンプ、7…時定数回路、8…黒
ピークホールド回路、9、21…スイッチ、11…直流
伝送量補正回路、11a…100%以上回路、11b…
100%以下回路、20…電圧源。
Claims (3)
- 【請求項1】 入力される信号のある設定値以下の部分
を黒側へ伸張する黒伸張回路と、前記入力信号の直流再
生率を補正するための直流伝送量補正回路とを有するT
V映像信号処理回路において、 前記黒伸張回路の黒ピークホールド端子の電圧を、設定
された範囲以内で変動するようにし、 前記黒ピークホールド端子に前記設定範囲以外の電圧を
印加することにより、該黒ピークホールド端子を、前記
黒伸張回路のON/OFFスイッチとして用いることを
特徴とする画質調整回路。 - 【請求項2】 前記黒ピークホールド端子を直流伝送量
補正回路の直流再生率の切り換え端子として兼用し、黒
伸張回路のON/OFF制御と直流伝送量補正回路の直
流再生率の切り換え制御を同時に行うことを特徴とする
請求項1記載の画質調整回路。 - 【請求項3】 前記黒伸張回路のピークホールド端子を
黒伸張回路のON/OFF制御と直流伝送量補正回路の
直流再生率切り換え端子として兼用し、黒伸張回路と直
流伝送量補正回路を組み合わせた制御の間違いをなくし
て良好な映像信号の再生を行うことのできる請求項1記
載の画質調整回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10389893A JPH06315099A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 画質調整回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10389893A JPH06315099A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 画質調整回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06315099A true JPH06315099A (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=14366247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10389893A Pending JPH06315099A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 画質調整回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06315099A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7876301B2 (en) | 2002-08-22 | 2011-01-25 | Hitachi, Ltd. | Image displaying method, image displaying device, and contrast-adjusting circuit for use therewith |
-
1993
- 1993-04-30 JP JP10389893A patent/JPH06315099A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7876301B2 (en) | 2002-08-22 | 2011-01-25 | Hitachi, Ltd. | Image displaying method, image displaying device, and contrast-adjusting circuit for use therewith |
US7898557B2 (en) | 2002-08-22 | 2011-03-01 | Hitachi, Ltd. | Image displaying method, image displaying device, and contrast-adjusting circuit for use therewith |
US8120560B2 (en) | 2002-08-22 | 2012-02-21 | Hitachi, Ltd. | Image displaying method, image displaying device, and contrast-adjusting circuit for use therewith |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0646258A (ja) | 映像信号のノイズ低減装置 | |
JPH06209439A (ja) | テレビジョン受信機 | |
JPS6096081A (ja) | 画像再生装置の電流変更装置 | |
EP0467602A2 (en) | Contrast corrector for video signal | |
JPH0213991B2 (ja) | ||
JPH06315099A (ja) | 画質調整回路 | |
US5748259A (en) | Screen size control circuit according to a power on or off condition of a television | |
JPH10136230A (ja) | 映像表示装置 | |
JP2551389B2 (ja) | テレビジョン受像機 | |
JP2001136411A (ja) | 映像信号処理回路 | |
JPS5931913B2 (ja) | テレビジヨン受像機 | |
JPH05115052A (ja) | ピーク輝度伸長回路 | |
JP2551388B2 (ja) | 映像の黒レベル再生回路 | |
JP2624191B2 (ja) | 映像の黒レベル再生方法及び回路 | |
JPH04127680A (ja) | テレビジョン受像機 | |
JPH04229775A (ja) | 複合ビデオ信号中の歪んだ同期パルス成分を補正する装置 | |
JPH04265075A (ja) | 黒レベル補正回路 | |
JPH11196356A (ja) | シェーディング補正回路 | |
JP2888268B2 (ja) | ディスプレイ装置 | |
KR100208691B1 (ko) | 핀쿠션 일그러짐 보정방법 및 이를 수행하기 위한 장치 | |
JPS61210769A (ja) | 映像再生装置 | |
JPH03268579A (ja) | 垂直ブランキングパルス補正回路 | |
JPH09247487A (ja) | オートスキャン映像表示装置 | |
JPH0691624B2 (ja) | 直流再生回路 | |
JPH06189221A (ja) | 映像の黒レベル再生装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000919 |