JPH06314745A - 金属膜の加工方法 - Google Patents

金属膜の加工方法

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JPH06314745A
JPH06314745A JP10236593A JP10236593A JPH06314745A JP H06314745 A JPH06314745 A JP H06314745A JP 10236593 A JP10236593 A JP 10236593A JP 10236593 A JP10236593 A JP 10236593A JP H06314745 A JPH06314745 A JP H06314745A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
metal film
irradiated
laser beam
processing method
Prior art date
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Pending
Application number
JP10236593A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Maeda
宏 前田
Hideyuki Imura
秀之 井村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10236593A priority Critical patent/JPH06314745A/ja
Publication of JPH06314745A publication Critical patent/JPH06314745A/ja
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  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の方法は絶縁物を介した金属膜どうし
をレーザ光線を用いて電気的に接続するための加工方法
に関するもので、接続抵抗を低抵抗で、かつ、安定性よ
く再現することができる加工方法を提供することを目的
とする。 【構成】 波長1.06μmを有し、半価幅20ナノ秒
以上のパルス幅のレーザ光線を用いることを特徴とし、
さらに、レーザが照射される箇所を中心として、少なく
ともレーザ光線の照射面積の2倍の面積で、かつ、表面
より少なくとも1mm以上の空間領域が1ppm以下の
酸素濃度雰囲気状態に保ちつつ、レーザを照射させるこ
とを特徴とした加工方法であり、さらに、透明基板上に
形成された構成物に対して透明基板側よりレーザ光線を
照射することを特徴とした、金属膜どうしを電気的に短
絡させる加工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁物を介した金属膜
を電気的に短絡するための金属膜の加工方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体、液晶デバイスなど、電子
デバイスは薄膜を利用したものが多い。レーザ光線を利
用した薄膜の加工技術、とくに、電気的に短絡させる加
工は、これら電子デバイスの付加価値を増し、かつ、コ
ストとしても利点を得ることができる技術として最も注
目されている。
【0003】図4は従来の電気的に短絡させるための加
工方法を示している。第1の金属膜13と、その上部に
形成された絶縁膜12とこれを挟む第2の金属膜11を
具備した絶縁基板14からなる電子デバイスは、初期的
には前記金属膜11と13は絶縁を保っている。この電
子デバイスに対して、光励起YAGレーザ光線15を表
面の金属膜11の方向から照射することによって、前記
絶縁膜12を破壊し、前記金属膜11と13を溶融する
ことにより電気的に接続させる方式は良く知られてい
る。ここで、レーザ光線は、微小部分の加工精度、出力
エネルギーの安定性の利点から、単モードの光励起イッ
トリウム・アルミニュウム・ガーネット(YAG)レー
ザがよく用いられる。このレーザ光線の波長は第1高調
波で1.06μmである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術のごと
く、無作為にレーザ光線を照射し、短絡部を形成した場
合、その接続抵抗は数Ωから数キロΩまでばらつく。こ
の接続抵抗のばらつきの原因の一つは、レーザ光線を照
射した部分の断面構造が、図4の矢印Bの要部拡大図で
ある図5に示すように、加工壁面が膜面に対して垂直に
なっているため、本来、金属膜11と13を短絡すべき
溶融金属18が、加工壁面を覆いにくい構造となってい
る。そこで、低抵抗の接続を得るためには、短絡したい
領域で複数ケ所レーザ光線を照射することによって、複
数ケ所の接続部分を設け、接続抵抗を電気的に問題の無
いレベルを得ている。
【0005】以上述べたように複数のレーザ照射を行う
ことは、作業効率が悪く、製造工数がかかり、最終的に
コスト高となる。また、複数のレーザ照射箇所を設ける
ことは、デバイスの集積化を妨げている。
【0006】そこで本発明の方式は、金属間の接続抵抗
をきわめて低く、かつ、安定して得られる加工方法を提
供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の金属膜の加工方法は、波長1.06μmを有
したYAGレーザ光線が、半価幅20ナノ秒以上のパル
ス幅のレーザ光線を照射することにより、前記金属膜ど
うしを電気的に短絡させることができる加工方法であ
る。また、金属どうしを電気的に接続させるためにレー
ザが照射される箇所を中心として、少なくともレーザ光
線の照射面積の2倍の面積で、かつ、表面より少なくと
も1mm以上の空間領域が1ppm以下の酸素濃度雰囲
気状態に保ちつつ、レーザを照射させる加工方法であ
る。さらに、2つの金属膜と絶縁膜からなる構造が透明
基板上に形成された構成物に対して透明基板側よりレー
ザ光線を照射し、電気的に短絡させる加工方法である。
【0008】
【作用】前記のように実施された加工方法では、接続抵
抗を数Ω以下の低抵抗で、しかも、安定して実現でき
る。また、これによって、加工工数の削減、電気的性能
を飛躍的に向上することができた。
【0009】
【実施例】以下本発明の方法の実施例について説明す
る。図1本発明の一実施例を説明するための概念図であ
る。図2は本発明の実施例により得られた接続部の抵抗
を示すグラフである。
【0010】まず、図1の説明をする。ガラス基板4上
に膜厚200nmからなるアルミニウム膜3と、層間絶
縁物2にプラズマCVDによって成膜された400nm
の膜厚をもつ窒化珪素とその上部に膜厚200nmのア
ルミニウム膜1から構成された電子デバイスに光励起Y
AGレーザを用いて電気的に短絡させる加工をおこなっ
た。
【0011】まず、本発明のレーザ光線について述べ
る。図2は光励起YAGレーザのパルス幅と接続抵抗の
関係を示すものである。ここでパルス幅は半価幅と定義
する。レーザの波長は1.06μmである。また、接続
抵抗は図1に示す構成の電子デバイスを用い、レーザ光
線を5’に示すように表面のアルミニウム膜1側から1
箇所のみ照射し、下層のアルミニウム膜3との接続抵抗
を測定した。この図2からわかるように、パルス幅と接
続抵抗の相関があることが明かである。しかも、パルス
幅が20ナノ秒以上で最小値をとり、かつ接続抵抗のば
らつきも小さい。すなわち、低抵抗で安定した接続を行
うためには20ナノ秒以上のパルス幅が必要である。な
お、レーザ出力パワーは膜構成、膜質によって、加工精
度の観点から最適条件にすることは言うまでもない。
【0012】次に、本発明の他の方法について述べる。
図1に示す構成をもつ電子デバイスにレーザ光線を5’
に示す方向から照射する際に、この照射位置にノズル6
より不活性ガスであるアルゴンガス7を吹き付け、照射
位置周辺の面積が約レーザ光線の直径の2倍の面積と厚
み1mmの空間を酸素濃度1ppm以下となるようにガ
ス量を調整したところ、その接続抵抗が100箇所中全
て中1Ωから4Ω以下に抑えることができた。レーザが
照射される領域を低酸素濃度にすることによって、溶融
したアルミニウムの酸化を抑え、接続抵抗をさらに安定
化した。
【0013】なお、上記不活性ガスは窒素ガスでもよ
く、真空中で加工してもよい。さらに本発明の他の方法
を説明する。図1に示す構成をもつ電子デバイスにレー
ザ光線を5に示すガラス基板4の方向から照射した。図
3はそのときの図1の矢印Aの部分を拡大した加工形状
の断面図である。形状がすり鉢状になっており、溶融し
たアルミニウム膜8は絶縁層を容易にカバーしている。
これにより、その接続抵抗が100箇所中全て中1Ωか
ら4Ω以下に抑えることができた。
【0014】なお、上記ガラス基板は樹脂製の透明絶縁
材料でもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明の金属膜の加工方法によって、1
つの接続箇所につき、1回のレーザ照射を行うことで十
分な低い接続抵抗が得られ、作業効率が飛躍的に改善さ
れ、製造工数が約50%削減できた。これにより、コス
トの削減が可能となった。さらに、レーザ照射面積を約
50%にでき、デバイスの集積化が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の加工方法を示す概念図
【図2】本発明の一実施例のレーザ・パルス幅と接続抵
抗の相関を示すグラフ
【図3】本発明の一実施例の加工方法を示す図1におけ
るレーザ光線よる加工部分の断面形状の要部拡大図
【図4】従来の加工方法を示す概念図
【図5】従来の加工方法を示す図4におけるレーザ光線
よる加工部分の断面形状の要部拡大図
【符号の説明】
1 アルミニウム膜 2 窒化珪素膜 3 アルミニウム膜 4 ガラス基板 5 光励起YAGレーザ光線 6 ノズル 7 アルゴンガス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】膜厚2μm以下の絶縁物を挟む複数の金属
    を、波長1.06μmを有し、半価幅20ナノ秒以上の
    パルス幅のレーザ光線を照射することにより、前記金属
    膜どうしを電気的に短絡させることを特徴とした金属膜
    の加工方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の金属どうしを電気的に接続
    させるためにレーザが照射される箇所を中心として、少
    なくともレーザ光線の照射面積の2倍の面積で、かつ、
    表面より少なくとも1mm以上の空間領域が1ppm以
    下の酸素濃度雰囲気状態に保ちつつ、レーザを照射させ
    ることを特徴とした金属膜の加工方法。
  3. 【請求項3】透明基板上に形成された請求項1記載の絶
    縁物を挟む複数の金属に対して透明基板側よりレーザ光
    線を照射し、前記金属膜どうしを電気的に短絡させるこ
    とを特徴とした金属膜の加工方法。
  4. 【請求項4】絶縁物を挟む金属膜の少なくとも一方が2
    00nm以上のアルミニュウムであることを特徴とした
    請求項1記載の金属膜の加工方法。
JP10236593A 1993-04-28 1993-04-28 金属膜の加工方法 Pending JPH06314745A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100950677B1 (ko) * 2003-04-04 2010-03-31 주식회사 동진쎄미켐 반도체 소자의 저항을 감소시키기 위한 방법 및 반도체제조장치
JP2012109582A (ja) * 2011-12-20 2012-06-07 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の作製方法及び表示装置の作製方法
WO2022118517A1 (ja) * 2020-12-01 2022-06-09 株式会社ブイ・テクノロジー 導電部の製造方法、導電部を含む電子部品の製造方法、導電部を含む電子部品を組み立てた製品の製造方法、導電部、導電部を有する電子部品、導電部を含む電子部品を組み込んだ製品

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WO2022118517A1 (ja) * 2020-12-01 2022-06-09 株式会社ブイ・テクノロジー 導電部の製造方法、導電部を含む電子部品の製造方法、導電部を含む電子部品を組み立てた製品の製造方法、導電部、導電部を有する電子部品、導電部を含む電子部品を組み込んだ製品

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