JPH0631375B2 - グリース組成物 - Google Patents

グリース組成物

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JPH0631375B2
JPH0631375B2 JP60025576A JP2557685A JPH0631375B2 JP H0631375 B2 JPH0631375 B2 JP H0631375B2 JP 60025576 A JP60025576 A JP 60025576A JP 2557685 A JP2557685 A JP 2557685A JP H0631375 B2 JPH0631375 B2 JP H0631375B2
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mixture
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致之 早野
慎一郎 細矢
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Cosmo Oil Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は潤滑寿命の長いグリース組成物に関するもので
ある。
近年、機械技術の進歩は著しく、機械装置は小型軽量化
され、回転の高速化が進められ、従来に増してベアリン
グ、ギヤ等の機械部分は高温となる傾向にある。
さらに、最近では省資源、省力化の観点等から、これら
機械装置はメンテナンスフリー化される方向にあり、こ
れらの潤滑に供されるグリースには高温で従来にも増し
て寿命の長い、すなわち高温長寿命グリースが要求され
るようになつてきた。本発明はこれらの課題に応えるも
のである。
(従来の技術) 現在市場にでているグリースは金属石けん系グリースが
大部分を占めており、その中で耐熱万能グリースといわ
れているリチウム石けん系グリースにしても滴点が20
0℃位であり、150℃以上の高温条件下では使用に耐
えない。高温下でも使用可能なグリースとしてコンプレ
ツクス石けん系グリース、テレフタラメート系グリー
ス、クレイ系グリース、ウレア系グリース等があるが、
各々欠点を有し十分に満足されていない。たとえば、ア
ルミニウムコンプレツクスグリースは、高滴点で耐熱性
を有しているが、長時間高温下におかれるとグリース構
造が破壊され長期使用に耐えない。テレフタラメート系
グリースは油分離が大きいため、高温寿命がそれ程長く
ない。クレイ系グリースは高温下長時間での潤滑性に欠
点があり、ウレア系グリースは高温下効果現象をおこし
十分な寿命が得られない等の欠点がある。
(解決しようとする問題点) 本発明者らは、かかる観点から鋭意研究した結果、増稠
剤としてN−置換テレフタラミン酸金属塩又はN−置換
イソフタラミン酸金属塩とポリウレアとを含有するグリ
ース組成物が高温下安定でかつ長寿命であることを見い
出し、本発明の高温長寿命グリース組成物の完成にいた
つた。
従つて、本発明の目的は高温下でも長い寿命を有するグ
リース組成物を与えることである。
(問題点を解決するための手段) すなわち、本発明の要旨は、N−置換テレフタラミン酸
金属塩又はN−置換イソフタラミン酸金属塩3〜97重
量%とポリウレア97〜3重量%とを含有する増稠剤を
組成物総量の3〜40重量%含有することを特徴とする
グリース組成物に存する。
本発明のグリース組成物は、好ましくはN−置換テレフ
タラミン酸金属塩またはN−置換イソフタラミン酸金属
塩3〜97重量%とポリウレア97〜3重量%とからな
る増稠剤をグリース組成物総量の3〜40重量%含有す
るものである。
本発明においてグリース増稠剤として使用されるN−置
換テレフタラミン酸金属塩は次の一般式(I)で、またN
−置換イソフタラミン酸金属塩は一般式(II)で表わされ
る。
両式中窒素原子に結合した置換基R1およびR2は直鎖、分
岐鎖又は環式の飽和又は不飽和の1価の炭化水素基であ
り、Mは金属であり、nは金属の原子価数に等しい数で
ある。置換基R1およびR2が直鎖又は分岐鎖炭化水素基の
場合は炭素数10〜32のものであり、好ましくは12
〜22のものであり、環式基の場合は炭素数6〜28も
のであり、好ましくは7〜22のものである。炭素数が
これら最大範囲の下限より少ない当該増稠剤では基油に
分散しにくいし、基油が分離する傾向が生ずる。又、炭
素数が上限を越えた増稠剤は工業上非実用的である。置
換基R1、R2の例としてはデシル基、テトラデシル基、ヘ
キサデシル基、オクタデシル基、シクロヘキシル基、ベ
ンジル基、フエニル基、トリル基、ブチルフエニル基な
どがあげられる。金属Mとしては周期律表I、II、III
及びIV族の金属たとえばリチウム、カリウム、ナトリウ
ム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、亜鉛、アル
ミニウム、鉛などがある。特に好ましいのはナトリウ
ム、バリウム、リチウム、カリウムであり、なかでもナ
トリウムが最も実用的である。
N−置換テレフタラミン酸金属塩(I)としては、たとえ
ば、N−デシルテレフタラミン酸ナトリウム、N−テト
ラデシルテレフタラミン酸ナトリウム、N−ヘキサデシ
ルテレフタラミン酸ナトリウム、N−オクタデシルテレ
フタラミン酸ナトリウム、N−フエニルテレフタラミン
酸ナトリウム、N−トリルテレフタラミン酸ナトリウ
ム、N−ブチルフエニルテレフタラミン酸ナトリウム、
N−ヘキサデシルテレフタラミン酸カリウム、N−オク
タデシルテレフタラミン酸カリウム、N−ヘキサデシル
テレフタラミン酸リチウム、N−オクタデシルテレフタ
ラミン酸リチウム、ジ(N−オクタデシルテレフタラミ
ン酸)バリウム、ジ(N−トリルテレフタラミン酸)バ
リウム等があげられる。又N−置換イソフタラミン酸金
属塩(II)としては、たとえばN−テトラデシルイソフタ
ラミン酸ナトリウム、N−オクタデシルイソフタラミン
酸ナトリウム、N−トリルイソフタラミン酸ナトリウ
ム、N−オクタデシルイソフタラミン酸カリウム、N−
オクタデシルイソフタラミン酸リチウム、ジ(N−オク
タデシルイソフタラミン酸)バリウムなどである。最も
好ましい増稠剤は、窒素原子に炭素数12〜22の脂肪
族炭化水素基の結合したN−置換テレフタラミン酸金属
塩である。N−置換テレフタラミン酸金属塩とN−置換
イソフタラミン酸金属塩とを併用してもよい。
又、もう一方のグリース増稠剤として使用されるポリウ
レアは次の一般式(III)で表わされる。
上式中xは0〜3の整数で、R4、R5は1〜30個の炭素
原子を有する1価の炭化水素基であり、R3、R6は1〜3
0個の炭素原子を有する2価の炭化水素基である。R4
よびR5は同一でも同一でなくてもよい。
さらに望ましくはxは0または1の整数で、R4、R5は6
〜22個の炭素原子を有する1価の炭化水素基であり、
R3、R6は6〜15個の炭素原子を有する2価の炭化水素
基である。
これらの炭化水素基R3、R4、R5、R6は脂肪族炭化水素
基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基またはそれら
の組合せであつてもよい。基R4、R5の例としてはヘキシ
ル基、オクチル基、デシル基、テトラデシル基、ヘキサ
デシル基、オクタデシル基、オクタデセニル基、エイコ
シル基、シクロヘキシル基、ベンジル基、フエニル基、
トリル基、ナフチル基、アビエチル基などがあげられ
る。2価の基R3、R6の例としてはエチレン基、ヘキシレ
ン基、オクチレン基、デシレン基、オクタデシレン基、
シクロヘキシレン基、フエニレン基、トリレン基、ジフ
エニレン基、ジトリレン基、 などがあげられる。
上記式(III)のポリウレアはモノアミン、モノイソシア
ネート、ジアミン、ジイソシアネートを適当な割合で反
応させて調製することができる。すなわち式(III)のポ
リウレアは、モノアミンR4NH2 1モルとモノアミンR4N
H2 1モルとジイソシアネートR6(NCO)2 (x+1)モ
ルとジアミンR3(NH2)2 xモルとを反応させるか、また
はモノイソシアネートR4NCO 1モルとモノイソシアネ
ートR5NCO 1モルとジアミンR6(NH2)2 (x+1)モ
ルとジイソシアネートR3(NCO)2 xモルとを反応させて
つくることができる。これらアミン系化合物およびイソ
シアネート系化合物の反応はほぼ定量的であり、これら
反応原料の仕込量は理論量の約70〜130%特に約8
5〜115%の量比でよい。原料としてのモノアミンの
例としては、オクチルアミン、オクタデシルアミン、ア
ニリン、トルイジン、アビエチルアミン、ナフチルアミ
ン、シクロヘキシルアミン等がある。モノイソシアネー
トの例としてはヘキシルイソシアネート、デシルイソシ
アネート、オクタデシルイソシアネート、フエニルイソ
シアネート、シクロヘキシルイソシアネート等がある。
ジアミンの例としてはエチレンジアミン、オクチレンジ
アミン、シクロヘキシレンジアミン、フエニレンジアミ
ン、トリレンジアミン、ジアニリンメタン、ジトルイジ
ンメタン等がある。ジイソシアネートの例としてはヘキ
シレンジイソシアネート、デシレンジイソシアネート、
オクタデシレンジイソシアネート、フエニレンジイソシ
アネート、ジフエニルメタン−4,4′−ジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート、ビトリレンジイソシア
ネート等がある。
本発明によるグリース組成物の基油としては潤滑粘度を
有する鉱油潤滑油および合成潤滑油が使用できる。基油
の粘度は約3〜50cSt(100℃)が好ましい。鉱油
潤滑油としては、たとえばパラフイン系、ナフテン系、
混合系潤滑油があげられる。合成潤滑油としてはたとえ
ば、アルキレン重合体、アルキレンオキサイド重合体、
カルボン酸エステル、リン酸液状エステル、アルキルベ
ンゼン、シリコン重合体等を単独にあるいはそれらの組
合せで使用することができる。これら合成潤滑油の例と
してはアルキレン重合体(たとえばプロピレン、ブチレ
ン、炭素数6〜12のα−オレフインモノマーなどの重
合体、およびそれらの混合物)、アルキレンオキサイド
型重合体(たとえばプロピレンオキサイドなどのアルキ
レンオキサイドを水またはエチルアルコールなどのアル
コールの存在下重合することにより造られるアルキレン
オキサイド重合体類)、カルボン酸エステル(たとえば
アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、アルケニルコ
ハク酸、フマール酸、マレイン酸などのカルボン酸をブ
チルアルコール、ヘキシルアルコール、2−エチルヘキ
シルアルコール、ペンテリスリトールなどのアルコール
でエステル化して造られるもの)、燐酸の液状エステ
ル、アルキルベンゼン、ポリフエニル(たとえばビフエ
ニルおよびトリフエニル)、アルキルビフエニルエーテ
ル、シリコン重合体〔たとえばテトラエチルシリケー
ト、テトライソプロピルシリケート、テトラ(4−メチ
ル−2−テトラエチル)シリケート、ヘキシル(4−メ
チル−2−ペントキシ)ジシロキサン、ポリ(メチル)
シロキサンおよびポリ(メチルフエニル)シロキサンな
ど〕がある。
本発明のグリース組成物に増稠剤として使用されるN−
置換テレフタラミン酸金属塩又はN−置換イソフタラミ
ン酸金属塩とポリウレアの増稠剤構成割合はN−置換テ
レフタラミン酸金属塩又はN−置換イソフタラミン酸金
属塩約3〜97重量%、好ましくは約10〜90重量
%、およびポリウレア約97〜3重量%、好ましくは約
90〜10重量%であり前者、後者とも約3重量%より
少なくとも、約97重量%より多くとも、高温寿命を長
期化する効果が小さい。増稠剤の量としては、グリース
組成物総量の約3〜40重量%含有させる。3重量%未
満の場合にはグリースとしての稠度が不足し、また40
重量%を超えた場合にはグリースが硬くなりすぎて十分
な潤滑効果を発揮することができない。
本発明のグリース組成物の製造は、予め別に製造された
式(I)または(II)のフタラミン酸金属塩および式(III)の
ポリウレアを基油中に加え加熱攪拌して基油中に分散さ
せる方法によることもできるが、好ましいのは基油中で
式(I)または(II)のフタラミン酸金属塩および式(III)の
ポリウレアを形成させる方法である。前者の方法よりも
後者の方法のほうが増稠剤が基油中に良好に分散したグ
リースを製造し易い。基油中で式(I)または(II)のフタ
ラミン酸金属塩を形成させる好ましい方法は、次の式(I
V)のN−置換テレフタラミン酸のアルキルエステルまた
は式(V)のN−置換イソフタラミン酸のアルキルエステ
(式中R1、R2は式(I)、(II)のR1、R2に同じであり、
R7、R8はアルキル基、好ましくは炭素数1〜6の低級ア
ルキル基特に好ましくはメチル基を表わす。)を基油中
において塩基性物質好ましくは式M(OH)n(式中M、nは
式(I)、(II)のM、nに同じである。)の金属水酸化物
例えば水酸化ナトリウム、水酸化バリウム、水酸化リチ
ウム、水酸化カリウムなどによりケン化して基油中に式
(I)のN−置換テレフタラミン酸金属塩あるいは式(II)
のN−置換イソフタラミン酸金属塩を生成させる。仕込
む塩基性物質の量は、式(IV)または(V)のフタラミン酸
エステルに対する理論量の約100〜120%程度が好
ましく、けん化はオープン釜中温度約100〜150℃
特に約100〜130℃で約20〜200分間特に約4
0〜150分間加熱攪拌することが好ましい。けん化反
応中水分など軽質物質は蒸発するが、軽質物質の除去を
完全にするためにはけん化反応後約180〜220℃程
度の高温に約1〜60分間上昇させて十分攪拌すること
が好ましい。またけん化反応を行なう際使用する基油は
塩基性物質で分解されないもの例えば鉱油潤滑油中で反
応を行なう。
続いてこの生成混合物中へ先に列記したアミン系化合物
およびイソシアネート系化合物を加え十分に混合攪拌し
ながら両者を反応せしめてポリウレアを生成させる。ポ
リウレアを生成させる反応は温度が常温ないし150℃
特に約70〜130℃で約10〜150分間特に約30
〜100分間行なうことが好ましい。増稠剤の分散性を
よくするため、反応後約100〜220℃特に約120
〜170℃程度の高温に約1〜60分間上昇させて十分
攪拌することが好ましい。次いでこの生成混合物を常法
によりミル処理してグリースを得る。
また基油中で増稠剤を形成させる上記の方法とは順序を
逆にした製造法、すなわちポリウレアの形成された基油
との混合物中でN−置換テレフタラミン酸金属塩又はN
−置換イソフタラミン酸金属塩を生成させることも可能
である。
また本発明のグリース組成物に、必要に応じて酸化防止
剤、防錆剤、金属不活性化剤、極圧添加剤、構造安定
剤、腐食防止剤、粘度指数向上剤などの添加剤を加えて
さらにグリースの性能を向上させることができる。酸化
防止剤の例としては2,6−ジターシヤリブチル−p−ク
レゾール、4,4′−メチレンビス(2,6−ジターシヤリブ
チルフエノール)、ジフエニルアミン、フエニレンジア
ミン、オレイルアミドアミン、フエノチアジンなどがあ
り、防錆剤(さび止め剤)としては石油スルホン酸のバ
リウム塩、各種金属(Ba、Na、Ca、Mgなど)のジノニル
ナフタレンスルホネート、各種脂肪族のソルビタンエス
テルなどがあり、金属不活性化剤としてはペンゾトリア
ゾールなどがあり、腐食防止剤としてはソルビタンモノ
オレエートなどがあげられる。これら添加剤は約0.01〜
10重量%の量で配合することが好ましく、添加剤はミ
ル処理前に配合することが好ましい。
(発明の効果) 上記のようにして得られる本発明グリース組成物は、滴
点が高く、高温下で安定なため高温条件下で特にすぐれ
た性能を示す。又、酸化安定性、耐水性、機械的安定性
においてもすぐれベアリング潤滑寿命が極めて長い。
(実施例) 以下実施例により、本発明のグリース組成物が極めてす
ぐれた性能を有することを明らかにする。
実施例1 N−オクタデシルテレフタラミン酸のメチルエステル6
5gを300gのパラフイン系鉱油(100℃における
粘度10.7cSt)に入れ、加熱して溶解した。その後10
0℃以下に冷却して50%水酸化ナトリウム水溶液13.6
gを加えた。よく攪拌しながら徐々に加熱し、十分にけ
ん化を行なつた。けん化終了後150℃において更にパ
ラフイン系鉱油423.2gを加え、最高温度200℃まで
加熱した。その後60℃まで冷却し、ジフエニルメタン
−4,4′−ジイソシアネート36.3gを加え、完全溶解さ
せよく混合した。これに、シクロヘキシルアミン28.7g
とパラフイン系鉱油120gの混合物を加え激しく攪拌
した。100℃で60分間保持後、150℃まで加熱し
て反応を完結させた。その後冷却して100℃以下で芳
香族アミン系酸化防止剤20gを加え、ミル処理してグ
リース組成物を得た。生成した増稠剤のN−オクタデシ
ルテレフタラミン酸ナトリウム/ジウレアの重量比は5
0/50であつた。なお、このグリース組成物中の増稠
剤(N−オクタデシルテレフタラミン酸ナトリウムとポ
リウレアの合計)の濃度は、約13重量%であった。グ
リース組成物を性状を後の第1表に示す(以下実施例1
〜6及び比較例1〜3におけるグリース組成物の性状も
併せて第1表に示す)。
実施例2 N−オクタデシルテレフタラミン酸のメチルエステル5
7.8gを300gのパラフイン系鉱油(100℃におけ
る粘度10.7cSt)に入れ、加熱して溶解した。その後1
00℃以下に冷却して30%水酸化バリウム温水溶液4
2gを加えた。よく攪拌しながら徐々に加熱し、十分に
けん化を行なつた。けん化終了後150℃において更に
パラフイン系鉱油423.2gを加え、最高温度200℃ま
で加熱した。その後60℃まで冷却し、ジフエニルメタ
ン−4,4′−ジイソシアネート36.3gを加え、完全溶解
させよく混合した。これに、シクロヘキシルアミン28.7
gとパラフイン系鉱油120gの混合物を加え激しく攪
拌した。100℃で60分間保持後150℃まで加熱し
て反応を完結させた。その後冷却して100℃以下で酸
化防止剤20gを加え、ミル処理してグリース組成物を
得た。生成した増稠剤のジ(N−オクタデシルテレフタ
ラミン酸)バリウム/ジウレアの重量比は50/50で
あつた。なお、このグリース組成物中の増稠剤の濃度
は、約12重量%であった。
実施例3 N−オクタデシルテレフタラミン酸のメチルエステル3
5gを300gのパラフイン系鉱油(100℃における
粘度10.7cSt)に入れ、加熱して溶解した。その後10
0℃以下に冷却して50%水酸化ナトリウム水溶液7.4
gを加えた。よく攪拌しながら徐々に加熱し、十分にけ
ん化反応を行なつた。けん化終了後150℃において更
にパラフイン系鉱油316.3gを加え最高温度200℃ま
で加熱した。その後60℃まで冷却し、3,3′−ビトリ
レン−4,4′−ジイソシアネート60.0gを加え、完全溶
解させよく混合した。これにシクロヘキシルアミン45.0
gを加え激しく攪拌した。100℃で60分間保持後1
50℃まで加熱して反応を完結させた。その後冷却して
100℃以下で酸化防止剤20gを加え、ミル処理して
グリース組成物を得た。生成した増稠剤のN−オクタデ
シルテレフタラミン酸ナトリウム/ジウレアの重量比は
25/75であつた。なお、このグリース組成物中の増
稠剤の濃度は、約18重量%であった。
実施例4 N−ヘキサデシルイソフタラミン酸のメチルエステル3
5gを300gのパラフイン系鉱油(100℃における
粘度10.7cSt)に入れ、加熱して溶解した。その後10
0℃以下に冷却して50%水酸化ナトリウム水溶液7.8
gを加えた。よく攪拌しながら徐々に加熱し、十分にけ
ん化反応を行なつた。けん化終了後150℃において更
にパラフイン系鉱油316.3gを加え最高温度200℃ま
で加熱した。その後60℃まで冷却し、3,3′−ビトリ
レン−4,4′−ジイソシアネート60.0gを加え、完全溶
解させよく混合した。これにシクロヘキシルアミン45.0
gを加え激しく攪拌した。100℃で60分間保持後1
50℃まで加熱して反応を完結させた。その後冷却して
100℃以下で酸化防止剤20gを加え、ミル処理して
グリース組成物を得た。生成した増稠剤のN−ヘキサデ
シルテレフタラミン酸ナトリウム/ジウレアの重量比は
25/75であつた。なお、このグリース組成物中の増
稠剤の濃度は、約18重量%であった。
実施例5 N−オクタデシルテレフタラミン酸のメチルエステル1
17gを400gのパラフイン系鉱油(100℃におけ
る粘度10.7cSt)に入れ加熱して溶解した。その後10
0℃以下に冷却して50%水酸化ナトリウム水溶液24.4
gを加えた。よく攪拌しながら徐々に加熱し、十分にけ
ん化を行なつた。けん化終了後150℃において更に、
ペンタエリスリトールテトラエステル(100℃におけ
る粘度6.55cSt)317.8gを加え、最高温度200℃まで
加熱した。その後60℃まで冷却し、ジフエニルメタン
−4,4′−ジイソシアネート7.0gを加え、完全溶解しよ
く混合した。これに、p−トルイジン6.0gをペンタエ
リスリトールテトラエステル120gに溶解させた混合
物を加え激しく攪拌した。100℃で60分間保持後1
50℃まで加熱して反応を完結させた。その後冷却して
100℃以下で酸化防止剤20gを加え、ミル処理して
グリース組成物を得た。生成した増稠剤のN−オクタデ
シルテレフタラミン酸ナトリウム/ジウレアの重量比は
90/10であつた。なお、このグリース組成物中の増
稠剤の濃度は、約13重量%であった。
実施例6 N−オクタデシルテレフタラミン酸のメチルエステル6
5gを300gのパラフイン系鉱油(100℃における
粘度10.7cSt)に入れ加熱溶解した。その後100℃以
下に冷却して50%水酸化ナトリウム水溶液13.6gを加
えた。よく攪拌しながら徐々に加熱し、十分にけん化反
応を行なつた。けん化終了後150℃において更にパラ
フイン系鉱油323.2gを加え、最高温度200℃まで加
熱した。その後60℃まで冷却し、ジフエニルメタン−
4,4′−ジイソシアネート32.8gを加え、完全溶解させ
よく混合した。これにp−トルイジン7.0gとオクタデ
シルアミン18.1gおよびp−フエニレンジアミン7.1g
をパラフイン系鉱油220gに溶解させた混合物を加
え、激しく攪拌した。100℃で60分間保持後150
℃まで加熱して反応を完結させた。その後、冷却して1
00℃以下で酸化防止剤20gを加え、ミル処理してグ
リース組成物を得た。生成した増稠剤のN−オクタデシ
ルテレフタラミン酸ナトリウム/テトラウレアの重量比
は50/50であつた。なお、このグリース組成物中の
増稠剤の濃度は、約13重量%であった。
比較例1 市販のリチウム系グリース(リチウム石けん含有率約1
1重量%)を用いてその性状を測定した。
比較例2 市販のウレア系グリース(ポリウレア含有率約19重量
%)を用いてその性状を測定した。
比較例3 市販のナトリウムテレフタラメート系グリース(ナトリ
ウムテレフタラメート含有率約9重量%)を用いてその
性状を測定した。
第1表の結果は、本発明のグリース組成物は滴点が高
く、油分離性が小さく、耐水性にすぐれ高温下安定でか
つ潤滑寿命も非常に長く、きわめてすぐれた性能を有す
ることを示している。
実施例7 パラフイン系鉱油のかわりに炭素数6〜12の混合α−
オレフインモノマーを重合することによつて得られたポ
リα−オレフイン油(100℃における粘度14.9cSt、
粘度指数120、流動点−42.5℃)を使用した以外は、
実施例1と同一にしてグリース組成物を得た。結果を第
2表に示す。なお、このグリース組成物中の増稠剤の濃
度は、約13重量%であった。
実施例8 パラフイン系鉱油のかわりにポリα−オレフイン油(1
00℃における粘度7.88cSt、粘度指数135、流動点
−60℃)を使用した以外は実施例5と同一にしてグリ
ース組成物を得た。結果を第2表に示す。なお、このグ
リース組成物中の増稠剤の濃度は、約13重量%であっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 50:10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N−置換テレフタラミン酸金属塩又はN−
    置換イソフタラミン酸金属塩3〜97重量%とポリウレ
    ア97〜3重量%とを含有する増稠剤を組成物総量の3
    〜40重量%含有することを特徴とするグリース組成
    物。
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