JPH06313408A - 油圧式操向装置を備えた作業車両 - Google Patents
油圧式操向装置を備えた作業車両Info
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- JPH06313408A JPH06313408A JP10573293A JP10573293A JPH06313408A JP H06313408 A JPH06313408 A JP H06313408A JP 10573293 A JP10573293 A JP 10573293A JP 10573293 A JP10573293 A JP 10573293A JP H06313408 A JPH06313408 A JP H06313408A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 乗降時などの特定の場合において、ステアリ
ングホイールに触れる程度では車両の屈折角の切換え動
作が生じず、任意の角度に屈折角を保持できる油圧式操
向装置を備えた作業車両を提供する。 【構成】 ステアリングポンプ1からの吐出油をプライ
オリティバルブ2によりステアリングホイール11の操
作量に応じてステアリング管路5と作業機回路6とに分
配し、ステアリング管路5に導かれた圧油をステアリン
グバルブ8を介してステアリングシリンダ4へ供給する
油圧式操向装置を備えた作業車両において、ステアリン
グシリンダ4による操向を禁止したいとき、運転席に設
けたスイッチ9をオンさせて方向切換弁7をd位置に切
換え、ステアリング管路5の圧油を戻り管路10へ迂回
させる。
ングホイールに触れる程度では車両の屈折角の切換え動
作が生じず、任意の角度に屈折角を保持できる油圧式操
向装置を備えた作業車両を提供する。 【構成】 ステアリングポンプ1からの吐出油をプライ
オリティバルブ2によりステアリングホイール11の操
作量に応じてステアリング管路5と作業機回路6とに分
配し、ステアリング管路5に導かれた圧油をステアリン
グバルブ8を介してステアリングシリンダ4へ供給する
油圧式操向装置を備えた作業車両において、ステアリン
グシリンダ4による操向を禁止したいとき、運転席に設
けたスイッチ9をオンさせて方向切換弁7をd位置に切
換え、ステアリング管路5の圧油を戻り管路10へ迂回
させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧アクチュエータに
より車体の屈折角度を変化させて操向を行なう油圧式操
向装置を備えた作業車両に関する。
より車体の屈折角度を変化させて操向を行なう油圧式操
向装置を備えた作業車両に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の作業車両として、図3に示すよ
うに、リフトアームやバケットなどの作業機101およ
び車輪102を有する前部車体103と、車輪104を
有する後部車体105とがセンタピン106により互い
に回動可能に連結され、前部車体103と後部車体10
5との間に配設された一対の油圧式ステアリングシリン
ダ4のピストンロッド4aの伸縮動作により前部車体1
03と後部車体105とがセンタピン106を中心に屈
折して車両の進行方向が変化するものが知られている
(例えば特開平4−27669号公報)。
うに、リフトアームやバケットなどの作業機101およ
び車輪102を有する前部車体103と、車輪104を
有する後部車体105とがセンタピン106により互い
に回動可能に連結され、前部車体103と後部車体10
5との間に配設された一対の油圧式ステアリングシリン
ダ4のピストンロッド4aの伸縮動作により前部車体1
03と後部車体105とがセンタピン106を中心に屈
折して車両の進行方向が変化するものが知られている
(例えば特開平4−27669号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した車両では、車
両の機能をチェックするとき等、エンジンがかかった状
態でオペレータが乗降することがある。この際、不用意
にステアリングホイールに触れると前部車体103と後
部車体105との屈折角が変化し、屈折範囲内に何等か
の障害物があればこれに車体を当ててしまうおそれがあ
る。前部車体103と後部車体105との屈折動作を制
限する装置としては、図3に2点鎖線で示すように前部
車体103と後部車体105の間にメカストッパ107
を取り付けるものがあるが、この装置は運転席から操作
できず、乗降時の屈折を防止することは不可能である。
また、メカストッパ107による場合は、ステアリング
シリンダ4による操向力に打ち勝つ構造とする必要があ
る。車両の点検時など、任意の屈折角にて前部車体10
3と後部車体105とを固定する必要がある場合には対
応が困難である。
両の機能をチェックするとき等、エンジンがかかった状
態でオペレータが乗降することがある。この際、不用意
にステアリングホイールに触れると前部車体103と後
部車体105との屈折角が変化し、屈折範囲内に何等か
の障害物があればこれに車体を当ててしまうおそれがあ
る。前部車体103と後部車体105との屈折動作を制
限する装置としては、図3に2点鎖線で示すように前部
車体103と後部車体105の間にメカストッパ107
を取り付けるものがあるが、この装置は運転席から操作
できず、乗降時の屈折を防止することは不可能である。
また、メカストッパ107による場合は、ステアリング
シリンダ4による操向力に打ち勝つ構造とする必要があ
る。車両の点検時など、任意の屈折角にて前部車体10
3と後部車体105とを固定する必要がある場合には対
応が困難である。
【0004】本発明の目的は、乗降時などの特定の場合
において、ステアリングホイールに触れる程度では操向
動作が生じず、車両の屈折角を任意の角度に保持できる
油圧式操向装置を備えた作業車両を提供することにあ
る。
において、ステアリングホイールに触れる程度では操向
動作が生じず、車両の屈折角を任意の角度に保持できる
油圧式操向装置を備えた作業車両を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1に対
応付けて説明すると、本発明は、屈折可能に連結された
少なくとも一対の車体と、該一対の車体の屈折角を変化
させる操向用の油圧アクチュエータ4とを有し、油圧源
1から操向用の油圧アクチュエータ4へ向う圧油の流れ
をステアリングホイール11の操作に応じて制御して車
両の進行方向を変化させる油圧式操向装置を備えた作業
車両に適用される。そして、上述した目的は、油圧アク
チュエータ4の駆動禁止を指令する指令手段9と、指令
手段9から油圧アクチュエータ4の駆動禁止が指令され
たとき、ステアリングホイール11の操作に拘らず油圧
源1から油圧アクチュエータ4への圧油の供給を阻止す
る圧油供給阻止手段7とを備えることにより達成され
る。請求項2,3の作業車両では、油圧式操向装置が、
ステアリングホイール11の操作に応じて油圧源1から
の圧油を油圧アクチュエータ4に導くとともに余剰油を
作業車両の作業機回路6へ導く分配手段2を備える。そ
して、請求項2の作業車両では、圧油供給阻止手段7に
より、油圧源1から分配手段2に導かれる圧油の全量が
操向用の油圧アクチュエータ4側へ分配される位置(a
位置)に分配手段2を固定するとともに、分配手段2か
ら操向用の油圧アクチュエータ4へ向う圧油を油圧アク
チュエータ4から迂回させる。請求項3の作業車両で
は、図2に示すように、圧油供給阻止手段20により油
圧源1から分配手段2に導かれる圧油の全量が作業機回
路6側へ分配される位置(b位置)に分配手段2を固定
して操向用の油圧アクチュエータ4への圧油の供給を阻
止する。
応付けて説明すると、本発明は、屈折可能に連結された
少なくとも一対の車体と、該一対の車体の屈折角を変化
させる操向用の油圧アクチュエータ4とを有し、油圧源
1から操向用の油圧アクチュエータ4へ向う圧油の流れ
をステアリングホイール11の操作に応じて制御して車
両の進行方向を変化させる油圧式操向装置を備えた作業
車両に適用される。そして、上述した目的は、油圧アク
チュエータ4の駆動禁止を指令する指令手段9と、指令
手段9から油圧アクチュエータ4の駆動禁止が指令され
たとき、ステアリングホイール11の操作に拘らず油圧
源1から油圧アクチュエータ4への圧油の供給を阻止す
る圧油供給阻止手段7とを備えることにより達成され
る。請求項2,3の作業車両では、油圧式操向装置が、
ステアリングホイール11の操作に応じて油圧源1から
の圧油を油圧アクチュエータ4に導くとともに余剰油を
作業車両の作業機回路6へ導く分配手段2を備える。そ
して、請求項2の作業車両では、圧油供給阻止手段7に
より、油圧源1から分配手段2に導かれる圧油の全量が
操向用の油圧アクチュエータ4側へ分配される位置(a
位置)に分配手段2を固定するとともに、分配手段2か
ら操向用の油圧アクチュエータ4へ向う圧油を油圧アク
チュエータ4から迂回させる。請求項3の作業車両で
は、図2に示すように、圧油供給阻止手段20により油
圧源1から分配手段2に導かれる圧油の全量が作業機回
路6側へ分配される位置(b位置)に分配手段2を固定
して操向用の油圧アクチュエータ4への圧油の供給を阻
止する。
【0006】
【作用】指令手段9により操向用の油圧アクチュエータ
4の駆動禁止が指令されると、圧油供給阻止手段7によ
り油圧源1から油圧アクチュエータ4への圧油の供給が
阻止され、油圧アクチュエータ4による車体の屈折角の
変更動作が阻止される。請求項2の作業車両では、駆動
禁止が指令されると油圧源1から分配手段2に導かれる
圧油の全量が操向用の油圧アクチュエータ4側へ分配さ
れるとともに、分配手段2から操向用の油圧アクチュエ
ータ4へ向う圧油が油圧アクチュエータ4を迂回し、操
向用の油圧アクチュエータ4および作業機回路6の双方
に対する圧油の供給が阻止される。請求項3の作業車両
では、駆動禁止が指令されると油圧源1から分配手段2
に導かれる圧油の全量が作業機回路6側へ導かれ、操向
用の油圧アクチュエータ4に対する圧油の供給が阻止さ
れる。
4の駆動禁止が指令されると、圧油供給阻止手段7によ
り油圧源1から油圧アクチュエータ4への圧油の供給が
阻止され、油圧アクチュエータ4による車体の屈折角の
変更動作が阻止される。請求項2の作業車両では、駆動
禁止が指令されると油圧源1から分配手段2に導かれる
圧油の全量が操向用の油圧アクチュエータ4側へ分配さ
れるとともに、分配手段2から操向用の油圧アクチュエ
ータ4へ向う圧油が油圧アクチュエータ4を迂回し、操
向用の油圧アクチュエータ4および作業機回路6の双方
に対する圧油の供給が阻止される。請求項3の作業車両
では、駆動禁止が指令されると油圧源1から分配手段2
に導かれる圧油の全量が作業機回路6側へ導かれ、操向
用の油圧アクチュエータ4に対する圧油の供給が阻止さ
れる。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0008】
−第1実施例− 以下、図1を参照して本発明の第1実施例を説明する。
なお、本実施例は図3に示すホイールローダに本発明を
適用したものであり、ホイールローダの構造は図3に示
す符号を引用して説明を省略する。図1はホイールロー
ダの操向用のステアリングシリンダ4の駆動回路を示す
ものである。図において1は不図示の原動機に駆動され
るステアリングポンプであり、その吐出油はプライオリ
ティバルブ2に導かれる。プライオリティバルブ2は、
ばね2sによる設定圧力とパイロット管路2a,2bの
パイロット圧Pa,Pbの圧力差とに応じてa位置とb
位置との間で連続的に切換え制御され、ステアリングポ
ンプ1の吐出油のうち操向に必要な最低限の圧油をステ
アリング管路5に優先して導き、余剰油をリフトアーム
等の作業機(不図示)を駆動するための作業機回路6へ
分配する。プライオリティバルブ2がa位置に完全に切
換わるとステアリングポンプ1からの圧油の全量がステ
アリング管路5へ分配され、b位置に完全に切換わると
ステアリングポンプ1からの圧油の全量が作業機回路6
へ分配される。なお、パイロット管路2bはステアリン
グ管路5に接続され、かつ絞り2cを介してパイロット
管路2aと接続される。
なお、本実施例は図3に示すホイールローダに本発明を
適用したものであり、ホイールローダの構造は図3に示
す符号を引用して説明を省略する。図1はホイールロー
ダの操向用のステアリングシリンダ4の駆動回路を示す
ものである。図において1は不図示の原動機に駆動され
るステアリングポンプであり、その吐出油はプライオリ
ティバルブ2に導かれる。プライオリティバルブ2は、
ばね2sによる設定圧力とパイロット管路2a,2bの
パイロット圧Pa,Pbの圧力差とに応じてa位置とb
位置との間で連続的に切換え制御され、ステアリングポ
ンプ1の吐出油のうち操向に必要な最低限の圧油をステ
アリング管路5に優先して導き、余剰油をリフトアーム
等の作業機(不図示)を駆動するための作業機回路6へ
分配する。プライオリティバルブ2がa位置に完全に切
換わるとステアリングポンプ1からの圧油の全量がステ
アリング管路5へ分配され、b位置に完全に切換わると
ステアリングポンプ1からの圧油の全量が作業機回路6
へ分配される。なお、パイロット管路2bはステアリン
グ管路5に接続され、かつ絞り2cを介してパイロット
管路2aと接続される。
【0009】ステアリング管路5は方向切換弁7を介し
てステアリングバルブ8と接続されている。方向切換弁
7は、運転席に設けられたスイッチ9のオン・オフに応
じて切換え制御される。スイッチ9がオフのときはばね
7sの力で方向切換弁7がc位置に切換わり、ステアリ
ング管路5の圧油がステアリングバルブ8に導かれる。
スイッチ9をオンしたときはソレノイド7aが励磁され
て方向切換弁7がd位置に切換わり、プライオリティバ
ルブ2からステアリング管路5へ導かれた圧油が、ステ
アリングバルブ8からの戻り管路10を介してタンクT
へ戻される。
てステアリングバルブ8と接続されている。方向切換弁
7は、運転席に設けられたスイッチ9のオン・オフに応
じて切換え制御される。スイッチ9がオフのときはばね
7sの力で方向切換弁7がc位置に切換わり、ステアリ
ング管路5の圧油がステアリングバルブ8に導かれる。
スイッチ9をオンしたときはソレノイド7aが励磁され
て方向切換弁7がd位置に切換わり、プライオリティバ
ルブ2からステアリング管路5へ導かれた圧油が、ステ
アリングバルブ8からの戻り管路10を介してタンクT
へ戻される。
【0010】ステアリングバルブ8は、ステアリングホ
イール11の回転操作量に応じて位置が切換わるスプー
ル8aと、油圧モータ12と回転軸12aを介して連結
され油圧モータ12の回転量に応じて位置が切換わるス
リーブ8bとを有する。ステアリングホイール11が操
作されないときはスプール8aとスリーブ8bとが図示
の中立位置に保持され、ステアリング管路5から油圧モ
ータ12およびステアリングシリンダ4への圧油の流路
が遮断される。このとき、プライオリティバルブ2のパ
イロット管路2aが管路13およびステアリングバルブ
8を介して戻り管路10と接続されるため、絞り2cの
1次圧が導かれるパイロット圧Pbがパイロット圧Pa
よりも高くなり、プライオリティバルブ2がb位置に固
定されてステアリングポンプ1からの圧油の全量が作業
機回路6へ導かれる。
イール11の回転操作量に応じて位置が切換わるスプー
ル8aと、油圧モータ12と回転軸12aを介して連結
され油圧モータ12の回転量に応じて位置が切換わるス
リーブ8bとを有する。ステアリングホイール11が操
作されないときはスプール8aとスリーブ8bとが図示
の中立位置に保持され、ステアリング管路5から油圧モ
ータ12およびステアリングシリンダ4への圧油の流路
が遮断される。このとき、プライオリティバルブ2のパ
イロット管路2aが管路13およびステアリングバルブ
8を介して戻り管路10と接続されるため、絞り2cの
1次圧が導かれるパイロット圧Pbがパイロット圧Pa
よりも高くなり、プライオリティバルブ2がb位置に固
定されてステアリングポンプ1からの圧油の全量が作業
機回路6へ導かれる。
【0011】ステアリングホイール11の操作に応じて
スプール8aが図示の中立位置からL位置またはR位置
側へ移動すると、その移動量に応じた流量の圧油がステ
アリング管路5から絞り8cまたは8dを介して油圧モ
ータ12へ導かれる。このときステアリング管路5から
ステアリングバルブ8への圧油の流入量に応じて絞り8
c(8d)の前後に圧力差が発生し、その1次圧がパイ
ロット管路2bに、2次圧がパイロット管路2aに導か
れる。この圧力差に応じてプライオリティバルブ2がb
位置からa位置側へ切換わり、ステアリングホイール1
1の操作量に応じた流量の圧油がプライオリティ2から
ステアリング管路5へ導かれる。
スプール8aが図示の中立位置からL位置またはR位置
側へ移動すると、その移動量に応じた流量の圧油がステ
アリング管路5から絞り8cまたは8dを介して油圧モ
ータ12へ導かれる。このときステアリング管路5から
ステアリングバルブ8への圧油の流入量に応じて絞り8
c(8d)の前後に圧力差が発生し、その1次圧がパイ
ロット管路2bに、2次圧がパイロット管路2aに導か
れる。この圧力差に応じてプライオリティバルブ2がb
位置からa位置側へ切換わり、ステアリングホイール1
1の操作量に応じた流量の圧油がプライオリティ2から
ステアリング管路5へ導かれる。
【0012】油圧モータ12へ圧油が導かれると、油圧
モータ12が回転を開始してスリーブ8bがスプール8
aに追従して移動するとともに、油圧モータ12からの
戻り油がステアリングバルブ8を介してステアリングシ
リンダ4へ供給され、車両の操向動作が起動される。ス
リーブ8bがステアリングホイール11の操作量に応じ
た量だけ移動するとスプール8aとスリーブ8bとの相
対位置が図示の中立位置となり、油圧モータ12への圧
油の供給が阻止される。これによりステアリングシリン
ダ4への圧油の経路が遮断され、ステアリングシリンダ
4がその位置で保持される。これにより、前部車体10
3と後部車体105との屈折角がステアリングホイール
11の操作量だけ変化する。
モータ12が回転を開始してスリーブ8bがスプール8
aに追従して移動するとともに、油圧モータ12からの
戻り油がステアリングバルブ8を介してステアリングシ
リンダ4へ供給され、車両の操向動作が起動される。ス
リーブ8bがステアリングホイール11の操作量に応じ
た量だけ移動するとスプール8aとスリーブ8bとの相
対位置が図示の中立位置となり、油圧モータ12への圧
油の供給が阻止される。これによりステアリングシリン
ダ4への圧油の経路が遮断され、ステアリングシリンダ
4がその位置で保持される。これにより、前部車体10
3と後部車体105との屈折角がステアリングホイール
11の操作量だけ変化する。
【0013】本実施例ではスイッチ9をオンすると方向
切換弁7がd位置に切換わってプライオリティバルブ2
からステアリング管路5へ導かれた圧油の全量がステア
リングバルブ8を迂回してタンクTへ戻される。これに
より、ステアリングシリンダ4への圧油の供給が阻止さ
れてステアリングシリンダ4による車両の操向が不可能
となり、ステアリングホイール11の操作力が顕著に増
加する。このため、ステアリングホイール11に触れる
程度では前部車体103と後部車体105との屈折角が
変化しない。前部車体103と後部車体105との屈折
角を、スイッチ9をオンした時点での任意の屈折角に保
持できる。スイッチ9が運転席に設けられているので、
乗降時の際にも前部車体103と後部車体105との屈
折角の変化を防止することができる。ステアリングシリ
ンダ4の動作そのものを阻止するので、ステアリングシ
リンダ4による操向力に打ち勝つ構造を備える必要もな
い。
切換弁7がd位置に切換わってプライオリティバルブ2
からステアリング管路5へ導かれた圧油の全量がステア
リングバルブ8を迂回してタンクTへ戻される。これに
より、ステアリングシリンダ4への圧油の供給が阻止さ
れてステアリングシリンダ4による車両の操向が不可能
となり、ステアリングホイール11の操作力が顕著に増
加する。このため、ステアリングホイール11に触れる
程度では前部車体103と後部車体105との屈折角が
変化しない。前部車体103と後部車体105との屈折
角を、スイッチ9をオンした時点での任意の屈折角に保
持できる。スイッチ9が運転席に設けられているので、
乗降時の際にも前部車体103と後部車体105との屈
折角の変化を防止することができる。ステアリングシリ
ンダ4の動作そのものを阻止するので、ステアリングシ
リンダ4による操向力に打ち勝つ構造を備える必要もな
い。
【0014】また、本実施例では方向切換弁7がd位置
に切換わると、パイロット管路2aの圧力Paがタンク
Tに開放されるので、プライオリティバルブ2がばね2
sの力によりa位置に完全に切換わって作業機回路6へ
の圧油の供給が阻止される。したがって、スイッチ9の
オン操作が作業機のロック操作も兼ねることになる。な
お、スイッチ9がオフのときはプライオリティバルブ2
の切換え位置に応じた流量の圧油がステアリング管路5
からステアリングバルブ8へ導かれ、ステアリングホイ
ール11の操作量に応じてステアリングシリンダ4が駆
動される。
に切換わると、パイロット管路2aの圧力Paがタンク
Tに開放されるので、プライオリティバルブ2がばね2
sの力によりa位置に完全に切換わって作業機回路6へ
の圧油の供給が阻止される。したがって、スイッチ9の
オン操作が作業機のロック操作も兼ねることになる。な
お、スイッチ9がオフのときはプライオリティバルブ2
の切換え位置に応じた流量の圧油がステアリング管路5
からステアリングバルブ8へ導かれ、ステアリングホイ
ール11の操作量に応じてステアリングシリンダ4が駆
動される。
【0015】本実施例によれば、ステアリング管路5に
方向切換弁7を介在させるとともに、運転席にスイッチ
9を設けて所定の配線を行なうだけで既存の車両に本発
明を適用することができる。
方向切換弁7を介在させるとともに、運転席にスイッチ
9を設けて所定の配線を行なうだけで既存の車両に本発
明を適用することができる。
【0016】−第2実施例− 図2を参照して第2実施例を説明する。図1との共通部
分には同一符号を付し、説明を省略する。図2に示すよ
うに、本実施例ではプライオリティバルブ2のパイロッ
ト管路2bの側にパイロット管路2cが並設されてい
る。このパイロット管路2cは方向切換弁20を介して
チャージポンプ等の油圧源21と接続される。方向切換
弁20は運転席に設けたスイッチ22で切換え制御さ
れ、この切換え動作に伴ってパイロット管路2cのパイ
ロット圧Pcが変化してプライオリティバルブ2の切換
え動作が変化する。
分には同一符号を付し、説明を省略する。図2に示すよ
うに、本実施例ではプライオリティバルブ2のパイロッ
ト管路2bの側にパイロット管路2cが並設されてい
る。このパイロット管路2cは方向切換弁20を介して
チャージポンプ等の油圧源21と接続される。方向切換
弁20は運転席に設けたスイッチ22で切換え制御さ
れ、この切換え動作に伴ってパイロット管路2cのパイ
ロット圧Pcが変化してプライオリティバルブ2の切換
え動作が変化する。
【0017】すなわち、スイッチ22がオフのときはパ
イロット圧PcがタンクTに開放され、プライオリティ
バルブ2は第1実施例と同じくばね2sの設定圧力とパ
イロット圧Pa,Pbの圧力差とに応じて切換え制御さ
れる。スイッチ22がオンされると油圧源21の吐出圧
がパイロット圧Pcとして導かれ、プライオリティバル
ブ2がb位置に固定される。
イロット圧PcがタンクTに開放され、プライオリティ
バルブ2は第1実施例と同じくばね2sの設定圧力とパ
イロット圧Pa,Pbの圧力差とに応じて切換え制御さ
れる。スイッチ22がオンされると油圧源21の吐出圧
がパイロット圧Pcとして導かれ、プライオリティバル
ブ2がb位置に固定される。
【0018】以上から明らかなように、スイッチ22を
オンしたときにはステアリングホイール11の操作に拘
らずプライオリティバルブ2がb位置に固定されてステ
アリングバルブ8への圧油の供給が阻止されるため、ス
テアリングシリンダ4による車両の操向が不可能とな
り、ステアリングホイール11に触れる程度では前部車
体103と後部車体105との屈折角が変化しない。作
業機回路6には圧油が導かれるので、作業機の駆動は可
能である。本実施例では第1実施例のようにステアリン
グシリンダ4の容量に見合った流量を確保する必要があ
るステアリング管路5に切換弁を増設する必要がないの
で、操向装置の小型化が可能となる。
オンしたときにはステアリングホイール11の操作に拘
らずプライオリティバルブ2がb位置に固定されてステ
アリングバルブ8への圧油の供給が阻止されるため、ス
テアリングシリンダ4による車両の操向が不可能とな
り、ステアリングホイール11に触れる程度では前部車
体103と後部車体105との屈折角が変化しない。作
業機回路6には圧油が導かれるので、作業機の駆動は可
能である。本実施例では第1実施例のようにステアリン
グシリンダ4の容量に見合った流量を確保する必要があ
るステアリング管路5に切換弁を増設する必要がないの
で、操向装置の小型化が可能となる。
【0019】以上の実施例と請求項との対応において、
ステアリングポンプ1が操向装置の油圧源を、ステアリ
ングシリンダ4が操向用の油圧アクチュエータを、スイ
ッチ9,22が指令手段を、方向切換弁7,20が圧油
供給阻止手段を、プライオリティバルブ2が分配手段を
構成する。ただし、本発明は実施例に限定されず、種々
の変更が可能である。油圧源は複数のポンプであっても
よく、油圧アクチュエータは油圧シリンダに限らず油圧
モータでも構わない。
ステアリングポンプ1が操向装置の油圧源を、ステアリ
ングシリンダ4が操向用の油圧アクチュエータを、スイ
ッチ9,22が指令手段を、方向切換弁7,20が圧油
供給阻止手段を、プライオリティバルブ2が分配手段を
構成する。ただし、本発明は実施例に限定されず、種々
の変更が可能である。油圧源は複数のポンプであっても
よく、油圧アクチュエータは油圧シリンダに限らず油圧
モータでも構わない。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
操向用の油圧アクチュエータの駆動禁止が指令されると
操向装置の油圧源から油圧アクチュエータへの圧油の供
給が阻止されて油圧による操向動作が不可能となるた
め、ステアリングホイールに触れる程度では車両の屈折
角が変化せず、屈折角が一定に維持される。したがっ
て、車両の点検時などには、車両の屈折角を所望の位置
に合わせて駆動禁止を指令することで任意の角度に車両
の屈折角を保持できる。指令手段を運転席に設けること
で乗降時の際の意図しない屈折角の変化を防止できる。
油圧アクチュエータそのものの動作を阻止するので、油
圧による操向力に対抗できる構造を備える必要もない。
請求項2の作業車両では、油圧による操向動作の禁止と
ともに作業機の動作も禁止される。請求項3の作業車両
では、油圧による操向動作が禁止されても作業機の動作
が確保される。
操向用の油圧アクチュエータの駆動禁止が指令されると
操向装置の油圧源から油圧アクチュエータへの圧油の供
給が阻止されて油圧による操向動作が不可能となるた
め、ステアリングホイールに触れる程度では車両の屈折
角が変化せず、屈折角が一定に維持される。したがっ
て、車両の点検時などには、車両の屈折角を所望の位置
に合わせて駆動禁止を指令することで任意の角度に車両
の屈折角を保持できる。指令手段を運転席に設けること
で乗降時の際の意図しない屈折角の変化を防止できる。
油圧アクチュエータそのものの動作を阻止するので、油
圧による操向力に対抗できる構造を備える必要もない。
請求項2の作業車両では、油圧による操向動作の禁止と
ともに作業機の動作も禁止される。請求項3の作業車両
では、油圧による操向動作が禁止されても作業機の動作
が確保される。
【図1】本発明の第1実施例の操向装置の油圧回路図。
【図2】本発明の第2実施例の操向装置の油圧回路図。
【図3】車体を屈折させて操向するホイールローダの概
略構成を示す図。
略構成を示す図。
1 ステアリングポンプ 2 プライオリティバルブ 4 ステアリングシリンダ 5 ステアリング管路 6 作業機回路 7,20 方向切換弁 8 ステアリングバルブ 9,22 スイッチ 10 戻り管路 11 ステアリングホイール
Claims (3)
- 【請求項1】 屈折可能に連結された少なくとも一対の
車体と、該一対の車体の屈折角を変化させる操向用の油
圧アクチュエータとを有し、油圧源から前記操向用の油
圧アクチュエータへ向う圧油の流れをステアリングホイ
ールの操作に応じて制御して車両の進行方向を変化させ
る油圧式操向装置を備えた作業車両において、 前記油圧アクチュエータの駆動禁止を指令する指令手段
と、 前記指令手段から前記油圧アクチュエータの駆動禁止が
指令されたとき、前記ステアリングホイールの操作に拘
らず前記油圧源から前記油圧アクチュエータへの圧油の
供給を阻止する圧油供給阻止手段と、を有することを特
徴とする油圧式操向装置を備えた作業車両。 - 【請求項2】 前記油圧式操向装置は、前記ステアリン
グホイールの操作に応じて前記油圧源からの圧油を前記
油圧アクチュエータに導くとともに、余剰油を当該作業
車両の作業機回路へ導く分配手段を備え、 前記圧油供給阻止手段は、前記油圧源から前記分配手段
に導かれる圧油の全量が前記操向用の油圧アクチュエー
タ側へ分配される位置に前記分配手段を固定するととも
に、前記分配手段から前記操向用の油圧アクチュエータ
へ向う圧油を当該油圧アクチュエータから迂回させるこ
とを特徴とする請求項1記載の油圧式操向装置を備えた
作業車両。 - 【請求項3】 前記油圧式操向装置は前記ステアリング
ホイールの操作に応じて前記油圧源からの圧油を前記油
圧アクチュエータに導くとともに、余剰油を当該作業車
両の作業機回路へ導く分配手段を備え、 前記圧油供給阻止手段は、前記油圧源から前記分配手段
に導かれる圧油の全量が前記作業機回路側へ分配される
位置に前記分配手段を固定して前記操向用の油圧アクチ
ュエータへの圧油の供給を阻止することを特徴とする請
求項1記載の油圧式操向装置を備えた作業車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10573293A JPH06313408A (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | 油圧式操向装置を備えた作業車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10573293A JPH06313408A (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | 油圧式操向装置を備えた作業車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06313408A true JPH06313408A (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=14415465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10573293A Pending JPH06313408A (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | 油圧式操向装置を備えた作業車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06313408A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008075568A1 (ja) * | 2006-12-21 | 2008-06-26 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | 作業車両のステアリングシステム |
-
1993
- 1993-05-06 JP JP10573293A patent/JPH06313408A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008075568A1 (ja) * | 2006-12-21 | 2008-06-26 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | 作業車両のステアリングシステム |
US7891458B2 (en) | 2006-12-21 | 2011-02-22 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | Steering system for engineering vehicle |
JP5135228B2 (ja) * | 2006-12-21 | 2013-02-06 | 日立建機株式会社 | 作業車両のステアリングシステム |
KR101382957B1 (ko) * | 2006-12-21 | 2014-04-08 | 히다찌 겐끼 가부시키가이샤 | 작업 차량의 스티어링 시스템 |
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