JPH0631257B2 - セフブペラゾンの結晶性トリエチルアミン塩 - Google Patents

セフブペラゾンの結晶性トリエチルアミン塩

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JPH0631257B2
JPH0631257B2 JP61020000A JP2000086A JPH0631257B2 JP H0631257 B2 JPH0631257 B2 JP H0631257B2 JP 61020000 A JP61020000 A JP 61020000A JP 2000086 A JP2000086 A JP 2000086A JP H0631257 B2 JPH0631257 B2 JP H0631257B2
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triethylamine salt
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Bristol Myers Squibb Co
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D501/00Heterocyclic compounds containing 5-thia-1-azabicyclo [4.2.0] octane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. cephalosporins; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulfur-containing hetero ring
    • C07D501/14Compounds having a nitrogen atom directly attached in position 7
    • C07D501/16Compounds having a nitrogen atom directly attached in position 7 with a double bond between positions 2 and 3
    • C07D501/207-Acylaminocephalosporanic or substituted 7-acylaminocephalosporanic acids in which the acyl radicals are derived from carboxylic acids
    • C07D501/577-Acylaminocephalosporanic or substituted 7-acylaminocephalosporanic acids in which the acyl radicals are derived from carboxylic acids with a further substituent in position 7, e.g. cephamycines

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  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明はセフブペラゾン(cefbuperazone)、セファロ
スポリン抗生物質(クラス424、サブクラス24
6)、の安定な結晶性トリエチルアミン塩に関する。
従来技術の説明 セフブペラゾンは次の構造: を有するいわゆる第二世代(second generation)の注
射可能なセファロスポリンであり、1981年4月21
日に特許された米国特許第4,263,292号の主題である。
セフブペラゾンのナトリウム塩は日本において富山化学
工業(株)により臨床開発中である。
前記特許明細書には第30欄に凍結乾燥法により製造さ
れるセフブペラゾンのナトリウム塩を用いた注射可能な
製剤が記載されている。ナトリウム塩は遊離酸形態の前
記抗生物質が水に不溶性であるために使用される。前記
特許明細書に記載された抗生物質の唯一つの結晶形態は
遊離形態の二水和物である。前記二水和物は水和水が非
常にゆるく保持され、製剤の組成は結晶性のまゝであっ
ても周囲条件で変動するので製剤製品中の使用に満足で
ないかまたは少くとも不便である。凍結乾燥したナトリ
ウム塩は同様に、乾燥状態において長期間の貯蔵、すな
わち1年を超える期間に対する十分な安定性に欠けるの
で製剤特性に関して決して最適ではない。従って、製剤
処方目的のために、および製造操作中の中間体としてバ
ルク貯蔵に適する形態としてセフブペラゾンの改良形態
が望まれる。前記特許明細書中に示されたセファロスポ
リン類の群の包括的説明には第4欄61行にトリエチル
アミン塩について言及されているが、しかし特定トリエ
チルアミン塩が記載されされておらずまたこの塩の性質
についても言及されていない。
発明の概要 前記問題に対処するために出願人はセフブペラゾンのナ
トリウム、カリウム、カルシウムおよびアンモニウム
塩、並びにセフブペラゾンと次の塩基:リドカイン、エ
タノールアミン、トリエタノールアミン、トリス(ヒド
ロキシメチル)アミノメタン、ニコチンアミド、エチレ
ンジアミン、N−メチルグルカミン、L(+)−リジン
およびL(+)−アルギニン、とから製造される塩を製
造して試験した。これらの物質はいずれも結晶性生成物
を生ぜず、生じた無定形の物質はいずれも乾燥状態にお
ける安定性に関して、凍結乾燥したナトリウム塩に優る
利点を提供しなかった。試験したすべての塩基の中でト
リエチルアミンが結晶性の塩を生じた唯一つのものであ
り、そしてこれは本発明の方法によって製造したときの
みであった。
次表には表に示した特定の塩形態のセフブペラゾンにつ
いて行なった試験の安定性データが含まれる。結晶性T
EA(トリエチルアミン)塩は後に記載されるように製
造した。無定形のNa塩は実質的に米国特許第4,263,292
号明細書に開示された凍結乾燥法により製造した。無定
形のTEA塩はpH6.0を有し、抗生物質と1.1モル比のト
リエチルアミンとから製造したその水溶液の凍結乾燥に
より製造した。
上表から結晶性トリエチルアミン塩が、乾燥状態で貯蔵
したときに非常に満足な安定性特性を示すことが明らか
である。37℃で4ケ月貯蔵したときに減量が認められ
なかった。45℃において結晶性トリエチルアミン塩に
対する2週間の貯蔵中の活性の減量は、無定形トリエチ
ルアミン塩に対する12%および無定形ナトリウム塩に
対する27%に比較して2.8%であった。この温度にお
ける合計8週間の貯蔵中に結晶性TEA塩はそれ以上減
量されなかった。同様に56℃において1週間で結晶質
トリエチルアミン塩に対して抗生物質の活性に2.9%の
減量があったが、しかし無定形トリエチルアミン塩に対
して20.5%の減量および無定形ナトリウム塩では2週間
に32%の減量があった。4週の試験期間中に結晶性ト
リエチルアミン塩から活性のそれ以上の減量は認められ
なかった。70℃において3日後に結晶性トリエチルア
ミン塩の活性に2%の減量が生じたが、無定形トリエチ
ルアミン塩および無定形ナトリウム塩に対してはそれぞ
れ23.7%および26.2%の減量が観察された。
本発明の結晶性塩は元素分析、示差走査熱量計で決定し
た融点、X線粉末回折図および赤外スペクトルにより確
認された。核磁気共鳴スペクトルについて、セフブペラ
ゾンの特性であるCHプロトンはトリエチルアミンの
存在により鮮明ではない。それらに関するデータは後に
示される。
マウスにおいて測定した結晶性セフブペラゾンTEAに
対する腹腔内LD50は約2,000mg/kgである。こ
れは無定形ナトリウム塩の値より多少低い値である。後
者のLD50は測定しなかったが、しかしその2,00
0mg/kgで腹腔内処理した10マウスの群中に死亡は認
められなかった。同様にセフブペラゾンの結晶性トリエ
チルアミン塩のマウスにおける頭蓋内毒性はLD50
280mg/kgである。同様の試験において凍結乾燥した
セフブペラゾンのナトリウム塩は400mg/kgで毒性を
示さない。これらの結果はペニシリンGの毒性に匹敵す
る低水準の毒性であると思われる。
特定態様の説明 本発明の結晶性トリエチルアミン塩の製造における臨界
的特徴は反応媒質として塩化メチレン、またはCH
と混和性の、水に可溶性の酸素化有機溶媒を10容
量%まで含む塩化メチレンの使用である。適当な酸素化
有機溶媒には酢酸エチル、アセトン、テトラヒドロフラ
ン、および低級アルカノール例えばエタノール、イソプ
ロパノールまたはブラノール、が含まれる。マタノール
を使用できるが、しかしこの溶媒は加溶媒分解過程によ
りβ−ラクタム環を破壊する傾向を有し、メタノールと
の接触は避けることが好ましい。塩は室温、20〜25
℃、における成分の接触で生成し、塩が溶媒に不溶性で
あればさらに酸素化有機溶媒で反応混合物を希釈するこ
とにより回収することができる。酸素化有機溶媒として
アセトンを用いることが好ましい。望むならば反応溶液
の無菌濾過を滅菌および精製の目的に用いることがで
き、また酸素化有機溶媒を用いる結晶化段階に対して無
菌手法を使用すれば非経口処方に適する物質を製造する
ことができる。これは次の手順に例示される。
結晶質の安定なトリエチルアミン塩の製造 セフブペラゾン10gを塩化メチレン40.0mとアセト
ン4.0mとの混合物と乾燥窒素下に20〜25℃で混
合する。トリエチルアミン2.2m(1.05モル当量)を
非常に急速にかくはんしながら5分間にわたって加え
る。わずかな曇りを含む溶液が得られる。無菌手法を用
いて溶液を適当な無菌の0.22ミクロン細孔大きさの膜フ
イルターに通す。濾液を適当な無菌容器中に捕集する。
急速にかくはんしながら無菌アセトン200mを15
分間にわたって加える。結晶が生じる。かくはんを10
分間続け、無菌アセトン200mを15分間にわたっ
て加える。0.5時間かくはんする。無菌手順を用いて真
空濾過により結晶を捕集する。結晶を無菌アセトン2×
40m部で洗浄する。結晶を無菌条件で、40〜45
℃で24時間高真空乾燥する。結晶を無菌ガラス容器に
捕集して貯蔵する。期待収量:トリエチルアミンセフブ
ペラゾン塩9.2g、融点160〜163℃。
前記手順に出発物質として使用するセフブペラゾンの形
態は臨界的ではない。米国特許第4,263,292号
明細書に記載された二水和物は全く満足である、脱水し
た物質をも用いることができるが格別の利点はない。
この物質の元素分析は次に示される: ペレット化したKBr希釈結晶質物質を用いて調製した
赤外吸収スペクトルは第1図に例示される。
NMRスペクトルは次のとおりである: δ、ppm(DO、標準としてTSP):5.16(一重
線、積分1);4.08(一重線、積分3);3.58((一重
線、積分3);4.2〜4.4(四重線、J約7Hz、積分
6);および1.0〜1.5(重複、積分15)。
X線粉末回折図はリガク(Rigaku)X線粉末回折計で、
20maで作動するCu25Kvランプを用い、40°から5
°まで2°毎分の走査速度でチャート速度10mm毎分お
よびニッケルフィルターを用いて測定した。これらの測
定から計算したd−面間隔はつぎに示される。相対強度
はd−面間隔に相当する記録上のピーク高さの測定によ
り概算した。
溶解度 本発明の結晶性セフブペラゾン−TEA塩は広範囲の割
合で水に可溶性である。それは水、5%グルコースおよ
び塩水を含む普通の注射用ビヒクルに容易に溶解する。
それは塩化メチレンおよび類似のハロゲン化低級アルカ
ンを除いて普通の有機溶媒に実質的に不溶性である。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明のセフブペラゾンの結晶質トリエチル
アミン塩の赤外吸収スペクトルである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−25188(JP,A) 特開 昭60−11492(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】160〜163℃の融点を示し、式、 C22H29N9O9S2・C6H15Nに相当する元素組成を有し、Cu
    25kvランプおよびニッケルフィルターで操作するリ
    ガクX線粉末回折計で、40°から5°までの範囲にわ
    たる2°毎分の走査速度で測定して実質的に次に示すX
    線粉末回折図、 を示すセフブペラゾンの結晶性トリエチルアミン塩。
  2. 【請求項2】実質的に等モル量のセフブペラゾンとトリ
    エチルアミンとを、少くとも約90容量%の塩化メチレ
    ンと10容量%までのそれと混和性の酸素化有機溶媒と
    からなる溶媒系中で接触させ、溶液から結晶性の塩を回
    収することを含む次の性質を有する結晶質セフブペラゾ
    ントリエチルアミン塩を製造する方法; 160〜163℃の融点を示し、式、 C22H29N9O9S2・C6H15Nに相当する元素組成を有し、Cu
    25kvランプおよびニッケルフィルターで操作するリ
    ガクX線粉末回折計で、40°から5°までの範囲にわ
    たる2°毎分の走査速度で測定して実質的に次に示すX
    線粉末回折図、 を示すセフブペラゾンの結晶性トリエチルアミン塩。
  3. 【請求項3】9:1(v/v)の塩化メチレン/アセン
    を反応媒質として使用し、反応混合物を塩化メチレンに
    関して5〜10容量のアセトンで希釈することにより結
    晶性の塩を回収する、特許請求の範囲第(2)項記載の方
    法。
JP61020000A 1985-02-01 1986-01-31 セフブペラゾンの結晶性トリエチルアミン塩 Expired - Lifetime JPH0631257B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US697172 1985-02-01
US06/697,172 US4754030A (en) 1985-02-01 1985-02-01 Cefbuperazone crystalline triethylamine salt

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JPS61180789A JPS61180789A (ja) 1986-08-13
JPH0631257B2 true JPH0631257B2 (ja) 1994-04-27

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