JPH06312445A - 異形断面を有する長尺物の製造方法 - Google Patents

異形断面を有する長尺物の製造方法

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JPH06312445A
JPH06312445A JP5102564A JP10256493A JPH06312445A JP H06312445 A JPH06312445 A JP H06312445A JP 5102564 A JP5102564 A JP 5102564A JP 10256493 A JP10256493 A JP 10256493A JP H06312445 A JPH06312445 A JP H06312445A
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marking
cross
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Application number
JP5102564A
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English (en)
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Masaru Ito
優 伊藤
Keizo Hayashi
景三 林
Hiroyasu Ozawa
寛靖 小澤
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】異形断面部分が全体の長さに対して所望の位置
に正確に存在し得、内部にインサートを有しない長尺物
においても異形断面部分の位置を正確に制御することを
可能とする。 【構成】製造装置は押出成形装置5、マーキング装置
6、加硫装置7、冷却装置8、引取装置9及び切断装置
10を備えている。未加硫ウエザストリップは押出成形
装置5を介して所定の形状に成形され、可動オリフィス
プレート及びローラカッター等により断面形状が適宜変
更される。ローラカッター等が内動する前に所定のタイ
ミングでマーキングが施され、ローラカッター等が外動
した後に所定のタイミングでマーキングが施され、それ
が繰り返される。切断装置10において、各マークに基
づいて切断がなされ、ウエザストリップが得られる。従
って、インサートがなくとも必要長が得られ、異形断面
部分の正確な位置設定がなされ得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、部位によって断面形状
が異なるいわゆる異形断面を有するウエザストリップ等
の長尺物の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の車両本体開口部周縁
には、ドア等の相手部材との間をシールするためにウエ
ザストリップが装着されている。図12に示すように、
ウエザストリップ21は公知の押出成形法により長尺状
に形成され、例えば同図に示すような断面形状を有して
いる。すなわち、ウエザストリップ21は、車両本体に
取着される断面略逆U字形のトリム部22、同トリム部
22から車外側(図では右側)に延出され、車両本体の
接合部分等を覆うための意匠用のリップ部23等を備え
ている。リップ部23は、その先端において車内側(図
の下側)に突出する先太り部23aを有している。そし
て、ウエザストリップ21の車両への装着時において、
上記リップ部23の先太り部23aが車体に当接して前
記接合部分等が覆われる。
【0003】ところで、車両本体側の取付部は、部位に
よってその形状等が異なっている。このため、近年では
前記リップ部23の幅Wを取付部位によって変更したい
という要求が高まりつつある。そこで、この要求に応え
るための技術として、例えば特開昭59−114040
号公報に開示されたものが挙げられる。
【0004】この技術は、インサートの埋設されたウエ
ザストリップの製造方法についてのものである。すなわ
ち、予めインサートにマーキングを施しておき、その後
該インサートを押出ヘッドに供給する。そして、このイ
ンサートを埋設させた状態でゴム状弾性体を被覆して押
出すとともに、押出ヘッドのオリフィス部分を変形さ
せ、部分的に異形断面形状を形成するようにしている。
その後、前記マーキングに基づきインサートの供給量を
検出し、そのマーキングに同期させて、ゴム状弾性体を
切断するようにしている。この技術によれば、前記リッ
プ部23の幅Wを取付部位によって変更させることが可
能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術は、ウエザストリップを構成するゴムが、加硫に
際して全く伸縮しない場合か、或いは、その伸縮量を予
め正確に予測できる場合にしか適用することができなか
った。従って、例えば内部にインサートを有しないウエ
ザストリップについて上記従来技術を適用することは極
めて困難であった。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、部位によって断面形状
が異なる異形断面を有する長尺物の製造方法において、
異形断面部分が全体の長さに対して確実に存在しうると
ともに、特に内部にインサートを有しない長尺物におい
ても異形断面部分の位置を確実に制御することの可能な
長尺物の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、未加硫のゴム状弾性体を連続的
に押出して所定の断面形状に成形する押出成形工程と、
前記所定の断面形状を有するゴム状弾性体に対して、所
定の長さだけその断面形状に部分的に変化をつける異形
断面付与工程と、前記異形断面付与の開始前において、
ある程度加硫後の伸長又は収縮を見越して前記ゴム状弾
性体の表面にマーキングを施すマーキング工程と、前記
ゴム状弾性体を加硫させ、その後冷却させる加硫・冷却
工程と、前記加硫・冷却工程を経た加硫済のゴム状弾性
体を前記マーキングを検出して切断する工程とを備えた
ことをその要旨としている。
【0008】
【作用】上記の構成によれば、押出成形工程において、
未加硫のゴム状弾性体が連続的に押出されて所定の断面
形状に成形される。また、異形断面付与工程においては
所定の断面形状を有するゴム状弾性体に対して、一定長
さだけその断面形状に部分的に変化がつけられる。そし
て、マーキング工程では、異形断面付与工程の開始前に
おいて、ある程度加硫後の伸長又は収縮を見越してゴム
状弾性体の表面にマーキングが施される。その後、加硫
・冷却工程において、ゴム状弾性体は加硫され、その後
冷却される。また、加硫・冷却工程を経た加硫済のゴム
状弾性体は、切断工程において、前記マーキングが検出
されて切断される。
【0009】従って、本発明によれば、マーキングは、
ゴム状弾性体の表面に施されることから、内部にインサ
ートを有しない長尺物の製造に際してもマーキングは確
実に検出され、当該マーキングに基づいて長尺物が切断
される。また、マーキングがある程度加硫後の伸長又は
収縮を見越して施されることから、該ゴム状弾性体が加
硫等に伴い伸長又は収縮したとしても、その伸長又は収
縮分がマーキングに確実に表れる。そのため、ゴム状弾
性体が切断されることにより得られる長尺物において、
その異形断面部分は、所望の位置に確実に配置されるこ
ととなり、かつ、必要とされる製品長が確実に得られ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
11に基づいて説明する。図2に示すように、車両本体
1のドア開口部周縁には長尺物としてのウエザストリッ
プ2が取着されている。このウエザストリップ2は、後
述する押出成形法によってEPDM(エチレン−プロピ
レン−ジエン共重合ゴム)により形成され、一部を除き
ほぼ同一の断面形状をなしている。
【0011】すなわち、図4に示すように、ウエザスト
リップ2は、車両本体1の図示しないフランジに嵌合さ
れる断面略逆U字状をなすトリム部3と、該トリム部3
の一端縁から車外側(図3の右側)に延びるリップ部4
とを有している。このリップ部4の先端には、車内側
(図3の下側)に突出する先太り部4aが一体的に形成
されている。そして、ウエザストリップ2の車両本体1
への装着時において、上記リップ部4の先太り部4aが
前記車両本体1に当接し、リップ部4によって車両本体
1の接合部分等が覆われるようになっている。これによ
り、車外側からみたときの意匠性の向上が図られる。ま
た、リップ部4の略中央部には、同じく車内側に突出す
る機能部を構成するリブ4bが一体的に形成されてい
る。
【0012】図4に示すように、本実施例では、ウエザ
ストリップ2のリップ部4の幅Wがその部位によって異
なっている。これは、車両本体1の取付部における各部
位によって、その取付部の形状が異なっているためであ
る。また、前記先太り部4aは、いずれの部位において
も一定以上の幅を有し、同先太り部4aとしての機能が
十分に発揮されるようになっている。
【0013】次に、このウエザストリップ2を製造する
ための製造装置について説明する。図1に示すように、
本実施例における製造装置は、押出成形装置5及びマー
キング装置6を備えている。押出成形装置5は、未加硫
のEPDMを連続的に押出して所定の断面形状に成形す
るとともに、その所定の断面形状を有する未加硫ウエザ
ストリップに対して、一定長さだけその断面形状に部分
的に変化をつける機能を有する。また、マーキング装置
6は未加硫ウエザストリップの表面にマーキングを施す
機能を有する。さらに、製造装置は、加硫装置7、冷却
装置8、引取装置9及び切断装置10を備えている。加
硫装置7、冷却装置8及び引取装置9は公知の装置であ
り、ここでは特に詳しい説明を省略する。なお、引取装
置9は加硫冷却後のウエザストリップ前駆体を引取るた
めの複数のローラ9aを備えている。また、切断装置1
0は、上記各装置を経て供給された長尺状のウエザスト
リップ前駆体を後述するマークMを検出して、それに基
づき切断する機能を有する。この切断装置10には、マ
ーキング箇所を検出するためのセンサ(図示せず)、加
硫済のウエザストリップ前駆体を切断するためのカッタ
ー及び該カッターを駆動させるためのアクチュエータ
(いずれも図示せず)等を備えている。
【0014】次に、前述した押出成形装置5の構成につ
いて説明する。図3,5,6に示すように、未加硫のE
PDM材料は押出成形装置5の前端に設けられているダ
イプレートを介して前方(図3,6の左方)へ押し出さ
れ、前記未加硫EPDMが形成されるようになってい
る。
【0015】すなわち、押出成形装置5は、その前端部
にメインダイプレート11と、同メインダイプレート1
1の前面に当接配置された固定オリフィスプレート12
及び可動オリフィスプレート13と、前記固定オリフィ
スプレート12及び可動オリフィスプレート13の前側
に設けられた一対のローラカッター14A,14Bとを
備えている。より詳細に説明すると、メインダイプレー
ト11には、前記未加硫ウエザストリップの概略形状を
形成するための開口部15が形成されている。この開口
部15は、前記トリム部3に相当する箇所においては、
同トリム部3と同一形状を有している。また、開口部1
5は、前記リップ部4に相当する箇所においては、リッ
プ部4を最大幅に形成可能に、リップ部4の最大幅より
若干広めに形成されている。
【0016】また、固定オリフィスプレート12は、メ
インダイプレート11の前面に当接した状態で固定さ
れ、前記開口部15よりも上側に配置されている。より
正確には、固定オリフィスプレート12の下面と、前記
開口部15の上端面とは面一になっている。
【0017】さらに、可動オリフィスプレート13は、
メインダイプレート11の前面に当接した状態で前記固
定オリフィスプレート12よりも下方に配置されてい
る。この可動オリフィスプレート13は、前記リップ部
4の下面(車内側面)の形状に則して形成されている。
すなわち、その途中には、前記先太り部4aを形成する
ための切欠き部16及び前記リブ4bを形成するための
溝17がそれぞれ形成されている。
【0018】併せて、前記固定オリフィスプレート12
及び可動オリフィスプレート13の前側には、上下一対
のローラカッター14A,14Bが設けられている。ロ
ーラカッター14A,14Bは、未加硫ウエザストリッ
プの押出方向と直交する方向に配設された図示しないシ
ャフトにより回転可能に支承されている。このローラカ
ッター14A,14Bの周面は、同カッター14A,1
4Bの半径が外方(図3,5の右方)ほど拡径するよう
に湾曲形成されている。そして、ローラカッター14
A,14Bの外周縁部には刃部14a,14bがそれぞ
れが一体形成されている。つまり、ローラカッター14
A,14Bは、両刃部14a,14bの先端において相
互に当接又は極めて近接しており、リップ部4の先端を
容易に切断可能となっている。また、ローラカッター1
4A,14Bの両周面によって従来のリップ部4の先端
の湾曲形状と略同一の形状が形成されているのである。
【0019】また、この押出成形装置5には、前記可動
オリフィスプレート13及びローラカッター14A,1
4B(シャフトも含む)を移動させるためのプレート駆
動装置(図示せず)及び該駆動装置を駆動制御するため
の制御装置(図示せず)等が配設されている。そして、
これらプレート制御装置及び駆動装置により、可動オリ
フィスプレート13及びローラカッター14A,14B
は、未加硫ウエザストリップの押出方向と直交する方
向、すなわち、リップ部4の幅W方向に移動可能となっ
ている。但し、本実施例では、可動オリフィスプレート
13は、ローラカッター14A,14Bと一体的に移動
できようになっている。
【0020】続いて、前記マーキング装置6について説
明する。図7に示すように、前記押出成形装置5の前方
には、マーキング装置6が配設されている。このマーキ
ング装置6は揺動可能に支持されたアーム18、同アー
ム18の先端に固設されたマークペン19及び前記アー
ム18及びマークペン19を一体的に作動させるマーク
ペン駆動装置(図示せず)等を備えている。この駆動装
置も前述した制御装置の駆動制御に伴って駆動されるよ
うになっている。すなわち、前記制御装置からマーキン
グの指示があったときには、駆動装置が駆動され、アー
ム18及びマークペン19が下方に一瞬だけ揺動され
る。そして、その揺動に伴いマークペン19の先端が未
加硫ウエザストリップの表面に当接し、インクによるマ
ーキングが施されるようになっている。
【0021】次に、上記の押出成形装置5及びマーキン
グ装置6をはじめとする製造装置を用いてウエザストリ
ップ2を製造するための製造方法及び製造に際しての作
用について説明する。
【0022】図5に示すように、まず、可動オリフィス
プレート13及びローラカッター14A,14Bを外方
(図の右方)に位置させた状態とする。そして、押出成
形装置5の後方から、未加硫のEPDM材料を前方へ向
けて押出す。すると、図8に示すように、メインダイプ
レート11の開口部15から未加硫ウエザストリップが
押出される。この押出により、ウエザストリップ2の概
略形状が形成される。すなわち、この押出により、トリ
ム部3の形状が形成されるとともに、リップ部4の部分
が最大幅に形成される。
【0023】続いて未加硫ウエザストリップは、前記リ
ップ部4に相当する部分において、前記開口部15の前
面に配置された固定オリフィスプレート12及び可動オ
リフィスプレート13の間を通過する。この通過に伴
い、先太り部4a及びリブ4bの形状が形成される。こ
のとき、前記一対のローラカッター14A,14Bの周
面によりリップ部4の先端部分が新たに形づくられると
ともに、開口部15から押出された未加硫ウエザストリ
ップの端部がローラカッター14A,14Bの刃部14
a,14bによって切断される。
【0024】さて、上記の押出中において、前記図示し
ない制御装置が予め定められた所定のタイミングが到来
したと判断したとき、前記制御装置は前記マーキングペ
ン駆動装置を作動させる。すると、図7に示すように、
未加硫ウエザストリップのリップ部4に相当する部分の
表面にマークMが付される。すなわち、マーキングが施
される。
【0025】そして、上記マーキングの後において、リ
ップ部4の幅Wを短く変更するタイミングが到来したと
判断したとき、前記制御装置は、プレート駆動装置を作
動させる。すると、図9に示すように、可動オリフィス
プレート13及びローラカッター14A,14Bが一体
的に内方(図の左方)へ移動する。このとき、まず、可
動オリフィスプレート13が内方に移動することから、
先太り部4aを形成するための切欠き部16及びリブ4
bを形成するための溝17も移動する。このため、未加
硫ウエザストリップの先太り部4a及びリブ4bに相当
する部分の位置が内方に変動する。また、ローラカッタ
ー14A,14Bが内方へ移動することから、開口部1
5から押出された未加硫ウエザストリップのうちのリッ
プ部4の外方部分が所定長さの先太り部4aを残して切
断される。但し、切断後の端部形状はローラカッター1
4A,14Bの周面により形成される。このとき、可動
オリフィスプレート13及びローラカッター14A,1
4Bは一連の動きの中で連続的に移動するので、リップ
部4は長さ方向に沿って滑らかに、かつ、連続的に縮幅
される。
【0026】また、制御装置がリップ部4の幅Wを元の
ように長く変更するタイミングが到来したと判断したと
き、上記と逆の動作が行われる。すなわち、制御装置
は、プレート駆動装置を作動させ、可動オリフィスプレ
ート13及びローラカッター14A,14Bを一体的に
外方(図の右方)へ移動させる。この移動により、リッ
プ部4は長さ方向に沿って滑らかに、かつ、連続的に拡
幅される。
【0027】このようにして、連続的に押出される未加
硫ウエザストリップのうち、部分的に他の部分とは異な
る断面形状が形成される。すなわち、リップ部4の幅W
が部分的に短くなった箇所が形成される。
【0028】そして、前記可動オリフィスプレート13
及びローラカッター14A,14Bが外方へ移動した後
において、前記制御装置は前記マーキングペン駆動装置
を再度作動させる。すると、図7に示すように、未加硫
ウエザストリップのリップ部4に相当する部分の表面に
再びマークMが付される。
【0029】このようにして、未加硫ウエザストリップ
の押出中においては、上記マーキング及びリップ部4の
縮幅が交互に行われる。但し、上記のマーキングは、正
確ではないものの、予め加硫後の伸長分(又は収縮分)
をある程度見越して施される。
【0030】その後、上記のように成形された未加硫ウ
エザストリップを加硫装置7、冷却装置8に供する。こ
れにより、未加硫ウエザストリップは加硫され、冷却さ
れる。このとき、加硫に伴って、未加硫ウエザストリッ
プには、ある程度の張力を付与するため、未加硫ウエザ
ストリップは伸長する(例えば元の長さの1.5倍程
度)。また、加硫後、冷却された状態では、残留応力に
より時間とともに収縮する。(例えば安定するまでには
24時間程度を要する。従って、本実施例では、例えば
加硫後の一定時間を経たウエザストリップは、元の長さ
の1.2倍程度に伸長されることになる。
【0031】そして、加硫済のウエザストリップは、引
取装置9により引取られ、最後に切断装置10に供され
る。切断装置10においては、前記センサにより前記各
マークMが検出される。そして、それらマークMに基づ
き加硫済のウエザストリップが所定位置に移動され、カ
ッターにより、切断される。ここで、前記マークMは、
予め加硫後の伸長分を見越して付されている。このた
め、図10に示すように、この段階で切断された加硫済
のウエザストリップは、必要とされる長さLを確実に有
している。また、リップ部4の縮幅された部分は必要と
される長さLの中の本当に必要な位置にほぼ正確に位置
していることとなる。そして、その後さらに図示しない
治具により、本当に必要とされる長さLとなるよう、正
確な切断がなされる。その結果、図11に示すように、
幅Wをはじめとして、形状が部位によって異なるリップ
部4を備えたウエザストリップ2が得られる。
【0032】以上詳述したように、本実施例によれば、
未加硫ウエザストリップの表面にマークMを付するよう
にした。このため、本実施例のように、内部にインサー
トを有しないウエザストリップ2の製造に際しても、切
断時においては各マークを確実に検出することができ、
該マークMに基づいて所望の位置で正確に切断すること
ができる。また、未加硫ウエザストリップが加硫等に伴
い伸長又は収縮したとしても、その伸長又は収縮分が見
越された上でマーキングが施されているので、マークM
には伸長又は収縮が表されていることになる。そのた
め、加硫済のウエザストリップが前記マークMに基づい
て切断されることによって、必要とされる長さLは確実
に得られるとともに、その異形断面部分(幅Wの短い部
分)を、所望の位置に確実に配置させることができる。
【0033】また、本実施例によれば、可動オリフィス
プレート13及びローラカッター14A,14Bを一体
的に移動させるようにした。このため、先太り部4aの
形状が保持されたままで、しかも先太り部4aの先端か
らリブ4bまでの距離を一定にしたままで、リップ部4
の幅Wを変動させることができる。従って、先太り部4
aが極端に短くなってしまうことがなく、該先太り部4
aの機能を十分に発揮させることができる。
【0034】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施例では、可動オリフィスプレート13及
びローラカッター14A,14Bを一体的に移動させる
ようにしたが、ローラカッター14A,14Bに対し、
可動オリフィスプレート13を相対移動させるような構
成としてもよい。この場合には、リップ部4の先端から
リブ4bまでの距離や、先太り部4aの長さ等を適宜に
変更させることができる。従って、先太り部4aやリブ
4b等の位置を任意に変更させることができ、種々の目
的に応じてリップ部4の形状の変更自由度の増大を図る
ことができる。
【0035】(2)前記実施例では、リップ部4の幅W
が部位によって異なるウエザストリップ2に本発明を具
体化したが、リップ部4だけでなく、その他の形状がこ
となるものに具体化してもよい。すなわち、例えば中空
状のシール部を有するウエザストリップにおいて、押圧
ローラにより押圧することにより部分的に該シール部を
押しつぶし、部分的に中空部の存在しないウエザストリ
ップ等を製造する場合にも本発明を具体化することがで
きる。また、本発明をウエザストリップだけでなく、サ
イドモール等の長尺物にも応用することも可能である。
【0036】(3)前記実施例では、本発明を先太り部
4a及びリブ4bを有するリップ部を備えたウエザスト
リップ2に具体化したが、先太り部4aだけを有するリ
ップ部や、リブ4bだけを有するリップ部を有するウエ
ザストリップに具体化してもよい。
【0037】(4)前記実施例では、固定オリフィスプ
レート12をメインダイプレート11の前面に当接した
状態で固定する構成を採用したが、この固定オリフィス
プレート12を設けない構成、すなわち、固定オリフィ
スプレート12及びメインダイプレート11を一体化し
た構成を採用してもよい。また、その外に、断面形状を
変更させる手段として、いかなる手段を用いてもよい。
【0038】(5)前記実施例では、マークペン19を
用いてマークするようにしたが、その外にも打刻により
マークするようにしてもよい。 (6)前記実施例では、ウエザストリップ2をEPDM
により形成したが、その他のゴム材料を用いてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のウエザス
トリップの製造方法によれば、部位によって断面形状が
異なる異形断面を有する長尺物の製造方法において、異
形断面部分が全体の長さに対して所望の位置に正確に存
在する長尺物を得ることができるともに、特に内部にイ
ンサートを有しない長尺物においても異形断面部分の位
置を正確に制御することができるという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例において、ウエザ
ストリップを製造するための装置を示す概略図である。
【図2】一実施例におけるウエザストリップの取着位置
を示す車両本体の側面図である。
【図3】一実施例におけるウエザストリップの押出成形
装置の主要部を示す斜視図である。
【図4】一実施例におけるウエザストリップを示す部分
斜視図である。
【図5】一実施例におけるウエザストリップの押出成形
装置の主要部を示す正面図である。
【図6】一実施例におけるウエザストリップの押出成形
装置の主要部を示す側断面図である。
【図7】一実施例におけるマーキング装置の主要部を示
す斜視図である。
【図8】一実施例における押出成形装置において、未加
硫ウエザストリップを押出したときの作用を示す正断面
図である。
【図9】一実施例における押出成形装置において、可動
オリフィスプレート及びローラカッターを一体的に内方
へ移動させたときの作用を示す正断面図である。
【図10】一実施例において加硫済ウエザストリップの
切断時における作用を説明するための概略平面図であ
る。
【図11】一実施例において最終的にウエザストリップ
を得る際の切断状態を示す概略平面図である。
【図12】従来技術におけるウエザストリップを示す断
面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/00 8808−2H B60J 10/08 // B60R 13/06 B29K 21:00 B29L 31:30 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未加硫のゴム状弾性体を連続的に押出し
    て所定の断面形状に成形する押出成形工程と、 前記所定の断面形状を有するゴム状弾性体に対して、所
    定の長さだけその断面形状に部分的に変化をつける異形
    断面付与工程と、 前記異形断面付与の開始前において前記ゴム状弾性体の
    表面に、ある程度加硫後の伸長又は収縮を見越してマー
    キングを施すマーキング工程と、 前記ゴム状弾性体を加硫させ、その後冷却させる加硫・
    冷却工程と、 前記加硫・冷却工程を経た加硫済のゴム状弾性体を前記
    マーキングを検出して切断する工程とを備えたことを特
    徴とする異形断面を有する長尺物の製造方法。
JP5102564A 1993-04-28 1993-04-28 異形断面を有する長尺物の製造方法 Pending JPH06312445A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1991001922A1 (en) * 1989-08-02 1991-02-21 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. Vessel lid comprising laminated material
JP2004276491A (ja) * 2003-03-18 2004-10-07 Mitsubishi Cable Ind Ltd ゴム製品マーキング方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1991001922A1 (en) * 1989-08-02 1991-02-21 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. Vessel lid comprising laminated material
JP2004276491A (ja) * 2003-03-18 2004-10-07 Mitsubishi Cable Ind Ltd ゴム製品マーキング方法
JP4519410B2 (ja) * 2003-03-18 2010-08-04 三菱電線工業株式会社 ゴム製シール材マーキング方法

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